第11回1級問題(解説付)PDF

第 11 回星検 1 級問題
下図はへびつかい座、へび座付近の星空をあらわしている。
この図を見て、下記の問い(問 1~問 5)に答えなさい。
問1 へびつかい座とへび座の略号を、①~④の中からそれぞれ選びなさい。
① Hya
② Hyi
③ Oph
④ Ser
問 2 へびつかい座α星の位置を、図の㋐㋑㋒の中から選びなさい。また、この星の固
有名と実視等級の組み合わせとして正しいものを①~④の中から選びなさい。
① ラスアルゲティ
2 等級
② ラスアルゲティ
3 等級
③ ラスアルハゲ
2 等級
④ ラスアルハゲ
3 等級
問 3 ギリシャ神話では、へびつかい座は医神アスクレピオスの姿と言われているが
その父親とされる神の名前を答えなさい。
問 4 図の㋓と㋔の位置にある球状星団のメシエ番号をそれぞれ答えなさい。
問 5 1604 年に図の㋕の位置に出現した超新星は、ある天文学者により観測されたこと
から、その人の名がついた愛称で呼ばれている。その天文学者の名前を答えなさい。
(姓のみでよい)
-1-
第 11 回星検 1 級問題
下記のペルセウス座に関する説明を読んで、問 6~問 10 に答えなさい。
ギリシャ神話では、ペルセウス座はゼウスを父に持つ勇者ペルセウスの姿とされてい
て、怪物メデューサを退治する冒険物語が有名です。
星座絵で、ペルセウスが手につかむメデューサの頭の所に輝くβ星は、悪魔の頭とい
う意味のアラビア語に由来するアルゴルと呼ばれています。この星は、約 3 日の周期
で明るさが変化する食変光星です。
この星座付近に放射点があり、毎年 8 月に活動が活発になるペルセウス座流星群の母
天体は、スイフト・
( A )彗星です。
ペルセウス座にある散開星団として代表的なものに、二重星団とメシエ天体(
があります。またペルセウスの足下、ξ星の周辺を写真(注)に撮ると、
( C
B )
)星雲
と呼ばれる、細長い散光星雲 NGC1499 が浮かび上がります。
(注) 散光星雲の発する主な光の波長に対して再現性を有するカラー写真
問 6
ペルセウス座と星座境界線を接している星座は、下記の星座を含めて七つある。
残りの四つの星座の名前を答えなさい。
おひつじ座
きりん座 さんかく座
問 7 食変光星アルゴルが最も暗くなる時の、地球から見た主星と伴星の位置関係を
①~③の中から一つ選びなさい。
(主星=アルゴル A、伴星=アルゴル B で、もう一つの伴星アルゴル C は考慮しない)
① 主星が伴星の手前を通過している。
② 主星と伴星が横に並んでいる。
③ 伴星が主星の手前を通過している。
問 8 文中の空欄 A を埋めることにより、下線部の彗星名を完成させなさい。
問 9 文中の空欄 B にあてはまるメシエ番号は二桁で、10 の位の数字は 3 である。
1 の位の数字を答えなさい。
問 10 文中の空欄 C にあてはまる、ある地名が付けられた NGC1499 の愛称を答えなさ
い。
-2-
第 11 回星検 1 級問題
問 11 2016 年 7 月 12 日の火星の視直径は 15 秒であった。この時の火星を望遠鏡で観
察した場合、肉眼で見た満月の大きさと同じ大きさで見るためには、何倍に拡大する必
要があるか。計算して答えなさい。
(満月の視直径を 30 分とし、火星の満ち欠けは考え
ないものとする)
問 12
火星と土星が、2016 年に「衝」を迎えた日を、①~④の中からそれぞれ選びな
さい。また、衝の日に位置していた星座の名前をそれぞれ答えなさい。
(日付は天文年鑑に準拠)
① 3月9日
② 5 月 22 日
③ 6月3日
④ 8 月 13 日
問 13
金星が最も明るく見える頃、望遠鏡で見るとどのような満ち欠けの形をしてい
るか。①~④の中から最も近いものを選びなさい。(向きや見かけの大きさの変化は考
慮しない)
①
問 14
②
③
④
現在の春分点、夏至点、秋分点、冬至点が位置する星座をそれぞれ答えなさい。
-3-
第 11 回星検 1 級問題
問 15
どうし
①~③の星座の最も明るい(実視等級)恒星同士を比較して、明るい順に番号
を並べなさい。
① かに座
② からす座
③ かんむり座
問 16 次に説明する天体の属する星座の名前をそれぞれ答えなさい。
Ⅰ ガスが二重の渦を巻いたように見えることから「らせん星雲」と呼ばれている。
(NGC7293)
Ⅱ 昔は一つの恒星と考えられていた明るい球状星団で、「ω星団」と呼ばれている。
(NGC5139)
問 17 次の説明にあてはまる恒星の名前(固有名)をそれぞれ答えなさい。
Ⅰ アンドロメダ座γ星で、望遠鏡で見ると美しい二重星であることがわかる。
Ⅱ りゅう座α星で、5000 年程前には天の北極の近くにあった。
問 18 全天の1等星 21 個の中で、バイエル符号で、属する星座のα星ではないものが
四つある。そのうち二つはハダル(ケンタウルス座β星)とベクルックス(みなみじゅ
うじ座β星)であるが、残り二つの固有名を答えなさい。
問 19
次の連番になっているメシエ天体の組み合わせは、同じ星座に属しており、天
体のタイプも同じである。ⅠとⅡそれぞれにおいて、属する星座名を答え、天体のタイ
プを①~⑤の中から選んで答えなさい。(天体のタイプは重複してもよい)
Ⅰ M6 と M7
Ⅱ M95 と M96
① 球状星団
② 銀河
③ 散開星団
④ 散光星雲
-4-
⑤ 惑星状星雲
第 11 回星検 1 級問題
問 20
Ⅰ,Ⅱは惑星をある基準に従って上位四つを並べたものである。それぞれどの
順に並んでいるか。①~④の中から選んでそれぞれ一つずつ答えなさい。
Ⅰ 金星 水星 火星 地球
Ⅱ 木星 土星 地球 海王星
① 自転周期が長い順
② 赤道傾斜角が高い順
③ 密度が高い順
④ 最大の衛星の直径が大きい順
問 21 Ⅰ、Ⅱに説明する準惑星の名前を答えなさい。
Ⅰ 小惑星帯(メインベルト)内にあり、2015 年に探査機ドーンが到達した。
Ⅱ 太陽系外縁天体で、冥王星に匹敵する大きさ(直径)をもつ。
問 22
①~④の中で、間違っている説明文の番号を二つ選び、下線部を適切な語句に
直すことにより、正しい説明にしなさい。
① 初めて系外惑星の存在が確認された恒星(主系列星)は、ペガスス座にある。
② ライフゾーンは、惑星の表面に液体の水が恒常的に存在する領域のことを言う。
③ ケプラー望遠鏡が系外惑星検出のために使った方式は、ドップラー法である。
④ ホット・ジュピターは、恒星に極めて近い軌道を回る木星程度の質量の惑星である。
問 23 次の説明にあてはまる天文学者の名前をそれぞれ答えなさい。(姓のみでよい)
Ⅰ 17 世紀にオランダで生まれ、土星の衛星タイタンを発見した。また、土星の環を、
本体を取り巻く円盤状の環であると初めて認識した。
Ⅱ パリ天文台の初代台長で、土星の環と環の間に隙間があることを発見した。
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第 11 回星検 1 級問題
問 24 宇宙望遠鏡に関する次の説明を読んで、以下の問いに答えなさい。
天体を地上から観測すると、大気のゆらぎによって星の像がぶれたりぼやけたりする。
また、大気によって吸収されて観測が困難な波長の電磁波がある。こうした大気の影響
を避けるために、望遠鏡を地球の大気の外に送り出して天体を観測するようになった。
地上でも観測可能な可視光を中心に観測するハッブル宇宙望遠鏡は、大気のゆらぎのな
い利点を生かし、数々の観測成果と共に、私たちに素晴らしい天体写真を提供している。
地上に届かない波長を観測する宇宙望遠鏡も、赤外線域を観測する(
を観測する(
A )や X 線域
B )などが数々打ち上げられ、宇宙ならではの観測成果をあげている。
観測目的を絞り込んだ宇宙望遠鏡としては、太陽系外惑星を探査することに特化した
「ケプラー」、宇宙誕生時の名残である宇宙(
C
)波背景放射(CMB)を観測するこ
とに特化した「プランク」
、ガンマ線( D )
(GRB)とその残光を探査・観測すること
に特化した「スウィフト」などがある。
Ⅰ 文中の空欄 A と B にあてはまる宇宙望遠鏡の名前を①~④の中から一つずつ選んで、
それぞれ答えなさい。
① ギャレックス
② コンプトン
③ スピッツァー
④ チャンドラ
Ⅱ 文中の空欄 C を埋めることにより、下線部の現象名を完成させなさい。
Ⅲ 文中の空欄 D を埋めることにより、下線部の現象名を完成させなさい。
問 25 次に説明する二十四節気の名前の、漢字の最初一文字を答えなさい。
Ⅰ 正月中で、太陽黄経が 330 度の時。2016 年では 2 月 19 日にあたる。 (
)水
Ⅱ 四月中で、太陽黄経が 60 度の時。2016 年では 5 月 20 日にあたる。 (
)満
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第 11 回星検 1 級解答用紙
<解答欄>
注:名称を問う問題には「ひらがな」か「カタカナ」で記入して下さい。
(問 25 を除く)
答を選ぶ問題には、番号や記号を記入して下さい。
番号や記号を囲む○(マル)は不要です。
問1
へびつかい座( 3 )
へび座( 4 )
問2 位置
組み合わせ
問3
(
問 15
)
)
問5
(
ケプラー )
問6
(
(
(
(
アンドロメダ
おうし
カシオペヤ
ぎょしゃ
)座
)座
)座
)座
順不同
問7
(
3 )
問8
スイフト・
(タットル)彗星
M 3( 4 )
Ⅰ( アルマク
Ⅱ( ツバーン
問 18
( ポルックス )
( リゲル
)
順不同
Ⅱ
星座( しし
)座
天体のタイプ( 2 )
問 20 Ⅰ( 1 )
Ⅱ( 4 )
問 21 Ⅰ( ケレス
Ⅱ( エリス
問 22
番号( 2
問 11
( 120 )倍
番号(
土星(
問 13
問 23
( 1 )
問 14
春分点(
夏至点(
秋分点(
冬至点(
)座
3 )(へびつかい)座
うお
ふたご
おとめ
いて
)座
)座
)座
)座
)
)
問 19
Ⅰ 星座( さそり
)座
天体のタイプ( 3 )
( カリフォルニア )星雲
2 )(さそり
1 )
問 17
問 10
問 12
火星(
3 )
( 2 )
(
Ⅰ( みずがめ
)座
Ⅱ( ケンタウルス )座
( イ )
( 3 )
10
5
(
問 16
アポロン )
問4 ㋓ M(
㋔ M(
問9
記入例:( 2 )
( ア )
問 24
Ⅰ
)
)
)適切な語句( ハビタブル )
3 )適切な語句(トランジット)
順不同
Ⅰ( ホイヘンス )
Ⅱ( カッシーニ )
A( 3 )
B( 4 )
Ⅱ
( マイクロ )
Ⅲ
( バースト )
問 25
Ⅰ( 雨 )水
Ⅱ( 小 )満
(日本語でない名称のカナ表記は、解答以外の表記でも原音に即していれば、協会判断で正解とする)
第 11 回星検 1 級解答解説
問 1 答 へびつかい座 ③ Oph
へび座 ④ Ser
へびつかい座 学名 Ophiuchus 略号 Oph
問 2 答 位置 ㋑
へび座
学名 Serpens 略号 Ser
組み合わせ ③ ラスアルハゲ 2 等級
へびつかい座α星ラスアルハゲ(2等星)は、アラビア語で「へびつかいの頭」という
意味の言葉に由来する名前です。近くに輝くヘルクレス座α星ラスアルゲティ(3等星)
は、アラビア語で「ひざまずく者の頭」という意味の言葉に由来する名前で、星座絵で
はアスクレピオスとヘルクレスが頭をつきあわせているように見えます。
問 3 答 アポロン
ギリシャ神話によると、太陽神アポロンの息子アスクレピオスは、いて座になっている
馬人ケイロンに育てられ、医術を授かったとされています。
問4 答 ㋓
M10
㋔
M5
約 4 度と近接した M10 と M12 は、一般の双眼鏡で同じ視野内に見ることができます。
へび座頭部に位置する M5 は、
ヘルクレス座の M13 と同様に明るく大きな球状星団です。
問 5 答 ケプラー
この超新星出現の後に、天の川銀河内で発見された超新星はまだありません。
-1-
第 11 回星検 1 級解答解説
問 6 答 アンドロメダ座
おうし座
カシオペヤ座
ぎょしゃ座
問 7 答 ③ 伴星が主星の前を通過している。
アルゴルは主星と伴星とがお互いの周りを回りあっています。地球から見て、主星の手
前を伴星が横切るとき、伴星が主星の光をさえぎってしまうため減光が起こります(主
極小)。一方、主星の後ろ側に伴星が回り込み、伴星の光を主星がさえぎった際にも軽
微な減光が起こります(副極小)。この主星と伴星が回る周期が一定なため、アルゴル
は規則正しく約 3 日毎に主極小を繰り返すのです。
問 8 答 スイフト・タットル彗星
1862 年 7 月にスイフトとタットルがそれぞれ独立に発見し、その後 1992 年 9 月に日本
の木内鶴彦さんが再発見した、公転周期約 133 年の周期彗星です。
問 9 答 M34
アルゴルの西側にあり、数十個の星が満月ほどの大きさに広がっています。夜空の暗い
所では肉眼でもその存在を見つけることのできる散開星団です。
問 10 答 カリフォルニア星雲
アメリカのカリフォルニア州に形が似ていることから、この愛称が付けられました。写
真ではよくわかりますが、淡いために肉眼で存在を確認するのは困難です。
-2-
第 11 回星検 1 級解答解説
問 11 答 120 倍
角度の単位は、1 度=60 分
1 分=60 秒です。
満月の視直径=30 分=30×60 秒=1800 秒であるので、必要な倍率は、
1800 秒÷15 秒=120 倍となります。
問 12 答 火星 ② 5 月 22 日 さそり座
土星 ③ 6 月 3 日
へびつかい座
5 月 31 日に 2 年ぶりに地球と最接近した火星は、春から夏にかけては、へびつかい座
南部に位置する土星とさそり座のアンタレスの近くを移動し、三つの明るい星による三
角形が目立ちました。
問 13 答 ①
金星は、最も明るく見える頃は地球に近付く内合の前後にあります。
新月前後の月が三日月のように大きく欠けた形になるように、
内合前後の金星も大きく欠けますが、地球に大きく近づくので、
見かけの大きさ(視直径)と明るさが増すのです。
問 14 答
春分点 うお座
夏至点
問 15 答 ③ かんむり座
ふたご座
秋分点 おとめ座
冬至点 いて座
② からす座 ① かに座
かんむり座α星アルフェッカは 2 等級です。からす座で目立つ四辺形の星はいずれも 3
等級です。かに座の最輝星は 4 等級なので、夜空の明るい街で見るのは困難な星座です。
問 16 答 Ⅰ みずがめ座
Ⅱ
ケンタウルス座
Ⅰ らせん星雲は大型の惑星状星雲で、見かけの大きさは満月の半分以上もあります。
Ⅱ 肉眼で星のように見えるω星団は、昔は一つの恒星と見られ、ωの符号が付けられ
たのが愛称の由縁です。全天で最も明るい球状星団です。
-3-
第 11 回星検 1 級解答解説
問 17 答 Ⅰ アルマク
Ⅱ
ツバーン
Ⅰ 望遠鏡で見ると、橙系と青緑系の色の対比の美しい二重星であることがわかります。
Ⅱ 古代エジプト王朝がピラミッドを建設したり、メソポタミアで星座が誕生した頃、
ツバーンが天の北極近くにありました。
問 18 答 ポルックス
リゲル
バイエル符号は、必ずしもその星座で最も明るい星がα星とは限りません。
ふたご座α星は、ギリシャ神話における双子の兄にあたる 2 等級のカストルです。
オリオン座α星は、ベテルギウスです。
問 19 答 Ⅰ さそり座
③ 散開星団
Ⅱ しし座 ② 銀河
Ⅰ M6 と M7 は夜空の暗いところでは、肉眼でもぼんやりと見えます。近くにあるため、
双眼鏡の同一視野で見ることもできます。
Ⅱ しし座は、銀河の多い領域です。M95 と M96 は 1 度未満しか離れていないため、望
遠鏡の同一視野で見ることもできます。同じしし座にある M65 と M66 もお互いに近
接した位置にある銀河です。
問 20 答
Ⅰ ① 自転周期が長い順
Ⅰ 金星 243 日 水星 59 日
Ⅱ ④ 最大の衛星の直径が大きい順
火星 25 時間 地球 24 時間
(詳しくは、公式問題集 5 級 4 級 71 ページ表参照)
Ⅱ 木星の衛星ガニメデ>土星の衛星タイタン>地球の衛星月>海王星の衛星トリトン
問 21
答
Ⅰ ケレス
Ⅱ エリス
Ⅰ 探査機ドーンが 2015 年 3 月にケレスの周回軌道に入り、探査を開始しました。
Ⅱ 発見当初は、大きさの推定値から「第 10 惑星発見?」とも取り上げられ、その後
の惑星の定義を見直すきっかけともなりました。
-4-
第 11 回星検 1 級解答解説
問 22 答
① 初めて系外惑星の存在が確認された恒星(主系列星)は、ペガスス座にある。 ○
② ライフゾーンは、惑星の表面に液体の水が恒常的に存在する領域のことを言う。
× → ハビタブル
③ ケプラー望遠鏡が系外惑星検出のために使った方式は、ドップラー法である。
× → トランジット
④ ホット・ジュピターは、恒星に極めて近い軌道を回る木星程度の質量の惑星である。
○
問 23 答 Ⅰ ホイヘンス
Ⅱ カッシーニ
Ⅰ 初めて望遠鏡で土星を見たガリレオは、環とは認識できず、耳や取っ手と表現して
いました。
Ⅱ A 環と B 環の間にある隙間は、カッシーニの空隙(間隙)と呼ばれています。
問 24 答 Ⅰ A ③ スピッツァー
B ④ チャンドラ Ⅱ マイクロ Ⅲ バースト
天体を地上から観測すると、大気のゆらぎによって星の像がぶれたりぼやけたりする。
また、大気によって吸収されて観測が困難な波長の電磁波がある。こうした大気の影響
を避けるために、望遠鏡を地球の大気の外に送り出して天体を観測するようになった。
地上でも観測可能な可視光を中心に観測するハッブル宇宙望遠鏡は、大気のゆらぎのな
い利点を生かし、数々の観測成果と共に、私たちに素晴らしい天体写真を提供している。
地上に届かない波長を観測する宇宙望遠鏡も、赤外線域を観測する(スピッツァー)や
X 線域を観測する(チャンドラ)などが数々打ち上げられ、宇宙ならではの観測成果を
あげている。
観測目的を絞り込んだ宇宙望遠鏡としては、太陽系外惑星を探査することに特化した
「ケプラー」
、宇宙誕生時の名残である宇宙(マイクロ)波背景放射(CMB)を観測する
ことに特化した「プランク」、ガンマ線(バースト)(GRB)とその残光を探査・観測す
ることに特化した「スウィフト」などがある。
問 25 Ⅰ (雨)水
Ⅱ(小)満
Ⅰ 正月中で、太陽黄経が 330 度の時。2016 年では 2 月 19 日にあたる。 (雨)水
Ⅱ 四月中で、太陽黄経が 60 度の時。2016 年では 5 月 20 日にあたる。 (小)満
二十四節気に関しては、国立天文台の下記 URL に一覧表があります。
http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/faq/24sekki.html
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