お母さんと赤ちゃんの健康のために ビタミン K2 が豊富な納豆を!

参考資料
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2002年9月
妊娠中・出産直後のお母さんに、赤ちゃんの離乳食に
お母さんと赤ちゃんの健康のために
ビタミン K2 が豊富な納豆を!
妊娠中・出産直後のお母さんに推奨したい納豆
■骨は“カルシウムの貯蔵庫”
骨は“カルシウムの貯蔵庫”といわれています。食べ物から吸収され血液中に入ったカルシウムは、
骨に取り込まれ蓄えられます。その一方で、血液中のカルシウム濃度が低くなった場合はその濃度を
一定に保つため、カルシウムが骨から溶けだし血液中を流れます。
上記のようなカルシウムの出し入れが恒常的にバランスよく行われていれば、骨は新陳代謝を繰り返
し、3 年から 10 年で全身の骨が完全に入れ替わるといわれています。
骨への力ルシウムの取り込みが充分でないと、カルシウムが骨から出ていく一方となり、骨に鬆(す)
が入ったようになってもろくなる骨粗鬆症(こつそしょうしょう)となります。これを放置しておくと、骨折や
腰痛、背痛などの原因となることから、「骨密度」が骨粗鬆症を未然に把握する尺度として近年注目を
集めています。
■妊娠中に骨のケアを
骨密度を健康な状態に維持するには、食事、運動、性ホルモンの3つが重要だとされています。
女性の場合は卵巣から分泌される女性ホルモン、エストロゲン(卵胞ホルモン)が骨の維持に大きな
役割をはたしています。エストロゲンは一般的に、月経が始まる 11~12 歳頃から 20 歳前後までに盛
んに分泌されるため、この時期にしっかりと骨を形成しておくことが推奨されています。
その一方で女性の場合、妊娠によって骨の中のカルシウムが減少するというのは比較的広く知られて
います。それは、胎児の骨づくりに必要なカルシウムがすべて母胎から供給されるためで、胎児は母
体の状態に関係なく、自分に必要なだけ母胎からカルシウムを吸収します。胎児の体重はお腹の中
で急激に増加するといいますから、母体が充分な栄養をとっていない場合、母体の骨密度が著しく低
下します。
これを防ぐため、妊娠時の女性の身体は胎盤から大量のエストロゲンを分泌して骨形成に励もうとし
ます。しかしこれを円滑に進めるには、カルシウムを中心とした充分な栄養摂取と適度な運動が必要
です。
■見落としがちな産後の骨のケア
出産直後のお母さんの骨密度は、妊娠前に比べ数パーセント減少する傾向があります。しかも出産と
同時に、エストロゲンを分泌していた胎盤が赤ちゃんと一緒に体外に出てしまい、これに加えて卵巣の
活動は、出産後も約半年間休止しています。
この時期、エストロゲンなどの低下によって母親の情緒が不安定になり、いわゆるマタニティーブルー
といわれる現象が起きることは広く知られています。同時にエストロゲンによる骨形成のサポート力も
低下しており、母体の骨の新陳代謝は危機的な状況にあるといえます。
その一方で授乳期の赤ちゃんは通常、カルシウムを 1 日約 250mg 必要としています。厚生労働省は
授乳期のお母さんのカルシウム摂取量を 1 日 1100mg と制定しており、これは妊婦のカルシウム摂取
量 1 日 900mg よりも多くなっています。妊娠中よりも授乳期の方が、カルシウムをより多く必要としてい
るのです。
■骨形成をサポートするビタミンK2
骨密度を健康な状態に維持するのに重要な役割を担っているものがもうひとつ、近年になって指摘さ
れています。ビタミン K です。
“骨が異常な人と正常な人とでは、血液中のビタミン K の濃度が違う”という東京大学による調査結果
が発表され、また 2 種類あるビタミン K(ブロッコリーやほうれん草などの緑黄色野菜と海藻に含まれて
いるビタミン K1 と、納豆以外の食品にはほとんど含まれていないビタミン K2)のうち、ビタミン K2 は“人
間にとって特に効果的に働く分子タイプ”(須見洋行 倉敷芸術科学大学教授 医学博士)との報告も
あり、ビタミン K と骨の関係がしだいに明らかになってきています。
ビタミン K2 は、カルシウムを骨にくっつける働きをする「骨たんぱく質(オステオカルシン)」を活性化さ
せて骨の形成を助けていると考えられています。活性化された「骨たんぱく質」はカルシウムと結合し、
ハイドロキシアパタイトと呼ばれる結晶のカルシウムに吸着して、骨中に取り込まれることがわかって
きています。
こうしたことから骨密度の低下を抑えるために、食品としてカルシウムとともにビタミン K2 を補うことが
推奨されています。
赤ちゃんにカルシウムを供給している妊娠中やエストロゲンの分泌が低下している出産後 6 ヶ月程度
の期間は特に、普段よりも多めにビタミンK2の摂取を心がけて、骨形成をサポートすることが必要でし
ょう。
赤ちゃんのためにも妊娠中にビタミンKを摂取
■赤ちゃんに必要なビタミン K
ビタミンKは骨形成をサポートするだけでなく、血液の凝固にも必要なビタミンです。血液を凝固させる
成分は肝臓でつくられますが、このときにビタミンKが補酵素としてはたらきます。
ビタミンKは食事で摂取したり、身体のなかの腸内細菌が合成したりしますから、幼児以上の健康な
人にはほとんど欠乏症は起こりません。
しかし、生まれたばかりの赤ちゃんは、多くの場合ビタミンKが不足しています。このため現在では病
院等で「ビタミンKシロップ」が与えられています。
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ビタミンKが不足すると以下のような重大な疾患が起こり得ることが分かっています。
生まれて間もない健康な赤ちゃんが、突然血を吐いたり、ひどい血便を出すことがあります。これは新
生児メレナとも呼ばれており、通常はビタミンKをすぐに注射する事で治りますが、出血が多ければ点
滴や輸血が必要です。場合によっては突然頭蓋内で出血を発症し、重大な後遺症を残すケースもあ
ります。
また、健康な状態で退院してから 1 か月頃までの赤ちゃんにも、同じ様な出血が起こることがあります。
これは特に母乳栄養だけで育っている赤ちゃんに起こるもので、もともと母乳にはビタミンKが不足す
る傾向があります。人工栄養のミルクはあらかじめビタミンKが添加されていますからこの点では安心
ですが、特に事情がある場合を別にすれば母乳で育てるのが自然ですから、最近では生まれてから
1か月後の検診で血液検査をしてビタミンK不足の赤ちゃんにはもう1回「ビタミンKシロップ」を飲ませ
るようになっています。
■ビタミン K は妊娠中にお母さんから赤ちゃんへ
赤ちゃんがビタミン K を摂取する方法は、妊娠中に母体から吸収するか、誕生後に食事として摂るし
かありません。ですから、お母さんは妊娠中につとめてビタミン K を摂取すべきですし、誕生後は産婦
人科等の処方に従ってビタミンKを適宜飲ませる必要があります。
赤ちゃんの離乳食にも納豆ブーム!?
■離乳食の食材 納豆
授乳期の終わりから赤ちゃんは離乳食を食べ始めます。この離乳食の食材に納豆を使うことが最近
増えてきているようです。
もともと東北地方では赤ちゃんが生まれてしばらくしたら自家製納豆をつくり、すりつぶして(あるいは
納豆汁にして)赤ちゃんに与える風習が古くからあるなど、納豆をよく食べる地方では離乳食に納豆を
活用することは一般的でした。近年の健康食ブームのなか、身体にいいものは赤ちゃんにもという気
運が、納豆を離乳食に活用する傾向の拡大につながっているようです。
また、全国納豆協同組合連合会によって第 1 回「納豆クイーン」に選ばれた女優の菊川怜さんが、離
乳食に納豆を与えられて育ったと著書(「菊川怜の頭がよくなるレシピ 48」辰巳出版)で述べるなど、
“納豆のオピニオンリーダー”といえる人たちが推奨していることも影響しているようです。
納豆には、大豆そのものに含まれるたんぱく質、レシチン、サボニン、イソフラボノイド、オリゴ糖など
の栄養素のほか、発酵の過程で増加するビタミンK2、ビタミンB2、ナットウキナーゼ、ジピコリン酸など
が豊富に含まれていますから、赤ちゃんの健康を考えると、最適な食材のひとつといえるでしょう。
また納豆のなかでもひきわり納豆は、食べやすく、料理の材料としても使いやすいことから、とりわけ
主婦や幼児を含む若年層に人気があります。納豆を離乳食に使う場合、湯通ししてからつぶして食べ
やすくするといった方法もありますが、ひきわり納豆はもともと細かく砕かれていますから、赤ちゃんの
口にあう、より離乳食向きの納豆といえるでしょう。
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「金のつぶ®『ほね元気®ひきわり』
」について
株式会社ミツカン(本社:愛知県半田市)が東北・関東・甲信越・東海・北陸地区にて販売している「金のつぶ®
『ほね元気®ひきわり』」は、食べやすく料理しやすいひきわり納豆で、カルシウムを骨にする骨たんぱく質を
パワーアップするビタミン K2 を多く含んでおり、厚生労働省から特定保健用食品の許可を得ています。
妊娠中のお母さん自身の骨形成と赤ちゃんへのカルシウムおよびビタミンKの供給、出産後のお母さ
んの骨形成、さらには赤ちゃんの離乳食にと、長期的にご愛食いただける機能性納豆です。
【商品概要】
商 品 名:
規 格:
たれ・添付物:
参考小売価格:
発売日:
発売エリア:
「金のつぶ®『ほね元気®ひきわり』」
50㌘×2個
ひきわり専用追いがつおたれ 6g、和からし 0.8g
120円
2002年7月1日(月)
東北 6県 (青森・秋田・岩手・宮城・山形・福島) 関東・甲信越 1都9県 (東京・千
葉・神奈川・埼玉・山梨・ 群馬・栃木・茨城・新潟・長野)東海・北陸7県(愛知・三重・
岐阜・静岡・福井・石川・富山)
紙焼き貼付
~この資料に関するお問い合わせ先~
株式会社ミツカングループ本社
広報室 担当
: 太田、日比野
TEL:0569(24)5087
東京広報室 担当
: 高桐、西出
TEL:03(3555)2606
または
株式会社ジェーワン 担当
: 北田、本間、佐々木
TEL:03(3584)4981
「金のつぶ学園TM」ホームページURL http://www.mitsukan.co.jp/chilled
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