5.大学 日本の大学に入学する条件としては,①日本もしくは外国の高等

5.大学
日本の大学に入学する条件としては,①日本もしくは外国の高等学校を卒業しているこ
と,②大学入学資格検定試験に合格していること,③日本政府文部科学省が定めるインタ
ーナショナルスクールまたはナショナルスクールを卒業していることのいずれか1つの条
件を満たしていなければなりません。また,福岡市にある大学の多くは積極的に外国人留
学生を受け入れています。詳しくは各大学のホームページで検索するか,直接お問合せ下
さい。
6-4-2. 非日本語教育環境
家族が実際に日本に滞在する場合,その子弟の教育が非常に重要な問題となるでしょう。
特に今までと違う言語,文化,環境の中で教育を受けることになりますので,戸惑うこと
もあるかもしれません。ここでは,日本の学校の外国人子弟の受け入れと英語による教育
について記述します。
1.福岡市立小・中学校での外国人子女に対するサポート
福岡市立の小・中学校は外国人児童生徒受け入れに際し,語学面のサポートとして,日
本語指導員を派遣し,日本語でのコミュニケーションができない児童生徒に対して,学校
生活に慣れ親しむための基礎的な日常会話を教えています。
日本語指導員の派遣は 44 時間
が限度ですが,
必要な場合はさらに 22 時間まで派遣延長を要請することができます。また,
市内の中学校で3校,小学校で 11 校において日本語教室を開室しています。
2.福岡インターナショナルスクール
現在,福岡市で日本語以外による教育を受けられるところとしては,福岡インターナシ
ョナルスクールがあります。幼稚園から高校までのクラスがあり,授業は英語を使って行
われ,アメリカの教育カリキュラムが採用されています。
学校法人福岡国際学園 / 福岡インターナショナルスクール
〒814-0006 福岡県福岡市早良区百道3-18-50
TEL:+81-92-841-7601
FAX:+81-92-841-7602
対応可能言語:英語・日本語
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6-5. 自動車運転免許と車の事情
6-5-1. 自動車運転免許の切替え
日本で外国の運転免許から日本の運転免許に切り替えるためには,外国で運転免許証を
取得した後,その国に3か月以上滞在していれば,基本的にその免許証は有効と認められ
ます。その後に,視力,色弱,筆記,実技試験を受けることになります。また,筆記試験
は英語,中国語,韓国語,スペイン語,ポルトガル語,ペルシャ語,タガログ語,タイ語,
ロシア語で受けることができますが,できるだけ日本語のできる友人や知人に同行しても
らう方が良いでしょう。なお,国際運転免許証から日本の運転免許証への切り替えはでき
ません。
外国の運転免許証を日本の運転免許証に切り替えるために必要なものは,次の通りです。
①有効な外国の免許証,②パスポート,③外国の運転免許証の翻訳(領事館か JAF<日本自
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動車連盟>での翻訳文しか認められていない),④写真2枚(30mm×24mm),⑤手数料(普通
車 6,000 円くらい),⑥本籍が記載された住民票(住民基本台帳法の適用を受けない方は,
住民票の代わりに旅券,外務省の発行する身分証明書または権限のある機関が発行する身
分を証明する書類で,現在の住所が確認できるもの)が必要です。国際運転免許証がある
ならそれも持参した方が良いでしょう。
以上のものを持って申請に行きます。申請をする場所は,福岡自動車運転免許試験場で
す。
6-5-2. 車の保有
乗用車は,普通車,小型車,軽自動車の3つに分類されます。この分類はエンジンの排
気量とボディーサイズによって決まり,税金や保険料,有料道路の通行料などが違い,一
般的に普通車が一番高く,軽自動車が一番経済的です。日本で自動車を所有する場合,次
の手続きが必要です。
1.
「登録」について
自動車を購入した時,自動車を売買して所有者が代わった時,所有者の住所と氏名が変
更した時,自動車の使用をやめる時などには,陸運支局で登録手続きが必要です。その際,
手数料が必要になりますが,自動車販売店に手続きを代行してもらうのが一般的です。ま
た,印鑑登録証明書が必要ですので,お住まいの区役所で印鑑登録証明書の交付を受けて
下さい。
2.車庫証明(自動車保管場所証明・保管場所届出)
自宅から直線距離で2km 以内の場所に自動車の保管場所(車庫)を確保しなければなり
ません。保管場所を管轄している警察署で手続きを行うと保管場所標章が交付されますの
で,それを自動車の後面ガラス部分などに貼り付けます。また車庫を変更するときなどは
届け出が必要です。申請は自分で行ってもよいですが,手数料を払えば自動車販売店が手
続きを代行してくれます。
3.車の税金
(1)自動車税
毎年4月1日を基準に自動車の所有者に課税されます。排気量や用途により課税額が決
まっており,自家用の普通車・小型車の場合,年額 29,500 円以上が必要です。毎年5月の
上旬頃に納税通知書が送付されますので,5月末までに最寄りの金融機関から納付しまし
ょう。万が一,期限に遅れると,延滞金がかかります。また軽自動車は軽自動車税が課税
されます。
(2)自動車重量税
車検の際に自動車の重量に応じて課税されます。車検や届出の時に納付します。
(3) 自動車取得税
新車,中古車関係なく,自動車を取得した場合に課税されます。自動車の登録時に納付
します。
(4)車検
自家用乗用車は2年ごと(新車の場合は3年)に安全のために必ず検査(車検)を受け
なければなりません。車検を受けなければ,その自動車は使用することができません。車
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検は,陸運局により承認されている自動車修理工場で行われます。その際に,自動車重量
税納付書,自動車税納付証明書,自動車賠償責任保険証明書などが必要です。もしも車に
詳しければ,自分で自動車を点検・整備し,国の検査場に継続検査を受けに行く方法もあ
ります。車が検査にパスしたら,車検済みであることを証明するステッカーがフロントガ
ラスに貼られます。
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