研究のあゆみ - 秋田県公立小中学校事務職員研究協議会

平成17年度
研究のあゆみ
photo 初夏の十和田湖
秋田県公立小中学校事務職員研究協議会
目
次
Ⅰ研修部報告について
1.事業報告
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2.本年度の反省と課題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
3.研修計画案の体系化について
①はじめに
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3~4
(参考資料)秋田県一般職員の研修体系 ・・・・・・・・・・・・・・・5
(参考資料)秋田県内の市町村職員の研修・・・・・・・・・・・・・・
6
②研修計画案の基本としている考え方 ・・・・・・・・・・・・・・・・・7~8
③作成した研修計画案と研修項目(案)・・・・・・・・・・・・・・・・・8~13
④今後の課題として ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
4.第2回公立学校事務職員研修会(レジュメ 等)
要項
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14
講演「新行政改革推進プログラムについて」
・・・・・・・・・・・・15~29
講演「イギリスでの研修」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30
第1分科会A
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31~43
第1分科会B ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44~51
第1分科会C
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52~59
第1分科会D
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 60~66
Ⅱ各地区研究会活動報告について
1.鹿角小中学校事務研究会
2.大館北秋田学校事務研究会
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 67~68
・・・・・・・・・・・・・・・・・69~70
3.能代市山本郡学校事務研究協議会・・・・・・・・・・・・・・・・71~72
4.男鹿市公立小中学校事務研究会・・・・・・・・・・・・・・・・・73~74
5.潟上市南秋田郡公立小中学校事務職員会・・・・・・・・・・・・・75~76
6.秋田市立小中学校事務研究会・・・・・・・・・・・・・・・・・・77~78
7.本荘由利小中学校事務研究会・・・・・・・・・・・・・・・・・・79~80
8.大曲仙北学校事務研究会・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・81~82
9.横手市小中学校事務研究会
・・・・・・・・・・・・・・・・・83~84
10.湯沢雄勝小中学校事務研究会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・85~86
Ⅲ研究部報告について
1.研究部活動報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・87~89
編集後記
Ⅰ
研修部報告
平成17年度
月
日
7月5日
(曜)
(火)
活
研修部事業報告
動
内
容
第1回研修部会
会
場
千秋会館
16年度事業報告と17年度事業計画について
これまでの経過について
研修体系について
第2回公立学校事務職員研修会について
第2回研修部会
11月7日(月)
千秋会館
第2回公立学校事務職員研修会について
11月18日(金)
第2回公立学校事務職員研修会
2月9日(木)
第3回研修部会
県総合教育センター
県自治研修所
千秋会館
公立学校事務職員研修会について
研修体系について
「研究のあゆみ」発行について
17年度事業報告と18年度事業計画(案)について
3月中旬
「研究のあゆみ」完成
1
研修部
①
本年度の反省と課題
昨年に続き「第2回公立学校事務職員研修会」が11月18日に開催しました。小中
学校と県立学校との人事交流が活発になっている事をふまえ両学校事務職員の共通認
識、相互理解、資質の向上、交流が目的の会ですが、前回より参加者が90名近く減小
しているのが気懸かりです。旅費の問題、日取りの問題もあるかもしれませんが研修会
の内容も影響しているのではと思っています。小中学校と県立学校事務職員の共通の興
味深い内容のものを探すのにも苦慮しております。共通したものでなくてもそれぞれの
研究会で研究したものを発表しあってもいいのではとも思います。今は関係ない事でも
いつか転勤していく事もあるとすれば多いに参考になるからです。互いの仕事やその環
境の違いについて知る事こそ相互理解だと思います。
また、本研修会の性格、位置づけがはっきりしない事が出張しにくい、参加しない原
因になっているようです。県教委主催の必修研修なのか(伝達的内容の如何を問わず)、
そこまでいかない会なのか、旅費の確保も含めて県教委等と詰めていきたいです。
本研修部としてはこの公立学校事務職員研修会をかって隔年開催していた「県事研セミ
ナー」の代わりと位置づけて取り組んでいます。したがってある程度職務外の講演等も
盛り込むよう機会をみて働きかけていく予定です。
アンケートをみると昨年よりはセンター校の具体像が把握できたなど好評のようでし
た。しかしながら、講演と分科会の時間配分、分科会報告の持ち方など次回へ向けての
課題が山積しています。
②
現在 、「事務職員セミナ-」を開催していないので県事研研修部としての研修会が
ない状態です。
新たに研修会を持ちたいと思いますが、旅費、多忙化の問題から果たして人が集まる
か。また各郡市事務研で研修も行われており重複する内容になるのではないか。
そこで研修部本来の目的である研修体系の実現、推進に立ち返り任命権者たる県教委
に
研修の実施を要望していくことに努めたいと思います。
といっても予算がないことを理由に研修会を実施してもらえませんが、昨年から始ま
った教育庁総務課主催「学校事務職員研修会」については引き続いて開催されるよう
働きかけていくつもりです。その内容は問題解決型の研修で日常業務で遭遇する事柄に
ついて扱うということで、研修内容としては万人が了解するものと思います。
人事評価等の研修が多く本年度は日程的に実施できなかったようですが ,来年度の実施
に期待したいところです。
今年度は「5年経過研修」は該当者が少なく開催されませんでした。来年度以降の実
施について注視していきます。
2
研修計画案の体系化について
秋田県公立小中学校事務職員研究協議会
1.は
じ
め
研修部
に
今、私たち学校事務職員を取り巻く状況は大きく変化しつつあります。ジョブローテー
ションが広く行われるようになり、昨年度から学校事務職員の採用が一般行政職と一本化
され、県内7地区で「学校事務のセンター化」が行われています。
また、昨年度に引き続いて小・中学校と県立学校の事務職員を対象とした「第2回秋田
県公立学校事務職員研修会」が開催されました。
研修部では、発足以来、活動の柱の一つとして「小中学校事務職員の研修体系の確立」
をとりあげ、調査研究活動を続けてきました。こうした変化する状況の中で研修体系を確
立するためには、これまでの研修に次のような課題があることを再認識しておくことが必
要です。
①
任命権者の実施する『体系化された制度研修』が必要である。
採用前に資格を必要とする職でないことを考えると、学校事務職員が公務員として
の職責を果たし、住民の負託に応えるためには、採用時から職業生活の各段階に応じ
た制度研修がなければなりません。確かに研修の基本は自己研修にありますが、他に
研修の機会がなければ問題の所在さえ自覚できないことにもなりかねず、研修への意
欲も成果も期待できません。
県の一般職員や市町村職員で別紙のように体系化された制度研修が整備されている
ことを見るとき、制度研修の充実は必要不可欠なことと考えられます。特に、採用時
も含めてほとんど制度研修の機会がなかった年代層への対応は急務と考えられます。
②
OJT(On the Job Training 職場内研修)の機会が、現実的にはない。
民間企業では「社員教育の原点は現場にあり」として「意図的なOJT」を非常に
重視しています。一方、私たち小中学校の事務職員の場合を考えると、事務センター
ではOJTが可能ですが、多くの単数配置校では重要である現場での実務に関する研
修がほとんど期待できません。したがって、私たちに必要な研修項目にはOJTの要
素を加味する必要が出てきます。
③
学校事務職員の研修全体を見渡した『体系』が必要である。
これは、ぜひとも研修が必要なのに機会に恵まれない事項がある一方で、数少い研
修の機会なのに何度も同じような内容を研修する、という事態につながっています。
これでは、『職業生活を見通したキャリアアップ』は図れません。
現在実施されている研修を分析し、現行の研修では手の届いていない部分を拾い上
げ、制度研修で担っていただきたい分野、県事務職員研究協議会で行う部分、郡市や
市町村の事務研究会で扱った方が適当なもの、等と分類し、体系化することが必要で
す。このことは、各種の研修形態の「役割分担」を再確認することでもあります。
3
制度研修の充実に向けた取り組みとしては、平成8年に県事務研究会の総意として県教
育委員会に『研修についての要望書』を提出し、任命権者による研修の必要性と、研修に
ついて研究・協議するための協議機関の設置を要望しました。平成11年度から県教育委
員会主催の「5年経過研修」が実施され、その研修内容についても私たちの研修案の大部
分の項目が取り入れられました。義務教育課等との懇談会も持たれるようになりましたが、
現在実施されている制度研修は「新規採用職員研修」(休止中)と「5年経過職員研修」
(今年度は該当者が少いため休止)の二つにとどまっています。
研修部では今後も研修体系の研究とその実現に向けて、「研修計画(案)」と「制度研
修の研修項目(案)」についてさらに検討するとともに、制度研修の実現に向けて関係機
関との協議を進めていきます。しかし、県教育委員会等へ提出する要望は「県内小中学校
事務職員の総意による要望」でなければなりません。各地区で、さまざまな機会をとらえ
て検討してくださることをお願いします。
(県事務研究会・事務職員研究協議会研修部のこれまでの主なあゆみ)
・
4年度
新研修部発足、各地区の研修活動を調査
・
5年度
先進地域の研修体系の調査・研究、アンケート調査の項目・文案の検討
・
6年度
「研修等に関するアンケート調査」を実施(5月)、東北事務研で発表
・
7年度
「研修に関する要望書」の文案検討、二つの原案を作成
・
8年度
郡市で要望書文案を検討、研修部での検討・職員団体との話し合いを経て、義務教
「第1回秋田県公立小中学校事務職員セミナー」を開催(以後、隔年で実施)
育課に「研修に関する要望書」を提出(11月14日)
・
9年度
研修部の組織を改編、「研究部」と「研修部」に分かれる。
採用5年目までの会員を対象としたアンケートを実施。
「初任者研修(案)」「5年経過研修(案)」を作成。
・10年度
「10年経過研修(案)」を作成、事務職員セミナーで今までの経緯を提示
・11年度
県教育委員会主催で「公立小・中学校事務職員(5年経過)研修会」を実施
・12年度
「20年経過研修(案)」を作成
県教育委員会『秋田県教職員研修体系』発行される(平成12年3月)
県教育委員会主催で「公立小中学校・県立学校事務職員(5年経過)研修会」を実施
・13年度
県教育委員会主催で「公立小中学校・県立学校事務職員(5年経過)研修会」を実施
・14年度
県教育委員会主催で「公立小中学校・県立学校事務職員(5年経過)研修会」を実施
・15年度
県教育委員会主催で「公立小中学校・県立学校事務職員(5年経過)研修会」を実施
10年経過研修(案)・20年経過研修(案)を発展的に組みかえ、研修計画案、
主任研修(案)・主査研修(案)・主任主査研修(案)・事務長研修(案)を作成
・16年度
県教育委員会主催で「公立小中学校・県立学校事務職員(5年経過)研修会」を実施
「第1回秋田県公立学校事務職員研修会」を実施(県教育委員会外3団体と共催)
・17年度
「第2回秋田県公立学校事務職員研修会」を実施(県教育委員会外3団体と共催)
4
( 参 考 資 料 )
秋 田 県 一 般 職 員 の 研 修 体 系
(平成17年度~19年度)
(秋田県自治研修所「新研修計画」による)
1.基
礎
的
な
研
修
基 礎 研 修
(
新
採
・・・・・
用
時 )
前期5日、後期5日
(
採 用 3
・・・・・
年 ~ 4 年 目
前期3日、後期1日
(
採用8年目職員
新 規 採 用 職 員 研 修
↓
「目標による管理」研修
主
事
・
技
師
)
↓
キャリア・プラン作成研修
*
)・・・
2日
初級職採用の未成年者には「追加プログラム」を実施
(体験研修前期10日、後期12日)
2.「目標による管理」
①
②
③
3.人
①
②
③
研
修
監督者(新任班長等)
管理者Ⅰ(新任本庁課長級、地方機関長)
管理者Ⅱ(本庁次長、地方振興局長)
事
新
評
評
評
価
任
価
価
評
者
者
者
研
・・・
・・・
・・・
前期3日、後期1日
前期2日、後期2日
1日
修
価 者
・・・ 1日
Ⅰ(班長等)
・・・ 1日
Ⅱ(部長、次長、課長、地方機関長等)
4.政策形成能力向上に向けた研修(応募研修)・・・17年度分
(1)コンセンプチャル・スキル(思考・意志決定)
①合理的な意志決定技術(3日 10人) ②政策立案の進め方(3日 30人)
③公共マーケッティング(2日 30人) ④業務改善(豊田に学ぶ(2日30人)
⑤民
間
体
験(4日 20人) ⑥トップセミナー
(2)ヒューマンスキル(対人関係能力)
①プレゼンテーション技術(3日 30人)
②クレーム対応力(3日 30人)
③コーチング(2日 30人)
④異文化コミュニケーション(2日 30人)
⑤広報とマスコミ対応(2日30人)⑥NPOとのパートナーシップ(2日30人)
(3)テクニカル・スキル(専門知識・技術)
①社会調査技法(4日 30人)
②図解表現技術(3日 30人)
③民法演習(2日 30人)
④行政法(3日 30人)
⑤政策法務(2日 30人)
5
( 参 考 資 料 )
秋 田 県 内 の 市 町 村 職 員 の 研 修
(平成17~19年度 自治研修所委託分)
(秋田県自治研修所「新研修計画」による)
1.基
新
礎
規
的
採
な
用
職
研
員
修
研
修
・・・
前期4日、後期3日
・・・
3日
↓
主 事 ・ 技 師 級 職 員 研 修
(高卒6年以上、短大卒4年以上、大卒2年以上で35歳以下)
↓
主
任
級
職
員
研
修
・・・
3日
(主任・主任相当職昇任時)
研
修
・・・
前期3日、後期2日
(昇任時)
課 長 補 佐 級 職 員 研 修
・・・
前期3日、後期1日
(昇任時)
・・・
前期3日、後期1日
(昇任時)
↓
係
長
級
職
員
↓
↓
課
長
級
職
員
研
修
2.政策形成能力向上に向けた研修(応募研修)・・・17年度分
①
合理的な意志決定技術(3日 20人
②
ク レ ー ム 対 応 力(3日
③
政策立案の進め方(3日 30人)
県職員と合同)
30人)
6
2.研修計画案の基本としている考え方
私たちの研修を実施主体によって区分し、それぞれの研修の性格と役割について次のよ
うに考えました。
(1)県教育委員会研修
職業生活の節目となる時期を選び、新たなステップに進むための知識を修得する研
修項目を取り上げた。なお、現場でのOJTの機会がない現状を考慮して実務的な項
目も入れたが、あくまでも、実務そのものとは少し距離を置き、主として「制度・理
念等、実務を支え、裏付けとなっている知識を修得する」ための研修を主眼とする。
(2)教育事務所(出張所)研修
給与・旅費等に関する事項について「実務に直結した研修」を行うことを主眼とす
る。私たちが実務で直接かかわるのは教育事務所・出張所であり、実務そのものにつ
いてはその担当者から実例に即したきめ細かな指導を仰ぐのが最適と思われるので、
「県教育委員会研修」から分離して扱うこととする。
(3)市町村教育委員会研修
本来から言えば、私たちの研修は「任命権者である秋田県教育委員会」と「学校の
設置者である地方自治体・市町村教育委員会」とが両輪となって進められるべきもの
であるが、現状では多くは新採用者・転入者への財務事務説明会程度に限られている。
県費負担教職員の研修が中核市教育委員会の所管となり、それ以外の市町村でも地方
分権の流れから今後より一層の拡充が望まれるところである。
研修計画案では、市町村教育委員会による研修としては、学校管理規則や市町村財
務など「市町村・市町村教育委員会と直接かかわる事項」についての研修とし、今後
の地方分権の流れを見ながら必要な項目を加えていくこととする。
(4)所 属 校 研 修
これまで、私たちは「所属校における研修」という視点をほとんど持っていなかっ
た。所属校にも計画や配慮の欠けていた点も否めない。もちろん、先に述べたように
実務のOJTは困難であるが、「学校」事務職員として自分の基盤を確認し、仕事の
起点を明確にし、さらに改善への視点を得るためには、経験年数に応じた所属校での
研修が必要と考えられる。特に、新採用段階では重視したい。
実施形態としては、例えば、採用当初は校内の指導者による講義、経験年数を経て
からは「この年代にはこの課題に継続的に取り組む」という、あるテーマについての
調査研究とレポート作成・実践、という形が考えられる。
(5)自
主
研
修
事務研究会を主体とした研修を考える。各種の事務研究会主催の研究大会や研修会
への積極的な参加を通して、自己啓発・自己開拓をし、事務職員としての意識の昂揚
をねらう。
なお、自主研修は研修の基本となる形態であり、特に「個人研修」は最も基本とな
るもので、「他の研修は全て個人研修を啓発するために企画されている」と言っても
7
過言ではない。自分の望む内容を自分にあわせて自分の計画で実施するという自由さ
があるが、その一方で、成果も本人の計画と実践しだいであり、自覚が求められる。
(6)コンピュータ研修
これからの学校と学校事務を考えたとき、ますます重要度が大きくなってくる分野
である。現時点ではこの方面の知識は採用前の経歴や本人の経験で大きな差があり、
全員が同時期に同一内容を学ぶ形での研修では効果は期待できない。
「この時期までにはぜひこのレベルを修得する」という目標を提示し、個人の修得
度に応じて県総合教育センターの希望研修講座(C講座)の中から選択し、積極的に
参加して研修を深めていく形とする。
3.作成した研修計画案と研修項目(案)
(1)小
①
②
③
④
中
学
校
初
任
時
目
標
・実務の基礎・基本を定着させる。
・学校職員としての位置・立場を認識する。
・受講者の負担を考慮し、学校事務職員として必要不可欠な知識・社会的識見・判
断力を最低限修得できるような項目に絞る。
対
象
・小中学校採用初任者 ・・・・・ 全項目を研修する
・高等学校等からの転入者 ・・・ 赴任時までに修得していない項目を研修する
実 施 時 期
・実務に直結する研修・・・4月
・理 念 的 な 研 修 ・・・少し仕事が落ち着いた時期
「研修相談員」(仮称)の委嘱
近隣校事務職員の善意頼りの状況から、「教育事務所(出張所)・市町村教育委
員会が年齢層の近い近隣校の事務職員の中から委嘱し、初任時の研修全般にわたる
相談にのる」という形態にすることが望ましい。
⑤
県教育委員会研修
・実務の裏づけとなる基礎知識を修得する。
・学校事務の職・立場・位置づけなどを理解する。
⑥ 教育事務所(出張所)研修
・「即効性と実用度」を重視し、県費の実務にすぐ役立つ基礎的な事項を修得する。
⑦ 市町村教育委員会研修
・学校管理規則や市町村財務などの基礎について確実に修得する。
・管外からの転入者についてもこれに準じた対応が必要。
⑧ 所 属 校 研 修
初任者教員の校内研修で取りあげられる項目の中から、「学校職員」として身につ
けることが必要な事項を修得する。
8
⑨
⑩
他 校 視 察 研 修
・近隣校の実際を見学し、「学校内での事務職員の姿」のイメージをつかむ。
・実施日数・・・1日~2日程度
・教育事務所(出張所)から市町村教育委員会を通じて見学校に依頼する。
コンピュータ研修
実務への利用の基礎として、電子メール・表計算の基礎等を習得する。
(2)経
①
②
③
④
⑤
⑥
②
2
年
~
10
年
時
目
標
「基礎」段階から「習熟」段階へと知識・技能の質を昇華させる。
県教育委員会研修(5年経過職員研修)
・初任者研修の枠組み内容を充実させる。
・経験で広がった視野に相応した理論を身につける。
・重視する項目・・・地方自治法等の法規演習、給与体系、地方財政制度
教育事務所(出張所)研修 ・・・ 実務面の土台となる知識の修得と確認
他 校 視 察 研 修
・先輩事務職員の仕事ぶりを見学し、新たな成長の契機とする(1日~2日程度)。
・教育事務所(出張所)から市町村教育委員会を通じて見学校に依頼する。
所 属 校 研 修
・分掌事務の年間運営計画を作成し、その実践・反省を通して向上に努める。
コンピュータ研修
・実務での利用の多い表計算の基礎、関数・マクロ等を修得する。
(3)経
①
験
験
11
年
~
20
年
時
目
標
学校事務に関する専門的知識と技能を修得し、中堅職員としての職責を果たす。
県教育委員会研修(主任研修・主査研修)
・実務の背後にある法的裏付け・関連知識を修得する。
・判断能力を養う。
(4)経
験
21
年
~
①
目
標
学校運営を担う重要な一翼としての役割を果たすととに、広く学校運営全般を見通
した意見・助言・提言をする能力を養う。
② 県教育委員会研修(主任主査研修)
・学校運営に重要な専門的知識を修得する。
・企画力・判断力を養う。
9
研
標準経験年数
県教育委員会
(制度研修)
教育事務所
(出張所)
実
他
校
視察研修
施
市 町 村
教育委員会
主
体
所
属
校
自
事 務
研究会
主
研
修
備
個人研修
総合教育
センター
希望研修
その他
考
修
計
画
0年~1年
と
研
修
2年~5年
(新規採用職員研修)
項
目
(案)
6年~10年
№1
11 年~ 15 年
(5年経過職員研修) (主任研修・主査研修)
(上級採用)
○旅費請求事務
(旅費計算の演習・旅行命令簿の記載)
○給与関係事務
○実務・
(月例報告書関係書類の記載・演習)
○服務関係事務(服務報告書の記載・演習)
事務指導
○人事関係事務(人事関係書類の記載・演習)
○年末調整事務
○諸手当認定事務
○近隣校の学校現場研修
○実務・事務指導
○小中学校管理規則
○市町村行政の現
○財務規則の概要
状と課題
○支出負担行為の演習
○市町村教育の現
○市町村費職員の服務関連事務
状と課題
○就学援助・学籍・教科書事務の
○条例・規則・規
基礎知識
程の改正
○学校経営の概要
○分掌事務の運営計画の作成
○学校運営組織
・実践・反省
○校務分掌
(事務部経営計画)
○学校施設設備の概要
○PTA・地域とのかかわり
○県研究会組織の概要
○各種事務研究大会
○教育関係団体の組織と概要 ○事務職員セミナー
○各種事務研究大会
○事務職員セミナー
○表計算(基礎段階)
(修得度に応じて)
○表計算(基礎段階)
○表計算(関数・マクロ等)
(修得度に応じて)
○資金前渡制度(給与・旅費)
○給与制度と諸手当の認定
○実務・事務指導
○条例・規則・規程の改正
○臨時職員に関する事務
(給与・社会保険手続き等)
○先輩事務職員の学校の視察
○市町村行政の現状と課題
○市町村教育の現状と課題
○条例・規則・規程の改正
○市町村行政の現状と課題
○市町村教育の現状と課題
○条例・規則・規程の改正
○分掌事務の運営計画の作成
・実践・反省
(事務部経営計画)
○自校の事務機構の分析と改
善への視点
○自校の事務改善の研究と実
践
○各種事務研究大会
○事務職員セミナー
○市町村における事務改善の
研究と実践
○各種事務研究大会
○事務職員セミナー
○市町村における事務改善の
研究と実践
○表計算(基礎段階)
○表計算(関数・マクロ等)
(修得度に応じて)
○表計算(基礎段階)
○表計算(関数・マクロ等)
(修得度に応じて)
・チャレンジ研修
小・中学校以外からの転
入者は未修得項目につい
て研修する
10
研
標準経験年数
修
計
画
16~20年
県教育委員会 (主任研修・主査研修)
(制度研修)
(初級採用)
教 育 事 務 所 ○給与制度と諸手当の認定
(出張所)
○条例・規則・規程の改正
市 町 村
○市町村行政の現状と課題
教育委員会
○市町村教育の現状と課題
実
主
自
体
属
校
事
務
主
研究会
研
個人研修
総合教育
センター
希望研修
その他
そ の 他
(指 名)
修
備
修
21~25年
項
目
(案)
26~30年
№2
31年~
(主 任 主 査 研 修) (主 任 主 査 研 修)
(上級採用)
○条例・規則・規程の改正
(各年代共通)
(初級採用)
○条例・規則・規程の改正
(各年代共通)
○条例・規則・規程の改正
(各年代共通)
○市町村行政の現状と課題
○市町村教育の現状と課題
○条例・規則・規程の改正
○市町村行政の現状と課題
○市町村教育の現状と課題
○条例・規則・規程の改正
○自校の運営機構の分析と
改善への視点と提言
○自校の事務改善の研究と
実践
○校内諸規程の研究と立案
○自校の施設設備の改修・
整備への視点と提言
○自校の運営機構の分析と改
善への視点と提言
○自校の事務改善の研究と実
践
○校内諸規程の研究と立案
○自校の施設設備の改修・整
備への視点と提言
○自校の運営機構の分析と改
善への視点と提言
○自校の事務改善の研究と実
践
○校内諸規程の研究と立案
○自校の施設設備の改修・整
備への視点と提言
○各種事務研究大会
○事務職員セミナー
○市町村における事務改善の
研究と実践
○各種事務研究大会
○事務職員セミナー
○地域における中堅メンバー
としての研究と実践
○各種事務研究大会
○事務職員セミナー
○地域におけるリーダーとし
ての研究と実践、近隣校の
後輩の支援
○各種事務研究大会
○事務職員セミナー
○地域におけるリーダーとし
ての研究と実践、近隣校の
後輩の指導
○表計算(関数・マクロ等)
○ネットワークの基礎
(修得度に応じて)
○表計算(関数・マクロ等)
○ネットワークの基礎
(修得度に応じて)
○表計算(関数・マクロ等)
○ネットワークの基礎
(修得度に応じて)
○表計算(関数・マクロ等)
○ネットワークの基礎
(修得度に応じて)
・チャレンジ研修
・チャレンジ研修
・ 独立行政法人教員研修セン
ター 事務職員研修
・チャレンジ研修
・ 独立行政法人教員研修セン
ター 事務職員研修
・チャレンジ研修
・独立行政法人教員研修セン
ター 事務職員研修
○自校の事務機構の分析と
改善への視点
所
研
○市町村行政の現状と課題
○市町村教育の現状と課題
○条例・規則・規程の改正
○条例・規則・規程の改正
施
と
○自校の事務改善の研究と
実践
考
11
県教育委員会研修(制度研修)の研修項目(案)
制 度 研 修 名
小中学校
初任者対象研修
5年経過職員研修
主
*
任
研
修
研
修
項
目
案
◎県政の現状と課題
(各年代共通)
◎本県教育の現状と課題(各年代共通)
◎事務職員の職務と役割(各年代共通)
◎地方公務員制度と公務員倫理
◎県の教育行政組織
◎教職員の服務
◎事務職員の職務 (仕事の流れ・1年間の流れ・月の仕事の流れ)
○文書事務の基礎 (文書収受・発送・保管・廃棄)
○給与制度の基礎 (給与支給事務の年間の流れ・月例報告事務の流れ)
○旅費事務の基礎 (旅費事務の年間の流れ・旅費資金の流れ)
○財務事務の基礎 (出納簿・会計簿・決算報告書書式等)
○就学援助・就学奨励制度の概要
○接
遇
○福利厚生事務の基礎 (各種請求事務の概要・被扶養・特別認定)
◎県政の現状と課題
(各年代共通)
◎本県教育の現状と課題(各年代共通)
◎事務職員の職務と役割(各年代共通)
◎教職員の服務と法規
◎法 規 演 習(地方自治・地方公務員・教育関連法規等)
◎給 与 体 系(昇給・昇格・在職調整・復職調整)
◎地方財政制度
○公務災害補償事務
○税の基礎知識(所得税・住民税)
○福利厚生制度(共済年金等)
◎県政の現状と課題
(各年代共通)
◎本県教育の現状と課題(各年代共通)
◎事務職員の職務と役割(各年代共通)
◎情報の管理と情報公開制度
◎地方財政制度(負担金・補助金制度、交付税制度)
◎契約事務(法的根拠と演習)
◎社会保険制度の体系と概要
○合理的問題解決の視点(KJ法、ブレインストーミング等)
○民間企業等に学ぶ組織と経営
○施設・設備の維持管理と関係法令
時間等の面で全面実施が困難なときは、◎を重点的に実施
12
研
主
修
査
名
研
研
項
目
案
◎県政の現状と課題
(各年代共通)
◎本県教育の現状と課題(各年代共通)
◎事務職員の職務と役割(各年代共通)
◎建造物の構造と維持管理
◎合理的問題解決の視点(KJ法、ブレインストーミング等)
◎諸規定立案の技術
○経営分析の技術
○社会保険制度の体系と概要
○近代教育史の概要
修
◎県政の現状と課題
(各年代共通)
◎本県教育の現状と課題(各年代共通)
◎事務職員の職務と役割(各年代共通)
◎リーダーシップのあり方
◎合理的意志決定のあり方
◎経営分析の技術
○労務管理・健康管理
◎安全管理・防災・保安
◎わが国の社会保障の体系
○職員の育成手法
○諸外国の教育事情
主任主査研修
*
修
時間等の面で全面実施が困難なときは、◎を重点的に実施
4.今
後
の
課
題
と
し
て
今、学校事務職員を取り巻く状況は大きく変化しつつあります。事務職員の異動も広域
に、広範になってきています。しかし、『職業生活の各ステージに応じた研修』の必要性
は変わるものではありません。また、学校を取り巻く状況の変化は、私たちに、より幅広
く、より主体的に活動することを求めています。実務だけでなく、より幅広い知識を修得
する研修、企画力・判断力を培う研修が求められています。
研修部の今後の課題として、次の4点があげられます。
① これまで隔年で実施してきた「事務職員セミナー」と昨年度から実施されている
「公立学校事務職員研修会」との調整をはかり、研修体系の中に位置づけること。
② 広く会員の意見を取り入れながら、当面はこれまで制度研修の機会がほとんどな
かった年代層への対応として「主任研修」の早期実現をはかること。
③ 「標準的職務一覧表」との関連の中で、ライフステージの各段階でどんな研修が
必要か、さらに掘り下げて検討すること。
④ 地方分権の流れの中で、今後の「市町村教育委員会研修」について考察すること
そのためにも、県内の各地区でさまざまな機会をとらえてこの「研修計画案」を検討し、
率直なご意見・ご希望を研修部にお寄せくださるよう、お願いする次第です。
13
第2回秋田県公立学校事務職員研修会要項
1,目
的
2,主
催
秋田県教育委員会
秋田県公立高等学校事務職員協会
秋田県公立学校事務長会
秋田県公立小中学校事務職員研究協議会
秋田県公立小中学校事務長会
3,日
時
平成17年11月18日(金)
4,会
場
秋田県総合教育センター及び秋田県自治研修所(潟上市)
5,参加対象
6,日
県内の小・中学校及び高等学校、特殊教育学校に勤務する公立学校事務
職員が一堂に会し、職務等について共通認識を持ち、相互理解を深め、
公立学校事務職員としての資質の向上を図る。
10:00~16:00
公立学校に勤務する事務職員
程
9:30~10:00
受
付
(総合教育センター)
10:00~10:10
開会式
10:10~11:10
講
演~演 題
「新行財政改革推進プログラムについて」
秋田県知事公室
総務課長
森田 新一郎 氏
11:10~12:10
講
演
12:10~13:00
昼
食 (各自負担:総合教育センター食堂等利用)
13:10~15:10
分科会
第1分科会
(総合教育センター講堂)
~演 題 「イギリスでの研修」
天王みどり学園
教頭 能登谷 敏 氏
(総合教育センター及び自治研修所)
~ 「学校事務のセンター化について」
小分科会に分けて行います
小分科会
場所
1-A
教育センタ-
2階講堂
1-B
自治研修所
3階特別教室
1-C
自治研修所
1階大教室
1-D
自治研修所
3階第3教室
第2分科会
~
「他校種間の人事交流について」
小分科会に分けて行います
小分科会
場所
2-A
教育センタ-
2階中研修室
2-B
自治研修所
2階第1教室
2-C
自治研修所
2階第2教室
15:20~16:00
まとめの会、 閉会式
14
(総合教育センター講堂)
新行財政改革推進プログラムの概要
-平成17年度~19年度-
平成17年3月
秋田県総務部総務課
1 新行財政改革推進プログラム
1頁
■プログラムの策定・役割
■プログラムの推進期間・構成
2 新行財政改革の基本的な考え方
1頁
■新行財政改革に取り組む視点(必要性)
■新行財政改革の目指す姿(重点テーマ)
■新行財政改革推進のスタンス
■新行財政改革推進プログラムの推進に当たって
3 新行財政改革の取組内容
5頁
■改革実施項目の体系
■主な改革実施項目の概要
Ⅰ 民間主体の地域づくりの促進
Ⅱ 県民との情報共有と県民サービスの向上
Ⅲ 市町村の自立的・主体的行政の促進
Ⅳ 分権型行政運営システムの整備
Ⅴ 低コストで効率性の高い行政運営システムの確立
Ⅵ 第三セクターの整理・統合、合理化の推進
4 新行財政改革の推進により見込まれる成果等
12頁
■新行財政改革の推進により見込まれる成果
■新行財政改革の推進に必要な主な経費
この資料は、新行財政改革推進プログラムの概要版としてまとめたもので
す。プログラムそのものは、県のホームページ「美の国あきたネット」でご
覧いただけます。お問い合わせ・ご意見は、秋田県総務部総務課までお願い
します。
■ 県ホームページアドレス
■秋 田 県 総 務 部 総 務 課
http://www.pref.akita.jp/kaikaku/index.html
TEL 018-860-1057 FAX 018-860-1056
E メールアドレス [email protected]
15
1 新行財政改革推進プログラム
プログラムの
策定・役割
□ 平成 16年 度で 終了す る第 2期行 政改 革推進プロ グラムに続く
行財政改革の基本指針となるもので、広く県民の意見を聞きなが
ら策定したものです。
□ 平成 17年 度以 降に進 める 行財政 改革 の基本的な 考え方や取組
内 容を 明ら かにす ると ともに 、市 町村、 民間 と協力 ・連 携のも
とで行財政改革を進めるための共通の指針となるものです。
□ 推進期間: 平成17年度から19年度までの3年間
プログラムの推
進期間・構成
□構
成: ○第1章 新行財政改革の基本的な考え方
○第2章 新行財政改革の取組内容
○第 3 章 新行財政改革の実施項目と見込まれる成果等
(別紙1~3、参考資料1~3)
2 新行財政改革の基本的な考え方
■
新行財政改革に取り組む視点(必要性)
自立を目指した民間主体の地域づくりの推進
□地域づくりの担い手として期待されるボランティア団体やNPO、住
民、企業等それぞれが持てる力を十分発揮し、地域ぐるみで様々な可
能性に挑戦できる環境づくりやこれを支える仕組みの整備が必要で
す。
□民間活動の活発化や限られた予算の有効活用を図る観点から、行政業務
についても積極的に民間に開放することが求められています。
□環境問題や危機管理など行政・民間が一体となって取り組む必要がある
テーマに対応できる連携の仕組みが必要です。
□行政・民間の協働による地域づくりを推進するためには、情報の共有と
県民活動に役立つ情報提供とその仕組みが必要です。
-116
分権時代に合った国・県・市町村の役割を明確にした行政運営
□地方分権が本格化するこれからの時代にあっては、国・県・市町村の
役割分担を明確にし、これまでの中央集権型システムから地域主権型
システムへの転換が必要です。
□地方分権の目指す姿は「地域の自立」であり、この実現のために国は地
方の主体性を阻害する仕組みや関与を改めるとともに、自立の基盤とな
る税財源の移譲が必要です。
□国は、外交・防衛・司法など国の存立に直接かかわる分野・業務を担い、
地方は国の業務を除いた広範な行政分野を固有の業務として担うべきで
す。国は、地方に思い切って任せることが大事です。
□市町村は基礎自治体として生活者に身近な行政を幅広く担い、県は市町
村のまちづくりへのサポートをはじめ、広域的・専門的分野や戦略的な
プロジェクトに関する業務を担うことが必要です。
□地方分権が進み国・県・市町村の役割分担が進むと、国・県・市町村の
三層構造の統治の仕組みや都道府県の枠組みの見直しを余儀なくされ、
道州制を含めた広域自治体のあり方について、幅広い論議が必要です。
新時代の財政構造の確立に向けた対応の徹底
□国・地方を通じた長期債務が774兆円に達し、深刻な財政状況となっ
ています。本県においても、県債残高が1兆2,644億円となり、三
位一体改革等により今後一層厳しさを増す見込みです。
□厳しい財政事情にあっても、県民にとって真に必要なサービスの提供の
ための政策的経費を確保することは行財政運営の基本であり、このため、
行政コストの縮減やこれまで聖域とされてきた行政分野に踏み込んだ取
組を進めるなど、思い切った改革が必要です。
□組織・職員にある様々な垣根意識を排除するとともに、コスト意識をこ
れまで以上に徹底するほか、財政負担の少ない施策事業の推進を図るな
ど、身の丈に合った効率的な行政運営システムの構築が必要です。
-217
■
新行財政改革の目指す姿(重点テーマ)
(1)民間との協働による地域の自立促進
□ボランティア団体・NPO、企業、住民など様々な主体が相互に連携
して、知恵を出しながら自ら実践する、新しい時代に合った民間主体
の地域づくりや民間主導の県民運動の活発化を目指します。
□民間が公共・公益サービスの担い手としても重要な役割を果たし、地域
の実情に合ったタイムリーで質の高いサービスの提供ができることを目
指します。
□規制緩和などにより、地域や民間が地域の資源を有効に活用しながら様
々な可能性にチャレンジできる環境を整備し、新たな経済的価値の創出
や地域の自立と活性化の実現を目指します。
(2)地方分権時代の行政運営の確立
□地方分権時代の中核となる基礎自治体である市町村が、経営力を高め
ながら自立し、総合的な市町村行政を展開できる環境の実現を目指し
ます。
□地方分権の進展や将来を見据えた政策課題に的確・迅速に対応できる効
率的でスリムな組織体制の構築を目指します。
(3)持続可能な財政基盤の確立
□効率性の高い低コスト型行政運営システムを構築し、厳しい財政状況
にあっても必要な政策を着実に推進できる「持続可能な財政基盤」の
確立を目指します。
□第三セクターの整理・合理化を更に徹底して進め、自立的・効率的な経
営体制を構築し、社会経済情勢の変化に対応しながら実効ある成果を着
実に上げることのできる法人の確立を目指します。
-3-
18
■
新行財政改革推進のスタンス
①「垣根」を取り払い新たな思考回路での改革
②前向きな発想による改革
③一時的なコスト増をいとわない改革
④スピード重視とコスト意識を徹底した改革
⑤成果重視の改革
■
新行財政改革推進プログラムの推進に当たって
(1)行財政改革実施計画の策定と進行管理
○ 毎 年 度 、行 財 政 改 革 実 施 計 画 を 策 定 す る と と も に、
計画の推進状況を公表します。
○個別の改革項目に設定した取組目標の達成状況を
点検し、その結果を踏まえて、必要に応じて取組
内容や推進手法等の見直しを行うなど、プログラ
ムの進行管理を徹底します。
(2)行財政改革の実施に関する情報の積極的な提供
○行財政改革実施計画や推進状況など行財政改革に
関する情報については、県議会、行政改革推進委
員会に報告するほか、広報紙や県のホームページ
等により県民に積極的に公表します。
(3)新行財政改革推進プログラムの普及・啓発
○新行財政改革推進プログラムを県民・市町村・企
業などと共有し、連携・協働のもとで推進するた
め、プログラムの積極的な普及・啓発を実施しま
す。
-419
3 新行財政改革の取組内容
■
改革実施項目の体系
大項目(6)
・中項目(30)
・小項目(79 )
民間との協働による地域の自立促進
(重点テーマ)
(中項目)
(大項目)
Ⅰ民間主体の地域づ
くりの促進
Ⅱ 県民との情報共有と県
民サービスの向上
1
2
3
4
5
6
7
行政と民間との役割分担を踏まえた多様な地域活動の促進
県有施設の管理運営委託の推進
県有施設の市町村・民間への譲渡の検討
事務事業のアウトソーシング等の推進
民間活力を生かした地域活性化の推進
新しい行政ニーズに対する県民ぐるみの取組
ボランティア・NPO活動を促進する環境整備
1 県民活動に役立つ多様な情報提供の推進
2 県民満足度の高い行政サービスの展開
3 入札・契約制度の改善
地方分権時代の行政運営の確立
Ⅲ市町村の自立的・
主体的行政の促進
1 市町村の自立に向けたサポート
2 広域自治体の将来像に関する県民合意の形成促進
Ⅳ分権型行政運営シ
ステムの整備
1
2
3
4
5
6
7
知事部局の組織の再編・見直し
知事部局以外の機関の改革
公設試験研究機関の改革
地方独立行政法人化への取組
職員の政策形成能力の向上
庁内分権等の更なる推進
危機管理体制の充実
持続可能な財政基盤の確立
Ⅴ 低コストで効率性の
高い行政運営システ
ムの確立
1
2
3
4
5
6
7
8
9
財政健全化の推進
IT活用による内部管理事務の効率化
公共事業の効率化とコスト縮減の推進
定員適正化計画の見直し
病院事業の合理化の促進
施策事業の大胆な見直しによる重点化
未利用資産の処分の推進
公債費負担の縮小
業務改善の推進
Ⅵ 第三セクターの整理・
統合、合理化の推進
1 事業・組織形態の抜本的見直し
2 自己責任に基づく経営の効率化
※ここでは省略してますが、体系は、中項目の下に具体の改革実施項目となる79の小項目で構成されています。
-520
■
Ⅰ
主な改革実施項目の概要
79の改革実施項目の中から抜粋
民間主体の地域づくりの促進
※( )内はプログラムの頁
■ 地域づくり基本方針等の策定 (P12)
○県民との議論を深め合意形成を図りながら民間主体の地域づくりの基本となる指針
等を策定し、民間と行政との役割分担を踏まえた地域づくりを促進します。
■ コミュニティビジネスの推進 (P13)
○コミュニティビジネスの立ち上げサポートや民間の中間支援団体の機能を強化し、
自立した事業者による地域課題の解決を図ります。
□目標>:コミュニティビジネス立ち上げ件数:毎年度20件
■ 県有施設の指定管理者制度への移行 (P14~15)
○県直営施設や管理委託施設の指定管理者制度への移行を推進し、民間ノウハウの導
入による効率的・効果的なサービスの提供と民間活動の活発化を図ります。
■ 県有施設の市町村・民間への譲渡の検討 (P16~17)
○広域交流センターや県有観光施設などについて、市町村や民間への譲渡を検討・実施し、
地域の実情に即した利活用の促進や多様なサービスの提供を図ります。
■ 民間委託が可能な事務事業の洗い出しと公表 (P18)
○アウトソーシング推進リストの作成と公表を行って民間委託を推進し、民間ノウハ
ウの活用による県民サービスの向上と民間需要の拡大を図ります。
□目標>新規民間開放業務数/(件):17年度/10 18年度/20 19年度/25
■ あきた産業振興機構への企業サポート関連業務の集約化 (P19~20)
○企業支援センターや技術移転促進チームなどの企業サポート業務をあきた産業振興
機構に移管し、機構のワンストップサービス機能を強化・充実します。
□目標>企業訪問指導件数/(件)
:17年度/1,500 18年度/2,000 19年度/2,200
■ 各種規制等の緩和 (P20~23)
○民間活動の妨げとなっている各種規制の緩和をはじめ許認可等の受付・審査等を一体的
に処理できる体制整備や公共施設の多目的利用を推進し、民間活動の活発化と地域の活
性化を図ります。
□ 目 標 > 規 制 緩 和 件 数 : 毎 年 度 30 件
■ 県民運動の活発化とNPO等との協働の推進 (P24~26)
○県民の自主的な参加を促す環境整備やNPOとの協働事業の実施、推進体制の整備(地
域活動支援室の新設)により、民間主導の県民運動の展開やNPO等の活動基盤を強化
します。
□ 目 標 > 協 働 件 数 : 毎 年 度 40 件
-621
Ⅱ
県民との情報共有と県民サービスの向上
■ 県民向け情報発信機能の強化 (P27)
○広報戦略推進会議の設置等による全庁的な推進体制の強化や県の考え方・方針等を
県民に伝える役割を担う専任職員を配置し、情報提供機能を強化します。
■ 多様な情報の積極的な提供(P28)
○地域づくり団体等を対象にした情報提供の充実と県の保有する統計資料の有効活用
につながる多様な情報提供を推進し、県民の自主的な地域活動を促進します。
□目標>市民活動情報ネットでの情報提供数/(件:
)17年度/1,000 18年度/1,100 19年度/1,200
■ 県有施設のサービス改善 (P29~30)
○数値目標の設定による利用者の拡大を図るとともに、インターネットを活用した予
約・利用申込みシステムの導入、指定管理者制度への移行等により、サービスの向上
を図ります。
■ 申請・届出等のオンライン化 (P30)
○インターネット上で申請・届出が可能となるシステムの導入を図り、県民の利便性の向
上を図ります。
□目標>対象様式数:19年度/50件
■ 物品調達に係る電子調達システムの構築 (P31)
○物品調達に係る一連の事務処理を効率的に行う電子調達システムを構築し、総務事務セ
ンターで一括集中処理します。
□目標>対象様式数/(%)
:17年度/0 18年度/100 19年度/100
■ 民間の技術力を活用した多様な入札・契約方式の推進 (P32)
○VE方式の本格実施や設計・施工一括発注方式の本格実施、総合評価落札方式の試
行により、民間技術を活用した公共工事の品質確保やコスト縮減を図ります。
□目標>VE方式等適用工事割合/(%):17年度/5 18年度/10 19年度/20
■ 建設工事における入札・契約の透明性・競争性の向上 (P33)
○入札・契約情報を入手しやすい環境の整備や簡易公募型指名競争入札方式の充実、
電子入札の拡大などを進め、入札・契約の透明性・競争性の向上を図ります。
□目標>電子入札実施率/(%)
:17年度/5
18年度/25 19年度/100
Ⅲ
市町村の自立的・主体的行政の促進
■ 市町村への事務権限移譲の推進 (P34)
○市町村への事務権限移譲を積極的に推進し、市町村の自立的・主体的な地域づくり
をサポートします。
○権限移譲対象事務:72
□目標>移譲権限数(拡大メニュー)/(項目)
:17年度/20 18年度/50 19年度/72
-722
■ 市町村への業務委託の推進 (P34)
○道路の維持管理や除雪など県・市町村がそれぞれに実施している事業について、委
託に適した県業務を市町村に委託し、住民サービスの向上や業務の効率化を図ります。
□目標>委託対象業務数/(項目)
:17年度/- 18年度/2 19年度/4
■ 市町村の新たなまちづくりへのサポート (P35)
○合併市町村特例交付金による財政支援、合併支援プランに基づく支援、専門職員の
派遣などを進め、特徴あるまちづくりや市町村の自立をサポートします。
■ 協働による個人住民税の収入確保 (P36)
○市町村が徴収している個人住民税の未収金解消のため、県の直接徴収の実施、滞納
整理のための一部事務組合等の創設など、収入率向上のための取組を市町村との協働
により推進します。
□目標>個人県民税収入率/(%)
:17年度/93.80 18年度/94.50 19年度/95.00
■ 北東北3県等の連携の推進 (P37)
○北海道・青森県・岩手県・秋田県が連携した広域的な取組を引き続き進め、共通する政
策課題の解決を図ります。
□目標>他道県との広域連携事業数/(事業)
:17年度/60 18年度/62 19年度/64
■ 道州制を含む広域行政論議の促進 (P37)
○道州制を含めた広域自治体のあり方について、県民との幅広い議論を進め、将来の
望ましい姿を探り、県民の合意形成を促進します。
□目標>討論会等参加者数/(人)
:17年度/300 18年度/500 19年度/700
Ⅳ
分権型行政運営システムの整備
■ 知事公室の新設、学術国際部の新設、総務部と企画振興部の統合
(P39~40)
○新たな政策課題にスピーディに対応するとともに、次代を担う人材の育成を図るた
め、知事公室と学術国際部を新設します。
○また、総務事務の集中化・IT化により内部管理事務の省力化や知事公室・学術国際
部の新設によりスリム化する総務部と企画振興部を統合し総務企画部とします。
■ 新たな政策課題に対応する組織体制整備 (本庁) (P41~44)
①新たな政策課題に応える課の再編・新設等
・分権改革推進室、地域活動支援室、環境あきた創造課、誘致企業室、道路
課 ( 道 路 建 設 課 と 道 路 環 境 課 の 統 合 )、 河 川 砂 防 課 ( 河 川 課 と 砂 防 課 の 統
合)等
②チーム21の設置(新設4チーム,継続2チーム)
・新設:高齢者健康づくり推進チーム、安全・安心まちづくりチーム、
食の国あきた推進チーム、活き活き物産応援チーム
・継続:総務事務ITシステム推進チーム、秋田・韓国交流促進チーム
③類似業務、関連業務の一元化による政策実現体制の強化
・税行政の一元化、企業サポート体制の集約化、公共事業部門の業務体制の
一元化等
-823
■ 新たな政策課題に対応する組織体制整備 (地方機関) (P44~45)
①地域振興局の強化
・県福祉事務所の統合、事務事業の3局集約化、公共事業の関連業務の一元化 等
②東京事務所の体制強化
・企画監の配置等
■ 企業局の廃止、知事部局への編入 (P45~46)
○平成18年度に企業局を廃止して知事部局に編入し、公営企業全般にわたる経営改
善や合理化に向けた改革を推進します。
□目標>課数・事務所数:17年度/2課5事務所 18年度/1課3事務所 19年度/1課3事務所
■ 教育委員会の改革 (P47)
○少子化の進展や厳しい財政状況を踏まえて学校経営の効率化を図るとともに、教育
水準を維持・向上させるため学校組織の機能強化を図ります。
□目標>教職員定数/(人)
:17年度/11,143 18年度/10,940 19年度/10,778
■ 警察本部の改革
(P48)
○全県にわたる初動体制、夜間体制、機動力を強化するため、警察組織を再編整備し、治
安情勢の変化に的確に対処できる体制を構築します。
□目標>刑法犯認知件数:各年度/9,000件台
■ 公設試験研究機関の改革
(P50~51)
○公設試験研究機関の所管の一元化や組織の統合再編等、より迅速に成果を出せる体
制を整備するとともに、研究分野の重点化、産学官連携の更なる推進を図ります。
□目標>公設試連携研究テーマ数(新規事業数)/(件:
) 17年度/3 18年度/3 19年度/3
■
県立大学の公立大学法人化
(P53)
○平成18年度を目途に、県立大学の公立大学法人化を図るとともに、生物資源科学
部に新学科(アグリビジネス学科(仮称))を設置します。
■
人事評価による効果的な人材の育成と活用
(P54)
○政策課題に的確に対応できる職員の政策形成能力を向上させるため、人事評価制度
の効果的運用や人事評価実施機関の拡大を進めます。
■
柔軟かつ機動的な人事の推進
(P55)
○政策課題に柔軟かつ機動的に対応し、各部局の専門性を効率的に発揮するため、年
度途中の部局内配置転換等の人事権限の部局への移譲や専門的・裁量発揮職員の配置
を進めます。
■
危機管理体制の充実・強化
(P56~57)
○非常時に的確な現場指揮ができる人材の育成を図るとともに、簡易図上訓練「DI
G」の開催など県・県民一体となった危機管理体制の充実・強化を図ります。
□目標>DIG訓練指導者数/(人)
:17年度/145 18年度/270 19年度/405
■
国民の保護に関する計画の策定
(P57)
○国民の保護に関する計画を策定し、武力攻撃事態等や緊急対処事態における生命・
財産の保護措置を講じることができる体制を構築します。
□目標>市町村計画の策定数/(市町村)
:17年度/0 18年度/10 19年度/14
-924
Ⅴ
低コストで効率性の高い行政運営システムの確立
■ 目標設定による行政経費の縮減等
(P58~59)
○目標設定による徹底した行政経費の縮減や県有未利用資産の処分等による歳入確保
を進め、財政の健全化やスリムで効率的な行財政システムの確立を図ります。
【 縮 減 目 標 額 】: 約 7 6 0 億 円
・行政コストの縮減>約100億円
(職員数の縮減、時間外勤務手当の縮減、公の施設管理委託費等維持
管理費の縮減、経常経費の縮減等)
・施策・事業の大胆な見直し>約660億円
(県単独補助金の見直し、投資的経費の重点化による縮減、病院事業
の 合 理 化 に よ る 縮 減 、第 三 セ ク タ ー の 合 理 化 の 推 進 に よ る 見 直 し 等 )
【 歳 入 確 保 目 標 額 】: 約 1 0 億 円
・県税収入率の向上対策の実施
・未利用資産の処分の促進
■ 総務事務ITシステム化の推進
(P59)
○内部管理事務の効率化や経費縮減、総務担当職員数の縮減を図るため、総務事務の
IT化を推進します。
■ 県独自の計画・仕様(秋田スペック)の拡充
(P61)
○地域の実情に合った効果的な公共事業の実施やコスト縮減を図るため、本県独自の
計画・設計仕様(秋田スペック)等の適用工種の拡大を図ります。
□目標>秋田スペック適用工事割合/(%)
:17年度/20 18年度/30 19年度/50
■ 定員適正化計画の見直し (P62~63)
○平成23年度における職員の3,500人体制を目指して、毎年度の知事部局採用者の
上限を設定し計画的な職員数の縮減を図り、人件費の縮減とスリムで効率的な職員体制
を構築します。
□目標>知事部局職員数(病院・大学除く)/(人)
:17年度/4,280 18年度/4,207 19年度/4,089
※ 1 6 年 度 / 4,359
■ 脳研、リハセンにおける業務の見直しによる経営改善の推進 (P64)
○脳血管研究センター、リハビリテーション・精神医療センターについて、職員数や
経費の縮減、新規入院・外来患者の増加などにより収益の拡大を図り、計画的・効率
的な事業運営や医療サービスの改善を進めます。
□目標>入院・外来収益/(億円): 1 7 年 度
18年度
19年度
(脳研)
19.6
20.1
20.7
( リ ハ セ ン ) 17.6
18.6
18.9
■ 施策事業の重点化と成果検証の徹底
(P65~66)
○国・県・市町村・民間との役割分担や県民ニーズを踏まえた適切な事業選択、将来を見
据えた政策課題への的確な対応などの観点から施策事業の更なる重点化を図るとともに、
費用対効果などの成果検証を徹底し、効果的・効率的な施策事業の推進を図ります。
●主な重点化分野:安全・安心で暮らしやすい社会づくりの推進、秋田の将来
を担う人材の育成、水と緑の秋田の創造、自立型産業・企業の育成等
- 10 25
■ 公共事業など投資的経費の重点化 (P66~67)
○社会資本の果たす機能・効用を重視した「社会資本整備指針」に基づき、公
共事業の計画的・効率的な推進を図ります。
○また、投資的経費については、財政の中期見通しなどを踏まえ、より一層の
厳選と重点化を図るとともに、既存社会資本の有効活用のための維持修繕を
重視します。
●主な重点化分野:高速道路の整備、生活道路の維持修繕、下水道等生活環境
の整備、大区画ほ場整備等
■ 補助金の見直し (P68)
○県の役割分担や補助金の効果を踏まえて補助金の厳選を他の代替手段の検討とセッ
トで進めるほか、終期をもって事業廃止するサンセット方式の徹底や新規補助金の抑
制を図ります。
□目標>県単独補助金の縮減:42億円(3年間)
■ 特定県有資産の処分の推進
(P68~69)
○遊休資産の再利用や短期集中的な処分を進め、県有未利用資産の利活用の促進と歳
入増を図ります。
□目標>県有資産の一般売却額:各年度 3億円
■ 新規県債発行額の抑制
(P69)
○県債発行額を当該年度当初予算の公債費の範囲内に抑制し、将来の公債費負担を軽減し
ます。
□目標>県債残高/(億円)
:17年度/11,916 18年度/11,741 19年度/11,583
■ 県税収納窓口の拡大 (P71)
○「コンビニエンスストア」を新たな納税窓口に加え、県民の利便性を向上させると
ともに、収納事務の効率化を促進します。
□目標>コンビニ納税利用率/(%):17年度/- 18年度/- 19年度/40
Ⅵ
第三セクターの整理・統合、合理化の推進
■ 整理合理化指針の着実な推進 (P73~75)
○現行の第1次整理合理化指針について、その進捗状況を踏まえて、取組目標を再点
検し指針の着実な推進を図ります。
①統廃合の促進
・秋田県傷痍軍人会、秋田県アイバンク、秋田県肉用牛価格安定基金協会
ほか2法人
②県関与の縮小
・青少年育成秋田県民会議、秋田臨海鉄道、ポート秋田
③累積赤字の早期解消
・秋田ふるさと村、秋田県食肉流通公社
④法人の今後のあり方の方針決定等
・秋田県林業公社、秋田内陸縦貫鉄道、秋田県住宅供給公社、秋田県物産
振興会ほか4法人
- 11 26
■ 新たな整理合理化の取組 (P76)
○第1次第三セクター整理合理化指針の対象法人以外の法人のうち新たに8法
人について、整理合理化を検討し、第2次第三セクター整理合理化指針を策
定・実施します。
【対象法人】
・秋田県分析化学センター、秋田空港ターミナルビル、秋田県国際交流協会
ほか5法人
■ 県関与の見直しと自立的な人材の確保 (P77)
①人事交流システムの構築
・第三セクター間の人事交流の対象範囲の拡大や県との交流を含めた人事交
流システムの構築・拡充を図り、職員の資質向上や法人の活性化を促進し
ます。
②県関係役職員の縮減
・県OBの常勤役員の就任を必要最低限に止めるとともに、現職員の派遣に
ついては、派遣ルールを策定するなど県関与の見直しを進めます。
□目標>人事交流実施法人数(派遣法人・受入法人の累計)/(法人)
:17年度/24
18年度/34
19年度/44
■ 効率的な経営体制の整備と経営責任の明確化 (P78~79)
○顧客満足度の指標化による目標管理制度の充実や苦情処理のマニュアル化、外部専
門家による経営指導の強化、指定管理者制度に対応した自主的な対策の促進などを進
め、経営責任を明確にした効率的な法人運営を促進します。
□目標>CS(顧客満足度)導入法人割合/(%)
:17年度/50 18年度/80 19年度/100
4 新行財政改革の推進により見込まれる成果等
■
新行財政改革の推進により見込まれる成果
Ⅰ 民間主体の地域づくりの促進
○新たに地域づくり団体が180団体、コミュニティビジネスが60件立ち上がるな
ど、住民活 動の活発化と 地域の活性化 が図られます。
○情報ネットへ登録した市民活動団体が850に拡大し、120の県事業についてNPO
との協働による取組が推進されます。
○年間30件を超える規制等の緩和が実施され、民間活動や地域の活性化が図られます。
○外部に管理委託している公の施設について、63施設が指定管理者制度に移行し、
民間ノウハ ウを生かした サービスの向 上が図られます 。
○県の55件 の事務事業が 民間事業者 、ボラ ンティア団体・ NPO等に外 部委託され 、
多様で特色 ある県民サー ビスが提供さ れます。
- 12 27
Ⅱ 県民との情報共有と県民サービスの向上
○県民への情報提供の拡大や広聴制度の強化により、県民の声を反映させる仕組みの
整備と個人 情報保護に関 する苦情処理 体制が整備され ます。
○県有施設のサービスの向上により施設利用実績が各施設毎に定めた目標を上回るほ
か、50種 類の電子申請 や地方税の電 子申告が可能と なります。
○入札業務のIT化により、電子入札実施率が、物品調達は18年度度、建設工事は
19年度に100%となり、入札・契約の透明性の向上と入札参加者の事務負担が
軽減されま す。
Ⅲ 市町村の自立的・主体的行政の促進
○県から市町村への72項目の権限移譲と業務委託が進み、市町村の独自のまちづく
りが推進さ れるとともに 、住民サービ スの向上が図ら れます。
○合併支援プランに基づく支援等により、各市町村の自立に向けた取組が進み、基礎
自治体とし ての市町村の 行政基盤が確 立します。
○市町村の自立の促進に伴い、道州制を含めた広域自治体のあり方について、県民と
の論議が行 われ、討論会 等の参加者が 1,500人に 達します。
Ⅳ 分権型行政運営システムの整備
○政策課題に迅速・的確に対応できる効率的な組織体制の整備により、情報収集・伝
達機能が強化され政策決定の迅速化が図られるほか、分権改革など必要な施策への
重点的取組 がなされます 。
○少子化の実態に合わせた教育機関の整理統合等により、教育水準の向上と教育職員
の適性化が 図られます。
○広域化、悪質巧妙化する犯罪に対応した警察組織の再編整備により、警察力の強化
と県民生活 の安全・安心 が図られます 。
○公設試験研究機関の所管の一元化や組織の統合再編により、研究機関の連携による
研究分野の重点化が図られ、県民ニーズに直結した多くの研究成果の創出と県内企
業等への活 用が図られま す。
○人事評価制度の効果的運用や職員の能力開発に向けた研修の実施により、複雑・高
度化する政 策課題の解決 に資する政策 形成能力の高い 人材の育成が 図られます。
○部局権限による年度途中の人事配置や専門的・裁量発揮職員の配置により、新たな
政策課題や 緊急業務の発 生等に柔軟か つ機動的に対応 できるように なります。
○400人余りの簡易図上訓練(DIG)指導者が県内各地域で簡易図上訓練を実施
し、災害時 等において県 民が適切な危 機管理活動を展 開できるよう になります。
Ⅴ 低コストで効率性の高い行政運営システムの確立
○県・市町村・民間との役割分担を踏まえた施策事業の見直し・検証による重点化が
図られると ともに、コス ト縮減が進み ます。
○知事部局職員数が270人、教育委員会教職員数が619人縮減され、組織のスリ
ム化と人件 費の縮減が図 られます。
○新規県債発行額の抑制により県債残高が圧縮されるとともに、借換債の発行により
公債費負担 の平準化が図 られるなど健 全な財政運営が 可能となりま す。
○地域のニーズに合った秋田スペック(県独自の計画・設計仕様)の拡大や新たな積
算手法の導 入により、公 共事業のコス ト低減が図られ ます。
○遊休資産の短期集中的な処分が進み、県有資産の売却額が毎年度3億円に達するな
ど、県有未 利用資産の圧 縮と歳入増加 が図られます。
○病院事業について、入院・外来の収益拡大や外部研究資金の導入、経費節減等によ
り経営改善が進み、一般会計からの繰入補助金が3億円程度縮減するほか、医療サ
ービスの向 上が図られま す。
- 13 28
Ⅵ 第三セクターの整理・統合、合理化の推進
○現行の第1次第三セクター整理合理化指針の着実な推進により、6法人の統廃合、
3法人の県関与の縮小等が図られるほか、第2次第三セクター整理合理化指針の策
定により、新たに8法人が整理合理化に取り組み、第三セクターの効率的運営と自
立 化の促進が図 られます。
○第三セクター間の人事交流の対象範囲の拡大や県との交流により、職員の資質の向
上 や法人の活性 化が図られま す。
○顧客満足度調査の実施や苦情処理マニュアルの策定などにより、第三セクターの経
営 努力が県民に 分かりやすい 形で明らかにさ れます。
■
新行財政改革の推進に必要な主な経費
改革実施項目
概算経費 【千円】
(対象年度)
○県有施設の市町村への譲渡の検討
154,600
経費の内容
・施設譲渡に向けた修繕経費
(17~19)
○県有施設のサービス改善
2,300
(16)
・県有施設の予約・利用申込システム構
築経費
○申請・届出等のオンライン化
132,800
(16~19)
・電子申請・届出システム構築経費
○地方税電子申告システム等の導入
535,400
(17~22)
・全国統一の電子申告システムを構築・
運用する「地方税電子化協議会」への
県負担金等
○県税収納窓口の拡大
(コンビニ納税)
51,900
(17~19)
・県税収納システムの改修、納税通知書
○警察本部の改革
383,900
・交番・駐在所の統合再編に要する経費
の様式変更経費、取扱手数料等
(17~19)
○総務事務ITシステム化の推進
(電子決裁システムの利用拡大、物品調達
に係る電子調達システムの構築を含む)
2,860,000
・出張支援システムの構築、財務会計シ
(16~20)
ステムの改修、システム運営経費等
○定員適正化計画の見直し
102,900
(17~19)
・早期退職者制度利用者に係る退職金の
- 14 29
割増経費
「イギリスでの研修」
H17.11.18
能登谷 敏
1
はじめに
2
イギリスの概要
3
ロンドン語学研修
4 バーミンガム大学での研修
(1)寮生活
(2)大学での研修
①語学研修
②イギリスの地方行政制度研修
③地方自治体等実地研修
・教育制度
・教育改革
・「 特別な教育的ニーズ 」(特別支援教育)
5
イギリスの日常生活
6
イギリスと日本
7
養護学校の教頭として
30
平成17年度
雄物川中学校区事務センター(仮称)経営
1
2
基本目標
学校教育目標の実現のために、各校の教育経営計画と連携しながら教育活動と密着し
た学校事務を推進する。
基本方針
各校の事務を拠点校で集中処理することにより、学校事務の的確かつ迅速な処理を
行う。
② 拠点校に事務職員が複数配置されることにより、お互いの知識や経験を活用し、資
質を向上させる。
③ 各校を随時訪問し、適宜に非常勤職員への事務指導を行うとともに、教育環境の整
備・充実に努める。
④ 拠点校と各校の事務分担を明確にし、連携を取りながら円滑に学校運営が行えるよ
う支援する。
①
3 運営計画
(1)拠点校と各校の事務分担
・ 拠点校の統括事務長及び事務職員は各校を兼務し、拠点校及び各校長の指揮命令
の下、給与・旅費・物品購入等の事務を各校の非常勤職員と連携を取りながら集中
処理を行う。
① 学校別担当
( 5/1 現在)
児童
学級数
生徒数(名 )
学校名
職員数
(名)
全体総括
308
雄物川北小学校
308
南小学校
138
※
副担当
非常勤職員
拠点校から
の距離(km)
統括事務長
雄物川中学校
( 拠点校)
福地小学校
87
大沢小学校
57
合
主担当
計
9
特殊 1
12
特殊 3
6
7
特殊 1
6
40
特殊 5
898
29
主事(B)
全員
25
主事(A)
主事(B)
非常勤職員( A )
1.0
13
主事(C)
統括事務長
非常勤職員( B )
3.1
12
統括事務長
主事(A)
非常勤職員( C )
2.8
11
主事(C)
主事(A)
非常勤職員( D )
5.2
90
職員数には、非常勤職員及び市職員を含む
② 業務別担当
・事務職員の資質の向上と専門性を高めるために、学校別担当に業務別担当を加える。
職
名
氏
名
統括
事務長
主事
主事(A)
主事
主事(B)
主事
主事(C)
−
担
当
事
務
・事務総括
・職員の給与諸手当の支給に関すること。
・一般会計歳出に関すること。
・人事及び服務に関すること。
・旅費の支給に関すること。 ・教科書に関すること。
・職員の福利厚生に関すること。
-131
③ 各校で行う事務と拠点校で行う事務
・
非常勤職員は、各校長の指揮命令の下、拠点校との連絡業務及び学校管理業務等を
行う。
項目
区分
文書
履歴書
各
校
事務センター
収受・発送・郵券受払簿の整理
保管
異動、昇給等の記録
服務
出勤簿整理、引率承認願その他
法定帳簿整理
市教委等への服務報告、法定帳簿
等の記帳確認
給与
給与の支払い、扶養・住居・通勤
等の変更状況及びその他控除の把
握、通帳への振り分け
受領と各校への配分 、諸手当請求 、
各種報告書類作成
共済組合
利用補助券、各種書類等の取り
まとめ、変更等の把握
認定書類、貸付書類等の作成
旅費
復命管理簿の整理、旅行命令、
泊を伴う旅行の把握
支出予定調書の作成 、請求書作成 、
受領と各校への配分
財務
発注、請求書の取りまとめ、
差し引き簿(控)整理
財務伝票の作成、予算管理、各
種補助金等の請求
互助会
備品
学事
就学援助
団体会計
一般庶務
備品台帳整理
備品台帳の確認
転出入事務、教科書関係及び在
籍報告に係る受付事務、在学証
明書の発行
転出入事務、教科書関係及び在籍
報告に係る書類の作成
文書の配布、申請書の取りまとめ
認定書類(世帯票等)作成
払い出し、支払い、出納簿記入
要請がある場合は、予算書、決算
書等作成
各学校における上記以外の庶務
的業務
内容に応じ協議(非常勤職員の勤務
状況報告等)
その他
(2)非常勤職員との連携
① 原則的に、週に1回定期的に訪問し、事務指導を行うとともに書類・諸帳簿等の整
理を行う。
② 非常勤職員のスキルアップを図るため、年6回非常勤職員研修会を行う。
-232
雄物川町学校事務センター(仮称)事務処理 八ヵ条
其の壱: 基本的に「提出先」が空欄の「提出(報告)文書等」はセンターの方で処理いたします。
(その際、確認や情報提供等お願いする事があると思いますのでご協力下さい。)
其の弐: 市関係事務は実状により各月適時処理
其の参: 転入者については、着任届・住所変更届・履歴書整備・新規採用者は服務の宣誓
其の四: 通勤手当・扶養手当・住居手当の申請書類は、事実発生後12日以内に提出
其の五: 要保護・準要保護児童生徒就学援助費個人支給明細書の整備
其の六: 市予算の補正組替は毎年6月・9月・12月・3月、予算要求資料を市教委に提出(今年度は6月補正で終了)
其の七: 予定表にない突発的な事例が生じた場合は速やかにセンターにお知らせ下さい。
ex:児童の転出転入・出産・扶養・介護休暇・病気休暇(7日以上)・・・
其の八: あくまで年間予定の目安ですので、実際の期日と異なる場合がありますのでご了承下さい。
また、提出の必要のない「提出(報告)文書等」も記載されておりますのでご了承下さい。
平成17年4月1日現在
参考文献:県南学校事務の手引き/羽後町事務センター研修資料/教南-3423
33
共済・互助会提出書類一覧
平成17年11月14日 内容一部変更
NO
項 目
内 容
作成・提出
学校
センター
提
作
提
作
提
作
被扶養者として認められる範囲
1
被扶養者
扶養家族ができたとき
生活維持の判断
2
医療費
病気・ケガをしたとき
入院したとき
結婚 妊娠 出産 育児 子の入学・卒業など
3
祝い・見舞い
永年勤続表彰を受けたとき
介護 災害 死亡など
4
人間ドック・健診
生活習慣病と健康づくり
作・提
資金が必要になったら 一般 住宅 災害など
5
資金貸付・貯蓄
提
財形貯蓄
作
団体生命保険
美術館や体育施設を利用したいとき
6
活動助成
作・提
旅行に行きたいとき
千秋会館を利用したいとき
7
講演会・講座
健康でゆとりある生活をするために
健康フェスタ2004 ニューライフプラン講座
作・提
退職したとき
8
退職後の暮らし
年金制度について
提
任意継続組合員になったとき
作
厚生部(互助会)特別会員になったとき
※ 基本的には学校から郵送していただきます。
※ 作成後、写を保管して下さい。
※ 認定等の事例が発生した場合は速やかにセンターにお知らせ下さい。(出産・扶養など)
※ 不明な点がありましたら、お問い合わせ下さい。
34
備 考
毎 月 の 提 出 書 類 一 覧
提出確認欄
上
旬
中
旬
下
旬
随
時
〆切日等
提出(報告)文書等
部数
提出先
1
1
3
5
5
5
5
10
月例報告書(テキスト)送信
転出入報告書
児童生徒数調
育児休業手当金請求書
介護休業手当金請求書・介護休暇補助金
旅費精算書
1
1
1
1
センター
市教委
福利課
福利課
非常勤職員(事務)出勤簿の写
1
センター FAX可 前月11日∼今月10日
13
15
18
18
18
非常勤職員(事務)勤務状況報告書
給料支給明細書受領
給料関係内訳
泊を伴う旅行調べ
行事予定表
1
センター メールで送信
1
1
センター 該当者がいた場合連絡
センター メールで送信
21
21
22
24
末日
末日
給料支給
旅費支出予定調書
校内控除金調べ
医療費等のお知らせ兼送金内訳書
旅行命令簿兼復命管理簿整理・確認
出勤簿ほか、関係帳簿〆
ー
ー
ー
事務処理上の留意点
センター確認後 該当者がいれば提出(前月分)
センター確認後 該当者がいれば提出(前月分)
月例報告書・服務報告書・特殊業務・教育業務
職員に給料の支給
1
請求書(市予算分)
旅費支給
センター 次月分
各校
該当職員に配布
命令月日、復命年月日・出勤簿etc確認
各校
各校
確実に・・・
センター 1月分まとめないで・・・
職員に旅費の支給
35
備 考
学 校 事 務 年 間 予 定 表
4月
上
旬
中
旬
下
旬
提出確認欄
提出(報告)文書等
着任届
拝命届
勤務地、勤務地外居住届
職員家庭環境調査
特殊学級担当者報告
給与の調整額を受ける職員の具申
新規採用者等の教職員給与カード
新規採用者扶養控除申告書
新資金前渡職員名義変更手続完了
多学年学級担当手当支給調書
共済組合員異動報告書
遠隔地被扶養者等異動手続
組合員資格取得届出書
事務処理上の留意点
福利厚生に関する調査書・職員録原稿等
備 考
根 拠
県版手引
福利厚生事務の手引
市教委
〃
〃
センター
担当者をセンターに連絡
P2143
4部
P2159∼
センター
資金前途職員が異動した場合(前任者の私印が必要)
P2169∼
退職者は組合員証
『遠隔地被扶養者証』添付
前歴報告書
新採用者の「医療費等振込口座登録(変更)及び依頼書」
職員録原稿
就学援助事務(前年度分)
・個人支給明細書、受領書
・学用品等個人別給与調書
世帯票(要保護・準要保護)
通勤届
住居届
提出先
センター
〃
〃
〃
〃
組合員資格の得喪等
〃
〃
〃
継続認定欄に校長の私印
センター
契約期間(更新)を確認
〃
異動に伴う住居移転届(へき地・特地校のみ)
〃
4部提出 変更の実施6月から
給与の口座振込変更申出書
〃
教科用図書給与児童生徒名簿(前期用) ゴム印を使用
〃
教科用図書受領証明書明細表(前期用)
入学(卒業)祝金請求書
センター
教材備品購入計画書
センター
一般校用備品購入計画書
〃
特学担当者給料の調整額記入ほか
定期昇給(昇格)履歴書記載
36
P2055
P2101
P2346
P501
その他
学 校 事 務 年 間 予 定 表
5月
提出確認欄
学校基本調査
教職員一覧
学校一覧
私用自動車登録台帳
市監査資料
上
旬
中
旬
6月
提出確認欄
提出(報告)文書等
月例報告書(手当控除用)
7月1日付昇給具申書
教職員永年勤続表彰該当者調書
準要保護児童校外活動費請求
6月7日児童手当支給日
予算執行状況調(前年度分)
扶養手当現況報告書
旬
中
旬
下
旬
上
旬
中
旬
下
旬
事務処理上の留意点
提出先
根 拠
備 考
県版手引
福利厚生事務の手引
その他
資料の提供をお願いします
学校保管
義務教育を終えた者にかかわる扶養親族の確認 高校・大学在学中の者の『在学証明書』 センター
上
7月
提出(報告)文書等
児童手当現況届
提出確認欄
提出(報告)文書等
事務処理上の留意点
提出先
根 拠
備 考
県版手引
控除額をお知らせ下さい
福利厚生事務の手引
その他
P2001∼
P2104∼
秋頃かも・・・
該当職員へのお知らせ&金額確認
P2372∼
センター
※
6月15日以降の証明書を添付 センター
※
事務処理上の留意点
提出先
備 考
P2372∼
根 拠
県版手引
特殊教育就学奨励費請求
被扶養者継続認定申請書
センター確認後 6月15日以降のもの
教科書需要数報告
定期昇給(昇格)履歴書記載
7月1日現在の在籍数で作成
福利課
P2901
P501
37
福利厚生事務の手引
その他
学 校 事 務 年 間 予 定 表
8月
提出確認欄
上
旬
下
旬
9月
提出(報告)文書等
事務処理上の留意点
寒冷地手当についての確認調書
提出先
根 拠
備 考
センター
県版手引
※
旅費の資金前渡預金利息の報告
教科用図書納入指示書(後期用)
提出確認欄
上
旬
中
旬
10月 提出確認欄
提出(報告)文書等
福利厚生事務の手引
その他
P2146
P2901
事務処理上の留意点
提出先
根 拠
備 考
県版手引
10月1日付昇給具申書
教科用図書給与児童名簿(前期転学用)
福利厚生事務の手引
その他
P2104∼
教科用図書受領証明書明細表(前期転学用)
教科用図書給与児童名簿(後期用)
ゴム印を使用
教科用図書受領証明書明細表(後期用)
PTA寄付金等調査票
給与の口座振込変更申出書
変更の実施11月から
提出(報告)文書等
事務処理上の留意点
上
旬
10月7日児童手当支給日
該当職員へのお知らせ&金額確認
中
旬
個人基本内容表点検
住居手当現況報告書
通勤手当現況報告書
職員の把握
職員の把握
下
旬
定期昇給(昇格)履歴書記載
センター
センター
提出先
※
P2346
根 拠
備 考
県版手引
福利厚生事務の手引
その他
P2372∼
センター
センター
※
※
P501
38
学 校 事 務 年 間 予 定 表
11月 提出確認欄
提出(報告)文書等
事務処理上の留意点
上
旬
月例報告書(手当控除用)
中
旬
次年度予算要求
資料の提供をお願いします
扶養控除等(異動)申告書
保険料控除申告書兼配偶者特別控除申告書 該当者のみ提出
住宅借入金等特別控除申告書
該当者のみ提出
下
旬
年末調整等(修正)報告書
12月 提出確認欄
特殊教育就学奨励費請求
学級編制予定表
1月1日付昇格具申書
準要保護児童体育実技用具費請求書
上
旬
1月
上
旬
中
旬
下
旬
提出(報告)文書等
提出確認欄
提出(報告)文書等
年末調整再調整者報告
提出先
根 拠
備 考
県版手引
控除額をお知らせ下さい
事務処理上の留意点
資料の提供をお願いします
福利厚生事務の手引
その他
P2001∼
センター
センター
センター
センター
提出先
※
※
※
根 拠
備 考
県版手引
福利厚生事務の手引
その他
センター
P2104∼
事務処理上の留意点
提出先
根 拠
備 考
県版手引
電話連絡
給与所得者の扶養控除申告書
センター
準要保護児童対象者名簿
退職予定者関係
定期昇給(昇格)履歴書記載
※
P501
39
福利厚生事務の手引
その他
学 校 事 務 年 間 予 定 表
2月
提出確認欄
上
旬
中
旬
下
旬
提出(報告)文書等
事務処理上の留意点
提出先
2月7日児童手当支給日
該当職員へのお知らせ&金額確認
標準教材整備台帳
一般校用備品台帳
理科教育等設備台帳
旅費の資金前渡預金利息の報告
特殊教育就学奨励費請求
準要保護認定の内申
卒業式関係準備
教科用図書給与児童名簿(後期転学用)
各校で整備
各校で整備
各校で整備
各校
各校
各校
各校にお任せ
各校
備 考
根 拠
県版手引
福利厚生事務の手引
その他
P2372∼
教科用図書受領証明書明細表(後期転学用)
3月
上
旬
中
旬
下
旬
提出確認欄
提出(報告)文書等
4月1日付昇給具申書
3月分旅費精算書
要保護・準要保護児童生徒の内申
非常勤講師勤務実績調書請求書
教科用図書納入指示書(前期分)
3月分旅費精算書
市予算事務処理
PTA予算事務処理
職員番号簿
月例報告書(服務報告書 含)
給与・旅費専用口座番号報告
職員の異動に伴う関係書類の作成
扶養手当
住居届
事務処理上の留意点
提出先
備 考
根 拠
県版手引
P2104∼
点検
P2202∼
各校にお任せ
各校
P2001∼
学校にある異動書類準備
就職等により支給要件を喪失する職員の消滅手続
受給要件を欠く者のうち配置換になる職員
40
P629∼
福利厚生事務の手引
その他
事務引継書の作成
P183∼
41
主な文書の保管状況
センター
1 給料明細書
◎
2 給与カード
◎
3 月例報告書(控)
◎
4 教育業務連絡指導手当整理簿(控)
◎
5 特殊業務手当整理簿(控)
◎
6 扶養親族届(控)
◎
7 通勤届(控)
◎
8 住居届(控)
◎
9 諸手当現況報告書
◎
10 扶養親族一覧表
◎
11 扶養控除申告書
◎
12 保険料控除申告書等(控)
◎
13 引率指導承認簿
学校
◎
14 校内控除送金通知書
◎
1 服務報告書(控)
◎
2 履歴書
◎
3 私用自動車登録台帳
◎
4 教科書関係報告書
◎
5 精算旅費支出整理票
◎
6 就学援助関係文書
◎
7 転出入関係(児童)
◎
8 共済・互助会関係
◎
9 備品台帳
◎
42
1 年次休暇
① 1週間の勤務日が5日以上とされている職員が、
任用の日から2月間継続勤務し全勤労日の8割以
上出勤した場合
継続勤務が2月を越えることとなる日から6月に達するまでの間において5日
継続勤務が6月を越えることとなる日から1年に達するまでの間において追加して5日
任用の日から1年間継続勤務し全勤労日の8割以上出勤した場合、
引き続き任用されることとなっ
た次の1年間において11日、2年間継続勤務した場合は次の 1 年間において12日、なお当該継
続勤務年数が3年以上となる場合は、前年の付与日数に2日を加算し、付与日数が20日を越える場
合は20日とする。
② 年次休暇に係る休暇年度は会計年度とする。
③ 年次休暇の取得単位は1日とする。
1週間の勤務日
4日以上
4日
3日
2日
1日
1週間の勤務時間
30時間
1年間の勤務日
217日以上 169∼216日 121∼168日 73∼120日 48∼72日
2箇月
5日
継
6
箇
月
5日追加
7日
5日
3日
1日
続
1
年
11日
8日
6日
4日
2日
勤
務
2
年
12日
9日
6日
4日
2日
月
3
年
14日
10日
8日
5日
2日
・
4
年
16日
12日
9日
6日
3日
年
5
年
18日
13日
10日
6日
3日
数
6年以上
20日
15日
11日
7日
3日
※週当たりの勤務日が一定しない場合は、年間の勤務日数による。
※「継続勤務月・年数」欄は、任用の日から継続勤務した期間で、全勤務日の8割以上出勤したときの付与
日数である。
※年次休暇の単位は、1日とする。
※休暇年度は会計年度とする。
2 夏季休暇
7月から9月までの期間内の勤務日において、
勤務日が4日以上とされている職員については5日
1週間の勤務日
4日以上
4日
3日
2日
1日
1週間の勤務時間
30時間
1年間の勤務日 217日以上 169∼216日 121∼168日 73∼120日 48∼72日
夏季休暇
5日
4日
3日
2日
1日
※7月から9月までの期間内の勤務日に、原則として連続する該当日数を取得することができる。
※「原則として連続する」の取扱いについては、暦日によるものとし、特に必要がある場合には、一暦日ご
とに分割することができる。
秋田県教育庁等における非常勤職員取扱要綱による
43
第1分科会B
学校事務のセンター化について
大仙市立太田中学校
高 橋 弘 昭
44
45
46
47
①文書の分類と保存・廃棄
・分類
年度別 単年度で完結する文書 (服務関係諸帳簿、旅費関係帳簿、予算関係等)
簿冊別 複数年にわたる文書
(条例・規則・通知関係、件数の少ないもの)
・保存と廃棄
年度別の保存
保存期間を過ぎた文書の廃棄
②事務の効率化、簡素化に対する事務職員
の意識の統一
③学校事務に対する教職員の意識の啓蒙
・学校事務という大枠からの視点
・何でも事務職員任せから、自分のことは自
分で
校種・学校規模にとらわれない事務のありかた
服務帳簿への記入、提出書類の作成等
・どこでも、いつでも、誰でも使いこなせるパソコン
・提出期限の厳守
入力の簡素化、マニュアル化、技能の修得
組織の一員として事務処理に協力
・世の中の流れに対応した事務の推進
整理整頓
情報の収集、対費用効果、事務処理の迅速・正確性
・学校予算についての認識・理解
48
④給与口座振込申出書推移表
給料
全額振込
一部振込
端数振込
現金受領
H17.4
15
16
13
8
H17.6
23
19
8
2
H18.2
39
13
0
0
手当
全額振込
一部振込
端数振込
現金受領
H17.4
15
8
19
10
H17.6
28
9
12
3
H18.2
52
0
0
0
3 アンケート結果から
前期終了時(9月末)に3小学校の教職員に実施
回答者 33名 ・事務が増えたと感じる職員 8/33(24.2%)
旅行命令簿への記入 復命書の作成
物品の発注・購入
・物品の購入依頼がしづらい 16/33(48.4%)
誰に(どこに)頼めば良いかわからない
49
◎
◎
事務センターから学校への事務の指導について
a
訪問回数
ア
ウ
もっと多く(週3回以上)④イ
週1回程度①
エ
現状のまま(週2回程度)・
不定期(必要な時)②
b
各項目の情報提供についてどう感じますか。
ア 以前より多い(詳しい説明がある)
イ 変わらない
ウ 以前より少ない(詳しい説明がない)
(該当する評価に○をつけてください)
項
目
評
価
項
目
評
価
服
務
ア② イ・ ウ⑥
共済組合
ア
イ・ ウ⑤
給
与
ア① イ・ ウ④
互 助 会
ア
イ・ ウ⑤
旅
費
ア② イ・ ウ⑥
学 生 協
ア
イ・ ウ⑤
予
算
ア③ イ⑳ ウ⑩
非常勤職員の勤務時間(1日6時間)について望ましいと思うのはどれですか。
始業時刻を午前8時30分と仮定して(休憩時間45分含む)
ア 午前8時30分
~ 午後3時15分 (始業時~)⑯
イ 午前9時30分
~ 午後4時15分 (始業・終業前後1時間)⑧
ウ 午前10時30分 ~ 午後5時15分 (~終業時)⑨
50
51
秋田県公立学校事務職員研修会
由利本荘市立新山小学校
統括事務長 土田信夫
新山小学校事務センター化と小中学校事務職員の
今後について
新山小学校事務センタ
ー化実施までの経緯
①学校事務のブロック化
②学校事務の共同実施
③センター化構想
学校事務のブロック化構想か
ら事務センター構想
事務センターの組織と
分掌
④新山小学校事務センター化試行
①事務センター事務分掌と作業分担
②非常勤職員の役割と現状
手厚い保護とセンター運営
③取扱事務一覧
-1-
52
事務センター化試行の
現状と課題
①新山小学校事務センター試行10ヶ月
②教頭の事務と事務職員の事務
拠点校と対象校
その他
①小中学校事務職員の研修と今後について
公立小中学校事務職員に問わ
れるもの
②学校組織マネジメントと事務職員の役割
40年間の課題
学校(教育)はなくならない
経営管理=事務
管理
学校経営
学校事務の存在
生産(受益者・地域の要望)
販売(教育指導・効果)
経理(要望に対する効果・費用対効果)
学校事務職員(特に小中学校職員)は野心家であって欲しい
-2-
53
経営戦略評価
1.学校事務のブロック化構想から、学校事務のセンター
化及び学校事務支援センター試行について
学校事務職員の
配置基準の見直
学校事務の集中化
ブロック化構想
学校事務の重要性
学校事務職員のあり方
学校事務職員の役割
学校事務職員の存在意識
大阪市
事務センター
平成の教育改革
学校事務の共同実施試行
効率化と教育指導の充実
国の三位一体改革
地方分権と財政
公立小中学校事務職員
役割と評価
義務教育費の削減
一般交付税化
学校事務の存在
学校事務の共同実施(国事業)
学校事務のセンター化(県事業)
学校事務支援室(政令都市)
学校事務の重要性や事務職員の役割の重要性により、学校事務職員配置基準の見
直しを図るとともに、昭和の終わり頃から平成の初期において、今までの学校事務
職員のあり方が問われるようになった。そのような状況下で、事務職員が「機能的
で 効 率 的 な 学 校 事 務 運 営 」 を 目 指 し て 検 討 を は じ め 、「 学 校 事 務 の ブ ロ ッ ク 化 」 を
提案することになった。具体的方法を検討中に、大阪市の事務センターが設立され
注目を浴びた。その後、中教審答申の中に学校事務の重要性がうたわれ、事務職員
の存在が意識化された。
そこで学校全体の経営効率化を図るため「学校事務の共同実施」という形で試行
が始められた。一方で国の三位一体の改革が始まり、それに伴い国庫補助金のあり
方や財政のあり方などの検討が進められ、地方交付税の削減や各種補助事業の一般
財源化などにより、国地方の財源見直しが始まり、教育機関に見られる「創成プロ
グラム」のように、各機関がその対応に迫られ、経営理念にあるコスト削減と生産
性の向上を目指し今日に至っていると思われる。
※企業経営理念・・・コスト削減は生産性の向上につながる
-3-
54
学校事務の共同実施の背景について
中央教育審議会は、1998年の「今後の地方教育行政のあり方について」の答申
で、第5分野における、学校の事務・業務の効率化の中で「具体的改善方策」に諮問
されている。この諮問の中では「事務職員を集中的に配置し、複数校を兼務させるこ
とや、学校事務を共同実施するセンター的組織を設置すること等により・・・」と表
現されている。
学校事務の共同実施は1998年に答申され、1999年に実践協力校への定数加
配を18府県20名を決定し施行された。2002年度は42道府県289名が加配
されている。その後順次に全国的に加配されている中で、山形県のようにこれから取
り組む県や、岩手県は県単事業で全県的に取り組もうとしているところもある。しか
し国の政策がこれで最後となるとも言われている。
今後の見通しはまだはっきりしていない状態であり、地方教育行政の改革・三位一
体の改革による義務教育費の国庫負担削減の中での加配・地方交付税化など不透明な
点が多い。地方財政の逼迫や地方行政改革の中で、総務的な事務処理を民間委託して
いる行政が増加している。少子化がもたらしている様々な現実において、小中学校事
務職員配置形態や業務内容・それに見合う個々の能力開発などを見直す時期であると
考えます。
2001年の第7次加配において
ア.従来の算定基準を引き続き維持する (以下途中略)
ウ.教師がきめ細かな学習指導や教育の情報化の支援のため、事務部門の強化対応を
行う学校への加配が追加された。
第7次加配は教諭が行っている学校事務を軽減し、より児童生徒の教育指導に関
わり、その効果を上げさせるための配慮であります。学校事務の共同実施が全国
的 に 実 施 さ れ て い ま す が 、 秋 田 県 に お い て は 、「 学 校 事 務 職 員 の 未 配 置 地 区 」 を 対
象に実施してきましたが、最近は都市部でも行うようになりました。そのような
中で、本荘北中学校区事務の共同実施をすることとなった。
共同実施をするにあたり一番懸念されたのは、今まで以上に教頭や教員から移
行させる事務処理内容がほとんど無いため、その効果をどのように検証するかで
あった。共同実施においてもセンター化においても、自校に正規事務職員の不在
に対する不安は、学校長や教頭に多くあり、大規模校同士のセンター化は時期尚
早であり、複数配置校2校を含む共同実施もあまり効果が出ないことが判明した。
現在は市内中学校3校で共同実施を行いその検討をしている。
いま「学校事務のセンター化」が言われるようになり、平成16年度「羽後町
・ 羽 後 中 学 校 ブ ロ ッ ク 学 校 事 務 の 集 中 化 ( セ ン タ ー )」 が 発 足 し て お り 現 在 7 地 区
で実施されている。
-4-
55
学校事務の集中化(センター化)
本 来 、 事 務 処 理 に は 専 門 性 は な く 、「 誰 で も 処 理 で き る 」 の が 事 務 と と ら え て お り
ます。学校事務、特に公立小中学校は一人で多方面にわたり処理をする特殊性はあ
ります。しかし、それが「専門性」とは言い切れないと考えます。次に学校事務は
事務職員が現在担当している作業内容がすべてではなく、
「経営を行うに必要な事務」
すべてであると感じています。学校という枠の中で見ているため、また、終身学校
の中より出ることがなかったための感覚があるものと思います。行政職における採
用の一本化にあわせ、人事の「ジョブローテーション」により、例えば、明日は「税
務課」に配置され、税務の仕事をする、それに耐えるだけの力量をすぐ持たなけれ
ばならない。そこには何が必要であろうか、組織としてのプロジェクト、支え合う
職場の必要性である(三人寄れば文殊の知恵)と考えます。
現状の小中学校事務職員配置では旧態依然として「ひとりよがり的」事務処理に
なってしまう危険が大きい。それはとりもなおさず事務効率や資質向上の後退にな
る 。 そ こ で 「 学 校 事 務 の ブ ロ ッ ク 化 」 か ら 始 ま り 、「 共 同 実 施 」 と な り ま し た が 、 現
行の共同実施ではやはり単独作業が主となり、改善策としては物足りないことが多
すぎる。特に研修を積む・支え合うことなどが不可能に近い状態である。
また、少子化が進み、学級減もしくは学校減が進むと現行の配置基準では未配置
校が増加すると考えられる。作業においては情報化の発達に伴い、電子処理が可能
な範囲が広まり、個々の事務処理時間が短縮される、その時間をいかに有効に使用
す る か ( 費 用 対 効 果 な ど )。 こ の よ う な 諸 問 題 を 解 決 す る た め に も 、 一 歩 進 ん だ 学 校
事務の集中化(センター化)が必要と思われる。
※学校事務のセンター化は形態的には異質であるが、共同実施ではできなかっ
たことを可能とする。いわば共同実施の延長上にあり、国庫負担金削減など
による社会情勢に対応する、組織として生き残る最終的な試行と捉えるべき
と考える。
※小中学校事務職員の地位向上や社会的評価の向上につながる。
2.事務センターの組織と分掌
1.事務センター事務分掌と作業分担・取扱事務一覧(別紙)
2.非常勤職員と現状
○非常勤職員は全て学校事務の未経験者であり、年齢は20代・30代で独身
と主婦2名である。前職の経験が生きて礼儀作法・電話の取り扱いなどが優
れていたため、採用時の研修においては、その心配がないだけでも時間の節
約ができた。
○採用方法は、中央教育事務所由利出張所が3月中旬に公募し、3月末に面接
等を行い決定した。非常勤事務職員の配置は小規模小学校3校であり、配置
についてはそれぞれの事情を勘案して配置した。
-5-
56
○拠点校に事務職員4人の配置となり4校で4名の組織で運営している。元来
新山小学校は大規模校として複数配置であり、1名減となっている。
○通勤事情は、由利本荘市内からの採用と言うことで通勤時間が40分と遠い
方、旧市内であるが子育てを始められた方など多様であるが、それぞれの事
情に合わせ勤務始業時間を調整していただいている。
○業務については、初任者であることと非常勤職員であることを念頭に置き、
軽易な業務からはじめ、現在は消耗品の発注(単価表にあるもののみ)旅行
命令書作成や、定期的な報告書類の作成を実施する一方で、学校納金等その
学校独自の会計処理をしている。
○非常勤職員である利点を生かし、学校職員として教頭や教員の手伝いをし、
事務的に補助をしている。
3.事務センター化試行の現状と課題
1.事務センター試行10ヶ月
○昨年の8月に共同実施の中間報告をする際、本荘市教育長と将来的な事務の
あり方について話し合い、その折りに事務のセンター化とこれからの学校事
務組織と学校経営のあり方などについて話し合いをした。その際本荘市など
旧「市」と言われる地域で試行することにより本来の目的を促進できる等を
訴えた。
その結果2月上旬に施行の確定がされた。その間、教育委員会では市内の
校 長 や 対 象 学 校 に つ い て 説 明 を し 、理 解 を 得 て い た だ い た 。( 途 中 経 過 省 略 )
○3月非常勤職員の公募・採用決定・研修を行う。人事異動発令後すぐ、各学
校長にセンター化の進め方について、説明と協力のお願いに各校を再三にわ
たり訪問する。
○4月3日事務室完成、職員室より移転するがコンピューターが異動できなか
ったため職員室でしばらく処理をする。事務センターの運営方法について話
を 持 ち 、各 校 に 不 安 が あ る の で 当 分 の 間 は 旧 所 属 校 の 事 務 処 理 を 行 う 。ま た 、
新山小学校が1名減となったので、その事務配分を行う。小友小学校につい
ては、事務長が新山小と合わせ持つこととした。
○市町村合併により財務システムが変更になったことや、組織的運営方法が統
一されていないため、教育委員会との協議などがあった。まして、年度当初
の学級編制や教科書、講師採用人事内申・財務の決算期などと重なり、5月
半ばまでは戦争であった。しかし、その中で残業を減らし勤務時間内に処理
す る こ と が で き る よ う に な っ た の は 、や は り「 人 数 」で は な か っ た か と 思 う 。
当然現状では時間外勤務はほとんど無い状態である。
○非常勤事務職員に対する研修は、それぞれの状況に合わせ各担当職員や事務
長が必要に応じて訪問したり、定期的に訪問して行っている状態である。
○それぞれが指導できる力を付けるため、実務については常時センター内にお
いて研修を積み、実務以外については絶えず情報交換して「見て・聞いて・
確認して」知識習得に努めている。
○事務センター運営のため、各学校長・教頭と本荘教育事務所及び教育委員会
・由利出張所との合同情報交換会の実施によりより良い運営に努める。しか
し、学校行事等によりなかなか調整がとれず、9月に1回目を実施した。
-6-
57
○事務センターの業務施行方法をできる限り各分野別に行い、各学校を保護す
る試行を実施し、各業務についての個々の能力向上を図っている。
2.教頭の事務と事務職員
学校により担当内容がまちまちであるが、事務職員は学校長が定める校務分
掌により事務内容が決定されている。事務職員の事務処理範囲と教頭の事務処
理範囲が重複する内容が多々ある。特に本荘由利地区の多くの事務職員は広範
囲の事務処理をしているため、その傾向が大きいと思われる。
教頭には児童生徒の指導に係わる事務処理はしていただき、職員に係わる人
事的な事務処理をはじめとし、多くの事務は全て事務センター及び非常勤事務
職員で対応する。教頭はあくまでも校長の補佐として、学校経営に専念してい
ただき、そちらの効果を最大限上げていただく、したがって教頭及び非常勤事
務職員との連絡を密にしている。
3.事務センターと各学校の今後について
事務センター(拠点校)と各学校が同等もしくはそれ以上の利益が上がるよ
う 、よ り 一 層 の 手 厚 い 保 護 を す る 必 要 が あ る 。そ の た め に は「 慣 れ 」を な く し 、
フ ッ ト ワ ー ク で あ り 、「 ち ょ っ と し た 配 慮 の 積 み 重 ね 」 で あ る と 考 え る 。 た だ
し、フットワークを重んじることはその背景にある、職員の負担の軽減も図ら
なければならない。一方では慣れの原因になる「非常勤事務職員のスキルアッ
プ 」に よ り 、電 話 等 で 済 ま せ る こ と が 多 く な り「 チ ェ ッ ク の 甘 さ 」が 発 生 す る 。
そのようなことを発生させないための、危機感を持ち続けなければならない。
事務センターの機能向上と効果のアップは当然図らなければならないが、非
常勤職員のスキルアップと学校事務職員の存在感については、非常に大きな問
題を抱えるので、学校マネジメントと合わせ総体的に考える必要がある。
4.公立小中学校事務職員に問われるもの
1.今まで40年の間「そろばんとガリ版」から始まり「コンピュータ時代」ま
で経験してきたが、やはり戦後の貧困時代を過ごした少年期における、生活の
知恵が未だに生きている。その多くは昔の人の「生きるための知恵」である。
今の児童生徒に昔のことは言う必要はないが「知識の飽食の時代」にあって、
その知識をより良い「生活の知恵」として加工し使用できるよう指導できなけ
ればならない。そのためには指導する者は、より多くの体験から得る知識と知
恵の使い方を駆使する必要がある。
学校事務も「マニュアル化」が進み、ある一定の範囲までは誰でも処理でき
る。しかし、事務職員は処理をするだけの「人」に過ぎないのか、それは先述
したように、極端な言い方をすると「多少の知識さえあれば誰でも良い」こと
につながりかねない。そこで、なぜ正規職員が必要か、正規事務職員でなけれ
ばならないか、マニュアル化できないものはなにか等を見つめ直し、社会情勢
の変化に対応し、評価に耐えうる事務職員となるための危機感を抱き続けて欲
しいと思う。
-7-
58
2.公立小中学校事務職員の研修について
数多くの研究活動をしてきた中で、常に思うことは、社会情勢の変化に伴い
学校を取り巻く環境の変化、とりわけ事務職員を取り巻く状況の変化を捉え、
自分が今何をすべきかを、時に応じて研究・実践してきたつもりであるが、や
はり実態はそれについて行かず、遅れていることである。そのため昨年の発言
を覆す研究をすることも、余儀なくされたことはしばしばである。
今でもこだわりを持っているのは「職務内容の明確化」である。これが実現
で き な い た め 、学 校 事 務 職 員 の 職 務 は「 学 校 長 の 校 務 分 掌 」ひ と つ で し か な い 。
公立小中学校においては、新採用職員も事務長も同じような仕事と責任でしか
ない現状を作り上げてしまった。しかし、ようやく小中学校事務職員の中にお
いても、管理職事務長になれる方法が考えられ、実践されるようになった。
研修活動について、今でも事務所や教育委員会(任命権者)が主催すること
が当たり前と思われているようであるが、全体研修についていつまでそのよう
に考えているのか「自分たちが、自分たちのために、必要な時」開催できるよ
う 支 援 し て も ら う こ と の 重 要 性 を 考 え て み た ら ど う で あ ろ う か 。「 今 を 生 き 抜
き、将来のため」になる研修はどうあるべきかを検討していただきたい。その
ためにも先に立つ者は、その方法のあり方や、今要求されているもの・将来的
なものについて絶えず研修しなければならない。特にリーダーとしての責任と
自覚を持って望んでいただきたい。
3.組織マネジメントと事務職員のあり方について
「マネジメントスクール構想」が言われたのは、昭和の終わり頃であったと
思う。その時代に「インテリジェントスクール構想」と併せて研究活動をし、
そ れ が 基 で 「 生 き る 力 の 育 成 」「 新 し い 教 育 方 法 の あ り 方 の 研 究 」 に 繋 が っ た
と思う。当時のイメージからマネジメントスクール構想から出てきたのが「学
校の自主自立」であり、インテリジェントスクール構想から出たのが「中高一
貫 校 や 秋 田 明 徳 館 高 校 」「 学 校 特 区 」 な ど が 該 当 す る の で は な い か と 思 う 。
昨年学校経営のあり方の一つとして「コミュニティスクール構想」が出され試
行 し て い ま す 。 今 度 は こ れ を 受 け ま し て 、「 学 校 は 組 織 と し て 成 り 立 っ て い な
い」と言う評価がされ「組織としての組織マネジメント能力の形成と向上」の
ための方針が出され、2月にモデルカリキュラムが出されております。
学校組織マネジメントについては、11月の「学校事務誌」に事務職員版が
掲載されているように、事務職員の組織マネジメントのあるべき姿などが記載
され、より多くのことが事務職員に求められております。今このような時こそ
多くのことを学び、自分の日々を見つめ直し、個々を鍛えることにより事務研
究会というチームのレベルを上げていただきたい。
全国の高校の一部でも事務センター化の試行が始まり、一方では学校事務支
援室を組織し、総務的な仕事は全てそこで処理する自治体もでております。
OA化の発達から情報化社会への変化、それによる能率化・効率化が極端に進
んだ現在において、小中学校だけ現状維持と言うことはありえません。私ども
はセンター化を試行していますが、公立学校事務職員であり公立小中学校事務
職員です。明日には単独校に配置になるかも知れないし、他官庁に出向するこ
と も あ り ま す 。 共 に 学 校 事 務 職 員 と し て の レ ベ ル 向 上 を 図 り 、「 社 会 的 に 評 価
される職種」として、頑張っていかなければならないと考えております。
-8-
59
第1分科会D
比 内 地 区 小 学 校 事 務 セ ン タ
ー に つ い て
大館市立扇田小学校
茂 内 鐵 美
〈西館小・東館小・三岳小・大葛小学校兼務〉
1.はじめに
(あきた教育新時代創成プログラムより)
学校事務のセンター化とは
趣
旨
拠点校に事務職員を集中配置することにより、センター化を図る。拠点
校及び拠点校以外には県負担で非常勤職員を配置し、拠点校との事務運営
の連携、効率化を図る。
○実施の方法
事務の効率化と事務職員のスキルアップを図るとともに、職員数の縮減
を進めるため、小規模の学校を対象に、一定地域内で拠点校を定めて事務
職員を集中配置する。
拠点校及び拠点校以外の各学校には県負担で非常勤職員を配置し、拠点
校との事務運営の連携、効率化や事務執行の水準の平準化を計画的・組織
的に推進する。
事務の効率化・事務職員のスキルアップ・行政コストの削減
2.比内町立小学校事務センター(仮称)運営計画について
「平成17年度
比内町の教育要覧」に掲載
(別紙資料4)
(1)事務センターの目的
◎町内小学校の事務を拠点校で集中処理し、各校の事務の効率化と平準化を図る。
・3月まで比内地区小学校、5校に5名配置されていた事務職員が拠点校に4名、
拠点校以外の4小学校にそれぞれ非常勤職員が4名配置された。
・各校の事務執行の水準を維持していくために、地教委、県教委等への提出物はセ
ンターで集中処理または確認していく。そのためには各校と連携しながら、事務
の効率化と平準化を図っていく。
◎拠点校に事務職員が複数配置されることにより、資質の向上と事務の正確性を向上
させる。
・単数配置で感じてきたこと
①事務担当者が一人のため、チェック機能が甘くなることがある。
②仕事の処理が自己流に陥ることがある。
-160
③判断や解決に時間がかかることがある。
④学校により仕事の量が違う。
・複数配置されることにより
①複数でのチェックができ、正確性が増す。
②他の方法や意見を聞くことができ、統一化が図られる。
③複数の知識や経験などによる職場研修ができ、スキルアップが図られる。
④複数で複数校を兼務することで仕事の分担ができる
◎各校を巡回し、非常勤職員の事務指導と連絡業務の下、各校の円滑な事務運営を推
進する。
・各校に学校事務は初めての非常勤職員が配置されたので、事務が停滞したり、他
の職員の負担になったりしないように各校を巡回して、非常勤職員への事務指導
を行いながら、事務全般を支援していく。
◎拠点校と各校の事務分担と事務処理システムを確立し、センター機能を充実させる。
・事務分担により拠点校と各校の役割を明確にし、事務処理方法を工夫しながらセ
ンター機能を充実させ、人員削減になってもこれまでと同じような事務処理がさ
れていくシステムを作りたい。
(2)具体的施策
◎事務処理ソフトを統一し、事務の効率化と平準化を図る。
・各自がいろいろな事務処理をしていたものを、ソフトを統一して事務の効率化と
平準化を図る。
①給与・月例報告事務
②給料差引支給(校内控除)事務
④旅費計算事務
⑤教委・月例報告事務
③昇給具申事務
⑥財務関係やその他の事務でも、誰かが作成したソフトや様式等を共有(共有フ
ォルダの活用等)していくことで効率化を図っていく。
◎拠点校職員の打合わせや業務の点検により、事務の正確性を向上させる。
・毎朝の打合わせで各校の情報交換、職員の動静及びスキルアップを図る。
・月別事務処理予定表(別紙資料1)により、各校の事務処理の遂行状況を確認していく。
◎各校を巡回して事務指導を行うとともに、研修会を開催する。
・各校の担当及び副担当を決め、学校訪問をしながら非常勤職員に仕事を教えてい
くとともに、担当者以外でも要請や、必要に応じて素早い対応を心がける。
◎拠点校と各校との事務分担と事務処理システムを明確にしていく。
・非常勤職員と拠点校の役割分担のとおり、諸帳簿の整理や照合、校内事務は基本
的には非常勤職員が行い、校外に出ていく書類はセンターで作成または確認する。
・日常の業務を改善しながら、事務処理のシステムを作り上げていく
(3)拠点校職員の役割分担
◇職員は拠点校発令とともに拠点校以外の学校の兼務発令がされている。
-261
・各校を兼務し、拠点校及び各校の校長の指揮命令の下、給与、旅費、服務、財務、
福利、その他の事務を非常勤職員と連携しながら事務処理をしていく。
・各自が各学校を担当し、非常勤職員を事務指導しながら事務処理をしていく。
・学校担当とは別に、業務担当として各校の事務処理のチェックや情報提供により、
各校の連携を深め、事務の平準化と正確性を向上させていく。
(4)非常勤学校事務職員
・勤務時間
1日の勤務時間=6時間・休憩45分、週5日勤務=30時間
*勤務時間の割り振りは校長が行う
・年次休暇
2月継続勤務後の6月から5日、6月勤務後の10月から更に5日
・職務内容
学校事務
・任用期間
平成17年4月1日から平成18年3月31日
*拠点校との連絡業務、各校固有の事務など
*更新を妨げない
(5)非常勤職員と拠点校の事務分担
・基本的には諸帳簿の整理、照合、確認に関わる業務は非常勤職員が行い、校外へ
出ていく書類はセンターで作成するが、非常勤職員の経験や業務の効率性、今後
の拠点校職員の配置状況等によって仕事の配分は違ってくる。
□主な事務分担
◇非常勤職員=文書受付、物品購入・支払い、服務・旅費帳簿の整理、諸手
当や給付等の状況の把握、諸資料の準備、各校固有の事務
◇拠点校職員=月例報告、昇給、給与・旅費支払い、諸手当や給付の申請、
人事関係事務、備品発注、転出入事務、教科書事務、諸調査
□センター備え付けの帳簿
◇学校別の帳簿
・月例報告書・時間外勤務手当・教育業務連絡
給与月例報告関係簿
指導手当・多学年学級担任手当・教員特殊業
務手当・3号業務大会要項
給料諸手当支給明細書
・給料諸手当支給明細書
給料・校内控除内訳書
・その他控除内訳一覧・送金内訳依頼書
・学生協請求内訳書・弘済会振込依頼書・他
旅
費
関
係
簿
・旅費精算書・精算旅費支出整理票・旅費支出
予定調書・旅費現金出納簿・旅費配当通知書
◇各校一括の帳簿
非常勤学校事務職員関
・勤務条件通知書・勤務状況報告書
係簿
・出勤簿の
写し
各校の資料 (給与等) ・職員番号簿・教職員給与カード
・扶養親族一覧表 ・共済の被扶養者一覧表
各校の資料 (その他)
・職員名簿・日課表・学校経営計画・児童数
-362
3.これまでのセンターの業務から
(1)毎日の朝の打ち合わせ
4月当初、各自が担当校の事務処理のために非常勤職員に事務指導を兼ねながら
学校訪問を繰り返してきたが、各校の事務の遂行状況の不明確さや連絡の不徹底が
あり、4月下旬から毎朝、職員の打ち合わせを行っている。
○毎朝打ち合わせることで、各自の事務処理の遂行状況や動静がわかり、事務連絡
が徹底され、事務の透明性や平準化が図られるようになった。
○事務処理の方法やセンターの方向性を協議するなど、事務の効率化を図りながら
職員のスキルアップの場にしていきたいと考えている。
(2)非常勤職員への事務指導と研修会の開催
各校の事務を円滑に運営していく上で、非常勤職員の事務処理能力の向上は重要
であり、普段の事務指導の他に情報交換の場の設定や研修会を行ってきた。非常勤
職員と拠点校職員が一堂に会することで、他の人の仕事を参考にすることや自らの
仕事を検証することになります。
◇服務関係諸帳簿の整理についての研修会(4月18日)
下記帳簿等の内容と処理要領について、記載例と学校事務の手引き等で研修する。
出勤簿、旅行命令簿兼復命管理簿、復命書、年次・特別休暇請求書、病気休
暇請求書、職専免除承認願、振替授業承認願、週休日振替簿、服務報告書、
引率指導承認簿、共済組合宿泊利用補助券、互助会宿泊利用補助券
◇パソコン研修会(8月1日)
大館市より各校にパソコンが配布になり、新市(大館市)のネットワークを活
用することになったため、非常勤職員(前、情報学習支援職員)主導でエクセル
表計算、メール等の研修をする。
*大館市の財務端末の操作についてはセンターで直接学校を訪問しながら教え
ることにする。
◇年末調整についての研修会(11月10日)
比内地区小中連携(事務部会)
13:30∼15:00
非常勤職員を対象に年末調整についての研修
15:00∼17:00
小・中事務職員で予算執行についての研修
*事前に各校の非常勤職員と校長、教頭に研修会についての連絡をとる。
(3)合併までの旧町(比内町)暫定予算の執行と仮決算について
6月20日の合併を控え、5校の80日暫定予算の執行と仮決算、および合併ま
までの物品準備などを拠点校で行った。
○拠点校職員が複数のため、財務事務の取り扱い要領や財務端末の操作が容
易にできた。
-463
○拠点校で予算執行を集中処理することにより、各校の執行状況の把握がで
き、仮決算もスムーズにできた。
●各校から請求書を回収し、拠点校で伝票作成をした後、再度各校に行って
校長決裁をもらうため、支払いに2度学校に出向くことになり、回収と起
票と決裁の繰り返しが続いた。
(4)合併による、新市の財務システムへの切り替え
7月下旬に新市(大館市)の財務会計の説明会(端末操作)があったが、8月
中旬∼下旬に各校に財務端末(パソコン)が配布されるまで、旧大館市の財務会計
で処理することになった。センターでは7月上旬の新市の予算配当通知と同時に、
比内支所にある大館市の新しい財務端末を操作し、5校の支出伝票を作成した。
各校にパソコンが配置された9月を待って、初めて非常勤職員に新市の予算伝票
作成の端末操作を教えた。
○支所の端末を直接操作することにより、旧大館市の財務会計処理をすること
なく、新しい財務会計システムを早期に習得できた。
○拠点校職員は、各校にパソコンが配布される前から新市の財務端末を操作し
ていたため、非常勤職員への指導が容易にできた。
○拠点校で集中処理したため、各校の予算を把握することができた。
○合併後の非常勤職員が伝票取扱者に認められたため、各校で伝票起票ができ
るようになった。
(5)備品伺と見積もり依頼
(別紙資料2)
大館市は8万円未満の備品購入については校長専決事項で随意契約ができる。手
続きとしては、係りが校長へ執行伺(見積依頼書とカタログ添付)をし、決裁の後、
2人以上から見積もりを徴して契約することになる。
センターでは契約の適正化と効率化のために、5校の教材備品購入計画をまとめ
て、各校の校長に執行伺をした後、業者に5校分の見積もり依頼をして契約を進め
ている。
◇備品発注までの流れ
①各校から備品購入の要望書やカタログなどで希望をとる。
②購入希望を基に拠点校で「教材備品購入計画書」を作り、校長の確認をとる
③一品毎の「執行伺(別紙資料2 )」にカタログを添付して、校長の決裁を受
ける。
④「見積依頼書(別紙資料2 )」に各校の「備品見積依頼一覧(購入計画書と
内容は同じ)」を付けて業者に見積もり依頼をする。
⑤業者から提出された見積書を集計し、一品目毎の見積もり合わせをし、同等
品の確認をしてから発注業者を選定する。
⑥学校区別をした業者毎の「備品発注依頼書」により各業者に発注する。
-564
○集中処理することにより、効率的で統一的な事務執行ができる。
○備品発注の公平性を欠かないように広く業者から見積書を徴する。
○競争見積もりであるため効率的な予算執行ができる。
(6)各校への協力
◇行事への協力
センターでは複数の事務職員がいることから、運動会、宿泊体験学習、交通
安全教室、避難訓練、学習発表会など、学校担当者が主に準備を含めて様々な
行事への協力をしている。
*職員の要請は、事前にセンターに連絡をしてもらう。
◇得意な職員の活用
・教科書事務の担当は学校により様々であるが、異動等により初めて担当する
者もいる。教科書のシステムダウンロード及び入力等、堪能な事務職員が各
校を巡回し、指導及び事務処理をしている。
・各校のパソコンのトラブルも多く、市の電算課や業者とも連絡しながらセン
ター職員が対応している。また、事務センター設置の補助金で5校分のソフ
ト(一太郎)を購入し、各校にインストールした。
◇学校統廃合のための準備
三岳小学校が3月で閉校となり、東館小学校に統合されるため備品台帳の整
備や照合及び移管、保存文書の整理や移管及び廃棄についての支援を行う。
・夏季休業中に備品の備品照合ができるように備品台帳を整備し、照合の手順
を説明する。また、移管する文書についても、分類毎の文書一覧を作成し、
手順を説明するとともに、徐々に文書の廃棄を進める。
・三岳小学校から東館小学校への統合に関わる物品移管に関する手順をまとめ
て説明する。
○拠点校に複数いることで各校への行事への協力(派遣)などができる。
○職員の得意な分野を活かすことができる
(7)給料および旅費の受領と支払い
・給料は5校分を複数で受領し、学校で仕分けした後、複数で学校を巡回し、業間
を利用しながら支給している。
・学生協・弘済会の差引依頼書は5校分を受領して校内差引明細書を作成している。
●学校間の距離や、業間を利用しながらの支給になるため時間がかかる。
●出張やその他の不在者には本人の通帳に入金するなどの工夫がいる。
◇電算教職員の給与の全額振り込みの状況
教職員数
現在の振込数
率
50
15
30%
改正後の振込数
31
率
62%
・旅費は学校訪問時に旅行命令簿で確認し、センターで計算し、再度学校を訪問し
-665
て支給する。
●概算旅費の支給がある月は、何度も学校間を往復することになる。
(8)学校行事の振替日を利用したセンターの業務
(別紙資料3)
休業日に学校行事をもった場合、児童生徒の振り替えは1週間以内にもうけるこ
とになるため、行事の準備等も含めて、土・日曜日の振り替えの場合は次の週に2
日間を振り替えることが多い。
・センターでは土曜日分はその週に振り替えているため、2日間の振り替え休業日
の1日は出勤して、各校を訪問する業務に充てている。
◇5月の運動会の休業日のうち、1日を出勤日として各校の備品照合をした。
◇10月の学習発表会の休業日の1日を、事務指導を控えた帳簿点検に充てた。
○拠点校の休業日に出勤して、複数で学校訪問ができた。
4.さいごに
◇予算執行に関わる支払い伝票の作成は、日常の物品発注や伝票作成は各校で行っ
ているが、教材備品についてはセンターで集中処理したため、事務の統一化と効
率化が図られた。しかし、センターには決裁権がないため、執行伺いや伝票作成
など、書類のやり取りのため各校へ出向いて校長決裁を受けることになり、時間
的なロスも大きい。事務長専決があれば責任を持ったセンター機能が発揮され、
事務の効率化が図られるばかりでなく、各校の事務の軽減にもなると思われる。
◇給与の月例報告書の作成については、各校で照合等をした帳簿を基に、センター
で報告書類を作成しているが、職印と担当者印が必要なため、各校を往復するこ
とになる。職印の決裁のみであればメール等で決裁をもらうこともできるのだが。
◇給与の口座振り込みは、地域に金融機関が少ないこともあり、依然として全額振
込者が少ない。支払いの距離的な問題や数校を限られた時間で巡回することを考
えると、もっと全額振り込みを勧めていく必要を感ずる。今回は申し込みまでの
時間的余裕もなかったため今後職員に理解と協力のお願いをしていきたい。
◇旅費の計算や支払いにおいても、各校に出向いて帳簿を確認して計算し、現金化
して各校に出向いて支払うことになる。旅費の口座振り込みができればよいが。
◇拠点校に複数いることにより知識、経験、事例などの交換ができ職員のスキルア
ップが図られる。また、ソフトの統一や共有フォルダの利用によって事務の効率
化や統一化が図られる。なお、複数いることにより各校への訪問や要望に応える
こともできる。
◇センター設置で各校の事務が停滞しているとは聞いていないが、タイムリーに事
務職員がいないことを考えると、非常勤職員のスキルアップを図り、日々の業務
や連携のあり方を見直しながら、事務の効率化を進めていきたい。そのためには、
職員一人一人が、新しい事務処理システムを作っていくという自覚を持ち、英知
を結集しながら、日々の実践を積み上げていきたいと思っている。
-766
Ⅱ
各地区研究会活動報告
平成17年度
鹿角小中学校事務研究会
活動報告
1.活動の柱
1 会員の研究・研修の充実をはかる
① 広報の充実
・ 広報の発行
・ 研究紀要の発行
・ 実務に関する情報の提供(Eメールの活用) 等
② パソコン活用の推進
・ 実務ソフトの開発・紹介
・ 備品台帳データベースソフトの維持管理
・ 情報管理セキュリティー対策(ガイドライン作成)についての取り組み
③ 事務の共通化の推進
・ 背表紙の見直し
・ 実務に関する効率化の研究
・ 簿冊管理についての研究
・ 個人情報保護法についての研究
・ 鹿角小中学校事務の手引きの維持管理及び作成(小坂町版) 等
④ その他必要とする研修会の実施
・ 夏季研修会
・ 研修会
2 第29回 県北小中学校事務研究大会においての分科会運営
3 研究紀要の発行
4 服務関係諸用紙の作成
5 その他必要とする事業の実施
① 会員相互の交流親睦をはかる諸事業の実施
等
2.活動内容
1 夏季研修会
平成17年8月11日(木) 鹿角市立花輪市民センター
① 県北小中学校事務研究大会リハーサル(研究部県北チーム)
② 近距離旅行該当公署等一覧(鹿角小・中学校版)の配布等(研究部郡市チーム)
③ 広報の発行、今後の予定について(広報部)
2 第29回 県北小中学校事務研究大会
平成17年10月28日(金)
能代山本広域交流センター
A分科会担当 話題提供 「学校経営に係る節約生活(試案)」
話題提供者 小坂町立十和田小学校 主事 佐々木和彦
その他研究部県北チームが運営
3 研 修 会
平成18年2月23日(木) 鹿角市立花輪市民センター
① 研修(研究部郡市チーム)
② 鹿角出張所からの指示・伝達等
③ 部別協議・報告
④ 県専門部・委員会報告
⑤ 県評議員会・県北役員会報告等
67
3.各部の活動反省
今年度から、当研究会の組織を一部変更した。これまでは1部3班編成であったが、2部編成にし
た。これは、会員数がそもそも少ない中での3班編成は無理があるということ及び研究体制を強化す
るという理由からで【研究部】と【広報部】に分けた。ただ、部別の分担内容から【研究部】所属会
員のほうが多くなっている。また、今年度は県北小中学校事務研究大会の分科会運営を担当すること
もあり【研究部】は部内で2班を組織し<県北チーム>と<郡市チーム>に分かれて活動をした。
【研究部<県北チーム>】
6人体制で発表にあたった。鹿角郡市内での経験と年齢の関係で佐々木和彦(小坂町立十和田
小学校主事)氏が発表者となった。発表内容は、予算が削減され続けている昨今、その(特に)
少ない消耗品費の支出を抑えるために学校でどのような対策を施しているかということを『学校
経営に係る節約生活(試案 )』として話題提供し、更に減り続けることが予想される今後をどう
生き延びていくかについて、参加者の実践事例の紹介も受けて意見交流できた 。(詳細は大会記
録集に掲載)
4月にチーム編成をし10月の発表までわずか半年であったが、話題提供者を始め、チーム全
員が責任をもって任にあたってくれたおかげで、短期間ながら内容の濃い発表ができたと感謝し
ている。
大会終了後はチーム会を開催してはいないが、各自がそれぞれの所属校にて、職員の不満の声
を背に浴びながらも『節約生活』を継続していることと思う。
[部長兼チームリーダー 畠山 智晴]
【研究部<郡市チーム>】
今年度は出張旅費関係で会員の役に立つ資料を作成しようと考えた。
だが、なかなか大きな活動が出来ず、これまでに作成した物は、鹿角出張所・工藤主事の協力
を得て作成した鹿角郡市内の『近距離旅行該当公署一覧表』のみである。
これを夏季研究会で会員に発表した以外では、今後『出張における居住地発着と学校発着を分
ける従事時間の根拠について』を発表する予定としている。
チームリーダーの手際の悪さにより、しっかりした活動が出来ずに、班員並びに全会員の方々
には申し訳なく思っている。
[チームリーダー 明石
淳]
【広報部】
今年度も、各種情報を提供することを目的として広報活動に努めてきた。研究部や事務局から
情報提供をいただいたこともあり、1月末現在第6号まで発行することができた。できれば第7
号も発行したいと思っている。来年度も今年度同様「広報はみんなのもの」との思いで協力して
くれれば、より良い広報になると感じている。
また、今年度のあゆみや研究会参加報告などをまとめた「研究紀要第15号」の発行を予定し
ている。
[部長
丸井 俊雄]
4.反省と課題(全体)
今年度は前述のとおり組織改編を行った。部長が必要に応じ部会を開催し、部ごとの計画に取り組
んできた。
8月に開催した夏季研修会では、県北大会分科会リハーサルを行い、参加者から多数の意見を集め
ることができた。また、研究部郡市チームの調査による「近距離旅行該当公署等一覧(鹿角小・中学
校版)」が配布され、旅費支給事務に役立てることができた。
県北大会ではA分科会を担当した。研究部県北チームが中心となって取り組み、何度も打ち合わせ
を重ねながら本番を向かえることができた(内容は前述のとおり)。携わった方々に敬意を表したい。
この他、広報の定期的な発行、備品台帳・鹿角小中学校事務の手引きといった鹿角独自に開発した
製品の随時改良など、研究の継続性が保たれている部分もあるが、取り組んでいる人数と時間に制約
があり、研究推進ではなかなか難しい面がある。
事業計画及び各部が設定した研究テーマを全体で評価・反省し、次年度への課題を明確にしてより
主体的な研究活動を目指したい。
68
平成 17 年度 大館北秋田学校事務研究会 活動報告
□研究テーマ(2 年継続の 2 年目)
『今、求められている学校経営の徹底的な効率化ときめ細やかな教育支援をめざして』
□テーマ設定にあたり
○基本目標
事務職員自らの研修意欲を基本にして、それぞれの会員が問題意識を持って研修に取り組む。ま
た、事務職員を取り巻く制度上の諸課題を視野に入れながら、学校事務の在るべき姿を求めて、主
体的な研究活動を進める。
□今年度の研究会活動
1.第 1 回研究大会
平成17年
5月25日
大館市中央公民館
○今年度は研究の 2 年目であり、各研究委員会は研究方針の確認と今年度の運営について話合う。
・研究期間は1年で完結してもよいとしたので、該当委員会は1年の計画を立てた。
・各委員会は、今年度の研究大会で会員に研究成果を還元でるように進める。
○17年度にセンター化が3地区、共同実施が2地区で実施された。そのため共同実施研究委員会
の持ち方について共同実施研究委員会と話し合い、理事会で了承を受けて、制度研究委員会と合同
で研究することになる。
2.夏季研修会
平成17年
8月22日
大館市地域職業訓練センター
○各研究委員会のテーマに沿った話合いをおこなう。
○事務改善委員会と情報化研究委員会の共同で作成ソフト『バス料金表』の実演研修をおこなう。
○『個人情報保護』(あきた県庁出前講座)に関する研修会を実施する。
・講師 秋田県知事公室情報公開課
情報公開班
主幹 嵯 峨 良 章
氏
3.第2回研究大会
平成18年
2月17日
田代公民館
○各研究委員会の研究発表及び研究報告をおこなう。
・手引き編集委員会
『より使い易い手引きを目指して』報告
・事務改善研究委員会
『事務の徹底的な効率化を目指して』報告
・情報化研究委員会
『PC を利用したデータベースの作成』報告
・データベースソフトの研修及び作成ソフト『電話帳』の紹介
・制度研究委員会
『市町村合併・事務センター化の現状』報告
・事務センターの現状報告(合川中学校、田代中学校)
○『人事評価について』について研修をおこなう。
・講師
秋田県教育庁総務課人事・法令班
副主幹(兼)班長 三 浦 泰 茂
氏
□平成 17 年度の関連研究大会・研修会
(1)第29回 県北小中学校事務研究大会
平成17年10月28日
(能代山本広域交流センター)
(2)第 2 回 秋田県公立学校事務職員研修会
平成17年11月18日
(秋田県総合教育センター)
69
□今年度各研究委員会の活動について
○制度研究委員会
<テーマ> 今、改めて考える事務職員制度
昨年(16年度末)の市町村合併へ対応するため、大館・比内・田代地区と鷹巣・森吉・合川・阿仁地区
の学校事務の違いを調査し、事務の流れ・相違点等をまとめた「各市町村の学校事務取扱一覧表」を
作成した。そして各市町村事務部会、各地教委、校長会等の関係機関と連携を図る方向を探ると
同時に、各地区の合併協議会の情報収集に努めた。
今年は機会を捉えて改善する方向につなげられないかを模索する年でもあったが、県北小中学
校事務研究大会での話題提供を引き受けてもらい、昨年のまとめを中心に発表した。
○事務改善研究委員会
<テーマ> 事務の徹底的な効率化を目指して
郡市事務研のテーマに沿うことを前提にしつつ、学校経営、教育支援という観点については他の
委員会に委ねて、実務上からの事務の効率化を目指すために、4つの班を編成し班ごとに進め、通
勤班は 1 年で通勤手当に関する計算ソフト『バス料金表』を当郡市事務研 HP に載せた。
そして、今年は夏季研修会で『バス料金表』を情報化研究委員会と共に実演研修した。
○情報化研究委員会
<テーマ>パソコン活用による効果的な事務処理について
1 年目は「情報」は範疇が広い意味を持つが、学校事務現場はやはりパソコンであり、その有効性
を認識し活用することが必要であるとして、講師を招いて使用頻度の高いデータソフトソフト製品
の研修会を企画し、データベースの作成を目的とした。
今年は、夏季研で事務改善委員会と共同しソフトの実演研修をおこない、第 2 回の研究大会では
データべースの研修との作成したソフト『電話帳』を紹介した。
○手引編集委員会
<テーマ>より使い易い学校事務の手引きをめざして
県の手引きの担当部分を検討・編集するとともに、事務研 HP を活用した新様式の追加、様式に
準ずる資料の充実を図ることを主眼にして、機会を捉えて改定内容を紹介した。
共同実施研究委員会について
<テーマ>望ましい共同実施の在り方について
郡市内(田代地区は16年度のみ・鷹巣地区では平成13年度から)の共同実施は 2 地区で行われ
ていて、平成 16 年度は田代地区が中心になり研究を 1 年目進めてきていた。しかし、17 年度に
なり田代地区に事務センターが設置されて実質的に研究委員会の運営が困難になった。
そのため、共同実施研究委員会と相談し制度研究委員会と合同することになった。
□今年度の活動の反省と次年度に向けて
今年度、本郡市は一層進む高校・教育庁等との交流による、激しい会員の入れ替わりに加え、県
内の他郡市に先駆けるように、3 校の事務センター(化)と 2 校の共同実施が設置された。この現状は
本研究会の運営・研究に、また会員の意識にも大きな影響を及ぼしたと考える。
3箇所のセンター(化)へ配置されている会員が 11 名、非常勤職員が 15 人という状況である。自ず
と組織体制や運営は検討せざるを得ない状況である。この大きく変わる事務職員制度の中で、次年
度からの研究会運営は模索状態で進めていかなければならない。それは大きな組織改革が必要な状
況が生ずることということも視野に置かなければならないと考える。
今、学校事務職員の存在性、加えて説明責任を問われている時代である。これからも更に意識改
革を進め、研究テーマの「学校運営と教育支援」という原点に立ち研究を進めていきたい。
70
平成17年度
能代市山本郡学校事務研究協議会
活動報告
1.基本目標
研修活動をとおして、学校事務に対する理解を深めるとともに、実務の向上を図り、
より効果的・効率的な学校事務の確立をめざす。
2.研究活動体制
研修部と情報部に組織を分け1年間の研究活動を行なっています。
研修部は主に実務研修班として、郡市内を四つのブロックに分けた地区がそれぞれの
テーマに基づいて、年2回~3回ほど研修会を開催しています。
情報部については、手引班・広報班・パソコン班に分かれて様々な情報を会員に提供
する活動を行なっています。
また、今年度は主管地区として、県北小中学校事務研究大会が能代市で開催され、分
科会発表のための特別チームを作り、研究をかさねてきました。
なお、各部・各班の研究内容は以下のとおりです。
◎研修部・・・実務研修班
○能代地区(能代市)・・・・・「能代市二ツ井町合併に伴う事務処理について」
・給食費等学校集金の問題点
・財務会計等諸問題について
○東部地区(二ツ井町・藤里町)・・「学校での環境への取り組みについて」
・町全体として取り組んでいる環境問題に、
学校はどのように係わっていくのか
○南部地区(琴丘町・山本町・八竜町)・・・「三町合併に伴う事務処理について」
・財務会計等諸問題について
○北部地区(八森町・峰浜村)・・・・・ 「二町村合併に伴う事務処理について」
・財務会計等諸問題について
○県関連研修班・・・・・・・県事務研
研修部・研究担当者
○指導班・・・・・会員に対する全体指導
◎情報部
○手 引 班・・・・・「学校事務の手引き」・様式の検討・作成及び会員への周知
追録20号の概要について
○広 報 班・・・・・広報「クリップ」・研究集録「あゆみ」の作成・発行
71
○パソコン班・・・・出勤簿、服務諸帳簿等様式の作成・ホームページの更新
3.研究活動
§第1回能代市山本郡学校事務研究会
○平成17年8月18日(木)
・講
座
修
【山本地域振興局】
「環境について(省エネルギーについて)」
講
・研
13:00 ~ 17:00
師:
蝦名
萬智子
氏(環境カウンセラー)
「市町村合併時の事務処理について」
発表者
織
田
弘
氏(鷹巣中央小学校)
豊
田
仁
氏(鷹巣西小学校)
◇ 講座については「環境の達人」地域派遣講座を活用しまして、世界規模で取り組
んでいる環境問題について講話を聴くことができました。
◇研修では18年3月に能代山本郡は8市町村が、合併により4市町村になります。
今まで経験した事のない「市町村合併に伴う学校での事務処理」について、前知識と
して、すでに合併を終えた、北秋田市の事務職員の方から説明を受けることができま
した。名称が変更になるだけで、様々な事務処理があること。また、多くの課題があ
ることもわかり有意義な研修会でした。
§第2回能代市山本郡学校事務研究会
○平成18年1月27日(金)
13:00 ~ 17:00
【山本地域振興局】
・今年度の各地区活動報告
能代市・東部・南部・北部の各地区から1年間の研修の成果や課題等
について報告してもらい、質疑応答を行ないました。
・今年度のパソコン班・広報班・手引き班の活動についての報告
◇3地区で「市町村合併に伴う事務処理」についての活動報告があり、このことに
ついて情報交換の場を設けました。他地区の現状を把握しておくだけでも、大変参
考になりました。この後実務研修を行なう予定でしたが、急遽山本出張所総務班か
ら、「諸手当認定事務」についての説明を受けました。
§平成17年度関連研究会・・・・第29回県北小中学校事務研究大会
○平成17年10月28日(金)
話題提供
【能代山本広域交流センター】
「閉校&統合」に関する事務について
4.今後の課題
〇市町村合併による、組織体制の見直し。
・気軽に話し合える実務研修班
〇必要な時に必要な研修でなければならない。
・参加してよかったと思われるような研修内容。
72
平成17年度
1
男鹿市公立小中学校事務研究会
活動報告
今年度の研究テーマ
「学校経営における事務職員の役割」
~合併後の実務の研修をとおして~
男鹿市公立小中学校事務研究会は、会員相互の親睦と連携をはかり、学校事務を推進
し、資質の向上をはかり男鹿市教育の振興に寄与することを目的とする。
2
研修活動について
○
5月 25 日(水)男鹿市校長会研修部事務部会 研修会 14:30~17:00
・秋田県教育庁福利課より(家族福祉保険制度の改正と医療費支援制度の新
設について)
・市教委事務連絡(市教委へ提出する各種書類のリスト及び部数等)
・本年度の研究テーマの設定及び研究計画の作成について
・旅費条例改正に伴う研修
・中央地区公立小中学校事務職員研修会の役割分担について
○
7月6日(水)男鹿市公立小中学校事務研究会 研修会 14:00~17:00
・県事研及び中事協からの連絡と報告
・中央地区公立小中学校事務職員研修会の「事務所研修」の内容について
・中央地区公立小中学校事務連絡協議会の組織等改革の素案について
・中央地区公立小中学校事務職員研修会の役割分担の進行状況について
・学生協からの連絡
○
8月7日(日)中央地区公立小中学校事務職員研修会
・会場設営作業及び配布資料の準備
13:00~17:00
○
8月9日(火)中央地区公立小中学校事務職員研修会
・主管支部として活動
8:30~17:00
○
10 月7日(金)男鹿市公立小中学校事務研究会 研修会 9:30~17:00
・市教委事務連絡(市の会計監査の実施等について)
・県事研及び中事協からの連絡と報告
・中央地区公立小中学校事務職員研修会の反省及び会計報告
・給与及び旅費事務等の調査指導を受けての情報交換
・情報交換及び研修(給与,旅費,服務等について)
・男鹿市学校事務の手引き改訂版の作成
指導者 市教委 教育総務課 係長 鎌田 栄 氏
(各ページの改訂箇所の確認と改訂内容の確認)
作成者 本研究会 研修部員
73
3
○
11 月9日(水)男鹿市校長会研修部事務部会 研修会 14:00~17:00
・市教委事務連絡(18 年度予算の見込み,総額配分の継続可否,他)
・県事研及び中事協からの連絡と報告
・事務職員に係る人事評価制度についての情報交換
・情報交換及び研修(給与,旅費,服務等について)
・教育公務員弘済会からの連絡
○
1月 13 日(金)男鹿市公立小中学校事務研究会 研修会 10:00~17:00
・男鹿市学校事務の手引き改訂版の作成
10 月7日(金)の本研究会研修会で指摘された改訂箇所を訂正し,
改訂版を作成した。その改訂版を,全員でチェックする作業を行う。
さらに校正した原稿を,市教委教育総務課係長に点検依頼をして,完
成した手引き改訂版をFDで各会員に次回研修会で配布する。
・事務職員に係る人事評価制度についての情報交換
・情報交換及び研修
講師退職に伴う手続き及び関連ソフトの紹介,定期人事異動時におけ
る調書・報告書作成ソフトの紹介,給与,旅費,服務等について
○
2月8日(水)男鹿市公立小中学校事務研究会 研修会 14:00~17:00
・市教委事務連絡(17 年度予算処理について,18 年度予算について,他)
・就学援助関係事務の留意点の説明等
指導者 市教委 学校教育課 係長 柴田 和彦 氏
・県事研及び中事協からの連絡と報告
・男鹿市学校事務の手引き改訂版の完成及び各会員へCDを配布
・本年度事業の反省と次年度への課題について
(次年度は市町合併後初の統一された予算執行が行われるため)
今年度を振り返って
今年度は,市町合併後の最初の年度であり,会員が 13 名から 17 名となり少し活気が
戻ってきた一年であった。
予算面では,旧男鹿市,旧若美町の予算がそれぞれ計上され,執行された。旧男鹿市
の会員は違和感がなかったと思うが,旧若美町の会員はかなりの違和感があったと思う。
その中で,「男鹿市学校事務の手引き(改訂版)」の完成は,大きな成果だった。
中央地区公立小中学校事務職員研修会では,主管支部として昨年度から計画したこと
を,全会員が確実に役割を果たし,研修会を実りあるものにできた。
来年度は,真の市町合併の初年度にあたると考えられるので,市教委との連携をさら
に密にして男鹿市の学校教育に寄与したい。少ない会員数ではあるが,今後刻々と変化
する学校事務に対して即応できるように,実務的な研修を充実したい。
74
平成17年度
潟上市南秋田郡公立小中学校事務職員会
活動報告
1.研修テーマ
「学校運営における事務職員のあり方を求めて」
~学校事務の多面的問題解決をめざして~
2.活動内容
(1) 第1回協議会
日時
平成17年7月4日(月)10:00~16:00
会場
秋田県総合教育センター
内容
パソコン実務研修
・ 職員データ連動ソフト(山村ソフト)の活用について
・ 学校の情報セキュリティについて
・ エクセルソフトの研修
講師
松橋
亘氏
職員データ連動ソフト(山村ソフト)の活用について、使用の実際に
ついて研修を行い、疑問点を解消して円滑な事務処理ができるよう研
修を行った。また、講師の方から学校で守らなければいけない個人情
報のことや具体的な事例を紹介してもらいながら、情報セキュリティ
について話題を提供してもらった。最後に、エクセル・マクロの基本
と活用の実際についてコンピュータを使って研修を行った。
(2) 潟上市・南秋田郡教育研究会教科等研究会事務職員部会
( 第25回学校事務研究会)
日時
平成17年9月15日(木)13:30~16:45
会場
秋田県総合教育センター
内容
学校事務センター化に関する講話及び研究協議
講師
由利本荘市立新山小学校
統括事務長
土田
信夫氏
新山小学校統括事務長土田信夫氏より事務センター化までの経緯、
組織と分掌、統括事務長の専決権、センター化の現状と課題について
講話をしていただいた。終了後、会員からの質問に対して回答をもら
うことができ、事務センターについて理解を深める良い機会となった。
75
(3) 第2回協議会
日時
平成18年1月20日(金)14:00~17:00
会場
潟上市昭和公民館
内容
・給与関係実務研修
(給料・諸手当記載例集の加除、訂正、追加等)
・旅費関係実務研修及び情報交換
(旅費記載例集の加除、訂正、追加等)
・事務指導の情報交換
・各地域の中核となる事務職員の育成を目的にした研修の報告
馬場目小学校
主任主査
畠山
正人
給与・諸手当記載例集と旅費記載例集の加除、訂正を行った。ま
た、中央研修の研修内容や他県の事務職員との交流について報告し
ていただいた。
3.今年度の反省と次年度への課題
市町村合併により、旧若美町が男鹿市となり会員数が減少となった。研究会の運
営も個人の意見が反映されやすくなった反面、以前より負担が増えたと思う。
今年度は、学校における個人情報保護とセキュリティをどのように進めるべきか
ということと、学校事務センターについて知識を深めるという目的で研修会を設定
した。学校における個人情報保護については、校内体制がまだまだ不十分であるこ
と、情報の管理が十分できていないことが確認できたと思う。事務担当者が予算面
から情報担当と相談や連絡をし、校内体制の整備に少しでも結びつけていければ良
いと思う。
学校事務センターについては、担当者の話を聞くことにより、共同実施とは違っ
た事務組織のあり方を身近に感じることができたと思う。
給与や旅費の記載例集では、加除や訂正の際の確認を十分やられていないことに
課題が残った。
次年度は、記載例集をどのような内容にしていくのか再考する必要性を感じてい
る。また、認定事務が新たに加わることから、手当認定に関する研修が必要になる
と思うので、他の研究会の動向を踏まえながら充実した研修会にしたいと思う。
76
平成1 7 年度
秋田市立小中学校事務研究会活動報告
1 .基本目 標
秋田市の行政ネッ トワークシステムにより 導入され た事務用パソコンを有効に活用
し、 デー タ ー ベー スや ノーツ を利用 して学 校事 務の効 率化・ 合理 化を図 り、 事務 改善 を
行う。ま た、学校経 営に参画し、 教育推進の一 翼を担うことがで きるよ う努める。
学 校 事 務 の 充 実 を図 る こ と に 意 欲 的 に 取 り 組 む こ と を ね らい と す る 。 そ のた め に 、 学
校事務の専門性を高めることを目標に、職務上の疑問点や問題点の解決、能率化に
向けた研修を進め る。
会員 相互 の意 見や 情報 の交 換を図 り、 共 通理 解に 立って、 協 力し ながら研 究 を進め
ていけ る体制づく りに努める。
今年度の研究テー マと目標
『情 報活用能力を培う 学校事務のあり 方』
サブ テー マ「情報の共有化 に基づいた学校事務 のあり方」
昨年度のサブ テーマを継続し、 研究する
2 .研究活 動について
( 1)4 月20 日(水)
総会
前年度事 業報告
収支 決算報告
今年度事 業計画
収支 予算案
( 2)6 月1日 (水)
会計監査報告
役 員選出
第 1回事務 研修会(水曜 研修会)
部会研修 会(研究部 ・広報部・ 厚生部)
年間事業計画
役割分担
支部研修 会(東・西 ・南・北・ 河辺)の研修 計画検討
秋田市教 育員会との懇談 会
( 3)10月19日(水)
秋田市学校 事務職員研修 会(市教委 主催)
講義 「情 報公開 と 個人情 報保 護につ いて」
講師
秋 田市 企画 調整 部市民 相談 室
加藤育 弘主 席主 査
講話 「仕 事にや りがい を感 じるとき」
講師
( 4)11月9日( 水)
( 株) イヤタカ
第2 回事務研修 会(水曜研 修)
コンピュー タ研 修
講師
エ クセル関数説 明
( 5)12月8日( 水)
研修会
代表取 締役 社長
象潟中学 校
か んたん なマクロ
北嶋
正氏
内容
土崎中 学校
茂野
正信
氏
実務用ソ フトの紹介
第3 回事務研修 会(水曜研 修)
「賢い消費者 になるため に」
講師
秋田 県生活センタ ー
77
高橋
智佳子
氏
( 6)2 月8日 (水)
講演
第 4回事務 研修会(水曜 研修)
「川や湖の魚たちの生活と 保全」
講師
海外コミュニ ケーショ ン研修
秋 田県水産振興 センター 杉山
研修報告
秋田北中
秀樹
小笠原
氏
勉氏
各部・ 各支部事業報 告
3 .研究部 各委員会の活動
(1) 実務委員会
①旅費事 例集約およ び事務帳 票掲載箇所 の記載内容の訂正 作業
②2 月講演会の設定
(2) 学校事務帳票 委員会
①事務帳 票の更新と追加 掲載
②情報交 換と事務帳 票の利用促進ほ か
(3) OA 委員会
①コンピ ュータ研 修の実施
②就学援 助申請書類作 成ソフト の紹 介
(4) 新財務マニュアル 作成委員会
財務マニュア ル
平成1 8年
− 1月 版 −
の作成
4 .研究部 の今年度の活動をふり かえ って
本 年度 の 研究 活 動 は 4 つ の委 員 会 で の活 動 が主 流 と なった 。会 全 体と し は 、 講演 会
を実施 し ただ け にと どま り 、 会 員数 が増 加 しな がら、 そ の分 フ ット ワ ーク を鈍く し てし まっ
た。
今年 度 の課 題で あ った 財務 会 計ソ フ トの 改編 に伴 う 「 マニ ュア ル 」が 完成 し事 務 用パ
ソコ ンの活 用に よ る「 情報 の共 有化 に基づ いた 学校 事務の あり方 」を追 究す るサブ テー
マを 具現 化 す るこ と がで き た 。 コン ピ ュー タ を利用 す る環 境 が年 々整 備 され 、 研 修会 や
情報 の 交 流 によ り 個 々 の操 作 ス キ ル も 向 上 し つ つ あり 「 情 報 の 共 有化 」 と い う 意 識 は 敷
衍しつつある。
ま た 、 来 年度 か ら新 た に取 り 組 ま ね ば な らな い「 認 定 事 務 」 も 、 キ ー と なる 部 分 は 「 電
算 」 入 力 で あ る 。 デ ィ ス プ レイ に 食 い 入 っ てキ ー ボ ー ド を 打 ち込 む 側 は 『 迅 速 的 か つ 適
切な 事 務 処 理を 行 い なが ら簡 素 化 』 と いう 『 目 的 』 をク リア す ると い う 責 務を 負う こ と にな
る。
一方 的に流 入・横 溢す る「情 報へ の判断 」、 冷静な 「事務 処理 」、 そ して教 育を取り 巻
く時代の流 れをキャッチ する、この三 点が今後の課題となり そう だ。
78
平成17年度
1.研究テーマ
本荘由利小中学校事務研究会
活動報告
「学校事務の効率化と市町教育委員会との連携ををどう計るべきか」
2.研究活動について
①事務部総会(4月8日
ホテルアイリス)
・平成16年度事業報告、決算及び平成17年度事業計画、予算審議、役員選出
・各研修委員会(構成、研修活動計画)
②本荘市由利郡小中学校事務職員研修会(10月14日
・実務研修(給与旅費関係)
ホテルアイリス)
由利出張所総務班担当
・講演「動作法によるストレスマネジメント」
秋田回生会病院
③本荘由利教育研究会
・基調講演
成田
ひとみ
臨床心理士
学校事務部研修会(12月2日
新山小学校事務センター
ホテルアイリス)
土田統括事務長
・職名別研修
第一分科会(事務長)
~由利本荘市の学校管理規則について
学校間のネットワークを新しい枠組みで
事務センターの今後について
第二分科会(主任主査)~事務の共同実施と事務センターについて
委任事務や市町村財務に関連した校長の権限について
新市になって早急に解決しておくべき事について
第三分科会(主査・主任)~採用時と現在との比較
認定事務に伴って事務職員の資質向上の大切さについて
第四分科会(主事)
~学校と金融機関の距離に関する不安について
認定事務に関して
様々な事柄についての情報交換
3.研究活動の組織と各研修委員会活動報告
・研修部
①パソコン研究委員会
②実務研修委員会
③研修委員会
79
・厚生部
会員の福利厚生
・広報部
広報「学校事務」の発行
各委員会活動報告
①パソコン研究委員会
ホームページへのソフト、ファイルの掲載は現在21本となっている。提出期限まで
時間的余裕のない時に速攻で掲載し、何度か後に訂正版を UP している。今後も作成
には十分注意したい。
夏季パソコン研修会については今まで何度もやってきた経験から、研修会の成果や意義に
ついて疑問を感じている意見が多く開催を見合わせた。研修会の希望が多ければ再度
検討したい。
②実務研修委員会
2市の誕生により,煩雑になっている財務への補助として手引きの作成をすることに
なったが,以前報告しているように旧市町ごとの判断により伝票作成方法がまちまち
であるため,年度後半で仮手引き作成計画となった。新年度になると作成方法が変わ
る事が予想されるので対応していきたい。仮手引きは年度末に作成の予定。来年度中
にはまとまった手引きにし配布したい。
③研修委員会
昨年に引き続き学校事務を効率よく進めるためシステム化について研修した。転出入
事務、就学援助事務のシステム化を目標にしたが、合併により由利本荘市とにかほ市
になったものの由利本荘市ではまだ教育事務所ごとに事務処理の仕方が異なっており 、
システム化をするまでには至らなかった。
各教育事務所の情報を得ながら秋田市などの事務の流れを参考にし統一されたシステ
ムを作りたい。由利本荘班・にかほ班と分けてシステム化を進めてもいいと思う。
4.今後の課題
由利本荘市、にかほ市の2市になり、合併に伴うさまざまな事務処理の再編成に対処する
べく 、各委員会ごとに研究している 。その他にも事務センター化の促進 、人事評価制度など 、
急速な情勢の変化に対応するため、効率的、効果的な研修を今後も進めていきたい。
80
平成17年度 大曲仙北学校事務研究会活動報告
研究テーマ ~時代に即応した学校事務職員を目指して ~
1.基本目標
実務の向上を図りながら幅広い分野より知識や情報を習得し、時代の急速な変化に対応できる
専門的分野を高めた学校事務職員を目指す。
2.研究活動について
(1)大曲仙北学校事務研究会総会
4月20日(水)仙北教育会館
①16年度 - 事業報告、会計監査報告、決算報告
②17年度 - 事業計画、予算案、会則改正、役員改選 ほか
(2)大仙市・仙北郡小・中学校事務職員等研修会
8月5日(金)県立農業科学館
①「学校事務センターの現状と課題」
講師:太田中学校 統括事務長 高橋弘昭氏、主査 田松澄子氏、主任 柴田真希氏
②「給与制度について」
仙北出張所総務班、太田中学校 統括事務長 高橋弘昭氏
(3)大曲仙北学校事務研修会
11月2日(水)仙北教育会館
①仕事に役立つ各種ソフト紹介
パソコン推進班
②講話 「5つのC」
講師
仙北地域振興局
局長
渡部文靖 氏
③「事務職員等の人事評価の試行について」
講師
太田中学校 統括事務長
高橋弘昭 氏
④班別研修Ⅰ「今年もみんなで調べよう」
(実務研修 ~必携・給与の手引きを用いて~)
・演習問題 扶養手当について、給料の調整額の支給について ほか
⑤班別研修Ⅱ「今日的なテーマについてその本質にみんなでせまろうⅡ」
(グループ討議)
協議内容 ・市町村合併について
・人事交流について
・人事評価制度について
(4)仙北出張所管内小・中学校事務職員等研修会
12月2日(金)県立農業科学館
①実践演習 給与諸手当 「講師の給料を計算してみよう」
仙北出張所総務班
②「ジムネットについて」
パソコン推進班
③講話 「秋田県総務事務ITシステム推進事業から見るこれからの総務事務」
講師
県総務企画部人事課総務事務ITシステム推進チーム
総務事務ITシステム推進班 副主幹 鈴木潤 氏
④マナー研修 「こんな時どうする?」
講師
シャインプラザ平安閣
セレモ大曲
81
(5)大曲仙北学校事務研修会
2月10日(金)大曲中学校・仙北教育会館
①パソコン実技研修(午前中:希望者参加型-30名程参加)
②研究班発表
・なるほど BOOK について
協和地区
・条例改正について
仙北・太田地区
③全国事務研神戸大会参加報告
豊岡小学校 主事
伝野美紀子
④仙教研管外派遣報告
千屋小学校 主任主査 加藤伸
⑤実務研修
・諸手当認定事務について(事実発生から認定まで)
- 太田中:高橋統括事務長及び研修部
・諸手当認定事務について(入力処理から認定簿作成まで)
- 仙北出張所総務班
※県南三郡市交流として、横手市事務研・湯沢雄勝事務研より3名ずつ参加
3.研修活動体制
・研修部
・パソコン推進班
・条例改正班
・なるほど BOOK 検討班
班別研修担当(年代別討議・実務演習)
、実務研修担当 等
各種ソフト開発、紹介。ジムネット(大曲仙北学校事務研会員限定
サイト)構築、運営。実技講習会 等
今年度改正された条例の集約
初任教職員向け「なるほど BOOK」の検討、追録発行 等
4.今年度の活動を振り返って
本研究会では昨年度より研修体制の見直しを図り、必携等を用いた法規・給与演習、県立学
校や知事部局の職員との情報交換会、年齢の近い会員同士の討論の機会を設け、会員の資質向
上・スキルアップに努め、時代に対応できる学校事務職員を目指して活動しております。研修
体制見直し2年目の今年度は、南教育事務所仙北出張所総務班と事務研研修部との連絡を密に
し、時代の急激な変化に即応できるような研修会を企画しました。
毎年20名程が他郡市等から転入し、全会員の顔を覚える前にまた新年度という繰り返しで
した。そこで、年齢が近い(同じ職名)会員の小グループでの討論を企画し、会員同士の共通
理解を図り、横のつながりを大切にするようにしています。また、実務研修として「必携」や
「給与の手引き」を用いて、演習問題の根拠となる条例や法規を調べる研修を企画しています。
今年度は、昨年度まで県教育委員会総務課給与班の班長であった、太田中学校の高橋統括事
務長が会員となったこともあり、高橋統括事務長を講師にした研修会を多く企画することが出
来ました。事務長さんの懇切丁寧なご指導のおかげで、会全体がスキルアップすることが出来
たと思います。
そして、会長委嘱の「パソコン推進班」も大曲仙北学校事務研用のサイトを構築・運営する
など活動が充実してきました。
大曲仙北学校事務研究会の会報は「なかま」というタイトルです。来年度以降も研修の機会
を通して、みんなが「なかま」との一体感がもてるような温かい研修会を企画していきたいと
思います。
82
平成17年度
横手市小中学校事務研究会
研修活動報告
1.研究テーマ 「望ましい学校事務のあり方」
2.研修体制と活動内容
本市の研修活動は、市事務研究会としての「研修部」と各地区の「研究活動」の二
つの活動軸の中で、会員が研修活動を行うことにしていた。
しかし年度途中(10月1日)の合併から、今年度の研修部の活動は、新市合併に
向かって各学校における円滑な事務処理の移行を目指し実践しながら、活動していか
なければならない現状であった。
また「情報の共有」の具現化に向けた毎月の「研修部報」の発行、さらに合併に伴
う実効的情報をナビゲートしていく情報提供も重点として進めることにしていた。こ
の研修部報の発行は、内容の充実と共に会員同士の情報の共有が図られて非常に有効
であると確信している。
このような現状から、昨年度までの3研究班編成を今年度は下記のような組織のも
と「条例研究班 」、「実務班 」「OA班」を合体させた「実務・OA研究班」の2班編
成として実務に即した研修を行うことにした。
この研修体制のもとに、内容の充実した研修を行うことにしていたが、合併後の予
想だにしなかった想定外の諸事務や関係メールの大波に翻弄され、本来の目的とする
研修に不足を感じている。
来年度はこの市町村合併による大波も一段落するものと思われ、また今年度の遅れ
を是非とも取り戻すべく研修活動をしなければならない。研修部員の日頃からのスキ
ルアップ体制により、来年度への研修につなげていきたいと思っている。
研修部
各地区研究活動
共有班
研修情報の提供
「研修部報」の発行
旧各市町村単位の
条例班
実務
OA班
会
員
地区研究
(8地区)
会員の声を
フィードバック
以下、研修部研究班と地区研究活動について紹介する。
研修部
条例研究班・・・・・本年度の条例等改正についての研修
実務・OA研究班・・「 横手市財務会計システム操作マニュアル」の作成
冬季OA講習会の実施、 情報提供及びサポートの実施
※「横手市」合併に伴う学校事務検討プロジェクトチームの活動と提案
~昨年度研修部実務研究班で検討した「 文書取り扱いマニュアル 」に基づいた「 文
書収受発送簿システム」で全校統一した文書処理をしませんか~
83
地区研究
横 手:学校運営における学校事務の関わりについて
~教育改革に伴う円滑な学校経営と
説明責任を支える学校事務の役割を求めて~
増 田:新「横手市」が誕生して
平 鹿:市町村合併についての事務処理について
大 森:誰もがわかる学校事務をめざして
事務だより「森のハーモニー」の発行と合併事務の研修
大 雄:会報「ゆとり」の発行
雄物川:「 学校事務のセンター化」の経過報告
十文字:効率的な学校事務をすすめるために
山 内:実務研修~小中の連携をはかって~
「市町村合併に伴う学校予算の執行等についての共通理解」
3.今年度の研修研究関連事業
5月10日 横手市平鹿郡小中学校事務研究会総会
6月29日 第1回研修部会
9月 9日 地教連主催:第30回横手市平鹿郡小中学校事務職員研修会
・全国公立小中学校事務研究大会参加報告
・講義「新市における学校教育事業について1」
講師:横手市教育委員会 事務局次長兼総務課長
尾形純治 氏
十文字町教育委員会 事務局学務課主査
高橋一美 氏
・講義「新市における学校教育事業について2」
講師:横手市教育委員会 教育次長
伊藤孝俊 氏
横手市教育委員会 学校教育課総括主席主査 大和敏憲 氏
・実務研修「雄物川事務センターの現状と課題」
講師:雄物川中学校 統括事務長 見田和美 氏
・実務演習「市町村合併に伴う事務手続き等について」
講師:秋田県教育庁南教育事務所 総務班
10月 1日 合併により新「横手市」誕生
1月11日 冬季OA研修会 講師:外部講師
1月27日 横手市小中学校事務研究大会
研究テーマ「望ましい学校事務のあり方」
・研究発表 :「 横手市」合併に伴う学校事務検討プロジェクトチーム
からの提案
研修部各班研究報告並びに各地区研修経過報告
・研修報告:「 平成17年度各地域の中核となる事務職員の育成を目的
とした研修(公立小中学校 )」参加報告
・指導と研修 :「 諸手当認定事務について」
指導:南教育事務所 総務班
・講話:演題「 38年間のあゆみ 」
横手市校長会長
横手南小学校長
清水瑛二 氏
84
平成17年度
1.研究主題
湯沢雄勝小中学校事務研究会
活動報告
「主体的な学校事務を目指して」
2.研修部体制について
研修部
研修部
研究班
研究班
研究グループ
研究グループ
研究グループ
研修班
研修班
施設設備グループ
施設設備グループ
OAグループ
OAグループ
必携・法令グループ
必携法令グループ
テストグループ
テストグループ
研究班
研究グループ
……………
施設設備グループ
人事評価制度について
………
平成16年度に東北事務研究大会秋田大会で分科会発表した
施設設備に関するメンテナンスカードやハンドブックなどの
改訂等
研修班
OAグループ
……………
旅費計算ファイル、旅費支出管理ファイルの開発・発表、
HPの更新
法令・必携グループ
テストグループ
……
…………
必携を使った研修の計画
実力テストの作成(給与・服務・旅費・福利厚生等)
3.実務研修会
(1) 夏季研修会
……
8月23日(火)
湯沢市
研修Ⅰ
「羽後中学校区事務センターの 2 年目について」
羽後中学校
研修Ⅱ
研修班
豪
氏
OAグループ
研究班
研究グループ
「メンテナンスカードに関するアンケート結果について」
担当
研修Ⅴ
根布谷
「人事評価制度について」
担当
研修Ⅳ
統括事務長
「旅費計算ファイル、旅費支出管理ファイルの発表」
担当
研修Ⅲ
湯沢雄勝広域交流センター
研究班
施設設備グループ
「予算について」
担当
研修部長
85
13:30~17:15
(2) 冬季研修会
……
12月2日(金)
湯沢市
研修Ⅰ
13:30~17:15
湯沢ロイヤルホテル
「全国公立小中学校事務研究大会兵庫大会参加報告」
参加者 2 名
研修Ⅱ
「学校給食費滞納者とどう関わっていくか、その法的根拠を探る」
(ワークショップの手法を取り入れて)
担当
研修Ⅲ
法令・必携グループ
「学校組織運営の在り方について」
担当
研修Ⅳ
研修班
研修部長
「人事評価制度について」
担当
研究班
研究グループ
4.第37回湯沢雄勝小中学校事務研究大会
湯沢市
研修Ⅰ
「実力テスト
……
2 月 3 日(金)
湯沢雄勝広域交流センター
12:45~16:30
会員の実力に挑戦、会長に挑戦」
-湯沢雄勝事務研究会級タイトルマッチ-
ワンラウンド 60 分 1 本勝負~
~会員VS50 問テスト
担当
研修Ⅱ
研修班
テストグループ
「人事評価制度について」
担当
研究班
研究グループ
5.今年度をふりかえって
今年度から県南三郡市で研究大会への相互訪問が実施され、本研究大会にも大曲仙北と
横手市から各4名ずつ参加をしていただいた。人事評価制度についてなど資料をもとに学
習することができ良い研修の場となった。
実務研修会では、研修部の各グループが責任を持って研修内容を計画しており、特に冬
季研修会で法令・必携グループがおこなった全員参加の作業型研修であるワークショップ
形式の研修がとても新鮮な感じを受け好評だった。
来年度も実務研修会では発表型研修と参加型(作業方)研修の両方を取り入れた研修が
会員から望まれており、研究大会では県南三郡市の交流を継続することにより、他郡市と
の情報交換をしながら研修を積み重ねていければと思う。
86
Ⅲ
研
究
部
報
告
平成17年度
月日
研究部活動報告
内容
会場
第1回部会
6月22日(金)
自己紹介
秋田県教育会館
活動方針の検討
第2回部会
活動内容の決定
8月23日(火)
事務センターについて
実践活動例について
秋田県
生涯学習センター
東北事務研研究担当者会報告
平成18年度東北大会について
第3回部会
研究テーマの検討及び決定
11月29日(火)
「変化していく学校における
ユースパル
事務の効率化と工夫」
事務センターについて
実践活動例について
第4回部会
事務センターについて
1月19日(火)
実践活動例について
個人情報保護制度について
今年度の反省
87
ユースパル
今年度の活動報告
平成16年度の東北大会発表により、これまでの活動を一つの区切りとして、今年度
は新たな研究課題のものに出発することになりました。部員も継続1名を除き、部長を
含め研究部活動が初めてという新鮮なものとなりました。活動方針については、総会で
承認された課題の
1.研究テーマの作成
2.情報資料の収集と分析
3.会員のための研究活動計画の見直し
4.次期秋田県事務研究大会及び東北大会発表のための研究
に則り、今年の活動内容について話し合いました。反省にある「会員のためではなく
研究会独自のものとなる傾向があり、今必要とされている活動は何かを研究し、より会
員のためになるようにする。」を念頭に置きました。その結果、次のような内容を決定
しました。
・学校事務センターについての研究
・実践活動例の収集
・個人情報保護制度と学校
これまでのように、班編制にして少人数による活動とはせず、全員でそれぞれのテー
マに取り組むことにしました。これは、部会を開催したときに、必ずしも活動に十分な
人数が集まることができないことがあるからです。また、ほとんどが初めての研究部員
としての活動というで、課題を全員共通のものとしながら、その研究を進めることにし
ました。
研究テーマは上記内容に基づいて、一人一テーマを提案してもらい、全員で話し合い
の結果「変化していく学校における事務の効率化と工夫」としました。学校事務センタ
ーや事務の共同実施が広まって、これまでの「わたしの学校」から「わたしたちの学校」
という意識に変わってきています。一方では一層厳しくなってきた地方財政の影響から、
学校予算の効率的な執行が求められています。制度の変化により意識の改革が求められ
ています。研究会活動の成果が、少しでも会員に役立てられるようにしたいと考えます。
学校事務センターについては 、「あきた教育新時代創成プログラム」のなかで平成25
年度までの目標として、センター化拠点校数25校とすることが謳われています。今年度
は7校が対象となるなど、着実にその制度が広まっています。その現状について調査研
究し、その内容を会員へ情報提供する中で課題を探っていきたいと考えます。平成18
88
年度の東北大会でも、他県の関心が極めて高いことから分科会での研究発表テーマとす
ることにしています。
実践活動例の収集については、各地区や個人レベルでの事務改善の実践例を収集し紹
介することで、より効率的な予算執行や事務処理の正確性の向上及び時間節減に寄与す
ることをねらいとしました。これまでに、「よしずを利用した夏場の酷暑対策」「ドアガ
ラス破損時の飛散防止に透明テープ貼付」「バキュームクリーナーの活用」「にかほ市や
能代市での事務職員と教育委員会との協議会の活用」等が紹介されています。来年度も
引き続き情報の収集に努めますが、会員からの自発的な情報提供への協力を依頼したい
と考えます。これについても、東北大会の個人実践発表とする予定です。
個人情報保護法が施行されたことに伴い、私たちの仕事にどのように影響するかが話
題になりました。秋田県及び各市町村にも情報公開条例や、個人情報保護条例が制定さ
れています。今後諸手当認定権が校長に委譲されることで、今まで以上に情報が身近な
ものになります。法令等を理解するとともに、具体的に私たちに関わるものは何かを検
討してみたいと考えています。
来年度は仙台市で東北大会が開催されます。研究部を中心に発表を担当することにな
りますが、今年度からの活動を紹介することで参加者へ訴えるものがあれば幸いです。
4回の部会をとおして感じたことは、各会とも出席率がよく部員の意欲が感じられま
した。最後の部会で今年度の活動についての反省を述べてもらいましたが、引き続き新
年度も研究部員として活動したいと述べる者が多く、来年度以降も期待できそうです。
89
編
集
後
記
おかげさまをもちまして今年度も研修部・研究部の研究の成果を、この「研究
のあゆみ」にまとめ、皆様にお届けすることができました。
これもひとえに研修部・研究部の活動に会員の皆さんが、ご協力いただいた成果
と考えております。
本年度は冊子として配布せず、県事研のホ-ムペ-ジに掲載しました。いかがだ
ったでしょうか。
研修部では今年度、「第2回公立学校事務職員研修会」を運営主体として取り組
みました。不慣れな会なので運営面や内容的に課題もありますが昨年度よりは
進歩したと考えております。特に内容面について活発な建設的な意見、提言をお
寄せいただければと思います。
研究部では、新しい研究テ-マのもと、「より会員のためになる研究」を目指
して活動しました。18年度、仙台市で行われる東北大会での発表を視野に入れ
ながら、身近な実践活動例や事務センタ-の研究等、時代に沿った研究が進めら
れております。
おわりになりますが、この「研究のあゆみ」が会員の皆様に少しでもお役に立
てれば幸せに思います。なお各郡市の事務研究会で、ここに取り上げたことをさ
らに討議していただいて、ご意見をホームページ等を通してお寄せいただければ
今後の参考にさせて頂きます。
平成18年3月
【
部
長
副部長
部
員
長
員
修
部
員
佐々木憲雄(勝平中)
泉
寿(横堀小)
佐々木和彦(小坂町立十和田小)
成田 康則(浅内小)
佐々木 仁(天王小)
伊藤
悟(金浦中)
石川 伸(横手南中)
【
部
部
研
大石
児玉
近藤
神尾
高橋
保坂
高橋
研
究
部
俊雄(常磐小・中)
寛紀(平元小)
満(脇本第二小)
学(飯島小)
勝義(金浦小)
知幸(角館西小)
渉(皆瀬中)
】
齋藤康紀(大館南中)
相原 猛一(男鹿北中)
高橋 健 (川尻小)
高橋 理彦(平和中)
柴田 貴博(東成瀬小)
員
安達
佐藤
佐藤
阿部
成田
】
慎之介(小沢田小)
桃子(飯田川小)
陽子(川添小)
愼一(笹子小)
誠(十文字中)