ダニによるアレルゲンとは 家の中に生息するダニは「屋内塵性ダニ類」と総称されており、代表的なダニは「ヒョウヒダニ、コナダニ、ツ メダニ」です。ダニはハウスダスト(チリやホコリなど)の中で生息しており、 これらはチリやホコリ中の有機物 を食べていて、その糞や脱皮殻、死骸等が小児喘息、アトピー性皮膚炎、気管支炎等のアレルギー疾患を 引き起こす元(アレルゲン)になります。アレルギーの原因となるヒョウヒダニ(0.3mm~0.4mm)は「屋内塵性 ダニ類」全体の 70%以上を占めるとされています。学校保健安全法による学校環境衛生基準ではダニアレル ゲン量の評価を 1 ㎡あたりダニの匹数が100匹以下としています。 また、最近マダニを媒介して重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスで死者が出ていますが、マダニは 家庭内に生息するダニ類とは生息場所が異なり主に森林や草地などの屋外に生息しています。「屋内塵性 ダニ類」のアレルゲンとは分けて考えます。 検査の方法(ダニアレルゲン検査) 専用のフィルターをご自宅の掃除機にフィルターを取り付け、検査したい場所 1 ㎡を吸引し、そのフィルター を専用の液に抽出、ダニアレルゲンと特異的に反応する抗体によってハウスダストの抽出液中に含まれるア レルゲンを検出します。 採取は簡単です。専用のフィルター一式と説明書をお送りしますのでお客様で採取したフィルターをご返送 いただき、お受けしてから検査結果を約 3 日間でお知らせします。(採取手順は別紙) 詳細は下記の連絡先までお問い合わせください。 (別紙)ダニアレルゲン検査の採取方法および検査試料の送付方法 1.採取道具 以下の採取道具を送付します。 ・ゴミ取り袋 1 箇所 1 個 ・チャック付ポリ袋 1 箇所 1 個 他に掃除機をご用意下さい。 2.採取方法 以下の手順に従い採取して下さい。 ① 掃除機を準備する (掃除機ブラシに付着したホコリ等のゴミを必ず取り除いて下さい) ↓ 写真 1:ゴミ取り袋を装着 ② ゴミ取り袋をひろげて掃除機ノズルに装着する(写真 1) (ゴミ取り袋は破れやすいので取り扱いは慎重にお願いします) ↓ ③ ゴミ取り袋を装着したノズルとブラシを接続する(写真 2) ↓ 接続(装着)部位 ④ 検査箇所(寝具、カーペット等)1m2 を 1 分間 吸引する(写真 3) 写真 2:ノズルとブラシを接続 ↓ ⑤ ゴミ取り袋をチャック付ビニール袋に入れ密封する(写真 4) (チャックが閉じていることを確認して下さい) ↓ ⑥ 検査試料 写真 3:検査箇所の吸引風景 3.検査試料の送付方法 同封の依頼書に、ご連絡先・採取場所・採取日等をご記入の上、 返送用封筒に⑥検査試料と依頼書を入れ、ご返送ください。 写真 4:検査試料 一般財団法人千葉県薬剤師会検査センター
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