読売新聞 9.29 ブルカ禁止法に反対の動き、仏などで法廷闘争も フランスとベルギーで相次いで施行された、公共の場でのイスラム教徒の女性の顔や全身を覆い隠す服装 を禁ずる「ブルカ禁止法」に反対 し、法廷闘争を開始する動きが出始めた。だが、世論の反応は概して低 調で、今後、反対論が拡大するかは不透明だ。 「個人の自由を保障する憲法に違反している」ブルカ禁止法 の撤廃を求める運動を展開するフランスの人権団体「憲法に触れるな」の広報担当、ラシド・ネカズ氏(39) は、同法に反対する理由をそう 語る。この人権団体は8月以降、フランスとベルギーの裁判所に、法の執 行停止を求める訴えを起こした。ベルギーの憲法裁判所は 15 日付で訴えを受理しており、今後、法廷で禁 止法の是非が争われることになる。フランスで4月に禁止法が施行された後も、 「ニカブ」姿であえて出歩 き、22 日に同法による最初の有 罪判決を受けたインド・アマスさん(32)らイスラム教徒の女性2人も 27 日、控訴した。敗訴を続けても、国際的な注目が集められる欧州人権裁判所での論 争に持ち込めるか らだ。
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