無線従事者の欠格事由 (電波法第 42 条、無線従事者規則 45 条による規定) 国家試験に合格するなどして無線従事者免許証を申請しても免許証が与えられない 場合があります。(これを法律では「免許の欠格事由」といいます) 1、電波法上の罪を犯し罰金以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又はその執行 を受けることがなくなった日から2 年を経過しない者。(ただし、総務大臣又は地方 総合通信局長が特に支障がないと認めたものを除く。) 2、線従事者の免許を取消され、取消しの日から2 年を経過しない者(ただし、総務大 臣又は地方総合通信局長が特に支障がないと認めた者を除く。) 3、精神病者、耳の聞こえない者、口の利けない者又は目の見えない者。 4、前項の者のほか、心身に著しい欠陥があって、総務大臣又は地方総合通信局長 がその資格の無線従事者に適しないと認める者。 第3項に該当する者に対しては、精神病者を除き、障害の状況に応じて次表の例外が あります。 対象者 免許の欠格事由の例外により、免許が与え られる資格 (1)耳の聞こえる者で、口の利ける者 第3級陸上特殊無線技士(H4.10.1 より) 第1・2・3・4級アマチュア無線技士 (2)目の見える者 第1・2・3・4級アマチュア無線技士 (3)(1)および(2)に含まれない者 (耳の聞こえない者) 第1・2・3級アマチュア無線技士 第4項に該当する場合でも一定の条件の下(総務大臣又は地方総合通信局長が判 断)にアマチュア局の免許を認めています。これは、プロの無線局のように通信秩序の 維持等を厳密にする必要が無く、アマチュア局の目的が個人的興味により無線通信 を行うことにあり本人の精神的充実に役立つ見込みがあるという考えによるためです。 平成 12 年 11 月の電波法の一部を改正する法律の施行に伴い、心身の障害による欠 格事由で従事者資格を失った方が回復した場合に試験合格などの必要なく従事者資 格を申請できるようになりました。 心身の障害による欠格自由は相対的なものになり、無線設備の操作に支障が無い場 合には従事者免許証を与えることができるようになりました。
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