ITER マスタースケジュールに関する 日本調達機器の影響評価 仕様書

ITER マスタースケジュールに関する
日本調達機器の影響評価
仕様書
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
核融合エネルギー研究開発部門 那珂核融合研究所
ITERプロジェクト部 ITER計画管理グループ
目 次
1.一般仕様
1.1
件名 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.2
目的及び概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.3
作業実施場所 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.4
納期 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.5
作業内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.6
業務に必要な実績・能力等・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.7
支給品及び貸与品 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.8
提出書類 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.9 検収条件 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.10 品質管理 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.11 機密保持 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.12 グリーン購入法の推進 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1.13 協議 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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2.技術仕様
2.1 作業内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2.2 作業報告書の作成・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4
5
1. 一般仕様
1.1 件名
ITER マスタースケジュールに関する日本調達機器の影響評価
1.2 目的及び概要
ITER 機構(IO)は、参加極の予算制約を織り込んだ段階的なプラズマ運転シナリオに基
づき、ファーストプラズマ(FP)までの詳細なスケジュールを決定するとともに、以降の
指標を示すベースラインの更新に取り組んでいる。このベースラインに示す作業を工程
どおりに確実に履行するため、スケジュール管理の改善も実施している。
IO は、スケジュール管理能力を改善するため、1)IC マイルストーンの管理、2)調達
機器間の工程に関し、横断的な機能や重要機器への取組として KPI(重要業績指標)の導
入、3)現状 250000 もの作業工程を管理できるレベル(2000 程度)に集約化するマスター
スケジュールの作成(図 1 参照)を提案している。
量子科学技術研究開発機構(以下「量研機構」という。
)は、国際熱核融合実験炉(ITER)
の国内実施機関として、超伝導コイル、中性粒子及び高周波加熱装置、ダイバータ、遠
隔保守機器、計測装置等の機器を製作する責任を有している。これらの機器を予定どお
り設計・製作・輸送するため、個別の詳細工程に基づき必要な作業を実施しているが、
新たに提案されるスケジュール管理能力の改善に適合するため、日本国内機関として、
横断的に取り組む必要がある。
本件は、上記の IO が主導するマスタースケジュールの作成を支援するとともに、各
調達契約に基づく重要なロジックの連結、それぞれの影響評価、及びリスク管理を実施
した上で、スケジュールの簡略化による出来高管理手法も導入できるようにし、工程の
構成管理を強化する。
図 1 マスタースケジュールの階層構造
-1-
1.3 作業実施場所
量研機構 那珂核融合研究所 ITER 研究開発棟又は受注者の社内
1.4 納期
平成 29 年 2 月 28 日
1.5 作業内容
受注者は、ITER 機器の製作及び輸送に必要な設計・製作上の計画管理に関する調査を
実施し、ITER マスタースケジュールとの対比を行い報告書にまとめる。
1.6 業務に必要な実績・能力等
大型プロジェクトのプロジェクトマネジメントの実績があること。
調査対象が英文のため必要な英語読解力を有していること。
工程管理ソフト MS-Project 及び Primavera を用いた工程管理ができること。
1.7 支給品及び貸与品
(1)支給品
なし
(2)貸与品(作業終了後、速やかに返却すること)
Master_Schedule_TMW6U3_v1_1
Need_Dates_for_DA_Provided_First_Plasma__TPQ9F9_v2_2
PBS Staged Mapping Analysis_JA
DWS Sanity checks_Synthesis_for_SCHD
DWS - Variance Analysis with Ref Schedule
Project Internal Milestones - FBS revision
工程管理用ソフト MS-Project、Primavera (各1ライセンス)
上記に加え以下を無償で貸与する。貸与品は受注者が責任も持って管理すること。
a)居室等(机、椅子、書類棚及びパソコン等を含む)
b)本業務を遂行するための設備、機器、工具類
c)その他、受注者が業務を遂行するうえで機構が貸与対象と認めたもの
1.8 提出書類
図書名
作業報告書
提出時期
部数
納入時
3
(作業終了後速やかに)
(注)報告書の提出に合わせ、CD-ROM等の媒体に記録し電子ファイルとして添付すること。
提出する電子ファイルの形式は、
MS-Project 又は Primavera 形式及び PDF とすること。
(提出場所)
量研機構 那珂核融合研究所 ITER計画管理グループ
なお、作業報告書は提出に際して事前の確認は要しないが、量研機構側が内容の修正
を指示した場合は迅速に対応すること。
-2-
1.9 検収条件
1.7 の報告書確認及び量研機構が仕様書の定める業務が実施されたと認めたときをもっ
て、検収とする。
1.10 品質管理
本契約に基づく作業の全工程において、十分な品質管理を行うこと。
1.11 機密保持
(1) 機密保持
受注者は、本業務の実施に当たり、知り得た情報を厳重に管理し、本業務遂行以外の目
的で、受注者及び下請会社等の作業員を除く第三者への開示、提供を行ってはならない。
(2) 機密情報以外の技術情報・成果の公開
受注者が、本業務の実施に当たり、知り得た情報・成果のうち、量研機構が機密情報で
はないと認めた情報・成果については、あらかじめ書面により量研機構の承認を得ること
で、第三者へ開示できることとする。また、量研機構が本契約に関し、その目的を達成す
るため、受注者の保有する機密情報ではない技術情報を了知する必要が生じた場合は、量
研機構と受注者間で協議の上、
受注者は当該情報を無償で量研機構に提供するものとする。
1.12 グリーン購入法の推進
(1)本契約において、グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する
法律)に適用する環境物品(事務用品、OA機器等)が発生する場合は、これを採
用するものとする。
(2)本仕様に定める提出図書(納入印刷物)については、グリーン購入法の基本方針に
定める「紙類」の基準を満たしたものであること。
1.13 協議
本仕様に記載されている事項及び本仕様書に記載のない事項について疑義が生じた場合
は、量研機構と協議の上、その決定に従うものとする。
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2. 技術仕様
2.1 作業内容
受注者は ITER 構成機器を製作する上で必要な計画管理、工程管理及びリスク管理に
関する下記の調査を実施し、報告書にまとめること。
1)
対象機器
量研機構が調達する機器(超伝導コイル、中性粒子・高周波加熱装置、ダイバータ、
遠隔保守機器、計測装置、テストブランケットモジュール及び周辺機器)
2)
上記対象機器の国内機関が管理する作業スケジュール(工数)
TF コイル(約 4000)
TF 構造物(約 8000)
ダイバータ(約 300:暫定版)
遠隔保守装置(約 1200)
高周波加熱装置(約 600:暫定版)
中性粒子加熱装置(約 2000)
計測装置(約 1000)
TBM(約 200)

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3)
上記対象スケジュールを理解し、IO が作成するドラフト版マスタースケジュールを
把握した上で、下記作業を実施しその内容を報告書にまとめること。
4)
各対象機器を設計・製作する上で特に重要な設計、品質管理項目の提出及び承認、
材料調達、部品製作、プロトタイプ製作、実機製作、完成検査、輸送及び受入検査
等の作業工程を抽出し、ドラフト版マスタースケジュールと比較を行うこと。
5)
上記作業を行った上で、作業の重複、不足、予定期日の齟齬等の不整合を検知した
場合には、その原因を調査し報告書にまとめること。
6)
EVM(出来高管理)
、KPI(重要業績指標)が容易に行える構成となっているか、確
認を行うこと。この上で改善案があれば、提案すること。
7)
さらに、上記以外の不整合やリスクの有無も併せて調査し、報告書にまとめること。
8)
IO が設定した IC マイルストーン(計 91 件:IO が新たに設定したマイルストーン
を含む。
)についても進捗状況を調査し、報告書にまとめること。
9)
IO よる IC マイルストーン及びプロジェクトマイルストーンに関する報告を分析し、
日本の調達機器に関する影響を調査すること。
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2.2 作業報告書の作成
ドラフト作成時点で量研機構担当者と協議を行い、最終化を行うこと。
以上
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