1. 次の化合物の結合が極性共有結合かイオン結合かを予測せよ。

化学基礎Ⅰ問題集 -part 2-
1.
次の化合物の結合が極性共有結合かイオン結合かを予測せよ。
電気陰性度(Si:1.8 Cl:3.0 Cs:0.7 Br:2.8 Fe:1.8 Br:2.8 C:2.5 H:2.1)
(a) SiCl4 (b) CsBr (c) FeBr3 (d) CH4
2.
次の分子の点電子構造を描け。
(a) プロパン C3H8
3.
(b) 過酸化水素 H2O2 (c) オキソニウムイオン H3O+
(d)一酸化炭素 CO
次の分子あるいはイオンについて、水素以外のすべての原子がオクテットを持つようにして、可能
なすべての共鳴構造を描け。
(a) SO2 (b) CO32-
4.
次の構造の各原子がもつ形式電荷を計算せよ。
(a) シアン酸イオン
5.
(b) SO2
次の分子やイオンの形を VSEPR モデルから予測せよ。
(a) O3 (b) H3O+ (c) XeF2 (d) PF6- (e) SF4 (f) ClF3
6.
酢酸の点電子構造を描き、分子全体の形を示せ。
7.
エタンの C2H6 の結合を説明し、各原子のどのような軌道が重なって C-C 結合や C-H 結合をつく
るかを示せ。
8.
次の混成を説明せよ。結合にかかわる軌道を示して分子の概略図を描け。
(a) ホルムアルデヒド (b) シアン化水素 (c) 二酸化炭素
9.
一定の外圧 44 atm のもとで、体積が 8.6 L から 4.3 L に収縮してアンモニアを合成するときの仕事
を kJ 単位で計算せよ。この時、仕事のエネルギーはどの方向に移動するか。また、エネルギー変化
の符号はどうなるか。
10. 水素と酸素から水蒸気ができる反応では、∆H°=−484 kJ である。0.50mol の水素が 0.25mol の酸素
と大気圧で反応し、体積変化が−5.6L であったとすると、この反応に伴う PV 仕事はどれだけか。ま
た、∆E の値は kJ 単位でいくらか。
11. 塩化メチレン(CH2Cl2)は、メタンから塩素との反応で合成する。
CH4(g)+2Cl2(g)→CH2Cl2(g)+2HCl(g)
以下のデータを使い、この反応の∆H°を kJ 単位で求めよ。
CH4(g)+Cl2(g)→CH3Cl(g)+HCl(g)
∆H°=−98.3 kJ
CH3Cl(g)+Cl2(g)→CH2Cl2(g)+HCl(g)
∆H°=−104kJ
12. 次の反応の∆S°の符号は、正と負のどちらになりやすいか説明せよ。
(a) C2H2(g)+2H2(g)→C2H6(g)
(b) H2C=CH2(g)+Br2(g)→BrCH2CH2Br(l)
(c) 2C2H6(g)+7O2(g)→4CO2(g)+6H2O
13. 25°C の標準条件のもとで、以下の反応は自発的か、それとも非自発的か。
(a) AgNO3(aq)+NaCl(aq)→AgCl(s)+NaNO3(aq)
(b) 2C(s)+2H2(g)→C2H4(g)
∆G°=68.1kJ
∆G°=−55.7kJ
14. アンモニアの工業的合成法であるハーバー法は、25℃の標準条件のもとで、自発的か非自発的か、
また、境界となる温度(℃)を求めよ。
N2(g)+3H2(g)→2NH3(g)
ΔH0=-92.2 kJ, ΔS=-199 J/K
15. 次の各組み合わせの気体のうち、どちらがより早く拡散するか。また拡散速度の相対値を算出せよ。
(a) Kr, O2 (b) N2, アセチレン C2H2
16. 0.500 mol の N2 の体積が 300 K で 0.600L であるとして、理想気体の方程式およびファンデルワー
ルスの方程式のそれぞれを用いて、気体の圧力を atm 単位で計算せよ。ただし、N2 の補正因子は、
a=1.35(L2・atm)/mol2、b=0.0387 L/mol、R=0.08206 であるものとせよ。
17. Ar, Cl2, CCl4,および HNO3 のうち、以下の力が働くのはどれか。
(a) 最も大きな双極子-双極子力
(b) 最も大きな水素結合力
(c) 最も小さな分散力
18. 以下の物質の分子間力の種類を考慮して、沸点が増加する順番に並べよ。
:H2S, CH3OH, C2H6, Ar