“Wii Fit とスーパーマリオの、動かない .... 戦い!”

鈴木貴久先生:PEDIATRICS:2012 129:e636-e642.
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“Wii Fit とスーパーマリオの、動かない戦い!”
Impact of an Active Video Game on Healthy Children’s Physical Activity
【背景】一家に一台、Wii Fit!外でなかなか遊ばせてもらえない環境や、ビデオゲームの普及で、家
にこもってゲームにはまり、ぶくぶくと肥った子供たちも、Wii Fit があれば、健康になれる!という、
夢のような話は本当でしょうか?そんな疑問に答える研究結果が報告されました。
【方法】9歳から12歳の BMI 50th-99th percentile に属する肥った子供たちを対象に、Wii Fit に代
表される Active 系のビデオゲームソフトを与える Active 群(n=41)と、スーパーマリオに代表される
Inactive 系ゲームを与える Inactive 群(n=43)に割り付け、他の因子に何ら介入しない状況で、自然
の環境下で1週目と7週目に1タイトルずつソフトを与え、定期的な身体活動を、お尻につけた加速
度計で測定しました。
【結果】両群ともに、与えられたゲームにはまる時間は、明らかに増加していました。しかし、Active
群では、非常に軽い身体活動(座っているくらい)が、ソフトを与えられて6週間目で若干増加してい
るましたが、軽い運動、中等度の運動、加速度計の平均カウントすべてにおいて、活動量の増加は
全く認めず、Inactive 系ゲームとも、なんら差が認められませんでした。
【結論】このように、外で遊ばない、あるいは、遊ばせられない子供たちに、せめてゲームで身体活
動をと考え、親御心で Wii Fit を購入したとしても、彼らの日常の環境では、ゲームによる身体活動
増加量は、座っている活動程度に及ばないことが明らかになりました。もしかしたら、ソファーにゆっ
たりと座ったまま Wii ゴルフにいそしんでいたか、あるいは、ペットにやらせていたのかもしれませ
ん。。。(文責 阿比留)