ITER TFコイル熱処理素線サンプルの臨界電流値 測定作業 (3) 仕様書 量子科学技術研究開発機構 核融合エネルギー研究開発部門 ITERプロジェクト部 超伝導コイル開発グループ 目 次 1.一般仕様 ................................................................................................................................ 3 1.1 件名 .................................................................................................................................. 3 1.2 目的及び概要 ................................................................................................................... 3 1.3 納期 .................................................................................................................................. 3 1.4 作業内容 ........................................................................................................................... 3 1.4.1 作業範囲及び項目....................................................................................................... 3 1.4.2 納入品目 ..................................................................................................................... 3 1.5 支給品 .............................................................................................................................. 3 1.6 提出図書 ........................................................................................................................... 4 1.7 検収条件 ........................................................................................................................... 4 1.8 グリーン購入法の推進 ..................................................................................................... 4 1.9 機密保持 ........................................................................................................................... 4 1.10 協議 ................................................................................................................................ 4 2.技術仕様 ................................................................................................................................ 5 2.1 支給品の構造 ..................................................................................................................... 5 2.2 測定方法 ............................................................................................................................. 6 3.提出書類の内容 ..................................................................................................................... 6 3.1 測定作業要領書.................................................................................................................. 6 3.2 測定結果報告書.................................................................................................................. 6 1.一般仕様 1.1 件名 ITER TFコイル熱処理素線サンプルの臨界電流値測定作業(3) 1.2 目的及び概要 量子科学研究開発機構(以下「量研機構」という。)は、TFコイルの開発を担っている。 ITER TFコイル製作における巻線の熱処理では、巻線と共に素線サンプルも同時に熱処理を行 う(以下「熱処理サンプル」という。)。これは、熱処理後に熱処理サンプルの臨界電流(Ic)を 測定することによって、熱処理の健全性を確認するためである。本契約では、熱処理サンプル のIc測定を実施する。 1.3 納期 平成 29 年 3 月 24 日 1.4 作業内容 1.4.1 作業範囲及び項目 (1) 熱処理サンプルのIc測定 (2) 測定結果報告書の作成 1.4.2 納入品目 受注者は、1章6項に示すとおり、試験が終了した段階で測定結果報告書を提出すること。 1.5 支給品 1)品名: ①熱処理サンプル(2.1項に示すサンプル・フォルダに巻かれた超伝導生成熱処理済み の超伝導素線) ②銅リング 2)数量: ①72個(試験を実施するサンプル36個+予備サンプル36個) ②60個程度(具体的な個数については、受注後に協議にて決定する。) 3)支給場所: 下記のいずれかにて支給する。 (1)明石市二見町南二見1 三菱重工業株式会社 二見工場 (2)横浜市鶴見区末広町2-4 株式会社東芝 京浜事業所 4)支給時期: ①、②ともに契約後、受注者との協議により決定する。 5)その他: サンプルが支給された後、おおよそ一か月以内にIc測定試験を実施すること。 未使用の予備サンプルについては、試験後、返却すること。 1.6 提出図書 図 書 名 提 出 時 期 部数 確認 測定作業要領書 契約後 2 週間以内 5部 要 測定結果報告書 納入時 5部 - 委任又は下請負届 作業開始 2 週間前 (量研機構指定様式) ※下請負等がある場合に提出のこと。 1式 要 (提出場所) 量研機構 那珂核融合研究所 第一工学試験棟 居室棟 1.7 検収条件 第1章6項に定める提出書類が提出され、かつその内容確認をもって検収とする。 1.8 グリーン購入法の推進 (1) 本契約において、グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律) に適用する環境物品(事務用品、OA機器等)が発生する場合は、これを採用するものと する。 (2) 本仕様に定める提出図書(納入印刷物)については、グリーン購入法の基本方針に定める 「紙類」の基準を満たしたものであること。 1.9 機密保持 受注者は、本業務の実施に当たり、知り得た情報を厳重に管理し、本業務遂行以外の目的で、 受注者及び下請会社等の作業員を除く第三者への開示、提供を行ってはならない。 1.10 協議 本仕様書に記載されている事項及び本仕様書に記載のない事項について疑義が生じた場合は、 量研機構と協議の上、その決定に従うものとする。 2.技術仕様 本契約では、1 章 4 項に記述した項目を実施する。 2.1 支給品の構造 支給する熱処理サンプルの外形図を図1に示す。また、サンプル・フォルダに巻かれている 素線の仕様を表 1 に示す。なお、熱処理サンプルには、サンプルを識別するための番号タグが 付いている。契約締結後、試験を実施するサンプルについて、番号を指定する。 図1同時熱処理サンプル外形 表 1 素線仕様 項目 仕様 備考 素線外径 0.820 ± 0.005 mm クロムメッキ除去済み 超伝導種類 Nb3Sn 製造方法 ブロンズ法又は内部拡散法 銅比 1.0 ± 0.1 2.2 測定方法 以下に試験実施手順を示す。 ・ 支給する熱処理サンプルには、ステンレスリングが付いている。これを、支給品である電極 用銅リングに付け替えること。ただし、サンプルによっては、既に銅リングが付いているも のもある。その場合は、それをそのまま使用しても構わない。なお、サンプル・フォルダと 素線に固着がある場合は、リングの付け替え前に固着を外すこと。 ・ 銅リングと素線を半田付けすること。 ・ サンプル電圧測定用の計測線を設置すること。計測線は、サンプル中央部から+/-側にそれ ぞれ 250mm の区間を測定できるように設置すること。 ・ サンプルをヘリウム温度(4.2K)中でマグネット内に設置し、Ic を測定する。通電方向は、電 磁力が素線スパイラルの内側にかかる向きとすること。4.2K にて、11.5、12、12.5T の磁場 環境下において、Ic を測定すること。Ic を定義する電界は 0.1μV/cm とする。n 値は 0.1~ 1μV/cm 間の VI 曲線から求めること。 サンプル電圧測定区間に印可される磁場の精度は±0.2% 以内であること。AC リップルを除き、サンプル電流は±0.2%以内の精度で測定すること。サ ンプル電圧は、200nV の精度で測定すること。本測定では、ITER 機構が認定している装置を 用いて行うこと。 3.提出書類の内容 3.1 測定作業要領書 本要領書には、少なくても以下の事項を記載すること。 ・試験実施手順 ・測定方法 ・測定項目 ・測定条件 ・使用する計器 3.2 測定結果報告書 本報告書には少なくても以下の事項を記載すること。 ・測定条件 ・測定したサンプル ・測定結果 ・使用した計器 以 上
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