知の知の知の知 - 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会

い~な
あまみ
中 央
しらさぎ
さくら
大阪+知的障害+地域+おもろい=創造
知の知の知の知
社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所情報誌通算 1349 号 2013.5.30 発行
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「富山型」介護施設開所へ
新潟・障害者も受け入れ
新潟日報 2013 年 5 月 29 日
地域住民や障害がある人らが見学に訪れた
「つどいの家ななふく」の内覧会=新潟市東区
高齢者だけ、障害者だけと隔てるのではなく、共に過
ごせることを目指した小規模多機能型居宅介護施設「つ
どいの家ななふく」が6月1日、新潟市東区海老ケ瀬に
開所する。
「富山型」と呼ばれる隣県発の取り組みを参考
にした施設で、介護が必要な高齢者らに加え、障害があ
る人も通いや宿泊ができる。障害者を受け入れる小規模
多機能型の施設は県内で初めてとなる。
東区の一般社団法人「ななふく福祉会」が運営。介護
が必要な人が通いや泊まり、訪問介護を組み合わせて利
用し、介護の利用枠に空きがある場合に限り、通いと泊
まりで障害者を受け入れる。
こうした取り組みは、富山市のNPO法人「このゆびとーまれ」が 20 年前に始めた。
「富
山型」と呼ばれ、全国に波及している。
ななふく福祉会の宝寄(ほうき)佳代子代表理事(49)は介護福祉士でもあり、聴覚障
害がある長女の子育てや訪問介護の経験を通じ、
「いろんな人が共生できる富山型の施設を
つくりたい」と思うようになった。
「地域と連携し、誰もが集える場にしたい」と語る。
施設内には利用者が過ごす共有スペースや9部屋の個室、浴室などがある。介護の登録
定員は 25 人で、1日につき通いは 15 人、泊まりは9人まで。新潟市の東区、中央区、北
区が主な対象地域となる。将来的には障害のある子どもの受け入れもしたいと考えている。
新潟日報社が県内市町村に尋ねたところ、地域に障害者施設がないため、特別養護老人
ホームなどで泊まりを受け入れているケースはあるが、小規模多機能型の施設で障害者の
通い、泊まりができるのは、
「ななふく」が初めて。県のまとめでは、ことし3月末現在で
県内に小規模多機能型の施設は139カ所ある。
25、26 日の両日は内覧会が開かれ、地元住民や障害者らが施設内を見て回った。脳性ま
ひがある同市東区の住民(53)は「個室があってプライバシーが守れていて感じがいい。
いつか使ってみたい」と話していた。
問い合わせはななふく福祉会、025(257)9550。
知事が「生の芸術」拠点整備を要望
中日新聞 2013 年 5 月 30 日
嘉田由紀子知事は二十九日、来年度の政府予算編成に向けて県の重点課題への予算獲得
などのため東京・霞ケ関で各省庁を回った。厚生労働省では、専門の芸術教育を受けてい
ない人らの芸術「アール・ブリュット」の振興に力を入れる県の取り組みを伝え、美術館
機能や相談支援、人材育成を併せ持つ振興拠点づくりや県内での整備を働き掛けた。
「生(き)の芸術」と訳されるアール・ブリュットは「障害者の芸術」とイコールでは
ないが、知的障害者や精神障害者の作品が注目されており、アール・ブリュット振興は「福
祉」と「芸術」の分野を近づける役割が期待される。
県内では、知的障害者福祉の父と呼ばれる糸賀一雄氏らの努力で、一九四〇年代から福
祉施設などで障害のある人の造形活動が広がった。県も全国に先駆けて振興に力を入れて
おり、魅力発信事業や障害者の造形活動の推進に取り組んできた。
嘉田知事は厚労省の金子順一次官と面会し、六月に開幕する現代美術の祭典「ベネチア・
ビエンナーレ」に出品される草津市のアール・ブリュット陶芸作家沢田真一さんの作品が
印刷された自身の名刺を手渡しPR。「国の取り組みを強化してほしい。国としての拠点整
備を」と訴えた。
今年二月に県が呼びかけて設立されたアール・ブリュットを支える全国規模のネットワ
ーク組織への国の参画も促し、作品の芸術性を評価できる人材育成などに取り組むように
も要望した。
嘉田知事はほかに、環境省や農水省、国交省、原子力規制委員会などを訪問。内閣府で
は森雅子少子化担当相と面談し、女性の社会参画を後押しする交付金創設などを要望した。
本年度の政府提案は七つの新規項目を含む二十六項目。嘉田知事と荒川敦副知事が手分
けして提案に関わる主要省庁を回った。
(梅田歳晴)
障害を持つ人たちの「アートフレンズ展」開催 千葉・中央区
産經新聞 2013 年 5 月 29 日
第14回アートフレンズ展の出品作品と作者・久保貴寛さん=千葉市中
央区の市美術館(山本浩輔撮影)
障害を持つ人たちの総合美術展「第14回アートフレンズ
展」(産経新聞千葉総局など後援)が、千葉市中央区の市美術
館市民ギャラリーで開かれている。367点の個性豊かな作品
が来場者の目を楽しませている。
開会式のあいさつで、熊谷俊人市長は「誰もが自分を表現で
きる世の中を作る種がここにはある」と同展を応援。主催者の
千葉幕張ロータリークラブの寺川典秀会長は「レベルの高い作
品に素直に感動してほしい」と述べた。
出品者代表としてあいさつした久保貴寛さん(42)は、
「絵
本作家になるのがずっと持ってきた夢。絵を描くのは本当に楽
しい」と話した。6月2日まで。入場無料。
広島市の就労支援
国・県と連携
読売新聞 2013 年 5 月 30 日
全国の市町村で初めて厚生労働省と「雇用対策協定」を結んだ広島市が、協定に基づく
具体的な取り組みをスタートさせる。南区役所と佐伯区役所に置いているハローワークの
常設窓口を8月から西、安佐南両区役所にも置き、ほかの4区役所にも巡回窓口を設置。
労働局に保育所の空き状況を提供し、求職中の母親らが就職しやすい環境作りも後押しす
る。
(澤本梓)
雇用対策は厚労省の出先機関・広島労働局が行っているが、市は1月、増え続ける生活
保護の受給を受けて行政の“縦割り”に縛られない効果的な支援をと、協定を結んだ。
連携するのは、▽生活困窮者▽若者▽高齢者▽子育て女性▽障害者――への雇用対策。市
と県、同労働局などで雇用対策推進の協議会も設け、市が誘致した企業の人材確保も協力
して行う。
協定に先立ち、1月に市の2区役所に置かれたハローワークの窓口では、市福祉事務所
の職員と労働局のハローワーク職員が連携し、生活保護受給者らへの職業訓練や就職を支
援。2012年度は支援対象者174人のうち、約3割に当たる52人の就職が決まった。
今年度は約300人の就職を目指すという。
さらに、労働局と県が開設した「しごとプラザマザーズひろしま」
(広島市)で6月から、
市内の保育園の空き状況の情報を利用者に提供。障害者の雇用対策では、企業の理解がな
かなか進まない発達障害者の支援体制づくりに、市健康福祉局が参画。高齢者の雇用対策
では、ハローワークで市シルバー人材センターを紹介する仕組みを作った。
松井一実市長は「国と県、市がバラバラに対応してきたが、“横串”を通すことで情報交換
や事業のすり合わせが可能になった」と評価。市の担当者は「機関を超えて知恵を出し合
い、まずは生活困窮者の就職支援で実績を上げたい」と話している。
要支援の児童生徒 4.5倍
読売新聞 2013 年 5 月 30 日
小中学校の通常の学級に在籍し、軽度の知的障害や発達障害の可能性があるため特別な
支援が必要とされる児童生徒が、2012年度に10年前の4・5倍の932人に上るこ
とが県教育委員会のまとめで分かった。県教委は県立特別支援学校を新たに相談や情報提
供の窓口と位置づけ、障害のある児童生徒のいる小中学校の支援に乗り出す。
県教委によると、知的や身体などの障害があり、特別支援学校に通う児童生徒は全国的
に増加傾向にあり、県内でも特別支援学校(小中高)の在籍者は02年度の1019人か
ら12年度は1・19倍の1209人に微増。一般の小中学校内に設けられた特別支援学
級の在籍者も02年度の523人に対し、10年間で2・21倍の1156人に膨らんだ。
通常学級の在籍者の中にも、自閉症、学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害(ADH
D)といった発達障害を抱える児童生徒の存在が指摘されており、文科省は昨年12月、
公立小中学校で全体の約6・5%いるとする調査結果を発表している。
県内では、県教委が「通常の学級に在籍し特別な支援が必要」とした児童生徒は、02
年度が207人、04年度が234人、06年度が291人だったが最近は急増しており、
10年度は628人だった。
こうした児童生徒が通常学級に在籍しているのは、人材やスペースが足りず、特別支援
学級を設けられない学校側の事情があるほか、日常生活には影響が少ないと考えられてい
るケースもあるという。
「数字や図形は得意なのに読み書きができない」
「じっと座っていられず突然大声を上げ
る」「反応が乏しくコミュニケーションが難しい」。発達障害の可能性が指摘されるこうし
た児童生徒の行動は、「落ち着きがない」「怠けている」などと誤解され、適切な指導を得
られない場合もある。
県教委は、支援が必要とされる通常学級の児童生徒が増加する中、小中学校での適切な
指導のため県立特別支援学校を地域の窓口として、特別支援教育に関する相談体制などを
強化するとしている。県立学校課は「一般の教諭はこうした生徒の指導経験が少なく、対
応にとまどうこともある。特別支援学校で蓄積したノウハウを地域の小中学校で生かせれ
ば」としている。
障害児、暴力被害の可能性高く ユニセフ、権利保護訴え
静岡新聞 2013 年 5 月 30 日
【ニューヨーク共同】国連児童基金(ユニセフ)は29日、2013年版の「世界子供
白書」を発表した。障害のある子供の権利を特集し、障害がない子に比べ「暴力の被害者
になる可能性が3〜4倍も高い」と警告、防ぐ手だての必要を訴えた。
白書は高所得国の調査結果として、障害児は肉体的な暴力を受ける危険が3・6倍、性
暴力は2・9倍高いとし、特に精神障害、知的障害がある子供は性暴力の危険が4・6倍
に上るとした。
紛争地では、学習障害のある子供が戦闘員などとして、武装勢力に無理やり徴用される
可能性が高いとも指摘した。
「交通安全劇場」36年で幕
読売新聞 2013 年 5 月 30 日
人形を手に、劇団の思い出を語る兼田さん
演劇を通して、交通安全や命の大切さを伝えてきた座
間市の劇団「交通安全劇場」が、6月1日の公演を最後
に、36年間の歴史に幕を下ろす。県内各地の小学校な
どで開催してきた公演は約800回。代表を務める同市
相武台の主婦兼田智子さん(80)は「ファンの子ども
たちや仲間へ、感謝の気持ちを表現したい」と話してい
る。
(竹内駿平)
現在の劇団メンバー5人は全員女性で50~80歳代。
1977年、市の婦人交通指導員だった兼田さんが声を
掛け、仲間8人で結成されたのが始まりだ。舞台女優の
経験を持つ兼田さんらが脚本を書く。近年は県内の小学校や障害者施設などで年間30~
40回、公演している。演劇と人形劇の2部構成で「交通安全」と「命の大切さ」を伝え
てきた。
時には人魚や猿などにふんして、子どもが親しみやすいよう、優しくゆっくり語りかけ
る。人形はすべて兼田さんの手作りで、発泡スチロールやストッキングを使い、愛嬌(あい
きょう)あふれるキャラクターをいくつも生み出してきた。その熱演ぶりに、児童から「汗
をたくさんかいて劇をしていたから、交通安全に気をつけようと思う」との感想が寄せら
れたことも。
活動終了を決めたのは、昨年4月。多忙や高齢化で稽古時間を確保できなくなってきた。
解散を知った子どもからは「絶対にやめてほしくない」、「またやるときは手伝うので、任
せてください」といった手紙が続々と届いた。
最終公演は、地球に「安らぎの花」を植えに来た宇宙人が交通事故に遭い、一緒に交通
安全を学ぶ劇「アンドロイド星人」と、金髪と青い目を持つ少年「ごん太」が、村人から
差別を受けながらも、大蛇から村を守る人形劇「消えたごん太の残したもの」の2本。過
去の上演作品の絵本や人形も展示される。
兼田さんは「苦楽を共にしてきた仲間との最高の舞台。劇を見た子どもたちが、命の大
切さを伝える側になってほしい」と期待している。当日は、市民会館「ハーモニーホール
座間」
(同市緑ヶ丘)で午後2時開演、入場無料。
長野県が精神障害者7千人の個人情報紛失 誤廃棄か
中日新聞 2013 年 5 月 29 日
長野県は29日、精神障害者約7000人分の個人情報を含む計2万9400件の情報
が記録された書類とCD―ROM3枚を紛失したと発表した。3月下旬に紛失し、職員の報
告の遅れなどで2カ月後に公表した。
県健康長寿課によると、書類とCDには精神科への通院を補助する「自立支援医療費」
の受給者や、強制入院を意味する「措置入院」対象者の氏名や病名、受診した医療機関な
どを記載していた。
昨年9月診療分のデータで、医療費の明細書である「診療報酬明細書」や、明細書を基
に作成した名簿なども含まれている。担当職員が今年3月23日に紛失に気付き、探した
が見つからなかった。職員は4月中旬になり係長へ紛失を報告。さらに課長が紛失を知っ
たのは今月21日だった。
同課は、職員が外部に持ち出した形跡がなく、保管場所に部外者が立ち入る可能性が低
いため、
「書類の近くにあった資料などに紛れ、誤って廃棄した可能性が高い」と説明して
いる。
小林良清課長は「保管場所を確保し、書類を適正に管理できるようにする。文書管理の
研修を実施し、再発防止に努める」と陳謝している。
長野の事業所 指定取り消し 申請より少ない職員配置 信濃毎日新聞 2013 年 5 月 30 日
長野市は29日、同市徳間の障害者就労支援事業所「バンビの杜(もり)ながの」の運
営会社「福祉支援センター」
(東京都瑞穂町)が、虚偽の申請で不正に障害福祉サービス事
業者の指定を受けていたとして、28日付で指定を取り消したと発表した。県障害者支援
課によると、県内の障害者就労支援事業所で指定が取り消されるのは初めて。
市障害福祉課によると、同社は長野市の他、県外3市で同様の事業所を運営。長野市の
事業所は障害者と雇用契約を結び、就労の場を提供する「就労継続支援A型」で、昨年1
1月1日付で市から指定を受けた。ことし2月5日に利用者から「仕事が少ない」との相
談が同課にあり、調査を進めた結果、配置が義務付けられているサービス管理責任者を含
め、申請では4人だった職員が実際は2人しか勤務していないことや、管理責任者の勤務
実績を偽造して申請していたことを確認した。
市は、同社が同様の事業所を運営している県外の自治体に連絡したところ、長野市の事
業所の職員が県外の事業所の職員と重複して届け出がされていることも分かった。
長野市の事業所は、事務所の賃貸借契約が延長できず、3月下旬に閉鎖。定員は10人
で、延べ39人が利用した。
市は、同社に昨年11月~ことし2月分の自立支援給付金計382万円余を支払った。
28日付で、加算金と合わせた計535万円余の返還も求めた。同社は市の調査に、職員
配置などで虚偽の申請をしたことを認めているという。同課は「刑事告訴も含め今後の対
応を長野中央署に相談している」としている。
児童虐待:昨年度、県内304件
「社会的関心が認知増」
/島根
毎日新聞 2013 年 05 月 29 日
県内で昨年度、新たに認知された児童虐待は304件に上り、前年より20件増えたこ
とが県の統計で分かった。虐待は家庭内で起きることが多く、発覚するケースも少なかっ
たが、社会的な関心の高まりとともに通報から発見につながることも増えているとされる。
青少年家庭課は「学校や警察、病院など虐待の早期発見に向けて網の目を張り巡らせた効
果が出ているのかもしれない」としている。
統計によると、虐待をしていたのは実母が最多で全体の45・7%を占めた。実父が3
4・8%で続いた。実父以外の父、実母以外の母を加えると全体の98・2%が両親だっ
た。虐待の種別では、激しい言葉をかけるなどの心理的虐待が42・1%で最多。性的虐
待も5・5%を占めた。
虐待された子供の年齢層では0〜3歳児が増加傾向にあり、同課は「幼児が虐待を受け
て放置をされると重大な結果につながる場合もある。注意が必要」とし、「虐待を疑えば、
児童相談所や市町村の担当課に積極的に相談してほしい」と呼びかける。
県では「子どもと家庭電話相談室」(0120・258・641)も設置。祝日と年末年
始を除く毎日(午前9時〜午後9時半)相談に応じている。
【曽根田和久】
山形の児童虐待、最多311件
12年度・積極通報が要因
河北新報 2013 年 05 月 30 日
山形県内で2012年度に児童虐待と認定された件数が、前年度から3割も増加し、過
去最多の311件に達した。県警がドメスティック・バイオレンス(DV)被害への対応
を強化し、児童が家庭内で暴力を目の当たりにしたケースも「児童虐待」として、積極的
に通報したことが要因という。
県子育て推進部によると、11年度の認定件数235件と比較した12年度の伸び率は
32.3%となった。04年10月に児童虐待防止法が改正され、児童相談所などへの通
報対象が広がって以降、件数は203~250件で推移していた。
虐待の種類は、暴言や脅迫、無視などの心理的虐待が最も多く46.0%。養育を放棄
するネグレクトは28.0%、身体的虐待は24.4%、性的虐待は1.6%と続いた。
11年度はネグレクトが40.0%、身体的虐待が32.3%を占め、心理的虐待は2
6.8%だった。10年度もほぼ同様の割合で、12年度は心理的虐待が突出する形とな
った。
最大の要因は県警からの通報増だ。児童相談所や市町村に相談があった360件のうち、
県警が通報したケースは131件(36.4%)に達し、11年度の29件から約4.5
倍に急増している。
児童虐待防止法は家庭内のDV、児童に著しい心的外傷を与える言動も虐待と定義する。
県警は12年度、同法の定義を順守し、DV被害の家庭に児童がいた場合は原則、虐待と
して通報する方針に切り替えたという。
県子育て推進部は「過去最多の認定件数だが、虐待が増えたとは考えていない。県警の
対応強化もあり、被害実態が顕在化した」と分析する。
虐待やめて!歌で訴え 福知山の歌手がCD制作
京都新聞 2013 年 5 月 29 日
児童虐待防止の思いを込めCDを制作したTomokoさん(福知山市内)
京都府福知山市在住のシンガー・ソングライターTomoko
さん(35)が、児童虐待防止を訴える3曲入りCD「ありがと
う」を制作した。幼少期に受けた虐待の経験について講演活動を
続ける大阪府島本町の島田妙子さん(41)との共作。6月1日
のソロライブで披露する予定で、
「人に感謝する温かい気持ちを届
けたい」と話す。
Tomokoさんはピアノの弾き語りなどで京阪神を中心に活
動。島田さんとは共通の知人を通じて知り合った。島田さんが昨
年12月、自身の講演会で生演奏を依頼した。
これを機に島田さんが、
「音楽で親の心を癒やし、虐待防止につ
なげたい」とCD制作を企画した。
表題曲の「ありがとう」は、島田さんの「生まれてくれてありがとう 生きててくれて
ありがとう」というストレートな詞に、Tomokoさんが口ずさみやすいメロディーを
つけた。
島田さんが最初に気に入り、講演会での演奏のきっかけとなった曲「灯~ともしび~」
はTomokoさんの作詞作曲。
「産まれて初めての声を聞いた 温もりを愛の灯よ 消さ
ないで」とつづり、出産した喜びの痛みを忘れないで、との思いを込めた。
ライブは午後7時半から福知山市前田のサウンド・ラットTEL0773(27)2260 で。前
売り2千円(小学生以下無料)
。CDは千円。
問い合わせは島田さん経営の映像制作会社イージェットTEL06(6262)3150。
「はだしのゲン」の麦育てて…NPOが販売へ
読売新聞 2013 年 5 月 29 日
広島市のNPO法人が、漫画「はだしのゲン」で力強く生きる被爆者のシンボルとして
描かれている麦を、全国の子どもたちに育ててもらう計画を進めている。平和学習で広島
を訪れる修学旅行生のおみやげとして、今夏の原爆忌にあわせて広める考え。ゲンの作者
で、昨年12月に亡くなった中沢啓治さんも実現を楽しみにしていた企画だ。
NPO法人事務局長の沖本博さん(69)
(広島県廿日市市)が発案。作品中の「踏まれ
ても踏まれても強くまっすぐのびて実をつける麦のようになれ」との言葉に感銘を受け、
2005年に中沢さんに協力を求めた。
「あんた、なかなか面白いことを考えるねえ」と喜
んでもらえたという。
大きく麦が育った畑で、「中沢さんの思いを伝えていきたい」と話す沖本さん
(広島県廿日市市で)=近藤誠撮影
農家からもらった1束の麦穂を、勤めていた障害者施設の保護者
らと育て始めた。資金不足で計画は何度か中断したが、中沢さんか
らは〈
「はだしのゲンの麦」大いなる発展を祈っています〉との年賀
状も届いた。
昨年5月、資金のめどが立ったと報告すると、
「ライセンス料はえ
えから、はよ(早く)やってください」と励まされた。その後も、
中沢さんは病床で「ゲンの麦は、ええがいに(いい具合に)いっと
るんかのう」と話していたという。
昨秋、自宅そばの畑に種をまいた大麦、小麦は1メートル前後に
成長、今月下旬から一部の収穫を始めた。袋に大麦、小麦を1本ずつ入れ、ゲンの絵と、
中沢さんの「困難の時は麦を思い出して乗り越えてください」とのメッセージを添える。
1袋300円で販売し、収益は障害者支援に充てる。
沖本さんは「麦を手にする子どもらを中沢さんに見てもらいたかった」と残念がるが、
「麦
を育てる間、中沢さんが訴えた命や平和の大切さをじっくり考えてほしい」と話している。
介護職の重労働、用具で軽減
京都府、産官学連携で開発へ
京都新聞 2013 年 5 月 29 日
介護現場の労働環境の向上につなげようと、京都府は福祉施設や中小企業、大学などと
連携し、介護する側の身体的負担を軽減する用具の独自開発に乗り出す。要介護者を抱き
かかえるなどの重労働が介護職離れの一因になっているためで、本年度内には試作品を完
成させ、来年度以降の商品化を目指す。
開発に向け、すでに高齢者や障害者の施設、理学療法士や作業療法士、ものづくり企業、
生命科学やデザインの学識者らで協議会を結成している。今夏から施設職員の日常介護動
作を詳細に分析して、体の負担箇所などを調べる。
開発用具は電子や機械による制御を極力廃し、ゴムの弾力や張力を活用して筋力を補っ
たり、関節への負荷を分散するサポーターのような装具や補助具を想定。デザイン性も高
めて介護者がおしゃれに使える用具を目指す。試作品は来年度から現場で活用してもらい、
改良を重ねて製品化を急ぐ。
全国の介護保険サービス事業所を対象に介護労働安定センター(東京都)が実施した2
011年度の調査では、訪問介護員や介護職員の年間離職率は16・1%(府内21%)
で、全産業平均の14・4%より高い。介護労働者の意識調査では、30・8%(同25・
7%)が腰痛や体力不安など「身体的負担が大きい」ことを働く上での悩みに挙げている。
府介護・地域福祉課は「介護現場と産学の知恵を集めて介護の仕事の魅力向上につなげ
たい。在宅で介護する家族も支援できる用具を世に送り出したい」としている。
豊中市 みずほ園など跡地に障害福祉施設を整備
建通新聞 2013 年 5 月 29 日 大阪
豊中市は、みずほ園とおおぞら園の解体跡地を民間事業者に貸し付け、民設民営による
障害福祉・高齢福祉・介護福祉関係の施設を整備したい考え。整備運営事業者は、公募に
よる企画競争で選定する。
社説:成年被後見人 選挙権の迅速な回復は当然だ
読売新聞 2013 年 5 月 30 日
精神疾患や知的障害で成年後見人を付けた人に選挙権を認める改正公職選挙法が成立し
た。
7月の参院選から、約13万6000人に投票の道が開かれることになった。多くの人
が投票所に足を運び、1票を投じてほしい。
公選法は、判断能力に欠けるといった理由から、成年後見人の付いた人の選挙権を認め
ていなかった。この規定について、東京地裁は3月、「法の下の平等に反する」として違憲
判決を出した。
判決を受け、自民、公明両党は問題の規定を削除する改正案を国会に提出した。野党も
同調し、衆参両院とも全会一致で可決した意義は大きい。判決から2か月余という迅速な
対応も評価したい。
成年後見人を付けた人の障害の程度には個人差がある。原告の女性は簡単な読み書きが
でき、意思表示も可能だ。そもそも一律に選挙権を奪う規定自体に無理があったと言えよ
う。
今後の運用にあたっては、不正投票に障害者を巻き込まない対策が重要だ。改正法には、
特定候補者に投票を誘導するような不正の防止策が盛り込まれた。
自力で投票用紙に記入できない人を助ける代理投票では、代筆役とチェック役の補助者
を付け、この2人については、市町村職員に限定するという規定だ。
家族など付き添い人が投票に手を貸すことはできない。参院選は目前に迫るが、各選挙
管理委員会は、投票所で適切なサポートができるよう、人員確保などに万全を期してもら
いたい。
病院や介護施設などで行われる不在者投票についても、「選管が選んだ立会人を付ける」
との努力規定が設けられた。施設職員が入所者に無断で、特定候補に投票する行為を防ぐ
のが目的だ。
努力規定にとどまり、義務付けが見送られたのは、自治体の体制が整わないとみられる
ためだ。
だが、東京都のように約1200施設に立会人を派遣する方針の自治体もある。各選管
には積極的な対応が求められる。
それにしても、違憲判決に対する控訴をいまだ取り下げていない政府の姿勢は不可解で
ある。
新藤総務相は控訴した際、記者会見で「立法措置がされた場合、訴えの意味は失われる」
と述べ、原告側が訴えを取り下げるとの見方を示していた。
原告はやむなく司法に訴え、主張が認められた。政府の対応は不誠実と言うほかない。
政府が控訴を取り下げるのが道理である。
月刊情報誌「太陽の子」、隔月本人新聞「青空新聞」、社内誌「つなぐちゃんベクトル」、ネット情報「たまにブログ」も
大阪市天王寺区生玉前町 5-33 社会福祉法人大阪手をつなぐ育成会 社会政策研究所発行