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音声・データの統合による 企業ネットワークの発展

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音声・データの統合による
企業ネットワークの発展
The Evolution of Unified Voice and Data Network for Enterprises
野崎 均
Hitoshi Nozaki
概要
2003年より、相次いでコンシューマ向けIP電話サービスが開始されたが、IP電話サービスの本来の市場は法
人市場といわれている。「コンシューマ向け電話サービス」がインターネットサービスの付加サービス的な位置
づけであり、あまり収益を期待できないことに対し、「企業向けIP電話サービス」はIPの特徴を活かした付加価
値を訴求できるうえ収益面でも大きく期待できるからである。
一方、ADSL、FTTHなどの広帯域アクセス回線を利用したインターネットVPN(Virtual Private Network)が、
その圧倒的な価格競争力により急速に普及しており、現在の企業向け拠点間ネットワークの主流であるIP-VPN
や広域イーサネットサービスに肩を並べる勢いである。
こうした広帯域通信サービスやIP電話サービスの普及により、企業ネットワーク構築を行うネットワークイ
ンテグレータはビジネス形態を大きく変えることを求められている。
技術の変化にすばやく対応しお客様に最適なソリューションの提供を目指しているインテックグループでは、
音声・データ統合ネットワークソリューションについても、IP電話機、IP電話サービス(050サービス)、IPセ
ントレックスサービスといった最新のIP電話技術やサービスをいち早く取込みお客さまに最適な音声・データ
統合ネットワークソリューションを提供していく。
1. はじめに
え始めた。緊急電話などいくつかの課題はあるものの、2003
先行するYahoo!BBの「BBフォン」を追いかけ、2003年
話からの着信が可能になる予定であり、コンシューマ向けIP
相次いで通信事業者やISPがIP電話サービスに参入した。これ
電話サービスは本格的な普及期に入るものと予想されている
年秋よりIP電話に割り当てられた「050番号」に対し固定電
により、ようやくコンシューマ向けIP電話サービスの骨格が見
(表1参照)。
表1 主なIP電話サービス
事業者(プロバイダ)
出典 日経コミュニケーション
月次基本料金
GATE CALL(FTTH)
2002年3月
300円
ソフトバンクBB(Yahoo!BB)
BBフォン
2002年4月
無料
モデム一体型
7.5円/3分
MGCP
ZTV
Z-PHONE(CATV)
2002年5月
500円
モデム一体型
8円/3分
MGCP
QTNet
BBIQフォン(FTTH)
2002年12月
300円
アダプタ型
8円/3分
MGCP
NEC(BIGLOBE)
FUSION IP-Phone for BIGLOBE
2003年3月
380円
モデム一体型
8円/3分
SIP
NEC(BIGLOBE)
NTT-COM IP-Phone for BIGLOBE
2003年3月
280円
モデム一体型
8円/3分
SIP
NTTコム(OCN)
OCN.Phone
2003年3月
380円
モデム一体型/アダプタ型
8円/3分
SIP
SCN(So-net)
So-netフォン
2003年3月
280円
モデム一体型/アダプタ型
8円/3分
SIP
ニフティ(@nifty)
@nifyフォン
2003年3月
280円
モデム一体型/アダプタ型
8円/3分
H.323
松下電器産業(hi-ho)
hi-hoでんわ-C
2003年3月
280円
アダプタ型
8円/3分
SIP
KDDI(DION)
KDDI-IP電話サービス
2003年4月
390円
モデム一体型/アダプタ型
8.5円/3分
SIP
16
宅内装置の形態
加入電話網への通話料 IP電話プロトコル
提供開始時期
有線ブロードネットワークス(BROADGATE)
IP電話サービス名
アダプタ型
4円/2分(市内)
INTEC
TECHNICAL
JOURNAL
2003
40周年記念
第2号
表2 主なIPセントレックスサービス
サービス名
XePhionコールIPセントレックス 沖トータル・ネットワーク・サービス C-NET21/IP電話構築サービス
出典 日経コミュニケーション
.Phone IP Centrex
FENICS IP電話サービス FUSION IP-Centrex サービス
事業者名
NTT-ME
沖電気工業
CRCソリューションズ
NTTコミュニケーションズ
富士通
フュージョン・コミュニケーションズ
開始年月
2002年10月
2003年2月
2003年4月
2003年4月
2003年4月
2003年4月
対応する通信サービス
企業向け通信サービス「XePhion」
制約なし
制約なし
OCN
FENICS
制約なし
対応するIP電話サービス(050)
自社のみ
制約なし
制約なし
自社のみ
制約なし
自社のみ
サーバの利用形態
専有
専有
専有
共有
共有
共有
プロトコル
独自
独自
SIP
MGCP
独自
SIP
基本費用(内線/外線)
個別見積り
個別見積り
無料/1,000円程度
600円/600円
1,100円/380円
1,000円/380円
通話費用(内線/外線)
無料/個別見積り
個別見積り
無料/IP電話事業者による
無料/8円(3分)
無料/8円(3分)
無料/8円(3分)
一方、企業向けIP電話サービスとしては、通信事業者がIP
網経由でIP-PBX機能を提供する「IPセントレックスサービス」
る。最近では、PDAなどに搭載できるソフトフォンも開発さ
れている。
を相次いで開始しており、企業における音声・データ統合ネッ
トワークも大きく変わろうとしている(表2参照)。
2.3 ソフトスイッチ
本稿では、このように急速に発展しているIP電話の基本技
ソフトスイッチは、IP電話における電話交換機で電話機や
術について解説し、これからの企業における音声・データ統合
VoIP Gatewayなどの信号を集中制御する。ソフトスイッチ
ネットワークの在り方を考察する。
は利用するプロトコルによってGatekeeper(H.323)、SIP
Server(SIP: Session Initiation Protocol)、Call Agent
2. IP電話の基本技術
2.1 VoIP(Voice over IP)Gateway
企業における音声・データ統合技術として早くから普及して
いるIP電話技術がVoIP Gatewayである。既存のPBXにVoIP
(MGCP: Media Gateway Control Protocol)などいろいろ
な呼び方をされるが、IP電話の登録管理、発信・着信などの信
号制御、電話番号などのアドレス解決など、いずれのプロトコ
ルにおいてもほぼ同様の機能を提供する。マルチプロトコルを
サポートし異なるプロトコルの電話を相互接続する製品も多い。
Gateway装置を接続し、拠点間の音声データをIP化すること
ソフトスイッチは、企業内のIP電話交換機として利用される
により「WANにおけるIP統合(IPネットワークにより音声網
場合は、IP-PBXと呼ばれることが多い。通信事業者のIP電話
とデータ網と統合)」を実現する。また、ADSLなどのIP電話
網では、加入者を収容する装置をClass5ソフトスイッチ、中
サービスで利用するアダプタ装置もVoIP Gatewayである。
継交換機にあたる装置をClass4ソフトスイッチと呼んでいる。
ADSLモデムと一体になったものやアダプタタイプのものがあ
るが、いずれも一般電話機の信号をIP電話プロトコルに変換
するものである。
2.4 IP電話プロトコル
IP電話の信号制御プロトコルには、H.323、SIP、MGCP、
MEGACO/H.248などがある。早くから利用され現在もっとも
2.2 IP電話端末
Gatewayを介さずに直接IP網に収容できるIP電話端末には
IP多機能電話機、ソフトフォンやビデオ会議装置などがある。
普及しているのがH.323であるが、最近急速に普及し今後IP
電話プロトコルの中心になると考えられているのがSIPである。
H.323は、1996年にITU-T(国際電信電話諮問委員会)によ
IP多機能電話機はIP-PBXやIPセントレックスサービス用の電
り策定された勧告である。ISDNの影響を強く受けておリ呼制
話機として利用されている。HUBからの給電により電源不要
御部分ではQ.931と呼ばれるISDNと同じ信号制御プロトコル
でさらにLAN-Switch内蔵でパソコンも接続できるタイプの
を利用している。H.323はこれまで3回のバージョンアップが
ものが一般的である。最近では、無線LANを搭載したコード
行われ最新の勧告はH.323 V4である。現在、企業で拠点間の
レスタイプのIP電話機も登場してきた。
音声・データの統合のために利用されているVoIP Gateway
ソフトフォンはパソコン上で動作するソフトウェアタイプの
装置や、テレビ会議で利用されているビデオ会議装置のほとん
IP電話である。企業向けの普及はこれからであるが、電子メ
どは、H.323プロトコルを採用している。企業向けのIP-PBX、
ール、WWWなど他のアプリケーションとの連携が容易であり、
IP電話機においても現在最も多く利用されているのがH.323
Unified MessageやWebダイヤル、相手の在席を確認するプ
である。
レゼンス機能など多様なサービスを提供することが可能であ
SIPは、IETF(The Internet Engineering Task Force) の
17
特
集
1
規格でありインターネットプロトコルとして仕様が作成されて
品質が劣化する可能性が高いのでルータで音声を優先す
いる。1998年3月にRFC2543として最初のバージョンが規
るなどの対策が必要である。
格化され、2002年7月に最新バージョンとしてRFC3216が
(3)インターネットVPN
発行された。H.323が電話網からのアプローチで標準化され
インターネットVPNは、各拠点に設置したVPN装置に
たのに対して、SIPはインターネットからのアプローチで標準
より拠点間の通信を暗号化しインターネット上で仮想的
化されたプロトコルといえる。Webで利用されているHTTP
な閉域網を構築するものである。ADSLやFTTHによる
とよく似たテキストベースのプロトコルであり、開発者にとっ
安価なインターネットを利用することでIP-VPNや広域イ
ては実装しやすく、他のインターネットプロトコルとの連携が
ーサネットサービスに比べてコスト面で圧倒的に有利で
容易であるという特徴がある。
ある。
2003年から多くの事業者がコンシューマ向けのIP電話サ
しかし、インターネットでは全く品質保証の仕組みが
ービスに相次いで参入したが、その事業者の多くがSIPプロト
ないのでインターネットVPNで通話品質確保のための
コルを採用している。つまり、多くの通信事業者のIP電話網
QoS(Quality of Service)を提供することは不可能であ
ではSIPプロトコルが利用されているということになる。IPセ
る。また、インターネットVPNでは本社などを中心にし
ントレックスサービスで使用されているプロトコルもSIPが多
たスター型のトポロジーになるケースがほとんどで本社
く、今後ますますIP電話プロトコルのSIP対応が進むと考えら
以外の拠点間の通話では、インターネットを2回通るこ
れる。
とになり遅延が発生する可能性が高くなる。また、
ADSLなどのアクセス回線の品質が不安定なこと、多く
2.5 ネットワーク技術
IP電話はリアルタイム通信であり、IPネットワークの設計し
だいでは遅延や揺らぎが発生し通話品質が劣化する恐れがある。
の事業者のネットワークを経由するので障害時の切り分
けが困難であるといった問題がある。
このようにインターネットVPNはIP電話には不適当な
IP電話で利用されるネットワークはIP-VPN、広域イーサネッ
ネットワークと考えられているが、最近、このような不
ト、インターネットVPN、インターネットなど様々であるが
安をものともせずインターネットVPN上でIP電話網を構
それぞれのサービスの特性を活かした品質対策が必要である。
築する例が増えている。このような企業では、コスト削
(1)IP-VPN
IP-VPNサービスでは、事業者側ネットワークの優先サ
減をもっとも重要視しており信頼性の不安を運用でカバ
ーしているようである。
ービスが利用できるので、PE(Provider Edge)ルータと
このような企業が増えてきた背景には、「ISPのバック
CE(Customer Edge)ルータの両方で音声データを優先
ボーンの広帯域化により保証のないインターネットでも
することで数百Kbpsの低速回線でも通話品質を確保する
通常の状態であれば十分な品質が確保できること」、「相
ことが可能である。
次ぐIP電話サービスの開始によりIP電話に対する抵抗感
(2)広域イーサネット
広域イーサネットサービスでは、事業者側でQoS(Quality
of Service)を提供するものは少ないので、自前で帯域制
が薄らいだこと」、「携帯電話などの代替手段が取れるた
め内線電話の品質・信頼性に割切った考え方をする企業
が増えてきたこと」などが挙げられる。
御装置を導入する必要がある。しかし帯域管理装置は高
価で設定も複雑なので導入する企業は少ない。広域イー
サネットの場合、その高速品目の安さを活かして全拠点
に10Mbpsクラスの高速回線を導入し十分な帯域を確保
18
3. IP電話を中心にした
企業ネットワークの構築例
することにより帯域管理をしないで通話品質を確保して
これまでの企業における音声・データ統合網は、大きく2種
いる例がほとんどである。但し、高速回線の拠点以外に
類に分類される。一つはIP-VPNや広域イーサネットなどの通
数百Kbps〜1.5Mbps程度の低速回線の拠点が含まれる
信サービスとVoIP Gateway装置で拠点間ネットワークの音
場合は、その帯域格差で高速拠点から低速拠点への通話
声・データを統合する「WANにおけるIP統合網」である。も
INTEC
TECHNICAL
JOURNAL
2003
40周年記念
第2号
う一つは、特定の拠点においてIP-PBXとIP電話機を導入し
LANにおいて音声・データを統合する「LANにおけるIP統合
網」である。これらのIP統合網はいずれも企業内で閉じてお
り公衆網との接続については、「データはインターネット」、
「電話は従来の加入電話網」というように音声とデータが個別
図1にこれらのIP電話サービスを利用した企業の音声・IP統
合網の構成例を示す。
A社は、各拠点とIPセントレックスサービス事業者のデータ
センターを広域イーサネットで接続し、音声・データ統合網を
構築している。支社では従来のPBXおよび電話機を撤廃して
IP電話機を設置している。外線についてはIP電話に切り替え
に接続している。
しかし、ここにきて公衆網との接続においても音声・データ
て基本的に「050番号」で発着信している。但し、緊急電話
を統合するサービスが相次いで提供されはじめ企業ネットワー
用および従来の「0AB〜J番号」での着信のために一部従来の
クは企業内網・公衆網も含めて一気にIP統合がすすむ可能性
電話回線を残しVoIP Gateway装置で接続している。本社は、
がでてきた。
既存のPBXを残しVoIP Gateway装置を使って社内IP電話網
通信事業者がコンシューマ向けIP電話サービスに参入したこ
とや企業の内線電話の交換機能を提供するIPセントレックス
に接続している。PBXを残しているため、「0AB〜J番号」で
の着信、緊急電話への発信については従来どおりである。
サービスを開始したことは冒頭で述べたが、これらは通信事業
データセンターにはソフトスイッチが設置されており、全て
者が従来の電話網とは別に「050番号」を使うパブリックな
のIP電話機、VoIP Gateway装置を集中管理している。また、
IP電話網を構築したことにより可能になったサービスである。
データセンターからは「050
このIP電話網は、既存のNTTの公衆網と事業者間接続されて
線網とIP電話網およびIP電話網経由の加入電話網との発着信
おり、利用者にIPインタフェースで電話サービスを提供できる。
を可能にしている。
IP電話網」に接続しており内
これまでの企業ネットワークでは内部をIP統合しても公衆
電話網と接続する場合はISDNなどの従来の電話のインタフェ
ースで接続する必要があったが、通信事業者がIP電話網を構
築したことによりIPプロトコルのまま公衆電話網と接続する
ことが可能になっている。
4. インテックグループの取り組み
インテックグループでも早くからIP電話技術によるソリュ
ーションを提供しており、次にいくつかの事例を紹介する。
データセンター
全てのIP電話機、Gateway
装置の信号を集中制御
インターネット
IP内線網から、IP電話事業者の
IP電話網間のGateway
(アドレス変換など)
ソフトスイッチ
050
IP電話網
ADSL
モデム
ISP網
SIP
ALG
SW
VoIP
アダプタ
050番号で無料通話(定額通話)
企業内 閉域網(広域イーサ・IP-VPN等)
内線通話(無料)
SW
SS7
050番号で加入電話と低額通話
SW
PBX
VoIP GW
加入電話網
VoIP
GW
従来の電話番号で着信
既存電話番号による着信・緊急電話用に
一部既存電話回線を残す
IP電話機
アナログ電話機
支社
加入
電話網
本社
A社IP統合網
SW
SIP-ALG
SS7
VoP GW
:LAN Switch
:SIP Application Gateway
:Signaling System No.7
:VoIP Gateway
図1 企業の音声・IP統合網の構成例
19
特
集
1
4.1 地域イントラネットにおける
ビデオ電話システム
VoIP Gateway装置により多数の企業にWANにおけるIP統合
ソリューションを提供している。IP統合はIP技術だけで提供
地方自治体では、CATV網や自ら敷設した光ファイバーを利
できるものではなく従来の電話系システムについても高い技術
用して地域イントラネットを構築する動きが活発であるが、イ
が要求される。インテックグループは従来AceAitelサービス
ンテックでは地域イントラネットで利用されるアプリケーショ
(広域内線サービス)を提供しており、電話についても高い技
ンとしてIP電話技術を利用した様々なシステムを導入した。
各ソリューションではインテック・ウェブ・アンド・ゲノ
ム・インフォマティクス社(以下、W&G)が開発した
術を持っている。インテックはこの電話技術を活かしてIP技
術者だけでは提供できない高品質なIP統合ソリューションを
提供している。
Gatekeeperとその応用アプリケーションにより、Web画面
から会議に参加する「Webダイヤル」や相手の在席確認を行
4.3 IP電話対応CTIコールセンターシステム
W&Gでは、IP電話対応コールセンター用ミドルウェアCTI-
う「プレゼンス機能」などを実現している。
自治体向けIP電話システムの導入例
Oneを製造販売している。NECインフロンティア社製のIP-
・IP-PBXによる自治体の内線電話構築[U市]
PBX(Aspire)を制御することによりIP電話機を利用したコ
・公共施設と自治体職員のTV電話によるコミュニケーション
ールセンターシステムの構築を可能にしている。現在は内線側
のみIP電話機を利用する構成であるが、今後、SIPトランク機
システム[K町(図2参照)]
・公共施設間のTV会議システム[T市]
能をサポートし、通信事業者の「050番号」によるIP電話サ
・ソフトフォンとビデオ電話機によるコミュニケーションシス
ービスを利用したコールセンターの構築も提供する予定である
(図3参照)。
テム[D町]
ロビーなどに
公開設置
オフィスコミュニケーションゲートウェイAspireと、
●テレビ電話管理サーバ
(Gatekeeper)
電話端末の管理、電話帳提供など
施設予約などに対する
問い合わせ
内蔵PCボードに搭載されたソフトウェアCTI-Oneが、
コールセンターに必要な環境・機能を提供します。
ISDN
PSTN
携帯電話
+
庁内イントラネットワーク
電話
問合せや
簡易会議
一般の利用者
IP
電話網
CTI-Oneはインテック・ウェブ・アンド・ゲノム・インフォマティクス株式会社の製品です。
http://www.webgen.co.jp/
各種情報システム
テレビ
電話セット
他の施設
の方
IP内線電話
AspireはNECインフロンティア株式会社の製品です。
http://www.necinfrontia.co.jp/aspire/
文化ホール、町民体育館、
図書館、行政サービスセンター
テレビ
電話セット
SIP
IP電話
●公開テレビ電話端末装置
テレビ電話端末B
(テレビ電話機能あり)
●公共機関向け端末
PC+Aテレビ電話セット
(テレビ電話機能あり)
図3 IP電話対応コールセンターシステム(CTI-ONE)
役場の
担当の方
役所各課、小中学校、保育園、
公民館、児童館、その他公共施設
4.4 IP電話制御ソフトウェアの開発・販売
W&GではIP電話制御用ソフトウェアの研究開発を行ってお
り、H.323のソフトスイッチである「Webgen Gatekeeper」
図2 地域イントラネットにおけるビデオ電話システムの例(K町)
やH.323のNAT対応ソリューションの「H323Proxyserver」
などを商品化し、通信機器メーカや大手SI業者にOEM提供し
4.2 企業向け音声・データ統合ネットワーク
ている。現在はBBルータ内蔵のアプライアンス製品やSIP対
インテックグループでは、インテックコミュニケーションズ
応製品の開発を進めており2003年秋には商品化する予定で
社(以下IC)のIP-VPNサービスや広域イーサネットサービスと
20
ある(図4参照)。
INTEC
TECHNICAL
JOURNAL
2003
40周年記念
第2号
適なソリューションをお客さまに提供していく予定である。
リダイレクト/プロキシ接続
参考文献
レジストラ機能
アドレス解決/変換、接続モデル決定
連携
外部SIPサーバ
(1)テレコミュニケーション:
ジネス
SIPネットワーク
登録
登録
(プライベートアドレス)
SIPネットワーク
(グローバルアドレス)
登
録
特集!骨格が見えたIP電話ビ
,テレコミュニケーション,(2003.5)
(2)日経コミュニケーション:
IPセントレックスの提供形態
は5通り ,日経コミュニケーション,
(2002.4.28)
WGSS
(3)日経コミュニケーション:
ALG接続
RTPプロキシ機能
SIP端末
SIP端末
IP電話サービス相互接続への
壁 ,日経コミュニケーション,
(2003.3.3)
SIP端末
SIP端末
WGSS : Webgen SIP Server(仮称)
ALG : Application Gateway
図4 IP電話サービスへのGateway機能付きSIPサーバ(開発中)
5. おわりに
2003年は、IP電話サービスを筆頭に、BBサービスの普及、
電気通信事業法の改正による相対契約の認可など通信をとりま
く様々な環境が転換期を迎えるため、本格的なIP時代の到来
を予想させる「IP元年」ともいえる年である。NTTは2002
年公開した中期計画の中で、「10年以内で市内網を含む全電
話網をIP化する」と宣言している。しかし、2003年のIP電
話を取り巻く通信業界の動きを見ていると、もっと早い時期に
フルIP化が完了するのではないかと思えてくる。
IP電話には緊急電話における「通報者の位置特定」や既存
の電話番号をIP電話サービスでも利用できる「番号ポータビ
リティティ」などの課題も残されている。しかし、現在「IP
アドレスと位置を対応させる技術」や「認証技術により端末の
移動を事業者が確認する技術」などが提案されており、近い将
来これらの問題も解決されるであろう。そして、IP電話は完
全に既存の電話に取って替わりコンシューマ・企業・通信事業
者を含めた本当の意味での音声・データの統合(フルIP化)
が実現するものと確信している。
このようにフルIP化に向かってIP技術は急速に進歩・変化
しており、次々に新しい製品やサービスが発表され続けるであ
ろう。インテックグループでは、研究開発、通信サービス、ソ
リューションを得意とするグループ各社が協力して、このよう
な技術の変化にすばやく対応する体制をとっている。音声・デ
ータ統合ソリューションについては、IP電話機、IPセントレ
野崎
均
Hitoshi Nozaki
・インテック・ウェブ・アンド・ゲノム・インフ
ォマティクス株式会社
・技術部ウェブテクノロジーグループ
サブマネージャ
ックスといった最新のIP電話技術を取り込むことにより、最
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