【 回答・解説 】廃棄物処理法理解度○×チェックテスト(過去問題集) 1)1 円で売れるものは何でも「有価物」になるので、廃棄物処理法の適用は受けない? 回答 × ●解 説 1円で買い取る代わりに、運送費を 100 円要求されるような場合は、 実質的に 99 円で廃棄物処理をしてもらっているのと同じですので、有 価物の売買ではなく、廃棄物の処理委託として取り扱われます。 2)事業活動によって生じた廃棄物はすべて産業廃棄物になる? 回答 × ●解 説 事業活動によって生じた廃棄物であっても、発生源の業種限定がある場合 は、その業種にあてはまらない事業者から排出された廃棄物は一般廃棄物 になります。 例)オフィスから発生するコピー用紙は、紙ゴミですが、建設業や製本業 に該当しないため、産業廃棄物ではなく一般廃棄物になります。 ※ 詳細は、以下のURLをご確認下さい。 『廃棄物管理の実務』第 9 回「一般廃棄物と産業廃棄物の区分の方法」 ⇒http://www.dinsgr.co.jp/common/img/jitsumu/jitsumu09.pdf 3)事業系一般廃棄物の処理責任は、市町村にある? 回答 × ●解 説 事業者が発生させた廃棄物は、一般廃棄物と産業廃棄物の別を問わず、事 業者に処理責任があります。 4)一般廃棄物収集運搬業の許可の有効期間は 5 年間である? 回答 × ●解 説 一般廃棄物処理業の許可の有効期間は「2 年間」です。 5)産業廃棄物を排出事業者自ら運搬する場合には、当該収集車両に「産業廃棄物運搬車」 という表示は必要ない? 回答 × ●解 説 排出事業者の自ら運搬であっても、表示が必要です。 6)産業廃棄物の保管場所には、保管場所である旨の掲示板を設置しなければならない? 回答 ○ ●解 説 詳細については、大阪府公式ホームページにてご確認下さい。 ⇒http://www.pref.osaka.jp/sangyohaiki/sanpai/hokantodokede.html 7)産業廃棄物の保管場所には周囲に囲いを設ける必要がある? 回答 ○ ●解 説 コンテナなどで保管をする場合は、コンテナ自体が囲いになりますので、 改めてフェンスなどをさらに設置する必要はありません。 8)工事現場の外の 300 平方メートル以上の敷地で建設廃棄物を保管する場合は、事前に都 道府県知事への届出が必要である? 回答 ○ ●解 説 2010 年改正で加わった新しい義務です。 詳細については、廃棄物処理法の実務Q&Aをご確認下さい。 ⇒http://www.dinsgr.co.jp/faq/q10.html#01 9)委託契約書に「産業廃棄物の性状及び荷姿」を記載するか、それらの内容を記載した廃 棄物データシートなどを添付しなければならない? 回答 ○ ●解 説 詳細については、廃棄物処理法の実務Q&Aをご確認下さい。 ⇒http://www.dinsgr.co.jp/faq/sanpai_faq.html#q01 10)リサイクルをする場合は、処理委託契約書を作成する必要がない? 回答 × ●解 説 手段が、リサイクルであっても、廃棄物処理費用のやり取りが発生する 場合は、廃棄物処理法の原則どおり、処理委託契約書の作成が必要です。 11)処理委託契約書を作成・保存しない排出事業者は刑事罰の適用対象となる? 回答 ○ ●解 説 廃棄物処理法第 26 条第 1 号「廃棄物の処理を委託基準に反した方法で委 託」に該当し、 「3 年以下の懲役若しくは 300 万円以下の罰金又はこれの 併科」の刑事罰の適用を受けます。 「廃棄物処理法の罰則」確認は ⇒ http://www.dinsgr.co.jp/common/img/jitsumu/bassoku.pdf 12)排出事業者が委託契約書を保存するべき期間は、委託契約成立の日から 5 年間である? 回答 × ●解 説 契約成立の日から 5 年間ではなく、契約「終了」の日から 5 年間です。 13)委託契約書には常に最新の許可証の添付が必要である? 回答 ○ ●解 説 許可証の有効期限切れに十分注意して下さい。万が一、許可証の有効期 限が切れている場合には、無許可業者への廃棄物処理委託となり、廃棄 物処理法第 25 条第 6 号「5 年以下の懲役若しくは 1,000 万円以下の罰金 又はこれの併科」の刑事罰の適用を受けます。 14)委託契約書を解除した場合の処理されない産業廃棄物の取扱いに関する事項は、委託 契約書の法定記載事項ではないから記載しなくても良い? 回答 × ●解 説 法定記載事項ですので、適切に記載する必要があります。 詳細については、廃棄物処理法の実務Q&Aをご確認下さい。 ⇒ http://www.dinsgr.co.jp/faq/sanpai_faq.html#q01 15)社名変更や代表取締役の変更が生じた場合には、必ず委託契約書のまき直しが必要で ある? 回答 × ●解 説 詳細については、廃棄物処理法の実務Q&Aをご確認下さい。 ⇒http://www.dinsgr.co.jp/faq/q02.html 16)廃棄物処理委託契約書の法定記載事項に変更が生じた場合には、原則、変更契約書(覚 書)等の締結が必要である? 回答 ○ ●解 説 法律上、契約書のまき直しや覚書の締結基準については、定めがありま せんが、法定記載事項については、変更が生じた場合に、変更契約書(覚 書)等を必ず締結する必要があります。 なお、法定記載事項以外の項目に関して変更が生じた場合には、変更契 約等の締結は必要ありませんが、項目によっては、変更通知文書で対応 したり等、その他方法により対応頂くことをお勧め致します。 17)中間処理後の再資源化物の売却先は、廃棄物処理委託契約書の法定記載事項(最終処 分の場所等)に該当する? 回答 × ●解 説 詳細については、廃棄物処理法の実務Q&Aをご確認下さい。 ⇒http://www.dinsgr.co.jp/faq/q15.html#03 18) 「委託する産業廃棄物の予定数量」 (法定記載事項)と実際の委託数量に変更が生じ た場合には、必ず変更契約書(覚書)等を締結する必要がある? 回答 × ●解 説 詳細については、廃棄物処理法の実務Q&Aをご確認下さい。 ⇒http://www.dinsgr.co.jp/faq/q14.html#01 ※お詫び※ 「廃棄物処理法理解度チェックテスト(第十一回)」1-4)のご回答が、 「○」となってお りましたが、正確なご回答は「×」となります。ご回答内容が間違えておりましたこと、 お詫び申し上げます。 19)委託料金が毎月変動する場合、料金を確定することができないので、委託契約書には 記載しなくても良い? 回答 × ●解 説 覚書等で別途料金を決定する場合は、廃棄物処理委託契約書の料金欄に 「別途覚書で決定する」と記載し、覚書を別途取り交わしたうえで、契 約書と覚書を一緒に保存しておきましょう。 20)廃棄物処理委託契約書の処理料金は、1 ヶ月当たり又は単位廃棄物量当たりの記載方法 で問題ない? 回答 ○ 21)産業廃棄物の処分または再生を委託する場合、 「処理施設の所在地、処分の方法及び処 理能力」を産業廃棄物処理委託契約書に記載すればよく、再生を委託する場合には、 委託契約書への同様の記述は必要ない? 回答 × ●解 説 産業廃棄物の再生委託についても、必ず処理施設の所在地、処分又は再 生の方法及び処理能力を記載しなければなりません。 22)不適正処理を行っていると思われるが、安い値段で処理してくれる産業廃棄物処理業 者に委託しても、法令で定められた「委託基準」さえ順守していれば法令違反に問わ れることはない? 回答 × ●解 説 詳細については、廃棄物処理法の実務Q&Aをご確認下さい。 ⇒http://www.dinsgr.co.jp/faq/q21.html 23)有価物の取引の場合でも、元々が廃棄物であった物なので廃棄物処理委託契約書の作 成が必要である? 回答 × ●解 説 有価物の売買取引の場合は、廃棄物の処理委託ではないため、契約書の 作成は義務ではありません。ただし、有価物として買い取られる場合で も、運送費の方が高額になる場合は、逆有償取引となりますので、有価 物の運搬が終了するまで廃棄物と見なされ、産業廃棄物収集運搬委託契 約が必要となります。 24)マニフェスト伝票の「数量」欄は、中間処理業者が記入するものである? 回答 × ●解 説 廃棄物の数量は、排出事業者がマニフェスト交付時に記載しなければな らない項目です。ただし、 「重量」ではないため、 「ドラム缶 3 本」等廃 棄物の量を特定できる単位を記載すれば問題ありません。 25)積替え保管業者が抜き取った有価物の量はマニフェストに記載しなくても良い? 回答 × ●解 説 積替え保管場所での有価物の拾集量はマニフェストに記載しなければな りません。 26)中間処理終了年月日については、正確な処理日がわからないため、事業場に搬入され てきた日付の記入で良い? 回答 × ●解 説 中間処理業者は、正確な中間処理終了年月日を記載する必要があります。 27)専ら物に該当する物も廃棄物である以上マニフェストの交付が必要である? 回答 × ●解 説 原則、専ら物の場合はマニフェストの交付が義務ではありません。 但し、マニフェストの交付義務が免除されるのは、専ら物のみの処理を 業としている者(専ら業者)に委託する場合であり、専ら物業者以外の 収集運搬業者や処分業者に委託する場合には、マニフェストの交付が必 要となります。 28)マニフェストの保存期間は 10 年間である? 回答 × ●解 説 マニフェストA票は交付後 5 年間 B2・D・E票はそれぞれ返送後 5 年間 29)マニフェストを交付しない排出事業者は刑事罰の適用対象となる? 回答 ○ ●解 説 廃棄物処理法第 29 条により、 「6 カ月以下の懲役、または 50 万円以下の 罰金」の適用対象となります。 30)マニフェスト交付後 200 日を経過してもE票が返ってこなかったとしても、それは処 理業者の責任なので、排出事業者は何もしなくて良い? 回答 × ●解 説 マニフェスト交付後 180 日経過後もE票が返送されてこない場合、排出 事業者は、生活環境の保全上必要な措置を講じた上で、30 日以内に都道 府県知事にその措置内容などを報告しなければなりません。
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