赤磐市幼児教育推進計画の概要 平成19年10 月 赤磐市教育委員会 はじめに ○ 幼児期は、生涯にわたる人間形成の基礎が培われる大変重要な時期である。 ○ 激変している社会環境や家庭環境等により、子どもたちの育ちは大きな影響を受けている。 ○ 喫緊の課題として、未来を担う人づくりの基礎である幼児教育の推進が求められている。 ○ 次代を担う子どもたちが、生きる力を身につけ、心身ともに健康で心豊かに育つことは市民総体 の願いである。 1 趣 旨 ○ 幼児の生活・発達・学びの連続性等を踏まえて、幼児教育のハード面、ソフト面の両面から環境 整備等を具体的に推進する。 ○ 実施にあっては、幼児教育に関係する部局が協力して行う。 2 幼児教育の重要性 ○ 幼児期は、心情・意欲・態度・基本的生活習慣など、生涯にわたる人間形成の基礎が培われる極 めて重要な時期である。 ○ 幼児期は、社会の一員として、よりよく生きるための基礎を培っていく時期である。 ○ 幼児期の教育は、生活や遊びといった直接的・具体的な体験を通して学ぶことを基本に、教育を展 開していくことが大切である。 ○ 幼児を取り巻く全ての人々は、子どもの育ちについて常に関心をはらうことが必要である。 3 幼児教育充実のための基本方針 ○ 豊かな体験を通して、友達と十分かかわって生活することができるような環境整備を行う。 ○ 幼児教育の重要性を正しく理解し、連携して、質の高い教育を提供する。 ○ 子どもの発達に応じた学びの連続性を確保する。 ○ 幼児の自立と健やかな成長を支える子育てネットワークづくりを推進する。 ○ 幼児・子育て行政の効率化を図り、効果的な推進体制を確保する。 4 具体的施策 (1)幼児教育充実のための教育環境整備について ① 幼稚園の統廃合 ○ 「赤磐市立幼稚園、小学校、中学校教育環境整備審議会」において、統合について審議する。 ○ 幼児教育における集団を形成する適正な人数については、1グループが3∼4人の小さいグ ループが最低3つは必要であり、園全体で幼児数が最低20人は必要であると考える。 ○ 保護者や地域の理解を得ながら、適正な人数が確保できるように努める。 1 ○ 幼稚園経営の維持は、施設の管理・運営負担に関して適正かつ効果的な管理運営に努める。 ② 幼稚園の3歳児教育 ○ 3歳児教育が実施されていない幼稚園において平成20年度から段階的に導入する。 ○ 幼児の社会性の発達を促し、豊かな人間性の基礎を培うため、体験を重視する。 ○ 3歳児教育が実施されていない山陽地域の幼稚園の保護者や地域から要望がある。 ○ 全幼稚園における3歳児教育の実施は、統廃合の進捗状況等を考慮しながら進める。 ③ 職員の配置 効率的かつ効果的な教育行政運営の観点に立って今後の市立幼稚園においては、非常勤職員や 臨時職員などの活用を弾力的に行う。 (2)幼稚園・保育園の連携について ○ 幼稚園や保育園が、家庭や地域社会と連携して総合的に幼児教育の充実を図る。 ① 人事交流の段階的推進 ② 幼稚園・保育園の幼児の交流促進 ③ 幼稚園教員と保育士の交流 (3)幼児教育に携わる者の資質向上について ○ 指導力の向上を自らの課題として十分に認識し、 研修の時間の確保、 研修内容の充実を図る。 ○ 園長等管理職は、意欲的に教員の資質向上に取り組む。 ① 開かれた園の推進(園経営の方針の公開、保護者や地域の声等を取り入れた第三者評価の導入) ② 専門的な園外研修の充実(専門的な研修講座の開催、経験年数や課題に応じた研修会の開催) ③ 保護者や地域に対する支援のための能力の育成(カウンセリングマインドの養成、公開保育) ④ 専門家の派遣(指導主事等の要請訪問の拡大、出前講座の紹介) (4)特別支援教育について ① 園内体制の整備と個別の指導計画の作成 ② 関係機関とのネットワークの構築と活用 ③ 研修会の実施 (5)子育て支援について ① 地域の子育て支援のセンターとして幼稚園・保育園を位置づけその役割を強化 ② 地域の人材の育成に努め、子育て支援ネットワーク作り (6)幼稚園・保育園・小学校との連携(幼児期から学童期への教育の連続性のある教育を展開) ① 幼児教育と小学校教育との相互理解と課題の共有化 ② 幼児・児童の交流活動(幼児の体験の場)を促進 (7)そ の 他 ① 幼児の人権を守るため、幼児虐待の早期発見につとめ、関係機関と連携し取組の充実を行う。 ② メディア文化が子どもへ及ぼす影響(危険性)を教えたりメディアを使う力を育成したりする。 おわりに ○ 全ての幼児教育推進関係部局、機関、団体が連携を密にして取り組む。 ○ 事業執行にあたっては、教育推進の将来を見通し計画的かつ系統的に推進する。 2
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