ハードワックスによるえぐれ傷の補修方法 ケーニッヒハードワックスの作業方法 ケーニッヒ社のハードワックスは、溶けると水のようにさらさらになるため、充填しながら数色を混ぜて色合わせをするという作業が 容易にでき、下地の色から木目の色までハードワックスで再現できます。専用の細型コテ先を装着したホットナイフ K2004 で傷部分 だけに充填して作業するため、傷周囲を傷めることなく、熱に弱いシート系の建材の補修にも適しています。 【傷の種類】 木質建材のえぐれ傷 【作業工程】 1.下地処理 2.充填 3.面出し 4.木目再現 5.着色 6.艶合わせ 【使 用 材 料】 A)ハードワックス B)ホットナイフ K2004 C)スペシャルフィラーズアプリケーター C)フェラーエックス D)アートマーカー E)艶調整スプレー 下地処理 ①下地処理 ②下地着色 傷口輪郭のささくれをカッタ 補修対象物が明るい色の ーで除去し、スペシャルフィ 場合、ハードワックスを充 ラーズアプリケーターの角 填した際に吸い込みで濃く などで輪郭を潰してなだら なるのを目立たなくするた かにします。 め、フェラーエックスで近似 色を作り、下地に塗ってお きます。 充填 ③充填 ポイント 木目間の地の色に近い ハードワックスを溶かす際 色、木目に近い色、その中 は、ホットナイフ K2004 の火 間の色の最低 3 色のハード 力調整ネジを絞り、ガス噴 ワックスを基準とし、3∼5 出口の赤い火が消える程 色のハードワックスをホット 度の設定で使用すると、ハ ナイフ K2004 で溶かし調色 ードワックスが適度に溶 しながら充填します。 け、作業しやすくなります。 面出し ④面出し 1 ⑤面出し 2 スペシャルフィラーズアプリ 面出し後、充填した色が合 ケーター表面の∩∩∩ 型 っていなかった場合は、再 の面で擦り、ある程度面を 度ハードワックスで少しず 平らにし、次に ∧∧∧型 つ色を足しながら色合わ の面でさらに面を整え、最 せ・充填し、面出しを行ない 終的には先端で面出しの ます。 仕上げをします。 ⑥質感・艶調整 スコッチブライトを使い、表 面 の質 感や艶 を調 整し ま す。傷周囲に余分なハード ワックスが付着している場 合はリキッドサンドペーパ ーで軽く擦り拭き取ります。 木目再現 ⑦木目再現 方法 1 再度面出しを行ないます。 ホットナイフ K2004 のコテ先 を筆の用に使い、木目に近 い色のハードワックスを溶 かして木目を描き込みま す。その後再度面出しを行 ないます。 ⑦木目再現 方法 2 木目部分にカッターなどで 掘り込みを入れ、そこに木 目のような色のハードワッ クスを小手先のハラの部分 を使って塗るように充填し ます。 ⑦木目再現 方法 3 アートマーカー、もしくはフ ェラーエックスで木目を描き 足します。 再度面出しを行ないます。 着色 ⑧着色 ポイント ハードワックスで再現しき パラフィンを主成分とするハードワ れなかった色合いや、ちょ ックスの上は塗料が喰い付きにく っとした色の違和感を下地 いので、できるだけ色合いはハー 着色で使用した近似色を使 ドワックスで合わせ、塗料で塗る い、さらに色合いを近付け 作業は最小限に抑えてください。 ます。 艶合わせ ⑨艶合わせ 艶調整用スプレーを吹いて 艶を合わせて仕上げます。 掲載している商品は、予告なく変更する場合がございます。 ⑩仕上がり
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