相馬市公共事業コスト構造改善プログラム(PDF形式)

相馬市公共事業コスト構造改善プログラム
平成21年7月
相
馬
市
目
次
第1.基本的な考え方
1.本計画の位置づけ
2.これまでの取り組み
3.改善プログラムの考え方
4.対象
5.他機関との連携等
6.目標
7.フォローアップ
第2.具体的措置
1.具体的施策の実施に当たっての基本的な視点
2.具体的施策の実施に当たっての留意点
3.具体的施策
相馬市公共事業コスト構造改善プログラム
第1. 基本的な考え方
1.相馬市公共事業コスト構造改善プログラムの位置づけ
「相馬市公共事業コスト構造改善プログラム(以下「改善プログラム」という。)は、こ
れまで実施してきた相馬市公共工事コスト縮減新行動計画の実績を踏まえて、国におい
て平成20年3月に策定した公共事業コスト構造改善プログラムを参考とし、また、第
3次相馬市行財政改革大綱の施策として、本市が実施する公共工事のコスト縮減に関す
る取組みを具体化する形で見直しを行ったものである。
2.これまでの取り組み
本市の公共工事のコスト縮減については、平成11年度から平成15年度の5年間の
取り組みとして平成11年6月に「相馬市公共工事コスト縮減行動計画」
(以下「旧行
動計画」
)を策定し、工事コストの低減を推進した結果、取組み率50%を超えたが、
縮減率については目標値10%に対し5.7%にとどまった。
さらに、平成16年度から平成20年度までの期間の取り組みとして、工事コストの
低減だけでなく、ライフサイクルコストの低減等を含めた総合的なコスト縮減について、
国・県で策定した新行動計画および平成15年9月に国において決定した「公共事業コ
スト構造改革プログラム」を参考とし、平成17年1月に「相馬市公共工事コスト縮減
新行動計画」
(以下「新行動計画」
)を策定し取り組んだ結果、目標値7%に対し5ヶ年
の縮減率は8.3%となり、一定の成果を得ているところである。
3.改善プログラムの考え方
これまでの公共工事コスト縮減施策により一定の成果が得られたものの、依然として
厳しい財政事情の下で、引き続き社会資本整備・維持管理を着実に進めていくことが求
められていることから、これまで実施してきた新行動計画の施策の定着を図るとともに
新たな改善施策を加味し、進めていく必要がある。
今後に向けては、国の改善プログラムを参考とし、経済性にも配慮しつつ、公共工事
の構想・計画段階から維持管理までを通じて、投資に対しても最も価値の高いサービス
を提供することを重視し、コストと品質両面から施策を充実させるため、これまでの縮
減の取り組みに加え、新たなコスト構造改善の取り組みの導入を図り、全庁一体となっ
て公共工事のコスト縮減を強力に実施していくこととする。
なお、本プログラムの期間は、平成21年度から平成25年度末とする。
4. 対象
プログラムは、計画・設計・維持管理を含めた工事に関するコスト縮減を対象とする。
なお、コスト縮減の対象年度は平成20年度の状況を基に検討するものとする。
5. 他機関との連携等
本プログラムの実施にあたっては、国・県及び他関係機関との連携を図り、かつ必要
に応じた情報交換を行い、広く効率的に取り組むものとする。
6.目標
改善プログラム対象期間の目標については次のとおり設定する。
分
野
工事コストの低減
・工事の計画・設計等の見直し
・工事発注の効率化
・工事構成要素のコスト低減
・工事実施段階での合理化、規制改革等
工事の時間的コストの低減
施設の品質の向上によるライフサイクルコスト
等の低減
工事における社会的コストの低減
21年∼25年度
目
標
個別工事費毎に金額ベースで把握できる
ものについて、平成20年度の標準設計と
比較して5年間で8%以上の総合コスト
縮減率を達成することを目標とする。
上記以外のものについては、積極的に可能
な施策の実施に努める。
工事の効率性向上による長期的コストの低減
事業の迅速化
計画・設計・から管理までの各段階における最適
化
調達の最適化
7.フォローアップ
(1) 実施方法
プログラムの実施状況については、各関係部課においてプログラムの実施状況をフォロ
ーアップし、コスト縮減検討委員会に報告することとし、コスト縮減検討委員会において、
各関係課が実施したコスト縮減の各施策の結果の公表を行う。
(2) 実施内容
各関係部課が行うフォローアップにあたっては、
本プログラムに示した各施策について、
その実施状況を検証し、公共工事におけるコスト縮減の実績について評価する。
(3) プログラムの見直し
本プログラム策定後も、社会経済情勢の変動に的確に対処しつつ引き続き新たにコスト
縮減に資する事項の調査等を進め、必要に応じて施策を追加、変更することとする。
第2. 具体的措置
1.具体的施策の実施に当たっての基本的な視点
(1) 総合的なコスト縮減の必要性
改善プログラムにおいては、工事コストの低減のほか、工事の時間的コストの低減、工
事における品質の向上によるライフサイクルコストの低減、工事における社会的コストの
低減及び工事の効率性向上による長期的コストの低減を基本的な視点としつつ本市の地域
性や、自然環境への配慮等、公共工事に関する様々な要素について各種の施策を実施する
ものとし、これらの施策効果により公共工事に関する総合的なコスト縮減を目指す。
さらに、これまでの取組みに加えて、新たに事業の迅速化、計画・設計から管理までの
各段階における最適化、調達の最適化に取組み、公共事業の全てのプロセスをコストと品
質の両面から重視し、施策を見直すこととする。
① 工事コストの低減
これまでの取り組みと同様に工事の計画・設計等の見直し、工事発注の効率化、工事構
成要素のコスト低減等の施策を講じることにより、工事コストの着実な低減を図る。
② 工事の時間的コストの低減
作業の省力化や新技術を活用した工事期間の短縮等により、工事の時間的コストの低減
を図る。
③ 施設の品質の向上によるライフサイクルコスト等の低減
施設の長寿命化、省資源・省エネルギー化や環境調和型への転換を進め、施設の品質の
向上を図るとともに、維持管理費の低減を図るなどライフサイクルコストの低減や環境に
関するコスト低減を図る。
④ 工事における社会的コストの低減
工事における建設副産物対策の推進や環境配慮対策、材料製造過程や輸送工程において
エネルギー消費の少ない地場産材の活用等による環境負荷の低減、工事に伴う交通渋滞緩
和、工事における事故の減少等を通じて社会的なコストの低減を図る。
⑤ 工事の効率性向上による長期的コストの低減
工事情報の電子化の推進や新技術の採用の促進等により工事の効率性を高めるとともに、
建設業の生産性向上を促し、長期的なコストの低減を図る。
⑥ 事業の迅速化
構想段階からの合意形成手続きを導入・推進することや用地補償の円滑化により、事業
の迅速化を図る。
⑦ 計画・設計から管理までの各段階における最適化
民間の新技術の情報収集と活用を積極的に推進することにより、計画・設計から管理まで
の各段階における最適化を図る。
⑧ 調達の最適化
積算業務の効率化・省力化を促進するため、単価等の積算の見直しを行い、調達の最適化
を図る。
(2) 広範な取り組みの必要性
公共工事は、多くの要素に関係する社会的活動であることから、公共工事の実効的なコ
スト縮減を図るためには、全庁が一体となった広範な取り組みが必要である。
2. 具体的施策の実施に当たっての留意点
(1) 機能・品質の確保
公共工事のコスト縮減については、社会資本が本来備えるべき供用性、利便性、公平性、
安全性、耐久性、環境保全、省資源、景観、文化性等の所要の基本機能・品質を満足させ
た上で、総合的なコスト縮減を目指すものである。
(2) 不当なしわ寄せの防止
具体的な施策によるコスト縮減の裏付けなしに工事価格のみを下げることによって、下
請け企業、資機材供給者、労働者等一部の関係者が、不当なしわ寄せを被るような状態を
生起させてはならない。
(3) 不正行為の防止
公共工事の実施に当たっては、入札談合等の不正行為を防止し、公正な競争を確保する
ことが不可欠である。このため、透明性・客観性及び競争性をより高めるため企業の「評
価」を適正に行う等、今後とも公共工事の入札・契約制度の改革の一層の推進を図るとと
もに、公正な競争環境の整備に努め、適切な公共工事のコストを確保するものとする。
(4) 地域産材の活用と地域特性に対する配慮
地産地消の推進のため、地域産材を積極的に活用する。また、地域特性を踏まえ、実情
に応じた諸施策を実施する等、地域の特性を生かした施策の実施に努めるものとする。
(5) ユニバーサルデザインと自然環境への配慮
事業の実施にあたっては、ユニバーサルデザインに配慮するとともに、本市は、自然環
境に恵まれた市であることから、自然環境を保全するための工法を積極的に採用し、環境
に対する負荷の低減に努めるものとする。
3.
具体的施策
本プログラムにおいては、以下の 11 分野について 27 項目の施策を平成25年度末まで
に実施する。これらの施策には、新行動計画の施策で今後とも継続すべきものを盛り込む
とともに、公共工事コスト縮減の基本的な考え方を踏まえて総点検を行い、新たに取り組
むべき施策も盛り込んでいる。
なお、コスト縮減効果については、原則として①工事コストの縮減(規格の見直しによ
るものを含む)
、②事業の迅速化が図れることによる便益の向上、③将来の維持管理費の
縮減を評価する「総合コスト縮減率」をもって計測していくとともに、これによることが
適当でない施策については、国の計測手法も参考に、当該施策の特性に応じ、できるだけ
わかりやすい指標により計測するよう努める。
(1) 工事コストの低減
これまでの取り組みと同様に、工事の計画・設計等の見直し、工事発注の効率化、工事
構成要素のコスト低減、工事実施段階での合理化等のための具体的施策を継続・充実する
とともに、地場産業の育成及び県産品の利用促進等にも配慮しつつ、工事コストを低減す
る。
これらの施策の実施によるコスト縮減効果については、総合コスト縮減額を算定する。
1)工事の計画・設計等の見直し(分野番号(Ⅰ)
)
a.計画手法の見直し(施策番号(1)
)
事業内容がその目的や効果からみて、社会状況に対応した適正な整備計画となるよう適
宜検討を行う。また、自然環境や既存施設の保全、修復、活用による有効利用にも配慮し
つつ、事業の効率化、低コスト化が図られる計画の導入に努める。
b.技術基準等の見直し(施策番号(2))
設計基準、規定、材料等の各種基準は、国県の見直しを参考に市の特性を加味し、基準
の見直しを図る。
c.設計方法の見直し(施策番号(3)
)
平面計画、構造計画、施工方法等について、代替案の考察により、設計段階から見直し
を行うため職員間の設計提案による設計の見直しの積極的な活用を図るとともに、設計V
E等の手法の検討を行う。
また、極力自然形態を活かした設計手法の導入により、コスト縮減を図る。
さらに、施工手間、工期、使用資材の単価及び維持管理費用等を含めた総合価格での最小
化を図る設計手法の導入に努める。
d.技術開発の推進(施策番号(4))
施工性、経済性、省資源化に優れた材料・工法等について、新技術を採用するため各種
情報の収集に努めるとともに、それらの積極的な活用を図る。
コスト縮減に資する再生資源や間伐材、県産品などについて、その活用分野の拡大を図
る。
e.積算の合理化(施策番号(5))
積算基準の統一や電子納品の導入等を推進し、積算業務の効率化を図る。
2)工事発注の効率化等(分野番号(Ⅱ)
)
a.公共工事の平準化(施策番号(6)
)
所管事業の平準化を推進するため、計画的かつ迅速な発注、適切な工期設定等による円
滑な事業の実施を図る。
b.適切な発注ロットの設定(施策番号(7)
)
地場産業としての建設産業育成の観点から、中小建設業者等の受注機会の確保や発注対
象工事の内容にも十分配慮しながら、適切な発注ロットの設定を推進する。
あわせて、事業箇所の重点選別化などにより投資の重点化・効率化を図る。
c.入札・契約制度の検討(施策番号(8)
)
技術による競争を促し、民間の技術力を活用するため、技術提案を採用する入札・契約
方式(VE方式、総合評価方式等)など新しい方式を適用する工事の検討を図るとともに、
さらに提案を出しやすい仕組みへの改善などを進める。また、設計面ではプロポーザル方
式の適用を検討する。
d.諸手続の電子化等(施策番号(9)
)
調査・計画・設計・積算・施工・管理に関する工事関係文書等の標準化・電子化、電子
調達システムの導入等を進める。
3)工事構成要素のコスト低減(分野番号(Ⅲ)
)
a.資材調達の諸環境の整備(施策番号(10)
)
品質を確保しつつ、県産品の利用など多様な資材調達環境を整備するため、良質な資材
に関する情報の収集・整理及び提供を行う。
また、品質検査の簡素化を図るとともに、資材の規格・仕様等の標準化、統一化や性能
規定化など推進に努める。
4)工事実施段階での合理化・規制緩和等(分野番号(Ⅳ)
)
a.建設副産物対策(施策番号(11))
建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律を中心とした新たな制度の適正な運用、
建設副産物の発生抑制技術や再生利用技術開発の促進、情報交換システムの充実、活用等
により、引き続きリサイクル率の向上に努めコストの低減を図る。
b.埋蔵文化財調査(施策番号(12))
埋蔵文化財の調査が必要な場合には、適宜にこれを行うよう計画するとともに、公共工
事担当部課と文化財保護担当部課との連絡調整を行い文化財調査の効率化等に努める。
(2)工事の時間的コストの低減(分野番号(Ⅴ)施策番号(13))
複数工事の施工時期を合わせることや、新技術の活用による工事期間短縮などにより時
間的効率性の向上を図る。
これらの施策の実施によるコスト縮減効果については、事業箇所数や短縮時間、短縮に
よる便益など施策の特性に応じた指標で計測するが、規格の見直し等による事業便益の早
期発現による効果等を算定することが可能な場合は総合コスト縮減額を算定する。
(3)施設の品質の向上によるライフサイクルコスト等の低減(分野番号(Ⅵ))
より耐用年数の長い施設、省資源・省エネルギー化に資する施設、環境と調和する施設
等の整備を推進するなど、施設の品質の向上を図ることにより、ライフサイクルを通じて
のコストの低減や環境に対する負荷の低減を図る。
これらの施策の実施によるコスト縮減効果については、転換率など施策の特性に応じた
指標で計測するが、将来の維持管理費の縮減による効果を算定することができる場合につ
いては、総合コスト縮減額を算定する。
a.施設の耐久性の向上(長寿命化)
(施策番号(14)
)
ライフサイクルを通じてのコスト低減の観点から、施設の長寿命化を図る。
b.施設の省資源・省エネルギー化(運用、維持管理費の低減)
(施策番号(15))
ライフサイクルを通じてのコスト低減の観点から、施設の省資源・省エネルギー化を図
り、維持管理を低減する。
また、運営に当たってボランティアが活動しやすい施設の整備や制度の創設を図る。
c.環境と調和した施設等への転換(施策番号(16))
環境に係るコスト等の低減の観点から、環境と調和した施設、ユニバーサルデザインに
配慮した施設に転換する。
(4)工事における社会的コストの低減(分野番号(Ⅶ)
)
建設副産物対策の推進や環境への配慮による環境負荷の低減、工事中の交通渋滞緩和、
工事中の事故の減少などを通して社会的なコストの低減を図る。
これらの施策の実施によるコスト縮減効果については、リサイクル率等施策の特性に応
じた指標で計測する。
a.工事におけるリサイクルの推進(施策番号(17))
建設副産物等のリサイクル等を進めることにより、資源の有効利用や環境負荷量の低減
を図り、社会的コストを低減する。
b.工事における環境配慮(施策番号(18))
工事における環境配慮対策により環境負荷の低減を図り、社会的コストを低減する。
c.工事中の交通渋滞緩和対策(施策番号(19))
現道上での交通渋滞を緩和するよう工事を工夫し、社会的コストを低減する。
d.工事中の安全対策(施策番号(20))
工事において、労働安全対策や交通安全対策を推進し、人的な損失を低減する。
(5)工事の効率性向上による長期的コストの低減(分野番号(Ⅷ)
)
効率性の向上、個々の工事における新技術の活用、工事情報の電子化やインターネット
による電子メールの活用、建設業における情報通信技術(IT)の利用拡大、入札・契約
制度の的確な運用等により、不良・不適格業者の排除等を通じて、長期的なコスト縮減を
図る。
これらの施策の実施によるコスト縮減効果については、工事情報の電子化を実施した工
事件数など施策の特性に応じた指標で計測する。
a.工事情報の電子化(施策番号(21))
工事情報や手続きの電子化等により工事の効率化を図るとともに、建設業における情報
通信技術(IT)の利用を拡大し、長期的にコスト低減を図る。
b.工事における新技術の活用(施策番号(22)
)
工事における新技術の活用により、長期的にコスト低減を図る
(6)事業の迅速化(分野番号(Ⅸ))
事業を迅速化することにより、事業便益の早期発現を可能とし便益が増加することにつ
ながり、便益の増加分に相当する費用を低減することになる。また、事業の迅速化は、時
間的効率性の向上を図ることとなり、事務経費の低減、事業資金の金利負担の低減なる。
これらの施策の実施によるコスト縮減効果については、事業便益の早期発現の効果や事
務経費等の軽減等を把握できるものについては、総合コスト縮減額を算定する。
a.合意形成・協議手続きの改善(施策番号(23))
事業ごとに事業プロセスの構想段階からの合意形成手続きを積極的に導入するとともに
関係機関との協議手続きの内容の必要性、妥当性も含めて点検、検討し、迅速化・簡素化を
図る。
b.用地、補償の円滑化(施策番号(24))
あらかじめ明示された完成時期を目標に計画的な用地取得を実現するために、事業の計画
段階から将来の供用までを見据えた周到な準備を行い、必要となる施策を講じ、用地取得の
円滑化を図る。
(7)計画・設計から管理までの各段階における最適化(分野番号(Ⅹ)
)
計画した内容が必要以上に華美や過大なものとなっていないか、適正なサービス水準か、
地域の実情にあった最適な設計になっているか等の視点で計画・設計から管理までの各段
階の最適化を図ることにより、工事コストの低減を図る。
これらの施策の実施によるコスト縮減効果については、新技術の活用件数等施策の特性
に応じた指標で計測するが、工事コスト縮減額の縮減効果を把握できるものについては、
総合コスト縮減額を算定する。
a.民間技術の積極的な活用(施策番号(25)
)
高品質、低コストを実現する新技術の情報収集と活用を促進するための環境を整備し、
計画・設計から管理までの各段階における民間の新技術の活用を積極的に推進する。
(8)調達の最適化(分野番号(XI))
発注単価の適正化や積算等の見直し等の調達の最適化を図ることにより、技術による競
争民間技術の活用を促進するとともに積算価格の市場性の向上を図る。
これらの施策の実施によるコスト縮減効果については、積算の見直し等の施策により経
費等の軽減を把握できるものについては、工事コスト縮減額を算定する。
場合、総合コスト縮減額を算定する。
a.公共工事の品質確保の推進(施策番号(26))
工事の施工プロセス全体を通じて工事実施状況等の確認を行い、その結果を検査に反映さ
せることによって、一層効率的かつ適切な品質管理を推進する。
b.積算の見直し(施策番号(27))
積算業務の効率化・省力化を図るため、標準歩掛が制定されていない工種について、試行
調査を踏まえて市場単価方式の運用を順次拡大する。