循環型人財活用

2014年7月にカンボジアにおける人財育成
の拠点として「プロキャストアジアグループ」を設
立しました。
カンボジアとの関わりは、1997年、
孤児や障がい者の支援をするボランティア活動に
関わったことに遡ります。貧しいけれど輝く眼差し
の子どもたちに出会い、
「人こそ宝、人こそ財産」と
いうことを肌身で実感しました。この子どもたちを
高付加価値人財に育成することが、カンボジアの発
展を創り、日本を含めたアジア圏に連帯や豊かさを
人材面での支援に真摯に取り組んで
きたことでカンボジアに幅広いネット
ワークができ、お恥ずかしながら叙勲の
栄 誉 も 得 ま し た。ネ ッ ト ワ ー ク を 活 か
し、カンボジアの大学と契約を結び、日
本語教育に加え、高度な建築系ツールの
習得など高付加価値人財への成長を支
援し日本での就業を支援すると共に、日
本の企業で学んだ技術を母国の発展に
活かせるよう現地の日系企業への就労
こんどう よしお
1963生 ま れ。1990年、 人 材 派 遣・ 紹
介事業などを展開する株式会社プロキャスト
を設立。1997年よりカンボジアでの支援に
取り組み、2007年、外国人送り出し機関と
し て の プ ロ キ ャ ス ト カ ン ボ ジ ア を 設 立、
2014年、プロキャストアジアを設立。同年
には「クメール金勲章」を叙勲。一ヶ月に1
度は、同地に赴く。「カンボジアの人々は、
相手を思いやる傾向が強く、日本社会にも適
合しやすいと思います」。
もたらすことができる。そう信じて「人を財に育成
する事業」
に邁進しています。
支援を行うなど、
「循環型人財活用」を提
案しています。ASEAN共同体の発足
も見据えて、この
「循環」をアジア全体へ
と広げていくことを目指すと共に、カン
ボジアでの人財育成をさらに充実させ
近藤 芳央
カンボジアでの人財教育を核に
代表取締役
るため高校生などにも教育の場を広げ
ていきたいと考えています。
2016. 2. 1/vol.355
35
当グループ設立に先駆けて2007年に立ち上げた外国人技
能実習生送り出し機関・プロキャストカンボジアは、日本人のプ
ロ教師による『活かせる日本語教育』と様々な『技術教育』を核に
「
“ジャパン・スタンダード”
を身に付けた人財」を育成し送り出し
ています。このような取り組みを行っている機関はカンボジアの
みならず中国などにも類を見ず、高い評価を頂き、就労支援の規
模は同国最大級規模です。現在、日本では外国人人材に注目が集
まっていますが、発展途上国の人を
「人手」でなく「人財」として見
つめ育成する姿勢が求められていると改めて実感します。
プロキャストアジア株式会社
「循環型人財活用」
を提案
【Face of Top】
●会社概要
2014 年 7 月設立。カンボジア・プノンペンに本拠を置き、大学と契約しての
専門家による日本語教育、技術教育、人材紹介事業、コンサルティング事業な
どを展開。2015 年 3 月の開所式には、カンボジアの労働大臣、在カンボジ
ア日本国大使館一等書記官、メガバンクや日系企業の代表などを列席。日本に
おける連絡先/ Tel 0120-877-757