交流都市 イギリス シェットランド諸島 シェットランド諸島はロンドンから北東に960㎞、イギリス最北の北緯60度に位置す る大小100以上もの島々です。本島南端には主要空港サンバラ空港があります。日本か らは、成田空港から経由地アバディーン空港まで16時間半、アバディーン空港からサン バラ空港へ1時間です。アバディーン港からラーウィック港へ12時間半のフェリー定期 便も運航しています。 諸島の総面積は1,468㎢、メインランドと呼ばれるシェットランド諸島最大の本島 は、面積が967㎢とイギリス国内で5番目に大きな島です。メインランドを含めて住民 がいるのは15の島のみで、総人口はおよそ22,500人、中心の町ラーウィックの人口は 7,070人です。 主要産業は、農業、漁業、酪農などで、高級羊毛として知られるシェットランド・ シープの飼育も重要な産業です。近年は、東シェットランド地域の海底油田の開発によ りヨーロッパでも有数の石油、ガスの産出を誇り、新たな産業として経済を潤していま す。 シェットランド諸島には美しい海岸線や砂浜が多く見られます。散歩道もあちこちに あり、トレッキングやのんびりとした散策を楽しめます。動植物の楽園のようなシェッ トランド諸島には、人口の14倍の羊、海鳥などは50倍近くが生息しています。漁場にも 恵まれており、海釣りや湖釣りをすることもできます。シェットランド特有の動物とし ては、牧羊犬のシェットランド・シープ・ドックやシェットランド・ポニーという苛酷 な自然環境に耐えうる力の強い馬などがあげられます。 諸島には、古くからノルウェーなど北欧諸国とスコットランドによる文化が入り交じ り、世界的に有名な火祭りアップ・ヘリー・アーもヴァイキングの時代を思い起こさせ ます。 イギリスの一部なので公用語は英語ですが、シェットランドで話される英語にはそれ らの地域の古代語の名残が見られます。ヴァイオリンなどの楽器による伝統音楽にもノ ルウェーなど北欧音楽の影響が及んでいます。 ヨーロッパ 交流都市 イギリス シェットランド諸島 ≪花巻市との交流の経緯≫ シェットランド諸島との交流は、日本での交流先を探していたアンダーソン高校の教 員が花巻市在住の日英協会会員より旧東和町を紹介されたことによります。平成2年か らシェットランド諸島の学生を受け入れ、平成5年より花巻市(合併前は東和町)から も生徒の派遣を始め、現在まで相互交流が続いています。平成21年度までの受入人数は 224名、派遣人数は137名を数えます。
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