第 67 回獣医師国家試験 ・簡易分析と今後の対策 ・国試研の問題的中実績

第 67 回獣医師国家試験
・簡易分析と今後の対策
・国試研の問題的中実績
国試研(獣医師国家試験対策研究会)編
第 68 回 獣 医 師 国 家
試験合格に向けて
2015 年 2 月に新出題基準の初回となる第 67 回獣医師国家試験が実施されました。今後約 5 年はこの新出題基
準で問題の出題が続くことになると思われますが、初回ということもあり簡単に分析してみました。今後の参考
になれば幸いです。
1. 試験難易度
第 66 回獣医師国家試験の問題難易度と比較して、第 67 回獣医師国家試験の問題は全体的に難易度低めで
した(過去 5 年で比較しても難易度は低い)。必須問題と学説問題はとくに難易度が低く、実地問題は例
年通りの難易度でした。
参考までに農林水産省から発表された過去 5 年の合格率等のデータを下記に貼りつけておきます。全体
の合格率は低くワースト 2 ですが、既卒の合格率をみると過去 5 年で最も高いのが第 67 回です。これは
単純に新卒の合格率が低く、全体の合格率を下げたと解釈すべきだと思います。新しい知識が出題されて
最も困るのが既卒者なのですから、既卒の合格率が問題の難易度を最もよく反映していると考えるとよい
でしょう。
2. 出題内容
新出題基準で新しく入った行動学や栄養学の出題数が何問程度になるのか、その分どの科目の出題数が減
らされるのかが問題でした。結論から言いますと行動学と栄養学の出題は少なく、全体のバランスに影響
はありませんでした(今後もこの傾向が続くという意味ではない)。栄養学は今までも内科の問題として
出題されていたため、今回の出題も栄養学関係の問題が多いなとは感じられず、例年通りに栄養学の知識
を問う問題が散見されたな、という程度です。行動学の問題も 1,2 問程度で、繁殖学と重なるため目立
った出題数の増加には感じられません。ただ新出題基準に新しく入ったキーワードであるリスクアナリシ
~1~
ス、アイゼンメンジャー症候群、特用家畜、ダイオキシン類といった知識は早速出題されています。これ
らは第 66 回以前の過去問題を何度解いても勉強できない知識ですので、今後も新出題基準にある新しい
科目、キーワードなどは毎年数問出題されると考えた方がよいでしょう。最後に例年と同じだった点は過
去問類似問題が出ていることです。とくに学説問題で過去に出題された問題の一部をいじくっただけの問
題がかなり出ていたため、過去問題をバッチリ勉強していた受験生には学説問題は易しかったと感じられ
たはずです。
3. 気になった変更点(傾向の変化)
今までは法規関連の問題は必須問題に集中する傾向がありましたが、第 67 回獣医師国家試験から傾向が
変わりました(今後もこの傾向が続くという意味ではない)。必須問題の法規問題が減少し、その分学説
で出題されています。また必須問題の法規が減少した部分は倫理と福祉分野の問題が増加しています。基
本的に倫理・福祉問題は点取り問題ですので、この傾向変化一つとっても必須問題の難易度が低くなった
ことは明らかです。必須問題が導入された第 61 回から数えて 7 度目の必須問題の出題となりますが、そ
れまでの間に学説と実地で合格点を取れたのに必須で不合格になってしまった受験生が少なからずいま
した。この逆転現象は受験生の問題もありますが、出題者側の問題でもあります。必須問題の難易度低下
はこのような問題の改善と捉えられることもできるので、今後も第 67 回獣医師国家試験の難易度と同程
度(つまり簡単な問題)の必須問題が出題されるかもしれません。一方、実地問題では必須問題と同じ単
純五択問題が増え、a,b~の組み合わせを選ぶ問題(K2 問題)は減少しています(もともと K2 問題は廃
止する方向性を検討していた経緯があるので、この傾向は今後も続くと思われます)
。実力がなくても正
解できる K2 問題が減ったことから難易度が上がったように感じた受験生がいたかもしれませんが、出題
内容そのものの難易度は例年通りです。
では次に前述の簡易分析に基づいて今後の対策を考えてみたいと思います。
1. 新出題基準に基づいた新しい科目やキーワードの問題について
簡易分析でも述べたように、新しい科目やキーワードの問題は過去問題を解いても身につかないため、過
去問題とは別の学習が必要となります。知識自体が乏しい受験生は当然ですが、教科書を購入し勉強する
ことをお勧めします。ある程度知識のある方は国試研 V システムや楽々に新出題基準に対応した練習問題
が搭載されているので、問題を解きながら学習することをお勧めします。また書籍としてはインターズー
発刊「新分野徹底解明! 獣医師国家試験 新出題基準対応予想問題集(税込 4,104 円)」をお勧めしてお
きます。農林水産省のホームページで旧出題基準と新出題基準を PDF ファイルでダウンロードし、数百ペ
ージの資料を見比べてどこが新しい知識かを自分で調べることもできますが、無駄な時間を要すためお勧
めしません。手前味噌で恐縮ですが、前述した国試研 V システムや楽々、または予想問題集の利用が賢明
かと思われますので、参考にしてください。
2. 過去問題全般について
前回の出題基準(旧出題基準)に基づいた過去問題は第 61 回~第 66 回獣医師国家試験で、第 60 回以前
は前々回の出題基準で出題されたものです。よって過去問題を活用する際には目安としてまずは第 61 回
以降の過去問題を勉強しましょう。第 60 回以前の問題の中にはすでに出題されない知識や法律変更など
で勉強する意味がない問題が入っています。余裕があればそれらに気を付けて第 60 回以前の過去問題に
手を付けても良いですが、基本的には必要性を感じません。国試研 V システムでは第 57 回獣医師国家試
験からの過去問題を搭載していますが、第 57 回から第 60 回までの過去問題はあくまでも「この知識の出
題が多いな」という傾向をつかむために利用しましょう。
~2~
3. 過去問題(学説)の勉強の仕方について
国家試験合格の最大のカギとなるのが学説問題です。全問題数に占める割合が多いだけでなく、基礎の部
分であるため、学説の知識の欠如は致命傷となります。学説の知識(基礎知識)が欠けている受験生が実
地(応用)を解ける道理はありません。よって徹底的に過去問題を勉強することが最も合格への近道であ
ることを肝に銘じて勉強するようにしましょう(おもしろい、おもしろくないで勉強するわけではありま
せん)。学説の過去問題を解く際には以下の 3 点に注意してください。
①すべての選択肢を活用すること
過去問題は正解できたかどうかよりも、すべての選択肢の内容が理解できているかの方が重要です。
まったく同じ過去問題がまれに 1,2 問出題されることもありますが、基本的には少し問題をいじくって
出題します。そのいじくり方は単純に選択肢の内容を変えるだけなのです。つまり 5 択の問題で今回は 1
の選択肢を正解とし、2 から 5 の選択肢内容は誤りの記述であったとします。この場合、翌年以降は選択
肢 1 の内容を誤りにし、残りの選択肢の記述を正しい文章に変えて出題するのです。
過去問題をやった、勉強した。でも不合格だったという受験生の多くが正解の選択肢だけが重要だと勘
違いし、正解でない選択肢の勉強を疎かにしているので、少し問題を変えられただけで正解できなくなっ
てしまうのです。必ず(とくに選択肢が文章の問題)は全選択肢の内容をしっかり勉強するようにしまし
ょう。
②必須問題と実地問題を意識して勉強すること
必須と学説、実地と学説はつながっています。必須問題で出題されたものが次には学説で登場したり、
逆に学説で簡単だった(正解率が高かった)問題が次に必須で出題されています。また学説問題で問われ
た内容が次に実地で出題され、逆に実地で出題された内容が次に学説で出題されることもあります。例え
ば内科の○○病という病名に関し、検査結果や症状の知識を問う問題が学説で出題されたら、今度は実地
問題として症状、検査結果から疑わしい病名を選ぶ問題が出るのです。
このことから学説を勉強する際に見た図、写真などは実地で出題されるかもしれないと意識して勉強せ
ねばならないことがわかります。もっと簡単に言いますと、学説と実地の双方で出題されている知識は重
要で、出題頻度が高いということなのです。学説を勉強していて、この知識は実地でも出題できるなと思
ったら重要な知識。これは実地で出題しにくいなと思ったら、あまり重要ではない(出題頻度が低い)知
識と考えることもできます。いずれにしても学説のことだけを意識して勉強するのは愚かな行為です。必
須、実地に良い影響が出るような学説の勉強を心がけましょう。
③選択肢の組み合わせ問題を使わないこと
過去 5 年の国家試験の出題形式には単純五択問題と二つの選択肢の組み合わせを選ぶ K2 問題の 2 種が
あります。本ファイルの後半に的中実績が掲載してある第 67 回獣医師国家試験必須問 1 や問 2 などが単
純五択問題、学説 B 問 36 や問 77 が K2 問題になりますので、参考にしてください。
この 2 種の出題形式には難易度で違いがあり、単純五択の方が K2 問題よりも難しい問題となっていま
す(偶然正解する確率が低い問題ということ)。つまり K2 問題は実力ではなく、偶然正解する確率が高い
ので、受験者が自分の実力を見誤ってしまうことになる問題なのです。
K2 問題はうまくいくと a~e の 5 つの選択肢のうち、2 つの選択肢の正誤さえわかれば正解できる問題
です(つまり残り 3 つの選択肢の知識はいらない)。学説問題が一番 K2 問題の占める割合が高いので(必
須問題はすべて単純五択問題、実地問題も一部が K2 問題で大半が単純五択問題)、過去問を解いた際に自
分の真の実力と違った成績に最もなりやすいのが学説問題なのです。しかし受験生の多くがそのことに気
付かず、学説で 6 割以上取れたから大丈夫と油断してしまうので注意しましょう。
~3~
これも手前味噌で恐縮なのですが、国試研 V システムに搭載してある過去問題は K2 問題を排除してあ
ります(組み合わせをなくし、正解を 2 つ選ぶ問題に修正してあります)
。このため自分の実力を勘違い
することなく、すべての選択肢について正誤を考える癖も身に着くようになっていますので、お勧めして
おきます(もちろんペーパーで過去問を解く際に自分で組み合わせをなくして問題練習することもできま
す)
。
4. 勉強する際のポイントについて
何かについて学ぶ時や覚える時には優先順位をつけることが大事です。すべてを暗記し、理解できるわ
けではありませんので、重要性の高いものを優先的に勉強したり、覚えたりするのは受験テクニックとし
て必須です。しかし優先順位を付けずに勉強する受験生が後を絶ちません。あれもこれもと欲張って自分
の限界を超えたものを覚えようとすれば、覚えきれないのは当たり前です。
では重要性の高い知識とは何でしょうか。前述した「過去問題(学説)の勉強の仕方」で述べたことも
重要な知識は何であるかを見抜く一つの指標になります。その他にも近年問題となった疾患や感染症など
も重要性が高い知識となるでしょう。しかし新出題基準となった初回の第 67 回獣医師国家試験の問題を
みると明らかに重要性が高まっている知識が見て取れます。そこに気付かずに闇雲に勉強するよりも、そ
の基準(指標)で知識を学ぶ方が賢明なのは言うまでもありません。
重要性が高まっている知識、それは「国際的な視点・日本と獣医師に望まれること」です。そもそも新
出題基準にした一番の理由は、日本以外の諸外国から変革を迫られているからというのが最も大きな理由
であろうと考えます。感染症にしても、食の安全にしても、環境問題にしても今や自国だけで解決できる
問題はほとんどなく、自国以外の国の協力や連携が不可欠です。そのような視点でものごとを考えられる
ような獣医師を合格させたいという願いが第 67 回獣医師国家試験では強く感じられました(問題にはメ
ッセージがあるのです)。
例えば本ファイルの後半にある的中実績に第 67 回獣医師国家試験・学説 B 問 79 があります。国内発
生のない魚類感染症を問う問題ですが、なぜコイ春ウイルス血症が正解となったのかを理解しないといけ
ません。他にも国内発生がない魚類の重要な感染症は多数あるにもかかわらず、なぜコイ春ウイルス血症
を出題者は正解にしたのかということです。
現在、わが国の養殖で国内発生を最も恐れているのはコイ春ウイルス血症(SVC)で、侵入する可能性
が高く、特に中国からの侵入を警戒しています。そういった国際的な背景や事情を理解しないまま国内発
生のない魚類感染症(特定疾病)をすべて暗記するのではなく、その中でもとくにコイ春ウイルス血症は
重要だから絶対に覚えようという勉強の方が有効な勉強であることを受験生には理解して欲しいのです。
また第 67 回獣医師国家試験の学説、実地の公衆衛生学や感染症の問題はかなり国際的な視点を取り入
れた問題になっていることも覚えておきましょう。これは今後も必ず継続する傾向だと考えますし、ます
ますこの視点での出題が増えるはずです。何が大事なポイントなのかを意識しながら過去問題を勉強する
癖を身につけ、ぜひ国家試験合格を勝ち取ってください。
~4~
第 67 回獣医師国家試験の問題でほぼ的中と言ってよいと思われるもの※1 を以下にピックアップしました※2
(少しかすった問題などは記載していません)
。国試研では V システム、楽々、そして全国模試でオリジナルの
問題を多数作問していますが、それらを勉強していると本番で「どこかで見たな」という類似問題が出題されま
す。
とくに以下に示す第 67 回獣医師国家試験の必須(問 9、18、49)、学説 A(問 36)、学説 B(問 21、35、36、
38、41、77)、実地 C(問 25)は試験直前の 2015 年 1 月末に実施した国試研・全国模試で出題した問題です。
試験の約 1 か月前に類似問題を練習できることは合格をするうえで有利なのは言うまでもありません。
また、そのうち学説 A 問 36、学説 B 問 38 と問 41、実地 C 問 25 は新出題基準において新しく入った出題範
囲の問題となります。これらの問題は第 67 回以前の国家試験過去問題を解いても練習できない(勉強できない)
知識ですので、直前の全国模試が新出題基準に対応した良問を出題していることがご理解いただけるかと思いま
す。
※1:国試研の V システム、楽々、全国模試の問題を解き、解説をきちんと覚えていたならば正解できる問題
※2:赤字は正解を意味します。
第 67 回獣医師国家試験
必須問 1
動物福祉の国際的基準である「5 つの自由(5R)」に含まれないのはどれか。
1.飢えと渇きからの自由
2.不快からの自由
3.痛み、傷害、病気からの自由
4.恐怖や抑圧からの自由
5.死からの自由
国試研:病気の早期発見は 5 つの自由のどれに該当するか。適切なものを 1 つ選びなさい。
1.飢え・渇きからの自由
2.不快からの自由
3.痛み、怪我、病気からの自由
4.正常な行動を示す自由
5.恐怖や絶望からの解放
国試研:動物福祉に関する Five Freedom(5つの自由)に該当しないのはどれか。
1.飢えと渇きからの自由
2.不快からの自由
3.束縛や拘束からの自由
4.恐怖や抑圧からの自由
5.正常な行動を表現する自由
~5~
第 67 回獣医師国家試験
必須問 2
動物福祉の説明として最も適切なのはどれか。
1.動物の殺処分を行わないようにする。
2.動物を人間の福祉向上のために活用する。
3.動物の利用を認めながら良い状態で生活させる。
4.動物に人と同等の権利を認め一切の利用を否定する。
5.動物の疾患の予防と治療を徹底する。
国試研:動物福祉における動物利用の考え方として適切なものを1つ選びなさい。
1.人が動物を利用することを断じて禁止している。
2.人が動物を利用することを積極的に推奨している。
3.人が動物を利用することを否定している。
4.人が動物を利用することを許容している。
5.人が動物を利用することに賛成している。
解説:動物福祉では、ヒトが動物を利用することを許容しています。許容とは利用することを認めるという意味です。
第 67 回獣医師国家試験
必須問 8
「獣医師法」に規定されていないのはどれか。
1.応召義務(診療に応じる義務)
2.飼育動物の保健衛生の向上に必要な事項の指導義務
3.診療簿保存義務
4.診断書交付義務
5.野生動物の救護義務
国試研:獣医師法に定められた獣医師の義務でないのはどれか。
1.応召義務
2.届出義務
3.保健衛生指導義務
4.動物のQOLの向上義務
5.診療簿・検案簿の作成義務
~6~
第 67 回獣医師国家試験
必須問 9
「獣医師法」第 22 条で定める獣医師の氏名、住所、その他の事項の届出は何年毎に行わなければならないか。
1.1 年
2.2 年
3.3 年
4.5 年
5.10 年
国試研:獣医師法第22条に定める獣医師の届出義務に関する正しい記述を選べ。
1.毎年届出を行わねばならない。
2.2 年毎に届出を行わねばならない。
3.3 年毎に届出を行わねばならない。
4.死亡したときに届出を行わねばならない。
5.廃業時に届出を行わねばならない。
第 67 回獣医師国家試験
必須問 13
「動物の愛護及び管理に関する法律」に定められている内容として正しいのはどれか。
1.動物の科学上の利用は禁じられている。
2.飼主のいない犬は愛護動物には含まれない。
3.動物取扱責任者は獣医師に限られる。
4.充分な餌や水を与えずに衰弱させる行為は虐待に当たる。
5.産業動物に対する虐待や遺棄には罰則がない。
国試研:「動物の愛護及び管理に関する法律」に関する記述として正しいのはどれか。
1.愛護動物には犬、猫だけでなく、昆虫も含まれる。
2.愛護動物に対し、みだりに給餌や給水をやめることによる虐待は罰金の対象行為である。
3.愛護動物を遺棄することは罰金の対象行為ではない。
4.愛護動物をみだりに殺したり、傷つける行為は罰金の対象行為ではない。
5.人が占有・飼育していても、愛着を持って飼育していなければ愛護動物にはならない。
~7~
第 67 回獣医師国家試験
必須問 16
食品の国際規格を定めるのはどれか。
1.国際獣疫事務局(OIE)
2.国連世界食糧計画(WFP)
3.国連食糧農業機関(FAO)
4.世界貿易機関(WTO)
5.コーデックス委員会(CAC)
国試研:消費者の健康の保護、食品の公正な貿易の確保等を目的として設置され、国際食品規格の策定等を行っているのはどれか。
1.食品安全委員会
2.JECFA
3.コーデックス委員会
4.JMPR
5.JEMRA
第 67 回獣医師国家試験
必須問 18
平滑筋からなるものはどれか。
1.立毛筋
2.横隔膜筋部
3.肋間筋
4.心筋
5.固有舌筋
国試研:平滑筋はどれか。
1.心筋
2.三角筋
3.瞳孔散大筋
4.胸鎖乳突筋
5.大腿四頭筋
~8~
第 67 回獣医師国家試験
必須問 36
「環境基本法」の定義における「公害」(典型 7 公害)に含まれないのはどれか。
1.地盤の沈下
2.振動
3.悪臭
4.廃棄物問題
5.騒音
国試研:典型 7 公害に該当しないのはどれか。
1.地盤沈下
2.海洋汚染
3.騒音
4.振動
5.悪臭
解説:典型7公害とは、環境基本法に定める「大気汚染」「水質汚濁」「土壌汚染」「騒音」「振動」「地盤沈下」「悪臭」の 7 つをいいます。
第 67 回獣医師国家試験
必須問 40
犬と猫の体表からの超音波検査で正常な臓器構造の描出が難しいのはどれか。
1.心臓
2.肺
3.眼球
4.腎臓
5.脾臓
国試研:以下の中で超音波画像診断にもっとも不向きな臓器はどれか。
1.心臓
2.肺
3.肝臓
4.腎臓
5.副腎
解説:超音波検査(エコー検査)が不向きな臓器の代表は肺と骨ですので必ず覚えましょう。
~9~
第 67 回獣医師国家試験
必須問 41
牛、馬、豚、羊において、欠乏により白筋症を引き起こすビタミンはどれか。
1.ビタミン A
2.ビタミン B1
3.ビタミン K
4.ビタミン D
5.ビタミン E
国試研:ウシの白筋症の原因として適切なものを 1 つ選びなさい。
1.ビタミン E とセレンの欠乏
2.ビタミン D とカルシウムの欠乏
3.ビタミン A とマグネシウムの欠乏
4.ビタミン B12 とコバルトの欠乏
5.ビタミン K と鉄の欠乏
第 67 回獣医師国家試験
必須問 45
合成非吸収性縫合糸の材料はどれか。
1.ポリプロピレン
2.絹糸
3.ポリジオキサノン
4.カットグット
5.ポリグリコネート
国試研:金属製非吸収性縫合糸を 1 つ選びなさい。
1.絹糸
2.ステンレススチール
3.ポリプロピレン
4.ポリエステル
5.ポリグレカプロン 25
解説:選択肢の中で金属製非吸収性縫合糸はステンレススチールです。正解以外の縫合糸でポリプロピレン、ポリエステル、及び絹糸は非吸収性
で、ポリグレカプロン 25 は吸収性ですが、すべて金属製ではありません。
~ 10 ~
第 67 回獣医師国家試験
必須問 47
豚の妊娠期間として適当なのはどれか。
1.約 60 日
2.約 115 日
3.約 150 日
4.約 280 日
5.約 330 日
国試研:豚の妊娠期間として適切なものを 1 つ選びなさい。
1.約 63 日
2.約 114 日
3.約 180 日
4.約 330 日
5.約 168 日
第 67 回獣医師国家試験
必須問 49
魚類の鰓の機能はどれか。
1.消化
2.浸透圧調整
3.浮力調整
4.聴覚
5.造血
国試研:魚類の浸透圧調節能に必須な魚類特有の器官はどれか。
1.鰾
2.鰓
3.腎臓
4.腸管
5.鰭
国試研:鰓の機能に該当しないものを選べ。
1.呼吸
2.浸透圧調節
3.アンモニアの排出
4.抗原の取り込み
5.浮力獲得
~ 11 ~
第 67 回獣医師国家試験
学説 A 問 16
哺乳動物における副交感神経の作用はどれか。
1.瞳孔の散大
2.グリコーゲンの分解
3.細気管支の拡張
4.心拍数の増加
5.唾液腺からの分泌亢進
国試研:副交感神経系の活動亢進で生じるのはどれか。
1.肺の気道拡張
2.瞳孔の散大
3.消化器機能の促進
4.立毛筋の収縮
5.心拍数の増加
第 67 回獣医師国家試験
学説 A 問 29
ホルモンの作用に拮抗することで効果をあらわす利尿薬はどれか。
1.スピロノラクトン
2.マンニトール
3.ヒドロクロロチアジド
4.トリアムテレン
5.フロセミド
国試研:アルドステロン受容体を遮断する利尿薬はどれか。
1.アセタゾラミド
2.マンニトール
3.スピロノラクトン
4.ブメタニド
5.トリクロルメチアジド
~ 12 ~
第 67 回獣医師国家試験
学説 A 問 36
化学物質のリスクアナリシスに関する記述として誤っているのはどれか。
1.農林水産省は管理機関である。
2.リスクアセスメントは科学的な観点からリスクを評価する。
3.食品安全委員会はリスク評価機関である。
4.リスクアセスメントはリスクアナリシスの 1 要素である。
5.リスクコミュニケーションは評価する科学者間で行われる。
国試研:リスクアナリシスに関連する正しい記述はどれか。
1.リスクコミュニケーションはリスクマネージャーとリスクアセッサーとの間でも十分に行われなければならない。
2.リスクアナリシスの構成要素のうち、最初に実施されるのがリスクアセスメントであり、その結果を受けてリスクマネージメントが行われる。
3.同じ人物がリスクマネージメントとリスクアセスメントの両方に関わってはいけない。
4.リスクアセスメントは、科学的評価に基づき、リスクマネージャーが実施すべき被害軽減対策を決定する。
5.定性的リスクアセスメントではデータの持つ変動性や不確実性の考慮は不必要である。
第 67 回獣医師国家試験
学説 A 問 58
ベクターが蚊である感染症はどれか。
1.ウエストナイル熱
2.アフリカ豚コレラ
3.クリミア・コンゴ出血熱
4.アカバネ病
5.ナイロビ羊病
国試研:蚊が媒介する感染症として間違っているものを1つ選びなさい。
1.黄熱
2.ウエストナイル熱
3.クリミアコンゴ出血熱
4.デング熱
5.リフトバレー熱
~ 13 ~
第 67 回獣医師国家試験
学説 B 問 21
ノロウイルス食中毒に関する記述として適当なのはどれか。
1.潜伏期間は通常 3~5 日である。
2.下痢と肺炎が主症状である。
3.有効な治療法はない。
4.後遺症に注意が必要である。
5.二次感染はしない。
国試研:ノロウイルス食中毒に関する記述で誤りはどれか。
1.小児では下痢が、成人では嘔吐が多いという特徴がある。
2.特効薬は存在しないので、脱水を防ぐことが大事である。
3.貝類による経口感染以外に、接触感染、飛沫感染などもある。
4.通常 11 月~12 月に発症のピークを迎える。
5.吐物による感染拡大防止策として塩素系の消毒薬を用いるとよい。
第 67 回獣医師国家試験
学説 B 問 35
環境問題に関わる国際条約である「ストックホルム条約」の説明として正しいのはどれか。
1.気候変動に関する条約
2.有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関する条約である。
3.国際的に重要な湿地に関する条約である。
4.残留性有機汚染物質に関する条約である。
5.オゾン層保護のための条約である。
国試研:ストックホルム条約で廃絶対象となっている物質の正しい組み合わせはどれか。
1.アルドリン、クロルデン、DDT
2.DDT、PCB、ヘキサクロロベンゼン
3.ディルドリン、ダイオキシン、エンドリン
4.マイレックス、トキサフェン、PCB
5.ジベンゾフラン、ヘキサクロロベンゼン、DDT
解説:環境中での残留性が高い特定化学物質については、一部の国のみの対応では地球環境汚染を防止できないとの考えから「残留性有機汚染物
質(Persistent Organic Pollutants; POPs)の製造・使用の廃絶、削減等に関する条約(通称:ストックホルム条約)」が平成 12 年 12 月に政府間
交渉会議で合意されています。以下解説省略
~ 14 ~
第 67 回獣医師国家試験
学説 B 問 36
「家畜伝染病予防法」における指定検疫物はどれか。
a だちょう
b カモ類
c アライグマ
d サル
e コウモリ
1.a,b
2.a,e
3.b,c
4.c,d
5.d,e
国試研:動物検疫所の指定検疫物に該当しないものを選べ。
1.猫の死体
2.馬の蹄
3.豚を原料とするベーコン
4.きじの卵
5.牛の精液
解説:以下のものが動物検疫所における指定検疫物です。猫は動物種としてそもそも指定されていませんので、猫の死体が正解となります。
(1)次に掲げる動物及びその死体
(ア) 偶蹄類の動物及び馬
(イ)鶏、うずら、きじ、だちよう、ほろほろ鳥及び七面鳥並びにあひる、がちょうその他のかも目の鳥類(以下「かも類」という)。
以下解説省略
第 67 回獣医師国家試験
学説 B 問 38
特用家畜の説明として誤っているのはどれか。
1.昆虫を含む。
2.乳などの生産物を利用する目的で飼育される。
3.食肉検査の対象となる種がある。
4.「飼養衛生管理基準」が定められている種がある。
5.ペット用の動物は含まれない。
国試研:特用家畜に該当するものを選べ。
1.乳牛
2.豚
3.鶏
4.馬
5.肉牛
解説:乳牛、肉牛、豚、鶏などに比べ、少数ですが、独自の目的をもって飼養されているものを「特用家畜」といいます。馬、ウズラ、山羊、羊、
ダチョウ、蜜蜂といった我が国において数の上でマイナーな存在が該当します。
~ 15 ~
第 67 回獣医師国家試験
学説 B 問 40
我が国の高病原性鳥インフルエンザ対策の説明として正しいのはどれか。
1. 摘発淘汰戦略を採用している。
2. 発生農場周辺のリングワクチネーションを行うこととしている。
3. 発生農場周辺の農場についても殺処分対象としている。
4. H5N1 亜型はすべて高病原性鳥インフルエンザとして扱う。
5. 死亡あるいは殺処分鶏はすべて焼却処分する。
国試研:我が国の高病原性鳥インフルエンザ発生時の防疫措置として適切なものを選べ。
1.殺処分および移動・搬出制限
2.抗菌剤投与と経過観察
3.徹底消毒と移動・搬出禁止
4.弱毒生ワクチン接種と移動・搬出制限
5.患畜の隔離と移動・搬出禁止
解説:わが国では、高病原性鳥インフルエンザ発生時の防疫措置として殺処分および移動・搬出制限によりまん延防止、早期撲滅を図ります。
第 67 回獣医師国家試験
学説 B 問 41
重症化するとアイゼンメンジャー症候群に移行する心疾患はどれか。
1. 僧房弁閉鎖不全
2. 三尖弁閉鎖不全
3. 大動脈狭窄
4. 肺動脈狭窄
5. 動脈管開存
国試研:アイゼンメンガー症候群を起こしえる心疾患として適切なものを選べ。
1.肺動脈狭窄症
2.僧帽弁閉鎖不全症
3.肥大型心筋症
4.心室中隔欠損症
5.心タンポナーデ
解説:先天性心疾患に伴う大きな左-右短絡による肺への慢性的容量負荷から生じる肺高血圧症をアイゼンメンガー症候群といいます。アイゼン
メンガー症候群を起こしうる先天性心疾患には心房中隔欠損や心室中隔欠損などがあります。
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第 67 回獣医師国家試験
学説 B 問 43
ネフローゼ症候群の診断基準に含まれない所見はどれか。
1. 持続的な蛋白尿
2. 低アルブミン血症
3. 浮腫
4. 高コレステロール血症
5. 高窒素血症
国試研:ネフローゼ症候群の症状で誤りはどれか。
1.アルブミン尿
2.肥満
3.浮腫
4.低タンパク血症
5.高コレステロール血症
解説:ネフローゼ症候群の 4 徴候は低タンパク血症(低アルブミン血症)、蛋白尿(アルブミン尿)、浮腫、高コレステロール血症です。一般的に
ネフローゼ症候群では削痩がみられます(腹水がみられますが、肥満ではありません)。
第 67 回獣医師国家試験
学説 B 問 47
犬の壊死性髄膜脳炎に関する記述として適切なのはどれか。
1. パグのみに発生が認められる。
2. 高齢犬で発生が多い。
3. 進行性の神経症状を呈する。
4. 肉芽腫性病変を形成する。
5. 一般に予後不良である。
国試研:壊死性髄膜脳炎に関する正しい記述を 1 つ選びなさい。
1.全犬種に起こりえる。
2.栄養学的な異常が原因で発症する。
3.臨床症状は生後 1 歳未満で必ず出る。
4.初期症状は大脳皮質の異常によるものである。
5.外科的治療で根治する。
解説:壊死性髄膜脳炎は小型犬に限定して発症する疾患で、原因は不明です。臨床症状は 9 カ月齢から 7 歳と比較的広範囲で認められ、確実な治
療法はありません。
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第 67 回獣医師国家試験
学説 B 問 77
ラブドウイルス科のウイルスが原因の魚類の疾患はどれか。
a 伝染性造血器壊死症(IHN)
b ウイルス性神経壊死症(VNN)
c 伝染性膵臓壊死症(IPN)
d ウイルス性腹水症
e ウイルス性出血性敗血症(VHS)
1.a,b
2.a,e
3.b,c
4.c,d
5.d,e
国試研:病原体がラブドウイルスである疾患はどれか。
1.ウイルス性神経壊死症
2.コイ春ウイルス血症
3.伝染性膵臓壊死症
4.ウイルス性腹水症
5.赤血球封入体症候群
解説:コイ春ウイルス血症はラブドウイルスによる感染症です。伝染性膵臓壊死症とウイルス性腹水症はビルナウイルス、赤血球封入体症候群は
トガウイルス、ウイルス性神経壊死症はノダウイルスの感染症です。
第 67 回獣医師国家試験
学説 B 問 79
2014 年までに我が国の養殖魚で発生が認められていない疾患はどれか。
1. コイの春ウイルス血症(SVC)
2. 伝染性造血器壊死症(IHN)
3. 伝染性膵臓壊死症(IPN)
4. コイヘルペスウイルス病(KHVD)
5. ウイルス性神経壊死症(VNN)
国試研:持続的養殖生産確保法において定められている特定疾病のうち、国内発生のみられる疾病はどれか。
1.コイ春ウイルス血症
2.ウイルス性出血性敗血症
3.イエローヘッド病
4.コイヘルペスウイルス病
5.タウラ症候群
解説:持続的養殖生産確保法では伝染性疾病のまん延防止のため、平成 23 年 8 月末現在で 11 疾病を「特定疾病」と定め、コイ春ウイルス血症、
コイヘルペスウイルス病、ウイルス性出血性敗血症、流行性造血器壊死症、ピシリケッチア症、レッドマウス病、バキュロウイルス・ペナエイに
よる感染、モノドン型バキュロウイルスによる感染、イエローヘッド病、伝染性皮下造血器壊死症、タウラ症候群が特定疾病に該当します。コイ
ヘルペスウイルスは国内発生し、すでに蔓延していますが、2015 年 3 月初旬に石川県の水産総合センターで飼育されていたシロサケ稚魚から レ
ッドマウス病の原因菌 Yersinia ruckeri が検出されました。その他の特定疾病はまだ国内での発生は認められていません。
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第 67 回獣医師国家試験
実地 C 問 25
図 25 は日本人におけるダイオキシン類の摂取源とその割合(平成 22 年度)を示している。A と B にあてはまるのはどれか。
A
B
1. 肉・卵―――――――野菜類
2. 野菜類―――――――魚介類
3. 魚介類―――――――肉・卵
4. 野菜類―――――――肉・卵
5. 肉・卵―――――――魚介類
※本問題の図 25 は著作権の関係で掲載できません。図 25 は円グラフで最も割合の高い A が 92.71%、2 番目に高い B が 5.03%となっていました
ので、A が魚介類であることを 2015 年 1 月実施国試研・全国模試で覚えていれば、必ず正解できる問題でした
国試研:わが国におけるダイオキシン類の食品別摂取割合において最も高い比率を占めるものはどれか。
1. 米および穀類
2. 油脂類
3. 魚介類
4. 肉類および卵類
5. 乳および乳製品
解説:ヒトの摂取するダイオキシン類の 90%以上は食事由来であり、そのうち日本人の場合は魚介類から摂取する量が約 7 割を占め、次いで肉・
卵類からの摂取量が多く、乳・乳製品、緑黄色野菜からも摂取しています。わが国ではヒトが一生涯にわたり摂取しても健康に対する有害な影響
が現れないと判断される耐容 1 日摂取量(TDI)を 4pg TEQ/kg 体重/日と設定しています。
第 67 回獣医師国家試験 合格者の声 U 様よりいただいたメール
合格しました!!!
これから受験するみんなに言いたいです。
本当にこの国試研 V システムお奨めします。
私でも合格できました。国試浪人 1 年でしたが、勉強全然辛くなかったです。ましてや、このシステムを利用すれば、本
当にどんどん正解率上がっていきました。新しいことを学ぶというよりは知っている知識を継続して覚えるというこ
とが、国家試験では本当に大切です。わずかな支払いで合格できるなんて、本当こんな得なことないです。誰だって
試験は不安です。でも小テストみたい楽しく勉強できます。○大資料とこのシステムで合格した私がいいます。ちなみ
に私の勉強スタートは嘘ではなく 9 月からでした。このシステムを利用して是非みんなが合格するのを願っています。
そして本当に感謝しています。ありがとうございました。
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