資料1号 子どもに関する条例等制定状況 (大阪府内 平成 23 年 8 月調査) ■制定済 (6) 大阪市、堺市、東大阪市、大東市、池田市、箕面市 ■策定中 (1) 泉南市 ■制定予定 (2) 和泉市、豊中市 ■予定なし(27) 茨木市、島本町、豊能町、守口市、枚方市、寝屋川市、門真市、四條畷市、八尾市、富田林市、河内長野市 松原市、羽曳野市、藤井寺市、太子町、河南町、千早赤阪村、岸和田市、泉大津市、貝塚市、泉佐野市 高石市、熊取町、田尻町、吹田市、摂津市、忠岡町 ※条例の性格 ◍「基本理念型条例」…子ども育成についての理念、子どもの権利の保障や施策の方向など、子どもに関する 施策を推進するための原則等を定めた条例 ◍「個別型条例」 …子どもの権利侵害に対する相談・救済など、個別的な課題に対応していくための条例 ◍「総合保障型条例」…子どもの施策の方向、意見表明・参加、相談・救済、施策の検証など、子どもの権利 を総合的に保障する条例 ■制定済-1 市 大阪市 名称・制定日・条例の性格 大阪市児童を虐待から守り子育てを 支援する条例 平成 22 年 12 月 ◍条例の性格:個別型 制定の理由・根拠・基本方針 担当部署 ▢制定理由…児童を虐待から守るため、基本理念を定め、本市、市民、 こども青少年局 保護者の責務を明らかにするとともに、虐待の予防及び早期発見、 子育て支援部 通告にかかる対応等基本となる事項を定め、児童の心身の健やかな 成長及び発達に寄与することを目的として制定。 堺市 堺市子ども青少年の育成に関する条 例 平成 20 年 4 月 ◍条例の性格:基本理念型 ▢制定理由…いじめ、不登校、非行等の今日の多岐にわたる青少年問題 子ども青少年局 は、思春期になって突然生じるものではなく、乳幼児期からの成長 子ども青少年育成 の中で自尊感情が乏しく、他者との信頼関係等を築けないことや、 部子ども青少年企 大人の意識や行動を始め青少年を取り巻く環境が大きく影響してい 画課 ると捉えることができる。 このことも踏まえ、子ども青少年を取り巻く大人一人ひとりが、 子ども青少年が社会的に自立した大人へと成長するために望ましい 環境はどうあるべきか、自らの責任を自覚し、行動を問い直すとと もに、子ども青少年が一人の人間として尊重され、個性や能力を発 揮し、広い視野と人権感覚を持ち主体的に行動できるよう、社会全 体でその成長支援を行うための行動の指針として制定。 ▢基本理念 ・子ども青少年育成への責任を自覚し、行動を律し、協働する。 ・子ども青少年を一人の人間として尊重し、個性や能力を発揮できる よう育む。 ・子ども青少年が広い視野と人権感覚を持ち、主体的に行動できるよ う育む。 -1- ■制定済-2 市 名称・制定日 東大阪市 子どもを虐待から守る条例 平成 17 年 12 月 ◍条例の性格:個別型 制定の理由・根拠・基本方針 担当部署 ▢制定理由…東大阪市においても子ども虐待件数が増加し、平成 16 年 福祉部 の「児童虐待の防止等に関する法律」「児童福祉法」の改正により、 子育て支援課 市が子ども虐待に関する通告を受けたときは、その子どもの安全を 確認しなければならないこと、市が子どもや家庭に関する相談に最 初に応じる窓口となったことなど、子ども虐待対応に関する市の役 割が増大した。 このため、子ども虐待を未然に防止し、子どものすこやかな成長 及び発達を保障するため、市、市民及び保護者が協力して子どもを 虐待から守る取組みを強化していく必要があり、本条例が制定され た。 ▢基本方針…子ども虐待が著しい人権侵害であることから、子どもの人 権を守ることを基本にすえた。 また、二法の改正を踏まえ、市の果たすべき責務は、虐待の発生 を予防することにあるとの認識のもと、 「子育て支援事業の充実、そ の他安心して子育てができる環境整備に努めなければならない。」な どを明確にし、子ども虐待のないまちづくりをめざし全市的に取り 組んでいこうとするものである。 大東市 大東市子ども基本条例 平成 19 年 9 月 ◍条例の性格:基本理念型 ▢制定理由…次世代育成を推進強化するにあたり、 「地域、行政、学校、 福祉・子ども部 企業等社会一体となって子どもを生み育てられる街づくりの推進」 といった市の理念的なものを掲げ、具体的な取り組みを行う必要性 から条例を制定。 -2- 子ども支援課 ■制定済-3 市 池田市 名称・制定日 池田市子ども条例 制定の理由・根拠・基本方針 担当部署 ▢改正の内容…国の子ども・子育て新システムに関する中間取りまとめ 子育て・保険部 平成 17 年 4 月 を受け、改正を行った。 (平成 23 年 9 月一部改正) ◍条例の性格:基本理念型 幼・保一元化及び全ての子どものいる家 子育て支援課 庭への養育支援をつけ加え、 ・子ども子育て事業計画並びに子ども子育て会議の設置 ・子ども条例の改正とともに、子ども・子育て基金を設置 箕面市 箕面市子ども条例 ▢制定理由…青少年問題協議会において、子どもの権利(0~18 歳)を 子ども部 平成 11 年 10 月 トータルで見るという理念条例の検討が求められた。 ◍条例の性格:基本理念型 -3- 子ども政策課 ■策定中-1 市 泉南市 予定-名称・制定日 制定の理由・根拠・基本方針 泉南市子どもの権利に関する条例 ◎これまでの経緯 (仮称) 担当部署 教育委員会人権 平成 24 年 3 月 ・子どもの権利条約が国際連合で採択されて 22 年、日本が批准して 17 教育課・人権推 予定 ◍条例の性格:総合保障型 年、自治体では平成 12 年に神奈川県、川崎市で国内はじめての子ども 進課・保育子育 の権利に関する総合的な条例が制定され、その後、そのような条例を て支援課 策定する自治体が少しずつ増えている。 ・泉南市においても、子どもにやさしい街づくりを推進していくため、 マニフェストとして、 「子どもの権利に関する条例」を策定することを かかげた。子どもの権利に関する条例は、子ども施策を推進していく 際の法的根拠であり、子どもの育ちや子育て支援に係わる関係者が基 本的な考え方や理念を確認するものである。 ・平成 21 年 10 月には、 「(仮称)泉南市・子どもの権利に関する条例」 策定準備委員会で、 「 『 (仮称)泉南市・子どもの権利に関する条例』の 制定に向けて」という冊子を作成し、現状認識と子どもの権利条例に 関する学習をすすめてきた。 ・泉南市では、これまでも子どもに関する施策を積極的に実施してきた。 ・就学前保育教育では、子育て支援センターを設立して 10 年になり、地 域での子育て支援をきめ細かく行ってきた。また、保育所では、指定 管理者の導入に伴い、延長保育、病後児保育、一時預かりなど、多様 な保育の展開を行ってきた。 ・幼稚園においては、平成 23 年度より 9 園を 2 園として再構築を行い、 3 歳児保育、預かり保育、バス通園など新しい施策に取り組んでいる。 -4- ■策定中-2 市 (泉南市) 予定-名称・制定日 制定の理由・根拠・基本方針 ・学校教育においては、地域の安全、安心ということで、全小学校区 で青色パトロールを実施し、地域では多くの方が、安全パトロール 員として子どもたちの登下校を見守っている。 ・しかし、地域の見守りの中で育つ子どもたちではあるが、これまで 行われてきた子どもや保護者を対象にした各種調査や、子どもたち の現実を見ると、子どもたちの抱える状況には厳しいものがある。 ・子どもに係わる大人が子ども観の共有を図り、安心して保育教育を 受け、豊かに生きていくための施策の位置づけをするためにも、子 どもの権利に関する条例を制定することが必要であるという再認識 に至っている。 -5- 担当部署 ■策定予定-1 市 和泉市 予定-名称・制定日 和泉市こども条例(予定) 制定の理由・根拠・基本方針 子どもの権利を守り、安心して子育てができる環境整備や子どもが健 こども部こども未 予定-平成 26 年度中 やかに育つことを社会全体で見守る基盤整備を実現するため。 ◍条例の性格:未定 豊中市 (仮称)子ども健やか育み条例 担当部署 来室こども政策担 当 次世代育成行動計画が平成 26 年に終了するため、市独自の子育て支援 こども未来部こど 予定-平成 25 年 4 月 計画が必要となる。現在、懇話会を設置し、検討を進めている。 ◍条例の性格:総合保障型 も政策室企画グル ープ -6- ■制定予定なし-1 市 未制定の理由 茨木市 必要性等を研究中 島本町 次世代育成支援対策行動計画後期計画である「島本町子育て支援プラン」において、 「すべての子どもが主体的な存在として 尊重され、いきいきと育成される社会の形成」との基本理念を掲げている。また、基本方向である「子どもの人権の尊重」 「次 代を担う子どもの育成」 「すべての子どもと子育て家庭への支援」 「地域社会全体による子育て支援」に基づき、いじめなど子 どもの人権侵害からの救済や予防や、児童虐待防止などあらゆる人権に係る課題について諸施策を講じているところである。 したがって、現在、このプランを根拠として事業を進めていることから、同趣旨の条例を制定する予定はないが、今後、他市 町村においての動向に常に注視し、よりよいあり方を検討していきたいと考えている。 豊能町 豊能町人権尊重のまちづくり条例(平成 10 年 1 月 1 日施行)の第1条(目的)に「~子どもを含むあらゆる差別のない明るく 住みよいまちの実現に寄与することを目的とする。 」と規定しており、町行政と町民の責務を明記する中で子どもの人権尊重 の推進を図っていくものである。 守口市 条例の制定を行わず、関係各課がさまざまな形で施策を行っており、条例制定自体を喫緊の課題と考えていない。 枚方市 子ども権利条約の基本的な理念等を踏まえて、平成 22 年 3 月に枚方市新子ども育成計画(後期計画)を策定した。 寝屋川市 今後、子どもに関する条例の制定等は、調査、研究していく。 門真市 現状においては、条例等の制定につきその必要性・内容・性格等に係る庁内議論が尽くされていないため。 四條畷市 平成 22 年 3 月に「なわて子どもプラン・後期計画」を策定し、前期計画に引き続きすべての子どもの人権を尊重する視点を 本プランの最も重視する視点として、子育ての施策を推進していることから、 「子ども条例」の主旨は「なわて子どもプラン」 に反映しているため、制定予定はない。 八尾市 八尾市次世代育成支援行動計画(後期計画)に基づき次世代育成支援を推進しているため、現在のところ不要と考えている。 富田林市 現在、子どもの人権施策を総合的に推進する計画がないことや、担当課をどこにするかを含めて、今後の課題と考えている。 河内長野市 現在のところ、各部署において検討項目としてあがってきていないため、制定予定はない。 松原市 現場では、子どもの問題及び人権について対応しているが、条例制定の論議には至っていない。 羽曳野市 「子ども」に関係する部署が多岐にわたっており、調整を要するため。 -7- ■制定予定なし-2 市 未制定の理由 藤井寺市 現在、検討段階であるが、制定に向けての具体な動きはない。 太子町 現在、子どもの人権に関することについては、 「太子町人権行政推進プラン」に基づいて取組を行っており、 「子どもに関する 条例等」の制定については、未だ検討段階にも至っておらず、府内の自治体の制定状況等を注視したいと考えている。 河南町 今後、各関係課と協議を行い検討する。 千早赤阪村 近隣市町では制定しているところはまだない。また、その動きもない。当面は推移を見守っていく予定である。 岸和田市 「児童憲章」 「児童の権利条約」 「子どもの権利に関する条約」また、本市が制定した「岸和田っ子宣言」の趣旨を尊重するこ とを基本として策定した岸和田市次世代育成支援行動計画に沿って人権施策を進めていく。 泉大津市 現時点では検討までは至っていない。 貝塚市 関係課が複数にわたるため、関係課の検討と調整が必要である。 泉佐野市 他自治体の動向も見ながら今後検討する。 高石市 児童憲章、児童権利宣言並びに児童の権利に関する条例で子どもに関する権利保障は規定されており、高石市次世代育成支援 行動計画で育成支援計画を策定している。 熊取町 子どもの権利条約の理念である 「生きる権利」 「育つ権利」 「守られる権利」 「参加する権利」の保障を基本理念とする『熊取 町次世代育成支援対策地域行動計画』により総合的な子ども施策を推進しているため、現在のところ制定の予定はない。 田尻町 近隣の市町村の動向を鑑みながら判断したい。 吹田市 昨年度の 12 月議会で、子育て教育条例として提案したが継続審議となり取り下げた。 摂津市 制定予定なし 忠岡町 制定予定なし -8-
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