第5章 観光振興施策の方向 - 港区産業観光ネットワーク MINATOあら

第5章 観光振興施策の方向
1 観光振興ビジョンの位置づけ
平成 16 年8月に策定された『港区産業振興プラン』に、『港区観光振興ビジョ
ン』の策定が計画計上されています。
港区観光振興ビジョンは、港区産業振興プランと同様に、港区基本計画と実施
計画の中位に、産業振興に係る個別計画として位置づけるものです。
図表5−1 施策体系のイメージ
港区基本計画
「にぎわうまち」
・施策の要請
・宿泊税の還元要請
個別計画(商工課)
港区産業振興プラン
(仮称)港区観光振興ビジョン
・観光施策の主体
相互協力・連携
港区実施計画
国・東京都
商工振興
港区観光協会
企業・NPO
観光振興
産業振興と連携した観光施策
の実施
アーバンツーリズムの展開支援
港区産業の活性化
2 地域特性を生かした観光振興
観光的な視点から地域の魅力を高め、観光客に売り込んでいくには、その地域
のもつイメージや個性、全国的に通じる地名ブランドの活用等が必要です。例え
ば、ファッションの街・青山、サラリーマンの憩いの場・新橋といった定着して
いるイメージに沿った 観光視点からの見せ方 が魅力を高めると考えられます。
一方で、核となる観光拠点を有し、集客性のきわめて高い地域があります。こう
した地域では、区の観光施策を待たずに地域として活発な活動をしています。ま
た、個性的な観光資源を有しながら十分に活用されていない地域もあります。
こうした集客状況や地域特性を踏まえて3つのゾーンを設定し、観光振興を進
めていきます。ゾーンでの施策は、5つの基本方向による施策と併行して実施す
ることになります。
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(1)ガリバーゾーン (観光資源確立ゾーン)
施設や建築物等の都市型観光資源は全国的な知名度があり、民間企業による独
自の観光活動、地域観光協議会等の設置、集客性の高い観光イベント等が計画的
に実施されている区域を指します。ガリバーゾーンには、観光客やビジネス客が
多く、観光地としての熟度が高いという特徴があります。
こうした区域では、区が主体となって観光振興事業を企画・実施するより、民
間活力による自主的な事業展開の仕組みづくりを支援していきます。
○芝公園地区
○汐留地区
○六本木地区(防衛庁跡地、六本木ヒルズ等を含みます。)
○台場地区
図表5−2
区 域 名
芝公園地区
汐留地区
六本木地区
台場地区
ガリバーゾーン(観光資源確立ゾーン)
イメージ
シンボル的、モデ
ル的
先進的・近代的・
複合都市的
主な観光資源
東京タワー、増上寺、芝公園、梅・
桜の開花等
電通四季劇場、日本テレビ、
展望レストラン、旧新橋停車場跡
六本木ヒルズ、麻布十番商店街
国立美術館(H19 オープン)等
未来的・アミュー フジテレビ、東京ジョイポリス
ズメント
アクアシティお台場、海浜公園等
協議会等名称
―
汐留地区街づく
り協議会
東京国際映画祭
事務局
臨海副都心まち
づくり協議会
(2)プロモーションゾーン (観光資源活用ゾーン)
施設や建築物等の観光資源より、全国的に定着した地域イメージがあり、これ
を活用したイベントや祭り等が計画的に実施されています。
プロモーションゾーンには、さらなる潜在能力があって発展が期待されること
から、地域イメージの向上や観光客を引き寄せる(回遊性を生み出す)地域と位
置づけ、観光事業を実施していきます。
○新橋地区
○芝・三田地区
○青山地区
○赤坂地区
○白金・高輪地区
図表5−3
プロモーションゾーン(観光資源活用ゾーン)
区 域 名
新橋地区
イメージ
主な観光資源
盛り場、サラリーマン(お父さん) NHK放送博物館、日本の酒情報館、
のまち、各国の料理がある
こいちまつり等
芝・三田地区 大学のまち、学生街
慶応大学、港郷土資料館、勝西郷会
見の碑、三田カーニバル等
青山地区
ファッションのまち
青山芸術祭、表参道、青山墓地の桜、
新しい飲食店がある
青山まつり、郡上おどり等
赤坂地区
テレビ局、大人の文化ゾーン
TBS、近代的ビル(アークヒルズ等)、
高級料亭
乃木神社、氷川神社、赤坂まつり等
白金・高輪地 オシャレな街並みと料理店
自然教育園、庭園美術館、プラチナ
区
通り、大木戸跡、泉岳寺等
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(3)インキュベートゾーン (観光資源創出ゾーン)
個性的・独創的な資源を有しているものの、その観光活用が十分でない状況が
あります。
インキュベートゾーンには、港区のあらたな 顔 となるような発展の可能性
を有しており、観光振興の必要性が高い地域として、計画的な観光資源の整備・
活用事業を実施していきます。
○芝浦・港南地区
図表5−4
インキュベートゾーン(観光資源創出ゾーン)
地 区 名
イメージ
主な観光資源
芝浦・港南地区 運河と橋、観光名所になりそう 運河、レインボーブリッヂ、運河まつり、
な新しい街の出現
発祥の地関連の記念碑
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図表5−5
ゾーニングのイメージ
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3 観光振興施策
(1)ステージプラン
港区観光振興ビジョンの計画期間は、港区基本計画の計画期間の考え方
に合わせて前期 3 年、後期 3 年の 6 年間とします。
前期は、平成 18 年度から 20 年度までとし、速やかに実施できる施策を
対象とします。後期は、平成 21 年度から 23 年度までとし、実施まで検討・
調整・準備を要する施策を対象とします。
各施策は、3 年毎に事業効果を確認し、継続・見直し等を検討することと
します。
(2)5つの基本方向に基づく個別施策
基本方向―① 多様な媒体を活用した観光情報の発信を進めます。
1)ITを活用した情報発信
①インターネットによる観光・イベント情報の発信(実施中)
商店街への観光客などの集客を促進するため、港区産業観光ネットワー
ク「MINATO あらかると」を通じて、商店街のイベント情報、CMやドラマ
の撮影場所、観光メールマガジン等を発信していきます。
②携帯電話を活用した観光情報システムの構築
携帯電話を通じて観光情報提供、交通案内や道案内、地図・動画・リア
ルタイム情報提供等、さまざまなサービスを提供できる観光情報システムの
構築を行います。
③観光資源データベースの整備・充実(実施中)
計画的に観光情報を発信するため、また区内のさまざまな観光資源の活
用・掘り起こしを推進するため、観光資源データベースを整備します。
事
個 別 施 策
18年度
前 期
19年度
業
計
画
後 期
21〜23年度
20年度
インターネットによる観光・イベン メールマガジン登
録者の拡大
ト情報の発信 *
継続
携帯電話を活用した観光情報シ
ステムの構築
調査・検討
実施
観光資源データベースの整備・ MINATOあらかる
と情報の整備・充
充実 ★ *
実
*既実施事業
★産業振興プラン計上事業
後期欄空白の事業は、前期終了時に効果等を検証し見直すことがあります。
2)観光資料の発行やパブリシティを活用した情報発信
①観光パンフレット、観光地図(実施中)、旧町名・武家屋敷図等の作成
観光情報を掲載したパンフレットやわかりやすい観光地図、現代と対比
した旧町名地図や江戸時代の武家屋敷配置図等の作成を行います。
②港区観光情報誌の発行
全国に向けて港区のさまざまな魅力を紹介する総合観光情報誌を発行し
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ます。また、年4回程度の観光情報誌(季節・テーマ別)を発行します。
商店街年間イベント予定、ドラマ撮影地、旧町名、個性的な店舗等イン
ターネット情報等も含め、相乗効果を高めていきます。
③観光カレンダーの発行(実施中)
港区内のまつりや季節行事、商店街イベント、港区観光フォトコンテス
ト入選作品等を掲載した観光カレンダーを作成します。発行年度により旅行
代理店向けポスターカレンダー、一般向け6枚・12枚綴りカレンダー等対
象別に発行します。
④マスコミ等への観光情報の提供
観光雑誌社や地方テレビ局(銀座・築地に地方放送局事務所が集中して
います。)等へ港区の観光情報の提供を積極的に行い、パブリシティを通じ
た観光情報の発信を進めます。
個 別 施 策
観光パンフレット、観光地図 *
旧町名・武家屋敷図等の作成
事 業 計 画
前 期
18年度
19年度
20年度
旧町名・武家屋敷
観光パンフレット、 図の作成
地図の作成
港区観光情報誌の発行
総合観光情報誌 観光情報誌発行
発行
(4回)
観光カレンダーの発行 ★ *
観光カレンダーの
発行
後 期
21〜23年度
継続
観光雑誌社・地方
マスコミ等への観光情報の提供 局 へ の 観 光 情 報
継続
提供
*既実施事業
★産業振興プラン計上事業
後期欄空白の事業は、前期終了時に効果等を検証し見直すことがあります。
3)港区を訪れる観光客への直接的な情報提供
①ツアーインフォメーションの促進
港区観光を促進するため、観光情報提供、観光アドバイス、観光手続き
等を行うツアーインフォメーションデスクの整備をホテルへ働きかけます。
②観光インフォメーションセンターの設置
港区を訪れる観光客へ観光情報の提供、観光案内等を行う機能と観光客
の休憩所としての機能を持ったインフォメーションセンターの設置を進め
ます。
③港区公認観光案内所の設置
民間企業の協力を得て、区内観光の玄関口となる日の出桟橋や主要駅、
企業の窓口やショールーム等で観光パンフレットや地図を配布する仕組み
を構築します。
④観光案内板の充実
複数の外国語を併記した観光案内板の設置を進めていきます。また、住
居表示板を、観光案内機能も備えたものにリニューアルします。
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事
個 別 施 策
18年度
業
前 期
19年度
計
画
20年度
後 期
21〜23年度
ツアーインフォメーションの促進 制度の検討・ホテ
制度の創設
ルへの働きかけ
★
観光インフォメーションセンター
の設置
港区公認観光案内所の設置
検討
(場所・仕様等)
検討
住居表示板を観光街区案
内標識へ移行統合30基
(H17、30基設置済)
観光案内板の充実
設置準備
1箇所オープン、運営の充実
5箇所オープン
観光街区案内標識(88箇
所)のリニューアル
40基
*既実施事業
★産業振興プラン計上事業
後期欄空白の事業は、前期終了時に効果等を検証し見直すことがあります。
4) 国外へのアプローチ
①国内外CATV局へのDVD等の提供
海外から港区への観光客を誘致するため、海外のケーブルテレビ等へ港
区の観光を紹介するDVD(英語版等)を提供し、放映を働きかけます。
②大使館等への観光情報の提供
区内の大使館等へ港区観光に関する映像情報の提供を行い、当該国にお
いて港区の観光情報の発信を行うよう働きかけます。
事
個 別 施 策
18年度
前 期
19年度
国内外CATV局へのDVD等の提
供
観光DVD製作、
放映の働きかけ
大使館等への観光情報の提供
観光DVD製作、
発信の働きかけ
業
計
画
20年度
後 期
21〜23年度
*既実施事業
★産業振興プラン計上事業
後期欄空白の事業は、前期終了時に効果等を検証し見直すことがあります。
基本方向―②
地域の特性を踏まえた観光ゾーンを設定し、この中での観光
振興を進めます。
1)ガリバーゾーン(観光資源確立ゾーン)
区は、地域まちづくり協議会等と連携しながら、自主的に行われる観光推
進活動を支援していきます。
2)プロモーションゾーン(観光資源活用ゾーン)
○新橋地区
地域の商店街等が中心になって開催する「新橋こいち祭り」等を支援し
ていくとともに、汐留地区を含む周辺の観光ルート等を設定、PRしてい
きます。また、SL広場を活用した観光イベントの実施や新橋ブランド(日
本酒等)の開発、サラリーマンを対象とする個性的な飲食店マップの作成
など進めていきます。
○芝・三田地区
慶応大学が、平成18年に創立150周年を迎えることから、地域商店
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街と慶応大学(及び慶応大学生)が連携したイベントの実施や観光商品の
開発を進めていきます。また、地域にイタリア大使館があることから、商
店街がイタリア週間を設け、建国記念日を祝うイベントや物産展、イタリ
ア料理フェアなど観光イベントの仕掛けづくりを促進していきます。
○青山地区
青山芸術祭においてファッションやデザイン、ヘアーメイク、音楽など
様々な分野での展示会やコンペティションが実施されていることから、こ
うしたイベントの発展・充実と全国的な情報発信を支援していきます。
また、青山商店会連合会と連携して ファッションの街・青山 のイメ
ージを高める施策づくりを協議していきます。
○赤坂地区
地域の商店街と地元テレビ局がタイアップしたお祭りの支援のほか、
六代将軍徳川吉宗の時代に造られたとされる山車の復元支援による新た
な観光イベントの創出や関連商品の開発を支援していきます。
また、キスポート財団と連携して雅楽や料亭体験、和楽器講座などを実
施していきます。
○白金・高輪地区
プラチナ通りのフラッグを掲げたイメージアップや ご利益のある寺社
めぐりコース など地域に点在する観光資源のネットワークを進めます。
また、忠臣蔵ゆかりの史跡を巡り、泉岳寺をゴールとするシティウォー
クを12月に開催するなど、話題性のあるイベントとその定着化をすすめ
ていきます。
3)インキュベートゾーン(観光資源創出ゾーン)
○芝浦・港南地区
商店街変身プログラムや東京都運河ルネッサンス構想を活用して、商店
街と地域、大学等が一体となって運河の観光活用を進めます。
芝浦運河まつりの支援のほか、イルミネーションや運河船の運行、運河
緑道の整備、運河ブランド商品の開発などを計画化し、地域イメージの創
出に結びつけていきます。また、近代的なビル群と対比した 昭和の商店
街づくり など個性的な商店街づくりを進めていきます。
基本方向―③ 観光資源の開発・活用とネットワーク化を進めます。
1) 観光資源の開発・活用
①テーマ性のある参加型観光の実施
講談や落語の舞台、ワインツアーなどを設定し、講談師やソムリエなど
のツアーコンダクターを招いた参加型観光を実施します。
②旅行会社等と連携した顧客ターゲット別旅行商品の開発
旅行会社やバス会社等と連携して、若い女性層、中高年層、家族層など
ターゲット別に、港区の観光資源を組み合わせた魅力的な観光商品の開発
を進めます。
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③『港区観光マイスター』認定制度の創設
港区の観光に関する分野別問題を作成し、一定の点数を超えた参加者に
『港区観光マイスター』の称号を授与します。被授与者には、イベントな
どへの協力を促します。
④(仮称)みなとツーリズムクラブの設立
港区観光に興味を持っている人をインターネット等で募集し、会員制の
組織を設立します。会員には、新しい観光情報の提供、会員相互の交流事
業への参加呼びかけ、港区を訪れたときの特典付与等を行います。
⑤外国人観光ボランティア制度の創設
国際交流協会等と連携し、区内の大学に留学している学生を対象に、
母国語で観光案内を行う有償ボランティア制度を創設します。
⑥周年イベントの実施
年間を通した集客を図るため、周年にあたる観光資源を活用した特色あ
るイベントを実施し、観光客の区内での回遊性を高めます。
⑦TV局のスタジオ見学や産業体験プログラムの展開
民放テレビ局やラジオ局と連携し、観光客が撮影現場を見学できる仕組
みづくり進めます。また、物流博物館での宅配体験、和菓子製造体験、伝
統工芸作品作りなど産業体験プログラムを展開していきます。
⑧フォトコンテストの開催(実施中)
港区観光協会が開催するフォトコンテストを支援し、コンテストの優秀
作品を観光カレンダーや観光ポスター、観光パンフレット等に活用しま
す。
事
個 別 施 策
18年度
テーマ性のある参加型観光の実 関連機関との企画
調整
施 ★
旅行会社等と連携した顧客ター
ゲット別旅行商品の開発
前 期
19年度
業
計
画
20年度
後 期
21〜23年度
設定・実施
関連企業との企画
商品の開発・販売
調整
『港区観光マイスター』認定制度
の創設
制度の検討
制度の創設、認定
の実施
(仮称)みなとツーリズムクラブの設
立
組織の設立
会員募集
機関誌発行
交流事業の計画・実施
国際交流協会・大
外国人観光ボランティア制度の
学等との連携、制
創設 ★
度の検討
周年イベントの実施 ★
制度の整備
検討・実施
TV局のスタジオ見学や産業体験 関連機関との連携 参 加 型 観 光 の 実
検討
施
プログラムの展開 ★
フォトコンテトの開催 ★ *
実施支援
入賞作品の観光
活用
*既実施事業
★産業振興プラン計上事業
後期欄空白の事業は、前期終了時に効果等を検証し見直すことがあります。
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2)観光資源のネットワーク化
①観光ルートコンテストの開催(実施中)
観光客の視点による自由なテーマでの観光ルートコンテストを行いま
す。入賞したルートは、
「港区シティウォーク」イベント等で活用します。
②テーマ性、ストーリー性のある観光ルートの設定
観光資源の特性や共通性等を踏まえ、観光客の関心やニーズに応えるテ
ーマ性・ストーリー性のある魅力的な観光ルートを設定します。設定に当
たっては、ルート近隣の商店街の紹介や個性的な店舗、商品等の紹介とも結
び付けていきます。
③祝休日の観光ルートバスの運行
主要な観光施設を巡回するバス運行を、祝休日に限定して行います。
実施に当たっては、民間会社との連携のみならずコミュニティバスの観
光活用などの検討を行います。
④(仮称)『港区の匠ネット』の構築
伝統工芸技術者や老舗の 技 をもつ職人等をネットワーク化し、観
光客が専門技術を体験・見学する機会を増やします。また、技術者・職人
相互の交流と連携を推進するための組織を構築します。
【伝統工芸士・三味線 星野芳夫氏(港区三田2丁目)】
観光客に三味線の製作過程を見せるということは、今まで考えたことがありませんでし
た。やってみたいという気持ちと不安な気持ちが半々です。仕事場は狭く体験させる場がな
いため、予約という方法になりますが、公共の場などで実演するのは可能です。
一人で営業から修理・製作までをやっているので、常設の場で毎日実演するのは難しいと
思います。月に 1 回程度でかぎられた時間であれば、1 年前にスケジュールを決め、それに
向けて仕事の調整をしていくことで実演できます。
⑤夜景(イルミネーション)の観光活用
夜景のビューポイントを情報発信するとともに、
「イルミネーション見
学ツアー」、「イルミネーション見学スタンプラリー」などの観光イベント
の実施を支援していきます。
事
個 別 施 策
18年度
観光ルートコンテストの開催 *
(H17第1回開催)
ルートのPR
業
計
画
前 期
19年度
20年度
第2回開催
ルートのPR
テーマ性、ストーリー性のある観 ルートの設定
観光資料の作成
光ルートの設定 ★
後 期
21〜23年度
継続
関係機関との協
運用開始
議・検討
祝休日の観光ルートバスの運行
組織の設立
(仮称)『港区の匠ネット』の構築
連携の検討・調整 参 加 型 観 光 の 実
★
施
夜景(イルミネーション)の観光活
用
調査
継続
夜景情報の発信、
イベントの検討
*既実施事業
★産業振興プラン計上事業
後期欄空白の事業は、前期終了時に効果等を検証し見直すことがあります。
51
基本方向―④
商店街の観光資源活用やイベントを支援します。
1)観光資源活用の促進
①港区の老舗・お奨めの店100選
港区に本店を有し、50年以上の歴史がある老舗や商店街が奨める店な
ど100店を厳選し、観光客に紹介していきます。合わせて、商店グラン
プリ入賞店舗も紹介していきます。
②埋もれている観光資源の復元・復活
神社の山車や祭礼の復活など、歴史的な文化資源の復元や復活を促進し、
商店街の観光活動に結びつけていきます。
③(仮称)商店街まちかどいっぷく処の設置
商店街の中に観光客が観光情報を得られ、休憩できる小スペース(
「ま
ちかどいっぷく処」)の設置を行う取り組み進めていきます。
④港区内共通商品券の観光活用
毎年度、有効期限付き商品券を発行することから、そのデザインに観光
フォトコンテスト入賞作品を活用したり、区内ホテルでの販売・購入に限
定して観光絵葉書をプレミアムとするなど、港区内共通商品券の観光利
用を促進します。
事
個 別 施 策
18年度
港区の老舗・お奨めの店100選
業
計
画
調査
(仮称)商店街まちかどいっぷく処
の設置
後 期
21〜23年度
20年度
検討、実行委員会 選定、リーフレット
の立上げ
の作成、観光活用
埋もれている観光資源の復元・
復活
港区内共通商品券の観光活用
前 期
19年度
継続
復元・復活の促進
支援
商店会との協議・
設置支援
準備
港区商店街振興
組合との協議
活用実施
*既実施事業
★産業振興プラン計上事業
後期欄空白の事業は、前期終了時に効果等を検証し見直すことがあります。
2)観光イベントの促進
①商店街をつなぐITスタンプラリー
商店街の集客促進のために、観光客がカメラ付携帯電話を活用し、商店
街に設けられたポイントを巡るスタンプラリー事業を実施します。
②大使館設置国の建国(独立)記念日を商店街が祝うイベント
区内に69 カ国の大使館があることから、各国の建国(独立)を近くの商
店街が祝う記念イベントを開催し、大使館等と共同で料理フェアや物産展な
どを通して集客を図ります。
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【M商店会】
I大使館が近くにあることから、連携して日本に紹介されていない物産や、我々が知
らない大使館内の風景などを特別に紹介するようなイベントを実施したいと思っていま
す。また、区役所の協力を得て、地域のさまざまな関係者が一体となって、観光客の誰
もが気軽に立ち寄って、地元の人達と話したりお茶を飲んだり出来る場所を設けたいと
思っています。これは、地域には大きな力になり、活性化に役だつと思っています。
一商店街だけでは何もできないと思います。区役所の方々と商店会が話しをできれば
いいと思っています。最近いろいろと交流が増え、話しも聞いてもらえるようになって
大変心強く思っています。
(資料)港区商店街連合会加盟商店会アンケート調査
③観光月間における集中的なイベントの実施
後述の(仮称)港区観光推進協議会での協議により観光月間を設定し、
関連事業所や商店街、区等が相互に関連した観光イベントを計画的、集
中的に実施します。
観光ルートコンテスト入賞ルートやテーマ性あるルート等を歩く「港区
シティウォーク」は、観光月間の中心イベントとして実施します。
事
個 別 施 策
18年度
前 期
19年度
商店街をつなぐITスタンプラリー
業
計
画
20年度
商店会との連携
大使館設置国の建国(独立)記
念日を商店街が祝うイベント
大使館・商店会と
の連携、企画
観光月間における集中的なイベ
観光月間の制定
ントの実施
関連企業・商店会
等との相互連携調
整、企画、実施
後 期
21〜23年度
関連企業との企画調整
実施
実施支援
*既実施事業
★産業振興プラン計上事業
後期欄空白の事業は、前期終了時に効果等を検証し見直すことがあります。
基本方向―⑤ 区内での企業間取引きを促進し、観光事業の実施による経済効
果を高めます。
①中小製造業等と連携した観光商品の開発促進
中小製造業のノウハウや技術を活用した港区らしい土産品の開発、区内
のさまざまな銘品を組み合わせた土産品の開発等を進め、区内の観光施設
や商店街で販売することを支援します。
②(仮称)ものづくり・観光フェアの開催
伝統工芸や製造業、ものづくり産業の紹介、観光資源のPRや参加型観
光の実施、写真展や商品販売などを中心とするフェアを2年に1回程度
実施し、港区の中小企業とものづくり、商店街振興を推進します。
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③区内企業紹介データベースの充実(実施中)
区内中小企業間の商取引を促進するために、区内中小企業の技術や製
品・商品・サービス、納入実績等に関する情報を収めたデータベース(中
小企業ガイド)を充実し、区内企業にPRします。
④中小企業団体・産業団体と連携した受発注交流促進事業の実施
観光消費の経済波及効果を高めるため、各団体と連携した受発注交流啓
発事業や関連業種のネットワーク組織を構築し、区内取引の促進を働きか
けます。
事
個 別 施 策
18年度
前 期
19年度
中小製造業等と連携した観光商
中小製造業等と連
品の開発促進
区内企業紹介データベースの充
実 ★ *
計
画
20年度
後 期
21〜23年度
商品開発
携商品開発準備
(仮称)ものづくり・観光フェアの
開催
業
第1回開催
第2回開催
2年に1回開催
整備・拡充
中小企業団体・産業団体と連携 団体との連携・実
した受発注交流促進事業の実施 施の検討
実施
*既実施事業
★産業振興プラン計上事業
後期欄空白の事業は、前期終了時に効果等を検証し見直すことがあります。
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