平成21年度全国学力・学習状況調査 小学校 (1) 坂東市分析と考察 児童質問紙クロス集計 (2) 学校に持っていくものを、前日か、その日の朝に確かめていますか 選択肢 1 している 326 2 どちらかといえば、している 144 3 あまりしていない 56 4 全くしていない 17 合計 割合 (%) 児童数 543 60.0 学校の準備を前日かその日の朝行っている 児童や、毎日、同じくらいの時刻に寝たり起 26.5 きたりしている児童の方が、正答率が高い傾 10.3 向が見られる。 生活のリズムを整え、正しい生活習慣を身 3.1 につけていくことが大切である。 100.0 (13)普段(月〜金曜日)、1日あたりどれくらいの時間、テレビゲームをしますか 選択肢 割合 (%) 児童数 1 4時間以上 28 5.2 2 3時間以上、4時間より少ない 40 7.4 3 2時間以上、3時間より少ない 73 13.4 4 1時間以上、2時間より少ない 147 27.1 5 1時間より少ない 188 34.6 67 12.3 543 100.0 6 全くしない(その他1) 合計 児童がテレビゲームをする時間の割合は、 昨年とほぼ横ばいであった。また、あまりし ない児童の方が、平均正答率が高い傾向も同 じである。特に、3時間以上ゲームをする児 童は平均正答率が低い。 教育委員会から出された「4つのお願い」 のひとつでもある「3 スイッチを切る」を 参考に、長時間にわたってゲームをしないよ うな家庭での取り組みが大切である。 (29)家で学校の授業の復習をしていますか 選択肢 児童数 割合 (%) 1 している 163 30.0 2 どちらかといえば,している 199 36.6 3 あまりしていない 119 21.9 62 11.4 543 100.0 4 全くしていない 合計 復習をしている児童の方が、平均正答率が 高い傾向が見られる。やはり、その日に学習 したことは、その日の内に復習することが大 事である。また、昨年度よりも「復習をあま りしていない」「全くしていない」児童が1 0%強減っている。「家庭学習の手引き」の 活用や「家庭学習に対する評価などの一層の 動機付け」が進んだと思われる。 今後は復習内容の充実と学習時間を増やす ことが必要がある。 (30)家で苦手な教科の勉強をしていますか 選択肢 児童数 割合 (%) 1 している 137 25.2 2 どちらかといえば、している 206 37.9 3 あまりしていない 137 25.2 63 11.6 543 100.0 4 全くしていない 合計 家で苦手な教科を勉強している児童や、テ ストで間違えた問題について、間違えたとこ ろを後で勉強している児童の方が、平均正答 率が高い傾向が見られる。 苦手意識を持つ教科に挑戦することや、間 違いからつまづきの原因をはっきりさせ、や り方を確認して基本を定着させることが大事 である。また、繰り返し問題を解くことが大 切であると言える。 国語の授業で意見などを発表するとき、うまく伝わるように話の組み立てを工夫していま すか 国語の授業で意見を話したり書いたりする 割合 選択肢 児童数 とき、うまく伝わるように話の組み立てを工 (%) 夫したり、考えの理由が分かるように気をつ けたりする児童の方が、正答率が高い傾向が 当てはまる 96 17.7 見られる。 自分の立場や意図を明確にしながら話すこ どちらかといえば,当てはまる 244 44.9 とや、話の組み立てを工夫したり根拠となる どちらかといえば,当てはまらな 171 31.5 資料を示して説明する練習が必要である。ま い た、普段からそれらに気をつけて話したり書 当てはまらない 32 5.9 いたりするように意識付けていくことが大切 である。 合計 543 100.0 (58) 1 2 3 4 (67)算数の問題のとき方が分からないときは、あきらめずに色々な方法を考えますか 選択肢 児童数 1 当てはまる 226 2 どちらかといえば,当てはまる 196 3 どちらかといえば,当てはまらな い 4 当てはまらない 合計 95 25 543 算数の問題の解き方が分からないときあき 割合 (%) らめずに色々な方法を考えたり、問題を解く ときもっと簡単に解く方法がないか考えたり する児童の方が、正答率が高い傾向が見られ 41.6 る。 既習事項を駆使して幾通りかの解き方を考 36.1 えたり、友達と比較検討したりする中でより 効果的な方法を自分で見つけていく機会を増 17.5 やすことが大切である。また、いつでも既習 事項が引き出せるように、基礎・基本の繰り 4.6 返し練習による定着も図らなければならな い。 100.0 (2) 児童質問紙回答結果集計 県、全国と比べ、早寝・早起きをしている児童の割合が高い。適度な睡眠は翌日の活動を溌剌とし たものにするために必要不可欠である。今後も早寝早起きの習慣の励行を図っていくことが大切であ る。 県、全国に比べて、テレビゲームを1時間以上行う児童の割合が高い。逆に、テレビゲームを全く しない児童の割合が県、全国より低い。クロス集計からも長時間ゲームを行っている児童の平均正答 率が低い傾向が出ている。 今日、携帯型のゲーム機の普及によりいつでもどこでも一人でテレビゲームができる環境にある。 家庭でのルールを決めることと、それを守らせるようにすることが必要である。 本市の「復習をあまり・全くしていない」児童の割合は昨年度より減っているが、県、全国 と学校の授業以外での学習時間を比較すると全体的に短いことが分かる。また、県、全国の児 童は「学校の勉強より進んだ内容や、難しい勉強」をしている割合が高い。 「家庭学習の手引き」を使った学習習慣の定着や、学習内容に興味関心を持たせる取り組み の継続が求められる 昨年に引き続き、家の人と普段、朝食や夕食を一緒に食べている児童の割合が、県や全国と 比べても高い。 家族とのコミュニケーションを図る時間でもあり、引き続きその大切さをアピールしていく 必要がある。 人が困っているときに進んで助ける、近所の人に会ったときはあいさつする、と答えた児童 の割合が県、全国よりも高い。 自分以外の人と進んでかかわろうとする姿勢が身についていることや、相手に対する思いや りの気持ちが育っていることは、大変良いことである。地域ぐるみのあいさつ運動やボラン ティア活動の成果が出ていると思われる。道徳の授業を要とした、心の耕しを今後も充実させ ていくことが大切である。 本市では、普段の授業で本やインターネットを使ってグループで調べる学習をよく行ってい ると感じている児童の割合が、県、全国よりも高い。調べ学習を通して自力解決していくこと は「生きる力」を育み、生涯学習の基礎を作る大切なことである。 調べ学習の内容の精選や、効果的な調べ方の指導をしっかりと行っていく必要がある。
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