スライド 1 - ニッセイ アセットマネジメント

vol.25
F i n a n c i a l M a r k e t R e v i e w | 2009年8月3日
金融危機収束後の円相場の特徴
過去における金融危機中の円相場は円高傾向かつ、相場の振れが大きくなる傾向がある。
金融危機収束後1年間の円相場は円安傾向かつ、相場の振れが小さくなる傾向がある。
換言すると、円は避難通貨としての特徴があるといえる。
過去における金融危機中のドル/円のパフォーマンスは平均で約
-13%の円高、かつ相場の振れが大きくなる特徴がありましたが、危
機収束後の1年間は平均で約5%の円安、かつ相場の振れが小さく
なる傾向があります。リーマンショック後の金融危機は最悪期を脱し
たとの声が強くなっていますが、今後も過去の特徴を踏襲するのか
要注目です(図表①参照)。
過去における金融危機中のユーロ/円のパフォーマンスは平均で
約-11%の円高、かつ相場の振れが大きくなる特徴がありましたが、
危機収束後の1年間は平均で約7%の円安、かつ相場の振れが小さ
くなる傾向があります。リーマンショック後の金融危機は最悪期を脱し
たとの声が強くなっていますが、今後も過去の特徴を踏襲するのか
要注目です(図表②参照)。
【 図表② 】
【 図表① 】
30%
40%
↑円安
30%
危機中の円のパフォーマンス
20%
危機収束後1年間の円のパフォーマンス
↑円安
20%
10%
0%
10%
-10%
0%
↓円高
-20%
-10%
-20%
↓円高
-30%
メキシコ ブラック S&L危機
債務危機 マンデー
に伴う
金融危機
ポンド
危機
メキシコ
通貨危機
LTCM
破綻
インター エンロン・ リーマン・
ネット
ワールド ショック
バブル
コム
崩壊
会計問題
-30%
危機中の円のパフォーマンス
-40%
危機収束後1年間の円のパフォーマンス
-50%
S&L危機
に伴う
金融危機
ポンド
危機
メキシコ
通貨危機
LTCM
破綻
インター
ネット
バブル
崩壊
エンロン・
ワールド
コム
会計問題
リーマン・
ショック
(注)1999年以前のユーロの値は理論値を使用
出所:ブルームバーグ
過去における金融危機中の豪ドル/円のパフォーマンスは平均で約
-16%の円高、かつ相場の振れが大きくなる特徴がありましたが、危
機収束後の1年間は平均で約14%の円安、かつ相場の振れが小さく
なる傾向があります。豪ドルはハイリスクハイリターン通貨と考えられ
ていますが、その特徴が出ているようです。(図表③参照)
過去における金融危機中のメキシコペソ/円のパフォーマンスは平
均で約-23%の円高、かつ相場の振れが大きくなる特徴がありまし
たが、危機収束後の1年間は平均で約3%の円安かつ、相場の振れ
が小さくなる傾向があります(図表④参照)。
【 図表④ 】
40 %
【 図表③ 】
30 %
80%
↑円安
危機中の円のパフォーマンス
60%
出所:ブルームバーグ
危機収束後1年間の円のパフォーマンス
20 %
↑円安
危 機 中 の 円 の パ フ ォ ー マ ンス
危 機 収 束 後 1年 間 の 円 の パ フ ォ ー マ ンス
10 %
40%
0%
- 10 %
20%
- 20 %
0%
- 30 %
-20%
↓円高
-40%
メキシコ
ブラック
債務危機 マンデー
S&L危機
に伴う
金融危機
ポンド
危機
メキシコ
通貨危機
LTCM
破綻
インター
ネット
バブル
崩壊
↓円高
- 40 %
メキ シ コ
債務危機
ブ ラック
マン デ ー
エンロン・ リーマン・
ワールド
ショック
コム
会計問題
S & L危 機
に伴う
金融危機
ポン ド
危機
メキ シ コ
通貨危機
LTCM
破綻
イン ター
ネット
バブル
崩壊
エンロン・
ワー ル ド
コム
会計問題
リー マ ン ・
シ ョック
出所:ブルームバーグ
出所:ブルームバーグ
【 図表⑤ 】
50%
↑円安
40%
過去における金融危機中の南アフリカランド/円のパフォーマンスは
平均で約-17%の円高、かつ相場の振れが大きくなる特徴がありま
したが、危機収束後の1年間は平均で約4%の円安かつ、相場の振
れが小さくなる傾向があります(図表⑤参照)。
30%
危機中の円のパフォーマンス
危機収束後1年間の円のパフォーマンス
20%
10%
0%
-10%
-20%
-30%
↓円高
-40%
メキシコ
債務危機
ブラック
マンデー
S&L危機
に伴う
金融危機
ポンド
危機
メキシコ
通貨危機
LTCM
破綻
インター
ネット
バブル
崩壊
エンロン・
ワールド
コム
会計問題
リーマン・
ショック
出所:ブルームバーグ
ご留意いただきたい事項
当資料は、市場環境に関する情報の提供を目的として、ニッセイアセットマネジメントが作成したものであり、特定の有価証券等の
勧誘を目的とするものではありません。
投資信託は値動きのある資産を投資対象としており、基準価額は変動しますので、これにより投資元本を割込むおそれがあります。
ファンドによって投資対象資産や投資規制、投資対象国などが異なるため、リスクの内容や性質が異なります。また、投資信託の
お申込時、保有期間中、およびご換金時には費用をご負担いただく場合があります。詳しくは、投資信託説明書(交付目論見書)を
ご覧ください。
当資料は、信頼できると考えられる情報に基づいて作成しておりますが、情報の正確性、完全性を保証するものではありません。
当資料に記載されている各指数、統計資料等の著作権・知的財産権その他一切の権利は、各算出先、公表元に帰属します。
当資料に記載されている内容は発行日現在のものであり、今後予告なく変更される場合があります。投資に関する最終決定はお
客様ご自身でご判断ください。
当資料のグラフ・数値等は過去の実績であり、将来の市場環境の変動や投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第369号
加入協会:(社)投資信託協会、(社)日本証券投資顧問業協会