メキシコ、自動車生産急増―地理的優位性で世界9位(DATAでみる世界経済) 2011/07/26 日経産業新聞 メキシコが自動車生産を増やしている。国際自動車工業会によると2010年の同国の 四輪車生産台数は234万5124台。金融危機の影響で大幅に落ち込んだ09年から5 0%伸びて過去最高となり、世界9位に位置する。11年の生産台数は「10年に比べて 10~15%増え、スペインを上回って8位に浮上する」(在日メキシコ大使館のラウル ・ウルテアガ公使)との見方もある。 日本企業では、マツダが住友商事と共同で車両とエンジンの組み立て工場を建設するこ とを6月に発表。5億ドル(約400億円)を投じて13年度中に生産を始める計画だ。 日産自動車もメキシコ拠点から約60カ国に輸出しており増産に動いている。 メキシコが注目されているのは地理的な優位性だ。四輪車の販売で世界2位の米国と4 位のブラジルに近い。メルコスル(南米南部共同市場)や欧州連合(EU)などと自由貿 易協定(FTA)を結んでいることも輸出拠点として追い風になる。
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