第17回 G-61∼69 腎 毒 日本 化 学 療 法 学 会 総 会 期 日 昭 和44年4月24∼26日 会 場 大 阪厚生年 金会館 会 長 大 久 保 一 般 講 演II 滉(関 西 医 大 教 授) 濃 度 は 前 者 で16mcg/ml,後 性 者 で10∼13mcg/mlが 当 期 間 持 続 した もの と思 わ れ た 。 な お,GMの G-61) 腎機 能 障 害 患 者 にた いす る ゲ ン 相 副作用 と して の 脱 毛 は 記 載 が な く本 症 で は じめ て と思 わ れ る。 タ マ イ シ ン投 与 に つい て G-62) 吉 岡 一 ・松 田 一 郎 腎 機 能 不 全 時 の抗 生 剤 の動 態 (第5報) 村 山 隆 志 ・新 川 詔 夫 土 田 北海 道大 学医学部小児科学教室 腎不 全 患 者 の管 理 に あ た つ て は,GMの 投与 が必要 な とい われ て い る の で,投 与 法 に は 充 分 な 注 意 が必 要 で あ Macrolide系,及 (LCM), 健康 小 児1名,腎 疾 患 で は あ るが 腎 機 能 の正 常 と思 わ れ るもの4名,種 々 の程 度 に 腎 機 能 障 害 を み とめ る もの 5名 の合 計10名 にGM1mg/kgを1回 筋 注 して,そ の後 の血 中 濃 度 の 消 長 を 検 索 した 。 注 射 後1時 間 か らの び そ の 近縁 物 質 で あ る,Lincomycin Clinimycin LCMは500mg,CLM, せ,そ れ ぞ れ3例 常 群 で はLCM, り,そ の 値 は3.2∼9.4mcg/mlで,腎 常者(腎 健 者)の の あ いだ に差 異 を 認 め な か つた 。 しか 3.6時 し,血 中 濃 度 の 低 下 は 腎 不 全 者 で は 遅 れ,半 減 期 間 が 腎 GFR 健者 で は1.0∼1.4時 度 推 移 はRFMの 症例6は2.0時 間,15.5m1/分 ml/分 の症 例8で 別後 の 症 例10で は27時 の症 例7で は12時 間,1m1/分 は,そ れ ぞ れ38お 間,5 つ内服 さ に つ い て の 平 均 血 中濃 度 は,腎 機 能 正 RFMの い ず れ も1mcg/m1以 の びRifampicin(RFM) RFMは300mgず 測 定 では,い ず れ の 場 合 も最 高 血 中 濃 度 は1時 間 目に あ 間 で あ つ た の に,GFR70ml/分 (CLM)及 の 腎 機 能 不全 時 の 体 内 動態 に つ い て比 較 検 討 した 。 ml,LCMは4.7mcg/mlで 不 全 者 と腎 機 能 正 信 新潟大 学医学部木下 内科 教室 局面 が時 々お こつ て くる が,こ の 抗 生 物 質 は毒 性 が 強 い ろ う。 亮 ・山 作 房 之 輔 木 下 康 民 ・渡 部 間,RFM ピ ー ク は1.9mcg/ml,2.3mcg/ あ つ た が,12時 間 後 に は/ 下 に な り,血 中濃 度 半 減 期 はCLM 4.6時 10ml/min.以 間,LCM6.0時 間であつた。 下 の腎 機 能 高 度 障 害 群 の平 均 血 中 濃 ピ ーク が39mcg/mlに の 血 中濃 度 半減 期 は10.5時 上 昇 し,LCM 間 に 延 長 した ほ か 正 常 群 と の症 例9お よび腎 大 差 な か つ た 。9時 間 ま で の 平 均 尿 中 回収 率 は,正 常 群 よび42時 間 であ で はCLM,RFMは10∼15%程 度,LCMは1%で あ つた 。 これ ら の 数 値 を 整 理 す る と両 者 の 対 数 値 のあ い だ つ た が,腎 機 能 高 度 障 害 群 の 尿 中 回 収 率 は3剤 と も正 常 に直 線 的 の相 関 が あ る よ うで,具 群 の数 分 の1な い し1/10に 約3%, 体 的 に い う と,GFR 減 少 し,RFMは 値が あ る 数字 以 下 に 低 下 す る と,半 減 期 も急 激 に 延 長 し CLMは1%,LCMは0.4%で は じめ る こ とが わ か る。 機 能 低 下 に伴 な い 相 当 減 少 す るに もか か わ らず,血 す な わ ち,腎 不全 患 者 にGMを 投 与 す る 時 は,患 者 個 々の 腎 機 能 を 考 え て 量 と間 隔 を決 定 す べ きで,量 mg/kgで は1 よ く,投 与 間 隔 は 半減 期 の2倍 以 上 と す べ き で あ ろ う。 半減 期 はGFRか ら上 記 の 関 係 に よ り計 算 可 あ り,尿 中 回収 率 は 腎 中濃 度 よ り,半減 期 延 長 が 著 明 で な い こ とが 共 通 して お り,す で に 報 告 し たPenicillin系,Cephalosporin系,Aminoglycoside系 群,並 抗 生 剤 と異 な る点 で あ つ た 。Macroiide び に そ の 近 縁 物 質 は 内服 時 に は 吸 収 の状 態 に よ り 能 な ので,GFRを 参考 に す る と よい 。 す な わ ち,10∼ 血 中 濃 度,尿 中 回 収 率 に個 人 差 が 大 き い の で,注 射 用 30ml/分 で は24時 間 ご と,10ml/分 LCMを 以 下 で は48時 ご と,人 工 透 析 患 者 では 週2回 透 析 後,な 間 どが 目安 に な 用 い腎 機 能 正常 群,高 度 障 害 群,Kiil型 血 中濃 度 は 高 度 障 害 群 で最 も高 く,次 る。 次 に,症 例8の 経 過 中,1カ 月 の 間 隔 で カ ニ ュー レ部 い で 血液 透析 群 正 常 群 の順 とな り,血 中濃 度半 減 期 に は 大 差 な く,高 の化 膿 症 と緑 膿 菌 性 敗 血 症 を合 併 し,そ れ ぞ れ の場 合 度 障 害 群 の 尿 中 回 収 率 は 正 常 群 の 約1/5に GMを780mgお ら にKUNIN等 の 方 法 でLCMク 142ml/min.,高 度 障 害 群 では 正 常 群 の 約1/2に よび680mg,合 計1,460mg使 用 し た。 そ の 結果,難 聴 と脱毛 を 副 作 用 と して 認 め た 。 血 中 人工 腎 血 液 透 析 群 に 於 け る動 態 の詳 細 を 検 討 した 。 減 少 した。 さ リア ラ ンス(Cs)は, 減 少 し, CHEMOTHERAPY 354 正 常 群 のLCM腎 JULY ク リア ラ ンスCrは77m1/min.で, 高 度 障 害 群 で は 約1/20に 著 減 した が,Cs-Cr,す なわ ち G-64) ら高 度障 害 群 のCsを 急 性 腎 不 全 の発 生 病 理 に 関す る 研 究(第3報) 腎 外 ク リア ラ ン スは 両 群 で ほ ぼ 等 し く,血 液 透 析 群 の Csか 1970 引 い た 値16ml/min.がLCM KM・ アル ギ ン酸 ソーダ併用に よる急性腎 の 人 工 腎 ク リア ラ ン ス値 と考 え られ た 。 不全 の細 胞化学的研究 正 常 群 の血 中 か らの 減 少 率 に 対 す る腎 か ら の 減 少 率 の 割 合,す な わ ちKr/Ksは0.54,高 結 局,LCMの 腎 外 排 泄 は 正 常 群 で は 約50%に 高 度 障 害 群 で は93%を Macrolide系 上 田 豊 史 ・高 松 忠 二 ・森 田一 喜 朗 度 障 害 群0.07で, 後 藤 宏 一 郎 ・平 田 対 し, 占め る こ とが 判 明 した 。 九州大学泌尿器科 及 び近 縁 物 質 の 腎 外 排 泄 の 大 部 分 は肝 を i経て 胆 汁 中へ の 排 泄 が 考 え られ る の で,RFM300mg内 服 時 の血 中 濃 度,尿 中排 泄 を,Al-p,GPTを 弘 ・平 田 耕 造 百 瀬 俊 郎 KM・ ア ル ギ ン酸 ソ ー ダ併 用 に よ る急 性 腎 不 全 の 発 生 指 標 と した 病 理 追 求 の た め,障 害 腎 の 細 胞 化 学 的 研 究 を行 な つ た。 肝 機 能 障 害 を有 す る4例 につ い て 比較 検 討 した が,RFM 実 験 動 物 は 家 兎 を 用 い,KM筋 内 服 時 の血 中濃 度,尿 中 排 泄量 と臨 床 検 査 と して 用 い ら 滴 静 注 に よ り急 性 腎不 全 を 惹 起 せ しめ,障 害 腎 に つ い て れ るAl-P,GPTの 簾 糖 密 度 勾 配 法 に よ り細 胞 分 画 を 行 な つ た 。 な おKM 〔 追加〕 間に相関は認 められなかつた。 清 水 喜 八 郎(東 大 吉 利 内科) Rifampicinは 注,ア ル ギ ン酸 ソー ダ点 お よび ア ル ギ ン酸 ソ ーダ の 腎 細 胞 内 と り込 み は3H標 肝 に お い てdesacetyl-rifampicinに 識 代 謝 され る わ け で,肝 障 害 が あ る と,そ の代 謝 は お さえ 薬 剤 を 用 い て 追 求 した が,こ の 結 果KM,ア ル ギ ン酸 ソ ー ダ の 同 時 投 与 に よ り両 薬 剤 と も腎 に おけ る細 胞 内 と り ち れ る の で,血 中 濃 度 と肝 障 害 との 間 に 関 係 あ る よ うに 込 み は 増 加 す る。 ま た,と 考 え られ る。 ま た そ の 代 謝 も個 入 差 が あ る と思 うの で, い て,lysosomeに そ の点 に つ い て 考 慮 して 検 討 を お こな つ て い た だ き た い。 り込 まれ た 薬 剤 は 細 胞 内 に お 濃 縮 され る と い う こ とを 確 認 した 。 次 に 正常 腎 お よ び障 害 後30分 を,数 か ら24時 間 ま で の腎 回 の 冷 凍 遠 心 に よつ て 穎 粒 成 分 と可 溶 成 分 に分 画 し,そ の 各 々に つ い て酸 性 フ ォ ス フ ア タ0ゼ の活 性 値 を G-63) 抗 菌 製 剤 の 腎 毒 性 の研 究 第1報 測 定 した 。 この 実 験 に よ り障 害 腎 で も障 害 後12時 カ ナ マ イ シ ンーアル ギ ン酸 ソ ー ダ障 害 腎 に おけ る各種 酵素系 の変 動 大 越 正 秋 ・名 出頼 男 ・川 村 酸Naの activityは こ の酵 素 を 保 持 して い るlysosomeに 不 変 である 変化が起つ ている こ とを 示 す もの と考 え る。 な お,lysosome分 併 用 に よ る,急 性 腎 不 全 に つ い ては 先 年 来 研 究 が 進 め ら れ て 来 てい る。 我 々は,こ の酵 素 のtotal の 細 胞 内 局 在 性 が変 化 す る,す なわ ち,穎 粒 成 分 か ら 可溶 成 分 に 移 行 して い る こ とを 認 め た 。 こ の こ とは 猛 新 村 研 二 ・中 薗 昌 明 慶大泌尿器科 Kanamycinと ら い まで は,こ が,そ 間 く の系 を 用 い,急 性 腎 不 全 時 に お こ る各 種 酵 素 系 の 変 動 を 検 討 した の で 発 表 す る。 画 に つ い て37℃,10分 間incubate 後 の 測 定 値 をavailable activityと 的 変化 を 観 察 した が,こ の 値 は 障 害 腎 で上 昇 して お り, lysosome膜 して と り,そ の経 時 の安 定 性 が失 な わ れ て い る こ とを 確 かめ た 。 わ れ わ れ は 上 記 の実 験 に よ り,こ のModelに 先 ず ラ ッテ にKanamycinとalgin酸Naを お ける 投与 し 薬 剤 の 細 胞 内 第1攻 撃 点 は,近 位 尿 細 管 細 胞 のlysosome 脱 水 状 態 とし,実 験 的 腎 障 害 を起 こ した 。 次 に,こ の障 で あ り,こ の 構 造 の破 壊 に よ る加 水 分 解 酵 素 の放 出,そ 害 腎 に関 し,腎 組 織 呼 吸glutaminase, phatase, LDH, aminoxidase等 alkaline phos- の 活 性 変 動 を生 化 学 的 して そ れ に よ る細 胞 の 自 家融 解 的 過 程 が,尿 細 管 上 皮 細 胞 の変 性,壊 死 に重 要 な 意 味 を 有 す る こ とを 認 め た 。 に 追 求 した 。 また 肝 の 組 織 呼 吸 との 比 較 に お い て,こ の 〔質 問 〕 種 の毒 性 の 腎 に 対 す る臓 器 特 異 性 に つ い て も検 討 した 。 1) KMと 木 下 康 民(新 大 二 内) ア ル ギ ン酸 ソ ー ダが 尿 細 管 腔 で結 合,沈 を 生 ず る こ とが,腎 澱 傷 害 惹 起 を ど の よ うな機 序 で ひ き お こす の か。 この よ うな 結 合 沈 澱 物 が 尿 細 管 に 吸収 され る とは 思 え な い が。 2) も し,こ の 結 合 沈 澱 物 が 腎傷 害 のTriggerで る とい う こ とで あ れ ば 真 の傷 害 機 序 は ど うで あ る か。 〔 答〕 平 田 薪 造(九 大 泌 尿) あ VOL, 1) 18. NO. CHEMOTHERAPY 4 尿 細管 腔 で生 じた 巨大 な 重 合 物 が そ の ま ま細 胞 内 に と り込 まれ る とは 考 え ら れ な い 。 細 胞 内 で 障 害 を 起 す の は こ の 重 合 物 で は な くKM単 独 で あ る とい う こ と も 充 分 に考 え られ る。 た だ こ の管 腔 の 閉 塞 が 薬 物 の細 胞 内 と り込 み に 重 要 なfactorと someが 2) な り細 胞 内 で の 変 化 はlyso- 355 れ ばanvitroとinvivoの 3) ス テ ロ イ ドに よ る ラ イ ソ ゾ ー ム 活 性 の 抑 制 は こ の 腎 不 全 発 生 防 止 に 我 々 も興 味 を も つ て い る が,こ つ い て は,も 主 で あ る と考 え て お る 。 新 村 研 二(慶 InvitroでArgimateを 内 加 水 分 解 酵 素 の 関 与 を 考 慮 に 入 れ な け れ ば 説 明 し難 い よ り キ レ ー トの 状 態 でKMの ので は ない か。 ら れ る と考 え る 。 基 底 膜 の 変 化 は 全 く な く,shockな 4) G-65) 刷 子 縁 の 崩 壊 は か な りみ られ た が,そ 後 藤 宏一 郎 ・平 田 上 皮 細 胞 自体 の 内 部 構 造 の変 化 は認 め な か つ た 。 島 博(久 い す る,私 ついて電顕的に追求 してい る。 平 田 耕 造(九 た しか にreversibleで もす で に 光 顕,電 あ る 。7日 顕 で,は 目に み た 腎組織 で つ き りした 尿 細 管 上 皮 細 胞 の と考 え る 。 中 薗 昌 明(慶 phaseのactivity Soluble phaseに 室 で はsteroidに 〔答 〕 てactivityの 定 の 法 則性 を もつ て 結 合 す る こ と を し り,こ の結合 力 の 生 じる こ とを 知 り,こ れ が ア ミ ノ糖 類 抗 生 物 質 の 化学 activityは 的 特 性 と関 係 が あ るの で は な い か と考 え て い る。 〔 質問〕 低 下 を み て い る が,こ 平 田 耕 造(九 activityは は た しか に 間位 ま だ い た い 同 一 で有 意 の差 は認 め ら 〔 答〕 山作 房 之 輔(新 大 木 下 内科) ア ル ギ ン酸 ソー ダ と併 用 時 の 腎 毒 性 発 生 のKMと KDMの 量 的 関係 は7日 mg/kgで れ な かつ た 。 平 Invitroで 大 泌 尿) ど の程 度 の 差 が あ る か。 大 泌 尿) か な り の ば ら つ き が あ つ た 。 し か し 障 害 後24時 〔質 問 〕 大 越 正 秋(慶 ア ル ギ ソ酸 ソ ー ダ併 用 時 の 腎 毒 性 はKMとKDMで 酸 性 フ オ ス フ ァ タ ー ゼ のfreeactivityに 田 耕 造(九 kgで 大 泌 尿) の02uptakeはinvivoで 全 く異 な つ た 成 績 で あ つ た が,こ のそれ と の 点 は ど の よ うに 考 え 尿 細 管 上 皮 細 胞 の 崩 壊 が あ れ ば,O2 下 す る の は 当 然 で あ り,O2 uptakeの の で は な か ろ うか 。 わ れ わ れ は1次 uptakeが 低 下 は2次 低 的 なも 的 な変化 は や は り 変 化 で あ る と考 え て お る 。 こ の よ うに 考 え ∼10日 間 併 用 時 にKMは150 は 激 しい 腎 不 全 を 起 こ し,KDMは100mg/ は 同 様 の 変 化 を呈 す るが50mg/kgで は著 明 な腎 不 全 は 発 生 しな か つ た。 〔質 問 〕 KMア てお られ る か。 lysosomeの vitroで ア ル ギ ン酸 ソ ー ダ と一 尿 細 管 上 は細 胞 に あ る程 度 共 通 した 特 殊 な 形 態 学 的 変化 入 つ て く るenzyme の 点 は ど うか 。 2) ミノ糖 類 抗 生 物 質 はin 与 し,早 期 の段 階 に お け る超 微 細 構 造 に つ い て検 討 し, 他 の 薬 剤 に よつ て 影 響 さ れ る こ と は な い か 。 私 達 の 研 究 1) 血 清 化 学 的,組 織 学 的 検 討 を 加 え,ま た,い つ ぼ う,ア は な い か と考 え て い る。 な お ア ミ ノ糖 抗 生 物 質 を単 独 投 大 泌 尿) phosphataseのSoluble は 相 当 に ば らつ い てい な い か。 で はtotal 回ア ミ が,ア ル ギ ン酸 ソ ーダ との 併 用 時 に は,意 味 が あ るの で 〔質 問 〕 2) 併 用 に よ るほ ぼ 確 実 に 急 ノ糖 類 抗 生 物 質 に つ い てそ の 腎 に 対 す る影 響 に つ い て, 大 泌 尿) 再 生像 が み られ た 。 これ は臨 床 的 経験 か ら も確 実 な こ と Alk. アル ギ ン酸 ソ ー ダ とKMの 性 腎 不 全 を惹 起 し うる こ とは 報 告 して い るが,今 〔答 〕 1) 九州大泌尿器 科 も の か ど うか お 伺 共 も 現 在Gentamicinに 弘 ・平 田 耕 造 百 瀬 俊 郎 大 泌) 腎 の 組 織 学 的 変 化 はreversibleな 急 性 腎不 全 の 発 生 病 理 に か んす 上 田 豊 史 ・高 松 忠 二 ・森 田一 喜 朗 た ゼ ラ チ ン製 剤 単 独 で も 高 度 に 起 る が, 鮫 さえ ア ミノ糖類抗生物質 の腎毒 性につ いて に よ る も の で は な い か と考 え る 。 こ れ は ア ル ギ ン 酸 ソ ー 〔質 問 〕 結 合に 毒 性 発 揮 が 一 時,お る 研 究(第4報) の原因 につ 論 を 得 て い ない 。 私 個 人 と して は 機 械 的 な力 ダ単 独 で も,ま 毒 ど のfactorは 考 え て い な い0 い て は,結 大 泌 尿) 加 え る こ とに よ りKMの 性 が 一 時 お さ え ら れ る の はArginateとKMの 細 胞 の 変 化 は 起 ら な い と考 え る 。 こ の 点 で もlysosome 3) の点 に う少 し考 察 し な け れ ば な ら な い 。 〔答 〕 単 な る尿 細 管 腔 の閉 塞 で あれ ば この よ うに急 激 な 相 違 も解 釈 が し易 い の で は な か ろ う か0 山作 房 之 輔(新 大 木 下 内 科) ル ギ ン酸 ソー ダ併 用 時 の腎 毒 性 は 両 者 が 結 合 し な け れ ば 起 ら な い か。 低 分 子 デ キ ス トラ ンKMと 時 に も腎 毒 性 が 増 強 す る が,デ キ ス トラ ソに はCOONa が 存 在 し な い こ とを ど う解 釈 され るか 。 〔答 〕 併用 平 田 耕 造(九 大 泌 尿) CHEMOTHERAPY 356 KMア JULY ル ギ ン酸 ソー ダ併 用 に よ る障 害 腎 で は,両 薬 剤 が 正 位 尿 細 管 管 腔 内 で 結 合 し,閉 塞 を起 す こ とが 重 要 な 因 子 で あ る と考 え る。KMとDextranと なfactomが 問 題 で あ り,KMア G-66) 間的 ル ギ ン酸 ソ ー ダ の 結 合 鮫 島 上 田 泰 ・松 本 文 夫 ・中 村 斉 藤 篤 ・野 田 一 雄 ・大 森 雅 久 東 京 慈 恵 会医 科 大 学 上 田 内 科 博(久 大 泌 尿) ル ギ ソ酸 ソ ー ダ併 用 に よ る腎 障 害 は リバ ー シ ブ 腎 毒 性 を有 す る抗 生 剤 は 多 く,そ の 程 度 に も強 弱 が あ ル な もの か ど うか 。 も し リバー シ ブル とす れ ば 正常 の 状 るが,今 態 に戻 る の に どの くら い の期 間 を 要 す るか 。 わ れ わ れ は Colistin(CL), Gentamicinに よ る腎 障 害 に つ い て この 問 題 を 検 討 し て い る。 (CER), 回 は 腎 毒 性 が 中等 度 な い し軽 度 の 抗 生 剤 か ら 〔 答〕 平 田 耕 造(九 大 泌 尿) Aminosidin Kanamycin cycline(TC)を Reversibleと (KM), (AMD), Gentamicin 体 重130g前 例 死 亡 した 訳 では な く,1週 間 目 の腎 組 織 で は す で に, 透 圧,尿 素 窒 素,腎 組 織 所 見 に つ い て 検 討 した 。 併 用 投 与 群 は1)KM+CL群,2)CL+GM群,3)AMD+TC りみ られ た。 これ ら の事 実 か ら この 種 の腎 障 害 は 充 分 に 群,4)KM+TC群,5)CER+KM群 考 え る が,こ れ は 今 ま で のわ れ わ れ の 臨 床 例 か らみ て も確 実 であ る。 ア ル ギ ン酸 輸 液 時 に 腎毒 性 抗 生 物 質 が 投 与 さ れ る と腎 不 全 を 起 す こ とが 明 らか に な つ て きた 。 ア ル ギ ン酸 輸 液 は 我 が 教室 に お い て 研 究 開 発 され た も の であ る の で,特 量 を 使 用 した 。 の問 題 の 発 生 1) 尿 滲 透 圧:各 群 と も投 与5∼7日 ∼57%の 2) 低 下を認めた。 尿 蛋 白:単 独 投 与 群 の うちCER,KM,GM,TCが 投 与3週 間 後 で も尿 蛋 白陰 性 で あ つ た の に 比 し,併 用 群 で は 各 群 と も投 与2週 され る とこ ろ が 大 きか つ た こ とを,特 に この 席 か ら お 礼 した 。 申上 げ た い 。 3) ナ マ イ シ ン併 用 時 の 腎 不 全 発 生 々は か ね て よ り 1つ の 構 想 を もつ て 研 究 して きた 。 す な わ ち,ア ル ギ ン 酸 の マ ノ マ ー と構 造 類 似 の 物 質 を ア ル ギ ン酸 と共 存 させ 目 よ り尿 滲 透 圧 の低 下 を示 し,単 独 投 与 群 に 比 し併 用 投 与 群 で 強 く36 機 転 に つ い て は,特 に 九 大 泌 尿 器科 の 研 究 に よつ て 啓 発 さ て,ア ル ギ ン酸,カ 独 投 与 群 で は10倍 成 績: (九大 井 口外 科) を 予 防 す るた め の1つ の 手 段 と して,我 の5群 で,別 に 各 抗 生 剤 単 独 投 与 群 も作 成 した。 投 与 量 は 併 用 群 で は ヒ ト 常 用 投 与 量 の5倍,単 潔 ・池 田 恵 一 ・高 椋 正 俊 間 目よ り尿 蛋 白 は痕 跡 ∼陽 性 を 示 尿 素 窒 素:併 用 群 で は投 与2週 や や 上 昇 し,3週 間 目 よ りBUNは, 間 後 の変 化 は単 独投 与 群 よ り高 くCL +KMi群,CL+GM群,AMD+TC群 で は35∼45mg/ dlで あ つ た。 4) 腎 組 織 所 見:単 独 投 与 群 に比 し,併 用 群 は 腎組 織 る こ とに よ り,カ ナ マ イ シ ソ とア ル ギ ン酸 との 結 合 を 阻 変 化 が 強 く,と くにKM+CL群 止 させ よ う とす る もの で あ る。 そ の結 果,グ 膨 化,空 胞 変 性 が 著 しく一 部 に壊 死 を認 め た。 ル ク ロン酸 ソー ダ,サ ル チ ル酸 ソ ー ダ,酷 酸 ソー ダは,い ず れ も ア ル ギ ン酸,カ ず 間 筋 注 し,尿 蛋 白,尿 滲 光 顕 的 に も,電 顕 的 に も尿 細 管 上 皮 細 胞 の再 生 像 が か な に 我 々 は この 点 に 関 心 を もつ て い る が,こ Tetm- 後 の ウ ィス ター 系 ラ ッ トを 各 群10匹 つ 用 い,下 記 方 法 で連 続21日 井口 (GM), の 影 響 に つ い て 検 討 を 行 な つ た。 考 え る。 わ れ わ れ が 障 害 腎 作 製 の た 障 害 を 起 して は い るが,全 〔追 加 〕 Cephaloridine 選 択 し,こ れ ら薬 剤 の 併 用 に よ る 腎 へ め に使 用 した 量 で,100%に reversibleと 昇 古屋千鶴 子 は 大 き な特 長 を もつ た 変 化 で あ る。 〔質 問 〕 抗 生 剤 の 腎 毒 性 に か ん す る研 究 の 併 用 に よる 腎 障 害 も本 質 的 に は 同 一 の も のか も 知 れ な い が,時 KMア 1970 ナ マ イ シ ソ結 合 を阻 止 す る こ と が わ か つ で尿 細 管上 皮 の 脱 落, 以 上,各 抗 生 剤 に つ い て単 独 投 与 群 と併 用 群 に つ い て 諸 検 討 を 行 な つ た が,一 般 に併 用 群 に腎 障害 の 程 度 が強 た。 生 体 に 大 量 用 い て も副 作 用 が な い とい う見 地 か ら, く認 め られ た 。 この 点 か ら病 腎 は もち ろ ん,健 腎 に お い グル ク ロ ン酸 ソー ダを アル ギ ン酸 ソー ダに10:1の て も,腎 毒 性 の あ る抗 生 剤 を併 用 す る際 は,充 分 な考 慮 割で 溶 解 させ た もの を用 い た 場 合,九 大 百 瀬 教 授 開 発 の実 験 的 腎 不 全 発 生 実 験 に お い て,腎 不 全 の 発 生 を 認 め なか つ た。 今 後 の臨 床 問 題 解 決 策 の1つ る もの と考 え,研 究 を 続 け た い。 と して,研 究 の価 値 あ を 払 うべ き で あ る。 VOL. 18. NO. CHEMOTHERAPY 4 357 ず れ も蛋 白尿,血 G-67) 抗 生 剤 の 腎 毒 性 に関 す る 研 究 尿 が 出 現 し た。BUNの 上 昇,KDM の 血 中 蓄 積 は単 独 群 で み られ なか つ た が,併 用 群 で著 明 (第4報) で あ つ た 。 腎 組 織 像:KDM単 独 群 で はKM単 独群 と ほ ぼ 同 様 の所 見 で あ り,併 用 群 で は各 々の 変 化 が 加 わ つ 木 下 康 民 ・山 作 房 之 輔 ・和 田十 次 た所 見 で あ つ た。 江 部 達 夫 ・薄 田 芳 丸 ・北 原 克 之 武田 以 上 の実 験 成 績 は,臨 床 上KDMやKMをPlasma 元 expanderと 新潟大学第2内 科 私共 はKMま た はKDMと ア ル ギ ン酸 ソーダ を 併 用 す る こ とに よ り,腎 傷 害,主 す る こ とを報 告 した が,さ 抗 生 剤 で あ るSMと びKM, KDMま に 近 位 尿 細 管 の 傷害 が 増 強 ら に 同 じAminoglycoside系 ア ル ギ ン酸 ソー ダ と の 併 用,お た はSMと 併 用 す る場 合,ア ル ギ ン酸 ソー ダ の み で な く,デ キ ス トラ ン の併 用 に よつ て も腎 毒 性 の 増 強 が 考 え られ る こ と,い つ ぼ う,同 じAminoglycoside系 剤 で もSMで 抗生 は ほ とん ど増 強 さ れ な い で あ ろ う こ とを 示 唆 す る もの と考 え る。 よ 低 分 子 デ キ ス トラ ン との併 〔討 論 〕 大 越 正 秋(慶 大 泌 尿) KMとKDMの 毒 性 を 比 較 す る さ い常 用 使 用 量 に比 用 に よる腎 傷 害 に つ い て,家 兎 を 用 い て実 験 を 行 な い, 例 した 量 で 実 験 して頂 け る と臨 床 上 有 益 で あ る と 考 え 比 較 検 討 した 。1)0.4%ア る。 問 静 注 群,10%低 ル ギ ン酸 ソー ダ50ml 分 子 デ キ ス トラ ン50 ml 群:両 群 と も に蛋 白尿,白 10属 10日 間 静 注 尿 は ほ とん ど出現 せ ず,BUN 〔 答〕 KDM 武 田 100 mg/kg筋 元(新 大2内) 注 群 とKM300mg/kg筋 注群 と の 上 昇 は 全 く認 め な か つ た。 腎組 織 像:ア ル ギ ン酸 ソ ー 比 較 して も腎 傷 害 は ほ ぼ 同 様 の所 見 を 呈 す る の で,抗 菌 ダ 単 独 群 で は 主 に 近 位 尿 細 管 の上 皮 が 変 性3崩 壊 して, 力 よ りXDMの 頴 粒状 な い し硝 子 様 物 質 の充 満 した 個所 が 見 られ た 。 こ は,そ の 物質 はPAS染 色強 陽 性 で,一 部 ヘ マ トキ シ リ ンに淡 染 す る もの もあ つ た 。 低 分 子 デ キ ス トラ ン単 独 群 で は局 在 性 に著 明 鶴 い わ ゆ るOsmotiC nephrosisの 像 を呈 投 与 量 が 少 な くて も,や う と う毒 性 が 強 い と考 え られ る。 〔討 論 〕 1) は りKDMで 加 藤 繁 次(東 京歯 大 外 科) 一 昨 年 東 国本 化 学 療 法 学 会総 会 に 於 い て,カ ナ マ イ シ ン,テ トラサ イ ク リソ,ア ミノ酸加 ア ル ギ ン酸 ソー した が,尿 細 管 に 穎 粒 状 な い し硝 子 様 物 質 は 認 め られ な ダの 併 用 で術 後 急 性 腎 不 全 が6例 か つ た 。2)SM ル 死 亡 した の で こ の併 用 の 危 険 であ る こ とを 本 学 会 に始 め 分 子 デ キ ス トラ ン て 述 べ 問 題 を 呈 出 した が,昨 年 これ の動 物 実 験 を 行 な 500 mg/kg 10日 ギ ン酸 ソー ダ10日 間 筋 注群,sM,ア 間 併 用 群,SM低 10日 間 併 用 群:こ れ らの3群 で は 尿 所 見 に ほ と ん ど異 常 を 認 め ず,8UNの 上 昇 も認 め られ なか つ た 。SMの 血 中 蓄 積 は 軽 度 で あ つ た。 腎 組 織 像:SM単 位 尿 細 管 の 上 皮 は 空 胞 形 成,稀 独 群では近 に 穎 粒 状 壊 死 に 陥 り,尿 細 管 腔 内 に 尿 円 柱 を 容 れ た と ころ が あ つ た が,そ はKDM,KMに くらべ て 極 く軽 度 で あ つ た 。 併 用 群 で は 各 々 の変 化 が 加 わ つ た 所 見 で あ つ た。3)KM .kg10日 の傷害 問 筋 注 群,KM,ア 用 群,KM,低 150mg/ ル ギ ン酸 ソ ー ダ10日 分 子 デ キ ス トラ ン10日 間併 間 併 用 群:KM い,KMと に 発 生 し,う ち2例 が 他 の代 用 血 漿 剤 との 併 規 も危 険 で あ る こ とを 発 表 した 。 そ の さ い,KMと ア ミ ノ酸 加 デ キ ス トラ ンが 腎 不 全 の 発 生 の危 険 が 多 い こ とを 述 べ た が,そ の 実 験 は や つ て お られ るか 。 2) 私 もア ミノ酸 加 デ キ ス トラ ンが,KMと の併用に よ り,先 生 と同 じ ぐ ら い の率 で,急 性 腎 不 全 が 発 生 す る 結 果 を 得 て お る。 〔追 加 〕 上 田 豊 史(九 大 泌 尿) ア ミノ酸 加 デ キ ス トラ ン とKMの 併用 時におけ る 腎 単 独 群 で は尿 所 見 に ほ とん ど異 常 を 認 め ず,併 用 群 では 不 全 発 生 頻 度 につ き家 兎 に つ い て の動 物 実 験 の 結 果 を追 蛋 白尿,血 加 した 。 尿 が 出現 した 。BUNの 上 昇,KMの 血 中蓄 積 は 単 独 群 で認 め られ なか つ た が,併 用 群 で著 明 で あ つ た 。 腎 組 織 縁:KM単 独 群 で は 近 位 尿 細 管 の上 皮 は 空 胞 G-68) 腎 障 害 の3例 形 成 に 陥 り,一部 硝 子 滴 変 性,穎 粒 状 壊 死 な どが認 め られ た。尿細管腔には硝子様乃至穎 粒状の尿円柱を 容れた と 井上 ころ が あ つ た が,ヘ マ トキ シ リンに 淡 染 す る も の は な か 150 mg/kg 7日 間 筋 注群,KDM アル ギ ソ酸 ソ ーダ7日 間 併 用 群,KDM 分 子 デ キ ス トラ ン10日 間 併 用 群:こ 100 mg/kg, 100 mg/kg,低 れ らの3群 ではい 博 ・沢 江 義 郎 ・白 石 元 治 九州大学 第一内科 つ た。 併 用 群 で は 各 々の 変 化 が 加 わ つ た 所 見 で あ つ た ◎ 4) KDM カ ナ マ イ シ ソに よ る と思 わ れ る 近 年,Kanamycin(KM)の 告 が な され て い る が,わ KMに 腎 毒 性 に つ い て多 くの 報 れ わ れ も この2年 間 に3例 の よ る と思 わ れ る腎 障 害 例 を 経 験 し た の で 報 告 す CHEMOTHERAPY 358 る。 以 上,3例 第1例T. F.77才,男 付 き,約1年 。 約20年 前 か ら不 整 脈 に 気 半 前 か ら 心 不 全 症 状 を 呈 し た が,入 加 療 に よ り消 失 し た 。 し か し,自 状 を き た し た た め,再 入 院 時,浮 mm JULY び 入 院 した 。 腫 が 著 明 で,脈 Hg,胸 院安静 宅 療 養 で再 び 心 不 全 症 水 貯 溜,肺 整,血 圧98/56 うつ 血,が 硬 化 性 心 臓 病 に よ る 不 心 全 と 診 断,体 用 し た と こ ろ,KM投 400m1,4日 温38℃ ml/日 で,BuN値 BUN値 目 に は31.5mg/dlに M. 53才,女 間 筋 注 し た と こ ろ,尿 に浮腫 を き た り,KMに 1週 し,尿 まで 回 復 間 の経 口 所 見 は 軽 快 し た が,顔 第3例K. Y. 面 沈 渣 に は穎 粒 円柱 な どの 所 見 が あ 18才,女 疸 指 数90)と あ る。 した が つ て 腎毒 性 抗 生 剤 の 使 用 量 は正 常 の2/3∼ 減 ら して 用 い るべ き で あ ろ う。 2) 腎 毒 性 抗 生 剤 間 の 併 用 は健 腎 と病 腎 の 場 合 で 違 う か 。 薬 剤 の 組 合 せ につ い て は充 分 考 慮 す る必 要 が あ る。 え ぱ 慢 性 腎 孟 腎 炎)で は こ の 併 用 は慎 重 に か つ,使 用 量 をへ ら して 用 い る必 要 が あ るo 抗生 剤の骨髄毒作用 について 長 谷 州 弥 人 らに 科へ入院 沈 値1時 肝 腫 が あ り, は ビ リル ビ ソ 尿 で あ る ほ か 著 変 な く, 末 梢 血 は 白 血 球 増 多(24,000)好 間14 mm, 酸 球 増 多(11%)が CRP強 成 績 で は,Al-P,GPTお 陽 性 で,肝 よ びLDHの あ 機能検査 上 昇 が み られ た。 慶応 義塾大学医学部 内科 抗 生 物 質 に よ る骨 髄 傷 害 の 臨 床 例 の報 告 は少 な くな い 2.09/日 とAB-PC2.09/日 向 な く,全 般 状 態 改 善 し た が,KM投 尿 量850m1/日,800ml/日 直 ち にKM投 腫 が 出 現 5.3 mg/dlと し,BUN 上 昇 し,12日 目に は 無 尿 と な 剖 検 で は 腎 近 位 尿 細 管 上 皮 が 腫 大 膨 化 な い し穎 粒 状 変 腔 は 狭 窄,な 家 の 報 告 に あ るKM障 来 使 用 され て い る方 法 と とも に新 た に骨 髄 培 養 に よ る方 法 を 検 討 した の で 報 告 す る。 ウ サ ギ にCPま 血球,白 た はTPを 毎 日500搬9投 与 しそ の 血 球,血 小 板 を 測 定 し,さ ら に血 漿 鉄, 骨 髄 の赤 芽球 の%を 測 定 した が,10日 な い し30日 間 かに硝子 様物質が認 め ら 害 腎 の 所 見 に一 致 し て い トに は危 険 の 可能 性 が あ る。 次 に ウサ ギ に毎 日30mg/kgのCPま 清 水 腫 を 来 た して死 亡 した 。 性 が 認 め ら れ,管 と と も に,従 期 観 察 とい う欠 点 と,鋭 敏 で な い こ と と,ヒ 与9日 目尿 量70ml/ 100mg/dl,血 私 は 共 同研 究 者 安 藤,桜 井,板 津,陳 に 有 意 の 変 動 を み る こ とが 出 来 な か つ た 。 こ の方 法 は長 と減 少 し た の で, 与 を 中 止 し た が,翌11日 日 と著 減 し,浮 creatinine 熱 の傾 身 状 態 悪 化 を 防 止 す る た めDexamethasone を 使 用 し た と こ ろ,一 目,10日目 と を 併 用 し た が,解 きわ め て まれ で あ る。 間,赤 敗 血 症 に 中 毒 性 肝 炎 を 合 併 し た も の と 考 え て,KM た。 とえ 腎 障 害 が な い と思 わ れ て も高 年 者 の生 理 的 腎機 能 の 低 下 が G-69) の 発 熱 を き た し,さ 状 改 善 の 傾 向 な く,内 度 の 黄 疸(黄 検 査 成 績 で は,尿 れ,諸 泰(慈 大 上 田 内科) が,骨 髄 傷 害 作 用 の 有 無 を 検 す る方 法 を検 討 した もの は 入 院 時,強 り,肺 上 田 中 止 し た と こ ろ, した 。 り,赤 明できな 高 年 者 に 腎毒 性 抗 生 剤 を 用 い る とき は,た 間 後 に は黄 疸 も出 現 した。 種 々の 治 療 が 行 な わ れ た が,症 博(九 大 一 内) 子高校生。 穿 孔 性 虫垂 炎手 頃 か ら 最 高40℃ 麻 疹 様 発 疹 を み,1週 井 上 と くに腎 障 害 の あ る患 者(例 ら に1.0 間 後 に は 浮 腫 な どの 異 常 所 見 が 消 失 した 。 術 の 後20日 〔 答〕 敗 血 症 例 の 起 炎 菌 の検 出 は こ こ ろみ た が,証 1/2に 間,さ よ る 腎 障 害 と 考 え,KMを 経 験 が あ つ た らお き き した い。 〔 追 加〕 前 後 とな り, 間,0.69,2日 投 与 で 治 癒 し な い た めKM2.09,4日 グ ラ ム陰 性 桿 菌 敗 血 症 の とき第1選 択 はKM十CL 1) 。大 腸菌 に よ る 急性膀胱炎 が あ り,DMC-TC1.29,2日 小 林 章 男(千 大) 血 液 培 養 の 結 果 ど ん な菌 が 分離 され た か。 グ ラ ム か つ た。 よ る 腎 障 害 と考 え られ た 。 第2例N. 9,8日 ち にKM 目 に は122mng/dlに 量 も1,500m1/日 も 漸 減 し,18日 目に 尿 量 後 数 日 間 は 尿 量600∼1,000 が 上 昇 し,7日 ま で 達 し た 。 そ の 後,尿 し,KMに 量 で 著二 減 した の で,直 投 与 を 中 止 し た 。 し か し,以 1) 2) で肋 膜 炎 与 開 始 よ り3日 目 に は120m1と 〔質 問 〕 と思 わ れ る が,安 全 な投 与 量 お よび 期 間 につ い て何 か 御 認 め られ, の 可 能 性 も 考 え ら れ た た め,KMを2.09/日,総 4.09使 よ る と思 わ れ る腎 障 害 症 例 を報 告 した 。 陰 性 桿 菌 は い か が で あ る か。 搏30,不 うつ 血,肝 のKMに 1970 口 また は 筋 注 で投 与 し,1週 失 時 間 を 観 察 した。50%消 た はTPを 後 に59Feの 経 血 漿からの消 失 時 間 を み る と,経 口投 与 群 の一 部 に軽 度 の延 長 を 認 め た 。 こ の ウ サ ギ に 引 き続 きCPま た はTPの 間 続 行 し,そ の 間 の 赤 血 球 へ の59Feの た 。 そ の結 果,や 投 与 を2週 摂取率を 観 察 し は り経 口投 与 群 の0部 に摂 取 率 の やや 低 い もの が み られ た 。 こ の 方法 は や や 鋭 敏 で あ るが,ヒ VOL, 18. NO. CHEMOTHERAPY 4 トに とつ て は危 険 を伴 な う可 能 性 が あ る。 患 者 に つ い てCPま た はTP投 そ こで,タ 与 例 に つ い て網 赤 血 球 の 変 動 を観 察 した 。 投 与 中 にそ の減 少 の傾 向が み られ るが,中 止 す る と回 復 の傾 向が み ら れ る。 この 方 法 は簡 単 で あ るが,他 の 条 件 に左 右 さ れ る可 能 性 も多 い。 トまた は ウサ ギ を 骨 髄 穿 刺 し,そ の骨 髄 液 を組 織培 養 し,そ れ に被 検 体 を 加 え24時 に59FeのHemeへ 間後 の 摂 取 率 を比 較 す る方 法 で あ る。 初 め に ヒ トの 骨 髄 を 用 い て検 討 した。 健 康 人 お よ び薬 物 に よ る再 生 不 良 性 貧 血 患 者 の 回復 期 の 骨 髄 を用 い,CP, TPの 種 々の 濃 度 を 加 えた 。3者 の 間 に 明 か な差 異 を み とめ る こ とが 出 来 な か つ た 。 か っCPで 上,TPで は32mcg/ml以 は64mg/ml以 ンデ リー ル 併 用 時 のPC血 討 し,次 の結 果 を 得 た 。 (1) ウ サ ギ に お け るMCI-PC血 mg/kg はMCI-PC20 P.o.で max時 mg/kg 中濃度増加 に 必 要 i.m.の ときTDL や や 認 め ら れ50mg/kg 時 約10mcg/ml,併 24 P. o.で 用 時 約20mcg/m1と 単独 な り,約2倍 点 で高 くな る。 (2) fiDL経 口投 与 後,MCI-PCの 濃 度 変 化 とを 調 べ る とTDL投 投与 時期 と血 中 与 後1∼6hrの 問 にPC を 投 与 す る と血 中 濃 度 増 加 が認 め られ る(ウ サ ギ)。 (3) MCI-PCは る。TDLを 上 で抑 制 作 用 が み と め られ 中 濃 度 増 加 の原 因 に つ き,両 薬 剤 の 血 清 蛋 白結 合 との 関 連 性 を 中心 に 検 なTDL量 そ こで われ わ れ は 骨 髄 培 養 法 を採 用 して 検 討 す る こ と に した。 す な わ ち,ヒ 359 血 清 と の共 存 に 於 い て 力 価 が 低 下 す 共 存 させ る こ とに よ りこれ を 回復 で き ぬ か 検 討 した 。 ウ サ ギ血 清 を 用 い てTDL共 存下 に お け る た。 例 数 が少 い の で,薬 物 傷 害 の骨 髄 は と くに これ ら の MCI-PCの 薬 物 に過 敏 で あ るか 否 か の 結 論 は さ し控 え た い 。 血 清 中 に 於 け る 力価 低 下 の 回復 は 認 め られ なか つ た。 次 に各 種 疾 患 にCPを 投 与 前,投 与 後 の血 清 を こ の方 (4) 力 価 を測 定 した がTDLに TDL投 よ りMCI-PCの 与 ウ サ ギか ら血 清 を と りMCI-PCを 加 法 で検 討 した。 結 果 は 肝 硬 変 の 症 例 で投 与 後 の 血 清 が 投 え てTDL投 与 前 の血 清 に比 し,抑 制 作 用 を み とめ たが,他 の 回 復 が 生 じるか 検 討 した が 投 与 前 血 清 と同 じ力価 を示 の症例 で は差 異 が なか つ た。 した 。 最 後 に ウ サ ギ骨 髄 を 用 い,各 種 抗 生 剤 の作 用 を 比 較 し た 。PC, ABPC, NAで 与 前 血 清 と比 較 し,力 価 の 血 清 に よ る低 下 CER, SM, KMで は高 濃 度 で の み,CL, は 影 響 な く,CP, EM, TC, Amphotericin Bで は 比較 (5) が,い 蛋 白結 合 の 異 な る各 種PCに つ い て検 討 した ず れ も血 中 濃 度 の増 加 が 同 程 度 に 認 め られ た 。 (6) 尿 中 排 泄,胆 汁 中 排 泄 が抑 制 され て 血 中 濃 度 が 的 低 濃 度 で も抑 制作 用 が み とめ られ た 。 しか し,さ らに 増 加 した の か を 明確 に す るた め,こ 多 くの段 階 の濃 度 を 用 い て 比 較 す る必 要 が あ ろ う。 要 す た が 単 独 と併 用 時 に 於 い て 有 意 差 は 認 め られ なか つ た。 る に,こ の方 法 は抗 生 剤 の 体 内 分 布 や 代 謝 に 関 係 な く, (7)ブ れ ら排 泄 量 を し らべ タ ゾ リジ ン も血 中 濃 度 の 増 加 が 認 め られ た。 直 接 に骨髄 に影 響 を 及 ぼ す か 否 か の検 査 が 可 能 で あ る しか し同 一 方 法 で ベ ン ジダ ミ ンは変 化 は 認 め られ なか つ し,ま た ヒ トの骨 髄 に 対 す る影 響 を 危 険 な しに 行 な え る た。 利 点 が あ る。 しか し個 体 差,種 属差や実験条件 その他を さ らに 検 討 す べ き点 が あ る の で,さ らに 研 究 を続 行 した い。 以 上,TDL併 用 時 の血 中濃 度 増 加 は 蛋 白 と の 結 合 性 に 関連 は 認 め られ ず,ま た 尿 中,胆 汁 排 潅 の抑 倒 に よ る 結 果 で もな か つ た 。 こ の 原 因 は 組 織 へ の吸 収,排 G-70∼79併 G-70) Tanderil併 用,そ の 他 PCの 用 時 のPenicillin 組 織 へ の 移 行 速 度 を 少 しお さ え る結 果 生 じ る の で は な いか と推 定 して い る。 類 の 生 体 内 濃 度 変 化 に つ い て 西 田 G-71)非 実 ・河 島 新 一 郎 ・村 川 武 雄 響(第2報) 血清蛋 白 へ の 結 合 性 につ い て検 討 を 行 な い,そ の 結 合 は 可逆 的 で あ つ て,血 清 蛋 白 との結 合 の 高 い 他 の 薬 剤 が共 存 す る こ と に よ り,PCの え られ る。 同 ・三 木 文 雄 ・東 朋嗣 岩崎 蜷 ・尾 崎 達 郎 ・杉 山 浩 士 大 阪市大第一 内科 も し,こ の よ うな現 象 が 生 体 内 に お い て も生 じ るな ら ば,血 清 蛋 白 との結 合 性 の 高 い タ ンデ リー ル をPCと 羽田 塩 田憲 三 結 合 が 低 下 す る こ とを す で に 報 告 した。 用 した 場 合,PCの ス テ ロイ ド性 抗 炎 症 剤 の 急 性 感 染症 及 び 抗 生 剤 療 法 に 及 ぼ す 影 藤沢薬品中央研究所 私 達 は,各 種Peniciiiin類(PC)の 泄,移 行 を 動 力学 的 に 扱 か う必 要 が あ る。 現 時 点 で はTDLが 併 血 中 濃 度 が 高 ま る の で は な い か と考 昨 年 の 本 総 会 に お い て,Oxyphenbutazone及 colome投 濃 度 を,抗 与 時 のPC-G及 びTCの びBu- 吸 収,排 泄,臓 器 内 炎症 剤 非 投 与 対 照 と比 較 した 結 果,PC-Gの CHEMOTHERAPY 360 血 清 中 及 び組 織 内 濃 度 が,抗 炎 症 剤 投 与 に よ り上 昇 す る JULY 1970 以 上 の 成 績 は,細 胞 壁 作 用 物 質 で あ るPC系,Cephalos- こ とを認 め,ま た 抗 炎 症 剤 投与 に よつ て家 兎 網 内 系 機 能 porinC系 は 特 に 変化 せ ず,い つ ぼ う,マ ウ ス実 験 的 敗 血 症 に 対 す る従 来 のinvitro成 凝PC-Gの の報 告 並 び に 中沢 らの成 績 と本 質 的 に異 な る もの で は な 延 命 効 果 は 抗 炎 症 剤 に よ り,か え つ て 低 下 す 抗 生 剤 と リゾチ ー ム との 併 用 効 果 が あ る とす 績 と一 致 す る も の で あ り,諸 外 国 い。 向 後 臨 床 の場 で の この 事 実 を 解 明 した い と考 え て い る成 績 を報 告 した 。 今 回 は,非 ス テ ロ イ ド性 抗 炎 症 剤 投 与,グ ロ コ コル チ る。 コ イ ド投 与 及 び そ れ ら の抗 炎症 剤 非 投 与 対 照 動 物 に お い 〔質 問 〕 て 1. 樋 口 正 士(久 大 泌) 細 菌 細 胞 壁 合 成 阻 害 剤 の抗 生 剤 とLysozymeの 抗体産 生能 2) 血 清 蛋 白 の 諸 種 抗 生 剤 に 対 す る結 合 能 2. ブ菌 性 皮 下 感 染 症 に対 す る抗 生 剤 の効 果 〔答 〕 染 症 治 療 に か ん す る諸 因子 を 比 較 し,抗 炎症 剤 投 治 療 終 了 後 長 期 の 観 察 は 本 実 験 で は行 な つ て い な い。 3) 等,感 用 療 法 時 のBactemial L-formの 併 1) 出現 具 合 は。 投与中止 後の再検は。 横 山 紘 一(東 北 大 中村 内科) 与 の感 染 症 に対 す る影 響 を さ ら に 検 討 した 成 績 を報 告 す L型 菌 に 対 して は,今 回 の 動 物 実 験 で は実 験 し て い な る。 い。 G-72) 〔答 〕 抗 生 剤 と リ ゾ チ ー ム の 併 用 効 果, 動物実験 を中心に 中 村 松 本 慶 蔵(東 L-formに 北 大 中 村 内科) つ い て は 実 際 上 なか な か分 離 が 困難 で あ る が,human levelの ほ うが む しろ面 白 い の で そ の 点 解 明 した い と考 え て い る。 この 実 験 は10日 隆 ・松 本 慶 蔵 る。5日 間追 跡 して あ 間治 療 で あ る。 横 山 紘 一 ・西 岡 き よ 東北大学 中村内科 G-73) 細 菌 溶 解 酵 素 で あ る リ ゾチ ー ムは,in viuoに 抗 生 剤 と酵 素 剤 との 併 用 に 関 す る 検 討,特 お いて も種 々 な効 果 が 挙 げ られ て い る。 にProctaseと の併用 につい て 私 共 は最 近 開 発 さ れ た 抗 生 物 質4剤(Cephalexin, MFI-PC, Clinimycin, Doxycycline)と の併 用 効 果 に 関 し,Mouseブ 勿vivo治 リゾチ ー ム と 療 実 験 を 行 な つ た。 実 験 方法:平 均 体 重10 mg/mlの 治 ・深 谷 一 太 ・友 利 玄 一 東大医科研 内科 蛋 白 分 解 酵 素 は抗 生 剤 と併 用 して そ の 病 巣 内 滲 透 性 を g,dd系 用 した 。 黄 色 ブ 菌Smith株 ヨ ンに て0.2 北本 ドウ 球 菌 感 染 系 を 用 い た マ ウ スを1群6匹 を 用 い て2%ム 使 チ ン加 ブ イ 菌 液 を 作 製 し,そ の0.5 mlを 充 進 せ しめ,治 療 上 有 利 に 働 く こ とが実 験 的 に み とめ ら れ て い る。 酵 素 と し て は 従 来Trypsin, Streptokinaseな マ ウ ス 腹腔 内 に 接 種 した 。抗 生 剤 及 び リ ゾチ ー ムの 投 与 Aspergillus は,初 ctaseに つ い て,2,3の 日は ブ 菌 接 種 直 後,2日 目 よ り1日1回 日間 行 な つ た 。抗 生 剤 は全 て経 口投 与 で,リ 腹 腔 内 或 い は 筋 注 投 与 を 行 な い,リ 500mg/kgと 投与 を 計5 ゾチ ー ムは ゾチ ーム 投与 量 は した 。 治 療 効 果 の判 定 は マ ウ ス の 生 存 日 数 で行 な つ た 。 結 論:マ Bromelain, どが と り あ げ ら れ て い る が,今 度 nigerの 生 産 す る蛋 白分 解 酵 素 で あ るPro抗 生 剤 との 併 用 を 実 験 的 に 試 み た の でそ の成 績 を 述 べ る。 ブ イ ヨ ン中 にPmoctaseを 入 れ,経 過 を 追 つ て 吸 光 度 を 測 定 しブ ドウ球 菌 の 発 育 を観 察 す る と,Proctase添 加 群 で は初 期 の 発 育 が か な り抑 制 され た が,後 に 到 つ て ウス ー ブ菌 系 感 染 の 場 で は, 差 は み とめ ら れ な くな つ た 。MCI-PC 0.4mcg/ml含 有 (1) リゾチ ー ム単 独 で の 治 療 効 果 は な い 。 培 地 で 比 較 す る と,後 期 に 到 つ て の菌 の 発 育 がPmoctase (2) リゾチ ー ム と の併 用 効 果 は 抗 生 剤 に よ り差 が あ 添 加 群 の ほ うで か な り著 しか つ た。 り,最 も明 瞭 な の はCephalexinで,軽 果 の推 定 され る も の はMFI-PCで Doxycyclineに (3) 度 な が ら併 用 効 あ り,Clinimycin, お い て は 併 用 効 果 は 認 め られ な か つ た 。 併 用 効 果 が 明 らか なCephalexinに お い て は, 黄 色 ブ ドウ球 菌 のMCI-FCに 対 す る感 受 性 に お よ ぼ す 酵 素 剤 添 加 の影 響 を み る と,Trypsin添 tase添 加 で平 板2∼3枚 み とめ ら れ た 。 同 様 のMIC値 部 位 と リゾチ ー ム接 種 部 位 が 同 一 の場 で,こ 行 なつ た もの で は,TrypsinでMIC値 果 は 著 明 で あ る。 ら にPmoc- の 差 を 示 した もの が 僅 か なが ら リ ゾチ ー ム接 種 部 位 に よ り併 用 効 果 は 異 な るが,菌 接 種 とに 併 用 効 加 でMIC値 は 平 板1枚 小 とな つ た も の が 多 くみ られ,さ のが み とめ られ た が,Proctase添 測 定 をAB-PCに つ いて の小 となつ た も 加 で は あ ま り変 動 を VOL. 18. NO. CHEMOTHERAPY 4 示 さなか つ た。CPに つ い て 行 なつ た成 績 で は,Proctase 添 加 に よ り明 瞭 な 相 違 を み とめ る に は到 ら な か つ た 。 SPMに つ い て行 な つ た 成 績 で は,6株 MIC値 が 対 照 に 比 して は るか に小 さ く,平 板 で3∼4枚 に お い て そ の 中 に あ る こ とを 追 加 す る。 脳,脊 〔 追 加〕 徳 田 安 章(信 変 動 を み て い るが,こ マ ウス の黄 色 ブ ドウ球 菌 皮 下 感 染 に お け る酵 素 剤 の 影 る とMICに Methodで 響 を み る た め,前 処 置 と してProctase,Proctaseと 大 皮) 種 酵 素 剤 併 用 に お け るMICの の 場 合 にLysozymeを 併 用 させ お い て の 感 性 度 の増 強 が著 しい。 先 生 の 御 追 試 を願 い た い 。 比 に含 有 す る も の,Bromelain G-74) の3者 の 同量 を4日 間経 口投 与 して か ら菌 を 接 種 し,直 後 にMCI-PC10 mg/kgを1回 経 口投 与 し て,そ (実験的骨髄 炎におけ る骨 内菌数パ ターン よ りの 処 置 群 に比 して膿 瘍 が い くぶ ん 小 で あ つ た。 各 酵 素 に よ る差 は み られ な か つ た。 同 様 な 実 験 をCPを 用いて行 な つ た と こ ろ,同 様 に酵 素 剤前 処 置 群 では,同 等の膿瘍阻 感 染 成 立 に お よぼ す ス テ ロイ ド の影響 の膿 瘍 形 成 阻 止 効 果 を み る と,酵 素 剤 前 処 置 群 で は す べ て 無 考察) 林 一 郎 都立広尾病院整 形外科 止 効 果 の 増 強 をみ とめ た。 Proctase投 髄,関 門 の 抗 生 物 質 透 過 性 は 抗 生 物 質 の種 類 に よ つ て 相 異 す る。 我 々 も演 者 と同 様,各 の差 を 示 した こ とが 注 目 され た 。 Pancreatinを1:5の 361 田 与 に よる マ ウス 臓 器 内 濃 度 の消 長 へ の 影 所 一 郎 横浜市大細 菌 響 をMCI-PCに つ い て み る と,臓 器 に よ りや や 差 を み とめ るが,と く に対 照 との 間 に著 しい 差 は な い よ うで あ 黄 色 ブ 菌 を マ ウス に 静 注 し,血 行 性 に 骨 髄 炎 を つ く る つ い て 同 様 の比 較 を 行 な つ た と こ ろ で と き,感 染 の成 立 の 可否 が 骨 内 の菌 数 の パ タ ー ンか ら説 つ た 。AB-PCに は,全 体 的 にProctase前 処 置 群 で濃 度 は 低 値 を 示 し た。 明 可 能 で あ り,感 染 成 立 は 菌 侵 入 後36時 間 ま で に決 定 され る こ とは さ き に報 告 した 。 ス テ 官イ ド投 与 に よ り感 抗 生 剤 との併 用 効 果 を 数 染 成 立 が どの よ うに影 響 を うけ るか を 知 るた め に,実 験 種 の 実 験 に お い て 検 討 し,一 般 的 に そ の併 用 は好 ま しい 以 上,Proctaseと2,3の 的 骨 髄 炎 で ス テ ロ イ ドを投 与 して 骨 内 の菌 数 増 殖 の パ タ ー ンを 追 跡 した 。 成 績 を うる こ とを み とめ た 。 〔質 問 〕 星 野 保 夫(東 マ ウ スにEQP-3株 洋 醸 造) 私 達 の実 験 的 経 験 か ら,キ モ ト リプ シ ン他Protease 下 で は 大 腿 骨 に感 染 が 生 じな いが,106以 と共 に 抗 生 物 質 で治 療 を行 な う場 合 1) 菌 のみ 全 身 感 染(Staphylo.お 2) 〃+protease 3) 〃+protease+抗 上 記3群 で,2)に の黄 色 ブ 菌 を 静 注 す る と,105以 上では 感染 が 成 立 す る。 こ の関 係 は ス テ ロ イ ド投 与 で も変 ら な か つ よびDiplo.) た 。 感 染 成 立 に は 短 期 間 の ス テ ロ イ ド投 与 は 決 定 的 な影 響 を与 え な い と云 え る。 しか し菌 数 増 殖 の パ タ ー ンに は 生物質 お い て感 染 が 早 く,1)に 著 明 な 変 化 が み られ た 。 無 処 置 の マ ウ スにEQP-3株 して2)の の 黄 色 ブ 菌 を 静 注 す る と12時 間 ま で菌 数 は 増 加 す る が, 死 亡 に 至 る 日数 が 早 い 現 象 を認 め て い る。 ど の よ うに 考 生 体 の抵 抗 に 遭 偶 して12時 間 以 後 は減 少 を は じめ る。 え た ら良 う しい か 。 な おin vivoに つ い て は1966年 の 36時 J. A.に 報 告 して あ る。 田 所 先 生 の方 法 のStaphylo.局 所 ロ イ ドを投 与 し た 群 で は,菌 数 が 最 初 に な る時 期 が 約 感 染 で は 感 染 が 早 や ま る よ うな こ とは な い か 。 〔答〕 北 本 治(東 20時 大 医 科 研) 間 で 最 低 に 達 し,こ れ 以 後 は再 び 増 加 す る。 ス テ 間 お くれ る。 い わ ば 菌 の 増 殖 が ゆ る や か で あ る。 菌 数 が最 小 に な つ て,ふ た た び 増 加 に転 じ る時 期 を もつ 酵 素 剤 併 用 で は 諸 種 の反 応 が あ り,プ ラ ス とマ イ ナ ス て,感 染 の 成 立 が 確 定 した 時 期 と考 え ら れ る。 この 時 期 の 両 面 が あ る。 共 同 研 究 者 の深 谷 の 示 した のは ブ菌 に よ は ス テ ロイ ド投 与 群 で は ほ ぼ50時 る膿 瘍 形 成 の抑 制 に お け る酵 素 剤 併 用 の プ ラ ス の一 面 で 時 間 お くれ て い る。 感 染 の成 立 の 確 定 が お くれ て い る と 間 後 で あ つ て,約15 あ る。 田 所 法 に よ り,膿 瘍 形 成 の程 度 を 評 価 す る とき 動 考 え ら れ る。 物 を 殺 して し ま い,死 亡 率 は 別 途 に み る外 な か つ た。 死 ス テ ロイ ドが 感 染 の炎 症 反 応 を 非 特 異 的 に お さえ るた 亡 率 で は マ イ ナ スに な る とい う こ と も あ り う る と 思 う め に,感 染 発 生 の発 見 が お くれ て,治 療 を お く らす 点 が が,今 後 さ らに 追 究 した い。 従 来 よ り指 摘 され て き た。 こ の ほ か に も,ス テ ロ イ ド 〔追 加 〕 柴 田 清 人(名 が 感 染 の成 立 自体 を お く らせ て い る面 も考 え な くて は な 市 大1外) 抗 生 物 質 と蛋 白分 解 酵 素 の 併 用 に よ り抗 生 物 質 濃 度 の 増 強 す るの は 炎 症 の あ る組 織,ま た は そ の浸 出液,体 液 ら な い。 パ タ ー ンの 形 か らみ て,ス テ ロ イ ドは生 体 の 防 禦 反 応 CHEMOTHERAPY 362 JULY 1970 の 出現 を お くらせ る と と もに,そ れ を や や 弱 い も の に し 法 を考 案 した 。TLC法 て い る。 しか し この 点 は 感 染 の成 立 を 左 右 す るほ どの も で0.2m1で の で は な い 。 ス テ ロイ ドが 感 染 に さ い し,生 体 に不 利 に PC 0.04 mcg/ml,MPI-PC 働 くの は,む 法 は従 来 慣 用 され て い る感 受 性 の 異 な る2種 の菌 を 用 い しろ ひ とた び 成 立 した 感 染 症 の 場 合 で あ る。 に よ る測 定 に は 試 料 血 液 は 全 血 出来 る。 ま た 測 定 可 能 な最 低 濃 度 はAB0.1 mcg/mlで あ つ た 。TLC る方 法 よ り簡 便 で あ る。 〔 質問〕 三 木 文 雄(大 Acetateの 4) 阪 市 大1内) 形 で 投 与 さ れ た ス テ ロイ ドは 吸 収 が か な り TLC分 い たDisc法 離 測 定 法 と感 受 性 の 異 な る2種 に よる 分離 測 定 法 に よつ て得 た 測 定 値 を 血 遅 延 す るの で は な い か と考 え られ る が,感 染 実 験 施 行 時 液 お よび 尿 につ い て 比 較 した 。 そ の結 果,両 骨 中 の ス テ ロ イ ド濃 度 は どの 程 度 に 達 して い る の か 。 る値 に 大 き な差 は な か つ た 。 Freealcoho1の ス テ ロイ ドを 実 験 に使 用 す るほ うが適 当 で は な い か と思 う。 〔 答〕 5) 成 人6例,乳 B-121を 林 一 郎(広 尾 病 院 整 形 外 科) 児2例,幼 測定法に よ 児2例,計10例 筋 注 投 与 した 後,両PCの に つ き, 血 液 あ るい は 尿 中 濃 度 を 測 定 した 。 そ の 結 果,AB-PCま ス テ ロ イ ドの骨 中濃 度 は 測 定 し て い な い。 プ レ ドニ ソ の菌 を用 た はMPI-PCを 単 独 で投 与 した 時 の 値 とほ とん ど差 は な か つ た 。 ロ ンア セ テ ー トは 吸 収 が お くれ る点 は ご指 摘 の と お り で,そ の た め に 後 半 の 実 験 は デ キ サ メ サ ゾ ン に 変 更 し G-76) AB-PCとMCI-PCのThin layer た。 chromatography-Bioauto- graphy系 G-75) Aminobenzyl-Penicillin, 村 川 武 雄 ・西 田 thylphenylisoxazolyl-Penicillin合 に よ る分 離 定 量 Me- 実 藤沢 薬品中央研究所 剤 に 関 す る 研 究 五 島 瑳 智 子 藤 井 良 知 ・紺 野 昌 俊 東大分院 小児科 東邦大微生物 藤 井 良 知 ・紺 野 昌 俊 熊 谷 道 彦 ・中 村 浩 一・ 東京大分院小児科 浅 野 昌 子 ・松 崎 明 紀 私 達 は,昨 年 の 化学 療 法 学 会,細 菌 学 会 に 於 い て, 万有製薬 目黒第3研 究課 広 域 ペ ニ シ リ ンAminobenzyl-Penicillin AB-PC,MCI-PC併 (AB-PC) と い,次 合 剤 に 関 す る基 礎 的 検 討 を 行 な の よ うな 結 果 を 得 る こ と が 出 来 た 。 1) In Staph, vitroに aureus お い て,新 50株 た に患 者 AB-PC : MPI-PC せ は32株 2:1, した AB-PC 1:1 : MPI-PC の (B-121), 1:2の Shigella, aureus flexneri等 Smith, 組合 E. に 対 して も両 者 の 相 乗 作 用 が Smith, moniae等 3) る の で,両PCを Kleb. pneumoniae, E. coli, つ た 。 水 飽 和-n-ブ Dipl. pneu- Bioassayす TLC→SPot部 る 方 法,イ てTLC→Bioauto等 タ ノ ー ル を展 開 溶 媒 と した シ リカ ゲ リカ ゲ ルTLC)で 両 者 を 分 離 し,さ ら にBioautography(Sarcina 1001 行 な う こ と に よ り両 者 を 分 離 定 量 す る 方 S-508)を lutea をか き とり ー ス トマ ン ク ロマ グ ラム を用 い に つ い て 検 討 し,イ ー ス トマ ン ク る 方 法 が,尿 中 (方 法) (イ) 分離定量 について検討 を 行 な ル に よ る 薄 層 ク ロ マ トグ ラ フ ィ ー(シ 存 血 中濃度の測定 に良い結果を得た。 に相乗作用がみ られた。 AB-PC,MPI-PCの 対 し感 受 分 離 定 量 す る方 法 に つ い て寒 天 電 気 泳 ロマ グ ラ ムを 用 い てTLC→Bioautoす マ ウ ス に お け る 感 染 防 禦 実 験 に お い て も,Staph. aureus 定 量 法 は,そ れ ぞ れ のPCに 動,PPC→BioautograPhy, Kleb. pneumoniae, み られ た 。 2) 今 ま で 両PCの 性 の異 な る試 験 菌 を用 い て 行 な つ てい た が,両PC共 下 で は,試 験 菌 の 感 受 性 に影 響 を与 え る こ と も考 え られ に対 して 両 者 の 相 乗 作 用 が み られ た 。 そ の 他Staph. coli, : MPI-PC 中 に お け る両 ペ ニ シ リン の分 離 定 量 法 に つ い て 検 討 を 加 え,満 足 す べ き結 果 が 得 られ た の で報 告 す る。 よ り 分 離 に 対 す るAB-PCとMPI-PCと 抗 菌 性 試 験 の 結 果,AB-PC 報 告 した 。 ひ きつ づ ぎ,尿 中,血 耐 ブ 菌 に も有 効 な ペ ニ シ リ ン,MethylphenylisoxazolylPenicillin(MPI-PC)の 用 に お け る相 剰 効 果 に つ い て す で に PCI 前処理 血 清 試 料,血 清 稀 釈 標 準 液 は2倍 量 の エ タ ノ ール を 加 え,そ の上 液 を 用 い る。 尿 は 推 定 力価10 で 稀 釈 す る。 (ロ) 標 準液 mcg/mlに な る よ うbuffer(pH7) VOL. 18 No. CHEMOTHERAPY 4 血 清 試 料 用 は 血 清 稀 釈 で,尿 中試 料 はbuffer稀 標準 液 を 作 成 す る(濃 度25, (ハ) 12.5, 釈 で 6.25, 3.1 mcg/ml)。 イ ー ス トマ ン ク ロ マ グ ラムNo.6061を 従 がつ て,展 開 剤,ブ 用 い,常 法に タ ノー ル:酢 酸:水(5:1:4)を 用 い上 昇 法 で 展 開 す る。Spotは 正 確 に 一 定 量(5∼15μ1 こへB. subtilis ATcc 104∼105個/m1に な る よ う接 種 した 寒 天 培 地(ク 1%,寒 エ キ ス0.3%,ポ 天1%,肉 さ2∼3mmの 作 (ホ) PC-GとTanderilの 実 験 を 前 に や つ た が,併 用 く下 る傾 向 が あ る点 は 如 何 。 の寒 天 平 板 に密 着 で1夜 培 養 す る。 力価 算 出 Bioautogramの 1) エ ン酸 寒 天 平 板 を作 る(泡 を 防 ぐた 間 後,は が して,37℃ じよ 真 下 啓 明(北 大2内) 時PC-Gの リペ プ トン0.5%)を トグ ラ ムを 乾 燥 させ た 後,こ 同 様 の 性 状 を も つ もの は,同 6633を め,あ らか じめ消 泡 剤 アデ カ ノ ール を1滴 加 え て お く)。 させ1∼2時 他 の 薬 剤 も,PCと 〔質 問 〕 板 ガ ラス に ホ ウの 木(1.5cm角)で 成 した 木 枠 を のせ て,そ 血 管 透 過 性 の差 異 に つ い て ど の よ うな 挙 動 を示 す と思 わ れ る。 Bioautography 厚 さ3mmの 低 下 とPenicillinの 与時 の諸物質の血管 透 過 性 の 〔 答〕 れ てい るの で,そ の3倍 量 用 い る)ず つ つ け る。 ク#マ 移 行 の抑 制 が 高 い 血 中濃 度 を 示 す 原 因 で あ る とは 考 え難 うに 考 え てお られ る か。 の範 囲 が 適 当 。 た だ し,血 清 試料 は エ タ ノ ー ル で稀 釈 さ 流 しこみ,厚 示 す こ とを 認 め た。 血 中 か ら 組 織 内 へ のPenicillinの い 点 もあ る。Tanderil投 TLC (ニ) 363 濃 度 は 上 昇 が 早 く高 くな る点 は 同 じ だ が 早 2) 筋 注 部 位 か らのPC-Gの 3) TDLとPC投 吸収 に 影 響 は な い か。 与 時期 との 関 係 は ど うか。 〔 答〕 TDLとPCの 投 与 時 期 に よ り,高 まつ た もの が 早 く 減 少 す る傾 向 は 認 め られ る。 そ れ はTDL投 与 後PC投 与 が お そ い とそ の傾 向 が あ る。 阻 止 径 を 測 定 し,他 のBioassay同 〔追 加 〕 様 に 力 価 を 算 出 す る。 藤 井 良 知(東 大 分 院) 最 近 抗 生 物 質 合 剤 の 再 検 討 が 問 題 とな つ て い るが,こ 以 上 の 方 法 で得 られ た値 はPC総 量 で あ る。Free量 れ らTLS分 離 定 量 法 の 実 用 化 に よつ て 合 剤 の有 意 性 の は 血 清 試 料 を 限 外 炉 過 し,そ の 炉 液 に つ い てbuffer稀 有 無 の 検 討 が進 む と考 え られ,同 時 に 抗 生 物 質 併 用 の意 釈 標 準 液 の 検 量 線 で算 出す る。 義 の 検 討 に も応 用 さ れ,invitroで 知 られ た 相 乗 作 用 を ウサ ギ を用 い,両PCの 濃 度 を 測 定 した 。Spot量 0.5 mcg/mlで 尿 中,血 中 濃 度,ヒ トの 血 中 を 適 当 に す る こ と に よ り, も充 分 に 測 定 で き る。 また,ク 生 体 内 で 考 え る こ と も可 能 とな る と考 え られ る の で,本 法 の 追 試 と普 及 を望 み た い 。 ロマ グ ラ ム シ ー トの種 類,展 開 剤 を適 当 に 選 ぶ こ とに よ り,他 の G-77) Methylchlorophenyl-isoxazolylPenicillin 抗 生 物 質 の混 合 物 の分 離 定 量 も可 能 で あ る。 〔 質問〕 Tanderil併 笹 原 邦 宏(三 共) cillin併 用 時 の 血 中 濃 度 の増 加,持 続 化 傾 向 の原 L Aminobenzyl-Peni用 療法に関す る研究 (そ の3) 因 は,吸 収 後 の 組 織 移 行 の 抑 制 に よ る の で は な い か との 推 論 で あ る が 併 用 時 の 体 内 利 用 率 の増 加 は な い か,ま は,と 青 河 寛 次 神戸 中央 病院産婦入科 た くに 高 い 貯 蔵 臓 器 組 織 を既 に 実 験 証 明 され て い た 山 らお 教 え ね が い た い。 〔 答〕 今 回 はPCの 蛋 白結 合性 との 関 連 を し らべ た も の で あ MCI-PCとAB-PC併 ち,今 び,尿 中 排 泄,胆 汁 排 泄 へ の影 響 も な く,そ の原 因 は 現 studyを 在 検 討 中 で あ るが,組 織 へ の 移 行 速 度 が,や や お さえ ら て 法 に よ り,尿 れ る のみ で,効 果 が で る とい うこ とで,こ た はAB-PCを1日2.09ず の程 度 の 増 加 が予 想 され る。 ご指 摘 の 点 は 差 は 尿 中 排 泄 総 量 等 か ら認 め られ ぬ と思 わ れ る。 Tanderil併 邦 彦 用 療 法 に 関 す る一 連 の 研 究 の う つ て,そ れ に 関 係 が な い こ とを 明 らか に した こ と,お よ 〔質問 〕 路 近畿母児感 染症 センタ一 路 感 染 に つ きComparative 用 時 のPenicillinの 血 中 濃 度 はPeni- AB-PC投 う ち,合 double blind 実 施 し た 成 績 を 報 告 す る 。 来 院 順 無 差 別 割 り当 続7日 路 感 染 に 対 し,両 者 合 剤Ampicloxま つ 静 脈 内 投 与 し,各 群30 間 治 療 成 績 を 検 討 した 。 全 症 例 に お け る 有 効 率 は,Ampiclox投 三 木 久 雄(大 阪 市 大 一 内) cillin静 注 時 に もTarideril非 例,連 回 は,尿 与 群:37.5%で,両 与 群:50.0%, 群 間 に 有 意 差 な く,こ の 併 性 尿 路 感 染 に は そ れ ぞ れ36.4%,16.7%で 投 与 時 よ り高 値 を とる こ あ る。 ま た,混 とを 私 共 も認 め て い るが,そ の 際 諸 組 織 内 濃 度 も高 値 を Ampicloxi群:70.0 合 感 染:10例 及 び12例 %,AB-PC群:16.7 の 有 効 率 は, %で,こ の さ CHEMOTHERAPY 364 JULY 1970 い は 併 用 効 果 に有 意 差 を み とめ た。 大 腸 菌 感 染 に は55.0 懸 濁 水 性 の もの が あ るが,血 %,35.0 比 して低 い 。 この よ うな点 を 考慮 して 製 剤 化 され た も の %,ブ 菌 感 染 症 に は66.7 %,16.7 %の 有 効 率 で あ る。 以 上 の比 較 実 験 成 績 か ら,MCI-PCとAB-PC併 用効 中 濃 度 はCP succinateに がArginine Chloramphenicol は,無 臭,苦 味 を 有 す る 白色 ま た は 微 黄 色 の 微 細 針 状 結 succinateで 果 は,混 合 感 染 症 ・合 併 性 感 染 に 対 し有 意 義 な こ とが 推 晶 で,水 溶 性 で あ り,エ タ ノー ル難 溶,ア 定 され た 。 ゼ ン,エ ー テ ル 不 溶 で あ る。 G-78) に お い て 使 用 す る機 会 を 得 た の で報 告 す る。 MS一 抗 原 に 関 す る 研 究(III) 1. 血 中 濃 度 MS-抗 原の毒素 中和反応 本 剤1.0 3時 間,6時 添 田 百 枝 ・山 本 い し 防衛 庁技術研究本部第二 研究所 山 弘 そ の1つ 0,926 mcg/mlで ticactivityを 抗 原 の 薬 理 作 用 の 検 討 を 行 な つ た 結 果, 見 出 し た 。 こ の 作 用 をMS一 cut 抗 原 の 力価 測 method(CCM)を をCCMに さ ら にMS一 抗 原 のAnti haemolytic mcg/ml,8時 4.08 mcg/ml,5時 間 値5.85mcg/ml,3時 間 値2.77 mcg/ml,10時 2. 臨 床 成 績 類61例 gを 腎 筋 また は 三 角 筋 内 に 注 射 し,小 児 科 領 域 に お い て は,1回250∼500mg を 轄 筋 内 に注 射 した。 使 用 総 量 は,婦 人 科 で は4∼14g haemolytic activityと そ の 小 児 科 で は250mg∼9.09に 及 ん で い る。 疾 患 と して 1例),子 activityと 治 療 成 績 の 間 に相 関 が 認 め られ た 。 例),附 宮 内 膜 炎4例(ブ 属 器 炎4例(ブ 検 出),腎 Chloramphenicol 臨 床 的 検 討 南 薫 ・砂 田 裕 科 伊 藤 達 也 ・斎 藤 忠 明 昭 和 大 学 医 学 部 産 婦 人科 中 沢 進 ・佐 藤 肇 同大 医 学 部 小 児 科 静 脈注 射 用 と して広 く使 用 さ れ て い るChloramphenicol succinateは 速 か な血 中 濃 度 の 上 昇 を来 す た め 汎 用 さ れ て い るが,反 面 血 中 濃 度 の持 続 性 が 乏 しい た め, これ を筋 注 して い る場 合 もあ り,ま た 小 児 科 領 域 に お い て は,静 注 を し難 い こ とか ら,こ れ を筋 注 に 利 用 して い る場 合 もあ る。 しか しな が ら,こ れ を 筋 注 した 場 合 は 局 所 の疹 痛 が 比 較 的 強 く,い つ ぼ う,筋 注 用 製 剤 と して は ドウ球 菌 検 出 菌 検 出1例,大 菌 検 出1例),乳 孟 炎1例(大 検 出4例)で,有 腸 菌 検 出),膀 効12例(70・6%),無 腸 菌 検 出1 腺 炎1例(ブ 胱 炎5例(大 効4例,疑 例 の結 果 を 得 た 。 小 児 科 で は,有 効55例(90%),無 2例,疑 張 児科 領 域 に 対 し,本 剤 を使 用 した。 産 婦 MS一 抗 原 のAnti-haemolytic succinateの 間値 間 値1.26 あつた。 は,産 婦 人 科 で は産 褥 子 宮 内 感 染2例(ブ Arginine よ り11才 腎 筋 内 に 注 射 し た が,そ 臨 床 成 績 と対 比 させ 相 関 の 有 無 を 検 討 し た 。 そ の 結 果 G-79) 間, 間 目 に あ り,懸 りも高 い。 小 児 に お い て は,6才 人 科 領 域 に お い て は,1回1.0 activity よ り 測 定 した 。 抗 原 のAnti 間,3.07 の平 均 mc,g/ml,3 産 婦 人 科 領 域 の感 染 症6種 類,計17例,小 して 感 性 ブ ド ウ 球 菌 毒 素(Terajima 用 い,MS一 間,7.365 あ つ て,Peakは1時 に わ た る4例 に1回0.5gを の 感 染 症11種 考 案 した 。 strain)を 濁 用CPよ mcg/mlで 対 す るAntihaemoly- 定 に 応 用 す る こ と を 検 討 しCup Haemotoxinと mcg/ml,1時 の 平 均 血 中 濃 度 は1時 抗 原 と命 名 した 。 と し て,Haemotoxinに 間, 間 目の 血 中 濃 度 を溶 連 菌COOK株 時 間5.485mcg/ml,6時 田 は ア レル ギ ー性 疾 患 々者 の 尿 成 分 中 か そ の 後,MS一 間,8時 を 検定 菌 とす る重 層 法 に よ り測 定 した 。 婦 人4名 ら ア レ ル ギ ー 性 疾 患 に 対 し治 療 効 果 を 有 す る 物 質 を 見 出 し,MS一 gを 腎 筋 内 に注 射 し,注 射 後30分,1時 値 は,30分,4.60 日立化成(山 崎)研 究部 1965年,添 セ トン,ベ ン わ れ わ れ は,本 剤 を 臨 床 的 に,産 婦 人 科,小 児 科 領 域 ア レ ル ギ ー 性 疾 患 の 新 治 療 剤, 住 あ る。 本 剤 問4例 菌 腸菌 問1 効 の結 果 を 得 た 。 副 作 用 と して は,と の有 無 に つ い て,詳 くに 注 射 局 所 の 疹 痛,硬 結,浸 潤 し く問 診 し,ま た 観 察 した が,産 婦 人 科 領 域 で 附 属 器 炎 に1日2回6日 に,治 療 後 約1週 間,注 間 使 用 した症 例1例 射 部 位 に軽 い硬 結 が触 れ た もの 1例 が あ つ た 。 疹 痛 に つ い て は,多 くは あ ま り痛 くな い か,ま た は 他 の 注 射 剤 と同 じ程 度 とい う訴 え が主 で あ つ た 。 小 児 科 領 域 で も副 作用 は ほ とん どなか つ た。 VOL. 18. NO. CHEMOTHERAPY 4 G-80∼84結 365 菌 陰 性 化 を認 め ず,手 術 例 を含 め て も24名,35.8%に 核 しか す ぎ な い。 排 菌 持 続 の も の は67名 G-81) 内科 本 院 に お け る6年 間の肺結核入 に認 め られ,初 院 患 老 の 結 核 菌 の薬 剤 耐 性 に つ い 認 め,初 て あ る。 久内 治 ・藤 井 徹 也 ・宮 崎 忠 博 中14名20.9% 回治 療 群 と既 治 療 群 の 間 に は 有 意 の差 を 回治 療 の 充 分 な る治 療 の必 要 を痛 感 した 次 第 で G-82) 鈴 木秀 夫 ・渡 辺 一 功 ・中 沢 信 八 新 抗 結 核 剤Tuberactinに 関す る実 験 的 研 究 池本秀雄 臨床病理 小 酒 井 立 望 新 抗 結 核 性 抗 生 物 質Tuberactinに の うち,入 院 時 菌 陽 性 で 耐 性 抗 酸 性 菌 保 存 株 お よ びTuberactin未 検 査 を施 行 した症 例 は132例 で あ る。 これ に つ き薬 剤 感 分 離 株 に 対 す るin vitro抗 vitro耐 違,選 択 薬 剤 と治 療 効 果 との 関 係 な どを 検 討 した 。 果 に つ い て 検 討 し た 。(1)人 年 令,性 別 を み る と初 回 治 療 群 では 男 子50名,女 治 療 群 で は 男子49名,女 で あ る。 男 女 比 は3対1で 子18名 子 とほ ぼ 同 数 男 子 が 多 い。 年 令 別 で は 初 回 治療 群 で は20∼29才,50∼59才 療 群 では 男 女 共 に40∼69才 台 に か け て 多 く,既 治 台 に 多 く若 年 層 は 少 な か つ 療群 が67名 の患 者 中,初 回 治 療 群 は65名,既 対 す る完 全,不 完 全 耐 性 の 状 況 は, 初 回治 療 群 で は,SM, INHの てあ ま り変 動 が な い 。PASは る。既 治 療 群 で はSMの あ るが,PAS, mcg/ml耐 同INH10 mcg/ml耐 剤耐 性1/65(1.5 %),INH1剤 る。PASとINH, SMとPAS 耐 性 は1/65(1.5 耐 性2/65(3.5 PAS2剤 %),INH耐 耐 性3/67(4.5 2/67(3.0 %)に (12.3 %)に あ 性9/67(13.4 性6/67(8.9 %), 2剤 耐 性4/67 耐 性 は な く,3剤 耐 性 を,既 治 療 群 で は26/67(38.8 耐性 は %)に 耐 初 回治 療 群 と既 治 療 群 の耐 性 の 有 無 に よ る治 療 効 果 は 共 に耐 性 の な い もの 菌 陰 性 化 して い る。 手 術 例 も含 め 中54名83.1%が 菌 陰 性 化 して い る。 既 治 療 群 で は これ に比 して死 亡 が7名,10.4%み 3剤 共 耐 性 な き場 合 で も67名 中16名23.9%に ら れ る。 しか ず れ も5∼ mcg/ml耐 性 株 に 対 し て は,そ れ ぞ れ50 性 株 に 対 し て は い ず れ も2.5 mcg/mlで 型 結 核 菌Flamingo株,Kirchberg株 mcg/mlで 対 し て は,Ii群10mcg/ mlで 菌 性 抗 酸 菌(M. あ り,雑 M. 607)に に対 し あ つ た 。 非 定 型 抗 酸 菌(I よ び25 mcg/ml,III群 い ず れ も25 phlei, 対 し て は,グ mcg/mlで M. mcg/ smegmatis, リセ リ ンブ イ ヨ ン培 あ つ た 。 以 上 の抗 菌 力 に 時 に 同 じ実 験 条 件 で 調 べ たVMの 抗菌 力 と 大 略 同 じ態 度 を 示 した 。(2)fiuberactin未 結 核 患 者 分 離 株7株 mcg/ml(5株)な い し10 mcg/mlの2株 の も の も あ り),む し ろCPM耐 mcg/ml,CPM CPM, mcg/ml VM感 受 性 と 受 性 はKM耐 性 で も5mcg/ml感 性 性 性 が 高度 とな る に つ れ 受 性 低 下 を 示 す 傾 向 を 示 し た 。VM感 一 の 態 度 を 示 し た 。(3)H37Rv株 10 mcg/ml,CPM25 の 相 関 関 係 に つ い て,Tuberactin感 mcg/ml耐 体培 地 mcg/ml(2株)のMICを はKM25 性 お よ びKM100 と相 関 せ ず(KM100 使 用の肺 に 対 す る 抗 菌 力 はDubos液 耐 性 を 示 し た 。 同 時 に 調 べ たKM, て,感 mc ,g/ 性 株 に つ い て も50 ml,II群10お 示 し,10 性 株, 原 株 お よ びRAMP 群1株,II群2株,III群2株)に で5 性 上 と 感 受 性 低 下 を 示 す 。CPM・RAMP て は い ず れ も25 mcg/ml耐 初 回治 療 群 で は死 亡 例 が な く,3剤 体 培 地 で,い 型 結 核 菌Ravenel株 つ い て は,同 %),SMと 性菌 を認 め る。 ると65名 mcg/ml以 地 に て い ず れ も10 認 め た 。 す な わ ち 初 回治 療 群 で は8/65 で は46名70.8%が mc,g/ml耐 ml,100 M. Fakes, 耐 性 は2/65(3.1 %),SMとINH (4.0%),PASとINHの2剤 %)で 1 2剤 耐 性 は な く,SMと %),3剤 認 め る。 既 治 療 群 で はSM耐 性2/67(3.0 PAS cg/ml耐 性 株 に 対 す るMCは,10% VM100 あ り,鳥 性 株, 性 株,同INH・RAMP耐 耐 性 株 お よ びKM・CPM・RAMP耐 完 全 耐 性 頻 度 は減 少 の 傾 向 が %), 性 株,同KM100m あ る 。H37RvCPM100 100 mcg/ml耐 用効 株,同 140mcg/ml耐 牛 血 清 ア ル ブ ミ ン加Dubos液 増 加 して い る よ うに 思 え. vitro併 型 結 核 菌H37Rv原 mcg/ml耐 mcg/ml,牛 耐 性 は2/65(3.1 使用の肺結核患者 種 抗 結 核 剤 と のin 性 株,同KM・RAMP耐 々の 量 継 代 法 に よ るin 性 株,同PAS 株,同RAMP100 耐 性 頻 度 は各 年 度 を 通 じ INHは 初 回治 療 群 に 比 して 増 加 して い る。 初 回 治 療 群 でSM1剤 INHの2剤 治 で あ る。 SM, PAS, INHに PAS耐 SM100 2.5mcg/mlで た。 %)に 性 獲 得 状 況,他 つ い て,種 菌 力,増 受 性,耐 性 パ タ ー ンを 調 べ,初 回 治 療 群 と既 治 療 群 の相 6年 間 の132名 夫 ま で の6年 間 に 本 院 に か ら43年12月 入 院 した 肺 結 核 患者575例 15名,既 暉 大阪府立病院 内科 順天堂大学 昭和38年1月 花 受 性 とは 同 に つ い てTuberactin CHEMoTHERAPY 366 JULY の 抗 菌 力 に対 す る培 地 差,接 種 菌 量 に よ る影 響 を 調 べ 加 濃 度1,000mcg/ml,C)凍 た 。a)Dubos液 m1。1%小 体 培 地 お よび10%牛 加Kirchner半 た が1% 流 動 寒 天 で は5mcg/mlのMICで KH2PO4加 H37Rv10-3mg接 感受性 流動寒天 に お い て 種 で は5mcg/mlのMICで 種 で は25mcg/mlと る。(4)10%牛 あ るが, 抗 菌 力 が 低 く表 現 され 血 清 アル ブ ミン加Dubos液 い て,増 量 継 代 法 に よ りH37Rv株 100 mcg/ml耐 よ び4代 体 培地を用 原 株 お よび 同RAMP 性株 のTuberactin耐 そ れ ぞ れ 継 代3お あ るが,そ あつ 小 川 培 地 で は25mcg/mlと が 低 く表 現 さ れ る。b)Kirchner半 10-1m9接 血 清 ア ル ブ ミン 性 を獲 得 せ しめ た 。 まで は 耐 性 獲 得 は ゆ るや か で れ 以 後 は 階 段 的 に 耐 性 上 昇 を示 し,7代 お よ び25 mcg/ml耐 耐 性 獲 得 状 況 を 検 討 し た が,Tuberactin耐 用 効 果 をH37Rv株 効 果 を示 し,EBと CSと 他種抗 結核剤 に つ い て,Dubos液 体 培 地 を 用 い て 検 討 したoRAMPと 天 培 地90 も軽 度 の 併 用 効 果 を 示 した が,TH, ml,KM添 加 ml(29)に 比 率 に加 え,ホ モ ジ ナ イ ズ rpm20分 間遠 沈 し,そ の上 清 を定 量 測定 した。 測 定 結 果 。 各10例 に つ き実 験 した と ころ,ほ 一 致 した 成 績 を示 し,A培 地 は128mcg/ml,B培 200mcg/ml,C培 mlの 地 は40 mcg/ml,D培 とん ど 地は 地 は50mcg/ 結 果 を 認 め た 。 す な わ ちAは12.8%,Bは20%, 生 物 学 的 活性 濃度 を 示 した 。 生 卵 を 用 いた 対 照 は70∼160mcg/mlと 極 め て バ ラ ツキ が 大 き くそ の不 均 一 性 が 認 め られ た。19力 は殆 ど併 用 効 果 を示 さな か つ た 。 6時 間4∼6.5mcg/ml,12時 mcg/mlで 射 間 あ つ た。 結 KM耐 価 のKM注 の血 中 濃 度 は1時 間30∼40mcg/ml,3 時 間15∼20mcg/ml, は いず れ も1.5 G-83) 霊 菌 を 試 験 菌 と し生 物 学 的 定 量 mcg/ml, に 供 し,生 卵 を用 い る小 川 法 を 同 様 な 方 法 に よ り対 照 と 後 の成 人10例 は 或 る程 度 の 併 用 血 清10 れ ら の 組 成 培 地2 生 理 食 塩 水 を1:1∼1:3の した 後2,000 溜 水100 加 濃 度1,000 ml,馬 mcg/mlで,こ Cは4%,Dは50%の 性 獲 得 と大 略 同 じ傾 向 を 示 した 。(5)Tuberactinと のinvitro併 後50 性 を示 した 。同 時 に 同 じ方 法 でVM 濃 度100 結卵 黄 末35g,蒸 川 原 液40ml,KM添 D) Kirchner寒 1970 論 性 検 査 法 に 関 して は,秋 葉,戸 田,柳 沢 等 を 初 め とす る研 究 委 員 会 の 報 告 が あ り,ま た小 川(辰),小 川 法(重 層 法)に よ る結 核 菌 耐 性 培 地 (政)等 は菌 の 発 育 を 中 心 と し耐 性 菌 の 比 率 と培 地 素 材 の 内KM活 検 討 を発 表 して い る。 金 沢 は 平 板 濾 紙 法 の 測 定 に よ りマ 性 濃 度 の検 討 ラ カ イ ト緑 が 阻 止力 に 及 ぼ す 影 響 を報 告 して い るが,本 新 井 蔵 吉 法 の試 験 菌 霊 菌 で は,そ 昭和大学 医学 部中央研究検査所 の影 響 を 認 め な か つ た 。 す な わ ち 耐 性 検 査 培 地 内 の 薬 剤 の均 等 化 は,重 要 な る こ とで あ 結 核菌 の 培 地 素 材 と して 卵 液 が 用 い られ て い るが,と く に卵 白 は 粘 性 が 強 い た め 耐 性 検 査 の 際,薬 剤の均等化 を 阻害 す る大 き な欠 点 を もつ て い る。 演 者 は卵 液 を 凍 結 り,凍 結 乾 燥 卵 末 を 培 地 素 材 と して用 い る こ とは,基 礎 的 に も臨 床 効 果 の 判 定 に も意 義 あ る もの と考 え る。 本 実 験 に お い て は硫 酸Kanamycinの 乾 燥 す る こ と に よ り,こ の 欠 点 であ る粘 性 の み を 消 滅 さ 〔 質 問〕 せ 他 の 特 質 は す べ て保 有 す る培 地 素 材 を 開 発 す る こ とに 対 照 と され た 従 来 の1%KM耐 成 功 し,昨 秋 日本 臨 床 病 理 学 会 総 会 でSM耐 つ い て 報 告 した が,今 Kanamycin(KM)結 性 検 査に 回 は こ の凍 結 乾 燥 卵 末 を 使 用 核 菌 耐 性 培 地 内 のKM活 Serratia marcescensを 性濃度を 試 験 菌 と す る重 層 定 量 法 に よ り 測 定 用 基 礎 培 地 はLア スパ ラ ギ ン10g,ブ 天109(13ifco),蒸 ドウ糖5g, 溜 水1,000 で こ の 基 礎 培 地100 mlに1%フ メチ レ ン青3 菌 培 養 液10倍0.5 ml,霊 標 準 末 を使 用 した。 厚(九 大 胸 部 研) 性培地 で は力価が極 め て 不 安 定 で あ る が撹 拝 は何 回 く らい 行 な つ てお られ る のか 。 〔 答〕 新 井 蔵 吉(昭 大 中 央 検) 対 照 の 小 川 培 地 は 市 販 のKM耐 性検査培地を 重層定 量 し,き わ め て バ ラ ツキ が あ つ た た め,自 家 製 の もの に 測 定 した そ の結 果 を報 告 す る。 食 塩2g,寒 篠 田 ml,pH マ ル 酸3 ml,0.1 よ り測 定 したo撹 拝 は滅 菌 ガ ラ ス棒 に よ りマ ヵ ラ イ ト緑 7.0 の混 合 を 目標 と し100回 以 上 撹 拝 した。 生 卵 の場 合 は1 % 度 に 卵 白 薬 剤 が 吸 着 す る と均 等 化 を 妨 たげ る た め,こ れ ml。 こ の 簡 単 らの 点 は さ らに 考 慮 し検 討 した い 。 な 合 成 培 地 を型 の とお り測 定 用 試 験 管 に 分 注 し前 回 同様 〔 質 問〕 の 測 定 方 法 に した が つ て 実 施 した 。 各 培 地 を 用 い て実 際 に 菌 株 の 感 受 性 検 査 を行 なつ た成 実 験 培 地 組 成 はA)凍 ml,1%小 緑 各3 川 原 液50 ml,KM添 末20g,蒸 結 乾 燥 全 卵 末30 ml,グ 加 濃 度1,000 溜 水100ml。1%小 g,蒸 リセ リ ン2%マ mcg/ml,B)凍 川 原 液50 溜 水100 ラ カイ ト 結卵 白 ml,KM添 河 盛 勇 造(国 立 泉 北 病 院) 績 は如何。 〔答 〕 新 井 蔵 吉(昭 大 中 央 検) 今 回 は 培 地 素 材 を全 卵,卵 白,卵 黄 と分 割 し,不 活 性 化 の 検 討 を 目的 と した研 究 で あ り,耐 性 菌 と され て い る VOL. 18. NO. CHEMOTHERAPY 4 367 菌 株 を中心 に菌 の 発 育 に よ る結 果 判定 は 重 要 な る問 題 点 Doxycycline であ り,今 後 検 討 した い 。 演 者 は薬 剤 が 均 等 化 され て い の 梅 毒 患 者 に 使 用 し,そ の血 清 反 応 の変 化 お よび 副 作 用 な い耐性 検 査 培 地,す な わ ち耐 性 基 準 が1 mcg/ml前 に つ い て 検 討 した 。 後 の パ ラ ツキを 特 に 憂 慮 す る も の で あ る。 G-84) Nitro-thiazo1誘 32.644 Baに 新 鮮 梅 毒 を 主 とす る6例 こ の薬 剤 は,従 来 のTetracycline系 抗生物質 に 比 し て 脂 溶 性 が 高 く,経 口 投与 で 消 化 管 か ら の 吸 収 能 が き わ 導 体CIBA よ り治 療 し た 急 性 日 本住血吸虫病 患者の長期観察成 績 につい て 倉田 (Vibramycin)を め て良 好 で あ る こ とか ら,梅 毒 患 者 に た い して1日200 mg,3∼4週 間連 日投 与 を1ク ール と し,血 清 反 応 の 推 移 を 観 察 した 。 症 例 数 が乏 し く,観 察 期 間 が 短 か い の も あ るが,本 剤 使 用 直 後 か ら速 や か に 症 状 は 消 失 し,血 清 反 応 も陰 性 化 しは じめ,短 期 間 で,治 療 追 加 の 不 必 要 な 誠 ・野 守 正 司 ・津 田 頴 彦 抗 体 価 に まで 低 下 した こ とは 注 目に値 す る。 こ の こ と 西 村 亮 徳 ・長 岡祥 二 ・倉 田光 雄 久留米大学倉 田内科 は,現 在 まで の 種 々 の抗 生 物 質 に よ る治 療 に く らべ て, は るか に 少量 の薬 量 で 駆 梅 効 果 を 期 待 で き る も の で あ る 我 々は急 性 日本 住 血 吸 虫 病 患 者4名 導 体CIBA 32.644 Ba 20mg/k9を,7日 にNitmothiazol誘 間 経 口投 与 し, こ と を物 語 つ て い る。 内 服 中 に悪 心,食 欲 不振 な どの 胃腸 障 害 を 訴 えた も の 長 期 に わ た り経 過 を 観 察 した 。 な お 同 患 者 は 経 過 中 の再 も あ つ た が,1ク 感 染 を否 定 し得 る。 これ ら の症 例 は,治 療 前 全 例 に弛 張 検 尿,肝 機 能 に つ い て も検 討 した が,副 作 用 と思 わ れ る 熱,軟 便,下 痢 を 認 め,糞 便 検 査 で は 日虫 卵 を検 出 し, 異 常 な所 見 は 見 いだ さな か つ た 。 肝 腫 を 触 知 した 。 また 血 中 白血 球 数,好 酸 球 数,血 清 γ も な く消 失 し,血 液 像, K-1∼8 制癌剤 の基礎 的方面 グ ロブ リン値,血 清 アル カ リ性 フ ォ ス フ ァタ ー ゼ 活 性 値, 血 清 トラ ン ス ア ミナ ーゼ 活 性 値 は い ず れ も増 加 を 認 め ー ル終 了 後,ま K-1) Acid た。 phosphatase活 性 を利 用す る 制 癌 剤 適 応 判 定 法(APD法)に 本 剤投 与 開 始 後,発 熱 は3日 便 中 日虫 卵 の 排 出 は7∼10日 目に は 完 全 に下 熱 し,糞 ついて 後 に 消 失 した 。 肝 腫 大 は2 週 頃 よ り3カ 月 頃 ま で に 回復 し,白 血 球 数 は1例 を の ぞ 近 藤 達 平 ・今 泉 宗 久 ・関 いて3週 か ら正 常 値 とな り,好 酸 球 数 は8週 頃 か らす べ 名古屋大学第二 外科 て正 常 値 に 復 した 。 血 清 γグ ロブ リン値 は10週 正 常 値 に 復 した が,1例 頃か ら は増 加 の 状 態 を 維 持 し,ま た 血 清 アル カ リ性 フ ォス フ ァタ ーゼ 活 性 値 は7週 頃 か ら,血 rラ ン ス ア ミナ ーゼ 活 性 値 は4週 頃 か ら正 常 値 に 復 し た。1年 後 に再 検 を行 な つ た が,検 便 に て全 例 虫 卵 を 認 め なか つ た 。 好 酸 球 数 お よび 血 清 γグ ロ ブ リン値 は1例 のみ 増 加 して いた が,そ の 他 の 症 例 で は正 常 値 を 示 し た。3年 後 の 検 査 で は4例 中3例 は 諸 検 査 で 正 常 に 復 し て いた が,上 述 の1例 の み,直 腸 生 検 で虫 卵(全 て 死 卵) を認 め,好 酸 球 数 お よび 血 清 トラ ン ス ア ミナ ーゼ 活 性 値 で は増 加 が み られ た 。 な お この 患 者 で は 検 査 施 行 前 約2 カ月 程 前 一 時,黄 疸,発 熱,食 欲 不 振 等 の症 状 を来 した こ とが あ つ た 。 癌 化 学 療 法 に於 い て,腫 瘍 に 有 効 で,宿 主 に 副 作 用 の な い 制 癌 剤 の 選 択 は重 要 な 問 題 で あ り,私 共 は 従 来 か ら 琉 珀 酸 脱 水 素 酵 素 を利 用 す る方 法(SDI注)を た が,酵 素 活 性 を 利 用 す る方 法 は1種 試み てき 類の酵素のみで判 定 す るの は 不 充 分 で あ るの で,さ ら に,細 胞 の 融 解 壊 死 過 程 に 関 係 の深 いLysosome内 のAcid を 利 用 す る方 法(APD法)を APD法 phosphatase 用 い て比 較 検 討 した 。 bateし の 手 技 は腫 瘍 細 胞 浮 遊 液 と制 癌 剤 とをIncuて,LowxY法 の 変 法 でAcid 活 性 を 測 定 し,蛋 白量 をLOWRYの 性 値 を 出 し,Contro1の Index(D. phosphataseの 方 法 で 測 つ て,比 活 比 活 性 値 と比 較 して,Deviation I.)に よ り判 定 す る方 法 を とつ た 。 固 形 腫 瘍 の 細 胞 浮 遊 液 作 用 は 腫 瘍 組 織 片 を 細 切 し,私 G-85 梅 G-85) 和雄 Doxycycline 毒 共 の 考 案 したCrusherを (Vibramycin)の EHRLICH腫 はPBS,培 梅 毒 に た い す る効 果 養 温 度 は37℃,培 要 緬 胞 教 は1ml当 占 部 治 邦 ・柿 添 富 久 子 久 留米大学皮膚科 今 回,わ れ われ は,Methacyclineか ら合 成 さ れ た 養 時 間 は3時 間,至 適 必 り400×104個 効 果 の 判 定 はD.I.が25以 50以 用 いた。 瘍 細 胞 を 用 いた 基 礎 実 験 よ り,培 養 溶 液 であつた。 上 を有 効 と考 え られ るが, 上 を 有 効 と判 定 す るほ うが 安 全 で あ る。 た だ し, 生 存 細 胞 の 少 な い 細 胞 浮 遊 液 は マ イ ナ ス を示 す傾 向が あ CHEMOTHERAPY 3 6 8 JULY 1970 る。 In vitro及 びin 胞,EHRLICH腫 vavo実 験 に 於 て,AH-130腫 瘍細 瘍 細 胞 お よ び吉 田 肉 腫,Nitromin感 性 株 に つ い て 実 施 した 結 果,in K-2) 制 癌剤濃 度について 受 vitro実 験 でAPD法 高 圧 酸 素 療 法下 の 血 中 及 び 尿 中 の は 大 越 正 秋 ・田崎 遊 離 腹 水癌 と固 形 腫 瘍 の 間 に ほ ぼ 一 致 した 結 果 が 得 ら れ た 。 またAPD法 お よ びSDI法 松 永 重 昂 ・河 村 信夫 ・矢 島 暎 夫 に よ る 制 癌 剤 の適 応 順 木 村茂三 序 が 一 致 す る も の と,一 致 し な い もの が あ るが,両 者 が 一 致 して ,有 効 あ るい は 無 効 と判 定 さ れ た 制 癌 剤 はin 励o実 験 の 効 果 と ほ ぼ 一 致 した 。両 者 が 一 致 し な い もの はinuiuo実 験 の 効 果 と必 ず し も0致 しな か つ た 。 臨 床 例 に つ い て も,APD法 及 びSDI法 寛 ・尾 関 全 彦 慶応義塾大学 医学 部泌尿器科学教室 我 々 は膀 胱 腫 瘍 組 織 が 高圧 酸 素 下 で は 平 圧 下 よ りも長 く生 存 す る こ とを 実 験 的 に確 認 し,す で に 発 表 した こ と に よ る制 癌 剤 が あ る。 そ の理 由 と して 高圧 酸 素 下 で は 腫 瘍 の分 裂 増 殖 の 適 応 順 序 が一 致 す る も の と,一 致 しな い も の が あ るが, が 盛 ん に 行 な わ れ る こ と,好 気 性 代 謝 の 行 なわ れ る こ と 両 者 が 一 致 して有 効 と判 定 され た 制 癌 剤 は 臨 床 的 に も効 等 が 考 え ら れ る。 さ ら に 高圧 酸 素 下 で は 腫 瘍 細 胞 の 果 を 認 め た 。 両 者 が 一 致 し な い場 合 は 臨 床 的 に必 ず し も DNA合 効 果 は0定 で な い が,両 者 無 効 と判 定 され た も の は ほ と 代 謝 機 構 が 変 化 して い る,等 ん ど臨 床 的 に効 果 は 認 め られ な か つ た 。 を根 拠 に して 高 圧 酸 素 下 で制 癌 剤 の 大 量 間 激 投 与 を数 例 従 つ て,現 今 で 使 用 され て い る制 癌 剤 の適 応 判 定 を よ り正 確 に す るた め に は,APD法 用 す るほ うが 望 ま しい が,さ お よびSDI法 の患 者 に試 み,そ 作 用 が 少 な い,薬 剤 の も考 え られ る。 こ ら の理 論 の 臨 床 経 過,副 作 用 の有 無,制 癌 剤 の 両者 を併 血 中 お よび 尿 中 濃 度 の 測 定 を行 な い,こ の 療 法 に対 す る ら に,症 例 を 重 ね て検 討 し 生 体 の 反応 が 平 圧 下 と異 な る か否 か を み た 。 条 件 は大 気 考 察 す る。 〔討 論 〕 成 が 助 長 され る とか,副 2気 圧 で 高圧 酸 素 室 を 使 い 純 酸 素 を 吸 入 させ た も の でf 江 崎 柳 節(名 市 大1外) 制 癌 剤 と して はMitomycin 判 定 に 用 うる薬 剤 濃 度 は 一 定 量 で あ るが これ に は 問 題 が あ る と考 え られ る。 我 々 のprimary 受 性 テ ス トで もin cultureで vitroで の 感 受 性 薬 剤 がin の感 vivoで は 無 効 で あつ た もの が しば しば あ る。 これ を検 討 す る と C, Endoxan, 5-Fluorourac- ilを 使 つ て み た 。 そ の結 果,症 例 数 は 少 な い が,制 癌 剤 の血 中濃 度 の 勾 配 は 平 圧 下 とあ ま り変 らず,症 状 は 自覚 的 に改 善 され る例 も あ る こ とが判 つ た 。 副 作 用 と して の 貧 血,白 血球 減 少 は 個 人 差 が 強 く,平 圧 下 と比 して どち 判 定 に 用 い た 量 の 薬 剤 が 組 織 内移 行 して い な い こ とが 多 らが 有 利 と も判 定 不 能 で あ つ た が,重 篤 な 感 染 等 を来 た い。 そ こで わ れ わ れ は 前 以 つ て組 織 内 移 行 量 を測 定 し, した もの は な か つ た 。 血 中濃 度 の 変 化 が 平 圧 下 とほ ぼ 同 そ れ に 相 当す る力 価 の 薬 剤 を作 用 させ てい る。 これ に よ つ て感 受 性 と効 果 が 一 致 す る率 が 多 い よ うに 思 わ れ る。 〔追 加 〕 (1) 藤 本 茂(千 大 綿 貫 外 科) 動 物 実 験 でSolid tumomとAscites 後 こ れ に よ る療 法 を 進 め て行 く根 拠 に もな る し,そ の時 tumorの 間 で,前 者 の酵 素 活 性 が 低 い と云 う報 告 で あ る が,私 達 で も ほ ぼ 同 じ結 果 が 出 て お る。 (2) 腹 水 肝 癌AH130を Solidtumorで 使 い,TCA cycle関 係酵 は壊死 になつた細胞 が ど うして も入 り,こ れ は 酵 素 活 性 が0に b) 蛋 白 定 量(Lowry法)で な る。 は こ の壊 死 に なつ た 細 胞 の 蛋 白 も ひ つ か か つ て来 る た め,上 記 の 結 果 が 出 た も の と解 釈 して お る。 の生 体 の 反 応 の予 測 も しや す い とい うこ と に な る。 予 後 に つ い て は さ らに 多 くの症 例 を か さね な け れ ば 確 実 な判 定 は 無 理 で あ る。 な お,危 険 性 は 充 分 の注 意 で さ け得 る 素 を 測 定 した。 a) じ とい う こ とは,生 体 の ほ うの 条 件 が 変 化 してい る と考 え られ る高 圧 酸 素 下 で は,治 療 上 有 利 な 条 件 であ り,今 と考 え て い る。 〔 討 論〕 藤 田 MMC 注 後5∼10分 mlと 30 mg静 言 う値 は,少 bioassay法 MMCは の 血 中 濃 度 が0,4 mcg/ し低 過 ぎ る よ うで あ る が,測 定 法 は で あ る か。 肝 乳 剤 を 用 い た実 験 で は,嫌 metabolismが bolismが 浩(国 立 が ん セ ン ター) 気 性 の環 境 で 促 進 され る ので,高 圧 酸 素 下 で はmeta お そ くな り血 中 濃 度 の 低 下 率 が 小 に な る よ う に 考 え られ るが,平 圧 下 の血 中 濃 度 と比 較 検 討 され た か 。 VOL. 18. No. CHEMOTHERAPY 4 369 血(全 肺 野 出 血2例)を K-3) 制 癌 剤 の マ ウ ス に お け る末 梢 血 及 び 毛 細 血 管 抵 抗 に及 ぼす 影 響 に つ い 5-FU 50mg/kgで は4日 が 全 肺 野 出 血 は1例 て 斎 藤 達 雄 ・涌 井 檜 森 ず,500mg/k露 昭 巽 ・菅 原 一 布 と して,出 血 傾 向 の 出 り著 明 な 現 が 指摘 され て お り,こ れ は 主 と して薬 剤 の 造 血 障 害 に 目で は10例 例)た が8日 に 出血 を 認 め た 目は 正 常 対 照 群 と 差 二 を 認 め で は10例 は4日 目,8日 目に は6例 で8日 出 血5例)50mg/kgよ 東北大抗酸菌病研究所癌 化学療法部門 癌 の化 学 療 法 を 阻 む 要 因 の1つ 認 め,100mcg/kgよ 出 血 傾 向 が み られ た 。 中9例 に 出血 を 認 め(全 肺 野 り強 い 出 血 傾 向を 認 め た。CHRM 中8例 に 出 血 を 認 め(全 肺 野 出 血5 自は 正 常 対 照 群 と差 を 認 め ず,PSも4日 目共 に 差 を 認 め な か つ た 。 一 般 に薬 剤 投 与 初 期 に 毛 細 血 管 抵 抗 の 減 弱 が 強 く以 後 軽 減 され る こ とが 認 め 由来 す る栓 球 減 少 の た め と され て い る。 今 回我 々は 体 重 られ た 。5-FU投 20,g前 後 のdd系 雄性正常 マウスに各種制癌剤 を 投 与 抵 抗 性 とが ほ ぼ 比 例 関 係 に あ る傾 向 を 認 め た。 以 上,制 与 に お い て 栓 球 数 の減 少 と 肺 毛 細 血 管 して,末 檎 血(主 と して栓 球 数 及 び 白血 球 数)並 び に 肺 癌 剤 に よ る 出 血 傾 向 の原 因 と して は 栓 球 減 少 の み な らず 毛 細血 抵 抗 に 及 ぼ す 影 響 を 検 索 し,制 癌 剤 投与 時 の 出血 毛 細 血 管 の抵 抗 性 の 因 子 も 関与 して い る こ とが 推 察 され 傾 向 に造 血 臓 器 障 害 と共 に 毛 細 血 管 抵 抗 減 弱 の 因 子 が 如 た。 〔 追加〕 何 に関 与 して い るか 検 討 を加 え た 。 1) マ イ トマ イ シ ンc(MMc)100 2) 5-Fluorouracll(5-FU)50 mcg/kg,1 mg/kg, mg/kg,500 m/kg,3) か ら,Mitomycin クロモ マ イ シ ンA3(CHRM)600 mcg/,4)プ ゾロ ン(Ps)15 mg/kgを 管 抵抗 試 験 は4日 レ ドニ 各 々マ ウ ス の腹 腔 内 に1回 投 与 し,末 梢 血 は 薬 剤 投 与 後2日 目,8日 木 村 禧 代 二(国 立 が ん セ ソ ター) 家 兎 を 用 い た 実 験 成 績 お よび 白 血 病 に於 け る臨 床 成 績 目毎 に4回 行 な い 毛 細 血 Cは ほ とん どす べ て の 出 血 性素因 に 関 与 す る 因 子 を 減 少 させ る が,副 Fibrinogen値 素::関 腎 皮 質 ホ ル モ ンは の 減 少 を 除 く とほ とん どす べ て の 出 血 性 与 す る因 子 を改 善 す る。 目に施 行 した 。 栓 球 数 に及 ぼ す 影 響 は,MMC, CHRMに 於 い て は2日 目に 減 少 し4日 目に は 回復 に 向 い,6日 K-4) Cade aloeの 抗 腫瘍性に関す る 添 百 研究 目以 降 減 少 傾 向 にあ るが著 明 な 変 動 は 示 さ な か つ た 。 しか しMMC100 mcg/kgよ りMMC 1 mg/kgが2日 が著 明 で あ つ た 。PSは kgで は4日 目に や や 減 少 傾 向 は4日 目に著 明 な 減 少 を示 し 全 例5 日目 まで に 死 亡 した 。 白血 球 数 はPS以 に あ りMMCで と1 mg/kgに は6日 外 全て減少傾 向 目頃 か ら減 少 す るが100 mcg/kg は 大 きな 差 は 認 め な か つ た 。CHRMで 2貝 目に 著 明 に減 少 し以 後 回 復 に 向 うがMMCよ い減 少 傾 向に あつ た 。5-FU50mg/k9は4日 減 少 し以 後 回 復 に 向 うが500mg/kgで は 圏 に最 も は 著明な減少 を 示 した。 で 行 な い,判 定 ール(比 重0.91)及 び99%ア ル コー ル(0.80)溶 ルコ 液 を用 い て そ の 液 中 に 於 け る肺 の浮 き沈 み に よ る肺 比 重 法 も行 なつ た 。 正 常 マ ウ スは10例 mcg/kgで に1/4,1例 は4日 出血 は2例),8日 に1/2の 目に は10例 目で は6例 し)を 認 めた 。MMClmg/kgで 血 を認 め(全 肺 野 出 血4例),ま 中7例 は 肺 出 血 を認 め 出 血 を 認 め た 。MMC 100 皮 膚 の保 健 防 護 剤 と して 凍 傷 お よび 昆 虫 刺 傷 に対 す る治 療 効 果 だ け で な く軽 度 の 抗 菌 力 を 有 し,と くにPsendomonas aerngi- 対 しか な り著 明 な 殺 菌 効 果 を有 す る こ と に つ い て 報 告 した 。 今 回 は 間 宮 製 薬 か ら提 供 され た 凍 結 融 解 液 の 凍 結 乾 燥 粉 末 を アル コー ル で 分 画 し,す で にAloeの 知 られ て い るAloin, 1と 肺 毛細 血 管 抵 抗 試 験 はMAJOVSKI法 ず,2例 前 報 に 於 い て,Cape aloeが また 火 傷 nosaに り強 は右 肺 で 肉 眼 的所 見 並 び に 水(比 重1.00),55%ア 枝 防衛 庁技術 研究本部第二研 究所 変 化 を認 め な い が5FU50mg/ 目ま で減 少 し以 後 回復 に 向 うが 減 少 傾 向 に あ り500魚9/kgで 田 Aloe, Emodin等 成 分 と して を含 むFraction まだ 成 分 が 明 ら か で な いFraction2,3,4の4つ のFractionに たCup 分 画 し,そ のFraction cut methodに に於 い てEHRLICH 4が 私 の 考 案 し よ る活 性 が 高 く,し か もin"i砂 ascites tumorお よびSarcoma の も の を さ らに アル コー ル 分 画 し,酷 酸 鉛 処 理,さ らに は SephadexG25の ヵ ラ ム処 理 に よ り精 製 分 離 を 行 な い抄 中8例 に 出 血 を(全 肺 野 ほ ぼ 単 一 と思 われ る物 質 を 得 た 。 こ の も の がCup に 出 血(全 肺 野 出 血 例 な methodで 高 い活 性 を 示 す と と も にin EHRLICH ascites tumorな は4日 た8日 目に は 全 例 に 出 目で も8例 に 出 180 に 対 し抗 腫 瘍 性 を 示 す こ とを 見 出 した の で,こ vivoに ら び にSarcoma cut 於 いて 180に 対 しか な り強 い 抗 腫 瘍 性 〓 有 す る こ とを 見 出 した 。 構 造 等 CHEMoTHERAPY 370 に つ い て は現 在 検 討 中 で あ る。 JULY い つ ぼ う,こ の 種 多 糖 体 はHostに 1970 対 す る毒 性 が ほ と ん ど問 題 に な ら ない こ とを特 徴 と し,腹 腔 内投 与 に 関 す K-5) 植 物 多 糖 体 の 分 画 と,そ の抗 腫 瘍 性 に 関 す る 研 究(第6報) 岡 に よ り発 現 す る急 性 毒 性 を 経 験 す るに 到 つ た。 しか も こ 捨 己 ・熊 野 伸 子 ・佐 藤 和 男 れ が 現 在 まで に報 告 され て い る一 連 の こ の種 多糖 体 に も 中 井 肪 之 ・栗 田健 吉 ・大 泉 耕 太 郎 林 共 通 の もの で あ る こ とが 観 察 され た4)。 以 来 この毒 性 を 泉 東 北大,抗 研,内 科 克 服 す るた め 種 々検 討 を 重 ね た 結 果,こ れ に答 え る もの の1つ 玉 利 勤 治 郎 ・松 田 和 雄 物 を 得 るに 到 つ 較 した 結 果,CM化 物 で は1,500mg/kg静 傾 向が み られ た が,静 脈 内 投 与(100mg/kg/day×10)に よつ て は ほ ぼ 同 程 度 の 効 果 が 観 察 され,こ 用 を 認 め たCandidrx 性 は 全 くnegativeで あ つ た 。 作 用 機 作 に 関 す る実 験 成 あ る との 結 論 に到 つ た 経 過 は す 1) 第16回 2) 日本 癌 学 会 総 会 記 事P. 259(1968) 者 に よ り報 告 され て い る一 連 の この 種 多 糖 体 画 分 の 有 効 3) Gann 成 分 を 概 観 して み る と,抗 腫 瘍 性 発 現 に とつ て あ る特 定 4)癌 の 種 類 の糖 は 必 ず しも不 可 欠 の 条 件 では な い とい う想 定 が よ り確 か な もの に 思 わ れ るに 到 つ た 。 そ こで 次 に 分 子 の大 き さ,な い しは 重 合 度,結 合 様 式 60(3)(1969)掲 K-6) Dのin uitroの 作用 につい て 来 の 本有効画 有 沢 永 二 ・大 西 峰 雄 ・里 見 高 井 新 一 郎 ・東 来 の そ れ とは 分 隆 弘 ・陣 内伝 之 助 大阪大学 陣内外科 子 の微 細 構 造 を 異 にす る こ とが 免 疫 学 的 方 法 に よ り最 近 抗原性 わ れ わ れ は 腫 瘍 組 織 の 核酸 合 成 に 対 す る抑 制 効 果 を指 子 の 側 鎖 で あ る こ とが 証 明 標 と した 制 癌 剤 感 受 性 試 験 を 考 按 し,数 年 前 か ら基 礎 的 明 ら か に され て お り,い つ ぼ う,酵 母mannanの さ れ て い る こ とか ら,少 な く と も酵 母mannanの 場合 そ の抗 腫 瘍 性 発 現 の た め に は,酵 母 の種 類 如 何 を 問 わ ず mannoseの 糖 類 の抗 核 酸 の 生 合 成 に 対 す るactinomycin 来 の 対 応 す る画 分 と の 比 較 を試 を 左 右 す るの はmannan分 載 予定 癌 効 果 の 批 判" ず れ に も抗 腫 瘍 性 が 認 め られ た。Candida 由 来 のmannanとSaccharomyces由 日本 化 学 療 法 学 会総 会 発 表(1968) の基 礎 的 研 究 班 主 催Symposlum"多 あ る い は立 体 構 造 と の関 連 性 の 如 何 が 問 題 とな る。 まず 分 子 構 造 との 関 連 に お い て,Candida由 の 場 合 に も毒 績 は 割 愛 した 。 で に 報 告 した と こ ろ で あ る1,2,3)。 著 者 ら お よび 他 の 研 究 み た結 果,い つ ぼ う,そ の 抗 腫 瘍 性 は 腹 腔 内 投与 で は も との画 分 よ り幾 分 低 下 す る utilis熱 水 抽 出物 に 関 す る一 連 の成 績 か ら,そ の 有 効 成 分 とSacchczromyces由 脈 内 投与 に よつ て も,な ん ら毒 性 の 発 現 を 認 め ず,い 宮 尾 興 平 エ ーザイK. K. 分 が α型 のmannanで の 導 入 が証 明 され た 製 品 に つ い て,毒 性 と抗 腫 瘍 性 とを 比 武 小 川 和 鋭 ・清 岡 繁 夫 山陽パ ルプK.K. 最 も強 力 な 抗Sarcoma 180作 と してCarboxymethyl(CM)化 た 。 す な わ ち,赤 外 線 吸 収 ス ペ ク トル の 上 にCM基 東北大,農 学部 平 井 秀 夫 ・小 熊 る限 りわ れ わ れ の成 績 も一致 す る もの で あつ た が,た ま た ま投 与 ル ー トに よる 効果 の 比 較 に 際 して,静 脈 内投 与 α-(1→6)結 合 か ら な る主 鎖 と そ れ よ り分 岐 な 実 験 を 行 な い,そ 方 法 は,ま した α-(1→2)結 合 の 側 鎖 を 含 め た 基 本 構 造 がessential 厚 さ500μ な もの の よ うに思 わ れ る。 TC199の 次 に 分 子 の大 き さ との 関 連 如 何 に つ い て,ま ず 本 有 効 画 分 の 硫 酸 に よ る部 分 加 水 分 解 の 後MtOHに よ る分 別 せ,さ ず 切 除 材 料 か らStadieRiggsのslicerで の 切 片 を作 り,20%非 ら に14C-formateを た 。 そ の 後,取 NHAUSER法 MtOH沈 活 性 をliquid 180作 用 が 明 ら 働化牛血清添加培地 な か で 各 種 制 癌 剤 を37.5℃ 沈 殿 を 行 な つ て3区 分 を 得 た 。 こ れ ら の 中70∼90% 殿 区 分 で は,そ の 抗Sarcoma の成 績 に基 ず い て,臨 床 へ の応 用 を 試 み て き た。 で4時 問 作 用 さ 添 加 して1時 間incubateし り出 した 腫 瘍 切 片 か らSCHMIDT-THAN- でRNA ,DNA分 画 を 得 て,各 分 画 の 放 射 scintillateon counterで 測 定 す る もの で か に 低 下 す る事 実 が 観 察 され た。 い つ ぼ う,こ の 区 分 は, 霜 も と の画 分 の約1/6の 大 きさの分子構成 である こ とか あ る。 ら,抗 腫 瘍 性 発現 の た め に は 分 子 の あ る程 度 以上 の 大 き この 方 法 を 用 い て感 受 性 試 験 を 行 な い,in さ が 要 求 され る可 能 性 が 伺 わ れ た 。 と腫 瘤 の 変 化 を主 体 に して 判 定 した 臨 床 効 果 との対 比 を 現 在 まで,悪 性 リ ンパ 腫,乳 癌,胃 癌 な ど約40例 に vitroの 成 績 VOL. 18. NO. CHEMOTHERAPY 4 行 な つ た 。 そ の 結 果,感 一 致 す る も の が86%で 受 性 試 験 の 成 績 と臨 床 効 果 と が あ り,こ の 試 験 法 に よ り適 応 制 癌 剤 を 充 分 選 択 し う る 成 績 を 得 て い る 。 さ ら に,感 371 静 脈 内 に 投 与 し て 癌 細 胞 のCellcycleの 受性 術 前 動 脈 内 投 与 は 手 術 数 日前 に 膀 上 数cmの 試 験 の臨 床 的 応 用 の範 囲 を拡 げ るた め に そ の 方 法 の 簡 便 cmの 化 や,適 浸 潤,腹 応 薬 剤 の 種 類 を 増 や す こ と な ど に つ い て,種 の 検 討 を 行 な つ て お り,今 回 は,actinomycin に つ い て の 基 礎 的 な 検 討 を 試 み,次 々 D(Act. D) の よ う な成績を得 ま ず,腹 Dと4時 水 肝 癌AHI 30の 浮 遊 細 胞 を,各 間preincubationし,各 添 加 し,さ と し て3H-uridineで Act. Dは0.2 濃 度 のAct, 種 のlabelledprecur- ら に1時 間incubateし に 対 す る影 響 を み た 。RNA合 て,核 膜,肝 へ の 転 移,腹 gastroepiploica Polyethylene 水 の 有 無 等 々 を 観 察 し た 後, dextraに tubeを 処 に 約3 発 巣 の 大 き さ ・漿 膜 へ の 内 径1.0∼1.2mmの 順 行 性 或 い は 逆 行 性 に 挿 入 し,次 も,14C-formateを mcg/mlの 用 い て も, mcg/mlの した 場 合 に も,DNA合 した 場 合 成 はuridzneをprecursorと 前6∼24時 類 のAntidote 11例,静 脈 内 投 与 症 例 は6例 で あ る。 手 術 時 執 刀 直 前 metaphaseの 説 と に 依 れ ば,赤 cycleは1∼2日 間 と し, 5mg/kg,1∼ 間 に 行 な つ た 。 動 脈 内 投与 症 例 は 合 とKILLMANの timeを1時 墨4C-fommateをprecursomと 2回,術 濃 度 でDNA 作用 時間に よる核酸合成 に及 繧 す 影 響 を み る と,preincubation で あ り穎 粒 球 系 細 胞 の そ れ は1∼4日 と な り他 の 方 法 で 求 め た 値 と ほ ぼ 一 致 し た 。 手 術 時 摘 出 し た 標 本 か ら 十 二 指 腸 ・胃 幽 門 部 ・胃 体 部 の 正 常 と考 え ら れ る 粘 膜 と腫 瘤 を 直 ち に 切 除 し 中 性Formalinに 色 或 い はFeulgen染 ,RNAお よ び し たRNA合 成抑 剤 投 与 症 例 の 対 照 と し て 術 前 無 処 置 の 胃 癌 ・胃 潰 瘍 症 例 のArrested 間 に す る と,RNA,DNA合 成 と も著 明 に 抑 制 され た 。 こ れ ら の 点 に つ い て は,今 後 さ ら に検 み な ら ず,DNAへ の と "/込 み に 対 して も 影 響 を 与 え る こ と を 認 め た 。 130,AH 種 を 用 い,in vitroでAct. を 検 討 した 。AH Dの 130で vivoに よび吉 田 肉 核酸 合成に対す る影響 はRNA, に 抑 制 さ れ る の に 対 し,AH 程 度 は 弱 く,in 7974お DNA合 7974,吉 お い てAct. 成 と もに 著 明 田肉腫では抑制 の Dの 線 で み た 成 績 と よ く対 応 して お り,Act. 効 果 を生存 曲 Dに あ つ た が,本 割 合 は,十 つ い て も, indexよ 二 指 腸 ・胃 幽 門 剤 投 与 症 例 で は そ れ ぞ れ5.1∼8.2 %,4.4∼9.8%,2.7∼7.3%で Dは14Gformateをprecursor 水 肝 癌AH 2.1%で metaphaseの 色 を 行 な つ た。 本 部 ・胃 体 部 で そ れ ぞ れ2・1∼2・9%,1.8∼2.7%,1.4∼ そ こ で,腹 よる 固 定 後H-E染 Liontimeを4時 と す る こ と に よ つ て,RNAの 割 血 球 系 細 胞 のCell 制 に み ら れ る ほ ど著 明 な 抑 制 は な か つ た が,preincuba- 討 を 必 要 と す る が,Act. blueの 約 与 終 了 前 後 に3種 の 胸 骨 穿 刺 に よ る 骨 髄 像 のArrested 成 抑 制 は い つ そ う明 ら か に 認 め Dの か け て 投 与 し,投 し てDNA合 合 成 抑 制 が 認 め ら れ る が,14C-formateをprecursorと ら れ た 。 さ ら にAct. 180分 を 点 滴 静 注 し た 。 静 脈 内 投 与 は0.15∼0.4 濃 度 で著 明 な 抑 制 効 果 を 示 し 成 に 対 す る 影 響 を み る と,0.2 を 結 紮 し 閉 腹 す る 。 薬 剤 流 入 の 程 度 はEvans 注 入 に よ り 確 認 し た 。Vinblastineは6∼12mgを 酸合成 成 に 対 し て は,precursor た 。 ま た,3H-thymidineをprecursorと ANA合 A. 正 中 小 切 開 を 行 な い,原 い で 腫 瘤 内へ の 薬 剤 流 入 度 を高 め るた め に 大網 へ の 分 枝 た。 sorを 測 定 と癌 細 胞 増 殖 の 抑 制 に関 して検 討 を 加 え た 。 あ り,こ のMitotic りそ れ ぞ れ の 部 位 の 粘 膜 細 胞 のCell cycleを 算 出 す る と,そ れ ぞ れ ほ ぼ4∼5日,4.5∼5,5日,5∼ 8日 の 方 法 で 求 め た 値 と良 く一 致 し て お り, と な り,他 本 法 の 妥 当 性 が裏 付 け られ た 。 本 剤 投 与 に よ る 胃 癌 細 胞 の 変 化 は 典 型 的 なMetaphase arrestの 状 態,Ball metaphase,Clumped 等 か ら さ ら に 進 ん で 全 く破 壊 され て たChromosomeを metaphase 「ば ら ば ら 」 に な つ 持 つ た 細 胞 も多 く見 られ るた め 悪 性 核 酸 合 成 抑 制 を 指 標 と す る 感 受 性 試 験 が 可 能 で あ る と思 腫 瘍 細 胞 の増 殖 抑 制 あ る い は 崩 壊 す る 目的 は 充 分 に 達 せ わ れ る。 られ て い る。 K-7) 術 前Vinblastine投 与 に よ る癌 細 胞 の世 代 時 間 測 定 に つ い て 次 い で 胃 癌 細 胞 のMitotic indexは0.9∼10,6%と 正 常 胃 十 二 指 腸 粘 膜 に 較 べ て 分 布 が 広 い た めCell も 約5∼100日 Mitotic cycle くら い の間 に 分 布 して い る。 indexが3%以 下 は17例 中8例 で 他 の9例 足 立 倫 康 ・綿 貫 重 雄 ・伊 藤 健 次 郎 藤本 茂 ・今 留 榎 本 勝 之 ・前 島 斉藤 滉 ・朱 淳 ・渡 辺 顎 清 ・大 河 原 邦 夫 明 仁 ・野 村 泰 将 千葉大学医学部綿貫外科 胃 癌17症 例 に 術 前 にVinvlastineを は4.1∼10.6%で あ つ た 。3%以 Nondividing めCell ∼25.0日 compartmentと cycleも100日 前 後 で あ る が,他 の 間 に 分 布 し て い る 。3%以 例 は10.6∼15.1日 動 脈 内或い は 下 の8例 算 出 され た 。 の 内2例 は 見 られ る組 織 群 が 多 い た の 間 で あ り,4例 の6例 上 の9例 は5.0∼8.6日 は16.7 の 内5 と CHEMOTHERAPY 372 以 上,Vinblastineの 腫 瘍 細 胞 のCell cycleが 時間内 に 測定可能 であ るた め患者 の予 1. 木 村 嬉 代 二(国 Cell cycleの と,長 時 間 血 中 に 存 在 す る こ と,尿 か ら 排 泄 率 が 高 率 で 24時 間 以 内 に33%以 れ る こ と等,多 立 が ん セ ン タ ー 病 院) がVinca え る が,Vinflastine使 alkaloidよ り適 当 と考 用 には 何 か 特 別 の 目的 が あ る 等に高濃度証明 さ くの 興 味 あ る特 徴 が 見 出 され て い る。 い つ ぼ う,Bleomycinの 研 究 に は コ ル ヒ チ ン 系 の 抗 癌 剤, 例 え ばColcemid等 上 が 尿 か ら 回収 され る こ と,臓 器 内 分 布 を抗 菌 性 で 測 定 す る と皮 膚,肺 後 判 定 の 重 要 な 指 標 と な り得 る 。 〔質 問 〕 臓 器 内 分 布 をBioassay法 よ り測 定 した 値 とH3-Bleomycinの 測 定 した 値 とは0致 Myeloid系 Erythroid系 てcell は 骨 髄 芽 球,前 は 塩 基 性 赤 芽 球,多 cycleを び2,3の 髄 球, 染性赤芽球 等に分類 し しな い 点 が あ る。 1) 藤 Co1cemidに 本 茂(千 2. cutのdataが Myeloid し てArrested が 約4∼5倍 3. 3) た。 後 者 の ほ う く ら い 高 いMitotlc 今 後,骨 rateを D等 に比 し弱 い。 紋 筋,睾 丸,血 球 等 に 不 活 性 化 率 の差 は そ れ ほ ど大 き くな い。 cell groupと metaphaseをcountし Actinomycin 臓 器 別 で は 脾,肝,胃,横 比 較 的 弱 い 。 しか し不 活 性 化 の 強 い臓 器 と弱 い臓 器 との 得 ら れ た も の と 思 う。 cell groupとErythroid 5 Fu, 各 臓 器 毎 の組 織 乳 剤 に よ る不 活 性 化 よ る不 活 性 化 が 比 較 的強 く,肺 や 皮 膚 に よる不 活 性 化 は 売 し て い な い の で 出 来 な か つ た 。 お そ ら くVinblastine よ りclear 2) 在発 不 活 性 化(抗 つ き実 験 し,次 の結 果 を 得 た 。 Bleomycinの はMMC, 大 綿 貫 外 科) よ る 方 法 も試 み た か つ た が,現 回 は 各種 組 織 乳 剤 及 化 学薬 品 に よ るBleomycinの 菌 性 の 低 下)に 観 察 され た い。 〔答 〕 1. 骨 髄 球,骨 に 放射性活性 に よ り これ らの 原 因 を解 明 す るた め,今 か。 2. 1970 果 か ら,本 剤 は他 の 抗癌 剤 に 比 し最 高 血 中 濃 度 が 高 い こ 術 前 投 与 は 術 前 に癌 細 胞 の 破 壊 な い し増 殖 抑 剃 の 効 果 を 発 揮 す る と 同 時 に,短 JULY Bleomycinの 不 活 性 化 は 反 応 温 度 が 高 い ほ ど著 明 で あ る(100℃>56℃>37℃>0℃)。 示 した 。 4) 髄 血 の標 本 を 見 直 した い 。 肝 乳 剤 を用 い た実 験 では 組 織 を 蒸 留 水 で 透 析 して も,不 活 性 化 能 は 完全 に は 消 失 しな い。 K-8) HeLa細 Cの 胞 に 及 ぼ すMitomycin 5) 6) 加 藤 純 彦 徳 島大学耳鼻科 7) N 徳 島大学中研 電顕室 CのHeLa細 C 胞 の微 細 構 造 に 及 ぼ す 影 響 を 電 子 顕 微 鏡 所 見 を 指 標 と しで 観察 して,次 (1) Mitomycin Cを 作 用 させ たHeLa細 先 ず 核 小 体 に著 朋 な 変 化 が み られ,次 胞 に は, い で糸 粒体 に 現 わ 核 小 体 の 変 化 は 塊 状 凝 集 化,容 (2) Mitomycin CのHeLaに 量 の減 少 で あ る。 及ぼす影 響には直接 果 と間 接 効 果 が あ る。 K-9∼21 等 のSH物 8) マ ウ ス を 用 い てBleomycinの 田 条 件 で 検 討 す る と,Glutathion, rateはCysteine処 以 上 の 成 績 か ら,組 a-Thlola処 不 活 性 化 に つ い て 浩 ・沢 部 孝 昭 織 乳 剤 に よ るBleomycinの 性 化 は 組 織 中 の 化 学 物 質 とBleomycinと た,本 剤 はSH基 不活 の 吸 着,結 合 お よ びPhosphateと 強 い 親和 性 を 示 す こ とが 判 明 した 。 〔質 問 〕 星 野 章(愛 知 県 が ん セ ン タ ー) 対す る Mitomycin Thiof C耐 TEPA, Nitromin等 性 株 はBieomycinと の耐 性 株 お よ び 不完全 な 交叉耐 作 用 が アル キ ル 化 剤 と 類 似 し て い る こ と を 推 定 し て い る。 演 者 の 成 績 か ら 土 田 裕 子 ・木 村 禧 代 二 Bleomycinの 理 群 の 置 群 に 比 し大 で あ る 。 わ れ わ れ は 吉 田 肉 腫 の 耐 性 株 のBleomycinに 国 立 が ん セ ソ タ ー臨 床 検 査 部,細 菌,内 示 急 性 毒 性 を 各種 の 性 を 示 す こ と を 認 め,Bleomycinの 藤 存 在 下 でincu- 交 叉 耐 性 を検 討 した所 アル キ ル化 剤 の耐 性 株 す な わ ち ブ レオ マ イ シ ン そ の 他 臨 床 Bleomycinの 質 とPhosphateの され る所 見 が得 ら れ た 。 Endoxan, K-9) α-Thiola, Glutathion, る と 不 活 性 化 さ れ る 。 こ の 場 合 も,3),5)に に よ り生 じ,ま れ,空 胞 形 成 は さ ら に遅 れ て 発 現 す る。 質 を 添 加 したDNAにBleo- BleomycinはCysteine, Survival の成 績 を得 た 。 のSH物 加 え る と,そ の 抗 菌 性 は 減 弱 す る。 bateす 胞 の培 養 液 に100mcg/mlのmitomycin を一 定 時 間 作 用 させ,mitomycin Cysteine等 S204 a2 不 活 性 化 はCup+や よ り抑 翻 され る。 mycinを 藤 本 道 正 ・樫 山 達 夫 HeLa細 肝 乳 剤 に よ るBleomycinの Zn++に 影 響 に 関す る電 子 顕 微 鏡 的 研 究 Bleomycinの 科 体液中及び臓器 内の濃度分布 の実 験 結 〔答 〕 作 用 機 序 は 如何 な る もの と考 え るか 。 藤 田 浩(国 ブ レ オ マ イ シ ン は,SHやphosphateと 立 が ん セ ン タ ー) の強 い 親和 VOL. 18. NO. CHEMOTHERAPY 4 性 を 有 す る こ とな ど か らalkyl化 がalkyl化 剤 と 似 て い る が,「B1 剤 で あ る か ど うか 」に 関 し て は 未 だ 判 ら な い 。 〔質 問 〕 江 崎 柳 節(名 不 活 性 化 をantimicrobial そ の 不 活 性 化 の 薬 剤 でcytologicな 測 定 した 場 合, 藤 田 浩(国 と し て,ど 膚 癌1例 で あ り,Bleつ 静 注 した が, shot注 入を試みた。 臨 床 的 効 果 と して 新 鮮 例 の舌 癌,陰 茎 癌 の 各1例 宮 頸 癌 鎖 骨 上 窩 転 移2例 症 例 で は,舌 癌 の2例,皮 立 が ん セ ン タ ー) 共 は 今 回 は抗 菌 活 性 の 不 活 性 化 を 指 標 の 組 織 と ど の く ら い 結 合 す る か,ど 質 と強 い 親 和 性 を 有 す る か,を 鮮 例),皮 原 則 と して,週2回15m9ず に著 で はCo60治 療 を 併 用 し,一 時 的 に 腫 瘤 の消 失 を み た 。 そ の他 の再 発 ブ レ オ マ イ シ ンは 抗 癌 活 性 と抗 菌 活 性 の 両 方 を 持 つ て い る 。 そ こ で,私 茎 癌1例(新 効 が 認 め られ,子 面 のinactivation と一 致 す る 関 係 に あ る か ど う か 。 〔答 〕 3例),陰 omycinは 症 例 に よ り動 脈 持 続 注 入,one 市 大1外) activityで 373 の化学物 主 目的 と して検 討 した の で あ る。 膚 癌 の1例 を 除 き,一 時 的 の 効 果 が 認 め られ た 。 この うち,投 与 前 後 の 病 理 組 織 像 を 検 討 で きた 症 例 は, 新 鮮 な 舌 癌,陰 茎 癌 の 各1例 と再 発 舌 癌 の3例 で あ る。 新 鮮 舌 癌 の症 例 で は,治 療 前 の 組 織 像 は,角 化 扁 平 上 皮 癌 で あ り,Bleomycin45mg投 抗 菌 活 性 の 失 な わ れ た ブ レオ マ イ シ ン が,抗 癌 活性を 浮 腫 性 変 化,胞 与 後 で は,癌 胞 巣 の 体 の 空 胞 形 成 が 認 め ら れ た 。60mg投 失 な つ て い る か ど うか は 動 物 腫 瘍 を 用 い て 現 在 実 験 中 で 与 後 か ら潰 瘍 の 縮 小 を み た こ と と,他 の症 例 に お け る変 あ る。 化 を 考 え あ わ せBleomycin投 〔討 論 〕 梅 沢 浜 夫(予 BleomycinはRSHが 反 応 したDNAに の 結 果DNAの 与 初 期 の変 化 と 考 え る。 一 時 的 効 果 の あ つ た 再 発 舌 癌(角 化 扁 平 上 皮 癌)で は 研) 反 応 し,そ 鎖 に き れ め が 入 る 。 重 鎖 のDNAを1 Bleomycin持 続 動 注180 mg,静 注120 め て低 癌 組 織 の 崩 壊 が 著 明 で,浮 腫 状 の変 化 が あ り,癌 細 胞 核 き られ て い る こ とが わ か る 。 こ の 濃 度 は の染 色性 が 低 下 し,核 質 は 一 様 に うす く染 色 され,核 構 濃 度 でDNAが 細 胞 分 裂 阻 害 よ り低 濃 度 で 起 こ る 。 こ れ がBleomycin 造 が不 明 瞭 に なつ て い る。Bleomycinを の 作用 機 転 で あ る。 藤 田 博 士 の 組 織 の不 活 化 の現 象 も上 た 場 合 の 変 化 を考 え る。 記 と 同 じ要 因 で 起 こ る と 思 わ れ る 。Bleomycinの に 関 し,Bleomycinは7個 ら で き,こ 造 は わ か つ て い る が,ア み られ な い 。 ま た,ア れ ら構 成 成 分 の 構 ル キ ル 化 を 起 こ す とい う作 用 は ル キ ル 化 の 阻 害 とい う こ と も特 に 現 在 考 え る き そ は な い 。Bleomycinの てPermeabilityと 構造 の ア ミ ン,L-gulose,3-0- Carbamoy1-D-mannoseか 交叉耐 性 に つ い そ の 細 胞 のInactivationの 両 面 を 考 え て実 験 して 欲 しい 。 Bleomycin治 科 婦人科 相 当 量 投与 し 供 覧 の 第3症 例 は,両 鼠 径 リ ンパ 節 に 転 移 の あ る 大 き な 新鮮 陰 茎 癌 で,未 分 化 型 の 扁 平 上 皮 癌 で あ る。Bleomycin 495 mg静 注 した が,臨 床 的 に95m9投 与時よ り腫 瘤 の縮 小 が あ り,著 効 が あ つ た 。 頻 回 に お こな つ た 生 検 標 本 で は,前 例 と同 様 も し くは そ れ 以 上 の 変化 が あ り,癌 細 胞 の 崩壊 は 強 か つ た 。 しか し0部 で は あ るが, 390mg投 与 時 に お い て も変 化 の な い 部 分 が 証 明 さ れ, この 部 の組 織 像 は,投 与 前 に み た もの と異 な る型 の もの 療症例 の病 理組織 学的検 討 外 で あ つ た 。 この こ とは,1つ あ る場 合,併 の 症 例 で も異 な る組 織 型 の 用療 法 の必 要 を 考 え させ た 。 以 上,供 覧 したBleomycin投 大 向 良 和 ・鄭 則 之 富 山 要 介 ・芝 茂 以 上,要 約 す るにBleomycin投 早 期 に,胞 巣 の 浮 腫 性 変 化,胞 田 守 陳 哉 ・森 山 郁 子 扁平 上 皮 癌 に対 す るBleomycinの 与 後 の組 織 像 の 変 化 は, 他 の 再 発 舌 癌 に も軽 度 な が ら認 め られ た 。 後には核 の変化一 松 本 精 二 ・須 川 借 大阪大学 微生物病研究所臨床研究 部 与 に よつ て,比 較 的 体 の 空 胞 形 成 が み られ, 核 の膨 大,染 色 性 の低 下 が あ り,一 様 に うす く染 色 され 核 構 造 が 不 明 に な る一 が 先 行 し癌 細 胞 の 崩 壊 が お こ る と考 え,こ れ は 梅 沢 ら に よつ て,明 秀れた効果 はすで らか に され たBleomycinのDNA合 成 阻碍の機作 に よ に報 告 され て い る。 わ れ わ れ も早 くか らそ の成 績 を 追 試 る と思 わ れ る。 こ の よ うな変 化 を 生 検 に よ り認 め れ ば, してい るが,と Bleomycinの くに投 与 前 後 の 病 理 組 織 学 的 所 見 を 検 討 効 果 を 予 測 し得 る と考 え る。 し,比 較 的 早 期 か ら特 異 的 な 変 化 の あ る こ とを認 め た の 〔 質 問〕 で報 告す る。 皮 膚 癌 に 対 す るBleomycinの 扁平上 皮 癌 で,Bleomycin 癌4例(う , 与 し, 臨 床 的 に0時 的 の効 果 を得 た が,投 与 後 の 組 織 像 で は, 鎖 に す る ア ル カ リ蔗 糖 匂 ば い 法 で し らべ る と,極 K-10) mg投 ち 新 鮮 例1例),子 200 mg以 上 投 与 例 は,舌 宮 頸 癌7例(う ち新鮮 例 徳 田 安 章(信 大 皮 膚 科) 治 療 経 過 に応 じて の 生 検 に よる組 織 変 化 を 追 究 す る と,確 か に 演 者 の 述 べ られ た よ うな細 胞 質 の 空 胞 様 変 化 が 見 られ るが,い つ ぼ う, CHEMOTHERAPY 374 リンパ 管 内 の 転 移 しつ つ あ る と思 わ れ る癌 細 胞 に は ほ と ん ど変 化 が 見 られ な い 。 こ の 点 演 者 の見 解 を 伺 い た い 。 〔 答〕 大 向 良 和(阪 転 移 巣 に はBleomycinが ンパ 節 効 果 が 低 い と考 え る。 こ の こ とはわ れ わ れ の 症 例 で も認 め られ た こ とで あ る。 ろ,陰 茎 原 発 巣 は95 ンパ 節 は200mg投 mg投 与 した と こ 与 に よ り縮 小 し始 め た が リ 与 した 頃 か ら縮 小 し始 め た 。 組 織 学 的 に み て も陰 茎 原 発 腫 瘍 に対 す る効 果 の ほ うが リンパ 節 木 村 嬉 代 二(国 立 が ん セ ン タ ー病 院) 演 者 の 示 され た 組 織 像 の 変 化 は わ れ わ れ の 化 学 療 法 の 効 果 を判 定 す るた め の組 織 学 的 規 準 に従 が え ば 第1度 胞 成 を特 異 的 に 抑 制 す る と報 告 し て い る 。In vivoに お い て も投 与 した ブ レオ マ イ シ ンは 皮 フ に高 濃 度 に 分 布 し,そ こ で 核 酸 合 成 系 に何 ん らか の形 で抑 制 的 に 今 回 の 我 々 の実 験 は ブ レオマ イ シ ン投 与 後 の 早 期 の 細 胞 変 化 を,と くに メチ ル コ ラ ン トレ ンで 誘 発 した マ ウ ス の 皮 フ腫 瘍 を 中心 に,光 顕 的 ま た は電 顕 的 に さ らに オ ー トラ ジ オ グ ラ フ ィ ーを 用 い て検 索 した 。 ブ レオ マ イ シ ン投 与 後 光 顕 的 に は 皮 フ癌 の 基 底 細 胞 ま た は 棘 細 胞 層 で塩 基 性 の低 下,と 転 移 のそ れ よ り強 か つ た 。 〔質 問 〕 発 見 者 の 梅 沢 等 に よ る とブ レオ マ イ シ ンはHela細 働 き,そ れ が 制 癌 作 用 の 本 能 で あ ろ う と思 わ れ る。 ひ じ よ うに 大 き な陰 茎 癌 で両 ソケ イ リンパ 節 転 移 を 伴 な つ て い た が,こ れ にBleomycin495mg投 1970 多 い。 のDNA合 大 微 研 外 科) リ ンパ管 内 腫 瘍 細 胞 の問 題 は わ か らな い が,リ JULY に くに 核 の 塩 基 性 低 下 が 目だ つ た 。 さ ら に 核 は 膨 化 し核 小体 が 目だ つ た 。 電 顕 的 に も核 の 変 化 が著 明 で ク ロ ニ チ ンが 減 少 し核質 の電 子 密 度 が 著 る し く低 下 して い た 。 こ の変 化 は ブ レオ 相 当 す る と考 え られ る。 患 者 の 予 後 は ど うか 良 く検 討 し マ イ シ ンの 作 用 を うけ 細 胞 で はDNAの 存在様式 に何ん て欲 しい 。 ら か の 変 化 が お こ る可 能 性 を 示 唆 す る も の と思 わ れ る 。 〔答 〕 大 向 良 和(阪 大 微 研 外 科) こ の ク ロマ チ ンの 減 少 と と もに しば しば 核 小 体 の変 化 が Bleomycinの 効 果 が 強 く組 織 的 に み て 全 く癌 細 胞 が 消 見 られ た 。 核 小 体 は 縮 少 し球 形 化 しnucleolar 失 し結 合 織 で置 換 え られ た よ うな 部 分 は 多 く み ら れ た が,そ の よ うなSlideは はBleomycinが 本 日お 見 せ し な か つ た 。 本 日 どの よ うに して 癌 細 胞 の 崩 壊 を もた ら す か とい う点 を 明 らか に す るSlideを Bleomycinの 示 した 。 効 果 あ る組 織 型 と し て 分 化 型 の 扁 平 上 segrega- tionの 形 を とる。 こ れ はmibosomal SRNAの RNAのprecursomで あ る45 合 成 障 害 を意 味 す る も ので あ る が,こ れ は ブ レ オ マ イ シ ンに よ りDNAのdenaturationが お こ りDNA の イ型 活 性 が低 下 した た め な の か,ま た は ブ レオマ イ シ 皮 癌 を あ げ た い 。 未 分 化 型 に な るほ ど効 果 は な い と考 え ンが ア クチ ノマ イ シ ンD等 と同 様 に 直 接的 にRNApoly- て い る,症 例 数 は 少 な い の で 確 言 で き な い。 meraseの ま た演 説 で のべ た よ うに 大 きな 癌 で は組 織 型 を 異 にす る 部 分 が な い 。 そ れ に よ りBleomycinの 効果が異 なる 場 合 が あ り併 用 療 法 を考 え ね ば な らない 。 小 さな 癌 は 比 較 的Unifommで あ る の でBleomycinだ け よ く効 果 が 活 性 を 抑 制 して い るの か は 不 明 で あ る。 しか し とに か くribosomalRNAの 合 成 は 低 下 して お り光 顕 的 に は 細 胞 質 の塩 基 性 低 下,電 顕 的 に はribosome の減 少 と し て認 め ら れ る もの と思 わ れ る。 H3-uridineを 用 い て行 な つ た オ ー トラ ジ オ グ ラフ ィ ー の基 底 細 胞 核 に お け るgramcounting結 ある。 どの よ うな程 度 で 癌 細 胞 は 死 滅 す る か は 明 らか で な い が,Slideで 示 した 胞 体 の空 胞 形 式 程 度 な らばreversible で あ るが,た だ い ま述 べ た 核 の変 化 が で て くる とinrerersibleで dineの と りこみ はbleomycin投 に 比 し60%に 以 上,マ この よ うな変 化 は 初 期 か らお こ る こ と よ り早 期 のbiopsyに よ りそ の 効 果 の あ ウス の 皮 膚 腫 瘍 に つ い て で あ るが,ク ブ レオ マ イ シ ン投 与 後 マ ウ ス の 肝 細 胞 核 は 著 明 に膨 化 し核 小 体 は ち りぢ りに 分 散 して い た 。 nucleolar segregationカ マ ウス 皮 膚 癌 に 対 す る ブ レオ マ イ シ ソ の電 顕 的 研 究 与 後3時 勝 洋 札幌医大病理 ブ レオマ イシ ンは扁平上皮癌 に対 し著 明な制癌作用 を 示 すが,そ の作用機序 の精 細につ いては未 だ不明 の点 が ミ 見 られ た 。 In nitroで も 同 様 でBHK 間 か ら核 の膨 化,ク segregateonが 川 ロマ チ ヒ トの舌 癌 に つ い て も ブ レオ マ イ シ ン に よ る 治 療 後 る型 を 予 言 し得 る と考 え てい る 。 小 間 でcontroi 低 下 して い た 。 ンお よ び核 小 体 の 変 化 は 他 の細 胞 系 に も見 られ た 。 あ る と思 わ れ る。 な お 追 加 す る がBleomycinの K-11) 与 後24時 果 で はumi- 21で は ブ レオマ イ シ ン投 ロマ チ ンの減 少,nucleolar 見 られ た 。 以 上 の 変 化 は どの よ うな 生 化 学 的 変 化 と対 応 す る か は 不 明 で あ るが ブ レオ マ イ シ ンは 何 ん らか の形 で 核酸 合 成 系 に 作 用 し核 酸 合成 を 障 害 す る こ とを示 咳 す る所 見 と思 わ れ る。 VOL. 18. NO. CHEMOTHERAPY 4 〔質 問 〕 木 村 嬉 代 二(国 Bleomycin投 立 が ん セ ン タ ー 病 院) 与 後 細 胞 質 内 に 変 化 は 認 め られ な い か 。 〔答 〕 小 川 勝 洋(札 医 大2病 tion)等 出 現,FCD(focal degrada- ブ レオ マ イ シ ンに よる 肺癌 の 治 療 岡 捨 己 ・佐 藤 和 男 中 井 鮪 之 ・栗 田 健 吉 外科 橋 本 邦 久 ・押 部 光 正 東北大学抗酸菌病 研究所 市 川,梅 沢 両 先 生 は,ブ 月 に な るが 胸 部X線 写 真 そ の他 で何 ら再 発 の 徴 候 の な い著 効 例 であ る。 症 例2は,59才 の男 子 で,咳 蹴 を 主 訴 と し て 来 院 。 胸 部X線 写 真 で は,右 肺 上 野 の 無 気 肺 像 を呈 し,気 管 支 遅 れ て あ らわ れ る よ う に 思 わ れ る 。 内科 写 真 で消 失 し, 気 管 支 造 影 上 陰 影 欠 損 像 も改 善 し,気 管 支 鏡 下 で,腫 瘤 退 院 後9ヵ cytoPlasmic の 変 性 性 変 化 が 見 ら れ る が これ ら は 核 の 変 化 に K-12) 肺 門 上 部 の腫 瘤 状 陰 影 無 気 肺 陰 影 は,X線 が 完 全 に消 失 し,上 葉 支 口 は 開 通 し,自 覚 症 状 も消 失 し, 理) 細 胞 質 に もmitochondriaのswellingやsecondary lysosomeの 375 造 影 で は,右 主 気 管 支 に 巨 大 な 陰 影 欠 損 が み られ,肺 ス キ ャ ンニ ソ グで も患 側 血 流 の 著 明 減 少 を み た の で,ブ レ オ マ イ シ ソを2ク ー ル 使 用 した とこ ろ,無 気 肺 陰 影 の改 善,気 管 支 造 影 上 陰 影 欠 損 の 著 明 改 善 と共 に,肺 スキ ャ ン ニ ン グで も患 側 血 流 の著 明 増 加 がみ られ,同 時 に 肺 機 能 面 で 換 気 の 改 善 を み た 有 効 例 で,退 院 後7ヵ 月 現 在, 健 康 に過 して お る。 レオ マ イ シ ンが 扁 平 上 皮 癌 に 有 効 で あ る こ と と,肺 に 高 濃 度 に分 布 し,し か も不 活 性 以 上,総 括 す る と,ブ 化 され 難 い とい う点 か らブ レオ マ イ シ ンが 肺 癌 に も有 効 〔質 問 〕 で あ ろ う と推 論 さ れ て お るが,我 Bleomycinの 々は これ まで,切 除 不 レオ マ イ シ ンは 扁 平 上 皮 癌 の構 造 を 有 す る肺 癌 に,極 め て 有 効 で あ る と考 え られ る。 栗 田 宗 次(愛 知 県 が ん セ ン ター 内 科) 治 療 成 績 に お い て 肺 原 発 の扁 平上 皮 癌 能 の原 発 性 肺 癌 で,気 管 支 鏡 下 の 生検 或 い は 撰 択 的 気 管 に は か な り効 果 が 認 め られ る が,肺 以 外 の原 発 の 扁 平 上 支 洗 灘 法 に よ り,組 織 学 的 に,扁 平 上 皮 癌 と診 断 さ れ た 皮 癌 の肺 転 移 例 に つ い て有 効 例 は 認 め られ な か つ た か, 12症 この よ うな転 移 性 肺 扁 平 上 皮 癌 に 対 す るBleomycinの 例 に,ブ mgを1ク レオ マ イ シ ン30mg週2回 静 注 し,300 ール と した 単 独 療 法 を試 み た 。 効 果 の判 定 は,未 だ 観 察 期 間 が短 か く,生 命 延 長 効 果 を 検 討 す る段 階 まで 到 つ て い な い の で,治 療 前 後 の 胸 部 適 応は如何。 〔答 〕 佐 藤 和 男(東 転 移 性 肺 癌 に は,今 北 大 抗 研 内 科) の と ころ 使 用 して い な い 。 X線 写 真 所 見,気 管 支 造 影 所 見,気 管 支 鏡 下 の 腫 瘤 の 大 き さ,1311-MAAに よる肺 ス キ ャ ンか ら の肺 内 動 肱 血 分 K-13) 悪 性 腫 瘍 に 対 す るBleomycinの 効 果,特 布,肺 活 量,最 大 換 気 量 を含 め た 肺 機 能 検 査 成 績 等 を 指 標 と して 効 果 の 判 定 を行 な つ た 。X線 写 真 上 陰影 の 改 善 を み た もの6例,気 もの4例,気 の4例,肺 合 判 定 す る と,著 効1例,有 効2例,や の他 の各 種 悪 性 腫 や 有 効4例,無 っ い て報 告 す る。Bleomycinは15∼30m9を に対 す るBleomycinの 治療成 績に 週2回1 副 作 用 等 の た め 投 与 を継 続 し得 な か つ た症 例 を 除 き総 量 熱,皮 膚 硬 化,脱 毛 等 障 害 は な く,心 配 さ れ た 肺 線 維 症 もみ ら れ く投 薬 に耐 え られ た 。 の 婦 人 で,血 150∼300 mgを 投 与 した 。 悪 性 リンパ 腫 は9例 め られ た が,さ 中4例(44.4%)に ら に細 網 肉 腫,リ Hodgkin氏 疾,胸 痛 を 主 訴 と して 病 は2例 中1例 他覚 効果が認 ンパ 肉腫,Hodgkin氏 病 に分 類 し検 討 す る と,細 網 肉 腫 は4例 次 に有 効 で あ つ た 症 例 を 紹 介 す る。 症例1は,74才 の計34例 癌14例,そ 瘍11例 が主 な もの で,他 の 制 癌 剤 で しば しば み られ る血 液 像 の ず,良 悪 性 リ ンパ腫9例,肺 あ り,効 果 を綜 で あつ た 。 副 作 用 と して は,食 思 不振,発 悪 化,肝,腎 愛 知 県 が ん セ ン タ ー病 院 内 科 管支鏡 下で腫瘤の消失 または縮小をみた も 例,肺 機 能 成 績 の 向 上 を み た も のが2例 効5例 太 田 和 雄 ・栗 田 宗 次 管 支 造 影 で,陰 影 欠 損 の改 善 を み た ス キ ャ ンニ ング で 血 流 の改 善 を み た も の3 に 悪 性 リンパ 腫 に 対 して 中3例(75%), に腫 瘍 の 消 失,或 す る他 覚 効 果 が 認 め られ た が,リ い は 縮少 ンパ 肉腫 の3例 は 無 効 来 院 。 胸 部X線 写 真 で は,右 肺 門 上 部 に 腫 瘤 陰 影 と,そ で あ つ た 。 細 網 肉腫 の1例 はMETT療 れ に続 く無 気 肺 像 を 認 め,気 管 支 鏡 下 で は,右 上 葉 支 口 量 間敏 療 法,Vincristineを 法,Endoxan大 は 腫 瘤 で 完 全 に 閉 塞 され,気 管 支 造 影 で も右 主 気 管 支 に れ ぞれ 寛 解 が 得 られ た 後 の再 増 悪 時 に お い てBleomycin 含 む 多 剤 併 用 療 法 に よ りそ 巨 大 な 陰 影 欠 損 が 認 め られ,癌 性 浸 潤 が 気 管 分 岐 部 まで に よ り著 効 が 得 られ た 。 ま た,悪 性 リ ンパ 腫 の 有 効 例 は に 及 び,切 除 不 能 と診 断 され,組 い ず れ も1∼2回 織 診 で 扁 平 上 皮 癌 と判 明 した の で,ブ レオ マ イ シ ン1ク ール を 使 用 した と ころ, 注 射 後 に 腫 瘍 の 縮 少 傾 向 が 認 め られ た 。 従 が つ て,悪 性 リ ンパ腫 に 対 す るBieomycinの 効 果 は, CHEMOTHERAPY 376 と くに 細 網 肉 腫,お よびHodgkin氏 病 において期待 し 得 る と考 え ら れ る。 肺 癌 は14例 %)に JULY 症 例 を 認 め た の で そ の 概 略 を 述 べ る。 治 療 対 象 は 悪性 腫 瘍 患 者 計25例 中1例(7.1%)に mycin 他 覚 効 果,3例(21.4 自覚 効 果 が 認 め られ た 。 そ の 組 織 型 に よ り扁 平 上 皮 癌,腺 癌,未 分 化 癌 に 分 類 し検 討 す る と,扁 平 上 皮 癌 の9例 中1例(11.1%)に 胸 部 レ線 上 腫 瘍 の 縮少 した 他 覚 効 果,3例(33.3%)に 胸 痛,咳 果 が 認 め られ たが,腺 噺 の減 少 した 自覚 効 癌,未 分 化 癌 で は いず れ も無 効 で あつた。 1回15mgを 中3例(27.3%)に =果が認 め られ た 。 す な わ ち,Ewing腫 瘍 の1例 で,こ れ ら にBleo- 週2回 或 いは 隔 日に徐 々に静 脈 内 に 投与 し,総 計300mgを1ク ール と し,な お癌 患 者 の 場 合 は 原 則 と して線 維 芽 細 胞 抑 制 剤 との併 用 を行 な つ た, 先 ず癌 患 者11例 中効 果 判 定 可 能 な も の は7例 で,癌 化 学 療 法 効 果 判 定 基 準 に 従 が つ て判 定 を 行 な つ た と こ ろ,軽 快4例,不 変2例,悪 剤 と の併 用 で は あ るが,か そ の他 の 悪 性 腫 瘍 は11例 1970 化1例 で,線 維 芽 細 胞 抑 制 な り軽 快 例 が 認 め られ た 。 う 他覚 効 ち 原 発 性 肺 癌 は5例 中 軽 快2例,不 に皮下 軽 快 の1例 は 扁 平 上 皮 癌 で あ つ た 。 転 移 性 肺 癌 の1例 は 変2例,悪 化1例 で, 転 移 腫 瘤 の 消 失 す る著 効 が 得 られ,女 子 外 陰 部 扁 平 上 皮 子 宮 癌(腺 癌)か 癌 の1例 に リンパ 節 転 移 の 縮 少,ま ンパ 節 移 転 お よび 皮 下 腫 瘤 の 縮 少 が 認 め ら れ た 。 しか 明 らか な 改 善 を認 め た 。 甲状 腺 癌 の1例 は 腫 大 頸 部 リン パ 腺 の 縮 小 を 認 め,軽 快 が 示 され た 。 そ の 他,癌 性 腹 膜 炎 し,舌 癌 ・歯 齪 癌 ・直 腸 癌 ・子 宮 癌(い ず れ も扁 平 上 皮 2例 に 用 い た が,い ず れ も 胃癌 手 術 後 の再 発 で 本 剤 に よ 癌)・ 腎 癌 お よ び 唾 液 腺 癌 の 各1例 た,腎 癌 の1例 にリ の肺 転 移 に は 無 効 で あ つ た 。 ま た,後 腹 膜 腫 瘍 ・縦 隔 腫 瘍 の各1例 は,副 作 用 の た め 早 期 に投 与 を 中止 し無 効 で あ つ た 。 副 作 用 と して は,34例 毛4例(11.8%),発 例(2.9%)が 中,発 熱24例(70.6%),脱 疹 ・皮 膚 硬 化 ・嘔 吐 ・ショ ッ ク各1 認 め られ た 。 な お,治 療 前 後 の血 清 生 化 学 検 査 所 見 や 血 液 所 見 に 著 明 な変 化 は 認 め られ な か つ た 。 血 液 所 見 に お い て は,前 治 療 で あ る他 種 抗 癌 剤 に よ る 白 」 血球 数 や 栓 球 数 の減 少 が,Bleomycin投 与中 に か か わ ら ず 正 常 値 に回 復 す る こ とが しば しば 認 め られ た 。 〔質 問 〕 岩 森 吾 々はK33の 茂(広 大 原 医 研 外 科) 演 題 で 抗 癌 性 抗 生 剤連 用 とア レル ギ ー とい う問 題 を,提 起 して み た 。 そ の 中 にBleomycln連 用 時 の 重 篤 シ ョ ッ ク1例 が 含 まれ て お り,吾 々 は これ を idiosynerasyと 考 え た。 演 者 の 報 告 の 中 に 副 作 用 と してShock て お る が,Bleo.初 たShock時 回投 与 後 か,連 用 中 に 起 つ た か,ま 栗 田 宗 次(愛 知 県 が ん セ ン タ0内 科) Bleomycinに よ る シ ョ ッ クの1例 は,初 回 注 射 後数 分 で チ ア ノ ーゼ,血 圧 低 下 が 認 め られ た。 K-14) ブ レオ マ イ シ ン に よ る 悪 性 腫 瘍 の治 療 骨 肉 腫 の 肺 転 移 の1例 で は これ ま で に各 種 制 癌 剤,Co, 照 射 な どす べ て無 効 で あ つ た が,本 剤 に よ り 自,他 覚 的 の 改 善 を 明 らか に 認 め た 。 縦 隔 洞 腫 瘍 の1例 は お そ ら く は悪 性 リンパ 腫 と考 え られ る が,本 剤 に よ り明 らか な改 善 が 示 され た 。 悪 性 リンパ腫5例(細 リ ンパ 肉腫1例)で 西 崎 良 知 ・白井 孝 一 ・高 田宏 美 国政 郁 哉 我 々はBleomycinを 内 科 領 域 の 悪 性 腫 瘍 患 者(癌, 悪 性 リンパ 腫,白 血 病 な ど)に 使 用 し,或 る程 度有 効 な ジ キ ン氏 病2例, は 共 に一 般 に 比 較 的 早 期 か ら奏 効 し, 化,消 失 を認 め る こ とが 多 く,現 在 の と こ ろ,す べ て に 多 少 と も有 効 で,寛 解 導 入 に役 立 つ もの と考 え られ る。 各 種 白血 病7例(急 病1例,急 が,そ 性 骨 髄 性 白 血 病2例,単 性 リンパ 性 白血 病2例,慢 球 性 白血 性 リンパ 性 白 血 病 は本 剤 に よ り一 様 に 白 血病 細 胞 の 減 少 を 認 め る の 程 度 は まち ま ち で,現 在 ま で に 完 全 寛 解 に 達 し た 症 例 は 経 験 して い な い け れ ども,慢 性 リンパ性 白 血 病 で は か な り効 果 的 で あ り,ま た 急 性 骨 髄 性 白 血 病 で も骨 髄 芽 球 の 減 少 が 明 らか に 示 され た 。 な お急 性 リンパ 性 白 血 病 で は2例 と も末 期 で 副 作 用 な どの た め 効 果 は 不 明 で あつた 。 副 作 用 は25例 神 経 炎1例,静 中 発 熱5例,口 脈 炎1例 内炎3例,脱 毛2例, を 認 め た が,発 熱 を来 した5例 は 間葉 性 腫 瘍 で あ つ た 。 また 肺 線 維 症 とか造 血 障 碍 な どを来 した も の は認 め られ な か つ た 。 副 作 用 に 関 連 して正 常 家 兎 骨 髄 の組 織 培 養 に 本 剤 の添 加 を 行 な つ た と こ ろ,高 濃 度 に 於 い て さ え も増 生 の抑 制 を認 め ず,ま た 正 岡山大学平木 内科 網 肉 腫2例,ホ 腫 大 リ ンパ腺 の 著 明 な縮 小,軟 中4例 木 村 郁 郎 ・守 谷 欣 明 ・大 璽 泰 亮 囲 の短 縮 を 認 め た が,い ず れ も末 期 癌 の 様 相 を 呈 し充 分 な効 果 を 認 め る こ とが 出来 な か つ た 。 2例)で 1例 が 含 ま れ の 状 態 につ い て お 知 らせ 頂 き た い 。 〔 答〕 り腹 水 の 減 少,腹 らの 転 移 で あ るが,軽 快 し胸 部 レ線 上 海触 の 骨 髄 組 織 培 養 に於 け る巨 核球 機 能 に 対 して も全 く影 響 を 認 め ず,白 血 球 系,栓 球 系 に 対 す る影 響 は 先 ず 認 め ら れ な い 結 果 を 得 た 。 さ ら に 我 々は 実 験 的 にBleomycinと 他 の制 癌 剤 との VOL. 18. No. CHEMOTHERAPY 4 併 用 につ い て 検 討 し,目 下EHRLICH腹 に つ いてMitomycin 水癌 及び固型癌 Cと の 併 用 に よる延 命 効 果 を 見 出 してお り,目 下 臨 床 応 用 を 考 慮 中 で あ る。 〔 追加〕 377 〔答 〕 木 村 禧 代 二(国 立 が ん セ ソ ター) 悪 性 淋 巴 腫 で は ホ ヂ キ ン病 に 著 効 例 が 多 く7例 中6例 に効 果 が 認 め られ た。 細 網 肉 腫 に対 す る効 果 は45%位 に認 め られ る。 淋 巴 肉 腫 で は2例 舟 橋 国 博(名 市 大1外) 癌 の 化 学 療 法 に は,如 何 に適 格 な 制 癌 剤 を 投 与 す る か と同 時 に,如 何 に 病 巣 内 に高 濃 度 の 制 癌 剤 を 浸 透 さ せ る か とい うこ とが 大 切 で あ る。 教 室 で は適 確 な 制 癌 剤 の投 れ た 。 またCLLに 中1例 に 効 果 が認 め ら 現 在 使 用 中 で あ る が,か な りの効 果 が期 待 され る と考 え られ る。 特 徴 的 な こ とは効 果 の 得 られ た症 例 は 投 与 後 早 期,す 与 に 関 して,手 術 時 摘 出 した 癌 組 織 を 初 代 培 養 に 移 し なわ ち1∼2回 て,in 5回 以 上 の 投 与 で 効 果 の 認 め られ な い 症 例 で は そ の後 投 vitroで の 制癌 剤 の 感 受 性 を 見 て お る。 ま た 高 濃 度 に 病 巣 内 に 薬 剤 を 浸 透 させ る 目的 で 従 来 か ら,蛋 白 分 解 酵素 を併 用 し て お る。 症 例 はBmochogenic nomaとColon Krebsで 投 与 で 腫 瘤 縮 少 が認 め られ る こ とで あ り, 与 を継 続 して も余 り効 果 を 期 待 し得 な い 。 camci- あ る が,そ れ を 培 養 下 に て 各 K-15) Cyclophosphamide (Endoxan) 種 制癌 剤 の胸 水 中 お よび 腹 水 中 移 行 濃 度 で 作 用 させ て見 の 大 量 投 与 が 著 効 を 奏 した 卵 巣 未 分 化 る と,Bmochogenic 胚 細 胞 腫 の 肋 膜 転 移 の1症 carcinomaの 癌 細 胞 に 対 し てBLM (1γ)は 著 明 な細 胞 抑 制 効 果 と見 てお る が,Colon に つ い て み る と5FU(10r)が 金 尾 昌 明 ・大 谷 逸 男 著 明 な細 胞 抑 制 効 果 が あ る が,BLM(0.5r)MMC(0.1r)の 濃度 では抑制効果 は 認 め られ な か つ た 。 以 上,BLMのin vitroで 例 と無 効 例 を示 した が,教 室 で はin 例 Krebs の有 効 vitroで の 感 受 性 京 都 府 立 医科 大 学 産 婦 人 科(主 任,徳 卵 巣 末 分 化 胚 細 胞 腫(Dysgerminoma 田 源 市 教 授) ovarii)は 組織 学 的 に は 悪 性 で あ るが 臨 床 的 に は 良 性 の経 過 を た ど る こ 薬 剤 の投 与 が臨 床 的 に もあ る程 度 効 果 を見 て お り,今 後 とが 多 く中 間 群 に分 類 され る。 好 発 年 令 が20才 症 例 を重 ね て検 討 した い 。 較 的 若 年 者 に 多 い こ と もあ つ て そ の 治 療 法 に つ い て も意 〔追 加 〕 1) 岡 捨 己(東 北 大 抗 研) 見 が 分 か れ る と ころ で あ る。 わ れ わ れ は 今 回,昭 和41 肺 癌 を 中 心 型 と末 梢 型 に 分 け る と,中 心型 の 扁 平 上 皮 癌 に 有 効 例 が多 い。 2) 切 除 不 能 で あつ て も決 して 末 期 の もの で な い もの 組 織 診 を 気 管 支 鏡,選 択的気管支洗潅 法で行なつ 市 川 篤 二(国 立 東 京 第1病 院) ブ レオが 扁平 上 皮 癌 の特 効 薬 で あ ろ う とい う私 の 推 論 は 昭 和43年10月 右 附 属 器 摘 出 術 の み を行 な つ て 外 来 に て経 過 観 の第6回 月 後 の43年2.月 本 人 が 来 院 せ ぬ 内 に,6月 日本 癌 治 療 学 会 総 会 の シ ン に再 発,手 術 を き ら い に は膀 直 下 まで の腹 水 を伴 な う下 腹 部 腫 瘤 と右 肺 野 の3/4以 て お り,剖 検,切 除 例 で,角 化 の 程 度 をみ て は い な い 。 〔追 加 〕 年11月 察 中,1年3ヵ に 使 用 して い る が有 効 例 が 多 い 。 3) 台 と比 上 に も及 ぶ 胸 水 を伴 な う 肋 膜 転移 を 来 た して 入 院 した 症 例 に つ い てEndoxan500 mgを5日 間 隔 で35回 計17,500m9静 注 投 与 と膣 上 部 切 断術 の 施 行 を行 な つ た と こ ろ,奇 蹟 的 に 治 癒 し,12 月24日 退 院 させ る こ とが で きた 。Endoxanが 劇 的 に効 果 を 発揮 した 症 例 と して そ の 詳 細 に つ い て 報 告 す る 。 ポ ジ ウ ムに お い て 臨 床 各 科 か ら認 め られ た も の と考 え て い る。 本 日のK 11∼14の 報 告 と,そ れ に 関 す る討 論 の K-16) 大 量 腹 水 を 伴 な う原 発 性 卵 巣 癌 内 容 か ら も同 じ こ とが 推 察 され る が,末 期 で ない 症 例 に に 対 す る5-Fu及 試 み られ る よ うに な る と,こ の 点 が い つ そ う明 確 に な る 療 法(中 間 報 告) びMMCの 併用 も の と思 う。 ま た 扁 平 上 皮 癌 以 外 の適 応 症 とし て慢 性 淋 巴 性 白血 病,細 馬 淵 学 ・浅 井 賢 西宮 市明和 病院産婦人科 網 肉 腫,悪 性 ジ ンパ腫 な どが 検 討 され て 来 た こ とは喜 ば しい こ とで あ るが,癌 腫 に 限 定 した 場 合, 扁 平 上 皮 癌 が適 応 症 の 主 軸 で あ る こ とは動 か な い とこ ろ で あ ろ う。 婦,2回 経 産。 昭 和43年5,月,某 膜 炎 の 疑 に て 当 院 内 科 入 院 。 体 重49.5 只 今,肺 に於 け る転 移 癌 へ の 効 果 が 討 論 され た が,子 宮 頸 癌 肺 転 移 に対 す る有 効 例 が,第16回 和43年)で 46才,主 東 大 泌 尿 器 科(高 安,阿 の 本 会 総 会(昭 曽氏 等)か 左 胸 水並 び に 著 明 に腹 水 を 認 め 腹 囲87 医 か ら腹 kg。 cm。 利 尿 剤, 副 腎 皮 質 ホ ル モ ン,蛋 白 同 化 ホ ル モ ンの投 与 並 び に 腹 水 ら報 告 穿 刺 に よ り,8月 上 旬,左 胸 水 の 消 失 並 び に腹 水 の や や 減 され て い る し,前 述 の シ ンポ ジ ウ ムで も陰 茎 癌 を 集 計 し 少 を 認 め た が,再 び 腹 水 の貯 溜増 強 し,右 胸 水 も認 め た 。 た 広 川(東 一)が,陰 8月 中 旬 の胸 部X線 茎 癌 の肺 転 移 の1例 つ て 消 失 した と報 告 してい る。 が ブ レオ に よ に は,と 写 真 は 右 胸 水 並 び に 腹 水 の貯 溜 以 外 くに悪 性 腫 瘍 の 存 在 並 び に 通過 障 碍 が な い。 CHEMOTHERAPY 378 JULY 1970 腹 水 の パ パ ニ コ ロー染 色 陰 性,結 核 菌 の培 養 も陰 性 。 8月 下 旬,腹 腔 鏡 に よ り左 卵 巣 に相 当 す る部 に表 面 乳 携 K-17) 新 制 癌 剤PC-B-45の 臨 床 的研 究 状 の腫 瘍 を 認 め,当 科 受 診 。 両 側 卵 巣 の 悪 性 腫 瘍 と推 定 内科 す るが 腹 水 著 明 の た め,詳 細 は 不 明 。 術 前 摘 出不 能 と考 え た が 腫 瘍 の本 体 究 明 の た め,9月5日 し約6Lの 大 橋 泰 彦 ・中 尾 試 験 開腹 術 施 行 放射線科 腹 水 排 除 と と も に 腫 瘍 組 織 の一 部試 験 切 除 を 行 な い,腹 腔 内 にMMC 黒 川 利 雄 ・服 部 隆 延 ・古 江 10 mgを 病理 注 入 した 。 な お, 津 屋 子 宮 と密 に 癒 着 し大 網 と も帯 状 の 癒 着 を 呈 し,右 卵 巣 は 後 面 は 不 明 で あ る が小 鷲 卵 大 で 左 とほ ぼ 同 様 の 所 見 。 肝 臓 は 表 面,砂 癌研究会附属病院 悪 性 腫 瘍 患 者 に 丹 毒 を感 染 さ せ,そ の 腫 瘍 が 急 速 に消 失 した と い う報 告 は100年 本 肇 教 授 はSLS産 toxinを cellのRNA系 触 診 上 と くに異 常 は な か つ た。 か に した 。 そ してBBM緩 熱 処理 に よつ て20倍 1週 間 後 か ら,5-Fu これ をPC-B-45と 交 互 投 与 開始,5-Fu3 28mg投 2回 計8,000 mg,MMC14回 計 与 に よ り右 胸 水 の 消 失 を 認 め た 。 一 時,白 血 球 並 び に 栓 球 数 の 減 少 を認 め た の で両 者 の投 与 を 休 止 し, セ フ ァ ラ ンチ ン静 注 並 び にBenzoyl acetateを もに,再 carbinol trimethyl 経 口投 与 し,白 血 球 並 び に 栓 球 数 の 改 善 と と び前2者 の 投 与 を再 開 した とこ ろ,胸 水 及 び 腹 水 の貯 溜 は全 く見 られ ず,腫 瘍 の や や 縮 少 す るの を 明 ら か に認 め た 。 試 験 開腹 術 後 か ら昭 和44年2月12日 まで の 制 癌 剤 の 総 投 与 量 は,5-Fu 合計 13,250 mg,MMC 腔 内 に10mg注 1日2 入,合 1日250 mg,33回 mg,53回 計66 計76mgで 重 増 加 等)を 得,長 本 例 は,下 痢,悪 心,嘔 に腹 あ る。 投 与 後,胸 水 並 び に 腹 水 の 貯 溜 は全 く抑 制 され,一 (食思,体 mg,別 般 状 態 の改 善 期間の多量投 与を す る も 吐,脱 毛 等 の副 作 用 は 認 め られ なか つ た 。 衝 液,高 濃 度 のPC処 理, の 制 癌 力 を有 す る 菌 製 剤 を 創 製 し, 名付けた。 そ こで 我 々は1年 患 者 に 対 して,投 半 前 か ら こ のPC-B-45を 悪性腫瘍 与 を 試 み た の で 報 告 す る。 投 与 症 例 は いず れ も再 発 あ る い は 末期 の 悪 性 腫 瘍 であ る。 胃 癌12例,乳 癌8例,肝 胆 道 系 癌6例 そ の 他 で あ る。 45例 の症 例 の うち,他 覚 的 改 善 を認 め た もの は17例, す な わ ち37.8%で あ つ た 。 投 与 方法 は 局 所 投 与,胸 腔 内,腹 腔 内,皮 下 静 脈 内 と多 岐 に わ た っ てい る。 投 与 量 は1.8KEか ら880 KEに 及 ぶ が,投 与 量 と効 果 と の間 に は 直 接 の 関 係 が み ら れ な か つ た 。 次 に 副 作 用 で あ るが,38℃ %に 以 上 の 発 熱 が33例,73.3 み ら れ た 。 中 に は40℃ くは3∼4時 以 上 の もの も あ る が,多 間 で 下 降 す る。 そ の他,痛 涌,白 血 球 増 加, 貧 血 が一 部 の 症 例 にみ られ た 。 以 上,臨 投 与 中 の 血 液 像 並 び に 臨 床 検 査 成 績 に つ い て 見 る と, 岡 機構 を特異的に死滅 させ る こ と を 明 ら 組 織 所 見 は 乳 嚇 状 癌 で 著 明 の 核 分 裂 が 認 め られ る。 隔 日 経 て,1954年 生 能 を 有 す るA群 溶 連 菌 がCancer くに 腫 瘍 等 の発 生 は な く,胃 そ の 他 臓 器 に も視 診 並 び に 2 mgを 前 に さか の ぼ る。 そ の 後CoLEYのMixed 粒 状 で ザ ラ ザ ラ した 感 じで あ る が,と 250 mgとMMC 旭 ・五 島 英 迫 菅 野 晴 夫 ・青 木 幹 雄 左 卵 巣 は ほ ぼ 乳 児頭 大 で 表 面 静 詠 努 張 し,一 部 脆 弱 で 出 血 し易 い 小 乳 階 状 の 部 分 を含 む 大 脳 様 腫 瘍 で 小 腸 並 び に 尚 功 床 的 効 果 は 現 在 まで の と こ ろ,他 の制 癌 剤 を しの ぐ とは 云 え な い が,極 め て 微 量 の 静 脈 内 投 与 に よつ 白血 球 並 び に 栓 球 数 に つ い ては 一 時 減 少 を 来 した が,投 て 速 や か に 抗 腫 瘍 効 果 を もた らす 症 例 が あ る こ とは注 目 与 の休 止 並 び に セ フ ァ ラ ン チ ン及 びB. に 値 す る。 に よ り改 善 され,そ C. T. A.の 投与 の 後 も と くに 本 療 法 の中 止 の止 む な 今 後PC-B-45の 制 癌 因 子 の 精 製,分 離 の 問題,発 熱 き に至 る よ うな減 少 は な か つ た 。 な お,貧 血 は経 過 と と 等 の副作用の問題 もに 進 行 した 。 ア ナ リーゼ を見 る と,制 癌 剤 投 与 に よ り な い が,い ち お う今 日 まで の と こ ろ制 癌 剤 と して 臨 床 レ 桿 状 好 中 球 を抑 制 す る こは 明 ら か で,2月4日 は 正常 。 蛋 白分 画,G. O. T., G. P. T.値 好 転 し,特 に α2の 改 善 が 著 明,T. の骨髄像 も本 療 法 に よ り E. G.は 最 大 弾 性 度 は 漸 次 増 大 して い るが,臨 床 検査 所 見 並 び に0般 臨 床 経 過 と照 し合 せ て,と くに悪 化 して い る とは 考 え られ な い 。 投 与 量 の 問 題 等 解 決 しな け れ ば な ら ベ ル で検 討 を 加 え る こ とが 出 来,そ れ な りの効 果 を もた らす こ とが 出 来 る薬 剤 で あ る と云 え よ う。 〔追 加 〕PC-B-45の 村田 使用経験 勇 ・広 野 禎 介(富 山 県 立 中 央 病 院 外 科) 岡 本 教 授 に よ り開 発 され た 新 しい 制 癌 剤PC-B-45を 臨 床 例 に 使 用 した の で,追 加 報 告 す る。 現 在 まで にPC-B-45を 使 用 した 症 例 は72例 の 内訳 は,腫 瘍 内 局 所 投 与12例,乳 所 投 与4例,手 で,そ 癌 に 対 す る術 前 局 術 時 腹 腔 内 腫 瘍 に 対 す る局 所 投 与14例, VOL. 18. NO. CHEMOTHERAPY 4 癌性 腹 水 に対 す る腹 腔 内 投 与13例,点 身 投 与27例,そ PC-B-45の の他2例 滴 静 注 に よ る全 で あ る。 連 日内服 を 原 則 と し,投 与 量 は 平 均16.4g,最 g,投 腫 瘍 内 局 所 注 射 に よ り,注 射 部 位 の 腫 瘍 細 胞 が 壊 死 に お ち い る こ とは,す 379 で に 報 告 され て い る。 高53.2 与 期 間 は 休 薬 期 間 も含 め て 普 通 半 年 ∼1年 であつ た。 マ イ トマ イ シ ンCの 副作 用 と して は,と くに 重 篤 な も 局 所 投 与 を 行 な つ た 自験 例 に お い て も,腫 瘍 細 胞 の 崩 の は 認 め な か つ た 。 エ ン ドキ サ ンの長 期 投 与 の 副 作 用 で 壊,腫 蕩 の 縮 小 な ど,臨 床 的 お よび 病 理 組 織 的 に,か な は 食 欲 不 振,嘔 気 等 の 胃 障 害 が 第1に りな 効 果 を み とめ えた 。 れ に よつ て 中 止 の 止 む な きに 至 る こ と は稀 で あ る。 継 続 点 滴 静 注 に よ る全 身 投 与 に つ い て は,現 在 な お,そ の す れ ば 慣 れ る もの が 多 い 。 白血 球 減 少 に つ い て は3,000/ 投 与 量,投 与 期 間 に 一 定 の基 準 が な く,さ ら に検 討 を 要 cmmを す る と考 え られ るが,わ れ わ れ は,1回 2,500/cmmを ら5.0K. E.を500 ccの5%ブ 量0.5K. E.か ドウ糖 また は ラ クテ ー ト・ リン ゲル 液 に 稀 釈 し,ゆ つ く り と 点 滴 静 注 を 行 な い,隔 日 また は 週2回 の割 合 で,10回 して い る。 副 作 用 と しては,投 や や 下 回 る 程 度 で 持 続 す る も の も 多 い の で, 限 度 と して,こ れ 以 下 に な れ ば0時 投 薬 を 中止 す る。2∼4週 間 の 休 薬 で再 度 投 薬 可 能 の 場 合 が 多 い。 な い し15回 投与 マ イ トマ イ シ ンCお よび エ ン ドキ サ ンの 両 者 あ る い は 与 後,悪 感 戦 標,発 熱が い ず れ か 単 独 療 法 を手 術 と併 用 した が,併 用 群 の5年 生 み られ た が,投 与 前 に 抗 ヒス タ ミン剤,解 熱 剤 な どを 併 存 率 は87%,非 用 す る こ とに よ り,多 くの症 例 は 発 熱 を 最 小 限 に お さえ 5年 治 癒 率 で は 併 用 群82%,非 え た。 明 らかな差が認め られた。 全身 投 与27例 あ げ られ るが,こ の効 果 に 関 して は,対 象 が 主 と して 進 併 用 群69%,ま た再 発生存例を除 いた 併 用 群53%で これ を わ れ わ れ の 提 唱 す る組 織 学 的 病 期 分 類 のstage 行 癌,末 期 癌 で あつ た こ と,症 例 数 も少 な く,ま た 投 与 別 に み る と,stage して か らの 観 察 期 間 も不 充 分 な こ とな どか ら,現 段 階 で %に は,断 定 は 難 か しい が,臨 床 的 に 多 少 とも効 果 が あ つ た は 化 学 療 法 併 用 群 の5年 生 存 率 及 び5年 と考 え られ る症 例 を11例 ぞ れ78%と69%,非 み とめ て い る。 と くに,悪 性 リンパ 腫,肉 腫 症 例 で は,腺 瘍 の 縮 小,0般 状態の改善 が み られ,投 与 後 の生 検 に お い て も,腫 瘍 細 胞 の 消 失 を み とめ た 症 例 も あ り,きわ め て 良 好 な る効 果 を え て い るo 以 上,PC-B-45を 使 用 した72例 を 行 な つ た が,PC-B-45の 今 後,さ らに,そ に つ き,種 々検 討 臨 床 的 使 用 に さ い して は, の投 与 量,投 与 期 間,投 与 方 法,投 与 対 象 な どを 検 討 す る こ とに よ り,い つ そ う強 力 な る制 限 作 用 が 期 待 し うる もの と考 え る。 両 者 に %で 1及 び2で は 併 用,非 併 用 群 とも100 近 く差 が ほ とん どみ ら れ な い が,stage 3及 び4で 治 癒 率 は,そ れ 併 用 群 で は そ れ ぞ れ48%と26 両 者 の 差 は,い ま た 術 後3年 つ そ う明 確 で あ つ た 。 目の 状態 を,マ ン ドキ サ ン併 用 群,そ イ トマ イ シ ンCお よび エ れ ぞ れ の 単 独 使 用 群,対 象 群 の4 つ に分 け て み る と,化 学 療 法 群 は いず れ も対 象 群 に比 し 成 績 が 良 い が,中 で もマ イ トマ イ シ ンCお よび エ ン ドキ サ ン両 者 の 併 用 群 が 最 も優 秀 で あつ た 。 この 差 もstage 3及 び4の 症 例 で著 る しい 。 こ の よ うな 術 後 成 績 の 差 は 術 後1∼2年 目に 大 き く現 わ れ る が,再 発 及 び 死 亡 の 時 期 を 併 用 群 と非 併 用 群 とで K-19) 乳 癌 の根 治 手 術 に 併 用 せ る 化 学 療 法 の効 果 比 較 して み る と,非 併 用 群 で は 術 後1∼2年 以 内に再発 死 亡 す る もの が 多 く,併 用 群 で は そ の 時 期 が2年 以後に な る も の が 多 い 。 す な わ ち 手 術 に対 す る化 学 療 法 の 併 用 神 前 五 郎 ・寺 沢 敏 夫 ・岩 永 剛 谷 口健 三 ・日下 部 博 ・土 井 修 は,そ の 治 癒 率 を 高 め る と と も に,再 発 時 期 を 遅 延 させ る 効 果 の あ る こ とが 明 らか と なつ た 。 小 山 博 記 ・高 木 英幸 ・高 橋 良 和 K-20) 大阪府立 成人病 センター外科 大 阪 府 立 成 人 病 セ ンタ ー に お い て 根 治 手 術 を うけ た 乳 癌 患 者 の うち,術 後3年 Adjuvant 以上 経 過 した101例 chemotherapyの にっ い て 効 果 を 検 討 した 。 使 用 薬 剤 は マ イ トマ イ シ ンC及 び エ ン ドキ サ ンで,マ イ トマ イ シ ンCは 術 直 後,術 後3日 各10m9ず つ 静 肱 内 へone shotで 目及 び5日 目の3回, 投与す るのを 原 則 と した 。 エ ン ドキサ ンは 術 後2∼4週 目か ら始 め,1日100mg 胃 癌 症 例 に 対 す るMethotrexate の術 前 動 脈 内投 与 の 検 討 藤本 茂 ・綿 貫 重 雄 ・伊 藤 健 次郎 今留 淳 ・渡 辺 前島 朱 顎 ・榎 本 勝 之 清 ・大 河 原 邦 夫 ・斉 藤 滉 明仁 ・野 村 泰 将 ・足 立 倫 康 千 葉大学医学部綿貫 外科 胃癌13症 例 に対 して術前にMethotrexateを 投与 し CHEMOTHERAPY 380 胃 癌 細 胞 に 対 す る 本 薬 剤 の 抗 腫 瘍 作 用 をDNA合 成阻害 よ り検 討 し た 。 手 術 時 に 摘 出 した 切 除 標 本 か ら 直 ち に 小 切 片 を 切 取 り 投 入 し,そ の 厚 さ に 薄 切 し 次 い で1.0 dine(Radiochemical Ci/mM)を の 中 で 腫 瘍 組 織 は1 μc/mlのTritiated Centre, 含 む37℃ Amersham, のRinger液 つ1時 間incubateし た 後,中 Sakura NR-M2に よ るDipPingの で あ り,Percent of 行 性 と逆 行 性 挿 管 で は 前 者 の ほ う が 十 二 指 腸 粘 膜 England, 〔質 問 〕 神 前 五 郎(大 cellの 阪府立成人病 センター 外 科) 行 ないっ (1) Grain 固 定, (2) Labeling 後H-E染 り安 全 な 投 与 方 法 と 考 え られ た 。 色 を 行 た め に は30∼40日 countは 細 胞 何 個 に つ い て 計 測 した か 。 indexの 〔答 〕 (1) 消 長 は ど うで あつ た か。 藤 Grain な い し200個 の 露 出 と した 。 本 茂(千 葉 大 学 綿 貫 外 科) countはincorporateし て い る 細 胞100 行 な つ て お る 。Incorporated い 場 合 は 標 準 偏 差 の 算 定 に 便 利 な49な Methotrexateの 動 脈 内 投 与 は 次 の と お りで あ る 。 手 術 数 日 前 に 腰 椎 麻 酔 に よ り 膀 上 数cmの 小 切 開 を 加 え,腹 tubeを cellの い し36個 少 な をか ぞ え て お る。 処 に 約3 (2) 腔 内 の 所 見 を 観 察 し た 後,A. 9astroePiploicadextraに thylene れ は手 術操 作 に 起 因 す る癌 に 対 す る 障 害 が 少 な い の で,よ た め の 露 出 は7∼10日 labeled た,順 に 入 れ,JoHNsoN 性Formalinで な い 検 鏡 した 。Graincountの mm thymi- 法 に 準 拠 し てCO2加02-Gasでbubblingを cmの 殖 を ほ ぼ 停 止 さ せ て お り,こ 1970 転 移 を 防 止 す る の に 役 立 つ で あ ろ う と推定 され る。 ま Ringer液(37℃)に 5.0 JULY Labeling indexは に 較 べ て1/3∼1/10く 術 前 投 与 の も の は,control らい に 落 ち て お る。 内 径1.0∼1.2mmのPolye- 挿 入 し,腫 瘍 に 対 す る大 網 へ の 分 枝 を K-21)胃 癌 患 者 に 於 け る化 学 療 法 の 検 討 結 紮 し て 腫 瘍 内 へ の 薬 剤 流 入 度 を 高 め た 後,0.02% Evans blue20∼40m1の 閉 腹 す る 。Methotrexateは30∼50 mgを 以 内 に2∼3回Infusionpumpに よ り180分 continuousに 中 島 佐 一 ・寺 脇 朝 治 ・横 田 義輝 注 入 に よ り注 入 領 域 を 確 認 し 注 入 し,注 入 終 了1時 術 前48時 奈 良医大第一外科 間 か け て 間 後 にFolinic acid を 筋 注 した 。 昭 和36年 以 来,奈 例 に っ い て,そ 良 医 大 第 一 外 科 で取 扱 つ た 胃癌 症 の 術後 遠 隔 成 績 を 報 告 す る と共 に延 命 効 果 か らみ た マ イ トマ イ シ ンCの 制 癌 性 お よび 副 作 用 に 関 す る2,3の 本 剤 投 与 の 対 照 と し て 術 前 無 処 置 の 胃 癌 ・胃 潰 瘍18 症 例 の 胃 十 二 指 腸 粘 膜 のGrain ±2.9,9.2±1.0(mean countは か ら43年3 月 まで7年 間 に取 扱 つ た 胃癌 症 例 は,842例 そ れ ぞ れ13.8 value±standard 知 見 を 報 告 す る。 昭 和36年 で,切 除 数 deviation)で 601例,切 移 リンパ 節 は る と,Stage 癌 組織は主病 ま た 制 癌 剤 を投 与 しな か つ た 症 例 は,237例 であつた。 巣 と転 移 リ ン パ 節 の 間 に 有 意 差 を 認 め な い 。 癌 組 織 の そ MMC投 間,総 量40 れ は0.5∼8.8%の mg,或 あ る の に 対 し,胃 18.1土3.7で 癌 組 織 は17.0±4.8,転 あ つ た 。Labeling 間 に 分 布 し て い る 。 以 上 のSilver grainのcountは 200個 摂 り込 ん で い る 細 胞 を100な い し に つ い て 行 なつ た 。 Methotrexate術 逆 行 性 挿 管3例 の そ れ は2.5±0.5で 逆 行 性 で は2.1±0.3で blueの 青 染 部 位 の2つ 対 し, あ り,胃 grainが 粘膜細胞 全 例0に あ つ た 。 い つ ぼ う,癌 対 し, 組織 では 注 入 で青 染 した 青 染 部 位 と青 染 し な い非 に 分 け て検 討 した 。 青 染 部 位 の 内 胃癌 組 織 は1.2±0.2のGrain は 検 鏡 し た4症 の十 countが5.8±0.4に で は 順 行 性 挿 管 症 例 はSilver countを 例 全 例 に 全 くGrainを 非 青 染 部 位 で は,胃 示 し,転 移 リ ンパ 節 認 めな か つ た。 癌 組 織 が2.3±0.4のGrain count を 示 し た の に 対 し転 移 リ ン パ 節 の そ れ は3.4±0.3で つ た 。Labeling 以 上,術 あ る。 これ を病 期 分類 か らみ IVが 多 く,477例 与 方 法 と して は,2mg連 い は10mg週2回,4日 量 間漱 投 与,お で,約5割 日20日 強 で あ る。 間,総 量40mgの よび2日 間 に40 mgを 大 投 与 す る大 量 衝 撃 療 法 を 行 なつ て来 た 。 この 各 々 につ い て,病 期 分 類 別 前 投 与 例 中 順 行 性 挿 管 の10例 二 指 腸 粘 膜 細 胞 のGrain Evans indexは 除 率81.1%で indexは0.01∼0.4%で 前 動 脈 内Methotrexate投 あ あつた。 与は踵瘍 細胞の増 に3年 間 の 術 後 遠 隔成 績 を 求 め た とこ ろ,胃 切 除 の み 行 なつ た 群 で は,3年 Stage II 後 の 遠 隔 成 績 は,Stage 60%,Stage III 33.3%,Stag IV つ た 。 い つ ぼ う,2mg連 10%で 続 投 与 群 で は,MMC非 群 の そ れ とほ ぼ 同様 で,MMCに ず,大 I 100%, あ 投与 よ る 延 命 効 果 は み られ 量 間 漱 投 与 群 で も,非 投 与群 との 間 に 有 意 な差 は み られ な か つ た 。 大量 衝 撃 投 与 群 に於 い て は,Stage に 於 い て,2年 後,3年 後 遠 隔 成 績 で,非 投 与 群 に 比 し て,や や 有 効 な よ うで あ る。 な おStage III,IVお 手 術 不 能 例 に於 い て は,ほ い 。 い つ ぼ う,Sage 症 例 が,MMC大 II よび とん ど延 命 効 果 は み ら れ な IVで 腹 水 が 貯 溜 し て い る よ うな 量 衝 撃 療 法 で,術 後5年 後 の 現 在 な お 健 在 で あ る もの もあ り,ま た骨 髄 移 植 との 併 用 例 に 於 い VOL. 18. NO. CHEMOTHERAPY 4 て,Stage IVで 或 る程 度 の 有 効 性 が 認 め ら れ た が,全 体 と して,達 隔 成 績 でMMCの 制 癌 性 を 判 定 す る と, 必ず しも良 い成 績 で は な い 。 また,MMCの あ つ た 。Thio-inosineの イ ル ス 接 種 後3日 下 の 減 少 症 は,大 量 間 う も の か,あ 撃 投 与30.7%で あ り,栓 球 数15万 以下減 少 症 は24.4%,27.5%で あ る。 肝 機 能 障 害 例 は 蛋 白,赤 血 球 の 出現 は 共 に18%前 後で 目か ら 治 療 を 開 始 し て も,16日 目か 抑 制 が,ウ イ ル ス の増 殖 の 抑 制 に伴 な るい は ウ イ ル ス増 殖 に起 因 す る 病 変 現 象 の 抑 制 な の か を 明 ら か に す る 目 的 で,脾 内 ウイ ル ス増 殖 を 測 定 し た 。FFU 1 mlで Thio-inosineは ウ イ ル ス 接 種 量 が10MID50の あつた 。 自覚 的 副 作 用 は,食 欲 不 振,嘔 気 嘔 吐,下 痢 等, 53.7%,MID50の 消化 器 障 害 は,大 量 間 激 投 与 群 に よ り高 率 に み ら れ,全 の 場 合94.3%の 身 倦怠,脱 毛 等 は,衝 撃 投 与 に 多 く認 め たo副 作 用 の 持 の 抑 制 がsplenomegary抑 続 性 お よび そ の 恢 復 に つ い て み る と,白 血 球 減 少 お よび 効 果 はRauscherウ ら投 与 を 開 始 し て も得 ら れ る 。 これ ら の ウイ ル ス に よ る splenomegaryの 的副作 用 で は,白 血 球 数3000以 5.4%,7.5%尿 mg/kgで 月以内に現われた他 覚 に よる副 作 用 を 検 討 す る と,1カ 激 投与37.8%,衝 投 与 方法 別 381 ま たL ウ イ ル ス 増 殖 量 を 測 定 す る と, 場 合 に89.5%,そ 場 合 に し て10/1MID5a. 抑 制 を 示 す の で,Thio-inosineの こ 制 の 主 因 と考 え ら れ る 。 1210細 胞 増 殖 に 伴 な うCDF1ま た はBDF1マ 栓球 数 減 少 と もに 間 激 投 与 群 で 長 く持 続 し,衝 撃 投 与 群 ウ ス の 生 存 日数 を 薬 物 投 与 に よ つ て 延 長 す る と,そ に くらべ,恢 復 が お くれ た 。 次 にMMC投 小 有 効 量 はThio-inosineが18.5mg/kg,6-MPが7.5 与 後1月 以 上 たつ て 出 現 す る遅 発 毒 性 に つ い て は,白 血 球 減 少 は, m9/k9で 間漱投 与 お よび 衝 撃投 与 と もに 約7%で 135,6-MPで1/51で 少 は3.3%,2.6%で あ り,栓 球 数 減 あ つ た 。 肝 機 能 障 害 は と もに1例 つ つ み られ たo結 論 と して は,現 段 階 に於 い て は,MMC の最 こ れ か ら 算 出 し た 係 数 はThio-inosineで1/ あつた。 〔質 問 〕 星 野 章(愛 知 が ん セ ン タ ー研 究 所) 6MPと6MP-ribosideの 耐 性 化 の態 度 が 異 な る との を どの よ うな方 法 で 投 与 して も,そ の効 果 は 極 く限 られ 報 告 さ れ た が 両 者 の 耐 性 機 構 に 差 が あ る と考 え ら れ る た症 例 に のみ 見 ら れ るに 過 ぎな い の で あ る 。今 後,骨 髄 かoSKIのdataに 移 植や,そ ribosideは の他 宿 主 免 疫 能 力 を 賦 活 す る方 法 を 駆 使 し 神 前 五 郎(大 阪 府 立 成 人 病 セ ン ター 〔答 〕 豊 島 6-MPRは6-MPと 外 科) 術 後 比 較 的 早 期 に 死 亡 例 が あ る よ うに 見 受 け ら れ た が,死 因 は 制 癌 剤 の投 与 に 関 係 す る もの か,そ れ と もそ 分6-MPRそ 文 献 に み る とBROCKMANの MPRの 我 々 の 今 日 ま で のdataも す べ き もの と吾 々 は考 え て い る。 る が,さ 用,副 報 告 以 外 は6-MPと6- そ の よ うな 傾 向 が 強 い の で あ。 長 谷 川 弥 人(慶 大 内 科) わ れ わ れ も 急 性 骨 髄 性 白 血 病5例 K-22) 白 血 病 の 化 学 療 法(1) 6-Mercaptopurine Rauscherウ 用 し た 。6-MP100mg投 胞増殖に対 御 指 摘 の よ うな,と 〔答 〕 豊 島 滋 ・藤 田 晴 久 ・難 波 幸 男 6-Mercaptopurine riboside(Thio-inosine)のMurine イ ル ス とL-1210細 胞 増 殖 に 対 す る効 果 に っ い て 検 討 し たoThio-inosineの mg/kgで mg/kg,6-Mercaptopurineの 約1/7で Rauscherウ くに 胃 腸 障 害 が つ よ い と い う感 じ は マ ウ ス腹 腔 内投 与 の そ れ は380 あ る。 イ ル ス接 種 初 期 か ら 投 与 した 場 合 の 最 小 有 効 量 は6MPで100mg/kg,Thio-inosineで 藤 田 晴 久(慶 6-MPとthio-inosineに 慶 大 ・医 ・薬 化 学 研 究 所 LD 50は2,500 与 と ほ ぼ 同 じ よ うに 白 血 球 数 未 だ うけ て い な い 。 さ らに検 討 した い と考 え て い る。 す る効 果 Leukemiaウ に 本 剤 を300mg使 の 減 少 骨 髄 芽 球 の 減 少 を み と め て い る 。 しか し木 村 先 生 riboside(Thio-inosine)の イ ル ス 及 びL-1210細 うな ら部 全 交 叉 で は な い と思 う。 らに 詳 細 に 検 討 して 答 を 出 した い と思 つ て い る 。 〔追 加 〕 作 用 る 部, 間 に 完 全 な 交 叉 耐 性 を 認 め る と い う報 告 が 多 い 。, の 副作 用 に よつ て患 者 を失 な うこ とのな い よ う充 分 警 戒 白 血 病,併 大 医 薬 化 学 研2研) の も の と し て 作 用 す る 。 も し,そ 分 的 交 叉 耐 性 が 成 立 す る が,完 で治 せ る可 能 性 の あ る患 者 を対 象 とす る関 係 上,制 癌剤 滋(慶 な り作 用 す る の み で な く,あ の他 に あ るの か 。 手 術 と制 癌 剤 の 併 用 療 法 は,手 術 だ け K-22∼35 耐 性 株 に6MP- 考 え られ て い る。 て 胃癌 の治 療 成 績 向 上 に 努 力 した い と考 え る。 〔 追 加〕 よ れ ば6MPの 交 叉 耐 性 を 示 し そ の 作 用 機 序 は ほ ぼ 等 しい と は312 大 薬 化 学 研) 耐 性 のL 1210 cellはcross resistanceを 示 す 報 告 が あ り,ま て お る が,個 々 の 酵 素 系 を 詳 細 に 調 べ る と異 な る 点 も あ るか と現在 検 討 中 で あ る。 た 私 共 も 同 じ結 果 を 得 CHEMOTHERAPY 382 K-23) inosine)の riboside(Thio- 体 内分布 豊 島 1210白 血 病 に 於 け る効 果 と交 叉 耐性 略 す)の 体 内 分 布 をH3-ラ ベ よ び 尿,糞 べ た 。 各 臓 器 はPETROFFの はBCNUの 便 濃 度 に つ い て調 方 法 で 消 化 し,液 体 シ ンチ レー シ ョン スペ ク トロフ ォ トメ ー タ ー に よ り そ れ ら の 測 定 した 。 先 ず 血 中 濃 度 はH3-TIの 経 口 投 与 後1 ら 換 算 す れ ぽ,吸 収 さ れ たThioinosineの60%以 の も の が24hr以 内 に 尿 中 に 排 泄 され て い る と考 え ら れ る 。 各 主 要 臓 器 で は 肝,腎,胃 上 お よ び 脳 が 多 く,次 いで 宮 が 続 く。 脾 へ の 分 布 は 比 較 的 早 く, 他 の 臓 器 へ の 分 布 はThioinosineの ピ ー ク に 達 す る の に 対 し,脾 投 与 後2∼3hmで で はThioinosineの 最 高 値 に 達 し て い る 。こ の こ と はThioinosine 高 い こ と を 示 し て い る と 思 う。 そ れ で あ り,ま た そ の毒 性 の 低 い 原 因 で もあ る と考 え られ る。 木 村 禧 代 二(国 のCMLに た 。Thio-inosineの 応 用 し た 結 果,ほ ぼ6 同 様 の 結 果 が 認 め られ た 。2倍 以 上 の 量 で は 胃 腸 障 害 が6-MPに に 対 す る 交 叉 耐 性 に つ い て 検 討 し た 。(方 法)吉 ら 連 日10日 kg及 比 しや や 強 く 認 め ら れ 臓器 内分布に関 す る演者 の成績で 日5回BCNUの20 で,ラ ベ ル6-MPRの 滋(慶 ウ ス腹 腔 内 に 感 性 株 また 個 を 移 植 し,24時 mg/kg,10 mg/kgを %以 大 薬 化 学 研2研) 胃腸 障 碍 の 症 例 を 知 らな か つ た の 胃腸 へ の 分 布 を そ の よ うに意 味 づ 間 後 か ら隔 腹 腔 内投 与 し 少 量 の エ タ ノ ー ル で 溶 解 し,生 塩 水 で 規 定 投 与 量 に 稀 釈 し た 。(成 績)吉 上 で30日 与 で 延 命 率100 下 の 投 与 量 で は 延 命 率50%以 効 で あ つ た 。Endoxan耐 mg/kg投 性 株(EX-R)に 与 群 は50%以 ラ ッ ト も み ら れ 有 効 で あ り,交 と 考 え ら れ る が,今 上 で30日 どの 投 与 量 に 対 して も 無 対 し て もBCNUは け た こ と が な い 。 先 生 の 御 経 験 の 御 発 言 か ら考 察 を 試 み Amethopterin耐 た い と 思 う。 の20mg/kg投 は291%以 5-Fluomovracilの 1210に 両耐 性 株 に対 し 著 効 で あ り交 叉 耐 性 を 示 さ お い て は 感 性 株 に 対 し てBCNUの 延 命 率 は27%と た が,10mg/kgで 性 株(MC- 無 効 で 完 全 交 叉 耐 性 を 示 した 。 mg/kgで な か つ た 。L 生存す る 叉 耐 性 を 示 す よ うな成 積 効 で 完 全 交 叉 耐 性 を 示 し た 。MitomycinC耐 20mg/kgで 下 で無 対 して は10 後 さ ら に 検 討 を 加 え た い 。Tespamin 耐 性 株(TeS-R)はBCNUの R)に 理食 田 肉腫 に お い て 以 上 生 存 す る ラ ッ トもみ られ 著 効 を示 し た が,5mg/kg以 て はBCNUの10 島 1マ は 各 耐 性 株 の 細 胞100万 6-Mercaptopurine, 豊 mg/ 腹 腔 内 に 投 与 し 平 均 生 存 日数 の 対 で は 体 重18∼22gのBDF て 考 え て よ いか 。 私 共 は6-MPRの 間後か mg/kg,2.5 照 群 に 対 す る 延 命 率 か ら 効 果 を 判 定 した 。 ま たL1210 は 胃腸 に 於 け る 分 布 量 が 高 い が これ と臨 床 成 績 を 関 連 し 〔答 〕 個 を 移 植 し,72時 mg/kg,5 び1mg/kgを 田肉 腫 に 呑 竜 ラ ッ ト腹 腔 内 に 感 性 株 間BCNuの10 mg/kg,5 立 が ん セ ソ タ ー 病 院) 5- 各 耐 性 株 のBCNU は 感 性 株 に 対 し てBCNU10mg/kg投 化 管 よ り比 較 的 低 い パ ー セ ン トで 吸 収 さ れ た 効 果 を 現 わ す1因 6-Mercaptopurine, 5-Fiuorouracil,の た 。 な おBCNUは 投 与 ウ ス 白 血 病(L 1210のAmethopterin,6- ま た は 各 耐 性 株 の 細 胞100万 あ りltotal 1210マ C, 各 耐 性 株,L で に す ぎ な い 。 し か し腸 管 か ら の 吸 収 量 か 量 でsMPと Mitomycin Fluorouracilの つ い て は 体 重100∼120gの と し て 約6%に 〔質 問 〕 Tespamin, で で に 約25%で 同 感 性 株 に 対 す る 効 果 お よ び 吉 田 肉 種 のEndoxan, 下 次 ら24hrま mustardと 有 す る 誘 導 体 で あ る。 我 々 hmで,す 約3%,6hrか Thio-inosineを5例 1210)の groupを 吉 田 肉 腫 お よ びL 最 高 値 に 達 し,以 第 に 減 少 し て ゆ く。 尿 中 へ の 排 泄 は 投 与 後6hrま Thioinosineが 合 物 でnitrogen Mercaptopurine, に 充 分 血 中 に 認 め ら れ,2hrで の 脾 へ のaffinityの (目 的)1,3-bis(2-Chloroethyl)-1-nitrosourea(BCNU) じ くchloroethyl 間 を 追 つ て 放 血 致 死 さ せ,H3の 器 内 濃 度,お 脾,肺,心,膵,子 章 ・加 藤 武 俊 はUreaのnitroso化 マ ウ ス にH3-TIを500mg/kg(0.03mc/ madioactivityを 野 愛 知 県 が ん セ ソ ター 研 究 所 化 学 療 法 部 同 様 の 抗 白血 病 作 用 を 有 す る 下,TIと 血 中 濃 度,臓 MPの2倍 吉 田 肉 腫 及 びL 大 羽 弘 行 ・太 田 和 雄 口 投 与 し,時 故 に,消 (BCNU)の 星 ICR-JCR系 後1hrで sourea 藤 田 晴 久 ・戸 根 木 尚 子 用 い て検 討 した 。 10g)経 1, 3-bis(2-chloroethyl)-1-nitro- 慶応大学 医学部薬化学研究所 fihioinosine(以 1970 に つ い て 滋 ・瀬 戸 淑 子 6-Mercoptopurineと ルTIを K-24) 白 血 病 の 化 学 療 法(II) H3-ラ ベ ル6-mercaptopurine JULY 毒 性 を 示 しや や 有 効 で あ つ は 延 命 率 は173%で 性 株(L 有効であつた。 1210/MTX-R)で 与 で 延 命 率194%以 上 で 著 効 を 示 し,こ 上,10 はBCNU mg/kgで の成績は感性 株 のそ れ VOL. 18. No. CHEMOTHERAPY 4 に 比 しす ぐ れ て お りColiateral る 。fi-Mercagtopurin耐 もBCNUは vityを R)で Sensitivityを 性 株(L 著 効 で1VifiX-Rと 1210/6MP-R)に 対 して 同 様 にCollateral 示 し た 。5-Fluorouracil耐 はBCNUの20 示 して い 性 株(L Sensiti1210/5 mg/kg,10mg/kg共 LD50/2治 療 群 で は 特 に 著 明 な延 命 効 果 は 認 め ら れ な か つた 。 次 にMMCとCM-A3の2剤 ま た はEDXま FU- に有効で交 混 合 を 基 に して,MTX, た は6MPを 行 な つ た 。 そ の結 果,3剤 併 用 し た3剤 吉 田 肉 腫 感 性 株 に 著 効 を 示 し た 。EX-RはBCNUに 不 完 全 交 叉 耐 性 を示 した 。 ま も良 く17.5%の 完 全 交 叉 耐 性 を 示 し た 。 以 上 の こ とか ら,BCNUは 加え た 場 合 併 用 した 場 合135%の 延 命率が得 ら 153%で6MPを アル 1.5LD50で チ ル 化 剤 と類 似 し た 作 用 を 有 す る と 考 え ら れ る が,EX- で186%,MMC+CM+EDXが178%,MMC+CM+ 6MPの 不 完 全 交 叉 耐 性 を 示 した こ とか ら そ の 他 の 作 用 も 有 MTX-R, 6 MP-R, Collateral あ り,以 後 検 討 す る 。 ま たL 5 FLT-Aの Sensitivityを 1210で は 各 耐 性 株 がBCNUに 示 し た こ とは 興 味 あ る知 見 で 適 応 に示 唆 を 与 え る もの と考 え る。 対 す る制 癌 剤 の併 用 効 果 に つ い て LD 50 く,体 重 減 少 な どか ら も明 らか に 毒 性 が現 わ れ て い る 。 す な わ ち,3剤 併 用 す る こ とに よつ て毒 性 が 軽 減 し,効 次 に 異 な つ た 薬 剤 を 順 次 用 い る リレ ー療 法 を行 な つ た と ころ,薬 剤 の組 合 せ 方 に よつ て170%以 +CM+EDX,MTX+ED+CMの がLD50/2量 藤樹 上 の延 命 効 果 組 合 せ で 投 与 した 薬 剤 に もか か わ らず200%以 上 の延命率が 認め られ た 。 そ こ で これ らの 薬 剤 の組 合 せ で 反 復 治 療 を 行 な 北 里研究所癌化学療法 部 う,い わ ゆ るcyclic 白血 病 に 対 して化 学 療 法 は 不 可 欠 の 治療 手 段 で あ り, 結 告 され る よ うに なつ て来 た が 未 だ 充 分 とは 言 え な い 。 そ L-x210 と して 制 癌 剤 の 治 療 係 数 が 低 い こ とが 挙 げ therapyを 行 な うな らば よ り以 上 の 効 果 が 得 られ る の で は な い か と思 わ れ る 。 制 癌剤 の 開発 及 び 使 用 方 法 の 検 討 等 か ら長 期 寛 解 例 が 報 の 原 因 の1つ の薬 剤 で し か も総 投 与 量1.5 が 認 め られ た 例 が 多 く,特 にMTX+EDX+MC,MTX 巌 ・前 川 とせ ・小 宮 山 寛 機 星 野 寿 雄 ・秦 れ た 。 ち な み に1つ ず れ も高 い 延 命 率 が 得 ら 果 が 増 強 す る こ とが 認 め られ た 。 マ ウ ス 白 血 病L -1210に 梅沢 併 用群 が176%と,い 組合せ で 治 療 した 群 で は 生 存 日数 が 対 照 群 よ り短 い も の が 多 上 の 成 績 は 白 血 病 治 療 に お け るBCNUの K-25) 併せ て総 投与量が 治 療 した 場 合MMC+CM+MTXの Rと す る こ と が 推 測 され,今 混合療法 が 最 延 命 率 が 得 られEDXを れ た 。 次 い で 各 薬 剤 のLD50/2を3剤 た ア ル チ ル 化 剤 と 交 叉 耐 性 を 示 すMC-gもBCNUに 併用 療 法 を 併 せ た 総 投 与 量 がLD50/2で 治 療 した 場 合MMC+CM+MTXの3剤 叉 耐 性 を 示 さ な か つ た 。(結 論)BCNUは10mg/kgで 完 全 な 交 叉 耐 性 をTeS-Rは 383 語 治 療 に 於 い て2剤 併 用 療 法 は 薬 量 が 少 な い と 特 に 治 療 効 果 の 増 加 は 認 め られ な か つ た が3剤 併用療法 られ よ う。 す な わ ち,毒 性 量 附 近 ま で 用 い な け れ ば す ぐ に 於 い ては 薬 剤 の 組 合 せ に よつ て 明 らか に 治 療 効 果 の 増 れ た 効果 が 得 られ に く く,し た が つ て 副 作 用 の 出現 が 危 加 が 認 め られ 毒 性 も低 減 した 。 また3剤 療 法 に 於 い て は 惧 され る。 今 回我 々は そ の 効 果 が 人 癌 に 対 す る効 果 と近 混 合 す る よ り,順 次 使 用 す る リレ ー療 法 の ほ うが よい 成 似 して い る3L-1210を 績 が 得 られ た 。 用 い て 単 剤 療 法 と,2お よ び3 剤併 用療 法 につ い て 実 験 的 に 比 較 検 討 した の で,そ の成 〔追 加 〕 星 野 績 を報 告す る 。 1群5∼10匹 細 胞105個 回連 日10日 所) の209前 後 のCDF1マ を 腹 腔 に 移 植 し,24時 ウス にL-1210 間 後 か ら1日1 間 腹 腔 注 射 で 治 療 し,延 命 効 果 を し らべ た。 併 用 効 果 を 問 題 にす る場 合 に は 薬 剤 の投 与 量 は 重 要 な factorで あ り,LD 50よ りそ の投 与 量 を 機 械 的 に 算 出 し 投 与 す る よ りは ま ず 各 薬 剤 のoptimal doseを 求 め て, そ れ か ら薬 剤 の投 与 量 を 定 め る のが 適 当 で は な い か と考 薬 剤 は現 在 臨 床 に使 用 され て い る中 か らMTX,EDX, 5FU,MMC,VCR,CM-A3,6MP,NMOの8種 類 を 用い た。 そ の結 果,単 剤 で総 投 与量1/2LD50で で は対照 群 の生 存 日数 を100と 治療 した 群 す る とMTX投 与群で 150%と 最 も 良い 延 命 率 が 得 ら れ,以 下EDX140%5 'FU ,MMC,VCR,CM,6MP,NMOで あつた。 rそ 章(愛 知 県 が ん セ ン タ ー研 究 こで我 々はMMCを 基 と し て 各薬 剤 を 組 合 せ た2 ・ 剤 併 用療 法 を行 なつ た と こ ろ ,2剤 併 せ た総 投 与 量 が え る。 〔答 〕 梅沢 巌,前 川 とせ(北 研) 先 生 の御 発 言 の とお りoptimal doseは 我hも 経 験 し て い る。 今 回 は毒 性 との 問 題 が あつ た た めoptimal よ りもLD50に 〔質 問 〕 重 点 を お き実 験 を 行 な つ た 。 豊 島 滋(慶 大薬 化 学 研2研) 2剤 また は3剤 を 併 用 す る時,例 と1/4LD50のBを dose 加 え て1/2LD50と え ぽ1/4LD 50のA 表 示 され て い る CHEMOTHERAPY 384 JULY が,実 際 に測 定す ると毒性が上 る時 も下 る時 もあ ると思 示 す こ と を述 べ た 。 そ れ で,今 う。毒性 が下 り,効 果が増加 した とい うような組合せは なかつたか。 PSの3者 〔答〕 梅 沢 巌(北 研) 実験 していない。今後 検討 してみた い と思 う。 K-26) 癌 の各 種 併 用 療 法 に 関 す る 臨 床 2者 併 用療 法 の 臨 床 効 果 は,5-FU+CHRM22例 の そ れ は43%,両 の平 均 有 効 率 は56%で,と くに,5-FU+CHRMの 弘 ・檜 森 巽 成績 である。 朝 村 光 雄 ・小 林 泰 ・野 崎 久 男 久 ・姜 MMCの のそれ は の平 均 有 効 率 は56%で 比較 的 良 好 な 平 均 投 与 回 数 お よび 平 均 投 与 総 量 はMMC+ は13.3回,79.6mg,MMC+CHRM+PS で は8.6回,51.6mgで 健 栄 ・工 藤 俊 雄 多 剤 併 用 療 法 に 比 し長 期 間 の 投与が可能 である。 祥 ・氏 家 重 紀 ・春 日井 貴 子 副 作 用 は5-FU+CHRMま 義 人 ・加 藤 昭 彦 ・菊 地 九 二 三 た はCHS+PSで 減 少 が 少 な く,食 思 不 振,悪 菅 原 伸 夫 ・市 川 恒 次 MMC+CHRMま 東北大 学抗酸菌病研 究所癌化学療法 部門 は 白血 球 心嘔 吐 等 の 副 作 用 が 多 い 。 た はCHS+PSで は多剤併用療法ほ ど で は ない が 白血 球 減 少 が み られ る 。 に よ る多 剤 併 用 療 法 な ら び に2∼3者 延 命 効 果 は5-FU-CHS,MMC+CHRM+PSに て,多 併 用 療 法 を施 行 し,比 較 検 討 した 。 5∼6者 併 用 療 法 に つ い て は,本 学 会 総 会 を は じめ と し 々発 表 した が,使 者38例 CHS+PSで 金 丸 竜 之 介 ・吉 川 順 一 ・菅 原 一 布 て,度 併 用 療 法 の臨 床 効 果 は,MMC+CHRM+PS15 横 山 正 和 ・高 橋 我 々は5∼6者 有 例 の 有 効 率 は57%,MMC+CHS+PS23例 昭 林 者31例 効 率 は,前 述 の6者 併 用 療 法 の そ れ に 匹 敵 す る 成績 で あ 斎 藤 達 雄 ・大 平 貞 雄 ・涌 井 前 沢 の有 効 率 は67%,5-FU+CHS9例 54%,両 青 木 回 はMMC+CHRM+ 併 用 療 法 に つ い て も,改 め て 検 討 を 加 え た 。 るo3者 的研究 1970 用 薬 剤 はMitomycinC(MMC), おい 少 の 生 存 期 間 の 延 長 が み られ た が,充 分 な 成 績 で は な い。 以 上,5∼6者 併 用 療 法 お よび2∼3者 併 用 療 法 の成 績 5-Fluorouracil (5-FU) , N-N'-Diethylene-N"-ethylN"- (l, 3, 4-thiazol-2-yl) Phosphoramide (Azetepa) , に つ い て報 告 した が,両 群 共,臨 床 効 果 で はす ぐれ た 成 Chromomycin 果 の 点 か らは まだ 充 分 で は な く,こ の方 面 か らの 再検 討 A3-hemisuccinate (CHS) , Podophyl- 10toxinbeta-D-benzylidene-glucocide(SP-G)お Prednisolone(PS)の6者 で あ り,5者 よび K-27) 除 い た 。 本 多 剤 療 法 施 行 症 例 は6者58例, 5者31例 で 胃癌 症 例 が 最 も 多 い 。 有 効 率 は 前 者67.4 者75%で のMMC平 均 投 与 回 数 は7.3回,総 血 球 減 少 が 最 も 多 く,6者 量44mg,後 者の で63.9%,5者 本 療 法 の延 命 効果 は,5者 後 生 存 期 間 が 対 照 に 比 し延 長 して い る が,決 して満 足 す べ き成 績 で は な い 。 章 ・加 藤 武 俊 天 羽 弘 行 ・太 田 和 雄 癌 化 学 療 法 に お い て そ の 治 療 効 果 を 高 め る た め,各 吉 田 肉腫 移 植 呑 竜 ラ ッ トに 各種 制 癌 剤 を 投 与 し,そ の にLifespanの た はCHSの2者 延 長 が み られ た の で, 併用療法につ いて臨 床 的 に 検 討 を 加 えた 。 また,昭 和41年 の本学会総 会に 併 用療法の臨床効果 に つ い て 発 表 し,従 来 の 併 用 療 法 に比 し,す ぐれ た 成 績 を 1210マ 種 ウ ス 白血 病 を 用 い て 基 礎 的 検 討 を 行 なつ た 。 体 重18∼229のBDF1マ 病 細 胞100万 延 命 効 果 を 比 較 検 討 した 成 績 で,5-FU+Chromomycin お い て,MMC+CHS+PSの3者 野 薬 剤 の 併 用 療 法 に つ い てL 併 用 に お け る化 学 療 法 開 始 併 用 愛 知 県 が ん セ ン ター研 究 所 化学 療 法 部 み られ た 。 本 療 法 中 止 の理 由 は 白血 球 減 少 が 最 も多 く,本 療 法 の 5-Fluorouracil, 法 に 関 す る基 礎 的 研 究 星 で54.8%を 続 行を阻む隆路 である。 C, Arabinosideの3者 MFC療 あ る。 副 作 用 は 両 者 共,白 占 め る 。 下 痢 は それ ぞ れ36.2%,19.4%に 5-FU+CHRMま Mitomycin Cytosine 両 者 共 す ぐれ た 成績 を示 した 。 前 者 で そ れ は7.9回,47.5mgで As(CHRM)群 が 必 要 で あ るo 併用療法 で は Azetepaを %,後 績 を あ げ な が ら,癌 化 学 療 法 の 究 極 の 目的 で あ る延 命 効 を 腹 腔 内 に 投 与 し,対 求 め,各 血 間 か ら 隔 日10回 薬剤 照 群 に 対 す る生 存 日数 の延 長 率 を 薬 剤 及 び 併 用 療 法 の 効 果 を 判 定 した 。 ま ずAmethopterin MP), ウ ス 腹 腔 内 にL1210白 個 を 移 植 し,24時 (MTX), 5-Fluorouracil Daunomycin (DM), Arabinoside (CA)の す な わ ち,MTX 6-Mercaptopurine (5-FU), Mitomycin Vinblastine (VLB), 各 薬 剤 のoptimal 3mg/kg, 6 MP C doseを 40 mg/kg, (6(MC), Cytosine 求めた。 5 FU 25 VOL. mg/kg, CA CHEMOTHERAPY 18. NO. MC 2mg/kg, 20 mg/kgで 4 DM 1 mg/kg, ALB 1.5 mg/kg, あつた。 doseの1/2量 を 組 合 せ て, 投 与 す る 併 用 療 法 を 行 な い,そ れ ら の 効果 を 単独 薬 剤 のoptimaldose投 た。 各種 の組 合 せ20組 所) 動 物 腫 瘍に お け るoptimal つい で 各薬 剤 のoptimal 同時に 隔 日10回 385 与 の効 果 と 比 較 し の うち,5FU+MC,5FU+CA, CA+MC,CA+6MP,CA+DMの5組 果を示 した 。 そ の他 の組 合 せ の 大 部 分 は相 加 効果 を 示 し た。 合 比 に つ い て は 或 る程 度 臨 床 的 投 与 量 に お い て も平 行 す る の で は な い か と考 え て い る。 木 村A代 Cytosine 各薬剤は互い に 何 な る役 割 を 演 ず るか 。 星 野 はDNA合 はす ぐれ た 効 果 が 期 待 で き る の で は な い か と考 え,MC+ Thymidilateの 5FU+CAの3者 また はTDP→TTPの す なわ ちcAのoptimal つ い て検 討 した 。 doseの1/2量(10mg/kg) 章(愛 知 が ん セ ソ ター) 相 乗 効 果 発 現 の 機 序 に つ い て は 不 明 な点 が 多 い がCA 相 乗 効果 を 示 す こ とか ら,こ れ ら薬 剤 の3者 併 用 療 法 に 併 用 療 法(MFC)に 成 のCytidilateの よ び5Fuのoptimal doseの1/2量,1/4 量,1/8量 をそれぞれ組合せ て同時投与に よる併 用療法 合 成 経 路 を,5FUは 合 成 経 路 を,MCはDNA polymerise 経路 を阻害す ること が 知 られ て お り,い ず れ もDNA合 とMcお 二(国 立 が ん セ ン タ ー病 院) arabinosideセ ま相 乗 効 果 を い う場 に 於 い て 如 〔 答〕 以上 の組 合 せ の うちMC,5FU,CAの りた だ ち に 臨 床 投 薬 量 を 定 め る こ と は 出来 な い が 相 乗 効 果 を示 す 薬 剤 の配 〔 質 問〕 の組 合 せ が 相 乗 効 doseよ 成 経 路 のPyrimidineの 合成 を 強 く阻 害 す るの で,こ の よ うな 作 用 が 相 乗 的 にDNA合 成 阻 害 に 発 揮 され,相 乗 効 果 を示 す と考 え る。 相 乗 効 果 を 行 なつ た と こ ろ,い ず れ の ス ケ ジ ュ ー ル に お い て も強 が 得 られ る薬 剤 の組 合 せ は あ ま り作 用 機 序 の 異 な る も の い相 乗 効 果 を 認 め た 。 よ り もや や 近 い経 路 を 阻 害 す る薬 剤 が よい の で は な い か さ らに 最 もす ぐれ た 効 果 を示 す 組 合 せ を 求 め る た め, MC,5FU,CAの 各 薬剤 の 投 与 量 につ い て 検 討 し た 。 す なわ ちGOLDIN等(Cancer 法 に基 づ き,各 FU 25mg/kg, Res., 29, 950, 1968)の 方 薬 剤 のoptimal CA 20mg/kgを doSe MC 2mg/kg,5 と考 え て い る。 〔 質 問〕 藤 田 FUとCAの 併用効果 で は 協 力 作 用 は 得 られ て い な い 。5 FUが 正 三 角 形 の頂 点 に お き, 正三 角 形 の 中 の 点 か ら各 辺 へ の 垂 線 の 長 さを もつ て 組 合 相 当 す る よ うに 混 合 し,単 独,2者 併 有 効 で,CAが 全 く無 効 の動 物 腫 瘍 で 同 じ よ うな 相 乗 効 果 が 現 わ れ るか 〔 答〕 星 野 せ薬 剤 の 量 を 算 出 し,常 に併 用 薬 剤 の 総 和 が 単 独 薬 剤 の optimal doseに 浩(国 立 が ん セ ン タ0) 私 共 は 細 菌 細 胞 を用 い て,5 章(愛 知 県 が ん セ ン タ ー研 究 所) 吉 田 肉 腫 はCAに 全 く無 効 で あ る が こ の 吉 田 肉腫 に 用 の効 果 と比 較 し,最 も強 い 相 乗 効 果 を示 す 薬 剤 量 の 組 MC,5FU,CAの3者 合せ を 求 め た 。 ま た は そ の2倍 を用 い て 行 なつ た と ころ,相 乗 効 果 は認 す な わ ちMC, 1/3量(Mco.67 mg/kg)を 5 FU,CAのoptimal mg/kg,5 Fu8.33 doseの mg/kg, 各々 の CA6.67 組 合 せ た 併 用 投 与 で は延 命 率522%以 治療 マ ウ スの80%が60日 め られ ず,相 加 的 で あ つ た 。 この 点 に 関 して はCAの 以 上 生 存 す る とい う,す ぐ Uの1/4量(6.25 mg/kg)の 与 量 を 増 加 して 検 討 して み た い と考 え て い る。 K-28) 制 癌 剤 併 用 投 与 の 意 義 並 び に 形 式 に つ い て の 考 察 mg/kg),CAの1/4量(5 組 合 せ,お よびMC1/4量(0・5mg/kg),5 古 江 尚 ・服 部 隆 延 ・大 橋 泰 彦 中尾 功 ・小 泉 博 人 ・横 山 FUの1/4量(6.25mg/kg),CAの1/2量(10mg/kg) の組 合 せ の 併 用 投 与 で は,い ずれ も延 命 率400%以 山 名 卓 爾 ・金 上で 以上 の3者 併 用 療 法 は 単独 投 与,さ ら に は2者 併 用 療 (1) 例 中,種 ては 今後 さ らに 検 討 を 加 え た い 。 (白血 病,悪 斎 藤 達 雄(東 北 大 抗 酸 菌 病 研) doseを きめ て 行 な う方 法 を 興 味 々の 併 用(Steroidは 癌 剤 併 用 投 与 の 意 義 と形 式 に つ い て 検 討 を 加 えた 。 併 用 投 与 の形 式 はMMC2mgと5FU 51例,こ 床 に どの よ うに 移 した ら良 い と考 え られ る か 。 MMC,5FU,CHSに 星 野 章(愛 知 県 が ん セ ン タ ー研 究 の進行癌 除 く)を 行 なつ た179例 性 リンパ 腫 な どは 除 く)を 中 心 と して,制 深 く拝 聴 した が,こ れ らの 動 物 実 験 に お け る 成 績 を,臨 〔 答〕 孟 和 癌 研 内 科 で化 学 療 法 を うけ た1,011例 法 よ りもす ぐれ て い る 。 な お 相 乗 効 果 発 現 の機 序 に つ い 各 種薬 剤 のoptimal 正 癌 研 内 科 強 い相 乗 効 果 を 示 した 。 〔質 問〕 投 上 で, れた 相 乗 効 果 を 示 した 。 次 い でMCの1/2量(].mg/ kg),5F 併 用 療 法 を それ ぞれ の 最 少 有 効 量 れ に さ らにCHS3mgを 250 mg連 さ ら にEndoxanを100mg加 た もの16例,MMCとEndoxan 日静 注 加 え た もの75例, 8例(以 え 上す べ て静 CHEMOTHERAPY 386 注),そ の 他29例 (2) 効 果:他 Endoxan である。 覚 的改 善(腫 瘤 の 縮 少)の ,5 FU,MMC各 割 合 は, JULY K-29) 悪 性 腫 瘍 に 対 す るMitomycinC, 5 FU, 単独 投 与,各 形 式 の 併 用 投 与 Cytosine の 間 で ほ と ん ど差 が 認 め られ な い 。 た だ しか し併 用 投 与 3者 群 に お い て は,消 的 研 究(第1報) 化 器 癌,原 発 病 巣,径5cm以 上 の大 1970 arabinosideに 併 用 療 法(MFC)に よる 関 す る臨床 き い 病 巣 に 対 す る 効 果 が,単 独 投 与 群 よ り もや や す ぐれ 太 田 和 雄 ・栗 田 宗 次 て い る。 生 存 期 間(治 療 開 始 か ら死 亡 ま で)は 無 効 群 と 有 効 群 と の 間 に 大 きな 差 が あ る が,各 薬 剤,各 L 1210白 用 投 与 の間 に著 差 を 認 め な い 。 強 い て 言 え ばEndoxan 血 病 に お い て,Mitomycin Fluorouracil を 加 え た 併 用 群 の 特 に無 効 群 に お い てや や 短 か い 。 1例 あた りの 薬 剤 の平 均 投 与 総 量 は,各 薬 剤(Endoxan, 5FU,MMC)と 愛 知 県 が ん セ ン タ ー第2内 科 形 式 の併 (FU), Cytosine 応 用 した 。 方 法 はMC mg/kg(500 始 ま で の平 均 投 与 総 量 は併 用 に よつ て もほ と ん ど低 下 し 20%20 な い 。 た だEndoxanを 用 の な い 限 り8∼10回 加 え る こ とに よつ て,MMCの ら25 mgに)低 下す る 白 血 球 減 少:そ の 頻 度 はEndoxan,MMC単 独, 併 用 群 の 間 で 著差 を 認 め な い 。 白血 球 減 少(3,000)に い mg/50 kg),CA 静 注 し,副 作 投 与 を 目標 と した 。MFC療 行 なつ た 手 術 不 能 の 末期 癌25症 例 の 中,5回 法を 以上投与 例 につ い て 検 討 した 結 果,他 覚 的 腫 瘍 効果 は著 効21%,有 %,他 10 0.8mg/kg(40mg/50kg)を ccの ブ ドウ糖 に 同 時 溶 解,週2回 の19症 にす ぎない。 (3) 併 0.08 mg/kg(4mg/50kg),FU 多 少 低 くな る の は 当然 で あ る が,い つ ぼ う,効 果 発 現 開 mgか (CA)の 用 が 相 乗 効 果 を示 した 成 績 か ら,こ の3者 併 用 を臨 床 に も,そ れ ぞ れ の 単 独 投 与 群 と比 較 す る と 必 要 投 与 総 量 が 軽 度(30 C(MC),5- arabinoside 効32%,自 覚 的 効 果 は 著 効16%,有 覚 自覚 総 合 し て 著 効21%,有 効21 効37%,計58% た る まで の 各 薬 剤 の 投 与 総 量 は 併 用 に よつ て 低 下 す る に な ん らか の 効果 を 認 め た 。 癌 治 療 学 会 判 定 基 準 で は 軽 (Endoxanは4,000mg→2,500 快53%,不 41 mg)。 特 にMMCを 加}る mg,MMC50mg→ 中 心 と し た 併 用 にEndoxanを 変37%,悪 副 作 用 も高頻 度 に み られ,特 こ とに よつ て,こ の 値 は,い つ そ う低 下 す る し, 色 素値60%以 2,00037%,2,000以 下 を み る と,MMC単 10∼3万21%,3万 独,MMC+5FU,MMC+5FU+ 間 に差 が な い が,MMCにEndoxanを 加}た 群 各 薬 剤,併 用 の 間 に全 く差 が な い 。 64%,下 覚 的 副 佐 甲 出現 時 小板 数 減 少 あつた。消 化 器 症 状 と し て 食 欲 不 振 強 度 な も の16%,軽 の47%,計63%,悪 自覚 的 副 作 用:そ の 頻 度,自 血 球 数 減 少4,000∼ 下52%計89%,血 以 下58%,計79%で で は,低 下 の 経 過 が 早 い 。 た だ 白 血 球 数恢 復 の 曲線 は, (4) あ つ た 。 いつ ぼ う, に 血 液 学 的 副 作 用 が 強 く血 下 の 減 少21%,白 また 白血 球 減 少 の頻 度 も高 くな る 。 白 血 球 数 の経 時 的 低 CHSの 化10%で 心 嘔 吐 強 度11%,軽 痢 強 度16%,軽 度16%,計32%で そ の 他,脱 毛16%,パ 度 なも 度53%,計 あつ た 。 ー キ ン ソ ン病 様 症 状,低 血 圧 発 投 与総 量 は,各 薬 剤 の 単 独 投 与,各 形 式 の 併 用 投 与 の 階 作,色 素 沈 着,喀 血,皮 に ほ とん ど差 を 認 め ず,併 用 に よつ て 自覚 的 副 作 用 が, こ のMFC療 早 く,且 つ 強 くあ らわ れ る こ とは な い 。 に 注 目す べ き は 高 度 の 大 き さ と拡 が りを持 つ 末 期 癌 に 対 効 果出現開始時 投与総量 /投与総量 (5) 比 が 小 さ い こ とは, 下 温 血 各1例 ず つ 認 め られ た 。 法 の 腫瘍 効 果 は か な り強 い もの が あ り,特 して も効 果 を示 す こ とで あ る。 いつ ぼ うに お い て は 副 作 用 も また 著 る し く,殊 に 血 液 学 的 副 作 用 の た め 長 期 治 療 制 癌 剤 の 好 ま しい1つ の 条 件 と考 え ら れ る 。 この 比 は の 困難 性 を 示 す こ とで あ る。 著 る しい腫 瘍 効 果 が 得 られ Endoxan, て も,血 液 学 的 副 作 用 の た め 治 療 中 止後,比 5 FU, MMCの 群 で はEndoxan, 間 に ほ と ん ど差 が な い が,併 用 5 FU, MMCの どれ を とつ て も,当 然 この 比 は大 き くな る。 (6) 較的早期に 再 発 を 見 た 例 も少 な くな い 。 後 述 す る2症 例 な どは,中 途 で 一 時 休 薬 或 い は 投 与 間 隔 を 延 ばす こ とに よつ て 長 期 制 癌 剤 併 用 の本 質 的 意 義 につ い て 結 論 を のべ る 投 与 を 行 な い 得 た こ とが,こ うい う良 好 な 効 果 を 得 た 原 に は な お時 期 尚 早 で あ る が,今 後 も 引 き続 き充 分 な検 討 因 と も考 え られ る 。 従 が つ て 現 在 投 与 間 隔 を 週1回 に 値 す る とい え よ う。 な お 併 用 形 式 につ い て は,わ る方 法 お よび各 薬 剤 の 半 量 を 用 い る 方 法 に つ い て 検 討 を で はMMCを が,こ が国 中 心 と した 投 与 が 主 と して 行 なわ れ て い る れ に さ ら にAlkylatiing agentで あ るEndoxan を 加 える こ とにつ い て は,な お慎 重 な 検 討 が の ぞ ま しい 。 とす 行 なつ て い る 。 症 例142才,女 。 子 宮 癌 肺 リ ンパ節 転 移 で,肺 に 7.8×7.1cmの 主 腫 瘤 影 を 始 め とす る多 数 の転 移 巣 が あ り,MFC計13回 投 与 に よ り,主 腫 瘤 は2.0×2.0cm に,他 は 消 失 し,く る み 大 の 頸 部 リ ンパ 節 消 失,小 児 頭 VOL. 18. NO. CHEMOTHERAPY 4 387 大 の子宮 癌 腫 瘤 は抵 抗 を 触 れ る のみ とな つ た 。 また3回 撃 療 法 単独 群 をA群 投 与後 子宮 頸 部生 検 に よ り 著 る し い 腫 瘍 細 胞 の崩 壊 を B群,最 み,7回 投 与 後 の生 検 で は 腫 瘍 は 消 失 して い た 。 副 作用 用 例 をC群 として 投与 時 時 々食 欲 不 振,悪 心 嘔 吐 を み た 。 また パ ー 疸 等,MMC衝 キ ン ソ ン病 様 症 状 が 出 た。 また 白 血 球,血 小 板 数 の 著 る 引 しい減 少 の た め13回 で投 与 を 中 止 した 。 量,5FU併 症例243才,男 。 後 腹 膜未 分 化 肉腫 で右 腹 部 に 巨 大 な腫 瘤 と腹 水 を認 め,MFCに よ り腹 水 消 失 し,腫 瘤 と し,次 い で 同種 骨 髄 移 植 併 用 例 を 近 のMMC衝 撃 療 法,同 種 骨 髄 移 植,5FU併 と し,さ らに 高 度 の 動 脈 硬 化,心 用,ま た は5FU単 と した 。 各 群 に つ い て そ の 延 命 効 果 を 比 較 して み る と, r群 に 比 し明 らか にC,D群,特 効 果 は著 明 で2年4ヵ にC群 に お け る延 命 月 に 及 ぶ 末 期 胃 癌例 も経 験 して い る。 以 下 症 例 に つ い て 述 べ た い 。 症 例:38L'・ 注 目す べ きは 骨 髄,末 檎 血 中 に 出 現 して い た 肉 腫 細 胞 が 43,4,子 3回 投 与 以 後 は 消 失 した こ とで あ る。 現 在2週 術 不 能 と診 断 され,当 維 持投 与 で合 計16回 の 投 与 を 行 な つ た 。 副 作 用 は3回 投 与 後強 い 食 欲 不 振,悪 心,嘔 吐,下 痢 を み た 。 休 薬 後 再 宮 癌,骨 盤,直 腸,肺 転 移,癌 科 に てMMC大 改 善 を み,4週 後 退 院 。 以 後,外 ×2/週 を 長 期 に併 用,そ 少 もみ られ なか つ た。 追 加,各 木 村 郁 郎(岡 性 腹 膜 炎 に て手 量 衝 撃 療 法,及 々総 量30,000 来 に て5FU500mg の 間MMC10mg/2週 mg,132 mgに を適 宜 達 し,1年 現 在 元 気 に 通 院 中 で あ る。 な お,X-Pに 大 平 木 内科) 3者 併 用 療 法 に お け る 造 血 障 碍 に つ い て,そ の 回復 ま で の期 間 を それ ぞ れ の 単 独 投 与 の場 合 と比 較 され て お ら 女 性 。S び 同 種 骨 髄 移 植 施 行 。 腰 痛,腹 水 等 著 明 な 自他 覚 所 見 の 治 療 時 に は副 作 用 は み な か つ た 。 ま た 白 血 球,血 小 板 減 〔質問 〕 歓大 独 施 行 した もの をD群 はほ とん ど消 失,一 般 状 態 は 極 め て 良 好 とな つ た 。 特 に に1回 筋 障 碍,黄 撃 療 法 の 適 応 外 と考 え られMMC問 移 像 の 改 善 を認 め た 。 以 上,MMC大 長 期5FU併 後 の も 著 明 な肺 転 量 衝撃 療 法,及 び 用 に 関 す る 我 々の 症 例 に つ い て 追 加 した 。 れ た ら,御 教 え 下 さ い 。 〔 答〕 MFC療 太 田 和 雄(愛 知県 が ん セ ンタ ー) K-30) も程 度 もは げ しい もの で あ り,中 止 後 は 自然 に 恢 復 す る 藤 田 が そ の程 度 は単 独 薬 剤 に く らべ て悪 い と思 う。 投 与 量, MFC併 〔 答〕 MFC療 用 療 法 は,先 生 が これ まで 行 な わ れ たMETT 臨 床 に 於 け る 多 剤 併 用 療 法 に 用 い られ る抗 癌 剤 の組 合 せ を 合 理 的 に 実 施 す るた め の 根 拠 に 関 して は 担 癌 動 物 の 太 田 和 雄(愛 知 県 が ん セ ン タ ー) 法 に く らべ て 確 か に 強 い と思 う。 殊 に 相 当 の大 き さ と拡 が りを もつ 進 展 癌 に も効 果 を期 待 し得 る場 合 が あ る。 しか し副 作 用 も強 い 生 存 率 の 延 長 を 中心 と して 実 験 が 成 され て い るが,な 演 者 らは 今 回は 細 胞 を 用 い そ の 抗 菌 性 の 増 強 或 い は 減 弱 を 指 標 と して,5FUと もて る併 用 療 法 とな る と考 え て い る。 は 拮 抗 作 用 を 検 討 した 。 量 衝撃 療 法 及 び5FU長 期併用例 に 各 種 抗 癌 剤 との 間 の協 力或 い 用 い た 細 菌 は 黄 色 ブ 菌,八 連 球 菌,枯 肺 炎 肝 菌,緑 膿 菌 の6種,12株 坪 井 重 雄 ・梶 原 哲 郎 ・鎌 田 哲 郎(東 京 女 子 医 大 第 二 病 院 外 科) 癌の 化学 療 法 に お いて は臨 床効 果 は もち ろん の こ と, 延 命,特 にい わ ゆ る末 期 癌 の延 命 効 果 を 得 る こ とは な か な か困難 で あ る。 我 々 は既 に 第14回 とお り,速 効 性 制 癌 剤MMC 本 学 会 で発 表 した 1 mg/kg大 量 衝 撃 療i法に 5FUと 草 菌,大 腸 菌, である。 そ れ ぞ れ 組 合 せ 用 い た 薬 剤 はMMC, Daunomycin, Actinomycin arabinoside, 6 MPで D, Tayamycin, Bleomycin, Cystasine あ る。 実 験 方 法 は 通 常 の 抗 菌 性 抗 生 物 質 の 協 同作 用 を 検 討 す る際 に 採 られ る 方 法 に 従 が つ た 。 す な わ ち,単 剤 及 び 合 剤 に つ い てMICの 測 定,両 剤 を2倍 階 段 稀 釈 し各 種 組 より臨 床症 状 の寛 解 を得 た例 に 作 用 機 序 の異 な る代 謝 拮 合 せ た 寒 天培 地 上 の 菌 の発 育 状 況,増 殖 曲線,発 抗 性制 癌剤5FUを 帯 の 拡 大 或 い は縮 少 等 を 観 察 した 。 長 期 に渉 り併 用 し,著 明 な延 命 効 果 を得 てい る の で追 加 した い。 施 行 症 例 は 殆 ん ど が 胃 癌 を 主 に消 化器 癌 であ り,そ の他 乳 癌,子 宮 癌,肺 癌 等 手 術 不 能末 期 癌 で あ る。 これ ら 症 例 を 初 期 のMMC大 量衝 お 不 明 の 点 が 少 な くな い 。 の で今 後 投与 量,投 与 間 隔 を 検 討 す る こ とに よ り希 望 の 〔追加 〕MMC大 ついて 昇 ・沢 部 孝 昭 木 村禧代二 国立が んセ ンター ・臨床検査 部,細 菌,内 科 斉 藤 達 雄(東 北 大抗 酸 菌 病 研) 法 の腫 瘍 効 果 はMETT療 浩 ・中 山 内 田 恒 代 ・青 木 光 子 ・土 田裕 子 投 与 間 隔 を検 討 す る 必 要 が あ り,検 討 中 で あ る。 併 用療 法 に く らべ て優 れ た も の と考 え られ るか 。 各 種 抗 癌 剤 との 併 用 効 果 に 関 す る実 験 的 研 究 法 に よる 白血 球,血 小 板 数 の 減 少 は そ の 頻 度 〔 質 問〕 5FUと 育阻止 結 果: 1) 5 FUとMMC, 5 FUとBleomycinと の組合せ で は 大 部 分 の 細 菌 に対 して 著 明 な協 力 作用 を 示 す こ とが CHEMOTHERAPY 3 8 8 判 明 した 。 す な わ ち単 独 よ りも合 剤 に 於 け るMICの 下,各 低 種 濃 度 組 合 せ 培 地 上 で の 菌 の発 育 状 況 か ら,〓 の JULY 原 発 不 明 の 後 腹 膜 腫 瘍1,計12例 は 胃癌5例(2例 1970 で あ り,大 量 併 用 群 は癌 性 腹膜 炎 を 併 発),肺 癌,甲 状 腺 癌, 部 分 の〓 の 領 域 へ の階 段 状 の 喰 い 込 み,増 殖 曲 線 に 於 け 骨 肉腫 肺 転 移,原 発 不 明 単純 癌 の 頸 椎 及 び 頸 部 リンパ 腺 る1/2+1/2合 転 移 各1例 の 計9例 剤 の 増 殖 率 の 低 下,カ ヅプ法 で,両 剤 の 境 界 線 に み られ る発 育 阻 止 帯 の 拡 大,融 合 等 の 所 見 か ら 5 FUとMMC,5 FUとBleomycinの 協 用は相乗作用 と考 え られ る 。 2) 間 は3.2カ で あ る が,少 量 併 用 群 の 平 均 投 与 期 月 で,投 与 総 量 の 平 均 は44mgで いつ ぼ う,大 量 投 与群 の平 均 投 与 期 間 は2.9カ 総 量 は平 均65mgで 5Fu+Daunomycinの 組 合 せ で は2,3の 細菌で あつた。 者 は1.5倍 月,投 与 あ り,従 が つ て ほ ぼ 同 一 期 間 に 後 量 のMMCが 投 与 され て い る 。 療 化 学 療 法 か な り著 明 な協 力 作 用 でみ ら れ た が,そ の 程 度 は1)に 効 果 判 定 委 員 会 試 案 に 従 が つ た 効 果 判 定 を 行 な う と少 量 比 しか な り弱 く,軽 度 の 相 乗 作用,或 併 用 群 は 軽 快3,不 いは相加 作用を示 す に と ど まつ た 。 3) 変6,悪 併 用 群 では 軽 快4,不 5 FUとActinomycin D, 5 FUとToyomycin 化3で あ り,い つ ぼ う大 量 変3,悪 化2と 有 効 率 は 後 老 が よ り高 い よ うで あ る 。 少 量 併 用 群 の 肺癌 の1例,大 群 の 胃癌 の2例 は そ れ ぞ れ15カ の 程 度 であ り,2,3の コ ン トロ ール 中 で あ り,投 与 総 量 及 び 投 与 期 間 と治 療 効 細 菌 で は 相 加 作 用 も認 め られ な か つ た。 4) 月,14カ 量併用 の 組 合 せ で は 併 用 効 果 は さ ら に 弱 く,主 と して相 加 作 用 月,10カ 月 果 は 並 行 す る よ うに 思 わ れ る。 5FLT+Cyrosine arabinoside,5 FU+6MPの 合 せ で は 協 力 作 用 は 全 く認 め られ ず,一 殖 曲 線 の 上 昇,発 育 阻 止 円 の縮 少,組 組 部 の 細 菌 で,増 合 せ 培 地 で の〓 の い つ ぼ う,両 投 与 法 の 宿 主 に 与 え る影 響 を見 る と白 血 球 減 少(3,000以 下)は 少 量 併 用 群 で は12例 中1例, 大 量 投与 群 で は9例 中4例 に 見 ら れ前 者 で は ほ とん どの 領 域 の 喰 い 込 み 等 か ら,軽 度 なが ら拮 抗 現 象 を呈 す る こ 例 が2週 の 休 薬 で 旧値 に 復 す るが 後 者 で は 回復 に1∼1.5 とが 判 明 した 。 カ 月 を 要 し,そ の 中 の1例 は 急 激 なPancytopeniaを K-31) し病 像 の 悪 化 を 招 来 した 。Hb量,体 癌 の 多 剤 併 用 療 法 重,血 来 清 アルブ ミ ン量 に 関 して は 特 に両 群 に 差 は 認 め られ な い。 血 清 鉄 は 線 維 芽 細 胞 抑 制 剤 に 対 す る併 用 制 癌 剤 の量 的 少 量 併 用 群 で は 効 果 の 発 現 と共 に 上 昇す る よ う で あ る 検討 が,大 量 併 用 群 で は 貧 血 を 来 す と共 に血 清 鉄 の 高 度 上 昇 を 見,強 木 村 郁 郎 ・守 谷 欣 明 ・大 慶 泰 亮 西 崎 良 知 ・白 井 孝 一 ・高 田 宏 美 る が,大 量 投 与 群 で は 投 与 開始 後,一 時 期 急 な 上 昇 を 来 国 政郁 哉 す もの が あ り,腫 瘍 崩 壊 物 が 肝 に対 して糖 蛋 白 合成 を 捉 岡 山 大 学 平 木 内科 線 維 芽 細 胞 抑 制 剤Chloroquineあ い 骨 髄 障 害 を 思 わ す 症 例 が2例 経 験 され た 。 ま た 血 清 シ ア ル酸 の 変 動 は 両 群 共 に 軽快 例 で は 低 下 して 来 進 さす と考 え る と興 味 深 い 。 る い はChloroquine MMCを 前 述 の 基 礎 投 与 剤 と併 用 す る こ とに よ り比 較 と各 種 制 癌 剤 の 併用 に よ る悪 性 腫 瘍 の 治 療 効 果 に 関 して 的 少 量 で効 果 が 期 待 で き,副 作用 の発 現 率 も低 い よ うで は,す で に 本 学 会 に お い て 報 告 した 。 そ の 後Chloroqu- あ る。 従 が っ て 開 始 療 法 と して は 有 効 率 の 高 い 大量 併 用 ineに 加 え てPhytonadione及 を 行 な い,効 果 を 得 た 場 合 は 維 持 療 法 と して,あ る い は びPrednisoloneを 基礎 投 与 剤 と し,そ れ に 各 種 制 癌 剤 を組 合 せ た4者 併 用 療 法 副 作 用 で 大 量 併用 が 不 可 能 な 場 合,あ を 行 な い か な りの 好 成 績 を 得 て い る 。 現 在 で は さ ら に 態 が 悪 く大 量 併用 が 望 ま し くな い場 合 な どに 少量 併用 の Mitomycin 意 義 が あ る と思 わ れ る 。 C(以 下,MMC)+5-FU, あ る い は5-FTJ+Bleomycinを た5者 MMC+Bleomycin前 述 の 基 礎 投 与 剤 に加 え 併 用 療 法 を検 討 中 で あ り,動 物 実 験 で は 併 用 効 果 が 認 め られ つ つ あ る。 投 与量,投 使 用 した 例 を 選 び 与 方 法 に よる 治 療 効 果 あ る い は 宿 主 に 及 ぼ す 影 響 に つ い て検 討 を 加 え た 。MMCの して2mg/日 (以下,少 投与法 と を2週 間 の間 隔 で5日 間 連 続 投 与 し た 群 量 併 用 群)と1回20mgを2週 い は10mg週1回 K-32) 制 癌 剤 の 効 果 増 強 及 び 副 作 用 防 止 に 対 す る研 究 今 回 は 併 用 制 癌 剤 と してMMCを MMCの る い は ま た全 身状 投 与 群(以 下,大 が あ る。 少 量 併 用 群 の 内 訳 は肺 癌5,胃 問 に1回 あ る 量 併 用 群)の2群 癌4,肝 癌2, 梶 原 哲 郎 ・坪 井 重 雄 ・鎌 田 哲 郎 丸 野 敏 次 郎 ・国 吉 昇 東 京 女 子 医大 附 属 第 二 病 院 外 科 制 癌 剤 の 副 作 用,特 に 骨 髄 障 碍 は 制 癌 剤 の 投 与 量,投 与 期 間,投 与 間 隔 に 著 る しい影 響 を 与 え 投 与 量 の 減 少,投 与 期 間 の短 縮,投 与 間 隔 の 延 長 を もた ら し宿 主 を 死 に 郵 VOL. 18. NO. CHEMOTHERAPY 4 389 らせ るた め,出 来 るだ け 早 く骨 髄 の 障 碍 を 防 ぎ,再 生 を 〔追 加 〕 意 図 しなけ れ ば な らな い 。 我 々は マ イ トマ イ シ ンC大 量 我 々 は 制癌 剤 の 効 果 向上 の た め に,宿 主 側 を賦 活 さ せ 衝撃 療 法施 行 後,骨 髄 移 殖 を 併 用 して そ の 副 作 用 を 最 少 る方 法,す 限に して来 た が,今 回 は チ トク ロー ムC製 剤 の 内服 薬 を 剤 を1abe1し 投 与 す る こ とに よ り骨 髄 細 胞 の 増 生 を 促 進 させ,骨 髄 細 えてい る。 胞 減 弱 防止 に 効 果 を 認 め た の で 報 告 した 。 さ ら に マ イ ト 〔質 問 〕 マイ シ ンCの 効 果 を 増 強 させ る た め デ キ ス トラ ン硫 酸 を (1) 併 用 してそ の 効 果 と生 体 の 線 溶 系 に 及 ぼ す 影 響 を検 討 し て見 た。 1) 中20例 施 行後 チ トク ロ ー ムC錠,6∼9錠 て 行 く方 向に 研 究 を 進 め て 行 き た い と 考 伊 藤 健 次郎(千 大 一 外) 管 吸 収 に 関 して ど うお 考 え か 。 チ トク ロ ー ムCの 注 射薬 を 制 癌 剤 に 併 用 され た 経験が あるか。 マ イ トマ イ シ ンC大 量 衝 撃療 法 を 施 行 し骨 髄 移 殖 を 行 な つた 末 期 癌 患 者40例 な わ ち 制 癌 剤 以外 の賦 活 す るで あ ろ う各 種 薬 チ トク ロ ー ムCの 内 服 を 用 い られ た が 本 剤 の 腸 (2) チ トク ロ ー ムC製 剤 内 服 薬 の 効 果 判 定 坪 井 重 雄(東 京 女 医 大 第2病 院 外 科) 〔答 〕 梶 原 哲 郎(東 を 対 象 群 と した 。 本 法 を 投 与 した10例 を第 京 女 子 医 大 第2病 院外 科) チ トク ロ ー ムC錠 剤 の腸 管 吸 収 は 認 め られ て い る。 チ 2群 と して1週 毎 に 赤 血 球,白 血 球,栓 球,網 状 球,出 血, トク ロー ムCの 注 射 の制 癌 剤 に 対 す る副 作 用 防 止 に 対 す 凝 固時 間 を 測 定 して 比 較 検 討 した 。 第3群 る効 果 は既 に 多 くの 報 告 が あ り認 め られ て い る。 今 回 特 mg/週2回 は5FU500 投与を本法施行後長期 に行なつてい る症 例に チ トク ロ ー ムC錠 を 投 与 して,投 与 前2カ 月 と投 与 後4 に チ トク ロ ー ムCの 内 服 薬 を 取 りあ げ た の は 外 来 で マ イ トマ イ シ ソC大 量 衝 撃 療 法 施 行 後5FU500mg/週2回 カ 月の 検 査 結 果 を 比 較 検 討 した 。 骨 髄 像 の 変 化 と平 行 し の 間隔 投 与 を 行 なつ て い る 症 例 は,注 射 が施 行 で き ない て 出現 す る網 状 球 の 変 化 は対 象 第1群 で は 本 法 施 行 第 た め 内 服 錠 に て 投 与 し,そ の 効 果 を 認 め て い る 。 1,2週 で 減 少,第3週 で 恢 復 し,第4,5週 で投 与 前 に も どる。 第2群 も 同様 の傾 向 を示 す が 第3週 く,第4,5週 で高 い価 を示 す 。 第3群 の回復が早 K-33)抗 では内服薬投与 岩 前 で は網 状 球 の価 は低 く投 与 後 か ら高 い 価 を示 す 。 白 血 球 の変 動 で は 第1群,第2群 森 茂 ・永 田 信 雄 ・浜 田 克 裕 浜 井 雄 一 郎 ・丸 山 寛 二 と も網 状 球 と同様 の 変 化 を 示 す が 両 群 に 有 意 の差 は 認 め な い 。 第3群 癌 性 抗 生 剤 連 用 と ア レル ギ ー 広 島大原医研外科 で は5FU長 期 投与 に よ り白血 球 の 減 少 傾 向 が 見 え るが チ トク ロ ー ム 一 般 に 癌進 展 に 応 じ広 義 の 抗 体 産 生 能 が 低 下 し或 い は C錠 の投 与 に よ り増 加 し4カ 月 経 過 して も減 少 の 傾 向 が 抗 原 抗 体 反 応 が,な ん らか の機 作 で 抑 制 され る こ とは 移 見 え ない 。 栓 球 の 変 動 は 白血 球 と同 様 で あ る。 赤 血球, 植 同種 皮膚 生 着 の 事 実 や 末期 癌 患 者 に て検 討 され た 「ツ」 出血,凝 固 時 間 の 変動 は 制 癌 剤 の 投 与 で 著 明 な 変 動 は 認 反 応 が 漸 次陰 性 化 して 行 く事 実 か ら納 得 され る 。 め な い。 以 上,チ トク ロー ムC錠 の 投 与 に よ り第2,3 群 に おけ る網 状 球 の増 加,第3群 の増 加 が 著 明 であ り,チ に お け る 白血 球,栓 この よ うな 担 癌 体 に 制 癌 剤 が 連 用 され る場 合,制 球 トク ロー ムC錠 に よ る骨 髄 細 胞 の賦 活 が 認 め られ た 。 2) 自体 の免 疫 抑 制 作 用 も併 せ 考 え そ のallergy誘 癌剤 発 の危 惧 は な い よ うに 思 え る。 しか しな が ら以 下 の4症 例 は た ん に 制 癌 剤 の 副 作 用 と して見 逃 しが た い点 が あ り検 討 し て 頂 きた い 。 制 癌 剤 に 併 用 した デ キ ス トラ ン硫 酸 の効 果 制 癌 剤 の 効 果 を 増 強 さ せ る 目的 で,デ キ ス トラ ン硫 酸 症 例160才,女 。 胃全 別 術 後40mgのMMCが を 併用 して そ の効 果 を検 討 した 。未 だ 症 例 も少 な く,経 過 静 注 投 与 され,約70日 も短 いの で 効 果 を 判 定 す る の は 後 日に して,今 回 は 線 溶 与 を始 め た と こ ろ2日 系 の変 動 を 測 定 した 。 マ イ トマ イ シ ンC大 量 衝 撃 療 法 で 顔 面,頸 は デ キ ス トラ ン硫 酸 の1,500mg点 頑 固 に 持 続 した 。 皮 膚 科 受 診 に て 薬 剤 過 敏 症 の 一 型 で あ 例 で は 内服 錠1,350mgの gen量,Euglobulin溶 滴,5FU長 期 投与 連 日投 与 を 行 なつ て,Fiblino解 時 間,Fiblin平 板 法,Fiblin 平 板 加熱 法 等 で線 溶 系 の価 を 測 定 した 。 そ の結 果,デ キ 後,MMC錠1日4mg経 口投 目に,な ん ら他 に 誘 因 な く,突 然 部 の 熱 感 と,奪 麻 疹 様 発 疹,軽 度 の黄 疸 が 生 じ る こ とが 判 つ た 。 症 例251才,女 。 ア レル ギ ーの 既 往 は な い 。 右 再 発 性 耳 下 腺 癌 に 対 しCo60,Bleomycin療 ス トラ ン硫 酸 お よ び制 癌 剤 併用 に よ り線 溶 酵 素 活性 価 の た 。BMC155mg投 上 昇が 認 め られ て い る。 この結 果 が 悪 性 腫 瘍 治 療 の 上 で 加,こ いか に効 果 を あ らわ す か は今 後 と も慎 重 に 検 討 して 行 き つ た が 軽 度 で あ つ た 。 約3ヵ た い と考 え る。 画 しBMC 与,1ヵ 月 半 後,さ 法が 行な わ れ らに195mg追 の 時 点 に 於 い て色 素 沈 着,手 指 舌炎 シ ビ レ感 が あ 15mg投 月 後 第3回 目の ク ール を 企 与 した と ころ,注 射 直 後 か ら過 去 CHEMOTHERAPY 390 に み られ な か つ た 著 明 な 顔 面 の 浮 腫 と シ ビ レ感,顔 経 麻 痺 が 突 然 し た 。 こ れ はBMCallergyと がDrugに 対 す るidiosyncrasyの JULY 面神 云 い 難 い K-34) 38才,女 淋 巴 腺 転 移(原 与 を 開 始 し た と こ ろ,回 対 しBMC 30 mg週1回 投 を 重 ね る に 従 が つ てBMC静 注 に も と ず く 副 作 用 が 増 強 し,第5回 抑 制,Cyanose,悪 が 突 然 し た 。 本 例 もdrug idiosyncrasyの 短 期 間 内に 。allergy体 腹 内 投 与,1ヵ さ らに2ヵ mgが 清 ・大 河 原 邦 夫 ・斎 朱 質で は な い。 虫卵 も 月 後14mg静 顎 ・榎 本 勝 之 來 竹 桃 科 植 物Vinea 滉 rosea Linn.か ら抽 出 され る 多 抗 腫 瘍 性 を 持 っVinblastine sulfate の 作 用 機 序 と副 作 用 に つ い て検 討 した 。 肝 癌AH130を kgを 状 が 発 症 し,癌 藤 千 葉 大 学 医 学 部 綿 貫 外科 In vivaの 実 験 … …Donryu雄 後MMC 注 投 与 され た 。 月 後 吻 合 部 再 発 の疑 い で,再 入 院 しMMC30 腹 腔 内 に 投 与 され た が,ileus症 辺 明 仁 ・野 村 泰 将 ・足 立 倫 康 くのAlkaloid中 証 明 さ れ て い な い 。 姑 息 的 胃 切 除 術 が 施 さ れ,術 54 mg腔 淳 ・渡 前島 状 増 強 して 来 た も の と 考 え た い 。 症 例443才,女 茂 ・綿 貫 重 雄 ・伊 藤 健 次 郎 今留 注射時 に著明な心動 感 戦 標 を 伴 な う重 篤 なShock症 sulfateの 藤 本 。 神 経 質 な 患 者 で あ る。 両 鼠 径 部 発 不 明)に 制 癌 剤Vinblastine 作 用 機 序 と副 作 用 防 止 に 関 す る検 討 増 強 と云 え な い だ ろ うか 。 症 例3 190 移 植 して6日 性 白 鼠 の腹 腔 内 に 腹 水 目にVinblastine 腹 腔 内 に投 与 した 後 のArrested 消 長 は,投 与後12時 1.0mg/ metaphaseの 間 ま で は ほ ぼ 直 線 的 に 増 加 す るが 性 腹 膜 炎 と して 試 験 的 開 腹 術 を 行 な つ た とこ ろ,空 腸 の 最 高 値 は投 与後14∼18時 spontaneous の 体 外 排 泄 と体 内 で の 代 謝 変換 の 因 子 を 除 外 す るた め, perforationに よ る汎 発性 腹 膜 炎 で あ る こ とが 判 つ た 。 す な わ ち 小 指 頭 大 円 形 壊 死 穿 孔 部 が1ヵ 所 間 くら い で あ つ た 。 次 に 本 剤 In vitroの 実 験 … … を 行 な つ た 。 腹 腔 内移 植5∼6日 に み られ,そ の他 腸 管 に全 く病 変 な く,あ た か もallergy 目の腹 水 肝 癌AH 起 原 を 思 わ せ た 。 しか し組 織 像 で は 変 性 像 強 くCrohn serumに 130をEAGLE'SMEM+20% 氏病 等 を 思 わ せ る所 見 は認 め な か つ た 。 小 腸 の 特 発 性 穿 本 剤0.01,0.05,0.1,1.0μg/ml添 孔 の 大 半 は 原 因 不 明 の場 合 が 多 く,本 例 も同 様 の こ とが を追 及 した 。AH 云え る がMMC治 は30時 点,な 療 再 開 後,速 か に 発 症 した と思 わ れ る ん らか の 因果 性 を 求 め る こ とも不 可 能 で は ない 。 以 上4症 例 は い ず れ も薬 剤 連 用 に も とつ く或 い は 薬 剤 の 再 投 与時 に 発 症 す る定 型 的 な 薬 剤 過 敏 症,す なわち免 て もAH1 30細 のArrested のMitotic 検 討 して み る と,BMC投 と も考 え られ る が,MMC投 MMCに 与 例 の 場 合,薬 剤 自体 の 作 用 与 例 の 場 合,患 者 自体 の 対 す る ア レル ギ ー の 獲 得 も否 定 で き な い 。 す な 次 に 胃癌 症 例 に対 して 本 剤4.5∼24mg(平 時 間 前 後,穎 粒 球 系 細 胞 が24時 metaphaseが 場合の よ を 表 わ すidiosyncrasyを も 広義 の 範 疇 に 入 れ て,以 上 4症 例 か ら吾 々は 抗 癌 性 抗 生 剤 連 用 と薬 物 過 敏 症 発 生 の 可能 性 と言 う問 題 を と り上 げ て み た 。 そ の 確 認 に は今 後 こ うい う症 例 が 再 び 経 験 され た 場 合,仮 の 諸 検 査 が 必 要 と思わ れ る。 説 の 上 にた つ て 均16mg) rateと 間 前 後 でArrested 最 高 と な り,以 後 漸 減 した 。Arrested の1/5∼1/10で 者 が 普 通 量 に 敏 感 に 反 応 し,よ り著 明 な 副 作 用 間後でほ 間 後 で ほ ぼ50% 静 注 後 の 経 時 的 の 骨 髄 細 胞 の 変 化 は赤 血 球 系 細 胞 が18 metaphase うに,患 増 加 率 は 添 加24時 た 経 時的 あ る こ とを示 して い る。 り,か つ 薬 剤 本 来 の 薬 剤 作用 と無 関 係 で あ る 点,ア ギ ー と疑 が う こ とが で き る 。 もち ろんBMCの time rateを 示 した 。 こ れ は 本 剤 の 作用 が 一 部 は わ ち既 往 に 同 種 薬 剤 が 投 与 され,一 定 期 間後 発 症 して お レル 胞 の 増 殖 は 全 く見 られ ず,ま metaphaseの reversibleで 分 承 知 して お る 。 しか しな が ら薬 物 過 敏 症 発 生 要 因 か ら 加 後 の経 時 的 変 化 この 実 験 で のDoubling ぼ 直 線 的 に 増 加 し,最 高 値 は 添 加30時 疫 学 的 機 序 が 加 わ つ て 発 生 す る と考 え ら れ るDrugal決 め つ け難 い こ とは 充 130の 行 な い, 間 前 後 であ つ た 。 本 剤 添 加 後 は 最 低 濃 度 に 於 い lergyな い しhypersensitivityと Calf よる 静 置 培 養(pH7.2∼7.4,37℃)を rateは 穎 粒 球 系 細 胞 の ほ うが 赤 血 球 系 細 胞 あ つ た 。 ま た,穎 粒 球 系 細 胞metaphase そ の 後 の 白血 球 減 少 は 消 長 を共 に して い る の で 術 直 前 のmetaphase rateよ りそ の 後 の 白 血 球 減 少 を 確 実 に 予 測 し得 た 。 本 剤 の 副 作 用 は,白 血 球 減 少,嘔 気(こ れ は 注 射 時 に 一 時 的 に 現 わ れ る) ,食 思 不 振,指 趾 のParesthesia, Parasympathicolytic effect(便 秘,口 内乾 燥 感 等 々), 口 内 炎,脱 毛,発 熱 等 々で あ り,特 に 白血 球 減 少 は 静脈 内 投 与14症 例 全 例 に 発 来 し,そ の減 少 率 も約55%に 及 ん だ 。 いつ ぼ う,本 剤 はTCAcycleか Ornithine Urea cycleへ らKrebsの の代謝経路 を阻害す る こ とに よ りそ の 抗 腫 瘍 性 を 発揮 す る と言 わ れ て お り,そ のた め VOL. 18. NO. CHEMOTHERAPY 4 この経 路 に あ た る物 質 の投 与 で そ の 抗 腫 瘍 性 と副 作 用 を 低 下 させ る こ とが 可能 で あ る 。 動 脈 内に 本 剤 を 投 与 した 11症 例 で は 投 与1∼2時 間 後 か らAntidoteと れ るGlutamicacid, Asparticacid, 考 え ら Ornithineを 滴 静 注 す る こ と に よ り抗 腫 瘍 性 を 失 わ ず に,副 点 作用 のみ 391 〈結果 〉 thio-TEPA 3mcg/9を10日 ponseは,生 に も 認 め ら れ ず,Parasympathicolytic primingに Paresthesiaも 指趾 の 認 め られ な か つ た 。 これ らか ら本 剤 を動 脈 内 に 投 与 し 次 い で 静 脈 内 にAntidoteを 投 与 す れ ば, 6mcg/96日 食 水 を 注 射 した 対 照 群 よ り高 値 を 示 し, る結 果 を え た 。 1次 免疫 直 後 か らMMC2mcg/9ま こ とが 可 能 で あ り,こ で は 著 明 なsecondary 〔質 問 〕 伊 藤 健 次 郎.(千 Vinblastineに 対 す るantidoteの 藤 Antidotesと 本 用 い方 を 臨 床 的 に Glutamic b) Ornithine c) Aspartic は,致 死量 に 近 い 薬 剤 量 で も, 抑 制 しな い とい え る 。 2次 免 疫 の前 後 に わ た り,MMC2mcg/9ま 大 綿 貫 外 科) TEPA6mcg/gを6日 して は a) 低 下 が み られ た の に で は 依 然 と して 対 照 群 よ り高 い 抗 体 価 を 死 亡 例 が あ り,MMCで primingを 茂(千 responseの 示 した 。 この 実 験 で は,両 群 にそ れ ぞ れ70%,50%の 説 明 して い た だ きた い 。 〔答 〕 た はthio-TEPA 間 連 続 して 投 与 す る と,thio-TEPA群 反 し,MMC群 大 一 外) た はthio-TEPA た い す る制 癌 剤 の む しろ促 進 的 効果 を 示 唆 す 6mcg/gを6日 剤 の効 果 を いつ そ う高 め る こ とが 可 能 と思 わ れ る。 1mcg/9ま 間 連 日注 射 した 各 群 のsecondaryres- 局 所 に の み 抗 腫 瘍 効 果 を 発 揮 し全 身 の 副 作 用 を 防 止 す る の 両 者 の投 与 間 隔 の 検 討 に よ り本 間,ま た は, 間 連 日注 射 した 各 群 お よび,1 次 免 疫 の直 後 よ りMMC を 防 止 す る こ と に 成 功 し た 。 す な わ ち 白 血 球 減 少 は1例 effectと 正 常動物の場合 1次 免 疫 の 前 日 ま でMMC2mcg/g6日 dary acid(0.5%)を100∼200cc た はthio- 間 投 与 す る と,両 群 と もに,secon- responseの 発 現 が 遅 れ,薬 剤投与中 および投与後 少 な く と も3日 間 に わ た るlag phaseが の 結 果 は,薬 acid}(5%)を40∼100cc 普 通 は 点 滴 静 注 す る。 認め られた。 こ 剤 の 作 用 機 序 に 関 連 して 興 味 深 い 。 この 抑 制 は,MMC群 お よ びthio-TEPA群 いずれ において も0時 的 か つ 可逆 的 で あ り,以 後 の 抗 体 価 は,む K-35) 抗 体 産 生 に お よぼ す 制 癌 剤 の 影 響 弥 生 恵 司 ・森 東 武 担 癌 動 物 の場 合 貞 ・伊 藤 英 太 郎 EATC皮 弘 ・陣 内 伝 之 助 下 移 植 後7日 TEPA 6mcg/gを4日 を示 す もの が あ り,制 癌 剤 の 投 与 に さい して は腫 瘍 ・宿 thio.TEPAは 主相 関 へ の 影 響 を 充 分 に考 慮 しな け れ ば な ら な い 。 の で あ るが,そ 私 た ち は 臨 床 的 立 場 か ら もつ と も ポ ピ ュラ ー な 制 癌 剤 C (MMC)と,免 疫抑 制作用 が よ く知 られ て い る ア ル キ ル 化 剤 の 中 か らthio-TEPA を 選 び,そ の抗 体 産 生 抑 制 効 果 を 比 較 しな が ら,正 常 動 実 験 動 物 に はddOマ 群 に はEHRLICH腹 抗 原 と しては,結 incomplete ウ ス δを 用 い,担 癌 水 癌(EATC)の107を 皮 下 移 植 した 。 晶 細菌 ア ミラ ーゼ を用 いFREUNDS's adjuvantと 目に2次 と もに 腹 腔 内 に 注 射,1回 間連 日投 与 す る と,こ 注射 の 場 合 腫 瘍 に 対 して 著 明な 効 果 を示 さな か つ た のsecondary responseは,担 癌 非投与 群 よ りや や 抑 制 を うけ て い る こ とが 認 め られ た 。 以 上 の よ うな制 癌 剤 に よ る 抗 体 産 生 能 の変 動 の機 序 に つ い て は,今 〔 討論〕 後 な お,検 討 して い きた い と考 え て い る。 服 部 隆 延(癌 研 内 科) 抗 体 産 生 能 を 論 ず る場 合,1種 物 と担 癌 動 物 のそ れ ぞ れ に つ い て 詳 細 に検 討 した 。 〈 方法 〉 免 疫,21日 て 低 下 が み ら れ るが,担 癌 動物 に1次 免 疫 直 後 か らthio- 制 癌 剤 に は 本 来 の 制 癌 作用 の ほ か に 抗 体 産 生 抑 制 作 用 で あ るmitomycin 目に1次 免 疫 を した 群 の 抗 体 産 生 能 は,正 常 動 物 の対 照 群 に 比 し 大阪大学 陣内外科 の1つ しろ 対 照 よ り高 値 で あつ た 。 類 の抗 原 抗 体 反 応 の み か ら推 論 す る の は早 計 で あ る。 血 清 抗 体,細 胞 抗 体 の各 種 の反 応 か ら論 ず べ き で あ る。 我 々 の 成 績 で は 各 種 の抗 癌 剤 が 担 癌 剤 の抗 体 産 生 能 を 抑 制 す る こ とを み て い る。 〔 追 加〕 森 武 貞(阪 大 陣 内外 科) 注 射 を行 な つ 細 胞 性 抗 体 へ の影 響 は 現 在 実 験 の準 備 を す す め て い る た。 抗 体価 は,岡 田 ・浜 岡 らの 方 法 に 準 じて 測 定 を行 な 段 階 で あ り,今 回 は液 性 抗 体 へ の影 響 を ま ず報 告 した 。 い,被 検 血清 を標 準 ア ミラ ーゼ 液 とincubateし た とき わ れ わ れ の 用 い た ア ミラ ーゼ を 抗 原 とす る方 法 は 抗 体 価 の ア ミラー ゼ 活 性 の 減 少 を 測 定 す る こ とに よ り,き わ め を 酵 素 活 性 と し て捉 え る た め きわ め て鋭 敏 で あ り,得 ら て鋭 敏 に知 りえた 。 れ た デ ー タの 信 用 度 が 高 い もの で あ る。 後20日(担 癌 で は14日)お 1実 験 群 に は,15∼20匹 体価 は,3つ い て第2回 の マ ウス を 用 い,1血 清 の抗 の異 な る稀 釈 に つ い て測 定 して 確 認 した 。 CHEMOTHERAPY 392 R1∼22リ JULY め られ た 。 上 記 の 痙 攣 は,Penicillin-Gに フ ァマイシ ンAMP 1970 比 較 す る と軽 度 であつた。 R-1) 新 し い リフ ァマ イ シソ 誘 導 体 "Rifampicin"に 関 す る細 菌 学 的研 以 上 の とお り,RPは びeholinergicな 中等 量 で循 環 機 能 抑 制 作 用 お よ 作 用 を しめ す も の と考 え られ る。 究(第3報) R-3) Rifampicinに (誌上発表) 中 沢 昭 三 ・目方 関 す る薬 理 学 的 研 究(第2報)体 内 分 布 勇 ・石 山正 光 (誌上 発表) 大 槻 雅 子 ・木 村 圭 子 ・須 田武 雄 中 塚 正 行 ・荒 谷 春 恵 仙 波 久 美 子 ・松 本 健 介 京都薬科 大学微生物学教室 Rifampicinの 河 野 静 子 ・平 川 三 洋 広 島 大学 医 学 部 薬 理 学 抗菌 ス ペ ク トラ ム,臨 床 分 離 株 に 対 す る 感 受 性,交 叉 耐 性,抗 菌 作用 に 及 ぼ す 諸 因 子 の 影 響, 抗 菌 作 用 の型 式,耐 性 獲 得,マ ウ ス実 験 的 感 染 症 に 対 す る 治 療 実 験 な どに つ い て は 昨 年 秋 の 第15回 法 学 会 東 日本 支 部 総 会 な らび に 第16回 日本 化 学 療 同学 会 中 日本 支 部 総 会 に 於 い て そ れ ぞ れ 続 報 し,新 しい タ イ プ の 抗 生 物 質 で あ る本 物 質 が 既 知 薬 剤 と交 叉 耐 性 を 示 さず,そ と くに グ ラ ム陽 性 菌 群 に 対 してin して vitro, in vivoに 於 い Rifampicinの し,つ ぎ の結 果 を 得 た 。 1) 清)お 究(第1報)急 関 す る薬 理 学 的 研 性 毒 性 と一 般 薬 理 作 用 Chloroformに よび777mg/kg(P.o.)で 基 礎 お よ び 臨 床 検 討 (誌上 発表) 真 下 啓 明 ・加 藤 康 道 ・斎 藤 あつた。 酔 家 兎 の 呼 吸 ・血 圧 に 対 し,RP20 血 圧 は 下 降(14∼18mmHg)し,呼 玲 桜 庭 喬 匠 ・松 本 義 孝 ・田 中 一 志 吸は ほ と 松 井 克 彦 ・矢 島 ん ど影 響 され な か つ た 。 上 記 の血 圧 下 降 作 用 は,At.(1 mg/kg)の あ り,そ の ほ ぼ 半 量 に 活 性 が 対 す る 分 配 係 数 はpH6.0で24.58 雄 性 マ ウ スに 対 す るLD50は,563mg/kg ヒ2)Urethane麻 mg/kgで 限 外 炉 過 法 に よ り,血 清 蛋 白お よび 肝microsome R-4)Rifampicinの 広 島 大 学 医学 部 薬 理 学 (i.P.)お 仔 血 清/母 体 血 清)で で脂溶性 である。 中 塚 正 行 ・荒 谷 春 恵 dd系 仔/母 体 清 み られ た 。 大 西 黎 子 ・河 野 静 子 1) よび ラ ッ トで は19.78%(胎 との 結 合 率 は ほ ぼ90%で 4) (誌上 発表) 胎 仔 内移 行 率 は マ ウス で は14.47%(胎 あつた。 3) Rifampicinに 遅 れ て いた 。 も比 較 的 高 値 を しめ し,持 続 性 で あ る こ とが うか が わ れ 2) R-2) し,漸 減 す る。 各 臓 器 内 い つ ぼ う,肝 臓 内 濃 度 は 血 清 内 濃 度 が 低 下 す る時 期 に そ の 特 性 と して 強 い 殺 菌 的 作 用 を 有 し,ま た 自然 耐 性 細 要 な知 見 に つ い て も 報 告 した が, 皮 下 注 射 し た 際,血 中 濃 ∼1時 間 をPeakと 濃 度 は 血 中濃 度 よ り もひ く く,Peakは た。 今 回 は そ の 後 に 得 られ た 知 見 に つ い て 追 加 報 告 す る 。 マ ウ ス に100mg/kgを 度 は30分 て ひ じ よ うに有 効 で あ る こ と を認 め た 。 さ らに 本 物 質 が 胞 の 出 現 な どの2,3重 体 内 分 布 を 生 物 学 的 測 定 法 に よ り検 討 敢 北海道大学医学 部第二内科 前 処 置 に よ り消 失 した 。 摘 出 ガ マ心 臓 お よび 富 沢 磨 須 美 モ ル モ ヅ ト心 房 に対 し,い ず れ もそ の 自動 運 動 に 影 響 を 与 え な い 。 し か し,家 兎耳 殻 血 管 灌 流 量 をRP 上 で 増 加 し,血 管 拡 張 の 傾 向 をみ とめ た 。 摘 出家 兎 お よび モ ル モ ッ ト腸 管 に 対 し,い ず れ もRP 2×10-4で そ の 自動 運 動 お よび 筋 緊 張 を 充 進 し た 。 上 記 充 進 作 用 はAt.(10-5)に 次 に,RPlmg/kgを 札幌北辰病 院 10-4以 よ り消 失 した 。 家 兎大 槽 内 に 注 入 した 際,呼 吸 促 進 お よび 血 圧 上 昇 に 伴 なつ て 比 較 的 著 明 な痙 攣 が み と Rifamycinの 誘 導 体 で あ るAifampicinに つ いて以 下 の 点 を 検 討 した の で 報 告 す る。 1) 黄 色 ブ ドウ球 菌 お よび 大 腸 菌 に 対 す る 抗 菌 力 。 2) ヒ トに300mg経 口投 与 時 の血 中 濃 度 お よび 尿 中 排 泄。 3) イ ヌに静 注 お よび 十 二 指 腸 内 投 与 時 の 血 中 濃 度 と VOL. 18. NO. CHEMOTHERAPY 4 尿 中排泄 お よび 胆 汁 中濃 度,お 半減 時間,各 4) よび これ か ら求 めた 血 中 ク リア ラ ン ス値 。 393 臨 床 使 用 例 と して71歳 ラ ッ トに 筋 注 時 の 組 織 内 濃 度 お よび イ ヌ に静 注 時 の組 織内 濃 度 。 た 。 本 例 で24時 間 蓄 尿 に よる 尿 中 濃 度 は120∼310mcg/ ウ シ血清 蛋 白 に 対 す る結 合 率 。 m1,回 6) 臨床例。 14.5mcg/ml,便 Rifampicin AMP(Rifampicin) 収 率 は15・6∼22.9%に R-6) 治 ・深 谷 一 太 ・友 利 玄 一 東 大 医科 研 内 科 Rifampicinに 田 泰 ・松 本 文 夫 ・中 村 斎 藤 篤 ・野 田 一 雄 ・大 森 雅 久 を,化 学 療 法 学 会 標 感 受 性 の 鈍 い 株 が約10%程 つ い て 以下 の 諸 検 討 を行 な つ た の で 報 告 す る。 1) きわ め て す ぐれ た 値 を示 し た が,中 に1.6∼6.3 病 巣 由来Coagulase陽 2) 吸 収,排 泄 示 し,高 濃 3) 臓 器内濃度 度の とこ ろで 発 育 をみ と め る現 象 が と きに 観 察 され た 。 4) 臨床成績 は.E.coliで6.3∼25, R-7) Klebsiellaで25∼>100,Enterobaeterで25∼100, Proteusmirabilisで6.3∼12.5,Proteusvu18α 25,Pseudomanasで は25∼>100mcg/mlに 牲 ブ 菌,大 腸 菌,肺 炎 桿 菌,変 形 菌 な どに 対 す る感 受 性 度 に み とめ られ た。測 定 時 中 間 の 濃 度 で 発 育 せ ず,skipを 各 種 グ ラ ム陰 性 桿 菌 のMIC値 昇 東 京 慈 恵 会 医科 大 学 上 田 内科 Rifampicinに のMIC値 準 法 に準 じて 測 定 す る と,大 多 数 は0.006∼0,025mcg/ mcg/mlと か んす る研 究 上 検 討 を行 な つ た の でそ の成 績 を 報 告 す る。 mlの 示 した 。 古屋 千鶴子 つ い て,2,3の 黄 色ブ ドウ球 菌37株 お血中濃度は (誌 上 発 表) (誌上 発 表) 薪抗 生 剤Rifampicinに 達 した0な 中濃 度 は45∼370mcg/9を に関 す る研 究 北本 消 失 し,有 効 と判 定 され た 。 尿 の 着 色 を除 き 副 作 用 は み と め ら れ な か つ 5) R-5) 女 子 腎 孟 腎炎 に1日1.2g 分4投 与 に よ り,105/mlのEl.coliが 内 科 領 域 に お け るRifampicinの 使 用 経 験 γisで 分布 し (誌 上 発 表) た。 黄 色 ブ ドウ球 菌:グ よる静菌 的MIC値 との 間 に 試 験 管3∼>6本 正 孝 ・藤 森 一 平 ・小 川 順 一 伊 藤 周 治 ・島 田 佐 仲 観 察 後 に 平 板 に 塗 抹 して 菌 発 育 の 有 無 をみ る と,殺 菌 的MIC値 川崎市立病院 内科 の 開 きが み とめ られ た 。 209Pを 勝 ラ ム陰 性 桿 菌 に お い て液 体 培 地 に Rifampicin(以 用 い る重 層 法 に よ り標 準 曲 線 を 作 製 し体 液 濃 下,RFPと 略)はRifamycin SVを 経 て 開 発 され た 抗 生 剤 で,広 域 スペ ク トル を 有 す る と言 度 の測 定 を行 なつ た 。血 清 を 希 釈 液 と して用 い て も,緩 わ れ る 。 今 回 我 々 は 日本 抗 生 物 質 学 術 協 議 会 か ら本 剤 の 衝 液を 用い た と き と あ ま り差 は な い よ うで あ つ た 。pH 供 与 を 受 け,内 科 領域 の 各 種 感 染 症 に 使 用 す る機 会 を 得 の影響 も小 であ つ た 。 た の で そ の 成 績 を 報 告 す る。 家兎2羽 に20mg/kg経 口投 与 後 の 血 中 濃 度 は3∼4 時間後 にpeak値 が あ り,0.55mcg/mlを half-lifeは4.3時 間 と長 か つ た 。 モル モ ッ トに80mg/kg経 示 した 。 平 均 口 投 与 時 の胆汁中濃 度は 100∼244mcg/ml,尿 中 濃 度 も80mcg/mlに 中濃 度 の100∼200倍 を 示 した 。 臓 器 内 濃 度 は 腎 ・肺 ・ 肝 ・脾 の順 を 示 し,す べ て血 中濃 度 の10倍 達 し,血 程度 の高濃 度 を示 した 。 1) 緑 膿 菌8株,Cloaca 1株,Klebsiella 痢 菌10株,ブ のMICを Cloaca,Klebsiellaは で は6.25∼25mcg/ml,サ 種 菌 量107で あ る。 緑 膿 菌, 全 て12.5∼25.0mcg/ml,大 腸菌 ル モ ネ ラ は12.5∼25mcg/ 示 し,グ ラ ム陰 性 桿 菌 に 対 す る抗 菌 力 は 他 剤 に 比 して特 に 優 れ た MICを 全 株 が0.2mcg/ml以 い低下 をみ とめ た 。 腸 菌17 ドウ球 菌10株 痢 菌 は3・12∼12・5mcg/mlのMICを 力価 の減少 を残 存 率 で,計 算値 と比 較 す る と,肝 で は な り著 し 1株,大 平 板 希 釈 法 に よ り測 定 した 。培 地 は ハ ー トイ ン フ ユー ジ ョン,pH7.2接 0.1%以 下,肺35%腎9%,脾17.5%と のMIC 株,サ ル モ ネ ラ6株,赤 ml,赤 モル モ ッ トの 各 臓 器 ホ モ ジ ネ ー トとの 混 合 処 理 に よる 各 種 検 出菌53株 示 す 結 果 は 得 られ て い ない 。 ブ ドウ球 菌10株 抗 菌 力 を示 した 。 下 のMlcを は 示 し,極 め て 優 れ た CHEMOTHERAPY 394 2) monas3株 一 般 感 染 症 に対 す る 効 果 気 管 支 炎,腺 窩 性 ア ン ギ ー ナ,ブ 菌 性 腸 炎,急 性 腎孟 腎 炎,慢 性 腎 孟 腎 炎,胆 嚢 炎,頸 部 リ ンパ 腺 結 核 な ど36 例 の一 般 感 染 症 に本 剤 を 使 用 した 。 投 与 量 は1日600∼ 900mgを3∼4回 に 分 服 さ せ,投 与 日数 は4∼14日 あ る 。 そ の 結 果,有 効29例,無 %で 効7例 は 全 て25mcg/mlの 1970 本 菌 と しては 比 較 的 低 濃 度 で発 育 阻 止 され た 。標 準菌 に 対 す るMICはStaph. aureus 209P 0.006mcg/ml,E.coli NIHJ12.5mcg/ml で あつ た 。 で で 有 効 率 は80.6 あ つ た 。 特 に ブ菌 性 腸 炎 に は顕 著 な 効 果 を 認 め, 投 与 翌 日に は 解 熱 し,2日 JULY 後 に は下 痢 そ の 他 の 自覚 症 状 2.吸 収 ・排 泄:B. subtilis PCI 219株 し,培 地,検 体 のpHは7.8に に よ り,300mg内 を 検 定菌 と 補 正 し て 薄 層Cup法 服 時 の 血 中 ・尿 中 濃 度 を 測 定 した。 血 中濃 度 測 定 時 のstandardは 血 清 を用 い た 。 腎 ・肝 機 は全 く軽 快 した 。 ま た 急 性 腎 孟 腎炎 に も良 い 成 績 を 得 た 能 正 常 者3例 の 平均 血 中 濃 度 ピ ー クは2.27mcg/ml,T/ が,基 礎 疾 患 を有 す る 慢 性 腎 孟 腎炎 に は 他 の抗 生 剤 と同 24.6時 様 に 投 与 中 止 後 再 び 排 菌 を 認 め,無 効 と判 定 した 。 例 の 平 均 は ピ ー ク2・16mcg/ml,T/2 3) 細 菌 性 赤 痢 に 対 す る効 果 Sonne菌,F36,F2aに 間,尿 収 率12%,腎 よ る赤 痢 菌 保 菌 者12例 本 剤 を 投 与 した 。 投 与 量 は1日600mgを5日 に 間投 与 し た 。 大 部 分 が 病 後 保 菌 者 で あ る た め,解 熱 効 果,下 痢回 中 回収 率(9時 間)11%,各 種 肝 疾 患4 3.3時 間,尿 中 回 機 能 障 害 者4例 の 平 均 は ピー ク2.3mcg/ ml,T/23.9時 間,尿 中 回 収 率3%,腎 時 の3例 の 平 均 はT/22.0時 不 全 で血 液透 析 間 で,血 中 濃 度 は 腎,肝 機 能 障 害 の 有 無 に拘 わ らず 大 差 な く,腎 機 能 障 害 例 で 尿 復 効 果 な どは検 討 し得 な か つ た が,排 菌 停 止 効 果 は 良 好 中排 泄 率 低 下 が 認 め られ た0以 上 の所 見 か ら本 剤 は 腎 外 で あ つ た 。 しか し12例 排 泄 が 大 で あ る と推 定 され た 。 中2例 に 再 排 菌 を認 め て い る0 な お 副 作 用 に つ い て 肝 機 能,BUN,NPNな どを投与 3. 臨 床 例:肺 炎2例,気 前 と投 与 後 を比 較 した が 特 に 異 常 な 副 作 用 を認 め な い が, 性 腎 孟 腎 炎 の1例,計4例 本 剤 服 用 後 尿 の 赤 色 化 が 強 く,こ の 点 改 善 が 望 ま しい 。 1日900mgを 以 上 の成 績 か らRFPは 内科領域 の各種感染症 に 対 し て 有 効 な こ とを知 つ た が,各 種 検 出 菌 のMICか す る と,ブ ら考 慮 ドウ球 菌 に 対 す る抗 菌 力 が 極 め て 優 れ て お り,僅 か1例 で あ るが ブ 菌 性 腸 性 に 著 効 を示 した こ とか 管 支 腫 瘍 の 混 合 感 染1例,慢 に 本 剤 を使 用 した 。 肺 炎 で は 用 い た ブ ドウ球 菌 肺 炎 に は 有 効 で あ つ た が,喀 疾 培 養 で咽 頭 常 在 菌 のみ を 検 出 し,1日600mg を 用 い た 他 の1例 は 下 熱 せ ず,レ 管 支 腫 瘍 に肺 炎 を 合 併 した1例 が 下 熱 せ ず,レ 線 像 増 悪 して無 効,気 は1日600mgを 用いた 線 像 の 改 善 を見 ず 無 効,他 の 抗 生 剤 に よ ら,今 後 ブ菌 感 染 症 の 治 療 剤 と して 期 待 し得 る と 考 え り下 熱 した 。E. coliに よ る 慢 性 腎 孟 腎 炎 例 は1日600 る0ま た 今 回 の 症 例 は 比 較 的軽 症 な も のが 含 まれ て い る mgを の で,今 後 引 き 続 き症 例 を重 ね て 臨 床 効 果 を 検 討 の 予 定 で あ る。 R-8) Rifampicinの 用 い,細 菌 尿 は 消失 し,有 効 で あ つ た 。 R-9) Rifampicinの 基 礎 的 臨 床 的 研 究 (誌 上 発表) 基 礎 的 な らび に 臨 大 久 保 滉 ・藤 本 安 男 ・岡 本 緩 子 床 的 研 究 束 田 二 郎 ・牧 野 純 子 (誌上 発表) 関西医大内科 木 下 康 民 ・山 作 房 之 輔 ・土 田 亮 鈴 木 啓 元 ・武 信 田 元 ・渡 部 1. 2. 新潟大学第二 内科 1.抗 知 男 3. 家 兎 に お け るRifampicinの 4. 健 康 成 人 に 内 服 させ た 場 合 の血 中濃 度 な らび に 尿 本 化 学 療 法 学 会 規 準 に よ る 抗菌 力 試 験 の 結 果,Staphylococcus 0.006mcg/ml のMICは 3株,Staphylococ- のMICは0.006mcg/ml 2株 で,ブ を認 め た 。 各 種Gram陰 ∼50mcg/mlの aureus19株 16株,0.013mcg/ml cus epidermidis7株 0.013mcg/ml ラ ッ トに 経 口投 与 し た 場 合 の各 臓 器 内 濃 度 の 推 移。 新潟労災病院 内科 菌 力 試 験:日 沼 対する 感受性 の測定。 北 原 克 之 ・薄 田 芳 丸 貝 病 的 材 料 か ら分離 した 菌 のRifampicinに 5株, ドウ球 菌 に 極 め て 強 い 抗 菌 力 性 桿 菌66株 もの が55株 のMICは12.5 で大 多 数 を 占め た 。Pseudo- 胆汁内排泄。 中排 泄 。 5. 主 と して気 道 感 染 症 に対 す るRifampicinの 効 果 な らび に 副 作 用 。 臨床 VOL. 18. R-10) NO. CHEMOTHERAPY 4 Rifampicinに (1) 10%牛 か んす る基 礎 的 な 獲 得 させ,そ (誌 上 発 表) 朋 嗣 ・岩 崎 RAMP耐 峭 性 獲 得 は,始 羽田 同 ・塩 田 憲 三 KM100mcg/ml耐 後100mcg/ml耐 10mcg/ml耐 性 株,同KM・CPM耐 つ い て, 株 に つ い てPAS併 基 礎 的 検 討 を加 え る とと もに,内 科 系 感 染 症 に使 用 した 成績 を報 告 す る 。 た 。RAMP単 独 で は 継 代9代 す が,PAS併 用 に て は0.05mcg/ml耐 1) 抗 菌 力:病 巣 分 離 ブ ドウ球 菌,大 腸-菌お よび 肺 炎 抗 菌 力 を 日本化 学 療 法 学 会 標 準法 に よる寒 天 平 板 希 釈 法 に よ り測 定 した 。 Rifampicinに た は そ れ 以下 の よ り発 育 が 阻 止 され る 。 大 腸 菌 は12.5∼50mcg/ml,肺 mlのRifampicinに EB併 よ り大 多 数 の 菌 株 が 発 育 を 阻 止 さ 2) 吸収 ・排 泄:健 康 成 人 に1回300mgのRifamp- 後1.05mcg/ml,6時 mcg/ml,CS併 (2) RAMP治 の 平 均 値 は30分 後trace, 間後2.02mcg/ml,4時 間 後0.86mcg/mlを 間 示 した 。 療 無 効 の 肺 結 核 患 者3症 性,小 性 気 管 支 炎1 の3例 にRifampicivを 投 与 は い ず れ も1日1200mgを4回 投 与 した 。 に 分 け,6時 間後に 経 口投 与 した 。 流 動 寒 天 培 地,1% 血 KH2- 流 動 寒 天 に て0.5mcg/ 月後1例,3ヵ 月 後2例 性 で あ つ た が, は,い ず れ もKIRCHNER 半 流 動 寒 天 に て10mcg/ml耐 性,小 川 培 地 に て50mcg/ ml以 月投 与 終 了 後,耐 上 の 耐 性 を獲 得 し,6カ 不 変 。 各 症 例 の 投 与 中 止 後 そ れ ぞ れ7ヵ 性度 は 月後,3カ 2カ 月 後 の分 離 株 も同 じ耐 性 度 のRAMP耐 性 株3株 月 後, 性 を 示 して の2例 は 無 効 に INH, KM, TH, CS, CPM, 感 受 性 を そ れ ぞ れ の株 に つ い てRАMP投 (RAMP感 性)と 同INH耐 H2株 終つた。 与 患 者 よ り分 離 したRАMP耐 のSM,PAS, EB, VM 与 前 の 分離 株 比 較 検 討 した が,感 受 性 に大 差 を 認 め なか つ た 。 また,in 急 性 咽 頭 扁 桃 炎 は 著効 を示 した が,他 例の 喀 〓 中 性 の 推 移 を,10%牛 川 培 地 に て10mcg/ml感 (3) 上 記RAMP投 例,慢 性 気 管 支 炎1例 mcg/ml耐 いた。 な り低 値 を 示 した 。 性 咽 頭 扁 桃 炎1例,急 性 を示 性 に と ど ま り, 用 で は0.25 与 前,分 離 株 はKIRCHNER半 投 与2カ 与2時 間 後 投 与 後6時 間 内 の尿 中 回収 率 は2.23∼8.33%と,か 3) 臨 床 成績:急 に て50mcg/ml耐 よ り分 離 した 結 核 菌 のRAMP耐 m1感 icinを 経 口投 与 した場 合 の 血 清 中 濃 度 は,投 用に PO4加 小 川 培 地 を用 い て 検 討 した 。 い ず れ も,RAMP投 れる。 1時 間 後0.24mcg/ml,2時 用 で は1 EB併 性 獲 得 遅 延 効 果 が 認 め られ 清 ア ル ブ ミ ン加KIRCНNER半 炎 桿 菌 は25∼50mcg/ に 最 高 値 を 示 す 例 が 多 く,3例 に 性 とな つ た 。 抗菌力は極 めて強 は0.1mcg/ml,ま 性 株,H2株 用 に よ つ て 著 明 に,CS, よつ て 或 る程 度 のRAMP耐 中78株 性 性 株,同 つ い て も検 討 した が,同 様 の成 績 で あ つ た 。(b)H37Rv 新 しい 誘 導 体Rifampicinに ブ ドウ球 菌 に 対 す るRifampicinの υitγo め ゆ る や か で あ るが,継 代5代 以 とな つ た 。 同時 にH37RvINH 大阪市立大学医学部第一 内科 く,82株 性を の 際,他 種 抗 結 核 剤 併 用 に よ るRAMP耐 後 よ りす み や か とな り,継 代11代 満 ・尾 崎 達 郎 ・杉 山 浩 士 桿 菌 に対 す るRifamgzcinの 体培地 を用 のRAMP耐 性 獲 得 遅 延 効 果 に つ い て 検 討 した 。(a)H37Rv株in 赤 尾 Rifamycinの 血 清 ア ル ブ ミン加Dubos液 い て,増 量 継 代 法 に よつ てH37Rv株 ら び に 臨 床 的 研 究 三 木 文 雄 ・東 395 υitγoで作 成 したH37Rv株 性 株,同KM耐 のRAMP耐 原 株, 性 株,同KM,CPM耐 性 株, 性 株 につ い て も,そ れ ぞ れ のRAMP 感 性 原 株 と他 種 抗 結 核 剤 感 受 性 を 上 記 同 様 比 較 検討 した 副 作 用 は 特 に認 め られ な か つ た 。 が,や は り,感 受 性 に 大 差 を認 め な か つ た 。 R-11) 結 核 菌 のRifamycin AMP耐 性 R-12) に 関す る研 究 Rifampicinに (誌上 発 表) (誌 上 発 表) 立 花 暉 夫 徳 臣 晴 比 古 ・副 島 林 造 ・野 津 手 晴 男 熊 本 大学 徳 臣 内 科 大 阪 府 立 病 院 内科 昨 年 の本 学 会総 会 に お い て,主 АMP(以 下,RAMPと 関 す る基 礎 的 研 究 と し てKifamycin 略 す)の 抗 結 核 菌 作 用 に つ い て の成 績 を報 告 した が,今 回 は 結 核 菌 のRАMP耐 い て種 々検 討 した 成 績 を 報 告 す る。 性 にっ 1) 試 験 管 内 抗 菌 力:Kifampicinの す る抗 菌 力 をHIA平 ドウ球 菌37株 中36株 病巣分離 菌 に 対 板 希 釈 法 に よ り検 討 した 結 果,ブ が0.02∼0.08mcg/mlの で 発 育 阻 止 を 認 め 極 め て 高 い感 受 性 を 示 した が,大 濃度 腸 菌, 396 CHEMOTHERAPY 舗 炎 桿 菌,緑 膿菌 の大 部 分 は12.5∼25mcg/mlのMIC 類 の 疾 患 に1日600∼900mgを2回 を 示 した 。 2) 血 中 濃 度:150mgお よび300mg朝 してcup法 食前投与後 P株 を 検 定 菌 と に よ り測 定 した 結 果,300mg投 与例 で は 2∼6時 間 で 最 高 値 を示 しそ れ ぞ れ1.75∼5.1mcg/mlで 間 後 も 半 数 以 上 が0.5mcg/m1以 KIRCHNER半 上の 濃度 を 発 育 阻 止 が 認 め られ た が,小 MICは20mcg/m1で 窩 性 扁 桃 炎 計8例 中7例 下の濃度 で 川 培 地 で は抗 菌 力 が 低 下 し あつ た 。 さ らに 実 験 的 マ ウ ス結 核 症 に対 す る 治 療 実 験 で も,極 め て す ぐれ た 治 療 効 果 が 得 小 児 用Rifamycin picin)に AMP 関 す る2,3の 有 効,気 管 支 肺 炎 は3例 中 全 あ り副 作 用 は 認 め られ なか つ 3) Rifampicin Dropsに 2カ 月∼5年3カ 月 ま で の 乳 幼 児 を 対 象 に1日 量50 mgを (Rifam- 投 与 し,腺 窩 性 扁 桃 炎4例 は10例 中9例,膿 進 ・岡 炎 は3例 全 例 有 効,膀 胱 炎 の1例 は 無 効 で あ つ た 。 有 効 率 は95%以 上であつ た。 1,600∼3,200mgを 佐 肇 ・遠 藤 昭 和 大 学 小 児 科,都 田 炎4例 藤 一 よる治療成績 月 ま で の 乳 幼 児 を 対 象 に1日2回, 類 の 疾 患 に4∼8日 間総量 投 与 し急 性 扁 桃 炎 お よび 膿 窩 性 扁桃 中3例 著 効,急 性 気 管 支 炎,急 性 肺 炎 は5例 全 例 例 は 投 与2日 上 で あ つ た が 腺 窩 性 扁 桃 炎 の1 目か ら嘔 気 強 く投 薬 を中 止 した 。 以 上3種 類 の製 剤 を1日2回10∼12時 立 荏 原 病 院 小児 科 中 Syrupに 有 効,有 効 率 は90%以 秀 間,総 量360∼2,400 中 全 例,急 性 気 管 支 炎 痂 疹 は4例 全 例 著 効 を 示 しr急 性 肺 1日 量400∼600mgを4種 検 討 よ る 治療 成 績 に 分 け ,3∼12日 2カ 月 ∼4年10カ (誌 上 発 表) 中 沢 有 効,腺 窩 性 扁 桃 炎, 例 有 効 で 有 効 率 は100%で 4) Rifampicin られた。 R-13) 著 効,1例 兼 両 側 顎 下 淋 巴 節 炎 は1例 ∼300m9を2回 体 培 地 で は0.2mcg/ml 流 動培 地 で は0.5mcg/ml以 投 与 し,急 性 扁 桃 炎,腺 た。 証 明 し得 た 。 3) 抗 結 核 菌 作 用:Dubos液 1970 に 分 け,4∼14日 間,総 量2,400∼8,400mgを 2, 4, 6, 12時 間 毎 に採 血 し,ブ 菌209 あ り12時 JULY 間 毎 に 投 与90∼100%の 有 効 率 を 得 る こ とが で き た 。 副 作 用 と して は嘔 吐 を1例 英 に認 め た に す ぎ なか つ た 。 都立荏原 病院伝染科 近 岡 秀 R-14) 次 郎 高 津 中央 病 院 小 児 科 新 井 蔵 小 児 科 領 域 に お け るRifamycin AMP (Rifampicin)の 吉 検 討 (誌 上 発 表) 昭和大学 中検細菌部 西 村 忠 史 ・浅 谷 泰 規 ・小 谷 す で に 私 達 はKifampicin capsuleを 使 用 して の 小 児 一 般 感 染 症 な らび に 細 菌 性 赤 痢 の 治 療 成 績 につ い て 検 討 し,現 況 に お け る これ ら感 染 症 に 対 し本 剤 は 有 効 な 抗 生 泰 大阪医大小児科 小 児 科 領 域 に お い てRifamycinの 新 誘 導 体Rifam・ 物 質 で あ る こ とを 報 告 して来 た 。 今 回 は 次 の2種 類 の 小 picinの 基 礎 的 並 び に臨 床 的 検討 を 行 な い 次 の 結 果 を} 児 用 製 剤 な ら び にCapsuleを た 。 小 児 各 種 疾 患 病 巣 由 来Coagulase陽 使 用 して の長 間 隔 治 療 法 に 性 ブ菌50株, つ い て 報 告 す る 。 小 児 用 製 剤 と して は2%Syrup,15% 大 腸 菌25株 Dropsの2種 希 釈 法 で 感 受 性 試 験 を 行 な つ た 。Coagulase陽 mg/kg前 類 とCapsule製 後10∼12時 剤 で あ る。1日 の 投 与 量20 間 の 間 隔 で1日2回 投与を 行 な つ た。 に つ い てheart は全 株0.78mc9/ml以 株(52%)は0.005 1) 血 中 濃 度 の 消 長 約10m9/kgのSyrupお 溶 連 菌COOK株 よびCapsuleを 内 服 させ, よび50 mcg/mlで mcg/mlな 3例(5∼12年)に き が あ つ た が,Peakは1時 cinを10mg/kg1回 間 ∼3時 間 目に あ り,8時 間 そ れ ぞ れ8株(32%)で 投 与 し,投 与 後30分,1, 6, 8, 12時 間 に採 血,血 はSyrup製 量 は 投 与 後2,4,6,8,12時 剤 の 方 が や や 低 い 傾 向 が あつ た 。 3年3ヵ capsuleに よ る治 療 成 績 月 ∼12年 ま で の 幼 児 お よび 学 童 を 対 象 に4種 あつ た。本 吸収 ・排 泄 を 健康 小 児 つ い て 検 討 した 。 す なわ ちPifampi- 目に お い て も測 定 可 能 な血 中 濃 度 を 持 続 した 。8時 間 値 2) Piifampicin い し以 下 の濃 度 で発 育阻 で は 感 受 性 分 布 ピー クは25お 剤 の 小 児 に 於 け るRifampicinの 濃 度 を測 定 した 。 各 被 検 者 の 血 中 濃 度 に か な りの ぼ らつ 用 い 平板 性 ブ菌 で 下 の 濃 度 で発 育阻 止 され,中26 止 さ れ た 。 大 腸 菌25株 を標 示 菌 とす る重 層 法 を も つ て,血 中 infusion agarを 2, 4, 中 濃 度 を測 定 した 。尿 中排 泄 収 し測 定 した 。 な おBacillus 間 に排 泄 さ れ た 全 尿 を 回 subtilis PCI 219を 検 定 菌 と し,川 上 鳥 居 氏 重 層 法 で 測 定 した 。 血 中 濃 度 ピ ー クは VOL. 18. NO. CHEMOTHERAPY 4 投 与後2時 間 で 平 均0.96 ml,6時 間 で0.49 時 間 では0.08 mcg/ml,4時 mcg/ml,8時 mcg/mlで mcg/ 12 あ つ た 。 尿 中 排 泄 率 は12時 間 までに そ れ ぞ れ22.0%, 21.9%で 児気道 感 染 症12例 にBifampicinを 急 性咽 頭 炎3例,急 性 扁桃 炎1例,急 急 性咽 頭 ・気 管 支 炎5例,急 13∼20 mg/kgを2∼9日 用 い た鳥 居 ・川 上 式 重 層 法 で 測 定 し た。150 使 用 した 。 対 象 は し,以 後 漸 次 減 少 し,6時 性咽頭 ・ 喉 頭 炎1例 〓 与 時 は,2時 た 。300mg投 間 後 に0・97 mcg/mlでpeakを 与 時 も,2時 間 後 は0.37 間 後 に1.35 た 。 また1回300mg1日2回 間 までに重要症 間 ま で を 有 効 と し,72 の推 移 は,初 あ つ mcg/miでpeak mcg/mlで あっ の 連 続 投 与 時 の血 中 濃 度 回投 与 後2時 間 で1.27mcg/mlで,2回 目投 与 後2時 間 で1.41mcg/mlで 3回 目投 与 後2時 示 mcg/mlで を 示 し,以 後 漸 次 減 少 し6時 間 後0.49 に は カプ セ ル で 投 与 した 。 臨 床効 果 判 定 に あた つ て は 投 与 後24時 に,Rifampicin 与 時 の 血 中濃 度 を,検 定 菌 黄 色 ブ mg投 月 で1日Rifampicin 状 の 消失 した も の を著 効,48時 150mgと300mg投 菌209Pを 間 にわたつて投与 した。なお に は 水 剤 で,1例 な つ て い る。 血 中濃 度 で は 健 康 成 人3人 あ つ た 。 次 に,小 性 気 管 支 炎2例,計12例 で あ る。 年 齢 は9カ 月 ∼8年2カ 12例 中11例 間 で0.78 間 で0.31mcg/ml, 397 初 回 よ りや や 高 い。 間 で1.53mcg/mlで,2回 目投 与 時 よ りわ ず か な が ら高 くな つ て い る。 尿 中 排 泄 量 は,や は 時 間へ て も症 状 の改 善 の な い もの を 無 効 と した 。 治 療 効 り健 康 成 人3人 に つ い て150mgお 与 果 は12例 時 の 尿 中 排 泄 量 を 血 中 濃 度 測 定 と同 じ方 法 で 測 定 した 。 中 著 効1例,有 効8例,無 無 効例 の 中 急 性 咽 頭 ・喉 頭 炎(7年)症 2時 間 投 与 した が,40℃ そ れ ぞ れ9日,5日 で あ つ た. 例 は1日300mg, の発 熱 続 行,KM, た 。 なお 急 性 咽 頭 ・気 管 支 炎2例 mgを 効3例 CPで 150mg投 治i癒し に は1日200mg,240 %で 与 時 は1日 間 投 与 した が 症 状 の改 善 に5 の排 泄 量22.5mgで,排 あ り,300mg投 排 泄 率18%で よ び300mg投 与 時 は1日 泄 率15 の排 泄 総 量54mgで あ つ た 。 体 液 中 濃 度 で は,53才 の 女 性, 乳 癌 術 後 に 腋 窩 部 に リ ンパ 痩 が で きた 患 者 に っ い て, 日間を 要 した 。 副 作 用 と して は急 性気 管 支 炎(2年1カ Rifamgicin350mg内 月)の 症 例 で 下 痢 症 状 を認 め た が 治 療 を 中 止 す る ほ どで 菌PCI219を は なか つ た 。 しか し乳 児で は と くに 下 着 の 着 色 汚 染 が指 お 合 わ せ て 検 定 菌 黄 色 ブ 菌209Pを 摘 され た 。 式 重 層 法 で血 中 濃 度 を 測 定 した 。 そ の結 果 リンパ 液 中 濃 R-15) Rifampicinに 度 は3時 関 す る 基 礎 的,臨 用 い た 鳥 居 ・川 上 間 後 に0.52mcg/mlでpeakを 示 し,血 中 濃 で あ つ た 。 ま た 乳 汁 中濃 度 を28才 の 授 乳 中 の 女 性 に つ い て 同 様 に して 測 定 した 結 果,投 与 (誌上 発 表) 後3時 領 域 に68.3%と 田清 人) よつ て産 生 され た,M 対 す る感受性 よびそれ以下の 最 も多 く,濃 度 を 増 す に 従 が い 菌 株 は 減 少 し3.2mcg/mlに1.7%分 布 し6.3mcg/m1以 上 の 領 域 に は菌 株 を み な か つ た 。 また 病 巣 分 離 の 大 腸 菌 に 属 す る半 合 成 抗 生 剤 で あ るRifampicinは 30株 に つ い て み る と,す べ て12.5mcg/mi以 核 菌 等 に 有 効 で あ る と言 わ れ て い る 。 我 々は 今 回Rifampicinに に つ い て,Pifampicinに 分 布 を 調 査 した と こ ろ,0.2mcg/mlお 名 古 屋 市 立 大 学 医 学 部 第1外 科 Streptomyces mediteraneiに 示 し,血 中 濃 度 に な り低 い 濃 度 で あ つ た 。 さ ら に病 巣 分 離 の 病 原 性 ブ菌60株 伊 藤 忠 夫 ・水 野 貴 男 (主任:柴 間 で0.63mcg/mlでpeakを くらべ,か 柴 田 清 人 ・加 藤 剛 美 グ ラム陽 性菌,結 用 い た 大 久 保 式 帯 培 養 法 で 測 定 した 。 な 度 に くらべ 約1/2弱 床 的 研 究 mycin族 服 時 の リンパ 液 中 の 濃 度 を 検 定 つ い て,外 科 的 感 染 症 に使 用 し,そ の 臨床 効 果 に つ い て 検 討 し,併 せ て 血 中 濃 度,尿 し,12.5mcg/mlに36.7%あ 上 に30%分 上 に分布 り,ま た100mcg/ml以 布 して い る。 な お 感 受 性 測 定 は 平 板 稀 釈 法 で行なつた。 中排泄 率,体 液 中濃 度 お よび 病 原 性 ブ ドウ球 菌 に 対 す る 感受性 を 調査 した 。 臨床 使 用 効 果 は 〓,膿 瘍,蜂 等 の外科 的 感 染症22例 窩織炎 R-16) 臨 床 成 績 に 使 用 し,各 症 例 の 投 与 方 法 は 1回 量300mg,1日2回 と,1回 量150mg1日4回 の 2通 りで 経 口投 与 した.効 果 判 定 は 投 与 後3∼5日 膿汁 の減 少,発 赤 腫 脹,疼 痛等の症状が改 善された場合 (誌 上 発 表) で, 藤 本 幹 夫 ・酒 井 克 次 大 阪 市 立 大 学 第2外 有効 と し,改 善 をみ な い場 合 を 無 効 と した 。 使 用 症 例22 例 中17例 に有 効 を認 め,有 与総 量最 高6gで 効 率77.3%で あつた。投 あ るが 認 む べ き 副 作 用 は な か つ た 。 ただ 尿が 赤 色 に着 色 され たが,投 外 科 領 域 に お け るRifampicinの 与 中 止 後 は 正 常 な尿 と 外 科 領 域 に お け る感 染 症15例 した 。 科学 にRifampicinを 試用 CHEMOTHERAPY 398 JULY 1970 ブ 球 菌 に 対 す る抗 菌 力 は 極 め て よ く,そ の ほ とん どが R-17) 産 婦 人 科 領 域 に お け るRifampicin 0.39∼ ≦0.09 mcg/mlの の検 討 問 に 分 布 して い た 。 大 腸 菌 に 対 す る 抗 菌 力 は わ る く25∼6.25 mcg/mlの 間 に 分 布 して いた。 (誌上 発 表) 4. 副 作 用 水 野 重 光 ・松 田 静 治 ・森 操 七 郎 特 記 す べ き もの を 認 め な か つ た 。 佐 野 慎 一 ・上 山 卓 也 R-20) 順 天 堂 大 学 医学 部 産 婦 人 科 今 回 吾 々はStreptomyces mediterraneiか た 新 抗 生 物 質Rifampicinを 内 感 染 症,尿 産 婦 人 科 領 域 感 染 症(骨 盤 (誌上 発表) 路 感 染 症 な ど)に使 用 す る機 会 を 得 た の で, 中濃 度,臍 帯 血,乳 三 辺 武 右 衛 門 ・村 上 温 子 ・西 崎 恵 子 関東逓信病院 耳鼻咽喉科 汁 内 移 行 な どの 測 定 結 果 を 徐 併 せ て報 告す る。 R-18) よ る耳 鼻 咽 喉 科 感 染症 の 治 療 成 績 ら産 生 され 治 療 効 果 に つ い て 検 討 す る ほ か,ブ 菌 な どに 対 す る抗 菌 作 用,血 Rifampicinに 慶 一 郎 臨床検査 科 泌 尿 器 科 領 域 に お け るRifampicin 本 剤 のStaph. の 応 用 aureus をBiophotometerを 209 P株 に 対 す る増 殖 阻 止、 作用 用 い て 増 殖 曲線 か ら検 討 した 。 ま た 本 剤 に よ る耳 鼻 咽 喉 科 感 染 症 の 治療 成 績,副 作 用 な ど (誌 上 発 表) に つ い て述 べ る 。 大 越 正 秋 ・名 出 頼 男 川 村 R-21) 猛 ・長 久 保 一 朗 我 々は,新 種 抗 生 物 質Rifampicinの 菌 学 的 研 究,吸 収 排 泄)を AMP (Rifampicin) の 眼 科 的 応 用 慶 大泌尿器科 於 け る適 応 症 を 知 るた め,今 Rifamycin 泌尿器科領域 に 回,先 ず,基 (誌上 発表) 礎 的 検 討(細 三 国 政 吉 ・大 石 正 夫 ・周 田 茂 雄 加 え た の で 報 告 す る。 今 井 正 雄 ・高 橋 篁 子 R-19) 尿 路 感 染 症 に 対 す るRifampicin 新潟大学 眼科教室 の応 用 Rifampicinの 眼 科 的 応 用 の た め,基 礎 的 な らび に臨 床 的 実 験 を 行 な つ た 成 績 を報 告 す る 。 (誌 上 発 表) 1. 最 小 発 育 阻 止 濃 度 石 神 喪 次 ・原 信 二 ・三 田 俊 彦 教 室 保 存 の 眼 感 染 症 の主 な 起 炎 菌8菌 種34株 神戸大学泌尿器 科 Rafamycinの る感 受 性 はKOCH-WHEKS菌0.0006 新 しい 誘 導 体 で あ るRafampic短 を各 AXENFELD菌0.04∼0.16 種 尿 路 感 染 症 に 作 用 し,そ の 臨 床 効 果 を 観 察 す る と とも mcg/m1,ジ に,経 ml,レ 口投 与 時 の血 中 濃 度 を 測 定 し,ま た 併 せ て 尿 路 か ら 分 離 した 各 種 菌 に対 す る抗 菌 力 を も検 索 した の で 報 告 0.04 mcg/mlお 炎 球 菌0.08∼5 mcg/ml,淋 ンサ 球 菌0.08∼5mcg/m1,ブ MORAX- 菌0.01mcg/ ドウ 球 菌0.01∼ よび 緑 膿 菌100∼>100 mcg/mlで あ る。 2. ブ ドウ球 菌 感 受 性 す る。 1. 臨 床 成 績 臨 床 分 離 の ブ ドウ球 菌92株 の 感 受 性 は0.0006∼0.0097 16例 の 尿 路 感 染 症 に 使 用 し,著 効8例,有 無 効4例,有 mcg/ml,肺 フ テ リー菌0.01 に対す mcg/ml, 効 率75%の 効4例, 300 mg内 服 投 与 後 の 血 中濃 度 の ピ ー クは2時 間 後 に あ り,そ れ ぞ れ0.37 0.8 そ の 後 漸 次 減 少 し,持 続 は10時 認 め られ た 。 3. 抗 菌 力 mcg/ml これ を 占 め る。 3. 血 中濃 度 150 mg, mcg/mlで 範 囲 に 分 布 し,分 布 の 山 は0.0048 に あ り38株(41.3%)が 成 績 を得 た 。 2. 血 中 濃 度 Rifampicin mcg/m1の mcg/ml, 間 まで 健 康 成 人2例 に 本 剤300mgl回 中濃 度 は,2時 12時 間 後peak(平 間 後 は 平 均1.15 経 口投 与 した 後 の血 均6.4mcg/ml)に mcg/mlで 達 し, あつた。 4. 眼 内 濃 度 白 色 成 熟 家 兎 に 本 剤150 mgを 経 口投 与 し,眼 内 移 行 VOL. 18. No.4 CHEMOTHERAPY の状 況を 調 べ た 。 a) 球 菌 お よびR因 子 に よるAB-PC耐 前房水内移行 mlお 間0.84mcg/ 間 後peakで2.13mcg/ml,8時 よび12時 A-2) 間1.06mcg/ 間 後0.1mcg/mlで 新 し い 合 成 ペ ニ シ リ ン"Aminocyclohexyl-Penicillin(AC-98)"に あ る。 同 時 に 測 定 した血 清 濃 度 との 比,房 水/血 清 比 はpeak時 関 す る細 菌 学 的 研 究 で8.1% で あつ た 。 b) 性 菌 に 対 す る作 用 な どを 検 討 し,興 味 あ る成 績 を 得 た の で 報 告 す る。 前 房 水 内濃 度 は1時 間0.4mcg/ml,2時 ml,4時 399 (誌 上 発 表) 眼組織内移 行 前 房 内濃 度 のpeak時(4時 間 後)の 測定 した 。 眼 瞼,球 結 膜,外 虹 彩 毛 様 体,網 脈 絡 膜,そ 中 沢 昭 三 ・小 野 尚 子 ・西 野 武 志 眼 組織 内 濃 度 を 大 矢 依 子 ・高 田 昭 子 ・端 野 順 子 眼 筋 等 外 眼 部 は もち ろん, 右 田洋 子 の 他 眼 内部 の各 組 織 へ も良 好 京都薬科 大学微生物学 教室 の移 行 濃 度 が 得 られ た 。 これ ら眼 内 移 行 は各 種 合 成PC群 お よびCephalospo- 抗 菌 スペ ク トラム,臨 床 分 離 株 に対 す る感 受 性,交 叉 rin系 の 薬 剤 の そ れ と類 似 の成 績 で あ る 。 耐 性,抗 菌 作 用 に 及 ぼ す 諸 因 子 の 影 響,抗 菌 作 用 の 型 5. 臨 床 成 績 式,耐 各 種 前 眼 部 化 膿症10例 (150mg),1日4回,小 に 対 し 本 剤1回1カ 児 の1例 には1日2回 プ セル 投 与 して 治癒 した 。 性 獲 得,マ ウ ス 実 験 的 感 染 症 に 対 す る治 療 実 験 な どの 諸 方 面 に つ い て 既 知 合 成 ペ ニ シ リンAminobenzyl Penicillin(AB-PC)と 比 較 検 討 した 結 果,in 感 受 性(MIC)はAB-PCの 3∼10日 間 に 総 量0.9∼6.0gを 用 い て 有 効 率70% vitroの ほ うが優 れ て い る が,in vivoに 於 け る マ ウス 実 験 的 感 染 症 の 治 療 実 験 に 於 て は の成 績 で あ る。 2,3の 細 菌 に対 してAB-PCよ りも優 れ た 治 療 効 果 が 副 作用 は1例 に も認 め られ な か つ た 。 認 め られ,本 物 質 の 吸 収 ・体 内 分 布 ・排 泄 な どの特 性 が R-22)皮 大 き く影 響 を及 ぼ して い る もの と思 わ れ る。 膚 科 領 域 に 於 け るRifampicin の 検 討 A-3) AG98の 基 礎 的 臨 床 的 研 究 (誌 上 発 表) (誌 上 発 表) 樋 口 謙 太 郎 ・五 島 応 安 ・栗 田 諒 一 真 下 啓 明 ・加 藤 康 道 ・斉 藤 九州大学皮膚科教室 Pifampicinの 桜 庭 喬 匠 ・松 本 義 孝 ・田 中 一 志 試 験 管 内 の 抗 菌 力,ブ ドー 球 菌 マ ウ ス 松 井 克 彦 ・出 内 秀 人 皮下 感 染 治 療実 験 お よび 臨 床 成 績 につ い て の べ る 。 病 原分 離 の ブ ドー 球菌78種 のMICは 北 海 道 大 学 第 二 内科 に た い す る,Rifampicin す べ て0.2mcg/ml以 下 であつた。治療実験 で も極 め てす ぐれ た 効 果 を しめ した 。 臨 床成 績 は13例 A-1) 新 合 成PC剤AC-98に 1.平 に 使 用 し有 効 の成 績 を お さめ た が 抗 つ い て以 下 の 検 討 を 行 なつ た 。 板 希 釈 法 で 各 種 細 菌 に対 す るMICを た 。 黄 色 ブ 菌49株 菌 力 に匹 敵 す る ほ ど著 明 で は なか つ た 。 A1∼19 玲 測 定 し に つ い て は>100mcg/mlが20株 あ り,そ れ 以 下 で は12.5mcg/mlが8株,25mcg/ml が8株 で あつ た 。PC-Gと の 交 叉 性 では,PC-Gが>100 ア ミ ノサ イ ク ロヘ キ シ ル ペ ニ シ リン mcg/mlの (AC-98) の が 半 数 ほ どあつ た が,逆 の 場 合 の も の もあ つ た 。 大 腸 Aminocyclohexyl 菌14株 penicillinの 菌6株 試 験 管 内抗 菌 力 に つ い て 三 橋 汁 中,尿 49.3%で 群馬大微 生物 新 合 成 ペ ニ シ リンAminocyclohexyl ヌに15mg/kg注 あ つ た。緑 膿 あつ た 。 後 の 血 中,胆 汁中濃度 と胆 中排 泄 を みた 。 胆 汁 中 濃 度 は 血 中濃 度 の10倍 程 度 で あ つ た 。5時 進 下の も で は 大 部 分 が>100mcg/mlで は す べ てが>100mc9/mlで 2.イ (誌上 発 表) 株 の 中 で,AC-98が100mcg/ml以 他 のPC系 間 ま で で 胆 汁 中へ0.47%,尿 薬 剤 に くら べ,胆 中へ 汁への移行が少 なかつた。 penicillinの 種細 菌 に 対 す る試 験 管 内 抗 菌 力,Penicillh耐 各 性 ブ ドウ 3.ラ ッ トに100mg/kg経 肝 〓 腎>血 漿>肺>脾>筋 口投 与 後 の 組 織 内 濃 度 は 肉の順 であつた。 400 CHEMOTHERAPY 4. ヒ トに500mg経 peakで 口投 与 後 の 血 中 濃 度 は1時 平 均18.7mcg/mlで あ り,6時 間が 間 で測 定不 能 で あ つ た 。 尿 中 回 収 率 は6時 間 ま で で 平 均50.3%で あつ た。 1970 1. 病 的 材 料 か ら分 離 した 菌 のAC-98に 対 す る 感受 性 と,他 の ペ ニ シ リ ンに 対 す る感 受 性 との 比 較 検 討 。 2. ラ ッ トに 経 口投 与 時 の 各 臓 器 内濃 度 の 推 移 。 3. 家 兎 に お け る 胆 汁 内 排 泄 。 5. 蛋 白結 合 率 を セ ロ フ ァ ンバ ッグ透 析 法 で 調 べ た 。 ウ シ血 清 を 用 い,4℃48時 間 の透 析 で は0%で 同 一 条 件 で 行 な つ たPC-Gは37.7%で 6. PC-Gと あつた。 に よ りPC-G抗 降 線 が で きた 。PC-Gと AB-PCと あつた。 成 が あ り, A-6) Aminocyclohexyl penicillinに か んす る基 礎 的 な ら び に 臨 床 的 研 究 て い た 。 定 量 沈 降 反 応 で, の 免 疫 学 的 交 叉 性 はPC-Gを100と AC-98は61.8%で 用。 体 と の 間 に 明 瞭 な沈 の 間 で はspur形 の 間 で はfusionし 4. 健 康 成 人 に 投 与 した 場 合 の 血 中 濃 度 な ら び に尿 中 排 泄量。 5. 種 々感 染 症 に 対 す る臨 床 治 療 効 果 な ら び に 副 作 の 免 疫 学 的 交 叉 性 に つ い て 検 討 した 。 OUCHTERLOWY法 PC-Gと JULY す る と (誌 上 発 表) あつ た 。 7. 呼 吸 器 感 染 症9例,尿 路 感 染 症6例 効 果 を検 討 した 。 投 与 量 は1日250mg4回/g投 原 則 と した 。 投 与 日数 は5∼44日 感 染 症 は 有 効6例,や 効2例 で あつ た 。 無 効 例 は い mirabilis, あ つ た 。 副 作 用 と し て3例 に 胃 腸 障 害 が あ つ た 。1例 は 症 状 の 程 度 が 強 く5日 間 で投 与 を 中止 した 。 朋 嗣 ・岩 崎 哨 赤尾 満 ・尾 崎 達 郎 ・杉 山 浩 士 羽 田 同 ・塩 田 憲 三 大 阪 市 大 医 学 部 第一 内科 明1例 で あ つ た 。 尿 ず れ も急 性 膀 胱 炎 で 起 炎 菌 は1例 はProteus 他 の1例 はKlebsiellaで 与を 問 であ つ た。呼吸器 や 有 効2例,不 路 感 染 症 で は 有 効4例,無 三 木 文 雄 ・東 について臨床 新 し い 合 成 ペ ニ シ リ ン6-(1-Aminocyclohexane carboxamido)penicillanic acid penicillin,以 下AC-PCと 略 す)に (Aminocyclohexyl つ い て,2,3の 基 礎 的 検 討 を加 え る と と もに,内 科 系 感 染 症 に 使 用 した 成 績 を 報 告 す る。 1) 抗 菌 力:病 巣 か ら分 離 した ブ ドウ球 菌,大 腸 菌 お A-4) AC-98に か んす る研 究 よび 肺 炎 桿 菌 に対 す るAC-PCの びIsoxazolyl系 (誌 上 発 表) 上 田 泰 ・中 村 斎藤 篤 ・野 田r・ ブ ドウ球 菌 は ほ とん ど全 て0.1∼0.78mcg/mlの 大森雅 久 のIsoxazolyl系 AC-PCに 東 京 慈 恵 会 医 科 大 学 上 田 内科 合 成PCに る。 AB-PCとAC-PCの 形 菌 な どに 対 す る感 受 性,Ampicillinと 2) 吸 収 ・排 泄Ampicillinと の比較 の比 較 3) 臓 器 内膿 度 4) 臨 床 成 績,副 A-5) 抗 菌 力 を 比 較 す る と,AB-PC耐 濃 度 に よ り発 育 を 阻 止 され る菌 が か な り存 在 す るが,い 感 性 菌 に 於 い て はAC-PCの つ ぼ うAB-PC 抗菌 力 がAB-PCよ 大 腸 菌 は6.25∼12.5mcg/mlのAB-PCに 基 礎 的 臨 床 的 研 究 滉 ・藤 本 安 男 ・岡 本 緩 子 束 田 二 郎 ・牧 野 純 子 関西医大内科 新 しい 合 成 ペ ニ シ リ ンAC-98に 関 して 実 験 研 究 した の で報 告 す る 。 つ い て,次 の 事 項 に よ り発 育 対 して は 全 て100mcg/mlま た は そ れ 以 上 の 耐 性 を 示 し,肺 炎 桿 菌 はAB-PC,AC-PC 双 方 に 対 して100mcg/ml以 上 の 耐 性 を 示 した 。 2) 吸 収 ・排 泄:AC-PC1回 (誌上 発 表) りか な り劣 る傾 向 を 認 め た 。 が 阻 止 され た がAC-PCに 作用 AC-98の 大久保 広 く分 布 上 の 耐 性 菌 も存 在 す る。 性 菌 でAC-PCの3.12∼50mcg/mlの 性 ブ 菌,大 腸 菌,肺 炎 桿 濃度 よ り発 育 阻 止 さ れ る が, 対 す る感 受 性 は0.2∼50mcg/mlと し,少 数 な が ら100mcg/ml以 AC-98 に つ い て 以 下 の 諸 検 討 を 行 な つ た の で 報 告 す 1) 病 巣 由来Coagulase陽 よ 測 定 法 は いず れ も 日本 化 学 療 法 学 会標 準 法 で あ る。 昇 ・松 本 文 夫 古屋千鶴 子 菌,変 抗 菌 力 をAB-PCお 合 成 ペ ニ シ リンの 抗 菌 力 と比 較 した 。 度 の ピー クは 投 与 後30∼60分 3例 の 平 均 値 は30分 経 口投 与 時 の 血 清 中 濃 に 存 在 し,250mg投 後10.20mcg/ml,1時 mcgfml,2時 間 後2.04mcg/ml,4時 mg投 の 平 均 値 は30分 与3例 間 後8.86mcg/ml,2時 traceを 示 した 。 与 間 後4.18 間 後trace,500 後10.45mcg/ml,1時 間 後2.86mcg/ml,4時 間後 VOL. 18. No.4 CHEMOTHERAPY 6時 間 内 の 尿 中 回 収 率 は250mg投 1例,急 化 膿 症4例,胆 性 膀 胱 炎1例,計15例 管 支 拡 張 症5例, 嚢 炎1例,腎 孟腎炎 にAC-PCを 投 与量 は4例 の み1日1g,他 投 与 した 。 は1日2gを そ れ ぞ れ4 回 に分 け6時 間 毎 の 投 与 で あ る 。 染4例 中2例 は 有 効,2例 は 著効,肺 化 膿 症4例 は 著効,Hemophilus感 は 著 効,Hemophilus感 Proteus 中,肺 炎 球 菌 と ブ菌 の混 合 感 染 例 染3例 中2例 は 有 効,1例 無効 性膀胱 炎 は 著 効 を,腎 孟 腎 炎 は無 効 の 成 績 を示 した 。 中著 効6例,有 効5例,無 劣 り,感 受 性 分 布 に お い てAC-98は12.5mcg/mlで 8株,100mcg/ml以 の成 績 で あ る。 AB-PCの は 投 与3日 目に 食 欲不 振,胸 や け, 上 腹 部 不 快 感 を訴 え た た め 投 薬 を 中 止 し,他 の1例 は 間 継 続 時 に上 腹 部 痛 を 訴 え た が,1日1g に 減量 後 消 失 した 。 この2例 の他,特 で,AB-Pcで 感 受 性 相 関 を み る と,E. 抗 菌 力 は5濃 度 段 階 劣 る よ う 対 して はAC-98の PCに 度 段 階 劣 つ た 。 健 康 小 児4例 に つ い 比 し4∼5濃 subtilisPSI-219を lanic carboxamido acid)(AC-98)の 抗 菌 力 はAB- 検 定 菌 と して 重 層 法 で, (2例)と250mg(2例)投 間 で500mg投 与(食 事 後2時 で 平均9.1mcg/ml,250mg投 与 で は1時 間 で4.3mcg/ 排 泄 率 は 健 康 小 児2例 に つ い て測 定 した 。 す なわ ち500 mg 1回 投 与 後 の尿 中 排 泄 率 は6時 あつ た 。 治 療 成 績 は,急 間 ま で に86.9%, 性 咽 頭 炎3例,急 性 性 大 腸 炎2例,急 性 消 化 不 良 症4例,急 性 腸 炎2例,急 膀 胱 炎1例,計12例 に つ い て検 討 した 。す な わ ちAC-98 中4例 に 分 服2∼9日 間使用 し には カ プ セ ル で,8例 に は散 剤 で 投 与 した 。 な お 効 果 判 定 は 著 者 らの 規 準 に 則 つ た 。 治 療 検 討 効 果 は 著 効2例,有 で 腸 管 系 疾 患8例 西 村 忠 史 ・浅 谷 泰 規 ・小 谷 間)で は2時 間 後 間 後 で は ほ とん ど測 定 不 能 で あ つ た 。 尿 中 た 。 な お12例 penicil- 1回500mg 与 した 。 血 中濃 度 ピ ー ク は 1日40∼50mg/kgを1日4回 小 児 科 領 域 に お け る6-(1-Aminocyclohexane coliで は 高 度 耐 性 菌 で あ る。Proteusに 74.2%で に 副 作 用 は認 め ら れ なか つ た 。 A-7) は1.56mcg/ 対 す るAC-98, 間 に相 関 が み られ た がAB-PC感 受 性 に対 して はAC-98の mlで,6時 副 作 用 と して,1例 上7株 5株 で あつ た 。E. coli, Proteusに 1∼2時 効4例 劣つた。 抗 菌 力 はAB-PCに 血 中濃 度,尿 中 排 泄 量 を 測 定 した 。AC-98 尿 路 感 染 症 例 は とも に大 腸 菌 感 染 で あ るが,急 以 上,全 症 例15例 は7株(29.2%)で 22株 に 対 して もAC-98の てBacillus ブ 菌 に よ る胆 嚢 炎 は著 効 を示 した 。 い し以 上 coliに 対 す る抗 菌 力 はAB-PCに はAC-98,AB-PCの は 無 効 の 成 績 を 示 した 。 肺 炎 の成 績 で あ る。 1日2g20日 AC-98のE. ml 急性 気 管 支 炎2例 は 著 効 お よび 有 効 を 示 し,気 管 支 拡 張症 の うち 肺 炎 球 菌 感 染 の1例 は 最 小 発 育 阻 止 濃 度100mcg/mlな の もの21株(87.5%),AB-PCで 示 した 。 3) 臨 床 成 績:急 性 気 管 支 炎2例,気 気 管支 肺 炎1例,肺 AC-98で 与 群,500mg投 与 群そ れ ぞ れ 平 均55.5%,58.9%を 401 泰 効7例,無 効3例 で 有 効 率 は75% で は 有 効 は5例 で あ つ た 。 な お 副 作 用 と考 え られ る も の は 認 め られ なか つ た 。 大 阪 医 大 小 児科 新 合成 ペ ニ シ リンAC-98に つ い て検 討 を 加 え 次 の 結 果 を え た 。 病 巣 由 来Coagulase陽 性 ブ 菌42株 に大腸 菌24株 に対 す るAC-98の 抗 菌 力 をheart fusion agarを 用 い,寒 天 平 板 希 釈 法 で 測 定 し,同 時 に AB-PC,PC-Gの 外 科 領 域 に お け るAC-98に な らび に 対 す るAC-98感 (誌 上 発 表) 岩 本 英 男 ・川 上 AB-PC,PC-Gで 最小 発 育 阻 止 い し以 上 の も の が6株 は そ れ ぞ れ13株,27株 98とPC-G,AB-PCの で あ つ た 。AC- 感 受 性 相 関 で は,PC-G高 性菌 はAC-9812.5∼25mcg/ml度 お り,PC-G感 は 劣 つ て い る 。 ま たAB-PCで 菌 で はAB-PCよ り2∼3段 階抗菌 力 高 度 耐 性 菌 に 対 して も り1∼2段 に 対 す るAC-98の 度耐 で 発 育 阻 止 され て 受 性 菌 で はAC-98は4∼5段 AC-98はAB-PCよ み ら れ, 階 抗 菌 力 が 強 く,感 性 階 抗菌力 は 劣 つ た。次 に 感 受 性 分 布 を み る と, 郁 大 島 聡 彦 ・鷹 取 睦 美 日本 大 学 医 学 部 石 山 外科 受 性 分 布 に お い て, 感受 性 ピー クは12.5mcg/ml(12株)で 濃 度で100mcg/mlな つ い て in- そ れ と比 較 した 。 す な わ ちCoagulase 陽 性 ブ 菌42株 E. coli24株 A-8) AC-98(6-1Aminocyclohexane cillanic acid)に 就 い て 抗 菌 力,血 carboxamido 中濃 度,尿 peni中 排泄, 臨 床 使 用 成 績 を 検 討 した 。 1. 抗 菌 ス ペ ク トル Staphylococcusは0.8∼3.12mcg/ml, ∼100mcg/ml以 2. 病 巣 分 離 黄 色 ブ菌(63株)の AC-98に mlに %)で E. coliは12.5 上 の 濃 度 で,発 育 が 阻 止 され た 。 感受性 分布 対 す る 感 受 性 値(MIC)は0.8∼ 分 布 し,ピ ー クは12.5mcg/mlに27株(42.9 あつた。 〓100mcg/ 402 CHEMOTHERAPY 3. 血 中 濃 度 500mg内 服30分 13.5mcg/mlで,6時 ∼1時 間 で 最 高 濃 度 に 達 し,平 均 JULY A-11) 産 婦 人 科 領 域 に お け るAC-98の 検 討 間 後 に は ほ と ん ど検 出 で きな か つ た。 (誌上 発 表) 4. 尿 中 排 濃 6時 間 まで の 尿 中 回収 率 は45.6%で 徳 田 源 市 ・金 尾 昌 明 あつた。 中 野 義 雄 ・身 原 正 一 5. 臨 床 使 用 成 績 外 科 疾 患22例 にAC-98を 京 都 府 立 医科 大 学 産 婦 人 科 使 用 し,同 時 に 起 因 菌 の (主 任:徳 田 源 市 教 授) 感 受 性 を 測 定 し,臨 床 効果 を 検 討 した 。 な お,副 作 用 と して1例 ア レル ギ ー 性 発 疹 を 認 め た 。 A-9) 新 経 口PC剤,AC-98に 外 科 領 域 に 於 け るAC-98の つ い て基礎的臨床的検討 を 行 なつた結果を報告す る。 使 用 1) 抗 菌 力:病 巣 か らの 分 離 菌 に つ い てAB-PC,CP, 経 験 CER,CET,CEXと の比 較 を 行 な つ た 。 2) 血 中濃 度:尿 (誌 上 発 表) 中排 泄500mg の 平均 血 中 濃 度 はPeakは30分 柴 田 清 人 ・加 藤 剛 美 ・伊 藤 忠 夫 時 間 ま で に241.5mcg/mlと 名古屋市 立大学医学部第一外科 (主任;柴 れ,24時 田 清 人 教 授) ついて外科 領 域 で の臨 床 成 績 と,な ら び に若 干 の 基 礎 的検 討 を 加 え 1) 抗 菌 力,黄 色 ブ 菌,大 腸 菌 に つ い てAB-PCと 交 叉 耐 性 を 検 討 した 。 ブ 菌 で は ほ ぼAB-PCと の 類 似 した 感 受 性 を示 した が,大 腸 菌 に対 して はAB-PCの ほ うが 数 段 階 以 上 感 受 性 が 鋭 敏 で あつ た 。 2) 血 中 濃 度 及 び 尿 中 排 泄:AC-98 均 値 を示 し,6時 与 後6時 250mg内 服時の 間 に あ り,15.94mcg/mlの 平 3) 乳 汁 中濃 度:膀 帯 血 お よび 羊 水 移 行,性 器 内濃 度, そ れ ぞれ に つ い て4例,6例,3例 (66.7%)に 3) 臨 床 使 用 成 績:今 使 用 し有 効13例,無 ま で に16例 効3例,不 に 使 用 し22例 効 との印象を受けた。 な お,副 A-12) 作 用 と して1例 に 発 疹 を 認 め た 。 泌 尿 器 科 領 域 に お け るAC-98の 応 用 (誌上 発 表) あつ た 。 大 越 正 秋 ・名 出 頼 男 の外科的感 染症に 川 明1例 で あつ た 。 副 作 村 猛 ・川 上 隆 慶 大 泌 尿 器科 用 と して1例 に 発 疹 を認 め た 。 A-10) に つ い て 検 討 した 。 有 効 で あ るが,軽 症 例 の み で 重 症 例 に は 無 間 後 で は測 定 不 能 で あ つ た 。 な お,投 間 まで の 尿 中排 泄 率 は40.3%で 外 科 領 域 に お け るAC-98の 臨 床 我 々 は,6APAを 基 と して 作 られ た 新 しいsemi-syn- thetic penicillinで 成 績 あ るAC-98の 泌尿器科領域に於け る 応 用 の 適 否 を 知 るた め,基 礎 的(細 菌 学 的 研 究,お (誌上 発 表) び 吸 収 排 泄)研 市 川 久 治 郎 ・酒 井 克 治 大 阪 市 立 大 学 第2外 科 新 しい 半 合 成 ペ ニ シ リ ンAC-98の 抗 菌 力,体 液 内濃 究,お よ よ び急 性 感 染 症 に 対 す る試 験 投 与 を 行 なつ た の で 報 告 す る。 A-13)泌 尿 器 科 領 域 に お け るAC-98の 応 用 中 排 泄 を 検 討 した 。 な お,外 科 的 感 染 症20例 泄 あつた。 4) 臨 床 使 用 成 績:現 在 ま で35例 る 機 会 を得 た の で 報 告 す る 。 血 中 濃 度 のpeakは1時 ほ とん どの 排 泄 が 行 な わ 間 まで の 総 排 泄 量 は246.8mcg/mlで,排 率 は40.9%で 我 々 は この 度 新 合 成 ペ ニ シ リンAC-98に 1回 経 口投 与 時4例 後 に,17.3mcg/mlで 6時 間後 に は 測 定 不 能 で あ つ た 。 同 じ例 の 尿 中 排 泄 は6 水 野 貴 男 ・藤 井 修 照 ・奥 田 泰 夫 度,尿 1970 (誌 上 発 表) に 本 剤 を試 用 し,そ の 臨 床 石 神 嚢 次 ・原 効 果 を 検 索 した の で報 告 す る 。 信 二 ・三 田 俊 彦 神 戸 大学 泌 尿 器 科 AB-PCの 新 しい 誘 導 体 で あ るAC-98を 各種尿路感 VOL. 18. NO.4 CHEMOTHERAPY 染 症 に 使 用 し,そ の 臨 床 効 果 を 観 察 す る と と もに,経 403 口 投 与 時 の 血 中 濃 度,尿 中 排 泄 率 を測 定 し,ま た 併 せ て尿 A-15) Aminoalicyelic Penicillinに ょ る耳 鼻 咽 喉 科 感 染 症 の治 療 成 績 路 か ら分 離 した 各 種 菌 に 対 す る 抗菌 力 を も検 索 した の で 報 告す る。 (誌 上 発 表) 1. 臨 床 効果 44例 の尿 路 感 染症 に 使 用 し,著 効18例,有 無 効9例,有 効 率79.5%の 三 辺 武 右 衛 門 ・村 上 温 子 ・西 崎 恵 子 効17例, 関 東 逓 信 病 院 耳 鼻 咽 喉科 成 績 を得 た 。 2. 血 中濃 度 AC-98 徐 0.5g,1.0g 1回 投 与 後 の血 中 濃 度 の ピ ー ク は1時 間 後 に あ り,そ れ ぞ れ20.9mcg/ml,30.7mcg/ 謡 を 示 し,そ の 後 急 速 に 減 少 し,持 続 は4時 間 ま で 認 め られ た 。 0.5g 郎 本 剤 のStaph, aureus 用 をBiophotometerを 209 P株 に対 す る 増殖阻止作 用 い て 増 殖 曲 線 か ら 検 討 した 。 どに つ い て 述 べ る 。 1回 投 与 後 の 尿 中排 泄 率 は 極 め て 良 く, 6時 間 まで に50%以 A-16) 上 の排 泄 を認 め た 。 4. 抗 菌 力 新 合 成PC, 三 国 政 吉 ・大 石 正 夫 ・周 田 茂 雄 間に広 く分 布 し て いた 。 大 腸 菌 に 対 す る抗 菌 力 はAB-PCに で そ の 程 度 は1/2∼1/4で 今 井 正 雄 ・高 橋 篁 子 比 して不 良 新 潟大眼科教室 あつた。 感 受 性 は3.12∼>100mcg/mlの 変 形 菌 に 対 す るAC-98の 眼 科 的 応 用 比 して 同 程 度 か,倍 程 度 良 好 で あ り,0.08∼25mcg/mlの 間 に 分 布 して い た 。 感 受 性 は12.5∼>100mcg/ 間 に 分 布 して お り,緑 膿 菌 は す べ て100mcg/ml 以 上 の 耐 性 を 示 した 。 AC-PCの 眼 科 的応 用 に 関 す る基 礎 的 な らび に 臨 床 的 実験 を行なつた。 1) 教 室 保 存 株 に対 す るAC-PCの 抗菌 力は次の とお り で あ る 。K-W菌25mcg/ml,M-A菌0.025∼0.05 5. 副 作用 mcg/ml,肺 特記 す べ き も の を 認 め な か つ た 。 0.78∼3.13mcg/ml,淋 A-14) Aminocyclohexyl- PC(AC-PC)の ブ 菌 に 対 す る 抗 菌 力 はAB-PCに mlの 一 耳 鼻 咽 喉 科 感 染 症 の 治 療 を 行 なつ た 治療 成 績,副 作 用 な 3. 尿 中排 泄 率 AC-98 慶 臨 床 検 査科 AC-98の 基 礎 と臨 床 炎 球 菌0.2∼6.25mcg/ml,ジ フ テ リー 菌 菌0.39mcg/ml,レ 0.1∼12.5mcg/ml,ブ ンサ 球 菌 ド ウ 球 菌0.78∼25mcg/ml,緑 膿 菌>100mcg/ml。 (誌 上 発 表) 新 島 端 2) 病 巣 分 離 のStaph. 0.78∼ ≧100mcg/mlに 夫 mlに 岡山大学泌尿器科 難 波 克 基 礎 的 にAC-98の お よびAB-PCとMCI-PCの 50株 に 対 す る 感 受 性 は あ り11株(22%)が これ を 占め て い る 。AB-PC との 交 叉 関 係 をみ る と,AB-PC高 一 度 耐 性株 に はAC-PC も高 度 耐 性 を示 し,両 者 間 に 交叉 耐 性 を 認 め た 。 岡 山 市 立 市 民病 院 AC-98を aur. 分 布 し,分 布 の 山 は12.5mcg/ 3) 健 康 成 人2名 に 本 剤500mg1回 経 口投 与 して 血 排 泄 お よび 吸 収,抗 菌 力 中 濃 度 の 推 移 を 検 査 し た 。Peakは1時 相 関,動 15.7mcg/mlの 濃 度 を 示 し,4時 間 後 は 測 定 不 能 で あ つ た 。Cross-over 物 に お け る臓 器 内濃 度 を 検 討 し,さ らに 臨 床 的 に尿 路 感 染 症 に 使 用 し, 認 め た が,6時 か な りの 有 効 症 例 を 認 め た の で 報 告 す る 。 な お 詳 細 は 原 で測 定 したAB-PCの 著 に ゆず る。 2.7mcg/mlを peakに 成 績 で は,peakは2時 示 し,6時 す なわ ちAC-PCで 間 後 あ らわ れ 間 後 も0.4mcg/mlを 間 後 も0.5mcg/mlを はAB-PCに 間 後 で 認めた。 くらべ て よ り速 や か に 達 して 高 濃 度 を示 す が,持 続 が短 か い と い う こ とが 知 られ た 。 4) 成 熟 家 兎 を 用 い て 本 剤 の 眼 内移 行 を 調 べ た 。ACPC 50mg/kgを 経 口投 与 した 際 の 前 房 内濃 度 は1時 後peak値5.0mcg/mlが 間 得 ら れ,以 後 比 較 的速 や か に 減 少 して4時 間 後 に は4.4mcg/mlと な り,6時 間後 404 CHEMOTHERAPY に は測 定 不 能 で あ つ た 。 同 時 に 測 定 した 血 中 濃 度 と の 比,前 房,血 清 比 はpeak時 で16.5%と 比 較 の た め 行 なつ たAB-PC投 2時 間 後 にpeakに な る。 後 漸 減 して6 時 間 後 も測 定 可 能 で あつ た 。 す な わ ちAC-PCの マ ウ ス の 皮 下 感 染 治 療 実 験 ではAB-PCと な つ た が フ ァー ジ型81の 与 時 の前 房 内 濃 度 で は 達 し(1.4mcg/ml),以 JULY A-19) 前 房 内移 行 はAC-PCに 速 や か に 高 濃 度 に 達 し(peak時 くらべ て 約3.6倍),以 後急速 に 同 様 の効 果 が み られ た 。 新 合 成 ペ ニ シ リ ン 剤Aminocy- (誌上 発 表) 次 に 同様 経 口投 与 後AC-PC,AB-PCそ れ ぞ れ のpeak 時 に眼 球 摘 出 して眼 組 織 内 濃 度 を 調 べ た 。AC-PCで 百 瀬 俊 郎 ・熊 沢 浄 一 ・楢 橋 勝 利 は 日高 正 昭 ・清 原 宏 彦 前 眼 部 お よび 眼 内部 組 織 に 良 好 な 移 行 濃 度 を示 した 。 そ 約2∼5倍 九 州 大 学 泌 尿器 科 の高 濃 度 が 認 め られ た 。 5) 臨 床 成 績 嚢 炎,慢 広 域 性PCと 麦 粒 腫5例,眼 性 涙 嚢 炎 各1例,角 瞼 膿 瘍2例,急 性涙 膜 浸 潤,角 膜 潰 瘍 各1例, 角 膜 異 物2例 お よび 穿 孔 性 外 傷3例 の全25例 で あ る。 して はAB-PCが す でに普遍化 して お り,そ の 優 秀 性 は 広 く認 め られ て い る 。 今 回 武 田 製薬 か ら同 様 に広 域 性 の 新 合 成PC剤AC-98が と して投 与 して み た 。 急 性 膀 胱 炎11例,急 小 児 に1回250mg,1日2回 4例,単 麦 粒 腫 に は3∼6日 や 効2,無 を 使 用 して2例 投 与 した 。 間,2.5∼69投 効2の 与 し て 著 効3, 結 果 を 得 た 。 眼 瞼 膿 瘍 は79 と も有 効 で あ つ た 。 急 性 涙 嚢 炎 に は79 で 著 効 を 認 め,慢 性 涙 嚢 炎 の1例 は6g内 服で効 果 を 示 した 。 角 膜 浸 潤,角 膜 潰 瘍 に は そ れ ぞ れ7gを 使 用 開 発 され,提 供 を うけ た の で主 と して 外 来 の単 純 性 尿 路 感 染 症 を 対 象 これ らに 対 して 本 剤 を成 人 に は1回250mg,1日4回, 有 効7,や よ る 尿 路 感 染 症 の治 療 経 過 の 態 度 を示 した 。 外 麦 粒腫9例,内 対し の感 染 実 験 で は ほ と clohexyl-Penicillin(AC-98)に 減 少 して 持 続 が 短 い こ とは 先 の 血 中 濃 度 に お け る と同 様 してAB-PCの 対 比 して 行 感 染 治 療 で はAB-PCに て若 干 そ の成 績 が お とつ た 。 他3種 ん どAB-PCと 1970 純 性 尿 道 炎2例,合 例 の 合 計20例 で あ る。 臨 床 効 果 の 判 定 基 準 は 従 来 か ら わ れ わ れ が 用 い て き た 方 法,す な わ ち1)自 し,2)尿 性腎孟腎炎 併 症 を 有す る慢 性 膀 胱 炎3 所 見 が 正 常 化 し,3)尿 覚症 が軽 快 中 細 菌,尿 道 分 泌 物 中 細 菌 が 消 失 した も の を著 効 と し,こ の3条 件 の うち1な い し2条 件 を 満 足 す る もの を 有 効,い ず れ の条 件 も満 足 して 治癒 させ た 。 角 膜 異 物 除 去 後 お よび 穿 孔 性 外 傷 に 対 しな い もの を 無 効 とす る 方 法 を 用 いた 。 そ の結 果,著 して も 本 剤 は 感 染 防 止 に有 効 で あ つ た 。 副 作 用 と して2 9例,有 例 に軽 い 胃腸 障 害 を み た ほ か 重 篤 な も の は1例 た 。 単 純 性 の と くに 急 性 の もの は 自然 治 癒 の傾 向が 強 い もみ られ な か つ た。 A-17) もの で あ るが,こ ciohexyl-Peniciilin(AG-98)の 続 した も の は6株,菌 肇 皮 膚 科 領 域 に 於 け るAC-98の 交 代 現 象 を 来 した も の1株 交 代1株 で あ り,グ ラム陽 性 球 な お,副 作 用 は 全 例 に認 め な か つ た 。 検 (誌上 発 表) 樋 口 謙 太 郎 ・五 島 応 安 ・栗 田 諒 一 九 州大 学 皮 膚 科 ドー球 菌 マ ウ ス 皮 下 感 中消 続1株 で あ つ た 。 広 域 性 の も の で あ る こ とが これ か ら も判 る。 討 染 治 療 実 験 成 績 お よび 臨 床 成 績 に つ い て の べ る。 続5株,菌 菌 群4株 中 消 失3株,存 詳 細 は 原 著 で 報 告 す る。 試 験 管 内抗 菌 力,ブ 株,存 失11株,存 岡山大学 皮膚科 AC-98の 効 なつ の こ とを 考 慮 に 入 れ て も充 分 の 効果 を で あ つ た 。 菌 種 別 に み る とグ ラ ム陰 性 桿 菌 群17株 谷 奥 喜 平 ・荒 田 次 郎 ・藤 田 慎 一 薫 ・小 玉 とな り有 効 率 は75%と 細 菌 学 的 な効 果 を検 討 して み る と消 失 した も の は14 治 験 (誌上 発 表) 徳 丸 伸 之 ・三 好 効5例 あ げ て い る と考 え られ る 。 皮 膚 科 領 域 に お け るAminocy- A-18) 効6例,無 VOL. 18. NO. CHEMOTHERAPY 4 M1∼25ミ M-1) ノサ イ ク リン 405 M-3) Minocyclineに 新 し い テ トラ サ イ ク リ ン 誘 導 体 "Minocycline"に 関 す る薬 理 学 的 研 究(第2報)体 内 分 布 関 す る 細 菌 学 的 (誌上 発 表) 研 究 中 塚 正 行 ・荒 谷 春 恵 ・河 野 静 子 (誌 上 発 表) 建 石 英 樹 ・藤 田 元 二 中 沢 昭 三 ・小 野 尚 子 ・ 目片 広 島 大 学 医 学 部 薬 理学 勇 西 野 武 志 ・西 田 克 次 ・藤 田 吉 彦 山 田 勝 人 ・和 島 Minocyclineの 剛 京 都 薬 科 大学 微 生 物 学 1) 血 清 内 濃 度 に く ら べ 各 臓 器 内,組 織 内 濃 度 は 高 抗 菌 ス ペ ク トラ ム,臨 床 分離 株 に 対 す る感 受 性,交 叉 耐 性,抗 菌 作 用 に 及 ぼ す 諸 因 子 の 影 響,抗 菌 作 用 の 作 用 型式,耐 泄,マ 性 獲 得,ラ 体 内 分 布 を マ ウ ス お よび ラ ッ トに つ い て検 討 した 。 ッ トに 於 け る 吸 収 ・体 内 分布 ・排 ウス 実 験 的 感 染 症 に 対 す る 治 療 実 験 な ど の諸 方 面 く,肝 臓 か ら相 当量 が胆 汁 内 排 泄 され る 。 尿 中 排 泄 は き わめ て少ない。 肝 臓chloroform抽 出画 分 濃 度 はBuffer抽 よ りも 大 で あ り,肝 臓 内lipipに に つ い て既 知 テ トラサ イ ク リ ン系 抗 生 物 質Tetracycline が 生 物 学 的 活 性 を 失 なつ て い な い こ とを,薄 お よ びDemethylchlortetracyclineと グ ラ フ ィか ら知 つ た 。 果,殺 菌 的 作 用 お よびTC耐 比較 検 討 した 結 性菌 に 対 す る 有 効 性 な ど 従 来 の テ トラサ イ ク リン系 抗 生 物 質 に は 見 られ な か つ た 2,3の 新 しい 特性 を 持 つ た 優 れ た 抗 生 物 質 で あ る こ とを 確 認 した 。 M-2) 薬 理 学 的 研 究(第 性 毒 性 お よび 一 般 薬 理 作 用 (誌 上 発 表) の 他 の 臓 器 お よび 組 織 で は 貯 溜 され なか つ た 。 仔 血 清/母 体 血 清)で M-4) Minocyclineの (誌 上 発 表) 真 下 啓 明 ・加 藤 康 道 ・斎 藤 急 性 毒 性(マ ウス お よび ラ ッ ト),(〓, 松 井 克 彦 ・出 内 秀 人 LD 50は マ ウス で は2.050mg/kg(PO-〓),1,710mg/ 北海道大学 第二内科 kg(PO-〓),243mg/kg(IP-〓),229mg/kg(IP-♀), 佐 お よび ラ ッ トで は2,000mg/kg<(PO-〓,♀),367mg/ 作 用 を しめ し,作 用態 度 は 同一 傾 向 で あ る が最 少 作 用濃 度 は 概 して 同一 程 度 か また は, や や大 きい 傾 向 が み られ,し た が つ て,毒 性 の 少 な い 秀 れ た 広領 域 作 用抗 生 物 質 の1つ と考 え られ る 。 藤 幹 弥 札 幌市 立 病 院 あ り,経 口適 用 群 で 古 き らか に高 値 を しめ し毒 性 川 博 釧 路 市 立病 院 が 低 い 。 な お動 物 の 種 お よび 性 に よ る差 は ほ とん どみ ら と同 様 にCholinergicな 玲 松 本 義 孝 ・桜 庭 喬 匠 ・田 中 一 志 ♀),お よび 一 般 薬 理 作 用 に つ い て検 討 した 。 れ なか つ た 。つ ぎ に一 般 薬 理 作 用 で は 他 のTetracycline 基 礎 お よび 臨 床 研 究 広 島大 学 医学 部 薬 理 学 は 非 経 口適 用 群 に く らべ,あ の結合率 は大き い が,そ の 過 半 量 は 生 物 学 的 活 性 を しめ した 。 大 西 黎 子 ・河 野 静 子 kg(Ip-〓),331mg/kg(IP-♀)で 仔/母 体 あつた。 中 塚 正 行 ・荒 谷 春 恵 Minocyclineの 層 ク ロマ ト 3) 胎 仔 内 移 行 率 は マ ウ ス で は66.27%(胎 4) 血 清 蛋 白 お よび 肝microsomeと 1報)急 の大部分 2) 連 続 経 口投 与 の際,肝 臓 内 濃 度 は や や 持 続 的 で あ るが,そ 血 清),お よ び ラ ッ トで は8.7%(胎 Minocyclineの 出のそれ 貯 溜 され,そ Minocyciineに っ い て 以 下 の点 を検 討 した の で報 告 す る。 1. 黄 色 ブ ドウ球 菌 お よび 大 腸 菌 に 対 す る抗 菌 力。 2. ヒ トに200mg 排 泄,尿 1回 経 口投 与 後 の 血 中 濃 度 と尿 中 中濃度。 3. イ ヌに 静 注 時 の 血 中,尿 中,胆 汁 中濃 度 と 回収 率, お よび 各 ク リア ラ ンス値 と減 少 率,な 4. ラ ッ トに20mg筋 に静注 時の組織濃度。 らびに分布容積。 注 時 の 組 織 濃 度,お よび イ ヌ CHEMOTHERAPY 406 5. イ ヌに 門 脈 内投 与 時 の 肝 静 脈 濃 度 と胆 汁 排 泄 お よ び 肝 内 濃 度 をTCと 比較。 JULY 1970 目さ れ た 。 マ ウ ス臓 器 ホ モ ジネ ー ト処 理 に よ る 力価 減 少 を 残 存 率 で 示 す と,各 臓 器 ほ ぼ 同等 で30∼50%と 6. 組 織 に よ る不 活 性 化 を ラ ッ ト組 織 を 用 い て検 討 。 なつ た。 ヒ トの血 中濃 度 に お よぼ す 食 餌 の影 響 を 牛乳 と同 時 に 7. 金 属 イ オ ンに よる 抗 菌 力 の変 化 を 検 討 。 8. ウ シ血 清 を 用 い て 蛋 白結 合 率 を セ ロ フ ァ ン嚢 法, MINO 200mgを 投 与 した と き と,空 腹 時投 与 とを 比 較 す る と,牛 乳 との 同 時 投 与 に よ り血 中 濃 度値 の 全 体 的 な 限 外 〓 過 法 お よ び超 遠 心 法 で 比 較 。 9. 臨 床 例 の検 討 。 低 下 を み とめ た が,そ ヒ トにMINO 10. 副 作 用 のパ タ ー ンは 不 変 で あ つ た 。 200mg 1回 投 与 後104時 間 まで の尿 中 ・便 中総 排 泄 量 を 測 定 す る と,平 均 して 尿 中 へ は22.8 M-5) Minocyclineに 関す る研 究 %,便 中 へ3.0%,計25.8%が MINO投 北本 治 ・深 谷0太 ・友 利 玄 一 臨 床 的 に 呼 吸 器 感 染 症4例 全 例 有 効,腎 孟 炎3例 導 体Minocyclineに 諸 剤 と比 較 しつ つ2,3の 与 例 の便 中 濃 度 は だ い た い10∼40mcg/9と 比 較 的低 値 で あ つ た 。 東 大 医 科 研 内科 新 しいTC誘 つ い て,既 存TC 検 討 を行 な つ た 成 績 を 報 告 す る。 例 に 有 効,大 腸 炎1例 黄 色 ブ ドウ球 菌 の 感 受 性 を 化 学 療 法学 会 標 準 法 に よ り ≧0.2mcg/mlに た 。TC感 受 性 菌 で は 他 のTC剤 が,TC耐 性 菌 で は,TCに に 比 し4∼5枚 分布 し との差 は 少 な か つ た M-6) demethyl TC (誌上 発表) 菌 作 用 を み る と,そ の 差 は 五 味 二 郎 ・青 柳 昭 雄 ・富 岡 一 小 穴 正 治 ・満 野 嘉 造 ・河 合 健 山 田淑 儿 に お よん だ 。 与 群 が もつ と もす ぐれ た 成 績 を収 めた。 用 い る 重 層 法 に て, 緩 衝 液 希 釈 に て 作 製 した 。 馬 血 清 希 釈 で は 阻 止 帯 が 高 濃 度 で 短 縮 し,低 濃 度 で 延 長 を示 した 。Cup法 B. subtilis, B. cereus, Staph. aureusを で試 験 菌 を 用 い て比 較 した が,曲 線 の 変 動 は 少 なか つ た 。 ヒ トに初 回200mg,12時 た と き の血 中 濃 度 はpeak 0.5mcg/ml程 間 毎 に100mgず 1.2mcg/ml程 つ投与 し 度,bottom 間の尿中排泄量 は投与量 の あつた。 ついて基礎 ならびに臨床的検討を行 な I試 験 管 内 抗 菌 力:本 学 会 指 定 の 平 板希 釈 法 に よ り Coaglase陽 性 ブ菌55株 に対 す る 本 剤 の 試 験 管 内抗 菌 力 を,TC,DQTC,DMCTと mlの 比 較 し な が ら 測 定 した 。 性 ブ 菌 に対 す る 本 剤 のMICは25∼0.2mcg/ 問 に 分 布 した 。 また0.8mcg/ml以 下 のMICを 示 した 株 の 割 合 は,本 剤 に つ い て は55株 %)で あ つ た の に 対 し,TCで 34株(61.8%),DMCT 中47株(85 は30株(54.5%),DOTC 33株(60%)で あ り,本 剤 は 最 もす ぐれ た 成 績 で あつ た 。 またTC100mcg/ml以 犬 に15mg/kg経 口投 与 した と き の 胆 汁 中 ・尿 中濃 度 は 同 程 度 で とも に 血 中 濃 度 の 約10倍 中 濃 度 のpeakは tetracycline つたので報告 する。 Coaglase陽 度 で だ い た い 維 持 され,蓄 積 を み と め な か つ た 。 この と き最 初12時 6.1%で 7-Dimethylamino-6-deoxy-6-demethyl (Minocycline)に 濃 度 測 定 用標 準 曲 線 を,209Pを 山田幸寛 慶 応 大 学 五 味 内科 マ ウス の 黄 色 ブ ドウ球 菌 感 染 に おけ る膿 瘍 阻 止 効 果 を 比 較 す る と,MINO投 基 り小 さ い 値 を 示 した 。 液 体 培 地 を 用 い て制 菌,殺 (Minocycline)の 礎 な らび に 臨 床 的 研 究 は0.8∼>100mcg/mlに 性 菌 で は い くぶ んTCよ 1回 次 い で100mg 7-Dimethyiamino-6-deoxy-6- の差 で す ぐれ て い た 。 各 種 グ ラ ム陰 性 桿 分 布 し,TC耐 5∼8管 200mg まい ・嘔 気 が 起 り,投 薬 中 止 に よ り 軽 快 した 。 比 し 平 板7∼8枚,DOTC 菌 の感 受 性 は種 々で,MIC値 中2 有 効 と され た 。 副 作 用 と して は1 例(37才,女)にMINO 数 回 服 用 後 か ら,め 測 定 す る と,多 くの 株 は1.6∼ 回 収 され,残 余 は 不 明 で あつ た 。 (誌上 発表) を み とめ た 。血 麻 酔 の 影 響 もあ つ て18時 間 後 に あ り, 47時 間 ま で 検 出 され た 。 マ ウ ス に40mg/kg経 に 高 度 耐 性 を示 す15株 mcg/ml以 値 は肝 ・脾 ・血 清 ・肺 ・腎 の 順 と な り,腎 の 低 濃 度 が 注 下 のす ぐれ たMICを 上 に 対 して 本剤 は0.8 しめ した 。 II マ ウス 実 験 的 ブ菌 感 染 症 に 対 す る治 療 効 果,Coaglase陽 口投 与 時 の 臓 器 内濃 度 のpeak の うち10株 性 ブ 菌 を ブ イ ヨ ン中 で24時 間 増 菌 し,5%Gas- tric mucin溶 液 に10%の 割 合 に 混 じ,こ の0.5mlを マ ウ ス腹 腔 内 に 接種 した 。 感 染30分 後 に,本 剤,TC, VOL. 18. DOTCを NO. CHEMOTHERAPY 4 447 そ れ ぞ れ1回 経 口投 与 し,生 残 率 か ら こ の3 者 の治 療 効果 を 比 較 検討 し た 。TC感 無 治療 コ ン トロー ル群 は 感 染36時 %及 び90%の 感 染36時 受 性 ブ菌 感 染 群: 間 後 ま で に全 て 死 亡 した の に対 し本剤0.5mg,1mg投 4. 臨 床 成 績 5. 副 作 用 与 群 は それ ぞ れ70 生 残 率 を 示 した 。TC耐 M-8) Minocyclineの 性 ブ 菌 感 染 群: (誌上 発 表) 間 後 ま で に コ ン トロ ール 群 は半 数 が死 亡 した の に対 し,本 剤1mg,2mg投 与 群 と も に100%の 大 久保 生 残 率 を示 した 。 以上 の成 績 は い ず れ もTC,DOTC群 滉 ・藤 本 安 男 ・岡 本 緩 子 束 田 二 郎 ・牧 野 純 子 に 関 西 医 大 内科 比 し若 干 す ぐれ て い た 。 III 血 清 蛋 白 と の 結 合 に つ い て:平 衡 透 析 法 に よ り本 1. 病 的 材 料 か ら分 離 した ブ ドウ球 菌 お よび 大 腸 菌 の 剤 と馬 血 清 蛋 白 の結 合 率 を 測 定 した 。 す なわ ちVisking Minocyciineに Tubeを す る感 受 性 との 比 較 。 用 い 内 液 を 本 剤10mcg/mlの 液 をpH7.4の リン酸Bufferと 透 析 を行 な い,Cook株 馬 血 清 溶 液,外 し,9℃48時 cycline系 OTC 22.6%, あつ た 。 同 時 に 測 定 し たTC DMCT 55.6%, る と,本 剤 は他 のTC系 DOTC 抗 生 物 質 のそ れ との比 較 。 4. 健 康 成 人 に 投 与 した場 合 の 血 中 濃 度 な ら び に 尿 中 28.8%, 59.6%と 対 3. 家 兎 に お け る胆 汁 内排 泄 。 濃 度 を測 定 し結 合 率 を 算 出 した 。 本 剤 の馬 血 清 蛋 白 との 結 合 率 は65%で 対 す る 感 受 性 と他 のTetracyclineに 2. ラ ッ トに 経 口投 与時 の 臓 器 内濃 度 と,他 のTetra- 間平衡 を用 い て 重 層 法 に よ り内 外 液 中 基 礎 的 臨 床 的 効 果 比 較す 排泄。 5. 各 種 感 染 症 に対 す るMinocyclineの 薬 剤 よ り高 率 に 血 清 蛋 白 と結 臨床 効 果 。 合 す る。 IV 血 中濃 度 な ら び に 尿 中 回 収 率:健 康 成 人 男 子5例 に本 剤200mgを 朝 食 後30分 度 お よび 尿 中 回収 率 をCook株 を 用 いた 重 層 法 に よ り測 間0.4mcg/mlで 尿 中 回収 率 は7.7%と 臨 床 成 績:主 Minocyclineに (誌上 発表) 間0.7,6時 三 木 文 雄 ・東 あ つ た 。24時 閥 まで の 低率 であつた。 と して 呼 吸 器 感 染 症 患 者20例 に本剤を した が,一 部 の症 例 に は400mg/日 羽田 同 ・塩 田 憲 三 大 阪 市 立 大 学 医 学 部 第 一 内科 を Tetracyclineの 効4例(20%), demethyl-6-deoxy 不 明3例(15%)で は いず れ も本 剤 Minoと 2∼3錠 服 用 後 目ま い を うつ た え た 症 例 で あ る 。 目 まい 重 篤 と思 わ れ る副 作 用 は み とめ られ な か つ た 。 Minocyclineに 関 す る研 究 新 しい誘 導 体,7-Dimethylamino-6tetracycline; Minocycline(以 下, 略 す)に つ い て 基 礎 的 検 討 を 加 え る と 共 に 内 科 系 感 染 症 に使 用 した 成 績 を 報 告 す る 。 は投 与 中 止 後 た だ ち に 消 失 して い る。 な お 目ま い の 他, M-7) 嶋 満 ・尾 碕 達 郎 ・杉 山 浩 士 投 与 した 。 効 果 は有 効13例(65%),無 あ つ た 。 不 明の3例 朋 嗣 ・岩 崎 赤 尾 投 与 し,臨 床 効 果 を 検討 し た 。 投 与 量 は初 日300mg2 日以 後200mgと か んす る基 礎 的 な らび に 臨 床 的 研 究 に 内 服 させ た 際 の血 中 濃 定 し た 。 平 均 血 中濃 度 は1時 間0.2,3時 間0.5,12時 M-9) 1) 抗 菌 力:病 巣 分 離 ブ ドウ球 菌,大 腸 菌,肺 炎 桿 菌 お よび 赤 痢 菌 に 対 す るMino, Doxycyclineお よびTC の 抗 菌 力 を比 較 した 。 測 定 法 は いず れ も 日本 化 学 療 法 学 会標準法 である。 ブ 菌 はMinocyclineに (誌 上 発 表) 上 斎 田 藤 泰 ・松 本 文 夫 ・中 村 昇 篤 ・野 田 一.雄 ・嶋 田 甚 五 郎 古 屋 千 鶴 子 ・大 森 雅 久 存 在 し,TC 100mcg/mlま 6.25mcg/ml以 感 受 性 を 示 す3群 が た はそ れ 以 上 の 耐 性 でMino 下 で 発 育 が 阻 止 され る 菌 が か な り存 在 大 腸 菌,肺 炎 桿 菌,赤 痢 菌 に お い て は,TC感 ついて下記の事項につ いて検討を加え た の で報 告 す る。 対 す るMinoの TC 1. 抗 菌 力 100mcg/ml以 mcg/mlに 2. 吸 収 ・排 泄 ・臓 器 内濃 度 3. 発 蛍 光 能 を 応 用 したMinocyclineの 対 して0.39mcg/ml,3.12∼ よび50mcg/mlの す る。 東 京 慈 恵 会 医 科 大 学 上 田 内科 Minocyclineに 6.25mcg/mlお Minoの 体 内分布 抗 菌 力 はTCよ り2∼3段 性菌 に 上 の耐 性 菌 も大 部 分Mino 階 劣 る が, 50∼100 よ り発 育 が 阻 止 され る。 抗 菌 力 とDoxycyclineの 認 め られ な い 。 抗菌力に は大 差 が CHEMOTHERAPY 408 2) 吸 収 ・排 泄:Mino の ピ ー ク は,多 100mg投 1回 経 口投 与 時 の 血 清 中 濃 度 くの 場 合 投 与 後1∼2時 与 時 は0.74∼0.78mcg/ml,200m9投 は1.0∼3.0mcg/mlを し,24時 与群 は0.35∼0.84mcg/mlを 示 した 。 与 群 で は平 均4.8%で な お,初 回200mg,以 Minoを 後24時 投 与 した1例 内服2時 ブ 菌 に よ る空 洞 切 開 術 後 創 面 感 染 に対 しMNC内 に つ い て,MNCに よ るMIC以 間 毎 に100mgの にMinoを よ るMIC (誌 上 発 表) 化膿 症1例,肺 藤 井 良 知 ・紺 野 昌 俊 ・周 田 一 穂 投 与 した 。 初 回投 あ り,以 後12ま 八森 た は24時 啓 ・生 方 公 子 東 大分院小児科 中2例 は 著 効,1例 炎 は 著 効,気 管 支 拡 張症3例 は 副 作 用 のた め よ る慢 性 気 管 支 中Hemophilusに 炎 桿 菌 を 分離 した1例 よ る もの は有 効,緑 膿 菌 を 分 離 は 判 定 不 能 に終 つ た 。 気 管 支 喘 息4例 中2例 は 1. 抗 菌 力 につ い て 小 児 の 急 性 気道 感 染 症 の咽 頭 か ら 分 離 され た コア グ ラ ー ゼ陽 性 ブ 菌 に つ い て,TCお よ びDOTCと の交叉耐 性 の有 無 を し らべ た 。 そ の 結 果A)TC,DOTC,Minocycline3剤 にMICが 高 濃 度 で あ る群 と,B)TC,DOTC 肺 炎 球 菌 の 感 染 例 で あ り共 に 著 効,大 腸 菌 を 分 離 した1 に 対 して はMICが 例 も 著 効 を 収 め た が,Enterabacterを 分 離 し た1例 低 濃 度 で あ る 群 と,C)TCに 有 効 の成 績 で あ る 。 細 菌 性 肺 炎4例 中 肺 炎 球 菌 に よ る2 は よ る1例 は 著 効 を 収 め,悪 性 リンパ は 有効 の 成 績 で あ り,PAPも 収 め た 。Hemophilusに 著効を よ る 肺 化 膿 症 は 著 効,肺 癌 混 合 感 染 は 無 効 に終 つ た 。 Minocyclineに 高 濃 度 でMinocyclineに は低 濃 度 で あ る群 と,D)3剤 度 で あ る群 との4群 の菌 株 は,ブ 対 しては は 高 濃 度 で,DOTCと と も低濃 に大 別 で きる 。 この 中A)とB)の ロ フ ァー ジ に よるTC耐 群 性 導 入 可 能 な株 で あつた。 2. 吸 収 排 泄 に つ い て 中著 効12例,有 効3例,無 効1例,効 果 の成 績 で あ る。 副 作 用 と して,1例 上 にTCに の基 礎 的 臨 床 的 検 討 性 気 管 支 炎1例, 効 果 判 定 不 能 に 終 つ た 。Hemophilusに 全 症 例18例 服に 与 後 分離 菌 株 小 児 科 領 域 に 於 け るMinocycline つ 経 口投 与 した 。 急 性 気 管 支 炎3例 判 定 不 能2例 のMNC投 の 上 昇 が 認 め られ た 。 染 を 伴 な つ た 気 管 支 喘 息4例,細 与 量 は い ず れ も200mgで 腫 に 併 発 した1例 服後 にお らか な発 育 阻 止 力 が 認 め られ た 。 ある。 発 性 異 型 肺 炎1例,肺 例,Hemophilusに 250 性 ブ 菌 に 対 す るMNC 間 後 血 清 の抗 菌 力 を 見 る と400mg内 M-11) 癌 混 合 感 染1例,計18例 した1例 服2時 間 後 の血 清 中 濃 度 はTC の 血 清 中濃 度 は0.38∼2.18mcg/ 気 管 支 拡 張 症3例,感 は 著 効,肺 200mg内 服 後 に ほ ぼ 匹 敵 した 。TC耐 よ る 治療 を 試 み た が,内1例 3) 臨 床 成 績:急 性 気 管 支 炎3例,慢 間 毎 に100mgず MNC mg内 与 群 で は 平 均5.4 間 を 維 持 した 。 菌 性 肺 炎4例,原 1970 育 を 阻 止 した 。 い て の み,明 与 群 は0.13∼0.19mcg/ml, 24時 間 内 の 尿 中 回 収 率 は100mg投 %,200mg投 与時 示 し,そ の 後 きわ め て徐 々に 減 少 間 後 も100m9投 200mg投 mlの 間 後 に 存在 し, JULY 小 児 に4mg/kg,2mg/kg経 口服 用 さ せ,血 中濃 度 お よ び 尿 中 排 泄 率 を測 定 した 。 血 中 濃 度 はpeakは に 悪 心,1例 に 食 欲 不 振 を来 た し, と もに 投 薬 不 能 に陥 つ た 以 外,認 む べ き 副 作 用 は 現 わ れ な かつた。 ぞ れ2.8mcg/ml,2.0mcg/ml前 15%前 それ 後 で 尿 中 の 排 泄 は5 後 で あ る。 3. 主 と して マ イ コプ ラス マ 肺 炎 に 使 用 した 成 績 に つ い て。 M-10) Minocyciineに 関 す る臨 床 的 研 M-12) 究 外 科 領 域 に お け るMinocycline に つ い て (誌上 発 表) (誌上 発表) 河 盛 勇 造 ・西 沢 夏 生 ・福 原 隆 岩 本 英 男 ・川 国立泉北病院 Minocyclim(MNC)の 試 験 管 内抗 菌 力 を,日 日本 大 学 医学 部 石 山 外 科 Minocyclineに TCと 1. 抗 菌 スペ ク トル ほ ぼ 同 程 度 の 抗 菌 力 を 認 め た 。 且 つTCな 性 を 有 す る2株 に も0.78mcg/mlで どに 発 郁 大 島 聰 彦 ・鷹 取 睦 美 本化 学 療 法 学 会 標 準 法 に よ り検 討 した 結 果,ブ 菌 に 対 して0.20 ∼0.78mcg/mlのMICを 示 し,DMCTよ りや や 劣 り, 100mcg/ml耐 上 従 来 のTC系 就 い て 以 下 の 検 討 を行 なつ た 。 薬 剤 に 比 し,1∼2濃 度段 階 優 れ た 抗 菌 CHEMOTHERAPY VOL.18.NO.4 力 を示 した 。 409 外 科 的 感 染 症20例 2. 病 巣 分 離 黄 色 ブ 菌(59株)の 全株 が0.4∼50mcg/mlの 感 受性 分 布 て も有 効 で あつ た 症 例 が2,3み 間 に 分布 し,100mcg/ml 以 上 の耐 性 株 を 認 め ず,い わ ゆ る2峰 性 を 示 さ な か つ た。 3. 病 巣 分離 大腸 菌(25株)の Tetracyclineと 外 科 領 域 に お け るMinocycline 相 互 交 叉 耐 性 を示 した 。 (誌 上 発 表) 中 平 公 士 ・酒 井 克 治 ・岡 本 源 八 服 後2時 間 で 最 高 血 中 濃 度 平 均1.10mcg/ mlに 達 し,12時 間 後 に も0.52mcg/mlと つ た 。 尿 中 回収 率(6時 られ た 。 副 作 用 と して の臨 床 試 用 成 績 よび そ れ 以上 に 分 布 し, 4. 血 中 濃 度,尿 中 排 泄 200mg内 大 阪 市 立 大 学 第2外 科 持続的 で あ 間 まで)は 平 均1.95%と 低か 外 科 的 感 染 症 か ら分 離 され た 病 巣 由 来 黄 色 ブ菌82株 に対 す るMinocyclineの つた。 抗 菌 力 を 測 定 した 。 さ ら に,4 5. 胆 汁 内濃 度 例 の健 康 成 人 を も ち い,Minocycline 内服 後2∼6時 投 与 後 の 血 中 濃 度 を 測 定 した 。 そ の結 果,投 間 で 血 中 濃 度 の20∼30倍 の高 濃 度 に に 平 均1.69mcg/mlの 排 泄 され た 。 200mg1回 24時 間 後 に お い て もな お,0.45mcg/mlの 外科 疾 患20例 持 長 して い た 。 ま た,200mg投 に 使 用 し有 効 率75%で,副 作用 とし べ た と こ ろ,24時 て 胃腸 症 状 を 認 め た. 与後 血 中濃 度 が 与 後 の 尿 中排 泄 を し ら 間 内 の平 均 排 泄 率 は3.64%で あ っ た。 外 科 領 域 に 於 け るMinocycline 外 科 的 感 染 症 患 者20例 の 基 礎 的 並 び に 臨 床 的 使 用 成 績 にMinocyclineを 投 与 し,そ の 臨 床 効 果 を検 討 した が,ほ Minocyclineに (誌 上 発 表) か わ らず,本 伊 藤 忠 夫 ・藤 井 修 照 経 口的 に とん どの 症 例 は よ く反 応 し高 い 有 効 率 が え られ た 。 これ ら の症 例 の な か に は 起 因 ブ菌 がTC耐 柴 田 清 人 ・花 井 卓 雅 ・加 藤 剛 美 性 で あ つ た に もか 剤 が 著 効 を示 した 症 例 もふ くまれ て い る。 しか し,臨 床 治 験 例 の うち,本 剤 投 与 後 に嘔 吐,胸 や 名 古 屋 市 立大 学 第 一 外 科 学 我 々は 今 回Tetracycline系 経 口 与3時 間 後 高 い 血 中 濃 度 が え ら れ,投 6. 臨 床 使 用 成 績 M-13) 効3例 の 性 菌に対 し は 胸 や け,悪 心 が1例 ず つ み られ た 。 M-14) 感 受 性 分布 全 株 が3。12∼100mcg/mlお に 使 用 し有 効17例,無 成 績 で あつ た 。 この 中 に はTetracycline耐 け,食 欲 不 振 お よび 胃部 不 快 感 な どの 症 状 を訴 え た もの 新 抗 生 剤Minocycline が あ る。 に 就い て 外 科 領 域 に 於 け る基 礎 的 並 び に 臨 床 的 検 討 を加 M-15) え た ので 報 告 す る。 1) 抗 菌 力:黄 色 ブ 菌 で はMinocyclineはfietracyclineに 較 べ て3∼4段 産 婦 人 科 領 域 に お け るMinocyclineに 階 鋭 敏 に な つ て い る。 大 腸 菌 水 野 重 光 ・高 田 道 夫 に 関 して は この 両 老 は 相 関 関 係 が み られ た 。 佐 野 慎 一 ・上 山 卓 也 2) 血 中濃 度 お よ び尿 中 排 泄 Minocycline peakに 200mg内 達 し1.5mcg/ml前 順天堂大学 医学部産婦人科学 教室 服 時 の 血 中 濃 度 は3時 間 で 後 の 値 を 示 し,24時 測 定 可 能 で あつ た 。 また 投 与 後24時 率 は5%前 関す る研 究 間で も 間 まで の尿 中 排 泄 後であつた。 3) 胆 汁 中 移 行 濃 度 臨 床例 に 於 い て の 胆 汁 中移 行 濃 度 は 血 中 濃 度 の5∼15 倍 の値 を 示 した 。 Minocyclineに つ い て基 礎 的,臨 床 的 研 究 を行 な い, 次 の成 績 を え た 。 1. 感 受 性 Minocyclineの mcg/mlの 病 原 ブ菌 に 対 す るMICは0.19∼1.56 間 に 分布 し,TC,DMCT,MOTC,DOTC耐 4) 脳 脊髄 液 中 移 行 濃 度 AB-PC,CP,KM,SMのMICと 脳脊 髄 液 中 移 行 濃 度 は 臨 床 例 に 於 い て血 中 濃 度 の 平 均 MICに 30%前 後 の値 を 示 し,ア ク ロマ イ シ ンの 場 合 の10%以 下 に較 べ て 良好 な移 行 を示 した 。 5) 臨 床使 用 成 績 性 の ブ 菌 に も 良 好 な 感 受 性 を 示 した 。 な おCER,CEX,PC, も比 較 し た がCERの 近 い値 が え られ た 。E. coliに 対 す る 感 受 性 分 布 は100mcg/mlと3,12mcg/mlと TC系 抗 生 物 質 とほ ぼ 同 程 度 のMICを 2. 体 液,臓 器 内濃 度 の 両 極 端 に あ り他 の 示 した 。 CHEMOTHERAPY 410 1) 血 中 濃 度 200mg 検定菌 よ り化 学 療 法学 会 規 準 に 従 が い測 定 した 。 最 高血 中 濃 度 は2∼4時 5.4∼3.4mcg/mlを 示 し,12時 ∼0.8mcg/ml認 間 に あ り 間 後 に お い て もな お0.6 め られ た 。 2) 尿 中 排 泄 値 感 染 症9例 効2例,有 に 使 用 し,著 二 効2例,有 性 の尿 路 効3例,無 有 効 率55.5%の,全 体 と して24例 用 し,著 効14例,有 効4例,無 Mino 100mg,200mg mcg/mlを 3) 性 器 内濃 度 1回 経 口投 与 後4∼5時 内濃 度 は6.2∼2.1mcg/miと 間 の子 宮,卵 巣,卵 管 比 較 的 高 い 値 を 示 した 。 効4例, の尿 路 感 染 症 に使 効6例,有 効 率75% 1回 経 口投 与 後 の 血 中 濃 度 の 1回 経 口投 与 後50分 mcg/ml,2時 間30分 の膀 帯 血 中 濃 度 は0.19 後0.59mcg/ml,そ あ っ た。 200 mg 1回 経 口投 与 後 の 尿 中 排泄 を 健 康 成 人2 24時 間 まで の 排 泄 率 は健 康 成 人 で は10∼20%,腎 間 に あ り(9.6mcg),12時 あっ IV 抗 菌 力 投 与 で4∼6時 間 に おけ る 総 移 行 量 は17.9 あつた 。 黄 色 ブ 球 菌,大 腸 菌 に 対 す る抗 菌 力 は 従 来 のTCに 比 して 良 好 で あ り,特 に ブ 球 菌 に 対 して は2倍 な い し3倍 3. 臨 床 成 績 程 度 す ぐれ た 抗 菌 力 を 示 した 。 内性 器 感 染7例,頸 管 淋1例,外 孟 炎6例,計35例 陰膿 瘍2例,膀 胱炎 に 初 回200mg,以 間 お きに100mg投 後12 V 副 作 用 24例 の 臨 床 治 験 例 の うち,2例 に 食 欲 不 振,胸 や け を 訴 えた。 与 を 行 な い,約80% の 治 療 成 績 を 得 た 。 また 検 出菌 に つ い てMICを 測 定 し, M-17) 臨 床 効 果 と比 較 検 討 した 。 Minocyciineに 関 す る 基 礎 的 な らび に 臨 床 的 研究 4. 副 作 用 他 のTC系 機 崩 症 例 で は18.7%で た。 乳 汁 中移 行 量 の ピ ー クは200mg,1回 時 間 か ら24時 崩症 例1例 に つ い て 検 討 を行 なつた。 能 低 下 症 例 で は10.3%,尿 5) 乳 汁 中移 行 間まで III 尿 中 排 泄 例,腎 機 能 の低 下 症 例1例,尿 の 際 の羊水 中 濃 度 は そ れ ぞれ0.37mcg/ml,0.7,2mcg/mlで 示 し,以 後 漸 次 減 少 し,持 続 は24時 認 め られ た 。 Mino 4) 膀 帯 血,羊 水 中 濃 度 19例,腎 に 使 用 し,著 効12例, 効 率86.6%,TC耐 ピ ー クは3時 間 後 に あ り,そ れ ぞ れ2.0mcg/ml,4.7 を 示 した 。 mcgで 性 の尿 路 感 染 症15例 有 効1例,無 II 血 中濃 度 あ り,き わ だ つ た 排 泄 ピー クは 認 め られ ず,低 200mg TC感 の成績を得た。 血 中 濃 度 測 定 例 に お け る尿 中排 泄 は9.6∼3.9%(24時 200mg 1970 I 臨 床 効 果 1回 経 口投 与 時 の血 中 濃 度 を209Pを とす る重 層 法(培 地pH7.0)に 間)で JULY 薬 剤 同 様 胃腸 障 害 が 認 め られ た が,投 与 を (誌上 発表) 中 止 す る ほ どの 障 害 例 は 認 め られ な か つ た 。 しか し本 剤 で は 眩 量 を訴 え る もの が35例 中5例 に 認 め られ,そ 岩 沢 武 彦 ・木 の 程 度 は 投 与 継 続 が 不 可 能 な もの か ら軽 度 の も の まで あ り 一 定 せ ず ,諸 検 査 に お い て も確 た る原 因 は つ か み え な か つた。今後 の検討が必要 である。 戸 勉 札 幌逓信病院耳鼻咽喉科 新Tetracycline系 誘 導 体Minocyclineの 中 耳 炎 耳 漏 分離 のCoagulase陽 抗菌 力 は 性 ブ ドウ球 菌 株 に 対 し て,0.19∼1.56mcg/ml(93.3%)と12.5∼50mcg/ml M-16)尿 路 感 染 症 に 対 す るMinocyciine の 応 用 (6.7%)と の2峰 性 の 感 受 性 分布 が み られ,と くに0.19 mcg/ml(45%)にMICが 集 中 し,他TC系6剤 と比 較 して 格 段 とす ぐれ て い た 。 また,病 巣 分 離 の溶 血 性 レ 石 神 嚢 次 ・原 信 二 ・三 田 俊 彦 神戸 大泌尿器科 MinocyclineをTC感 性,TC耐 ンサ 球 菌,緑 膿 菌,変 形 菌,大 腸 菌 に つ いて も抗 菌 力を 調 べ た 。 そ の他,抗 菌 力 に お よぼ す 諸 因 子 の影 響,ブ 性 菌に よ る 各種尿 ウ球 菌 に対 す る 他TC系 ド 薬 剤 との 感 受 性 相 関,5mg/ml 路 感 染症 に 使 用 し,そ の 臨 床 効 果 を観 察 す る と と も に, 水 溶 液 の安 定性 に つ い て も述 べ る。 健 常 成 人 のMim 経 口投 与 時 の血 中濃 度,尿 中 排 泄 率 を 測 定 し,ま た 併 せ 200mg内 て 尿 路 か ら分 離 した 黄 色 ブ 球 菌,大 腸 菌 に 対 す る 抗 菌 力 ml)に を も検 索 した の で報 告 す る 。 定 可能(0.85mcg/mi)で 服 後 の 血 中 濃 度 は,2時 間 後 にPeak(2.6mcg/ 達 し,以 後 漸 減 し始 め た が,な お24時 あ つ た 。 ま た,Mino 間 後 も測 200mg CHEMOTHERAPY VOL.18.NO.4 内服(Crossover)と 健 常成 人 のMino 泄率 は5.3%の 慢 性 副 鼻洞 炎 例 と も比 較 検 討 した 。 200 mg内 服12時 411 受 性 の検 討 を 行 な つ た 。 間 までの尿 中総排 低 率 で あつ た。Mino 200 mg内 M-20) 服 後の 手術 例 の 口蓋 扁 桃,上 顎 洞 粘 膜 組 織 内濃 度 は,血 清 濃 度 と対 比 して 高 い 移 行 が 認 め られ た 。 さ ら に,Minoの 量的 測定 と同 時 にTCの Minoを 経 口的 お よび 局 所 的(耳 浴)に 使 用 した 結 果, きわ め て 良好 な 治療 成 績 を お さめ え た 。 本剤 投 与 に よ る 臨床 的 副 作用 の発 現 は まつ た く経 験 しなか つ た 。 また, Mino 200 mg 1週 間 以 内 の 投 与 例 で は,Audiogramに Minocyclineに よ る耳 鼻 咽 喉 科 本 剤 のStaph, 一 菌 ス ペ ク トル はTCと 々の 抗 菌 力 で はTCよ り1∼2段 前 眼 部 化 膿 症 か ら分 離 したCoagulase陽 の 感 受 性 は ≦0.1∼2.5mcg/mlの の 山 は0.25mcg/mlに に 対 す る増 殖 阻 止 作 用 用 い て 増 殖 曲線 か ら検 討 し た 。 ま の 治療 成 績,副 作 用 な どに つ い て 述 べ る。 階す 性 ブ菌93株 範 囲 に 分 布 し,分 布 あつ て79株(84.9%)が これ を 占 め る。 TCに ≧50mcg/mlと ∼2.5mcg/mlに 高 度 耐 性 の4株 は,本 剤 の0.5 て 発 育 を 阻 止 され て い る。 3. 血 中濃 度 健 康 成 人 に 本 剤200 Minocyclineの ドウ球 菌0.2∼1mcg/ml 2. ブ ドウ球 菌 感 受 性 た 本剤 に よ る耳 鼻 咽 喉 科 感染 症 の 治 療 を 行 な い,こ れ ら M-19) 菌0.1mcg/ml. ぐれ て い る も の が 多 い 。 郎 209 P株 炎 球 菌0.1 ブ テ リー菌0.5mcg/ml,淋 同 様 で あ るが,個 臨床 検査科 auyeus に つ い て 感 受 性 を 調 べ,TC レ ンサ 球 菌0.1∼5mcg/ml,ブ 関東逓信病院耳鼻 咽喉科 同 教 室 保 存 の8菌 種34株 お よび 緑 膿 菌50mcg/mlで,抗 三 辺 武 右 衛 門 ・村 上 温 子 ・西 崎 恵 子 慶 眼 科 的 応 用 の た め,基 礎 的 な らび に 臨 1. 最 小 発 育 阻 止 濃 度 mcg/ml,ジ (誌 上 発 表) 徐 Minocyclineの 床 的 実 験 を 行 な つ た 成 績 を 報 告 す る。 Morax-Axenfeld菌0.1∼0.25mcg/ml,肺 感 染 症 の 治 療 成 績 をBiophotometerを 新 潟大学眼科教室 の そ れ と 比 較 し た 。Koch-Weeks菌0.25mcg/ml, は何 ら悪 影 響 は認 め られ な か つ た 。 M-18) 今 井 正 雄 ・高 橋 篁 子 形態 学 的 分 布 状 態 に つ い て も発 表 す る。耳 鼻 咽 喉 科 領 域 に お け る 代 表 的 感 染 症 に 対 して, 眼 科 的 応 用 三 国 政 吉 ・大 石 正 夫 ・周 田 茂 雄 定 発 蛍 光性 を 利 用 して 蛍 光 顕 微 鏡 的観 察 に よ りMinoの Minocyciineの 眼 科 的 応 用 に 関 mg 1回 経 口投 与 後 の血 中 濃 度 は. 1時 間 後2.30mcg/mlのpeakに す る 研 究 0.54mcg/mlの 達 し,24時 間後なお 移 行 濃 度 が 得 られ た 。 4. 眼 内移 行 (誌 上 発 表) 白色 成 熟 家 兎 に 本 剤 を投 与 し,眼 内 移 行 の 状 況 を 調 べ 葉 田 野 博 ・高 橋 信 夫 ・斎 藤 武 久 た。 東 北 大 学 眼 科(主 任:桐 沢 長 徳 教 授) Minocyclineの a) 前 房 内濃 度 眼 科 的 応 用 に 関 し,次 の 項 目に つ き検 1) 眼 起 炎 菌 と くに 病 原 性 ブ ドウ球 菌(保 存 株)に 対 の抗 生物 質 との 交 叉 耐 性 検 達 し,24時 2) 家 兎 に50mg/kg,100mg/kg経 口投 与 し,そ の 間 後 も測 定 可 能 で あ る 。 局 所 投 与 に よる 前 房 内 濃 度 のpeakは3mg/0.3ml 結 膜 下 注 射 で1時 間 後(0.98mcg/ml),0.5%液 は2時 間 後(0.39mcg/ml)で 討。 3) 健 康 成 人 に100mg,200mgをcross overし て 投 与 し,そ の 血 中 濃 度 を測 定 し,そ の 眼 内移 行 を 推 定 し 点眼 で ある。 b) 眼 組 織 内 濃 度 各 投 与 法 に よる 前 房 内濃 度 のpeak時 眼 内移 行 お よび 血 中 濃 度 の検 討 。 に お け る組 織 内 濃 度 を 検 査 した 。 100 mg経 口投 与2時 間 後 で は 眼 瞼,外 眼 筋 等,前 眼 部 は も ち ろ ん,眼 内 部 の 肛 彩 毛 様 体 お よび 網 脈 絡 膜 に も 前 た。 4) 眼 感 染 症 に初 日300mg投 100mgを 口投 与 に よ る 前 房 内濃 度 は2時 間 後peak (0.11mcg/ml)に 討 を加 え た の で,そ の 成 績 を報 告 す る 。 す る感 受性 お よび 他 のTC系 100mg経 与,以 後12時 間毎に 原 則 と し,そ の 効 果 を 検 討 した 。 ま た 併 せ て 感 染 症 か ら 分離 した 起 炎 菌 のMinocyclineに 対 す る感 眼 部 に匹 敵 す る移 行 濃 度 が得 られ た 。 局 所 投 与 で は 外 眼 部 に 高 濃 度 の 移 行 が み られ,眼 へ は結 膜 下 注 射 で 網 脈 絡 膜,点 内部 眼 で は肛 彩 毛 様 体 へ の移 CHEMOTHERAPY 412 行 が 良好 で あ つ た 。 Doxycycline投 与 に よ る前 房 内 濃 度 のpeak時 におけ JULY M-23) 皮 膚 科 領 域 に お け るMinocycline の検 討 る眼 組 織 内 濃 度 と比 較 す る に,一 般 にMinocyclineの 砥 うが 良好 の 移 行 を 示 し,特 に 点 眼 の際 の 角膜 へ の 移 行 (誌 上 発 表) が す ぐれ て い た 。 樋 口 謙 太 郎 ・五 島 応 安 ・稟 田 諒 一 5. 臨 床 成 績 各 種 化 膿 性 眼 疾 患16例 (小 児1例 九州大学皮膚科 に 対 し,本 剤 を 初 回200mg は100mg),以 後12時 さ せ て治 療 し,有 効14例 間 毎 に100mg内 服 であつた。 Minocyclineの あ つ た が, 投 与 中止 に 至 らな か つ た 。 がTC 関 す る研 究 感 染 治 療 実 験 はTCの 臣 上 の 耐 性 菌5株 mlのMICを てTCと 比 較 した 。DMTC 中,2株 100 mcg/ml以 が3.2mcg/ml,3株 が1.6mcg/ の ブ ドー 球 菌 に つ い 下の では効果 が み ら れ 臨 床 成 績 は13例 の ぞ く12例 に 投 与 し頭 部 の 難 治 性 潰 瘍 の1例 を に 効 果 が み られ た 。 そ の 効 果 発 現 は 若 干 他 の 有 効 な 抗 生物 質 に 比 して遅 い か の 印 象 を うけ た が 脂 腺 を 中心 と した 感 染 症 で はPC系,セ フ ァ ロ ス ポ リン系 薬 剤 に 比 して 効果 は著 明 で あつ た 。 の 比 較 を した 。 2) 血 中 濃 度 お よび尿 中 排 泄:健 康 成 人4例 cyclineを にMino- M-24) 1.95mcg/mlの 最 高 に達 した 。 尿 中 排 泄 量 は12時 Minocyclineの 基 礎 的 お よび 臨 床 的 研 究 経 口 投 与 した 。 血 中 濃 度 は2時 間 後 に 平 均 平 均5.08mgで 間で (誌上 発表) あつ た 。 3) 水 庖 内濃 度:人 伊 藤 秀 夫 ・曽 田 忠 雄 ・名 倉 英 明 の 火 傷 水 庖 と カ レタ リス 発 疸 膏 に 中 島 民 雄 ・南 雲 正 男 よる 水疸 内 濃 度 を 測 定 した 。 4) 血 清 蛋 白 結 合 率:セ で 測定 し56.3∼61.4%の 5) 臨 床 成 績:痛 東 京 医 科 歯 科 大 学 第2口 ロ フ ァ ン嚢 を 使 用 す る透 析 法 結合率 であつた。 な ど数 種 の 膿 皮 症 患 者 に 使 用 し,臨 床 効 果 に つ い て 検 討 した 。 M-22) 0.39mcg/ml以 なか つた。 について寒天平板希 釈法で感受性試 験 示 した 。 また57株 感 受 性 菌,高 度 耐 性 菌 にわ け て で は や や 劣 り,1.56mcg/mlの1株 1) 試 験 管 内抗 菌 力:各 種 膿 皮 症 の 病 巣 か ら 分離 した を 行 な いDM-TCと 下 で あ つ 2株 の 感 染 で は 著 明 な効 果 が み られ た が,0.78mcg/ml 滝 川 市 立病 院 ブ ドー球 菌46株 上 の 高 度 耐 性 菌 に 対 して もMinoす べ て3.12mcg/ml以 行 な つ た が,MinocyclineのMIC 北 海 道 大 学 医学 部 皮 膚 科 秀 100 mcg/ml以 皮 それ と比 較 検 討 した が,MIC た。 三 浦 祐 晶 ・水 元 俊 裕 木 につ い てTCの cyclineのMICは (誌上 発表) 芝 ウ ス皮 下 感 染 治 療 試 験 管 内 抗 菌 力 で は病 巣 分 離 の 黄 色 ブ 菌56株,表 ブ菌12株 Minocyclineに 試 験 管 内 抗 菌 力,マ 実 験 成 績 お よび 臨 床 成 績 に つ い て のべ る。 副 作 用 と して 食 欲 不 振 を 訴 え た も のが1例 M-21) 1970 Minocyclineに 腔外科 つ い て 下 記 の よ うな 研 究 を 行 な つ た 。 1) 抗 菌 力 に つ い て 口腔 領 域 化 膿 巣 か らの 分 離 菌 株 に つ い て,TC,OTC, 皮 膚 科 領 域 に お け るMinocycline MOTC,DMCT,DOOTCお よ びMinocyclineに 感 受 性 試 験 を 行 な つ たOMinocyclineに の 使 用 経 験 mcg/ml以 (誌上 発 表) 徳 丸 伸 之 ・三 好 薫 ・小 玉 肇 岡山 大学 皮 膚 科 詳 細 は 原著 と して 報 告 す る 。 一 部 は,シ 「ミノ サ イ ク リン」 皮 膚 科,追 上 に 耐 性 を 示 した1株 を の ぞ く30株 が ≦0.2 6.25mcg/mlに 谷 奥 喜 平 ・荒 田 次 郎 ・藤 田 慎 一 分 布 し,そ 0.4mcg/ml以 加 に 記 した 。 の う ち16株(51.5%)が 下 に 感 受 性 を示 し,DOOTCと ほ ぼ同様 の 結 果 で あ つ た 。顎 部 放 線 菌 症 由来 の放 線 菌24株 Minocyclineに DOOTCな の 対 す る感 受 性 試 験 の 結 果 は21株(87.5 %)が0.4mcg/ml以 ンポ ジ ウ ムII 対す る 対 して は100 下 の 感受 性 を示 し,MOTC,DMCT, ど と抗 菌 力 に差 は み られ な か つ た 。 2) 吸 収,排 泄,体 (イ)成 人 男 子5人 内分布について にMinocycline200mgを1回 経 CHEMOTHERAPY VOL.18.NO.4 413 口投 与 した と きの 血 中,耳 下 腺 お よび 混 合 唾 液 内濃 度 を 試 験 管 内 抗 菌 力 を 求 め た 。 そ の 結 果,標 測 定 した 。血 中 濃 度 は1時 間 値2.8mcg/ml,6時 て は4剤 1.5mcg/ml,12時 間値0.9mcg/mlで 唾 液 内濃 度 は1時 間値0.32mcg/ml,6時 ml,12時 間 値0,09mcg/mlで %,14.7%,10.0%で mcg/mlで mycinな 間値 あ つ た 。耳 下 腺 間 値0.22mc9/ 血 中 濃 度 の8.7%で,DOOTC,Kanendo- 対 して は 約8倍 以 上MINOがTCよ 考 え られ るStreet. mitisの44菌 口腔 内 感 染 病 巣 か ら 分 離 培 養 した 。 つ い で これ らに4剤 μg/mlの 濃 度 で 約5∼10%の MINOは64%の お よび授 乳 期 の ラ ッ トに20mg/kgの 腹 腔 内 に注 射 した と きの,そ の 胎 児 お よ 高 い 発 育 抑 制 率 を示 した 。 臨 床 的 に は,急 性 顎 骨 骨 髄 炎10症 感 染 症31症 と,歯 や 骨 な どの 硬 組 織 にMinocyclineの み倍 量 と して 内服 投与 した 結 果,転 (ハ)Minocyclineお xyapatiteお rumか よ びDMCTに よび ヒ ト象 牙 質 粉 末処 理前 後 のUV Hydroxyapatiteの CMCTの 吸 着 率 は64%,象 3) spect- C1∼45 あ り, に 程 度 の もの を 有 効,効 金 果 沢 が14例 で35例 中26例,約74%にDMCTと 効 同等 各 種 細 菌98株 (30μg)を に つ い て平 板 キ シ ャ ク法 と デ ィ ス ク法 行 な い,MICと か あ るい は そ れ 以 上 の 効 果 が み とめ られ た 。 智 歯 周 囲 炎 す1次 お よ び歯 槽 骨 炎 群 で は,3日 10.0 log MIC,2)遅 前 後 の 投 与 で急 性 症 状 が 消 裕 ・倉 又 利 夫 新潟鉄道病 院 が 判 然 と しな い も のお よび副 作 用 の た め 投 与 を 中 止 した もの を 不 明 と して判 定 した 。 成 績 は著 効 が12例,有 度 測 定 (誌 上 発 表) 使 用 し,炎 症 症 状 の 改 善 状態 か らDMCT よ り秀 れ て い る もの を 著二 効,同 天 な ら び に ブ 菌 の 不 活 化 能) 顎 洞 炎,顎 下 腺 炎 お よび 顎 関 節 炎 な ど の 口腔 領 域 の化 膿 性 疾 患35例 基 礎 的 検 討(寒 平 板 拡 散 法 に よ る 感 受 性,濃 臨床 Minocyclineを にのみ軽 い セ フ ァ レキ シ ン C-1)Cephalexinの 対 して や や 低 い 値 を 示 した 。 智歯 周 囲 炎,歯 槽 骨 炎,顎 骨 炎,上 が 有 効,う ち9例 は 著 効 目 まい,嘔 気 を認 め た 。 合成 牙 質 で は85%で, 吸 着率 は そ れ ぞ れ73%と93%で MinocyclineはDMCTに の み で,23例 日の 機 の 明 らか な25例 で あ つ た 。 い つ ぼ う,副 作 用 と して は,1例 つ い て 合 成Hydro- ら そ の 吸 着 率 を 求 め た 。Minocyclineの 例 を 含 む 当科 領 域 例 にMINOを1日1回100mg,初 中,無 効 は2例 蛍 光 が み られ た 。 外 の3剤 は0.2 発 育 抑 制 で あ つ た が, び乳 児 に つ い て 蛍 光 顕 微 鏡 に よ り組 織 学 的 に 観 察 す る 沈 着 を示 す とも 株 を 智歯 周 囲 炎 な ど の感 受 性 分 布 を 検 索 した 結 果,MINO以 ど とほ ぼ 同 様 の 結 果 で あ つ た 。 (ロ)妊 娠18日 cariosa 2 H 2 Aに 準細菌株につ い 下 の 濃 度 に 有 効,N.dento- り有 効 で あ つ た 。 次 に 口腔 内 感 染 症 の病 原 菌 の1つ そ れ ぞ れ 血 中濃 度 の11.4 あ り,混 合 唾 液 で は6時 間 値0.13 Minocyclineを と も0.2μg/ml以 阻 止 円 直 径(D)の 回帰 式 を 求 め,1)1夜16時 関 係 を示 間 培 養D=26.6- 発 菌 に 対 す る 遅 延 判 定(24時 失 す る例 が 多 か つ た 。 急 性 の 顎 炎 お よ び上 顎 洞 炎 な どの 場 合 で も,主 症 状 の 改善 が比 較 的 早 くみ られ る もの が 多 間 判 定D=17.9-5.3 log MIC, かつ た が,他 の 抗 生物 質 の 治 療 を 受 け て慢 性 化 の み られ 22.5-8.6 え た 。 測 定 値 変 動 範 囲(棄 却 限 界 る症 例 では,Minocyclineも α=0.05)は 長 期 間 の投 与 が 必 要 で あ つ た。 副 作 用 は4例 に み られ た 。 い ず れ も 胃 部不 快 感 また は嘔 気 な どの 軽度 の 胃 症 状 で,投 与 の 中 止 に よ り消 失 し た。 M-25) (誌 上 発 表) 健 一 間 判 定D= ィス ク法1)に 対一 あ つ た。 subtilis PCI 219株 を検定 菌 とす る薄 層 カ ップ 法 を 行 な つ た 。0.6μ9/ml以 濃 度 測 定 法 と してはB. 上測定可 間 以 上2μg/ml以 服で 上 の濃度持 続 が み られ た 。500mg内 服 後 の 尿 中 濃 度 は ピー ク1,300 ∼2,500μg/mlで,12時 間 で 尿 中 回 収 率 は100%に 近 ま た ブ 菌 の 本 剤 不 活 化 能 を検 した が,PC-G,CET,CER 不 活 化 株 に も本 剤 に対 す る明 らか な 不 活 化 能 は 証 し得 な 腔外科 標 準 グ ラ ム陽 性 球 菌,口 腔 内常 在 各 菌 株 な ど12株 用 い,MINO,DMCT,TC,DOXYの 4)5∼6時 い値 を示 した 。 橘 樹 俊 英 ・野 田 和 生 東 京 医 科 歯 科 大 学 第1口 厚 菌 接種 に よる3∼4時 キ シ ャ ク法2.0∼0.5,デ し3.0∼0.33で ピ ー ク7∼20μg/ml,4時 に お け る使 用 経 験 正 ・清 水 正 嗣 ・道 log MICを 3)濃 能 で,本 剤 は 内服 に よ り良 く吸 収 さ れ,500mg内 ミ ノ サ イ ク リソ の 口 腔 外 科 領 域 上野 log MIC, 間) D=32.4-12.3 か つ た 。 しか しKlebsiella, を 計4種 の 抗 生 物 質 の 産 生 グ ラ ム(-)桿 E. coliな ど β-1actamase 菌 と相 乗 作 用 が 明 ら か に み られ た の で,程 度 は 低 い が β-lactamaseに よ る不 活 化 が 想 定 さ CHEMOTHERAPY 414 れ た。 JULY C-4) C-2) Cephalexin(Lilly)の 臨 床 材 料 か ら分 離 し た 各 種 病 原 細 菌 のCephalexin, Cephaioridine感 西 村 治 雄 ・島 岡 磯野 登 ・田 中 井 Cephaiexin(Lilly)は,ceghaloglycinと 望 順天堂 大臨床病理 小 与 後 の 吸 収 ・排 泄 は極 め て 良 好 で あ る と いわ れ て い る 。 栗 豊 子 同 中検 C系 半 合 成 新 抗 生 物 質 で,経 血 レ ンサ 球 菌,黄 色 ブ ドウ球 菌,Heamophilus,大 Klebsiella,緑 膿 菌,嫌 気 性 菌 各 種,計 約450株 腸 菌, のCEX, いず れ の 菌 種 に お い て も,MICはCERの く,と くに 好 気 性 グ ラ ム陽 性 球 菌,嫌 れ,pHが 気 性 菌 はCERの 培 地 のpH,接 小 さ くな り,ま た 接 種 菌 量 が 少 な くな る に 従 が いMICが を,黄 色 ブ ドウ球 菌,腸 小 さ くな る こ と 球 菌,大 腸 菌 を 用 い た 実 験 か ら 確 かめた。 C-3) 炎 双 球 菌 に45mg/kg,肺 腸 菌 に38mg/kgを 炎桿菌 に 示 し,cephaloglycin に 匹 敵 す る抗 感 染 力 を 有 して い る 。1回 投 与 後 の 人 体 に 250mg投 種 菌量 に よつ て影 響 さ 酸 性 側 で 著 る し くMICが 50は,肺 於 け る血 中 濃 度 の ピ ー クは,投 た は そ れ 以 下 の もの が 多 い。 C系 抗 生 を示 した 。 マ ウス で の 実 験 的 感 染 症 に対 る る経 口投 与 法 32mg/kg,大 ほ うが 小 さ のCephalosprin 物 質 と同 様 に 殺 菌 的 作 用 を 有 し,抗 菌 像 は広 範 囲 抗 菌 像 に よ るED 受 性 を 平 板 希 釈 法 に よつ て測 定 した 。 MICがCEXの1/4ま 口投 そ こで,私 等 は こ の 抗 生 物 質 に 関 す る実 験 的 評 価 を 行 な つ た と こ ろ,抗 菌 作 用 は,他 CEXのMICは 同 様 に,経 口用cephalasporin 最 近 各 種 臨 床 材 料 か ら 分離 した 肺 炎 球 菌,溶 DER感 融 淳 ・亀 田 康 雄 塩 野 義 製薬 株 式 会 社 ・研 究 所 (誌上 発 表) 球 菌,腸 実 験 的 評 価 (誌上 発 表) 受 性 の 比 較 小 酒 1970 与 後1時 間 で,そ の 値 は 与 で は 平 均7.4mcg/ml,500mg投 均17.4mcg/mlで 内で90%以 与では平 あ つ た 。尿 中 排 泄 は 投 与 後8時 間 以 上 が 排 泄 され,極 め て 優 秀 な 吸 収 ・排 泄 を 示 す こ とが 認 め られ た 。 同 時 に,経 口投 与 後 の人 尿 で の ペ ーパ ー グ ラ ム ・パ イ オ ア ウ トグ ラ フでcephalexinそ の も の と して 排 泄 され る こ とが 確 認 され た 。 な お,cup法 新 し い 合 成 セ フ ァ ロ ス ポ リ ンC系 抗 生 物 質"Cephaiexin"に 菌 と してB. 関 す る 細 に よるこの抗生物質の力価検定には被検 subtilis ATCC 6633(PCI 219)を 用 いる こ とが 適 当 で あ つ た 。 菌 学 的 研 究 C-5) Cephalexinの 基 礎 的 臨 床 的 研 究 (誌上 発 表) (誌 上 発 表) 中 沢 昭 三 ・小 野 尚 子 ・西 野 武 志 真 下 啓 明 ・加 藤 康 道 ・斉 藤 大 久 保 幸 子 ・辻 千 寿 子 抗 菌 ス ペ ク トラ ム,臨 床 分 離 株 に 対 す る感 受性,交 耐 性,抗 菌 作 用 に 及 ぼ す 諸 因 子 の 影 響,抗 型 式,耐 性 獲 得,マ 感 受 性(MIC)は Cephaloridine(CER), 比 較 検 討 した結 果,in グ ラ ム陽 性 菌 群 に つ い て はCET, よ り劣 るが グ ラム 陰 性 桿 菌 群 で はCET, 優 れCEGと CERよ CER りや や ほ ぼ 同 程 度 で あ つ た 。 経 口投 与 に よる マ ウ ス実 験 的 感 染 症 の 治 療 実 験 に 於 い てはCERの Cephalosporin 注射時に C系 の経 口剤Cephalexinに ついて以 下の検討を行 なつた。 1.黄 vitroの 最 北 海 道 大 学 第二 内科 菌作用の作用 な ど の 諸 方 面 に つ い て既 知 合 成 セ プ ア ロス ポ リンC系 統 Cephaloglycin(CEG)と 松 井 克 彦 ・出 内 秀 人 ・矢 島 叉 ウ ス 実験 的 感 染 症 に対 す る 治 療 実 験 生 物 質CePhalothin(CET), 玲 桜 庭 喬 匠 ・松 本 義 孝 ・田 中 一 志 京 都 薬 科 大学 微 生 物 学 色 ブ菌49株 した 。3.2mcg/ml mlが11株 CETのMICは,CERで 下 に 全 株 が あ り,CETで 測定 15株,12.5mcg/ で あ つ た 。>100mcg/mlが1株 同 時 測 定 し たCER, mcg/ml以 に つ い て 平 板 希 釈 法 でMICを 19株6.3mcg/ml あ つ た。 は6.3 は0,4mcg/mlに 於 け る 優 れ た 治 療 効 果 と比 較 す る とや や 劣 る が,投 与 peakが あ つ た 。 大 腸 菌14株 で はCERに く らべ て2 ∼4倍 のMICの 低 下 を み た 。CETに く らべ る と や や 量,投 良 いMICを 与 間 隔 な どの投 与 方 法 の 工 夫 に よ りそ の 有 効 性 が 認 め られ た 。 mlで 示 した 。 緑 膿 菌6株 あつた。 で は 全 株 が>100mcg/ CHEMOTHERAPY VOL.18.NO.4 2. イ ヌに100mg/kg胃 415 内投 与 後 の 血 中 濃 度 は5時 C-7) 間 まで ほ と ん ど測 定 で き な か つ た 。 胆 汁 中 濃 度 は最 高 42mcg/mlを 示 し,尿 中 濃 度 は 最 高185mcg/mlで つ た。10mg/kg静 あ 注 で は 血 中濃 度 に くらべ,胆 C剤 異 な る と ころ で あ る 。 尿 中 へ は4時 間 で53.1%の ヒ トに500mg Cephalexinの な つ た成 績 を 報 告 す る。 あ つ た 。 尿 中 回収 率 は 抗 原 性 につ い てPC-Gと の免疫学 体 した と き,Cephalexinは27.7 尿 路 感染 症11例,呼 吸 器 感 染 症4例,胆 投 与 日数 は5∼24日 道感染 間で ある。 が無効であつた。無 効 例 は1例 は慢 性 膀 胱 炎 で 起 炎 菌 はProteus valgarisで 菌 に菌 交 代 した もの で あつ た。 呼 吸 器 感 染 症 は2例 が有 は無効であつた。無 効例は肺 腫 瘍 の混 合 感 染 例 で あつ た 。 胆 道 感 染 症 の1例 は有効で あ つ た。 副 作 用 は 特 別 な もの は な か つ た 。 の 培 地 を 用 い る方 法 と,pH Cephaiexinの 基 礎 的 臨 床 的 研 究 化学療 法学会標準法 はpH6.5の と きMIC は逆 に 大 とな つ て あ ら 大 腸 菌 に つ い て も同 様 にCEX.CETで と きMIC値 が 小 で あ り,CERで はpH6.5の は こ の 逆 を示 した 。 各 種 グ ラ ム陰 性 桿 菌 の 感 受 性 値 はCEX・CER・CET3者 間 に あ ま り著 しい 差 を み とめ な か つ た 。 に よ り種 々で あ つ た 。 菌 発 育 期 にLysozymeを 添 加 してそ の 影 響 を み た が, 菌 株 に よ り発 育 が 抑 制 され る よ うな 結 果 を うる こ と も あ つ た が,あ ま り明瞭 な 影 響 の み られ な い 場 合 も あつ た 。 経 口投 与 し,CER 40mg/kg筋 注 群 と比 較 して そ の 膿 瘍 形 成 阻 止 効 果 を み る と,ほ ぼ 匹 敵 す る成 績 を収 め 隆 ・松 本 慶 蔵 る こ とが で き た 。Lysozymeを 前 処 置 と して2mgな し4 mg 口投 与 を 行 な つ て 各群 を 3回 筋 注 し,CEX経 比 較 す る と,Lysozyme 横 山 紘 一 ・西 岡 き よ 4 mg前 い 処 置 群 でわ ず か に膿 瘍 が 小 さ い と思 わ れ た 。 大 腸 菌 で 行 な つ た 実 験 で は 対 照 と 東 北 大学 中 村 内 科 Cephaiexinの く マ ウス に 黄 色 ブ ドウ球 菌 を 皮 下 接 種 し,CEX200mg/ (誌 上 発 表) 中 村 7.2の とを 比 較 す る と,CEX.CETで kgを C-6) に 比 して,い 制 菌 ・殺 菌 作 用 の 模 様 を液 体 培 地 で 検 討 した が,菌 株 あつ た 。 他 の1例 は 腎 孟 腎 炎 で起 炎菌 は 大 腸 菌 か ら緑 膿 が や や 有 効,1例 は 他 の2剤 検 討を行 わ され た 。 あつた。 尿路 感 染 症 で は9例 が 有 効,2例 黄 色 ブ ドウ球 菌 のMIC値 値 が 小 で あ る に対 して,CERで に つ い て 臨 床 効 果 の検 討 を 行 な つ た 。 投 与 量 は1日1∼2gで 比 較 しな が ら2,3の ぶ ん 劣 る 成 績 で あつ た 。 本 剤 提 供 時 推 奨 され たpH6.5 あつた。 あつ た 。 な おCETは87.3%で 効,1例 つ い て,Cephaloridine(CER), 1回 経 口投 与 後 の 血 中 濃 度 は2時 に 対 してPC-Gを100と 症1例 の 計16例 の新 しい 経 口投 与 可 能 な誘 導 体Ce- phalexin(CEX)に の順 で あ つ た 。 的 交叉 性 につ い て定 量 沈 降 反 応 で 検 討 し た 。PC-G抗 6. 東大医科研 内科 Cephalothin(CET)と 6時 間 まで で 平 均45.6%で %で 治 ・深 谷 一 太 ・友 利 玄 一 排泄 口投 与 後 の組 織 内 濃 度 は 間 が最 高 で 平 均14.1mcg/mlで 5. 北本 Cephalosporin系 肝 〓 腎>血 漿>肺>脾 4. (誌 上 発 表) と が あつ た 。 ラ ッ トに100mg/kg経 関す る研 究 汁中濃 度 は高 か つ た 。 この こ とは 他 のCephalosporin 3. Cephaiexinに 差 をみ とめ な か つ た 。 ブ ドウ球 菌 に 対 す る 効 果 をMICに て 濃 度 測 定 用 標 準 曲 線 は ブ ドウ球 菌7,447株 検 討 し,臓 器 内濃 度 は ラ ッテ を 用 い て 検 討 した 。Cepha- 層 法 に よ り,pH loridineに 比 較 し,抗 菌 力 は 低 い。 た。 マ ウス ・ブ ドウ球 菌 感 染 系 を 場 と し,リ ゾチ ー ム との 犬 に CEX を 用 い る重 7.4燐 酸 緩 衝 液 を 希 釈 液 と して 作 製 し 100 mg/kgを 経 口投 与 し た と き血 中 濃 度 併 用効 果 を検 討 した が,極 め て 著 明 な効 果 増 強 を 認 め 得 は 麻 酔 下 の た め か 長 時 間 に わ た り維 持 され た 。 題 汁 中濃 た 点は,注 度 は 血 中 濃 度 の約5倍,尿 目に値 す る 。 臨床 的 に は13症 例 に応 用 し,尿 路 感 染 症 に 有 効 な 成 績 を 得た とは い.え,Ceghaloridineに 比較 す る と,あ ら 中 濃 度 は数 十 倍 の 高 濃 度 に達 した 。 マ ウ ス にCEX 200 mg/kg経 口投 与 後 の 臓 器 内濃 度 ゆ る疾患 群 で 効 果 は 低 い 。 経 口剤 と して 注 目す べ き も の は 腎 に き わ め て 高 濃 度 を 検 出 した が,他 の 臓 器 で は 血 中 とは い え,今 後 の 薬 剤 と して の新 展 開 を 要 す る もの と い 濃 度 よ り低 値 で あ り,脳 か ら は 認 め え な か つ た 。 え よう。 ヒ トに1日2g分4経 口投 与 時,24時 間蓄尿 の 尿 中 濃 度 は きわ め て高 く,排 泄 率 は と き に80%に 或 る1例 で は 排 泄 率 に 日差 が 著 し く0.4∼40%に 達 した 。 わたつ CHEMOTHERAPY 416 た 。便 中 濃 度 は 比 較 的 低 値 で あ り,BUN30 例 で は血 中 濃 度 が34mcg/mlと mg/dlの1 全 例 有 効,呼 吸器感染症 1970 層 法 に よ り測 定 した 。 な お この 際StandardCurveは, 血 中 濃 度 測 定 に は,薬 高かつた 。 臨 床 使 用 成 績 で は 腎 孟 炎4例 JULY 剤 をpooled serumで の を,尿 中 回収 率 測 定 に は 薬 剤 をpH 希 釈 した も 7.4のBufferで 3例 中,肺 炎 の1例 は 無 効,他 の2例 有 効,大 腸 炎 全 例 有 希 釈 した もの を用 い た が,こ の 両 者 の間 に は著 しい差 は 効,ア み とめ ら れ な か つ た 。1時 間 後 の 血 中 濃 度 は 最 高22 ンギ ー ナ1例 有 効,リ ンパ 節 炎1例 は 無 効,SBE の1例 も 無 効 と判 定 され た 。1例 に 食 欲 不振,胃 が 訴 え られ た 以 外 は,副 C-8) 部膨満 作 用 は み とめ られ な か つ た 。 Cephalexinに か んす る研 究 9.9mcg/mlで は,6時 あ り,6時 上 田 泰 ・松 本 文 夫 ・中 村 斉 藤 篤 ・野 田 一 雄 ・大 森 雅 久 回収 され,6∼ 排 出 され た に す ぎな か つ た 。 III 血 清 蛋 白 との 結 合 率:平 衡 透 析 法 を 用 い て本 剤 と 昇 馬 血 清 蛋 白 との 結 合 率 を 測 定 した 。 す な わ ちVisking Tubeを ml,外 東 京 慈 恵 会 医 科 大 学 上 田 内科 用 い,内 液 を 本 剤10mcg/mlの 液 をpH ℃48時 つ い て 以 下 の諸 検 討 を 行 な つ た の で 報 告 す る。 7.4の 馬 血 清 溶 液4 リ ン 酸Buffer 16mlと 間 平衡 透 析 を行 な つ た 後,内,外 をCOOK株 性 ブ 菌,大 腸 菌,肺 炎桿 菌 な ど に対 す る 本 剤 の 感 受 性 吸 収 お よび 排 泄 3) 臓 器 内濃 度 4) 本 剤 の腎 に お よぼ す 影 響, CET, 5) 臨 床 成 績,副 C-9) の69.3%に IV 2) して,9 液中薬剤濃度 を 用 い た 重 層法 に よ り測 定 し結 合 率 を 算 出 し た 。 本 剤 の 馬 血 清 蛋 白 と の 結 合 率 は39.9%で 病 巣 由 来Coagulase陽 間 間 後 で は1例 が1.1mcg/ml 間 まで に 投 与 量 の82∼100%が 12時 間 の 間 に は3∼9が 古 屋千鶴子 1) あ つ た 。 平 均 血 中 濃 度 は1時 間12.6,2時 を 示 した の み で 他 は 測 定 不 能 で あ つ た 。 尿 中へ の排 出 (誌 上 発 表) Cephalexinに mcg/mlで あ りCER 比 し低 率 で あつ た 。 臨 床 成 績:各 種 感 染 症 患 者15例 に 本 剤1日2g を 投 与 し臨 床 効 果 を 検 討 した 。 症 例 は,気 管 支 拡 張 症4 例,気 管 支 炎6例,肺 CERと の比 較 作用 白 血 病+急 炎1例,肺 関す る 基 礎 な らび に 臨 床 的 研 究 の うち2例 孟 炎2例, 性 咽 頭 炎1例 で あ る。 投 与期 間 は4∼35日 あ る。15例 中 有 効12例,無 Cephalexinに 膿 瘍1例,腎 効3例 は 気 管 支 拡 張 症,1例 副 作 用 と して は,腎 孟 炎 の1例 で で あ つ た 。 無 効3例 は気 管 支 炎 で あ つ た 。 に 薬 疹 を み とめ た が 投 与 中 止 後 す み や か に 発 疹 は 消 失 して い る 。 ま た,白 血 病+ 急 性 咽 頭 炎 の 症 例 は,本 剤 を35日 (誌上 発 表) 五 味 二 郎 ・青 柳 昭 雄 ・富 岡 一 小 穴 正 治 ・満 野 嘉 造 ・河 合 健 山 田 淑 儿 ・山 田 幸 寛 間の長期にわたつて 使 用 した 例 で あ るが,投 与 開 始 後20日 が 上 昇 し,35日 目に は, GOT, 目にGOT, GPT共300単 GPT 位以上 と な つ た た め 投 与 を 中 止 した 。 中止 後 約2週 間 で,GOT, GPTは 正 常 化 して い る。 慶応大学五味 内科 Cephalexinに つ い て基 礎 な らび に 臨 床 的 検 討 を 行 な 試 験 管 内抗 菌 力:本 学 会 指 定 の平 板 希 釈 法 に よ り Coaglase陽 性 ブ 菌55株 12株,3.1mcg/ml 3株,100mcg/ml以 100mcg/ml以 上5株 で あつ 新 抗 生 物 質Cephalexinの 提供を う け,内 科 分 野 でみ られ た 各 種 の 感 染 症 に 使 用 し,一 部 の 症 例 に つ い て は 薬 剤 投 与 後 の 血 中 濃 度 を 測 定 し,次 の よ 血 中 濃 度 お よび 尿 中 回収 率:健 康 成 人 男 子4例 に 朝 食 後30分 Cephalosporin系 上 に 高度耐性を示 し 完 全 な 交 叉 耐 性 を 有 す る もの と考 え られ た 。 本 剤500mgを 国立東京 第一病院内科 お と る成 績 で た 株 に 対 して は,本 剤 も また 耐 性 で あ り本 剤 とCERは II 古 屋 暁 一 ・国 吉 昭 英 9株,12.5mcg/ 比 較 して,い ず れ も2∼8倍 あ つ た 。 またCER (誌上 発 表) 分 布 は1.6mcg/ml 17株,6.2mcg/ml 9株,25mcg/ml た がCERに 内 科領 域 に お け る に 対 す る本 剤 の抗 菌 力 をCER と比 較 しな が ら検 討 した 。MICの ml Cephalexinの 使 用 経 験 つ た の で 報 告 す る。 I C-10) に 内 服 せ しめ た 際 の 血 中 濃 度 な らび に尿 中 回収 率 をStreet. hemolyticus Dこ よる 重 うな 結 果 を 得 た 。 疾 患 は,呼 吸 器 感 染 症8例,尿 路 感 染 症3例,急 性 リ ンパ 腺 炎,胆 の う炎,亜 急 性 細 菌 性 心 内膜 炎 お の お の1 例,計14例 である。 薬 剤 投 与 法 は,CEX-Sカ プ セ ル(250mg)経 口 で,1 VOL. 18. NO. CHEMOTHERAPY 4 日量1.0∼4.5g,大 多 数 は1。0∼2。Og(分4,毎6時 間) で ある。 の 基 礎 的検 討 な らび に 内科 領 域 の 感 染 症 に対 す る 本 剤 使 用 の 成 績 に つ い て の 結 果 を報 告 す る。 臨 床効 果 の 判 定 は,一 般 臨 床 所 見,各 動 を 基礎 と して,な 種検査成績 の変 るべ く客 観 的 に これ を 行 な つ た 。 そ の結 果,呼 吸 器 感 染 症 で は8例 中6例 に 有 効,尿 路 感 染症 は3例 す べ て に 有 効,胆 認 めて 然 るべ き,何 の う炎1例 も また 有 効 と らか の 臨 床 所 見 も し くは 検 査 成 績 の 改 善 が み られ た 。 急 性 リンパ 腺 炎(系 統 的)の1例 は効 果 不 明,呼 吸 器 感染 症 の2例 お よび 亜 急 性 細 菌 性 心 内 膜 炎 の1例 で は 無 効 と判 定 され た 。 後 者 は 血 液 中 か ら Staph. epidermidisが1回 の み 分 離 され た が,発 熱,貧 血,脾 腫,白 血 球 増 多,好 中 球 増 多,心 雑 音 な どが 認 め られ,臨 床 的 に は 定 型 的 なSBEで,分 耐性(Disc)で CEXは 417 あ つ た(事 初 め2.0g,3日 与 され た が,全 離 菌 はCERに 後,他 剤 で 完 治 して い る)。 間,つ いで4.5g,3.5日 間投 く何 ら の症 状 改 善 が 認 め られ て い な い 。 副 作 用 と して,食 思 不 振,嘔 気 が 各1例 にみ られ た 。 調 べ た 範 囲 内 で は 肝 機 能 ・腎 機 能 に 障 害 は な か つ た 。 CEX1g経 口投 与 後,血 ピ ー クは60∼120分 中濃 度 を7例 で 測 定 し た が, の 間 に あ り,平 均26.0 mcg/ml程 度 で あ り,お よそ6時 間 で 痕 跡 とな る 。喀 疾 量 の 多 い気 管 支炎 の1例 で1g投 与 後,1∼2時 に集 め た喀疾中 の 濃 度 を測 定 した が検 出 で きな か つ た 。 C-11) Cephalexinの (誌上 発 表) 血 中 濃 度B. プ 法 に よ り,健 康 人3例 井 洗 に み られ,最 高21 つ い て以 下 の 諸 検 討 を 行 な 12.5mcg/ml,4時 の比 較 。 2) 250mgお 3) 内科 領 域 諸 種 感 染 症 に 対 す る臨 床 成 績 。 C-12) よび500mg投 与 時 の吸 収 お よび 排 泄 。 間後 間 後 には平均 め,8時 間後 は 測 定 され な か つ た 。 b) 尿中排泄 尿 中 排 泄 に つ い て は1 g 1回 内服 で, 4時 間 後 に80%前 後,8時 間 で は98%く らい 排 泄 を 認めた。 c) 抗菌力 尿 路 感 染 の 原 因菌 で あ る.E. coli 10株 に つ い て,本 剤 お よ び他 の 抗 生 剤 の感 受 性 を 調 べ た 。 CEXに つ い て は10株 中8株 が12.5mcg/mlのMIC で あ り,他 の2株 は3.23,25mcg/mlで II あつ た 。 臨床 的検討 尿 路 感 染18例,気 PAD3例,気 道 感 染14例(気 管 支 拡 張 症1例,腺 亜 急 性 細 菌 性 心 内 膜 炎2例,敗 胆 の う炎1例 と,37例 管 支 肺 炎5例, 窩 性 ア ン ギ ー ナ5例), 血 症1例,食 中毒1例, の 感 染 症 に 本 剤 を 使 用 した 。 投 与 方 法 は症 例 に よ り異 な つ て い る が1日 に1.0∼3.0 例 に は4.0∼8.0gの ら長 き は52日 大 量 を 用 い た 。 投 与 期 間 は4日 か 間 に及 ん で い る 。 中13例 有 効,5例 が無効で あ 管 支 拡 張症1例, とす べ て 有 効 で あ り,PAPの3 細 菌 性 心 内膜 炎2例 の うち1例 に 本 剤 を4920日 間, 8932日 間 内服 さ せ て 治 癒 させ た 。他 の1例 は無 効 で あ ンテ ロパ クタ ー に よ る)1例 に 本 剤1g を 内 服 させ た が無 効 で あ つ た 。 そ の他 ネ ズ ミチ フ ス菌 に よる 食 中 毒1例 も有 効 で あ り,急 性 胆 の う炎1例 は 他 の 抗 生 剤 を 併 用 して そ れ に よ る効 果 も考 え られ た の で これ も 無 判 定 と した 。 以 上37例 効 率),無 内 科 領 域 に お け るCephaiexin投 効7例,無 中 有 効26例(70.3%の 有 判 定4例 で あつ た 。 しか しな が ら,症 例 数 も比 較 的 少 な く これ だ け の 結 果 与 の経 験 か ら 本 剤 の 評 価 を 下 す に は 早 計 で あ るが,亜 急 性 細 菌 性 (誌上 発 表) 勝 達 し,2時 間 後 に3mcg/ml認 つ た 。 敗 血 症(エ CEGと 空 腹 時 に1 例 は 本 疾 患 の 自然 経 過 を 考 慮 して 無 判 定 と した 。亜 急 性 コア グ ラー ゼ 陽 性 ブ ドウ球 菌 お よび 大腸 菌 に 対 す CET, につ い て 本 剤19を mcg/mlに 腺 窩 性 ア ンギ ー ナ5例 つ た。 る抗 菌 力 のCER, を 用 いたカ ッ 回 内服 して そ の 血 中 濃 度 を 測 定 した 。 ピ ー クは1時 成 績 は 尿 路 感 染18例 東京共済病院 内科 1) subtilis PCI 219株 り,気 道 感 染 で は 気 管 支 肺 炎5例,気 可 部 順 三 郎 ・中 沢 浩 亮 新 抗 生 剤Cephalexinに 基礎 的検討 a) 9を 用 い た のが 大 部 分 で あ り,亜 急 性 細 菌 性 心 内膜 炎2 基 礎 的 臨 床 的 検 討 中 川 圭 一 ・福 I 心 内膜 炎 の1例 筆 に 値 す る と思 わ れ る。 正 孝 ・藤 森 一 平 ・小 川 順 一 副 作 用 に つ い て は,か 伊 藤 周 治 ・島 田 佐 仲 るが,特 川 崎 市 立 病 院 内科 CephalexinはCephalosporin系 に本 剤 の み の 内 服 で 軽 快 さ せ た こ とは 特 抗 生 剤 の1つ な り大 量 長 期 間 用 い た症 例 もあ に 認 め られ ず,2例 にS-GOT,S-GPTの 上昇 が み とめ られ た が,本 剤 の 影響 に よ る もの か ど うか は 極 と して 登 場 し,経 口投 与 可 能 な 点 を 特 徴 と され る 。我 々は 本 剤 め て 疑 わ しい。 CHEMOTHERAPY 418 C-13) Cephalexinの JULY 桃 炎1例 基 礎 的 な らび に 臨 やや有 は全 て 無 効 で あ つ た 。 異 型 肺炎 は病 原 体 検 索 を 行 な つ て い な い が,寒 冷 凝 集 反 応 が 上 昇 して お り,Virusに (誌 上 発 表) CEXの 木 下 康 民 ・山 作 房 之 輔 ・薄 田 芳 丸 土 田 有 効,急 性 腎 孟 炎2例 中1例 有 効,1例 効,異 型 肺 炎2例 床 的 研 究 1970 亮 ・渡 部 信 ・武 田 C-14) 知 用の適 応 外 元 新 潟 大 学 第 二 内科 沼 よる にせよ の 疾 患 と思 わ れ た 。 北 原 克 之 。鈴 木 啓 元 貝 よる に せ よ, Mycoptasmaに 作 用 機 序 で は 無 効 で あ るべ きで,使 Cephalexinお よ びCephaioglycin に 関 す る 基 礎 的 臨 床 的 研 究(続 男 報) (誌上 発表) 新 潟 労 災病 院 内 科 1. 岸 川 基 明 ・後 藤 幸 夫 ・山 本 俊 幸 抗 菌 力:日 本 化 学 療 法 学 会 の 規 準 に よる 抗 菌 力 試 小 沼 験 の結 果,Staphylococcus aureus 19株 のMICは0.78 ∼6.25mcg/mlで,う ち14株 は3.12mcg/mlで あつ た 。 各 種 グ ラ ム陰 性 桿 菌63株 1株,6.25mcg/ml 8株,12.5mcg/ml 8株,50mcg/ml 1株,100mcg/ml ml 24株 で,グ 2. 私 共 は 第16回 ず つ にCEX kg/dayを60日 209 P<0.78mcg/ よび200mg/ 吸 収 ・排 泄:B. 差 は な く,腎 組織 像 に 異 常 な CEX 1,000 mg内 補 正 して 薄 層Cup法 血 中濃 度 測 定 時 のStandardは 常 者3例 により 服 時 の 血 中,尿 中 濃 度 を 測 定 した 。 血 清 を 用 いた 。 腎 機 能 正 の 平 均 血 中 濃 度 ピー クは1時 間 後 の36.5mcg/ ml,T/2は1時 間,尿 中 回 収 率(9時 増 悪 した も の を 無 効,と リア ラ ンス70ml/min.でGFR<10ml/min.の 胱 炎2例 ク 高度腎 して 判 定 した 。 臨 床 効 果:対 象 は 主 と し て 外 来 通 院 の 咽 頭 炎 お よび 扁 桃 炎9例,気 の 計20例 管 支 炎 お よび 気 管 支 肺 炎9例,膀 の 内科 的 感 染 症 患 者 で あ る。 投 与 量 お よび 投 与 方 法 はCEX の1例 で は1日4g)を ら12日 間)は69%,腎 覚 症 状 の 何 れ か 一 方 の 消失 あ る い は 改 善 を み た もの を や や 有 効,症 状 の改 善 を み な い か あ る い は CEXの subtilis PCI 219株 を 検 定 菌 と し, 培 地,検 体 のpHは6.5に の 判 定 に は 自,他 覚 症 状 の 消 失 あ る いは 改 善 をみ た も の を 有 効,自,他 く,腎 毒 性 は 認 め られ な か つ た 。 3. 試験管 症 に 対 す る両 剤 の 臨 床 効 果 に つ い て 報 告 す る。 臨 床 効 果 間 内服 させ た 。 両 群 の 間 に 体 重 増 加, 実 験 終 了 屠 殺 時 のBUNに よ びCeghaloglycin(CEG)の 内抗 菌 力,血 中 濃 度 お よび 尿 中 排 泄 な どに つ い て 発 表 し た 。 今 回 は 主 と して 呼 吸 器 系 お よび 尿 路 系 の 内科 的 感 染 後 の 雌 雄 大 黒 ネ ズ ミ1 1,000 mg/kg/dayお 靖 本 学 会 中 日本 支 部 総 会 に お い てCepha- lexin(CEX)お あつ た 。 腎 毒 性 試 験:体 重150g前 群10匹 18株,25mcg/ 3株,>100mcg/ aumus 25 mcg/mlで 昭 ・岡 本 名 古 屋 市 立 大 学 岸 川 内科 ラ ム陽 性 菌,陰 性 菌 の 双 方 に 抗 菌 力 を 認 め た 。 標 準 菌 のMICはStaph. 泰 岡 田 和 彦 ・春 日 井 将 夫 ・花 木 英 和 のMICは3.12mcg/ml ml ml, E. cali NIHJ 賢 ・堤 1日2g(た だ し膀 胱 炎 分4投 与 し,投 与 日数 は2日 か 間 で あ る。 投 与 成 績 につ い て 前 述 の 判 定 基 準 に従 が つ て判 定 す る と咽 頭 炎 お よび 扁 桃 炎 で は 有 効3例,や や 有 効5例,無 機 能 障 害 例4例 の 平 均 血 中濃 度 ピ ー クは3時 間 後86mcg/ 効1例 で あ り,気 管 支 炎 お よ び 気 管 支 肺 炎 で は 有 効4 ml,T/2は15.8時 例,や や 有 効4例,無 間,尿 ンス6ml/min.で,腎 中 回収 率 は4%,腎 る 血 中 濃 度 の上 昇 とT/2延 にCEX 1,000mg内 ク リア ラ 障 害 例 で は 腎 か らの 排 泄 不 良 に よ 長が認 め られ た。腎不全例 服 約3時 を 開 始 した 血 液 透 析 例3例 間 後 か らKiil型 の 平 均T/2は4時 人工 腎 間,同 様 に して行 な つ た腹 膜 灌 流 例3例 の 平 均T/2は6.3時 灌 流 液 中 へ の 回 収 率 は30%,腹 膜 ク リア ラ ンス は15ml/ min.で,人 T/2の 4. 工 透 析 に よ りCEXは 間, 血 中 か ら除 去 され, 短 縮 が 認 め られ た 。 数 は5∼55日 にCEXを 使 用 した 。 に 分 け て 内 服 さ せ,使 用 日 で あつ た 。 肺 炎6例 3例 は2例 有 効,1例 とな り,膀 胱 炎 は2例 は全 例 有 効,肺 化 膿 症 無 効,慢 性 気 管 支 炎1例 無 効,扁 とも 有効であつ た。 以 上,CEX投 与 の20症 例に つ い て有 効 率 は85%と 高 率 で あつ た が,比 較 的 重 症 で あ つ た 気 管 支 肺 炎 の2例 には無 効であつた。 CEGの 臨 床 効 果:対 象 はCEXと 桃 炎6例,気 の1例 で は1日1g)を ら19日 同様 外 来 通 院 の扁 管 支 炎 お よび 気 管 支 肺 炎8例,膀 腎 孟 炎2例 の 計20例 胱 炎4例, の比 較 的 軽 症 患 老 で あ る 。 投 与 量 お よび 投 与 方 法 はCEG 臨 床 例:各 種 感 染 症15例 1日 量 は2∼1gを3∼4回 効2例 1日2g(た だ し扁桃 炎 分4投 与 し,投 与 日数 は3日 か 間 である。 投 与 成 績 は 扁 桃 炎 で は 有 効5例,や や 有 効1例 で あ り, 気 管 支 炎 お よび 気 管 支 肺 炎 で は有 効3例,や や 有 効4例, CHEMOTHERAPY VOL.18.NO.4 419 無効1例 で あ り,膀 胱 炎 お よび 腎 孟 炎 で は 有 効4例,無 桿 菌 に 対 す るCEXの 効2例 で あ つ た 。 菌 力 と比 較 した 。 感 受 性 測 定 法 は 日本 化 学 療 法 学 会標 準 以上,CEG投 CEXと 与 の20症 尿 病 お よび 前立 腺 癌 術 後(留 よびCETの 置カテー ブ ドウ球 菌90株 CEXに 中85株 は1.56∼12.5mcg/mlの よ り発 育 が 阻 止 され る 。 この 成 績 はCERお テル 施 行 中)に 合 併 した 膀 胱 炎 の1例,子 宮 頸 管炎 お よ びCETのMICが び 膣 カ ンデ イ ダ症 に合 併 した 腎 孟 炎 の1例 な ど比 較 的 重 以 下 で あ る成 績 に比 して か な り劣 る もの で あ る。 症感 染 症 に は無 効 で あ つ た 。 副 作 用 につ い て はCEXお 中CEX投 与(4g)の 悪 気を 来 し,CEG投 よびCEG投 扁 桃 炎 の1例 与(20g)の 与 の40症 例 に 軽度 の 食 思 不 振, 扁 桃 炎 の1例 に 全 身 皮 膚 に粟 粒 大 の 皮 膚 発 疹 を来 し,CEG投 与(89)の 気管 支 炎 の1例 に 軽 度 の胸 や け を 認 め た が,何 れ も投 薬 の 中 止 に よ り速 や か に軽 快 した 。 以上 の結 果 か ら,両 剤 と もに 比 較 的 軽 症 の 内 科 的 感 染 大 腸 菌21株 中16株,肺 ∼25mcg/mlのCEXに 成 績 もCERの 炎 桿 菌24株 中17株 は6.25 よ り発 育 が阻 止 さ れ る 。 この 抗 菌 力 よ りや や 劣 る も の で あ る が,ブ 菌 の 場 合 に比 してCEXとCERお よびCETの CEXの 抗 菌 力 は,感 た 場 合,pH 7.0に 2) 受 性 測 定 培 地 のpHを6.5に 比 して約2倍 す る 耐 性 獲 得状 態 をBHI(pH つ た が,症 例 を 加 え て 検 討 した い。 法 に よ り検 討 した 結 果,CERお CEXに 3) 滉 ・藤 本 安 男 ・岡 本 緩 子 ml,1時 束 田 二 郎 。牧 野 純 子 1. 7.0)を 209 P 対 用い増量継代培 養 よびCETに 比 し て, 吸 収 ・排 泄:健 康 成 人 に1回500mgのCEXを 間 後14.5mcg/ml,2時 間 後2.8mcg/ml,4時 間 後traceで あ る。 6時 間 内 の尿 中 回 収 率 は 平 均86%を 病 的 材料 か ら分 離 の 大 腸 菌,黄 色 ブ ドウ球 菌 に対 4) 性 扁 桃 炎1例,急 ラ ッ トに 経 口投 与 時 の臓 器 内 濃 度 。 慢 性 気 管 支 炎1例,気 3. 家 兎 に お け るCephalexinの 肺 癌 に 併 発 した 肺 化 膿 症2例,急 4. 健 康 成 人 に経 口投 与 時 の 血 中 濃 度 な ら び に 尿 中 排 胱 炎2例,腎 各 種 感 染 症 に対 す るCephalexinの は 全 て1日1.0∼2.0gで 胆 汁 内排 泄 。 臨床効果。 急 性細菌 性 気 管支 炎3例, 管 支 拡 張 症2例,気 管 支 肺 炎6例, 性 膀 胱 炎2例,腎 孟 腎 炎3例,計25例 投 与 量 は 心 内膜 炎 の1例 泄。 示 した 。 臨 床 成 績:急 性 細 菌 性 心 内 膜 炎1例,亜 性 心 内膜 炎2例,急 最 小発育阻止濃度。 2. 5. FDA よびCETに 対 す る 耐 性 が 速 や か に上 昇 す る成 績 を 得 た 。 間 後0.3mcg/ml,6時 関 西 医 大 内科 す るCephalexinの aureus CERお 経 口投 与 した 場 合 の血 清 中 濃 度 の ピ ー クは 投 与 後30分 ∼1時 間 に 存 在 し,3例 の 平 均 値 は30分 後12.3mcg/ (誌上 発 表) 大久保 coli NIHJのCEX, し 増 強 す る。 試 験 管 内耐 性 上 昇:Staphyloc. た,臨 床 効果 に つ い て は 両 剤 の 差 は ほ とん どみ られ な か 基 礎 的 臨 床 的 研 究 間の抗菌 力 の差 は 少 な い 。 症 に対 してか な りの 効 果 が 期 待 で き る も の と考 え る 。 ま Cephalexinの よ 大 部 分 の ブ 菌 に 対 して0.78mcg/ml お よびE. C-15) 抗 法で ある。 例 に つ い て有 効 率 は85%と 同 様 高率 で あ つ た が,気 管 支 拡 張 症 に 合 併 した 気 管支炎 の1例,糖 抗 菌 力 をCERお にCEXを に1日4gを あ り,1日 孟膀 投 与 した 。 投 与 した以外 量 を4分 割 し,6時 間 毎 に 経 口投 与 した 。 C-16) Cephalexinに か んす る基 礎 的 な 細 菌 性 心 内膜 炎 は 全 て無 効 に終 つ た が,呼 吸 器 感 染 症 らび に 臨 床 的 研 究 お よび 尿 路 感 染 症 に は か な り優 れ た 効 果 を 示 した 。 全 例25例 (誌上 発 表) 中,著 効12例,有 効5例,無 効8例 で あ る。 副 作 用 と して,細 菌 性 心 内 膜 炎 に 対 して1日4gの 三 木 文 雄 ・東 朋 嗣 ・岩 崎 哨 与 に 際 し,悪 心,嘔 赤尾 満 ・尾 崎 達 郎 ・杉 山 浩 士 腸 障 害 は な く,肝,腎 羽 田 同 ・塩 田 憲 三 は 認 め られ な か つ た 。 大 阪 市 立 大 学 医 学 部第 一 内 科 7-Aminacephalasporanic Cephalosporin系 acidか ら 新 し く合 成 され た 抗 生 剤Cephalexin(以 下,CEXと 投 服 に 伴 な う胃 機 能,血 液 像 に異 常 を 示 した 症 例 以 上 の成 績 に よ り,本 剤 は 経 口投 与 に よ り効 果 を 示 す 略 す)に つ い て,基 礎 的 検 討 を 加 え る と と もに,内 科 系 感 染症 に 使 用 した 成 績 を報 告 す る 。 1) 吐 を 来 た した 以 外,内 抗菌 力:病 巣 分 離 ブ ドウ球 菌,大 腸 菌 お よび 肺 炎 Cephalosporin系 抗 生 剤 で あ る がin nitroの 抗 菌 力 お よび 臨 床 成 績 か らみ て,重 症 感 染 症 に 対 す る効 果 はCER 或 い はCETよ り劣 る と考 え られ る 。 CHEMOTHERAPY 420 C-17) Cephalexinに 関す る臨 床 的 研 究 JULY C-19) 小 児 科 領 域 に 於 け るCephalexin の 基 礎 的 臨 床 的 検 討 (誌 上 発 表) (誌上 発 表) 河 盛 勇 造 ・西 沢 夏 生 国立泉北病 院 Cephalexin(CEX)を 藤 井 良 知 ・紺 野 昌 俊 ・岡 田 一 穂 臨 床 に用 い る た め,予 じめ そ の 八森 啓 ・生 方 公 子 試 験 管 内 抗 菌 力 お よび 投 与 後 血 清 中 濃 度,同 血 清 抗 菌 力 を検 討 した 。 そ の結 果,ブ 菌 に 対 す るMICは,日 先 ず 小 児 科 領 域 の 感 染 症 か ら分 離 され た コア グ ラ ーぜ よ りも 明 らか に 低 度 で あ つ た が,大 腸 菌 な ど グ ラ ム陰 性 匹敵 し た 。CEX 後 の血 清 中 濃 度 をCER 500 mg筋 前 者 で は1時 間 後 に 最 高18%程 約50 mcg/mlに 500mg内 服 注 後 と比 較 した 結 果, 度 を示 し,後 者 に よ る 比 して低 く,8時 東大分院小児科 本化 学 療 法 学 会 標 準 法 に よつ て0.78∼1.56mcg/mlで,CER 桿 菌 に対 して は,CERに 間 後 に お い て も,明 陽 性 ブ ドウ球 菌,大 lexinの 腸 菌,Klebsiellaに 抗菌 力 をCER,AB-PCお つ い てCepha- よび 他 の常用抗生物 質 と比 較 検 討 した 。 次 に,乳 児 お よび幼 児 ・学 童 に つ い て,Cephalexinを 1回25mg/kg経 口投 与 時 の 血 中 濃 度 お よ び尿 中排 泄 率 らか な差 が 認 め られ た 。 ま た これ ら1時 間 後 血 清 の ブ菌 を 測 定 した 。 血 中濃 度 は 乳 児 で はpeakは10 に 対 す る抗 菌 力 は,20倍 前 後,幼 児,学 童 で は20mcg/ml前 後 血 清 の40倍 希 釈 まで 証 明 され,CER投 与 の排 泄 は そ れ ぞ れ50%,70%前 希 釈 に 比 し,低 度 と判 定 され た 。 内 科 的 感 染 症8例 にCEXを 投 与 し,ほ ぼ 期 待 どお り Cephaiexinに C-20) 関す る基 礎 的 臨 床 小 児 科 領 域 に お け るCephaiexin に 関 す るそ の後 の 検 討 (誌 上 発 表) (誌 上 発 表) 中 沢 進 ・岡 佐 藤 肇 ・遠 徳 臣 晴 比 古 ・副 島 林 造 ・野 津 手 晴 男 熊 本大学徳臣内科 試 験 管 内 抗 菌 力:Cephalexin(CEX)の 菌 に対 す る抗 菌 力 をHIA平 果,ブ 都 立 荏 原 病 院 小 児 科,昭 病巣分離 近 板 希 釈 法 に よ り検 討 した 結 ドウ球 菌 で は1.6∼6.25mcg/mlで め,CERに 2) 発育阻止を 認 新 比 しか な り抗 菌 力 の 低 下 が 認 め ら れ る が, 示 しCERと 血 中 濃度:CEX 投 与 後30分1,2,4,6時 果,1時 3) mcg/ml以 mcg/ml)を 示 す が6 路 感 染 症5 投 与 しう 治 療 効 果 を検 討 した 結 果,7例 有 効 で あ り,特 に 副 作 用 は 認 め られ な か つ た 。 一 和 大学 小 児 科 次 郎 井 蔵 1) 吉 臨 床 分 離 株 に対 す るMIC 以 下 の 小 児 患 者 材 料 か ら分 離 した 菌 種 に 対 す るMIC を 化 学 療 法 学 会 法 に よつ て 検 討 した 。 コア グ ラ ー ゼ 陽 性 ブ菌87株 で は ≦1.56 mcg/ml 6.25,15%,12.5,6.9%,病 下 に低 下 す る。 臨 床 治療 成 績:呼 吸 器 感 染 症4例,尿 例 にCEXを 口 間 毎 に採 血 して 測 定 した 結 間 後 に 最 高 値(12.5∼14 時 間 後 に は全 例1 よ び1,000mg経 藤 昭和大学中研細菌 部 ほ ぼ 匹 敵 す る成 績 が 得 られ た 。 500 mgお 岡 秀 秀 高津中央病院小児科 大 腸 菌,肺 炎 桿 菌 に対 して は そ れ ぞれ6.25∼50mcg/ml のMICを 後 で あ り,尿 中 へ 後であつた。 臨 床 使 用 成 績 は,病 原 性 大腸 菌 性 下 痢 症 を 含 め て約40 的 研 究 1) mcg/ml 例 に使 用 し,極 め て 良 好 な成 績 が 得 られ た 。 の 効 果 が 得 られ た 。 C-18) 1970 に 19.5%,3.12,57.5%, 原 大 腸 菌 で は3.12, 2.1%6.25,22.9%,12.5,60.4%,25,8.3%,赤 痢 菌60株 で は3.12,11.7%,6.25,70%,12.5,11.7 %で あ つ た 。 2) 血 中濃度 溶 連 菌Cook株 た 。4名 (15∼20mg/kg投 3) を 標 示 菌 とす る 重 層 法 に よつ て 測 定 し の 学童 の 平 均 血 中濃 度 は 以 下 の とお りで あ つ た 与)。 1時 間2 4 6 13.4mg/ml5.4 1.8 0.2 尿中排泄量 CHEMOTHERAPY VOL.18.NO.4 6時 間 内に 投 与 量 の約70∼80%が 活 性 の 状 態 で排 泄 され た 。 4) 421 成 績 は,疾 患 別 に見 る と,急 性 咽 頭 炎2例 効,他 便 中 含 有 量 の測 定 1日1.25∼3.0g,2∼3回 に 分 割,1∼2日 間 投与後の にあ 効,1例 変 更 して 回 復 した の で 無 効 と した 。 原 発 性 非 定 型 肺 炎2例 か に され た 。 便 中含 有 量 測 定 に は10倍 効 5)マ は い ず れ も有 効,中 耳 炎 の1例 は著 また 急 性 化 膿 性 頸 部 淋 巴腺 炎 は 切 開 排 膿 を 併 用 した 後 の上 澄 を使 用 した 。 の で 判 定 不 能 と した 。 瘍 の2例 は いず れ も有 効,肺 炎 菌 ウ ス,ブ 菌 腹膜 内 感 染 治 療 成 績 の比 較 性 髄 膜 炎1例 Smith株10MLDを 0.078mg/kg間 腹 腔 内 に 感 染 後2時 間 目に40∼ のCEX,MPI-PC,Rifampicinの 行 な い 生 存 率 を 比 較 した 結果 で はCEXの 内服を 効果 が 最 も高 かつた。 6) 用 は1例 有 は や や 有 効 で あ つ た 。 肺 炎 は3例 中2例 に 有 効, 1例 はCERに つ て低 値 で 内服 に よつ て 速 や か に 吸 収 され る こ とが 明 ら 稀 釈,10,000回 著 の1例 は 原 病 に ネ フ ロ ーゼ が あ り,CEX-T服 で薯 麻 疹 を お こ し た の で 中 止,気 管 支炎2例 便 中含 有 量 は測 定 不能 か ま た は8.5∼40mcg/g問 転15分 は,1例 は 無 効 で あ つ た 。 膀 胱 炎1例 た 。 粘 膜 性 皮 膚 症 候 群 の1例 熱5例 は い ず れ も 著 効 を 呈 した 。 以 上,有 効 率 は80% であつた。 副 作 用 は22例 小 児 急 性 感 染 症6疾 患50例 を 本 剤 の 内服 を 主 体 と して 治 療 した 結 果 は以 下 の とお りで あ つ た 。 急 性 上 気 も菌 は 消失 し は判 定 不 能 で あ つ た 。 狸 紅 中1例 にCEX投 与直後に蓉麻疹 を生 じた もの が あつ た 。菌 を 検 出 した もの は10例 で あ り, 耐性の ものはなかつた。 道 感 染 症 で 溶 連 菌,常 用 抗 生 剤 耐 性 ブ 菌 を起 因 菌 と した 病 型 に よ く本 剤 の 内服 は奏 効 した 。 各 種 抗 生 剤 無 反 応 の C-22) の基 礎 的 並 び に 臨 床 的 検 討 腺 窩 性 扁 桃 炎 に も本 剤 は著 効 を 奏 した 。 狸紅 熱 で は 翌 日 か ら平 温 に 復 し,3∼4日 小 児 科 領 域 に お け るCephalexin 目か ら 咽 頭 粘 液 培 養 上 溶 連 菌 は 消 失 した 。 気 管 支 炎,気 管 支 肺炎 で は 本 剤7∼12日 (誌 上 発 表) 間 西 村 忠 史 ・浅 谷 泰 規 ・小 谷 の 使 用 で 自,他 覚 的 所 見 は好 転 した 。 溶 連 菌 を 起 因菌 と した 急 性 顎 下 淋 巴 腺 炎 も本 剤 約1週 間 内 外 の 投 与 に よっ て 大 半 好 転 した 。 今 回 の 治療 症 例 か ら分 離 した 溶 連 菌 の CEXのMICは1.56,ブ 菌 で は1.56∼3.12mcg/ml Cephalosporin C系 の経 口剤Cephalexin(CEX)の 小 児 科 領 域 に お け る 基 礎 的 並 び に臨 床 的 検 討 を 行 な い, で あ つ た 。 全 症 例 に 対 す る本 剤 の 有 効 率 は 約80%で,副 次 の 結 果 を え た 。Coagulase陽 作 用 は み られ な か つ た 。この 際 の1日 の 投 与 量 は50mg/ 板 希 釈 法 でCER感 kg以 上 で あ つ た 。 細 菌 性 赤 痢 に対 す る治 療 成 績 に 就 い て は 現 在 検 討 中 で あ る。 7) 小 児 用Syrup製 小 児 用Dry 平 均)は 24時 infusion agar つ い て は 普 通 寒 天pH pH 7.4で 接 種 菌 量 を 培 養 希 釈 菌 液 を 用 い,培 養 時 間 を18時 種,培 効 果 もCap.の mcg/ml 100倍 希 釈 菌 液 接 種 時 で は培 地pH mcg/ml pH7.4,3.13mcg/mlで Dry Syrup(CEXと して15∼20mg/kg)内 服 後 の小 児血中濃度 地pH 6.6で は6.25mcg/ml,pH 7.4で は12.5 6.6で1.56 培 養時間で は 差 は み とめ られ な い 。 す なわ ち 接 種 菌 量 に 関 して は 原 液 接 種 の 1時 間3 9.2mcg/ml C-21) 間, 間 で 実 験 を 行 な つ た 。 感 受 性 分 布 ピー クは 原 液 接 以 下 の とお りで,年 少 小 児 で も服 用 は 容 易 で あ り,臨 床 場 合 と類 似 して い た 。 について平 受 性 を し らべ,抗 菌 力 に 及 ぼ す 諸 因 菌 原液 と100倍 用 後 の 血 中 濃 度(5名 性 ブ菌32株 子 の検 討 を 行 な つ た 。 培 地pHに 6.6とheart 剤 に関 す る検 討 Syrup服 泰 大阪医大小児科 6 1.9 場 合 よ り100倍 希 釈 菌 液 接 種 の 場 合 の ほ うが2濃 度 段 階 0.5 抗 菌 力 は 強 く現 わ れ る。 次 に培 養 時 間 の抗 菌 力 に 対 す る 小 児 科 領 域 に お け るCephaiexinGlaxoの 臨 床 成 績 影 響 を み る と普 通 寒 天(pH iogiycin(CEG)と 影 響 は み とめ られ な い が,CEGは (誌 上 発 表) 間 培 養 で 抗 菌 力 が1段 agar(pH 水 原 春 郎 ・八 6.6)で 坂 篤 菌 力 は18時 川崎市立病院小児科 わ れ わ れ は患 児22名,男11名,女11名 1exin-Glaxo(CEX-T)を60mg/kg/dayの な い,そ の臨 床 成 績 に つ い て検 討 した 。 7.4)で 6.6培 内服を 行 agar(pH CEX, ほ とん ど 原 液 接 種 時 の み24時 階 劣 る 。 ま たheart はCEXは 原 液 接 種24時 infusion 間培養 で抗 間培 養 に 比 し,1濃 度 段 階 劣 る よ うで あ る。 と くに こ の傾 向 は 著 明 で100倍 にCepha- はCERとCepha- を比 較 した 場 合 とCEXは 希 釈 菌 液 接 種 時 で もpH 地 の場 合 よ りそ の 程 度 は 強 い 。Heart CEG, 7.4)を 用 い 原 液 接 種 で24時 CER, CETの infusion 間培養にお ける 感 性 分 布 を み る と,感 受 性 ピ ー CHEMOTHERAPY 422 ク はCEX12.5∼25mcg/ml,CEG25mcg/ml, 0.78mcg/ml,CET CER 0.2mcg/mlで 吸 収 ・排 泄 に つ い て は 健 康 小 児3例 菌 と した 。2例 に500 は1時 mg を対 象 と し血 中 濃 度, 5) hemolyticus伝 間後 1回 投 与 した 場 合12時 月 ∼6年8カ 管 系 感 染 症5例, 中13 に は 錠 剤 投 与 した 。 投 与 量 は 気 道 感 染 症 に は1日30∼65mg/kg,腸 ∼82mg/kgで 散 剤 は1日4回 回 分 服2∼10日 につい て 月 の 小 児 で17例 管 系 感 染 症1日50 分 服 ,錠 剤 は1日3∼4 間 投 与 した 。 治 療 効 果 は 有 効13例,無 効4例 で 気 道 感 染 症 で は 有 効8例,無 効2例 で有 効 率 は 80%,腸 効2例 であつた。 管 系 感 染 症 で は 有 効3例,無 大 菅 志 郎 ・田 中 豊 治 慶 応 義 塾 大 学 医学 部 外 科(島 田 信 勝 教 授) Cephalexinに 関 す る基 礎 的 お よ び 外 科 領域 に お け る 臨床 成 績 を 検 討 した の で 報 告 す る。 病 巣 由来Staph. aur.のCEXに 対 す るMIC分 寒 天 平 板 を 用 いた100mcg/mlか と1.56∼12.5mcg/mlに 布を ら の倍 数 希 釈 法 で み る 存 在 し,CERと 比 較 す る と4 ∼6希 釈 段 階 感 受 性 は 低 く分 布 して い る。 B. subtilis PCI-219を 成 人 男 子 に250mgお 指 示 菌 とす る重 層 法 に よ り健 康 よ び50amgを 経 口投 与 し血 中 濃 度 を経 時 的 に 追 求 した 。 各 投 与 群 と もに1∼2時 な お 副 作 用 と思 わ れ る も の は な か つ た 。 C-23) 外 科 領 域 に お け る 石 井 良 治 ・石 引 久 弥 あっ 膿 痂 疹,急 性 頸 部 リ ンパ 腺 炎 各1例,計17例 例 に は5倍 散 剤 で,4例 あつたひ (誌上 発 表) に対 し500 1回 投 与 時 は89%で た 。 治療 成 績 は,気 道 感 染 症10例,腸 検 討 した 。 年 令1カ C-24)Cephalexinの 間 まで の 排 泄 率 は それ ぞ れ mg に 使 用 し,有 効 率83.3%で 検 討 時 の 血 中 濃 度 ピー クは1時 間 で10.1mcg/ml,4時 73.2%,83.6%で,250 外 科 疾 患30例 間2.5mcg/ml,6時 1回 投 与 mg あつ た 。 臨床成績 研 株 を検 定 間 後 に は ほ とん ど検 出 され な か つ た 。250 mg に は 測 定 不 能 で あ つ た 。 尿 中排 泄 で は,2例 1970 中排泄 6時 間 まで の尿 中 回 収 率41.8∼95.8%で 1回 投 与 時 の 血 中 濃 度 ピー ク 間 平 均17,5mcg/ml,4時 4)尿 あ る 。 次 にCEXの 尿 中排 泄 量 を 測 定 した 。 す な わ ち測 定 は 川 上 ・島 居 氏 重 層 法 で 行 な いStreptococcus JULY に ピー クに 達 し250mg投 mg投 外 科 領 域 に お け るCephaiexinに 間後 与 群 で は6∼9mcg/ml,500 与 群 で は8∼16mcg/mlで あ つ た 。6時 間 後 に お い て は ほ ぼ 消 失 した が,食 後 投 与 例 で は 食 前 投 与 例 に比 つ い て し最 高 値 は 低 い が 血 中 か らの 消 失 は ゆ るや か で あつ た 。 (誌上 発表) 川 上 表 在 性 軟 部 組織 感 染 症35例 投 与 し臨 床 効 果 を み た 。 病 巣 分 離 菌 はStaph. 郁 ・岩 本 英 男 体 とす る も の で あ つ た が,35例 大 島 聰 彦 ・鷹 取 睦 美 中28例 経 口 aur.を 主 に投 与 効果 を 認 め た 。 な お 副 作 用 は 全 例 に み られ なか つ た 。 日大 石 山 外 科 Cephaiexinに に1日0.25∼2gを つ い て,抗 菌 力,血 中 濃 度,尿 中排 泄, C-25) 外 科 領 域 に 於 け るCephalexin 臨 床 使 用 成 績 を検 討 した 。 1) の 使 用 経 験 抗 菌 ス ペ ク トラ ム Staphylococcusは1.56∼3.12mcg/ml,Streptococcus は3.12∼50mcg/ml, (誌上 発 表) E. colilま3.12∼12.5mcg/mlで 柴 田 清 人 ・加 藤 剛 美 ・伊 藤 忠 夫 そ れ ぞ れ 発 育 を阻 止 され た 。 2) 病 巣 分 離 黄 色 ブ 菌(50株)の 全 株 がCephalexinの3.12∼25mcg/mlに Cephalosporin 血 中濃度 空 腹 時500mg内 平 均13.6mcg/mlに 食 後500mg経 4.5mcg/mlで 田清 人 教 授) C系 新 抗 生 物 質Cephalexinに 就 いて 我 々の 行 な つ た 基 礎 的 検 討 な らび に 外 科 臨 床 使 用 経 験 を 服 の血 中 濃 度 は,30分 達 し,6時 され な くな る。 空 腹 時250mg内 平 均8.0mcg/mlで 田泰 夫 名 古屋 市 立 大 学 第 一 外 科(主 任:柴 よつ て 発 育 が 阻 止 され た 。 3) 水 野 貴 夫 ・藤 井 修 照.奥 感受性分布 で 最高濃度 間 後 に は ほ とん ど 検 出 服 後30分 で最高濃度 あつ た 。 口 投 与 後 に は,2時 あつた。 報 告 す る。 1) 500mg経 口投 与 に よ る血 中濃 度 は1時 とな り,7.3∼15.3mcg/mlを 度 で あ つ た 。250mg経 間で最高濃度平均 示 し,9時 口投 与 で は,同 様1時 とな り,5.1∼9.2mcg/mlを 2) 尿 中 に は500mg,250mgと 間で最高 間 で は痕跡 程 間で最高 示 した 。 もに3時 間 ま で に CHEMOTHERAPY VOL.18.NO.4 大量 が排 泄 され,3∼9時 3) 外 科 臨床26例 間 の排 泄 量 は僅 か で あ つ た 。 に 本 剤 を 使 用 し,無 効 は2例 のみ 423 C-28) 産 婦 人 科 領 域 に お け るCephalexin の 基 礎 的 臨 床 的 研 究 で,高 い有 効 率 を 示 し,副 作 用 は 全 く認 め られ な か つ た 。 な お本 剤 の 外 科 的 創 液 中濃 度 に 関 して も検 討 を 加 え (誌 上 発表) る。 水 野 重 光 ・高 田 道 夫 ・松 田 静 治 C-26) 外 科 領 域 に お け るCephalexin 森 操 七 郎 ・黒 川 徹 男 ・上 山 卓 也 の臨 床 成 績 順 天 堂 大 学 医学 部 産 婦 人 科 学 教 室 種 々 の検 索 を 行 な い,次 (誌上 発 表) 1. 橋 本 寿 雄 ・酒 井 克 治 ・岡 本 源 八 Staph. aureusに 大 阪 市 立 大 学 第2外 科 Cephalexin-Sお 3.12mcg/mlに, よびCephalexin-Tの 病 巣 由来 細 菌 に対す る抗 菌 力,内 服 後 の血 中,尿 中,胆 汁 中 濃 度 さ ら に尿 中排 泄 を 測 定 した 。 teasに に 本 剤 を 投 与 し,そ の 臨 床 成績 を 検 討 した の で,分 析 して 報 告 す る。 血 中 濃 度,尿 中排 泄 1回 経 口投 与 時 の ピ ー ク は1時 間 に あ り,4時 あ る。1,000mg 1回 投 与 で は 約2倍 よ うに 高 く,6∼8時 1∼2時 新 しい抗 生 剤Cephalexin(CEX-T)を 用 い て,整 形 の 治 療 を 試 み た の で,こ こに 報 告 す る。 性 化膿 性 関 節 炎 お よ 性 器,膀 500mg 性 化 膿 性 滑 液嚢 炎2例,急 膀 帯 血 中 濃 度 は33例 4mcg/mlと に 分 服,使 で,使 用 総 量 は 最 高180gで 治療 成 績 は,著 効1,有 効9,や 効 率 は14例 副 作用 に つ い て は,1例 月 の小 児 用 期 間 は 数 日か ら最 あつた。 や 有 効3,無 中10例,71%で 水,乳 汁 中濃 度 間 まで の 観 察 に お い て1mcg/ml以 に移 行 が 認 め られ,1時 投与 量 は 成 人 に 対 して は1日2∼3g,11カ 間 以 後 は急 速 に 減 少 して い る。 の検 索 に お い て,約30分 間 で1∼2mcg/ml,2時 母 体 血 中 濃 度 の 約1/2を ま で 同 様 の 濃 度 を 維 持 して,5時 転 し,約7時 あつた。 に 胃腸 障 害 が み られ た が 投 与 示 し,以 後4時 間 間 以 後 は血 中 濃 度 と逆 達 し,以 後9時 様 の濃 度 が 維 持 され て お り,CEXは 間 まで 同 羊 水 中 に お い て安 定 で あ る。 乳 汁 中 濃 度 は6例 で は 測 定 不 能 で あ り,測 定 毎 に 全 搾 中止 後症 状 は 消失 した 。血 液,尿,肝 障 害 所 見 な どを 呈 乳 を 行 な つ た2例 で は 約2時 した もの も なか つ た 。 以 上,CEXを 種 々の疾 患に 用い ピ ー クが 認 め られ,4時 有 効な 成 績 を お さ め た 。 で既 間で約 間 ま で 測 定 可 能 で あ る。 そ の 際 の 羊 水 中 濃 度 は2時 間 で1∼4mcg/mlに 効1, 下 と比 較 的低値 である。 性化膿 に は1日400mgを4回 判定 不能2で,有 帯血,羊 ほ とん どが そ の 測 定 時 に お け る 排 泄 ピ ー クは 約 1回 経 口投 与 に お い て 子 宮,卵 巣,卵 管 内 濃 椎 脊 髄 疾 患 お よび そ の 他 の 疾 患 に合 併 し た 尿路 感 染 症5例 で あ る。 高60日 2) 間 に あ り,4時 度 は 約6時 性筋 炎1例,脊 間 で70∼100%と ま ま尿 中 に排 泄 され,各 川崎市立病院整形外科 び 関節 周 囲 炎5例,急 の最高血中濃度 を 認 め るが,持 続 時 間 に は 大 差 が な い。 尿 中 排泄 率 は ひ じ 菅 野 卓 郎 ・宇 田 正 長 ・原 科 孝 雄 対 象 は 急 性 化膿 性 骨 髄 炎3例,急 は全 て 耐 性 で あ る。 体 液,臓 器 内濃 度 間 後 に は 急 速 に減 少 して8時 間 後 に は す で に 測 定 不 能 で 使 用 (誌上 発 表) 外科 的 感 染症16例 あ り,Street. 化 学 療 法 学 会 の規 準 に 従 が い,下 記 濃 度 を 測 定 した 。 1) 整 形 外 科 的 感 染 症 に 対 す る Cephalexin(CEX-T)の 山 は1.56∼ お い て は12.5∼25mcg/mlに 500mg C-27) 対 す るCEXのMICの E. coliで は6.25∼12.5mcg/ml,Pro- fecalis, Pseudomonasで 2. また,外 科 的 感 染 症 約150例 の成績をえた。 感 受性 間 で2.8∼4.5mcg/mlと 間 ま で ほ ぼ 同 濃 度 を 維 持 し,8 時 間 では 測 定 不 能 で あ る。 3. 臨 床 効果 内性 器 感 染症13例,頸 管 淋1例,外 創 感 染4例,産 褥 乳 腺 炎3例,急 膀 胱 炎5例,子 宮 癌 術 後 尿 路 感 染4例,腎 82例 にCEX1日1.0g,1.5g,2.0g投 陰 膿 瘍4例,術 性 膀 胱 炎51例,慢 性 孟 炎4例,計 与 を行 な い 良 好 な成 績 を 得 た 。 各 種 疾 患 別 有 効 率 は 急 性 膀 胱 炎 で90 CHEMOTHERAPY 424 %以 上 と最 も す ぐ れ,慢 性 膀 胱 炎,子 宮 頸 癌 術 後 尿 路 感 染 では50∼60%,急 性 腎 孟 炎75%,内 %,外 創 化 膿75%,産 陰 膿 瘍50%,術 性 器 感 染 症80 後 尿 路 感 染 に お い て は 明 ら か に1日1.59以 宮癌術 与 な お 検 出菌 別 に 効果 を 観察 し,検 出 菌MICと 臨床 効 抗菌 力 の 比 較 を行 な つ た 。 2) 血 中 濃 度,尿 例 で 後 者 の 平 均 はPeakが1時 80.8%の 副作用 腎,肝 機 能 は 投 与 前 後 に お い て1例 を 除 き著 変 は認 め られ ず,消 化 器 障 碍 もほ とん ど な く,皮 膚 発 疹 も認 め ら 1回 経 口投 与4 間 で15.0mcg/mlで あ 3) 均 高 値 を 示 した 。 体 内分布 乳 汁 中 濃 度,膀 帯 血 お よび 羊 水 移 行,性 器 内濃 度 に つ い て測 定 した 。 れ なかつた。 4) C-29) 中排泄 1回 経 口投 与1例,1,000mg つ た 。 尿 中 排 泄 は6時 間 まで に ほ とん ど行 な われ,平 果 とを 対 比 検 索 した 。 4. つ い て 基 礎 的 臨 床 的 検 討 を 行 な つ た 結果 病 巣 か ら の分 離 菌 に つ い てAB-PC,AG-98,CER,CET, 500mg で も良 好 な 成 績 を示 して い る。 1970 を 報 告 す る。 CPと 上,2.0g 程 度 の 投 与 が 必 要 で あ る が,急 性 膀 胱 炎 で は1.0g投 axa-Torii)に 1) 褥 乳 腺 炎100% で あ る。 投 与 量 別 に み る と重 症 内 性 器 感 染 症,子 JULY Cephalexinの 使 用 経 験 主 とし て尿 路 感 染 症 に 対 し て 臨床 使 用 成 績 17例 中12例(70%)に 有 効 で,し か も子 宮 癌 術 後 の 難 治 性 尿路 感 染 症 に も有 効 例 を見 た 。 (誌 上 発 表) C-31) 山本 浩 ・長 田 宏 ・浅 岡 Cephalexinに (誌上 発 表) 川 崎 市 立病 院 産 婦 人 科 経 口投 与 可 能 な 新 し いCephalosporin Cephalexin(CEX-T)を 尿 路 感 染 症50例 C系 青 河 寛 次 ・加 村 弘 幸 抗 生 剤, 神戸中央病院産婦 人科 に 使 用 し, 山 検 討 した 。 投 与 方 法 は 原 則 と して,1日3gを3回 原 因 菌 は 大 腸 菌15例 治 療 効 果 は,著 を含めて グラム陰性桿菌 による 効5例,有 計40例(80%)に 効28例,や や 有 効7例, 性 菌 に よ る感 染 症 で あ つ た 。 な お4例 は 投 与 後 来 院 せ ず 判 定 不 能 に 終 つ た もの で あ る。 副 作 用 は,最 高549使 用 を 含 め て,治 療 に わ ず か に 上 昇 お よびA/G比 合 成Cephalosporin (CEX)に 有 効 で あ つ た 。 無 効6例(12%)は の下 降 が 認 め ら れ た 他 は, 胃腸 障 害,発 疹 等 を 来 た した 症 例 は 全 くな か つ た 。 以 上,本 剤 は 尿 路 感 染 症 に 対 して 充 分 有 効 な 薬 剤 で あ る と考 え られ る。 1. C内 服 剤 で あ るCephalexin つ き,以 下 の知 見 を え た の で 報 告 す る。 体内濃度 健 康 婦 人 に つ き,Streptococcus haemolyticusを (Giaxo-Torii)の 検 討 (誌 上 発 表) 1回250mg,500mg,1,000mg空 食 後 投 与 で,そ のPeak 腹 時 お よび500mg levelは それ ぞ れ5.9土1.5mcg/ ml,14.8±3.0mcg/ml,26.4土4.2mcg/mlお 土1.5mcg/m1で 間,食 あ り,Peak 後 投 与:2時 は54∼60分 よび5.4 timeは 空 腹 時 投 与:1時 間 で あ る。 す な わ ち,CEXは 中 野 義 雄 ・今 村 元 彦 京都府立医科大学産 婦人科 (主任:徳 C系 田源 市 教 授) の 新 抗 生 物 質Cephalexin(Gla- 投与 のHalf life で あ る。 こ の さ い のUrinary recovery(0∼12時)は 与 で88.9土4.7∼83.6土3.5%,食 %で 徳 田 源 市 ・金 尾 昌 明 被 検 菌 とす る重 層 法 を 用 い,そ の 体 内濃 度 を 測 定 した 。CEX 量 に した が い 血 中 に 高 濃 度 に 吸 収 さ れ,そ 産 婦 人 科 領 域 に お け るCephalexin Cephalosporin 彦 国立舞鶴病院 も の が ほ とん ど で あ つ た 。 C-30) 邦 奥 村 次 郎 ・小 林 森 作 間 を ふ や した 。 GOTの 路 近 畿母児感染症 セン ター に 分 服 し,4 日間 連 続 投 与 した が,症 状 に よ り投 与 量 な らび に投 与 期 CEX耐 関 す る研 究 健 空腹時投 後 投 与 で69.6土15.5 あ る。 い つ ぼ う,CEX連 続 投 与 時 に は,毎6時 間隔 で ほ ぼ 一定 の 体 内 濃 度 を 維 持 した 。 2. 抗菌作用 最 近 の 臨 床 分 離 株 の うち,病 株 を,Plate-agar法 ブ菌 お よび 大 腸 菌 各100 に よ りCEX・CER・CETに 対す る VoL. 18. No. 4 CHEMOTHERAPY 425 感 受 性 を 測 定 した 。病 ブ 菌 に 対 しCEXは,3.12mcg/ m1 を Peak と し1.56∼12.5mcg/m1に90%が 分 布 した 。 また,大 腸 菌 に対 し,12.5mcg/mlをPeakと 6.25∼25mc9/m1に76%が C-34) 泌 尿 器 科 領 域 に 於 け る Cephalexin の 応 用 し 分 布 した 。 (誌上 発 表) 3. 臨 床 試 用 成 績 の臨 床 投 与 量 を 決 め る た め,尿 路 感 染 に 対 し 大 越 正 秋 ・名 出 頼 男 blind test を 実 施 した 。 す な わ ち,非 合 併 性 尿 川 CEX Double 路 感 染 には,CEX 1g/日 投 与 群 と29/日 の泌 尿 器 科 領 域 に お け る 応 用 と して,基 礎 的 研 究(細 菌 つ7日 間 投 与 群 で は40例 中3例,2 学 的 研 究,吸 収 排 泄)お 中5例 に 副 作 用 を み とめ,こ れ ら は す べ て 胃 腸 症 状 で あ つ た 。 しか し,臨 床 検 査 成 績 で は, 血 液 ・肝 ・尿 な どに 特 に 異 常 を み とめ な か つ た 。 C-32) て行 な つ た 慢 性 症 を対 象 と した 治 療 経 験 を 主 と し て,発 C-35) 検 討 泌 尿 器 科 領 域 に お け るCephalexin の 使 用 経 験 (誌上 発 表) 湯 浅 (誌上 発表) 充 雄 生 亀 芳 雄 ・工 藤 三 郎 ・小 川 秀 弥 姫 路赤十字病院産婦人科 Cephalosporin 関東逓信病院 泌尿器科 C 系 抗 生 物 質 に 属 し高 い経 口吸 収 率 を 示 す 新 抗 生 物 質 の Cephalexin (Glaxo) に つ い て 産婦 人 科 領 域 感 染 症 の臨 床 使 用成 績 な らび に 吸 収 排 泄,病 原 菌 に 対 す る感 受 性 等 につ い て検 討 した の で報 告 す る.ま た 尿 中 の 代 謝 産 物 に つ い てCephaloridine,Cephalothin 等 と比 較 して Cephalexin graph, よび,急 性 単 純 性 尿 路 感 染 症 を 対 象 と した 治 療 経 験 を発 表 した 。 今 回 は,そ の 後 追 加 し 表 する。 産 婦 人 科 領 域 に お け るCephalexin (Glaxo)の 慶大泌尿器科 我 々は 昨 年 の東 日本 支 部 総 会 に お い て,Cephalexin 日投 与 群 が す ぐれ て いた 。 g投 与 群 で は40例 猛 ・鈴 木 恵 三 投与群 内 に は 有 効 率 の 差 は な い が,合 併 性 尿路 感 染 に は,CEX2g/ CEX1日1gず 村 Bioautograph に つ い てPaperChromato- で 検 討 した の で あ わ せ て 報 告 す 我 々は 今 回,急 性 腎 盂 腎 炎,膀 胱 炎,前 立腺炎 ならび に 単 純 性 尿 道 炎 な どの 泌 尿 器 感 染 症 に 本 剤 を 使 用 した の で,そ の 投 与 形 式,治 療 効 果,副 作用 な どに つ い て報 告 す る が,同 時 に 本 剤 の デ ィ ス ク感 受 性 に つ い て も言 及 す る。 C-36) Cephalexin-Glaxo使 用 成 績 る。 (誌上 発表) C-33) 尿 路 感 染 症 に 対 す る Cephalexin 山 本 泰 秀 ・石 川 博 義 の 基 礎 的,臨 床 的 研 究 (誌 上 発 表) 西 村 洋 司 ・宮 村 隆 三 足 立 卓 三 ・高 安 久 雄 東大泌尿器科 Cephalexin 500 mg 組 織 内濃 度 をCup法 1 回 内 服 時 の 血 中,尿 中 お よび 腎 に よ つ て 健 康 人 と腎 機 能障 害 者 に つ い て測 定 し,比 較 検 討 した 。 また 各 種 尿 路 感 染 症 に対 す る 臨床 効 果 に つ い て も検 討 を 行 なつ た の で,そ の成 績 を 報 告 す る。 川崎市立 病院泌尿器科 Cephalexin-Glaxo 1日2g内 の 使 用 方 法 は,6時 服 を 標 準 と した 。 症 例 は,急 性 腎 盂 腎 炎8名,慢 膀 胱 炎4名,慢 性 膀 胱 炎7名,非 立 腺 炎2名,計26名 効5例 で 有 効 率 は81%で うち 菌 の 改 善 した もの15例,無 善 した も の19例,無 急 性 疾 患12例 効6例 効6例,自 あ る。 そ の 覚症状 の改 性 疾 患14例 中 成 績であつた 。 分 離 菌 はE.coli, な ど分 離 菌21例 性 で あつ た 。 中有 効9例(75%),慢 有 効5例(35.7%)の ま た,CEX 性 腎 盂 腎 炎3名,急 淋 菌 性 尿 道 炎2名,前 で あ る。 使 用 成 績 は,有 効14例, や や 有 効7例,無 E.coliは6例 間毎 1 capsule, .Klebsiella, Pseudomonas, 中15例 Proteus まで は グ ラ ム陰 性 桿 菌 で あ る 。 中5例 に 有 効 で あつ た 。 の精 液 移 行 濃 度 に つ い て測 定 した と こ ろ, 426 CEXは CHEMOTHERAPY 前 立 腺 組 織 中 に 高 濃 度 に 浸透 す る こ とが 考 え ら れ,前 立 腺 炎,尿 道 炎 の 治 療 に有 効 と思 わ れ る 。 副 作 用 に つ い て は,1例 に軽 度 の 口渇,1例 JuLYI 1970 C-39) Cephalexin の 各 種 尿 路 感 染症 に 対 す る臨 床 効 果 に肝機能 障 碍 が 見 られ た が,投 与 中止 に よ り消 失 した 。 C-37) (誌 上 発 表) 尿 路 感 染 症 に 対 す るCephalexin 百 瀬 俊 郎 ・熊 沢 浄 一 ・楢 橋 勝 利 の 応 用 日 高 正 昭 ・清 原 宏 彦 九州大学泌尿器科 (誌 上 発 表) 石 神 嚢 次 ・原 信 合 成 セ フ ァ ロス ポ リンC製 剤 の うち,セ フ ァ ロ リジ ン, 二 セ フ ァ ロ シ ンの 尿 路 感 染 症 に対 す る有 用 性 に つ い て は す 三 田 俊 彦 ・福 田 泰 久 で に 広 く認 め ら れ て い る。 しか し これ らは 経 口投 与 で は 神戸大学泌尿器科 経 口Cephalosporin系 効 果 な く,筋 注 あ るい は 静 注 に よら ね ば な らず,外 来 症 製 剤 で あ るCephalexinを 諸 例 に は あ ま り使 用 で き な い の が 欠 点 で あ つ た 。 今 回新 し 種 の 尿 路 感 染 症 に 使 用 し,そ の 臨床 効 果 を 観 察す る と と く経 口摂 取 可 能 の 合 成 セ フ ァ ロス ポ リンC系 製 剤 セ フ ァ もに,経 レキ シ ンが 開 発 され た 。 わ れ わ れ も本 剤 を 各 種 尿 路 感 染 口投 与 時 の 血 中濃 度,尿 中 排 泄 率 を 測定 し,ま た 併 せ て 尿 路 か ら 分 離 した 各 種 菌 に 対 す る抗 菌 力 を 検 索 症 に使 用 して み た 。 そ の結 果,1g投 した の で報 告 す る 。 路 感 染 症20例 1. 臨 床 効 果 路 感 染 症4例 80例 の尿 路 感 染 症 に 使 用 し,著 効56例,有 無 効13例,有 効 率83.7%の 効11例, 与 群 で は単 純 性 尿 効 率80%),複 で はす べ て 無 効 で あ つ た。2g投 中有 効7例(有 有 効3例(有 成 績を得た 。 2. 血 中濃 度 CEX 単 純 性9例 中有 効16例(有 効 率78%),複 効率27%)で 1.Og 1回 投 与 後 の血 中 濃 度 の ピー ク は は12株 中10株 消 失2株 存 続 し,Streptococcus faecalis 1株 は 存 続 して い た 。E.coliは23株 を 示 し,そ の 後 急 速 に 減 少 し,持 続 は4時 11株,菌 間 まで 認 め ら 中 消 失8株,存 2. 尿 中 排 泄 1株 は 菌 交 代 現 象 でproteusに 回投 与 した 場 合 の尿 中排 泄 率 は 極 め て 良 間 まで に80%以 上の排泄 を認めた。 4. 抗 菌 力 1株 もProteusに 形 菌,肺 桿 菌 に 対 す る 抗 菌 力 は 学 的 治 癒 率 は18/45(40%)と 比 して 悪 く,そ の 程 度 は1/2∼1/4で あつ た。 250mgを,30才 碍 患 者42才 は3株 中2株 存 続, 交 代 し た 。Klebsiellaの 菌 交代 を な して い た 。 す な わ ち細 菌 な お,健 康33才 ブ 球 菌,大 腸 菌,変 続 交 代 現 象 を 起 した もの4株 で あ つ た 。Proteus は5株 す べ て 存続 しtPseudomonas れた 。 CEXに 中 あつた。 1時 間 後 に あ り,そ れ ぞ れ16.2mcg/ml,24.5mcg/ml く,6時 与群 で ば 雑 性11例 細 菌 学 的 な 効果 を 検 討 し て み る と,staphylococcus 0.5g, CEX1.Og1 雑性 尿 な る。 男子1名 と39才 男 子1名 と12才 の 女 子2名 の 男 子 各1名 に本 剤500mgを に本 剤 と高 度 腎 機 能 障 経 口投 与 し,そ 5. 副 作 用 の血 中 濃 度 と尿 中排 泄 率 を 測 定 し た 。 測 定 方 法 はStre一 特 記 す べ き もの を 認 め な か つ た 。 Ptococous hemolyticus C-38) 泌 尿 器 科 領 域 に お け るCephalexin D に よ る重 層 法 に よ り行 な つ た 。 全 例食 後 投 与 で あ る が250mg投 の 使 用 経 験 新 島 端 夫 ・荒 木 徹 ・近 藤 捷 嘉 岡山大学泌尿器科 94.5,99.3%を 2名 の うち1名 認 め た 。500mg投 は30分 8.0 mcg に っ い て,基 礎 的 検 討 お よ び 臨 床 的 使 用 く に,腎 機 能 障 害 例 に 投 与 した 場 合 の 血 中濃 度 お よび 尿 中 排 泄 を検 討 した 結 果 と を報 告 した 。 な お,詳 細 は 原 著 に て 発 表 す る。 与例 で は健 康 成 人 目,他 の1名 は1時 間 目に 最 高 血 中 濃 度 に 達 し(16.4,13.2mcg/ml),尿 間 目 まで に110.8,94.3%の の結 果,と 8.0, /ml),尿 中 排 泄 率 は きわ め て よ く8時 間 目ま で に107.8, (誌上 発 表) Cephalexin 与 例 はす べ て血 中 濃度 は 投 与 後1時 間 目に 最 高 に 達 し(10.0, 排泄 率を認めた。 高 度 腎 機 能 障 碍 者1名 は30分 高 血 中濃 度 に 達 し,8時 中 排 泄 は8時 目に6.6mcg/mlの 間 目に1・5mcg/m1あ 時 間 目に もほ ぼ 同 程 度(1.6mcg/m1)の 最 つ た が32 血中濃度を認め ていた。 な お,副 作 用 は1例 に食 欲 不 振 を み た の で あ り,投 与 中 止 に よ り翌 日か ら この 症 状 は 消 失 した 。 VOL.18. NO. 4 CHEMOTHERAPY 427 表 的 感 染 症 に対 して,CEX C-40) Cephalexinの 尿 路 感 染 症 に於 け 服 させ た 結 果,す る使 用 経 験 1 日1.5∼2.Og(3∼4回)内 ぐれ た 臨 床 成 績 を え た 。 ま た,CEX内 服 に 際 して 臨 床 的 副 作 用 は まつ た く経 験 しな か つ た 。 な お,CEX1週 (誌上 発表) 間 以 内 の短 期 間 投 与 例 で は,Audi◎gram に は 悪 影 響 を お よぼ さ な か つ た 。 岡 元 健 一 郎 ・角 田 和 之 ・坂 本 日 朗. C-42) 鹿 児 島 大学 泌 尿器 科 学 教 室 新経 口Cephalosporin系 種 々の尿 路 感 染 症42症 1日1g投 腎炎2例,淋 Cephalexinの 製 剤 で あ るCephalexinを (誌 上 発 表) 例 に 投 与 した 。 与 群 で は,単 純 性 膀 胱 炎11例,急 菌 性 尿 道 炎3例,単 三 国 政 吉 ・大 石 正 夫 ・周 田 茂 雄 性腎盂 純 性 尿 道 炎1例 今 井 正 雄 ・高 橋 篁 子 の計 新潟大眼科 教室 17症 例 に 対 して は 全 例 に 著 効,有 効 を み た 。 複 雑 性 膀 胱 炎 と慢 性 腎 盂 腎 炎 の16例 中8例 に 著 効,有 無 効 であ つ た 。1日2g投 与 群 では 複 雑 性 膀 胱 炎,慢 性 腎盂 腎 炎9例 眼 科 的 応 用 効で半数は 中6例 に 著 効,有 効 を 経 験 した 。 従 が つ て 単 純性 尿 路 感 染 症 の場 合1日1g投 与 で充 分 な 効 果 を 期 Cephalexin(CEX)の 眼 科 的 応 用 に 関 す る基 礎 的 な ら び に 臨 床 実 験 を行 な い,次 の 成 績 を 得 た 。 1) 教 室 保 存株 に 対 す るCEXの 抗菌 力 は,K-W菌 50mcg/m1,M-A菌02rncg/ml,肺 炎 球-菌1.56∼5 待 で き る と考 え る が,複 性 尿 路 感 染 症 の 場 合 は1日2g mcg/ml,ジ フ テ リ0菌0.39∼1.56mcg/m1,淋 投 与 のほ うが よ い と思 う。 mcg/ml,レ ンサ 球 菌0,39∼50mcg/ml,ブ 副 作用 は1日1g投 与,2g投 与 で もほ とん どな か つ た 。次 に基 礎 的 検 討 で は 血 中 移 行 は 吸 収 が 早 く1時 間 後 に 最 高値 を えた 。 尿 中 排 泄 は6時 間 ま で に60・6%の 収 率 を え,高 率 で あ つ た 。CEXとCERま 回 た はCET との感 受 性 相 関 は ほ とん どす べ て の分 離 菌 に 高 度 の 相 関 2) 病 巣 分 離 のStaph.our.92株 これ を 占 め てい る 。 下 に 発 育 を阻 止 され てい る。 3) 健 康 成 人3名 に 本 剤500mgを1回 的研究 血 中 濃 度 の推 移 を 調 べ た 。3例 つ て17.0∼20,0mcg/ml(平 (誌上発表) 以 後 急 減 し て6時 岩 沢 武 彦 ・木 戸 勉 札幌逓信病院耳鼻咽 喉科 新Cephalosporin mcg/ml)を 試験 管 内 抗菌 力 は,化 膿 性 中 耳 炎 耳 漏 分 離 の Coagulase に 対 して,寒 mcg/m1(67%)にMICが 陽 天 平 板 希 釈 法 で0.19∼ わ た り広 く分 布 し,と く に1.56∼6.25 集 中 して い た が,CEP よ り感 受性 が 劣 つ て い た 。 また,病 経 口投 与 して と もpeakは1時 間にあ 均18.7mcg/ml)に 達 し, 間 後 も0.6∼0.9mcg/m1(平 示 し,8時 均0.8 間 後 に は証 明 され な い 。 4) 眼 内移 行 C 系 抗 生 物 質Cephalexinの 性 ブ ドウ球 菌60株 に 対 す る感 受 性 は は じめ従 来 の 各 種 抗 生 剤 に 高 度 耐 性 を 示 す 菌 株 はCEXの5mcg/ml以 関 す る基 礎 的 臨 床 あ 分 布 し,分 布 の 山 は2,5mcg/mlに あ つ て53株(57.6%)が PCを C-41) Cephalexinに よ び 緑 膿 菌>100mcg/m1で る。 0.5∼5mcg/m1に を認めた。 100mcg/mlに 0.78∼1.56mcg/mlお 菌0.2 ド ウ球 菌 ,CET 巣分離の溶血性 レン 成 熟 家 兎眼 を 用 い て 眼 内 移 行 を 調 べ た 。 本 剤50mg/ kgを 直 接 胃腔 内 に 投 与 し た 際 の 前 房 内濃 度 は2時 間 後 peak値(2.3mcg/m1)に も1.2mcg/m1を 達 し,以 後 漸 減 し て4時 間 後 示 し,6時 間後は測定不能 であつた。 同 時 に 測 定 した 血 中 濃 度 との比,前 39・8%で 房,血 清 比 は6.4∼ あ つ た 。 同様 経 口 投 与 後2時 間 お よ び4時 間 サ 球 菌,緑 膿 菌,変 形 菌,大 腸 菌 な どに つ い て も抗 菌 力 に そ れ ぞ れ 眼 球 を 摘 出 して眼 組 織 内 濃 度 を 測 定 した 。2 を 検 討 した 。 そ の 他,抗 菌 力 に お よぼ す 諸 因 子 の 影 響, 時 間 値 で は 前 眼 部,眼 ブ ドウ球 菌 に 対 す る CEX 度 を示 し,4時 交 叉 耐 性,CEX とPC-G, 10mg/ml水 な ど との 溶液 の安定性につ い て も 述 べ る。 健 常 成 人 のCEX500mg内 重 層 法 で1時 間 後 にpeakに CER, CET 服 後 の 血 中濃 度 は, 達 し,8時 間 後 に は ほ とん ど消失 して い た 。 また,健 常 成 人 の500mg内 服後 の尿 中排 泄,組 織 内(口 蓋 扁 桃, 上 顎洞 粘 膜)移 行 濃 度 な ど を調 べ た 結 果 に つ い て も発 表す る 。 耳 鼻 咽 喉 科 領 域 の 代 内 部組 織 と もか な り良 好 な 移 行 濃 間 値 で は2時 間値 の 約1/2量 の移行濃度 を認め た。 5) 臨床 成 績 各 種 眼 化膿 症22例 小 児 に1.0gを に,本 剤 を 成 人 に は1日2.0g, そ れ ぞ れ4回 分服投与 し て 経過 を 観察 した 。 Stapp.aur.に よ る外 麦 粒 腫9例 に は4∼5日,総 量 CHEMOTHERAPY 4 2 8 4,0∼10.0g を 使 用 して,2例 著 効,6例 効 の 成 績 が 得 ら れ た 。 内麦 粒 腫6例 間 に4.0∼12.09を 有 効,1例 に対 して は4∼6日 投 与 し 著 効1,有 効3,や お よび 無 効1の 効 果 を示 した 。 慢 性 涙嚢 炎2例 moeoeeus と Staph.aurを やや 間,12∼14g内 や 効1 はPneu- 服 さ せ て2 例 と も涙 嚢 貯 溜 液 は 水 様 透 明 とな つ た 。 急 性 涙 嚢 炎 の1 例 は Staph. aur, 性 の も の で 本 剤 を7日 間,14.0g使 用 して や や 効 果 が 認 め ら れ た 。 角 膜 異 物 の2例 10.Ogを の2例 間 投 与 し術 後 感 染 防 止 に有 効 で あ つ た 。角 膜 潰 瘍 中,Staph. 用 した が,他 our.を 検 出 した1例 の1例 は本剤が有 効に作 は グ ラ ム陰 性 桿 菌 を 証 明 した もの で 無 効であつた。 以 上,副 mcg/ml 1970 に 対 して 6.25mcg/ml21株,12.5 14 株 と そ の 大 多 数 が3.13∼12.5mcgの 間 に あつた。 Proteus mirabilis mlで の3種 に 対 し て は す べ て12.5mcg/ あ つ た が 緑 膿 菌 お よ びStyept.faecalisに は100mcg/ml以 対 して 上 の値 を しめ した 。 ブ 菌 皮 下 感 染 治 療 実 験 で はMIC3.13mcg/mlの2株, は異 物 除 去 後 に 感 染 防 止 の た め 本 剤 を 投 与 し た も の で,5日 試 験 管 内 抗 菌 力 で は 病 巣 分 離 の 黄 ブ 菌84株 は MIC3.13mcg/m139株, 証 明 した もの で,涙 嚢 洗滌 を 併 用 しな が ら 本 剤 を6∼7日 JULY 6.25mcg/m1の1株 mcg/m1の1株 で は か な りの 効 果 を 認 め た が,12.5 で は 効 果 は 認 め られ な か つ た 。 臨 床 成 績 で は 膿 皮 症 患 者21例 に投与を行なつた。傾 向 と し て は 分 離 菌 のMIC3.13mcg/m1ま 効 果 が あ つ た が,6.25mcg/m1で で は 明 らか な は効果は充分ではなか つた。 作 用 と して2例 に 食 欲 不 振 が み られ た ほか, ア レル ギ ー そ の 他 の 重 篤 な もの は1例 もみ ら れ な か つ 12.5mcg/ml で は 効 果 は若 干 劣 る症 例 もあ つ た 。 こ の 点 か な り動 物 実 験 の 成 績 と 一 致 し た 。 た。 C-43) 皮 膚 科 領 域 に お け るCephalexin C-45) 産 婦 人 科 領 域 に お け る Cephalexin の臨床的検討 の使 用 経験 (誌上発表) (誌上 発 表) 張 谷 奥 喜 平 ・荒 田 次 郎 ・藤 原 慎 一 徳 丸 伸 之 ・三 好 薫 ・小 玉 肇 昭和大学医学 部産婦 人科 岡山大学皮 膚科 Ceghalexin 詳 細 は 原 著 と して報 告 す る。 C-44) 血 移 行 濃 度,尿 皮 膚 科 領 域 に 於 け るCephalexin の検 討 (誌 上 発 表) 樋 口 謙 太 郎 ・五 島 応 安 村 本 修 敬 ・栗 田 諒 一 九 州 大 学 皮 膚科 Cephalexin (CEX)の 試 験管 内抗 菌 力,ブ マ ウス 皮 下 感 染 治 療 実 験 成 績,お のべ る。 南 薫 ・砂 田 裕 和 伊 藤 達 也 ・斎 藤 忠 明 ドウ球 菌 の よび 臨床 成 績 に つ い て につ い て,血 中濃 度,母 乳 中 濃 度,臍 帯 中排 泄,産 婦 人 科 的 感 染 症 に 対 す る臨 床 効 果 を 検 討 し,報 告 す る。
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