東京工業大学大学院社会理工学研究科価値システム専攻 教授 桑 子 敏 雄 〒152-8552 東京都目黒区大岡山2-12-1 TEL&FAX:03-5734-3256 URL: http://www.valdes.titech.ac.jp/~kuwako/ 桑子 敏雄 東京工業大学教授 桑 子敏雄の略歴 1951年7月25日 群馬県生まれ 1975年 東京大学文学部哲学科卒業 1980年 同大学院人文科学研究科哲学専修課程 博士課程修了 1980年 東京大学文学部助手 1981年 南山大学文学部講師 1984年 南山大学文学部助教授 1983年7月~1985年9月 ケンブリッジ大学古典学部 Visiting Scholar, ロビンソン・カレッジVisitor,Bye-fellow 1989年 東京工業大学工学部助教授 1996年 東京工業大学大学院社会理工学研究科教授 現在に至る 2002年 フランス国立社会科学高等研究院客員教授 2010年 大連大学客員教授 1994年 博士(文学)(東京大学) 桑 子敏雄の研究 西洋哲学、中国哲学、日本哲学の研究を行い、その成果は、現在取り 組んでいるさまざまな社会的問題の考察の基礎となっています。 西洋的な人間観・自然観と中国、日本の人間観・自然観の対比を通し て、人間と環境世界の理論的、実践的関係を捉える概念としての「身体 の配置」「空間の履歴」を見いだし、これらの概念を基礎とした「空間 学」の構築を進めるとともに、自然に対する人間の態度について考察を 行っています。 『環境の哲学-日本の思想を現代に活かす-』(1999年、講談社)の 出版を機に、行政(国土交通省、農林水産省、環境省や地方自治体)や NPO、市民活動とつながりができ、市民参加による自然再生・環境再生 と「社会的合意形成」の実践的・理論的研究を進めてきました。 地域の現場に出向き、ダム建設や河川や海岸の再生・保全、道路整備、 森林管理やまちづくり、地域づくりなどで対立や紛争に陥った問題の解 決に携わる多くの機会を得て、プロジェクトコーディネータ、アドバイ ザー、ファシリテータなどとして活動するとともに、これらの事業を推 進するための方法について研究しています。 現在の専門は、プロジェクトマネジメント論・合意形成学・倫理学・ 哲学です。 桑 子敏雄の研究活動領域 【現在の研究領域とテーマ】 社会的合意形成のプロジェクト・マネジメントの理論と実践 環境・生命・情報などの問題にかかわる価値の対立・紛争を分析し、 合意形成プロセスの理論的(哲学的・倫理学的)基礎を明らかにすると ともに、合意形成プロセスを組み込んだ社会資本整備のプロジェクト・ マネジメントの実践的研究を行っています。 とくに目指しているのは、日本の風土にあった社会基盤整備での社会 的合意形成とプロジェクト・マネジメントの確立です。 さらに、こうした実践活動を通じて得られる知見をベースに、市民参 加の理論的基礎と民主主義の在り方、正義や幸福などの倫理的テーマに ついても研究を進めています。 これらの研究は、哲学、倫理学(生命倫理学、環境倫理学、情報倫理 学など)、空間学・合意形成学・プロジェクト・マネジメント論といっ た領域にわたっています。 ただし、わたしの研究活動は、複雑な現実社会の問題を明確にし、そ の解決の方法を明らかにすること、また、解決のための方法を実践的に 明らかにすることにあるので、特定の学問領域のなかでの研究という形 をとりません。むしろ分野横断的な研究姿勢をとるとともに、理工系領 域の研究者との連携を重視しています。 そのこともあり、現在の研究教育の軸足は、合意形成学・プロジェク トマネジメント論にあります。 桑子研究室には、土木、建築、都市計画、環境、医療・看護、生命科 学、情報等の実績をもつ博士課程学生、修士課程学生が在籍し、多様な 問題関心を共有・討議しながら研究を進めています。 【研究プロジェクト】 環境省や文部科学省等からの研究資金を得て、地域の問題解決にプロ ジェクト・チームして参加し、経験を踏まえた理論的な研究を行ってい ます。トキの野生復帰事業や脱温暖化とローカル・コモンズ再生などは 代表的なテーマです。 【実践】 国や地方自治体、地域のNPO等が進める多くの河川改修やダム問題、 道路整備やまちづくり・地域づくり事業のプロジェクト・マネジメン ト・合意形成プロセスの構築等の事業に参加し、プロジェクトマネジメ ントの設計・運営・進行に当たるほか、事業の「プロジェクト・アドバ イザー」として活動し、また、行政担当者や市民のために講演やワーク ショップを展開しています。 桑 子敏雄の研究領域のキーワード Ⅰ 古典哲学研究(主に1970年~2000年) (1)西洋哲学 アリストテレス、エネルゲイア(実現態)、デュナミス(可能態)プラトン、スペウ シッポス、テオフラストス、生物学の哲学 (2)中国哲学 易、気、天地、孔子、孟子、荘子、北宋の四子(周廉渓、張裁、程頤、程顥)、性、情、 身体、気相、朱熹、朱子学、身体の配置 (3)日本哲学 本居宣長、熊沢蕃山、西行、藤原定家、式子内親王、明恵、空間の履歴 Ⅱ 環境哲学・感性哲学・倫理学(1999年以降) (1)哲学・環境哲学 空間の履歴、熊沢蕃山 (2)感性哲学 感性、身体、空間 (3)倫理学・環境倫理学・生命倫理学・情報倫理学 所与・遭遇・選択、内面化された行為規範、生命倫理、医療看護における合意形成、研 究者倫理 Ⅱ 空間学・風景学・コモンズ論・地域づくり(2003年以降) (1)空間学 空間の価値構造認識、ふるさと見分け、フィールドワークショップ、日本文化の空間学、 空間の履歴、随所楽座、遊歩謀讃 (2)風景学 身体、風景、北斎、広重、空間の履歴、「名所江戸百景」 (3)コモンズ論 コモンズ、グローバル・コモンズ、ローカル・コモンズ、地域共同管理空間 (4)地域づくり・まちづくり 空間の価値構造認識、ふるさと見分け、フィールドワークショップ Ⅲ 自然再生・多自然川づくり・生物多様性保全・森林管理 河川景観、多自然川づくりポイントブック Ⅳ 合意形成学(2000年以降) (1)社会基盤整備のためのプロジェクト・マネジメント研究 社会基盤整備、合意形成、アカウンタビリティ、プロジェクト・マネジメント (2)社会的合意形成の思想と技術 社会的合意形成、合意形成、合意形成マネジメント協会、 (3)市民参加と民主的合議の手法研究 談義、談義所、佐渡めぐりトキを語る移動談義所、宮崎海岸市民談義所、カモケン(加 茂湖水系再生研究所) Ⅴ その他 (1)東日本大震災と福島第一原発大規模核汚染災害について (2)エッセイなど 桑 子敏雄の主要著作 『エネルゲイア アリストテレス哲学の創造』(東京大学出版会)、『気相の哲学』 (新曜社)、『空間と身体』(東信堂)、『環境の哲学』(講談社学術文庫)、『感性 の哲学』(NHKブックス)、『西行の風景』(NHKブックス)、『理想と決断』(N HKライブラリー)、『わたしがわたしであるための哲学』(PHP出版)、『風景のな かの環境哲学』(東京大学出版会)、『空間の履歴』(東信堂)など多数。 編著:『環境と国土の価値構造』(東信堂)、『いのちの倫理学』(コロナ社)、『日 本文化の空間学』(東信堂)など。 桑 子敏雄の研究領域 Ⅰ 古典哲学研究(主に1970年~2000年) (1)西洋哲学 (2)中国哲学 (3)日本哲学 Ⅱ 環境哲学・感性哲学・倫理学(1999年以降) (1)哲学・環境哲学 (2)感性哲学 (3)倫理学・環境倫理学・生命倫理学・情報倫理学 Ⅱ 空間学・風景学・コモンズ論(2003年以降) (1)空間学 (2)風景学 (3)コモンズ論 (4)地域づくり・まちづくり Ⅲ 自然再生・多自然川づくり・生物多様性保全 Ⅳ 合意形成学(2000年以降) (1)社会基盤整備のためのプロジェクト・マネジメント研究 (2)社会的合意形成の思想と技術(理論) (3)市民参加と民主的合議の手法研究 Ⅴ その他 (1)東日本大震災と福島第一原発大規模核汚染災害 (2)エッセイなど 桑 子敏雄のこれまでの主要な研究プロジェクト(主として2003年以降) (1)日本学術振興会「日本的知的資産の活用」研究プログラム および「日本文化の空間学構築」研究プロジェクト(2003年~2008年) 現代の日本社会における国土政策や環境政策では、20世紀に主流であった行政主導型から住 民参加・市民参加型事業を理念とする政策への転換が進みつつあり、日本の社会にふさわしい市 民参加・合意形成手法が求められている。本研究では、この認識の下に、日本社会の知的資産と して、地域社会に蓄積された様々な空間管理手法や社会的合意形成手法を掘り起こし、これから の国土政策や環境政策に活用できる方法を研究した。 研究の成果として、「空間の再生と継承」を研究の主要な課題として見いだした。「空間の再 生と継承」には、たんに自然環境の再生・継承のみならず、この課題と不可分なものとしての歴 史・文化・生活の再生と継承をどのように実現するかという課題も含まれている。 本研究は、「空間の再生と継承」のための実践的な手法の開発も行った。この手法は、 「フィールドワークショップ(空間体験を共有することによる創造的討議の場の運営)」と名づ け、二つの意味を持たせた。プロジェクトメンバーおよび研究者、市民、行政担当者等が空間体 験を共有するなかから問題の本質を明らかにすること、その解決案を創出していく場を創出する ことである。これらのことを目的として、日本各地でフィールドワークショップを実践した。 プロジェクトによって示されたさまざまな社会提言を具体的な政策提言として市民・行政に発 信し、その反応をフィードバックすることで、より高次の解決案に向かって進行する場を連続的 に作り出した。諸学・学官民の融合的協働と社会提言を同時に行う方法としてこの方法を洗練し た。 研究の成果は、『日本文化の空間学』(東信堂、2008年)にまとめた。 (2)「トキと社会」研究プロジェクト(「トキの生息環境を支える地域社会での社会的合意形 成の設計」研究プロジェクト(このプロジェクトは、「トキの野生復帰のための持続可能な自然 再生計画の立案とその社会的手続き(F-072)」環境省地球環境研究総合推進費(2008年~ 2010年)〔研究課題代表者 島谷幸宏九州大学教授〕のなかに位置づけられている) 本研究の目的は、トキの野生復帰に向けて「自然的および社会的に持続的で実現可能な試験放 鳥計画」を立案し定着させることにあった。そのために,自然科学系から人文・社会科学系にい たる分野横断的な実践力のある組織体制を構築し、トキの野生復帰に向けて,これまでにないユ ニークな自然再生計画の立案から実施を網羅し、社会に確実に定着させるための手順を具体的に 明示する研究プロジェクトを実施した。 具体的には、放鳥サイトとして予定されている小佐渡東部地域を中心に餌場および営巣環境の 現状を評価し、再生手法を提案した。餌場あるいは営巣場所の現状と再生手法を明らかにするた めのフィールド研究とともに、中国産野生トキの情報の収集および平成20年に試験放鳥される 国内トキの情報を加味し、適切な自然再生計画を立案した。 本研究プロジェクトで、 「トキと社会」研究プロジェクト・チームは、利害関係者(ステーク ホルダー)とのワークショップを繰り返しながら,トキに関する歴史・文化的文脈,野生放鳥へ の認識の類似点・相違点,トキへの夢,利害関係などを緩やかに明らかにしながら自然系の研究 者から提案される自然再生のシナリオの修正を行い、合意形成をはかることを目的に研究活動を 展開した。 (3)科学技術振興機構「ローカルコモンズ再生研究」プロジェクト(2009年~2014年) ローカル・コモンズ(地域社会のしくみにより、地域が持続可能性に配慮して共同管理してき た空間)の包括的再生により、過疎地といわれる地域の人口や活力が守られ、それによって、化 石資源に依存することなく、木質資源(CO2固定・社会ストック)その他の風土由来資源を利 用する生活のあり方を保証することにより、都市に偏重していく石油依存型社会を変革するため の新たな日本の地域像を構築するとともに、こうした地域像を具体的に定着させるための方法の 技術開発とその理論化をフィールド(新潟県佐渡市など)での実践を通じて行っている。 (4)その他 桑 子敏雄のかかわった主な社会基盤整備・地域づくり・まちづくり 【1】河川・海岸 (1)国土交通省淀川水系河川整備計画策定に係る木津川上流川上ダム建設問題をめぐる木津川上 流住民対話集会 アドバイザー、ファシリテータ (2)国土交通省筑後川水系城原川ダムの建設をめぐる城原川流域委員会 委員 (3)国土交通省宮崎海岸浸食対策事業 プロジェクト・アドバイザー (4)新潟県佐渡市天王川自然再生事業水辺づくり座談会 ファシリテータ (5)沖縄県国頭村辺戸名川自然再生事業 プロジェクト・アドバイザー 【2】河川整備とまちづくり (1)国土交通省・島根県・松江市による斐伊川水系大橋川周辺まちづくり事業 委員会委員、作 業部会長、プロジェクト・アドバイザー、市民意見交換会ファシリテータ 【3】道路整備 (1)国土交通省東京外郭環状道路建設問題 パネリスト (2)島根県出雲大社表参道神門通り整備事業 総合コーディネータ (3)沖縄県国頭村辺戸名大通り門(じょう)づくりワークショップ ファシリテータ 同みちがえるまちづくり事業 プロジェクト・アドバイザー 【4】景観整備事業 (1)長野県上田市西塩田地区住民による景観整備計画策定事業 プロジェクト・アドバイザー 【5】農村振興・農業基盤整備 (1)長野県による長野県山ノ内町・<農業>×<観光>×<環境>による地域づくりワークショップ 指南役 【6】森林整備 (1)沖縄県国頭村森林地域ゾーニング計画策定事業 策定委員会座長 【7】市民活動サポート (1)日本のいい川・いい川づくりワークショップ 実行委員、グランプリ選考委員など (2)長野県志賀高原高天原自然再生・ちいきづくり活動 アドバイザー (3)福岡県行橋市沓尾海岸保全活動 (4)宮崎県都城市ふるさと見分け (5)福岡県福岡市樋井川流域治水市民活動 (6)福岡県古賀市ふるさと見分け 【8】国や地方自治体等の委員会関係 ・文部科学省大学設置審議会環境委員会委員 ・日本学術振興会人文社会科学振興プロジェクト企画委員会委員 ・国土交通省河川景観ガイドライン検討委員会委員 ・国土交通省筑後川河川事務所城原川流域委員会委員 ・大橋川周辺まちづくり検討委員会委員 ・農林水産省食料・農業・農村審議会農村整備部会企画小委員会委員 ・農林水産省関東農政局参加型維持管理手法の考え方検討委員会委員長 ・環境省中国地方希少種保護検討委員会委員 【9】講演や研修等 ・国土交通大学校 ・全国建設研修センター ・行政関係多数 ・市民団体対象の講演多数 桑 子敏雄のかかわった社会的実践活動 年代順 期間 内容 2000年4月 6月~現在 9月 建設省公報誌『建設月報』で、21世紀の公共事業のあり方で鼎談掲載。 第3回全国「川の日」ワークショップ実行委員、選考員、コメンテータとして参加。 建設省公報誌『建設月報』で「公共事業の転換と霞堤の思想」により政策提言。 2001年7月 行政関係者、企業関係者、市民、学識経験者とともに合意形成プロセス研究会を発足。研究会は、2003年6月に特 定非営利活動法人合意形成マネジメント協会として発足。2007年6月まで理事長。それ以後は、理事・顧問。 2001年12月 東京外郭環状道路建設問題で行政と住民の勉強会で講師、東京都都市交通シンポジウム実行委員会・朝日新聞社主催 による「公共事業とP.I.を考える」シンポジウムにパネリストとして参加・提言。このシンポジウムが東京外環問題解 決にむけた第一歩となる。 2002年6月 国土交通省大臣官房「公共事業のアカウンタビリティを考える懇談会」で提言。2003年8月その要綱が発表される。 2003年4月~ 2008年3月 日本学術振興会「日本的知的資産の活用」・「日本文化の空間学構築」研究プロジェクトにおいて、日本各地をめぐ りつつ、地域の人びと、行政関係者、研究者とフィールドワークショップを実施。 2003年11月~ 2004年11月 国土交通省筑後川河川事務所から城原川流域委員会副委員長を委嘱。毎月1回の委員会に出席。議論の結果は、筑後 川河川整備計画に組み込まれる。 2003年11月~ 2004年3月 国土交通省木津川上流河川事務所から木津川上流住民対話集会の設計・運営・進行を依頼される。2004年9月に至 るまで6回の住民対話集会を開催。近畿地方整備局および淀川水系流域委員会に「木津川上流住民対話集会提案書」 および「木津川上流住民対話集会報告書」を提出。 2004年11月~ 現在 長野県と山ノ内町による長野県コモンズ創出支援事業・山ノ内町「〈農業〉×〈観光〉×〈環境〉による地域づくり ワークショップ」の指南役・進行役。地産地消活動、志賀高原自然再生などの成果を生み出す。2005年11月に NPO志賀高原寄合大学が発足し、山ノ内町のミニ・シンクタンクの役割を果たす。志賀高原の自然再生プロジェクト のアドバイザーとして助言を行う。 2004年11月 ~現在 長野県上田市西塩田地区舌喰池景観整備計画策定のアドバイザー。 2005年11月~ 2009年3月 国土交通省出雲河川事務所および島根県、松江市から、大橋川周辺まちづくり検討委員会委員として大橋川改修を含 む松江のまちづくり委員会の委員、作業部会長として就任依頼。2006年11月策定の「大橋川周辺まちづくり基本方 針」づくりに従事。委員としての役割のほか、委員会の設計・運営・進行にアドバイス。プロジェクトのアドバイ ザーを務めるとともに、市民意見交換会の設計・運営・進行をファシリテータとして指導、担当。 2007年4月~ 20010年3月 環境省地球環境研究総合推進費による「トキの野生復帰のための持続可能な自然再生計画の立案とその社会的手続 き 」研究プロジェクト(リーダー:九州大学島谷幸宏教授)において、トキの生息環境を支える地域社会での社会的 合意形成の設計」グループ・リーダーとして、佐渡の地域社会に入り、地域づくりワークショップ(佐渡巡りトキを 語る移動談義所)の企画・運営・進行により、トキ定着のための社会環境づくりの研究と実践。 2008年3月~ 2011年3月 新潟県による佐渡島天王川再生での住民参加型事業での座談会進行役およびプロジェクトのアドバイザー。 2008年9月~ 2011年3月 国土交通省宮崎河川国道事務所による直轄事業「宮崎海岸侵食対策事業」においてプロジェクト・アドバイザーとし て、侵食対策プロジェクトの設計・運営を支援。 2008年10月~ 現在 科学技術振興機構(JST)社会技術研究センター「地域に根ざす脱温暖化・環境共生社会」研究開発プログラム、「地 域共同管理空間(ローカル・コモンズ)の包括的再生の技術開発とその理論化」のプロジェクト・リーダーとして研 究開発事業を推進。加茂湖水系再生研究所を創設(理事長)し、加茂湖再生をモデルとする脱温暖化・生物多様性保 全とともに地域資源の保全・地域社会の活性化を目標とし、地域住民、行政、研究機関を結ぶ地域活動を展開。 2010年4月には、佐渡市トキ交流会館内にローカル・コモンズ再生研究所を開設。 2008年10月~ 2011年3月 沖縄県国頭村辺土名門づくりアドバイザー、国頭村魅力ある空間づくり(辺土名大通り改修、辺土名川多自然川づく り、橋の掛け替えを含む「みちがえるまちづくり」)のアドバイザーとして地域づくりに参加。 2010年1月~ 2011年3月 沖縄県国頭村森林地域ゾーニング計画検討委員会座長として、国頭やんばるの森の将来計画について、合意形成推進 の立場から計画策定に従事。 2010年7月11 月~現在 島根県出雲市神門中筋線(出雲大社表参道)道路景観整備計画ワークショップ・総合コーディネータとして、道路景 観整備のワークショップの運営・進行に従事。 その他 佐賀県城原川、宮崎県神代川、大淀川などで参加型ワークショップを指導、進行。地域づくりでは、北海道増毛町、 兵庫県南あわじ市、福岡県行橋市、福岡市、古賀市などでワークショップを実施。その他、国土交通大学校、全国建 設研修センター、国土交通省、農水省、環境省等の国の行政機関や多くの地方自治体で講演やワークショップを行う。 国土交通省、農林水産省、環境省などで研修の講演、ワークショップ指導。
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