9月 1日 - 南さつま市

第4回南さつま市議会<定例会>会議録
平成28年9月1日
(第4日目)
第4回南さつま市議会<定例会>会議録(第4日目)
1.開
会
日
時
平成28年9月1日(木)午前10時
1.議
事
日
程
(第4号)
○開
議
日程第1
一般質問
日程第2
鹿児島県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙
1
通告順
古木健一 議員
(高校生議会、女性議会の考え
2
等)
上村研一 議員
(中心市街地活性化基本計画の策定について
○散
会
1.本日の会議に付した事件
○議事日程のとおり
- 99 -
等)
1.会議に出席した議員(19人)
1
番
議
員
平
神
3
番
議
員
下
野
5
番
議
員
田
元
8
番
議
員
石
10
番
議
員
12
番
議
14
番
16
純
子
2
番
議
員
山
下
美
岳
認
4
番
議
員
有
村
義
次
和
美
6
番
議
員
小
園
藤
生
井
博
美
9
番
議
員
大
原
俊
博
今
村
建一郎
11
番
議
員
若
松
正
伸
員
柳
元
拓
夫
13
番
議
員
上
村
研
一
議
員
石
原
哲
郎
15
番
議
員
林
耕
二
番
議
員
諏
訪
昌
一
17
番
議
員
古
木
健
一
18
番
議
員
相
星
輝
彦
19
番
議
員
貴
島
20
番
議
員
室
屋
正
和
春
男
庶務調査係長
相
星
幸
滋
書
記
井
上
喜
詞
長
山
口
力
三
瀬
戸
六
生
佐
藤
雅
之
良
嗣
修
1.会議に欠席した議員(1人)
7
番
議
員
清
水
1.会議に出席した事務局職員(4人)
事 務 局 長
園 田 親 久
議
事
係
長
仮
屋
廣
1.法第121条による会議に出席した説明員(21人)
市
長
本
坊
輝
雄
長
出
口
定
昭
総務企画部長
竹ノ内
淳
郎
市民福祉部長
阿久根
吉
彦
産業おこし部長
中
尾
建
長
阿
部
和
矢
教
坂
口
消防本部消防長
松
元
正
明
前
田
村
山
敏
之
新
沢
栫
仁
志
坂
上
今給黎
みどり
田
昌
吾
浩
一
教
育
設
部
総 務 企 画 部
企画政策課長
市 民 福 祉 部
保 健 課 長
市 民 福 祉 部
子ども未来課長
建
設
部
建築住宅課長
教
育
部
学校教育課長
東
代
副
市
選挙管理委員会
委
員
長
総 務 企 画 部
地方創生統括監
育
部
長
総務企画部総務課長兼
選挙管理委員会事務局長
総 務 企 画 部
財 政 課 長
市 民 福 祉 部
福 祉 課 長
産業おこし部
商工水産課長
教
育
部
教育総務課長
- 100 -
栫
是
枝
徹
健
二
貢
一
海
茂
春
幸
雄
△
○議長(室屋正和)
議
午前10時00分
ただ今から、本日の会議を開きます。
△
○議長(室屋正和)
開
日程第1
一般質問
日程第1、一般質問を行います。
まず、古木健一議員の発言を許可します。
[古木健一議員
一般質問席]
午前10時00分
○17番議員(古木健一) 今日は二百十日、防災の日であります。昨日は台風10号による暴風雨
により、岩手県や北海道で大きな災害がありました。亡くなられた方の御冥福とお悔やみ、災
害のお見舞いを申し上げます。岩手県は、平成23年3月11日に東日本大震災と災害地域が重な
っており、報道によると津波が来たような状況であります。本市も9月4日には南さつま市総
合防災訓練が行われますが、平成5年、金峰の扇山土砂災害、加世田の平成5年、昭和58年、
昭和46年等の水害を思い起こし、災害に備えるときと考えます。
今、地方議会は岐路にあると言われます。先月8月25日付南日本新聞に「地方自治、機能不
全に陥る議会」のテーマで特集がありました。二元代表制について、国会が国会議員の中から
首相を指名する議院内閣制と異なり、住民が自治体の首長と議員を直接選挙で選ぶ制度。首長
と議会のどちらかが独断で自治体を動かすことができないよう、双方が適度な距離と緊張感を
持って牽制し合い、健全な行政運営を実現することが記載されています。
首長は予算、条例案を議会に提案し、その執行に責任を持つ一方、議会は審議や採決を通し
てチェックする権限があります。本市議会も本年1月から議会基本条例が施行され、首長の反
問権、議員相互の自由討議、議会報告会も計画され、会派活動も条例化され、一部ではありま
すが会派としての議案研究、政策の勉強会もなされているところであります。
現在、議員定数等調査特別委員会も設置され、協議が行われております。地方自治は機関車
の両輪に例えられますが、私は加えて太鼓とばちの関係に思います。どんなにすばらしい音の
太鼓でも、議会というばちで共鳴する音にならなければ、市民にその政策は正しく届かないし、
協働、共生、協調にはならないのであります。
加世田市議会、南さつま市議会を通して、教育行政の論議には、思い起こせば永田教育長、
山鹿教育長、そして現在の出口教育長の流れの中に、教育行政の多様な議論、厳しい意見、質
疑に対して教育行政へのエールとして、お互いに質問し合うことをありがとうの精神が流れて
いたように思います。二の矢、三の矢を想定し、相互に質疑を期待し、大事にしていくことを
念じております。胎教、そしてゆりかごから墓場まで、教育こそ人として、地域発展の原点で
あります。
- 101 -
さて、本論に入りますが、公職選挙の事務は100パーセント正確に公平公正、スピーディー
に執行され、普通という評価を受ける大変配慮、心労を要する執行事務であります。県内では
投票用紙1枚の誤交付による二重投票、開票作業の大幅遅れ等がありましたが、本市において
は厳正かつ迅速な選挙事務が執行されたところであります。関係者におかれましては御苦労さ
までした。
1、参議院、県知事選挙を終えて、投票結果等について伺います。①合併時の投票所と現在
の投票所の推移、②投票率の推移、③投票行為に関連するこれまでの改善策、④本市の期日前
投票の特長、⑤本市の18歳、19歳の投票率と県平均、全国平均の比較と特徴、⑥本市はますま
す高齢化、過疎化が進んでいくが、合併時より投票所を6割に減らした現在、地域によっては
移動投票車を活用する考えについて伺います。
○総務企画部総務課長兼選挙管理委員会事務局長(前田健二) それではまず、本市における投
票所の数について御答弁申し上げます。
投票所の数は、合併時には51ありましたが、再編により平成25年7月の参議院議員通常選挙
から30というふうになっております。投票区の再編に当たっては、旧市町の実情により設置さ
れていた区域を参考にしながら、市全体のバランスや有権者数を考慮し、投票区の公平性や選
挙事務の効率化を図り、併せて投票所の投票しやすい環境づくりを進めることとし、学校再編
前の小学校区を1投票区とすることを基本に、選挙人が70人を超え、かつ投票所までおおむね
3キロメートルを超える地区につきましては、新たに投票区を設けるということにしたところ
でございます。
なお、前述の地区にあっても、他の小学校区の投票所が3キロメートル以内にある場合につ
きましては、新たな投票区を設けず、投票区の変更を行うということにさせていただきました。
また、選挙人の数がおおむね3,000人を超える投票区については、投票区の再編後、分割を行
うということを基準に再編を行っております。
次に、本市における投票率の推移についてでございますが、市長選挙及び市議会議員選挙に
ついて、まず申し上げたいと思います。
平成17年11月27日執行の市長選挙80.02パーセント、市会議員選挙につきましては、選挙区
を設けましたので、5選挙区合算で80.03パーセント、それから、平成21年11月15日執行の市
長選挙77.79パーセント、市議会議員選挙77.76パーセント、平成25年11月17日執行の市長選挙
69.19パーセント、市議会議員選挙69.12パーセントとなっております。
次に、参議院議員通常選挙の選挙区の投票率について申し上げたいと思います。
平成19年7月29日執行の選挙は67.20パーセント、平成22年7月11日執行の選挙は65.53パー
セント、平成25年7月21日執行の選挙は54.83パーセントとなっており、今回の選挙につきま
しては60.91パーセントというふうになっております。
次に、利便性を図った内容についてでございますが、投票所の環境整備ということで、体の
- 102 -
不自由な方や高齢者の対策として、段差解消のスロープの設置、車椅子の配置をしております。
また、交通弱者対策としまして、再編により投票所まで距離が長くなった地域を中心に、期日
前投票の期間中、つわちゃんバス、タクシーを利用し、期日前投票を行った方につきましては、
送りの対応をやっております。また、選挙当日については、バスでの送迎を行っているところ
でございます。
さらに、期日前投票につきましても、今回の選挙から主要道路沿いにあります万世、久木野、
大坂地区の3地区公民館と笠沙地区公民館及び鳳凰高校の方に期日前投票所を開設いたしてお
ります。今後も利便性の向上を図るための対策ということで、委員会の方でも更に検討を進め
てまいりたいと考えているところでございます。
次に、本市における期日前投票所の特徴ということですが、まず、投票所の数についてでご
ざいますが、これまで南さつま市民センターや各支所など6か所で行っておりましたが、先ほ
ど申し上げましたとおり、今回の選挙においては5か所増設し、11か所で行っているというこ
とになります。県内でも期日前投票所の設置数としては多いというふうに考えているところで
あります。
次に、投票者数についてでございますが、参議院議員通常選挙の選挙区の方で申し上げたい
と思いますが、平成19年7月の選挙では4,257人、全投票者数の18.54パーセントに当たります。
それから、平成22年7月の選挙では5,183人で、全投票者数の24.21パーセント、平成25年7月
の選挙では5,390人で全投票者数の31.14パーセント、今回の選挙では6,872人ということにな
っておりまして、全投票者数の36.91パーセントということで、年々増加傾向にあると、これ
はもう全国的に見てもそういう状況にあるというふうに思っております。
なお、県知事選挙におきましては、前回は平成24年の選挙ですが3,682人でした。今回につ
きましては3,182人増えておりまして、6,864人ということになっております。
次に、18歳、19歳の投票率の関係でございますが、参議院議員通常選挙の選挙区における本
市の18歳、19歳の投票率につきましては、18歳48.17パーセント、19歳36.14パーセントで、18
歳、19歳で42.99パーセントということになっております。
県と全国の年代別の投票率、まだ公表をされておりませんが、総務省の方が一部の自治体を
抽出して行った調査結果では、18歳51.17パーセント、19歳39.66パーセントということで、18
歳、19歳合わせて45.45パーセントというふうになっております。この数値と比較しますと、
本市の場合、若干低いということになります。
また、本市の20歳代の投票率は37.78パーセントということですので、18歳、19歳を合わせ
ますと、この数値は上回っていると。ただ、本市全体の投票率が先ほど申し上げましたとおり
60.91パーセントですので、やはり投票率としては、全体を見ると、まだまだ低いという状況
にあるというふうに考えております。
次に、移動投票車での投票ということでございますが、選挙当日の投票所、これにつきまし
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ては、平常午前7時から夕方の法的には午後8時までということになっておりますが、本市の
場合は午後6時までということでさせていただいておりますが、当日の投票所につきましては、
どうしても短く開いても午前9時から午後4時までは開設をしてないといけないということに
なっておりますので、当日に移動投票という形で行うのは、大変無理があるということになっ
ております。ただ、開設時間を短時間でも設定できるのが期日前投票所ということになってお
りますので、投票率の向上や利便性の確保のためにこの期日前投票所を活用していきたいとい
うふうに今後も考えているところであります。
今回の選挙においても、県内で姶良市、曽於市、錦江町において、期日前投票所を1時間半
程度開設して、1日で複数の期日前投票所を回っております。他市町の事例を参考にしながら、
期日前投票所をこういう形で移動投票所的に使えないかということで検討を進めてまいりたい
と考えているところであります。
なお、設置基準、それからまた期日前投票所が増えることによる管理者、立会人等の人的確
保の課題、それから、二重投票の防止対策等の課題もあるところであります。これらを含めて、
また検討しながら進めていきたいというふうに考えております。
議員からあられました移動投票車、これにつきましては、選挙人の利便性、こういう面から、
投票場所が車の中でいいのか、それとも、やはり公民館等こういう施設の中がいいのか、そう
いうものも含めて、先ほど言いました期日前投票所の活用を含めて検討を進めてまいりたいと
考えているところでございます。以上です。
○17番議員(古木健一)
ただ今投票所の推移、あるいは投票率等について説明いただきました
が、不在者投票指定施設及び期日前投票所の設置箇所はどのような状況で、今、一部説明いた
だきましたけれども、そのことも加えて、県内では初めてでありましたが、今回の鳳凰高等学
校期日前投票所の設置についての考え方を伺います。
○総務企画部総務課長兼選挙管理委員会事務局長(前田健二) 不在者投票指定施設のことにつ
いてでございますが、本市には一応不在者投票指定施設ということで15施設あります。今回の
選挙においては、このうち10施設で不在者投票が行われております。
期日前投票の関係につきましては、先ほど申し上げたとおり5か所増やして11か所と、選挙
管理委員会としては、なるべく選挙人の利便性を図りたいということで、期日前投票所を先ほ
ども言いましたように活用して、対応していきたいというふうに考えているところであります。
また、鳳凰高等学校の期日前投票所につきましては、選挙年齢が18歳以上ということになり
まして、鳳凰高等学校の寮生で選挙権を有する方が増えるということで、1人でも多くの方に
投票していただきたいということで、今回設置をさせていただいたところであります。
これにつきましては、今後どうするのかということもありますが、先日の一般質問の中でも
お答えしましたとおり、また学校等の意見も踏まえながら、今後また設置については、学校の
方と協議をしながら検討してまいりたいと考えているところであります。以上です。
- 104 -
○17番議員(古木健一)
②不在者投票指定施設における外部立会制の必要性をどのように考え
るか伺います。
○総務企画部総務課長兼選挙管理委員会事務局長(前田健二) 不在者投票指定施設の外部立会
人の関係でございますが、平成25年、公職選挙法の改正がありまして、不在者投票管理者は市
町村の選挙管理委員会が選定した者を投票に立ち会わせることその他の方法により、不在者投
票の公正な実施の確保に努めなければならないということで、努力義務規定にはなっておりま
すが、こういう規定が設けられたところであります。より一層の不在者投票の公正な実施が求
められておりますので、我々としては、この外部立会人制度というものは必要なものだという
ふうに考えております。
なお、今回の選挙において、先ほど申し上げましたが、10施設で本市の場合、行われました
が、全て選挙管理委員会が選定した外部立会人が立ち会っております。以上です。
○17番議員(古木健一)
2、新鹿児島県知事に関連して、このたびの県知事選挙により新しく
三反園知事が誕生しました。
①南さつま市は、平成29年度から平成33年度までの総合振興計画を策定作業中ですが、新知
事のマニフェスト等と関連した事業展開はどのように考えられるのか。三反園知事は、観光、
農林水産業、起業・雇用、子育て支援、人材育成、健康寿命の6つの課題において、日本一の
鹿児島県づくりに挑戦するとあります。
②三反園知事は、県民とのフラットな車座対話を実施していくとのことですが、本市として
車座対話を要望する考えについて伺います。
○市長(本坊輝雄)
今回、三反園県政がスタートしたわけでありますが、その中で、私ども平
成29年度からの本市総合振興計画につきましては、本年までの実績を踏まえ、他の計画との整
合を図りながら、現在策定作業を進めております。
計画は、健康で安心して暮らせるまち、産業を支え興すまち、環境に優しく災害に強いまち、
知徳体を育み人間力を高めるまち、地域が輝き人が躍動するまち、行財政基盤を確立し次世代
に誇れるまちの6つの柱の基に、本市の将来図を描いていきたいと考えております。
新知事のマニフェストにつきましては、観光、農林水産業、医療・福祉、教育、産業・雇用、
防災の分野に及ぶ6つの約束として41項目が掲げられております。その中には、既に本市が推
進している取組もあれば、新たに検討を要すること等もありますが、マニフェストにつきまし
ては、具体的なものもありますが、一般的には抽象的なものも多いわけであります。
1つ例を挙げますと、医療・福祉「みんなが元気な鹿児島、医療・福祉で日本一に!」とい
うところで、子供医療費助成制度は、窓口での一時払いを完全ゼロにしますということであり
ますが、本市はもう既に3,000円以上の窓口でのオーバー分を県が払うというお話であります
が、私どものところでは完全無料化でありますので、先取りをいたしておりますが、その後の
糖尿病や脳卒中など生活習慣に起因する病気の予防やがん治療の支援体制を構築します。
- 105 -
健康寿命を延ばすために、介護予防や健康づくりの推進を図りますと、こういうフレーズで
もありますので、それが今後どのように政策に具現化していくのか、9月の議会での所信表明
を、また来年度の予算編成を見据えて、どのような動きになるのか、県政を注視してまいりた
い。
その中で、本市の魅力ある地域づくりや課題解決について、昨日申し上げましたように、市
政、県政、国政、特に市政、県政というのは密接な関係が当然でありますので、相互に県と連
携を図りながら進めていかなければならないことばかりでありますので、そういう意味では、
今後動きを見ながら、私どもこの点についてはこの総合基本計画に入れられるんじゃないかと
か、組み合わせればいいんじゃないかとか、様々な今後検討が必要と思っておりますので、そ
ういうことで、県の動きを見守ってまいりたいと思っております。
それから、知事の方で、県民とフラットな車座対話を実施していきたいということで、かつ
て鎌田県政が県内で行っておりました鎌田県政の手法をもう一度県内でということであります。
車座対話については、今回、9月2日から3日に奄美市笠利町と、それから宇検村で開催を
予定しておりますが、車座対話につきまして、今回、報道によりますと、地元や近隣自治体を
25人程度で限定してやるということで承っておりますが、今後どのような形で車座対話が行わ
れるかということには、大変私ども関心を持っておりますが、もっともっとたくさんの市民の
皆さん方が参加できる車座対話を私としては行っていただきたいなと思っております。もちろ
ん車座対話の開催につきましては、県の方も今、やり始めたばかりでありますので、一定のや
り方等も今後もっともっと充実した方向が検討されると思いますが、ひとまず9月2日、3日
を終えてのことであろうし、また県議会での様々な議論もあろうと思いますが、私としては、
南さつま市での開催につきましては、時を見て早々に県の方にもお願いをし、できるだけ早い
時期にこの南薩の方も訪れていただきたい、そう思っております。住民の皆さんともいろんな
意見を交換していただきたいと思っておりますので、早々に県の方にもお願いをしていきたい
と思っております。
○17番議員(古木健一)
ただ今答弁いただいた中にも若干出てまいりましたが、鹿児島市は県
知事との定期的な会合を持っておられるようであります。長い間、東京で民間におられた知事
でありますので、一刻も早く地域の課題を知っていただくために、例えば振興局等を単位とし
て、定期的な会合を期待していきたいと思います。
3、商工業振興について、①市民の中心市街地という概念を行政はどのように理解している
のか。中心市街地活性化推進の考えを伺います。
②ビジネスのサポートセンターを設置する考えについて伺います。
岡崎ビジネスサポートセンターでは、中小企業の売上げアップに特化したサポート提供、「き
く」「みつける」「ささえる」をテーマに、あなたのチャレンジを本気でサポートする小さな
企業の応援団の事業展開を行っています。年間相談件数は1,691件で、相談は6週間待ち、年
- 106 -
間創業件数34件で125人の雇用創出数、岡崎市の過去5年間の工業団地進出企業が創出した雇
用が平均69人であることと比較しても、企業誘致に匹敵する雇用創出実績とあります。岡崎市
と岡崎商工会議所の運営で岡崎市派遣ビジネスコーディネータ2人、岡崎商工会議所派遣ビジ
ネスコーディネータ4人、ITアドバイザーとデザインアドバイザーは週1回、銀行派遣アド
バイザー週2回、全体としては週4日の営業であります。
相談の内容別割合は、売上げ向上、販路拡大、情報発信、新商品、新サービスといった売上
げに関する相談が55.6パーセント、創業の相談が22.3パーセントです。業種別割合は中小零細
の商店の利用が大きく、小売り、卸、飲食、宿泊で55パーセントを超えています。行政調査で
岡崎市を調査研究したところでありますが、市の規模、まちの大きさは違いますが、中小商工
業者が置かれている環境は本市も同じであると感じております。ビジネスサポートセンター設
置の考えについて伺います。
○市長(本坊輝雄)
中心市街地活性化の推進の考え方でありますが、本市におきましては、総
合振興計画や定住自立圏共生ビジョン、まち・ひと・しごと総合戦略など、市が推進する各種
施策において、中心市街地という定義や具体的な場所については、特段定めておりません。
しかしながら、県が3年ごとに実施している消費者購買動向調査では、加世田地区が購買人
口2万人以上の地区型商圏に分類されており、また、本市のほぼ中央に位置し、人口規模も大
きく、経済活動の中心であることから、公共下水道計画区域77ヘクタールを中心した加世田市
街地が中心的な市街地であると考えております。
少子・高齢化により、本市はもとより薩摩半島全体で人口減少が進む中でありますが、南薩
地域に残されました商業圏の1つであります加世田市街地を私は市民の経済活動、病院、買い
物、娯楽、教育、交流等における重要な場となるよう活性化させていくことが、そしてまた、
近隣で人口減少が進んでおりますが、勝ち残りをかけた商圏として、今後大変重要であると思
っております。そのためにも公共下水道の整備をすることによって、住んでいる方々はもとよ
りでありますが、事業所で働く方々、そしてこの地域を訪れる様々な諸施設を利用される方々
も含めて交流人口の拡大を図り、そしてまた新たな事業所が参入することによって、この南薩
地域の商業圏として加世田市街地が中心市街地として活性化につながるものと考えております。
○産業おこし部長(中尾良嗣)
ビジネスのサポートセンターを設置する考えはないかという御
質問でございますけれども、5月に行われました愛知県への行政視察については、本市職員も
同行させていただいたところでありますが、岡崎市のビジネスサポートセンターは、中小事業
者の相談機会の充実と支援機能の強化を図ることを目的として、市と商工会議所とが連携して
開設し、相談実績も月平均100件ということで、順調に運営をされているようでございます。
ビジネスサポートセンターを設置する考えはないかとの御質問ですが、岡崎市は人口が約38
万人と規模も大きく、岡崎市と同様の対応は困難と考えておりますが、中小企業への相談体制
の充実を図ることが重要であるということは認識をしているところでございます。そのため、
- 107 -
本市では産業競争力強化法に基づく創業支援事業計画を今年の5月に策定して、国の認定を受
けたところでございます。これまで各支援機関が個別に支援を実施してきましたが、この計画
により、南さつま商工会議所及び南さつま市商工会にワンストップ窓口を設置し、金融機関、
鹿児島産業支援センターや鹿児島大学産学官連携推進センターなどの関係機関と連携しながら、
相談者に情報提供や専門的なアドバイス等の支援を行う体制を整えたところであります。
市及び商工会議所や商工会を中心とした関係機関が連携を密にし、情報共有を行い、相談体
制により一層の充実を図ることにより、中小企業者への相談に対応してまいりたいと考えてお
りますので、どうか御理解をいただきたいと思います。以上でございます。
○17番議員(古木健一)
先ほど申し上げましたように、人口規模の話がありましたが、市の規
模、まちの大きさは違いますが、中小業者の環境は本市と同じ状態であると感じたところであ
ります。そこで、今、答弁いただきました内容的には似たようなことで、5月から開設してい
るということでありますが、5月からこれまでのもし状況が分かりましたら伺います。
○産業おこし部商工水産課長(栫
茂春)
この創業支援計画というのを5月に認定をしてもら
ったところですけれども、具体的な効果としては、空き店舗事業という相談が増えておりまし
て、今回、9月にも補正予算を計上させていただいているところです。以上です。
○17番議員(古木健一)
空き店舗のことにつきましては、追加等の予算も出されているようで
ありますので、またその中で審議していきたいと思います。
4、市民議会を開催する考えについて伺います。
各地の行政でも取り組まれていることでありますが、市民のそれぞれ独自の視点、観点から
の意見や夢を聞くことは、大変貴重で意義あることと考えます。合併して10年が過ぎ、見方に
よってはマクロ的に高齢化、少子化、過疎化、限界集落といった言葉になれた感もあるような
気がしないでもありません。しかし、明日に向かって夢や希望、行動と挑戦をする子どもたち、
経験力や学習力、多様な創造性を秘めた市民が多くおられます。今回のリオオリンピックのテ
ーマに「響き合う者たちへ」とありました。
そこで、①本市にある鳳凰高等学校、加世田常潤高等学校、加世田高等学校の生徒の高校生
議会は考えられないか。
②本市の人口構成比は、おおむね女性が55パーセントであります。感性豊かな女性議会を、
例えばスミレコース、バラコース、野ギクコース、つわぶきコースなどに分けることも1つの
手法として、開催する考えはないか。
③そのほか、産業議会、シルバー議会、スポーツ議会等多様なくくりの議会が可能と考えま
すが、取組の考えはありませんか。
○市長(本坊輝雄)
行政を預かる立場として、また、経営をやっていく立場として、市民の皆
さん方の多様な意見を聴くということは、大変大切であると思っております。地域のまた問題
解消もあります。活性化もあります。そういう意味では、元気づくり委員会を対象にしたり、
- 108 -
また、自治会を対象にしたりした井戸端会議をこれまでも開催いたしているところであります
し、1期目につきましては、「輝けふるさと本音で語ろ会」等も開催をし、様々なグループと
も意見交換をさせていただいたところでありますし、現在も井戸端会議を元気づくり委員会で
もやっておりますが、やったところにつきましては、必ずや次の会には今日話をしたことが必
ず実を結ぶように、大なり小なり、その努力をさせていただきますということを地域の中でお
話をさせていただいておりますので、まいた種は必ず花が咲き、実を結ぶ、そういう施策を行
っていきたいと思っているところであります。
中学生につきましては昨年から始めさせていただきました。中学生につきましても、それぞ
れ意見交換の中で、地域のことを教えるということも大事だなと、お互い地域の歴史、情報を
共有することも大事だなということを感じました。
自分の住んでいるところについてはそれなりの情報を持っておりますが、やはり地域によっ
て南さつま市はどのまちが合併したのですかと言いますと、非常にその点についてはどこだっ
たかなというのが昨年多かったわけでありますが、ただ、回を重ねますと、今年等につきまし
ては、今回大笠中学校、金峰中学校で行ったわけでありますが、それぞれ皆さん方、昨年より
も今年の会場では、様々な形で地域をよく知っている、地域郷土教育を行っているなと感じな
がら、子どもたちの夢等についてもいろいろと、市政についてもお聴かせをいただいたところ
であります。
質問のありました高校生議会につきましても、それぞれの3校特徴のある高校であります。
様々な機会に高校生のいろんな考え方をお聴きするということも大切であると思っております
が、それぞれどんなやり方、どんな機会に、そしてまた、1回目をやるときには、2回目はど
んな形でやるかということ等も考えながら、事は進めていかなきゃならないと思っております
ので、高校の活性化も含めて、それぞれの3校、公立は公立なりの活性化、そして私立は私立
なりの活性化が求められておりますので、その視点についてもまた今後私の方でもいろいろと
検討してまいりたい。また、意見も聴く機会も設けてまいりたいと思っておりますので、そう
いうことについては、高校生につきましても、総合的に判断もさせていただきたいと思ってお
ります。
それから、女性議会等についてはどうかということでございました。どのような機会にどの
ような形で女性の皆さん方の御意見をお聞きするかということでありますが、やはり男女共同
参画の中で、できるだけ女性の方々も私どもの行政委員の中には各女性の割合をできるだけ2
割、3割、入っていただくように努めて配慮、努力させていただいているところでありますが、
もっともっと様々な機会に女性の方々の御意見等もお聴きする場も必要であろうと思っており
ます。
今日はたまたま日置市吹上での女性の議会が開催されたようでありますが、これにつきまし
ては、日置市の5人の女性議員が中心になって、この女性議会を企画されたと承っております。
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二元代表制の議員からもお話がありましたが、それぞれ議会、そしてまた私も含めまして、広
く市民の皆さん方の御意見をお聴きできるように、それぞれの立場でそれぞれの機会を大切に
しながら、今後総合的に高校生議会等含めて検討してまいりたいと思っております。
○17番議員(古木健一)
5、競わない地方創生について伺います。
先月、8月4日に県内43市町村の行政職、議員が参加する鹿児島県市町村政研修会があり、
「競わない地方創生―人口減少の真実」というテーマで講演がありました。
①本市の地方創生策で、他市と競合、追従の可能性が少ない本市独特な事業はどのようなこ
とか伺います。
○総務企画部地方創生統括監(佐藤雅之)
競わない地方創生ということで質問がございました。
現在、各自治体において、それぞれの形で地方創生が進められているところだと承知してお
ります。
本市におきましても、LED育苗技術の実証や自転車を活かした観光戦略の立案、長命草や
オリーブなどの新たな作物の特産品化など、地域の資源をどのように活かして産業化していく
かというテーマで取り組んでいるところでございます。一方で、今申し上げた植物工場である
とか、サイクルツーリズムであるとか、長命草やオリーブなどについては、ほかの自治体や企
業においてもそれぞれ様々な取組がなされているものと承知してございます。
したがいまして、競合しない事業、追従されない事業というのは理想ではありますけれども、
現実的には全くの新産業というのもそうあるものではないということで、そこに本市ならでは
の要素を付け加えることで、都市部の大企業や大きな自治体と差別化をどう図っていくかとい
うことが重要と考えてございます。
例えばLEDの育苗技術の実証につきましては、玉川大学や地域の農協、県の農業開発総合
センターなどがコンソーシアムに加入することで、市内外の関係者の力を合わせ、南さつま市
の農業の発展につながるような技術となることを目標として、具体的には作る苗の選定などに
取り組んでいるところでございます。
サイクルツーリズムにつきましても、本日新たに地域おこし協力隊として独自の経験を持つ
隊員を採用したところですけれども、そうした外部の人が持つ知見も活かしながら、今後より
具体化に努めていきたいと、そのように考えているところでございます。
いずれにしましても、市民や市の事業者だけではなく、外の研究機関や企業と連携し、幅広
い可能性を模索することで、南さつま市の強みや特性を活かした本市ならではの取組が形成さ
れてくるものと考えているところでございます。
○17番議員(古木健一)
②花婿・花嫁きもいりどん事業は、地方創生の面からも大変有効なこ
とと考えますが、現在の状況と独特な事業展開をどのように考えているか伺います。
○市民福祉部長(阿久根吉彦)
花婿・花嫁きもいりどん事業につきましては、7年目を迎えて
おりまして、先進的な事業として評価も受けながら実施をしているところでございます。
- 110 -
事業につきましては、市が委嘱をしたきもいりどん17人が活動をしており、結婚を希望する
方々の相談に応じ、助言、指導等を行いながら、お相手の紹介や具体的な出会いの機会を提供
するなど、会員の出会いから結婚までのお手伝いをすることを一番の目的としております。
また、このほかにも毎年大小3回の婚活イベントを実施しています。現在、独身男女の会「ご
縁じぇる」には、8月1日現在で男性が98人、女性が82人、登録しておりますけれども、特徴
的と言えるのは、入会時にきもいりどんが一人一人と面談を行い、入会希望者の結婚観であっ
たりお相手の希望などを把握し、面談を行ったきもいりどんがその方の担当となります。きも
いりどん同士のネットワークにより、その特性と合いそうなお相手のマッチングを行い、出会
いの機会を設定するなど、親身に、そして寄り添った活動を行うところにあります。
事業開始から本年7月末までに19組がこの事業により結婚をされ、うち10組が市内に居住さ
れております。新婚生活応援資金の交付や本年度から開始されました南さつまっ子誕生お祝金
の支給など、更なる定住促進につなげてまいりたいというふうに考えているところでございま
す。
また、婚活イベントについては、近年ではきもいりどんクラブ主催の単独イベントを開催し
てまいりましたけれども、今後は商工会議所や商工会あるいは内部の商工水産課等とも連携を
しながら、きもいり協力店の登録件数を増やし、協力店とタイアップしたイベントであったり、
協力店同士のネットワークによる街コンなども今後展開をしていきたいというふうに考えてい
るところでございます。
○17番議員(古木健一) この事業がなければ、19カップルは生まれなかっただろうということ
であろうと思いますので、発展的には例えばNPO法人化するとか、もっとより活発になるこ
とを期待しております。
③販売総額4億円、発行総額4億8,000万円、南さつま市商工会、南さつま市商工会議所が
補助事業者の地域活性化すまいるアップ・プレミアム付商品券発行事業の使用結果の分析を伺
います。
○産業おこし部長(中尾良嗣)
地域活性化すまいるアップ・プレミアム付商品券については、
商工会議所及び商工会で昨年7月に販売し、昨年末までの利用期間で実施いたしました。商工
会議所3億3,600万円分、商工会1億4,400万円分、合計で4億8,000万円分を完売し、そのう
ち99.7パーセントの4億7,876万円が実際に利用をされております。
発行主体別の利用店舗分類でございますけれども、商工会議所は大型スーパーが70.9パーセ
ント、次いで電器店の6.3パーセント、一般食品、雑貨店の5.6パーセントの順となっており、
商工会は自動車販売修理店が22.8パーセント、建築・建材店の20.7パーセント、ガソリンスタ
ンドの14.5パーセントとなっております。
また、商品券の利用については、ふだんの買い物などで利用した方が世帯当たり4万812円
[114ページに訂正発言あり]、商品券の購入がきっかけとなり、これまで欲しかった商品、い
- 111 -
つもより多少高価な商品、いつもより多く買った商品が世帯当たり2万3,437円、更に現金で
追加支出した額は、世帯当たり1万2,717円となっており、これらをもとに算出された南さつ
ま市内における経済波及効果につきましては、2億900万円[114ページに訂正発言あり]で、プ
レミアム分として投入された金額8,000万円分に対しまして、約2.6倍の効果があったものと推
計されており、市としましても経済波及効果があったと分析をしております。以上です。
○17番議員(古木健一)
ただ今答弁いただきましたが、このプレミアム付商品券については、
例えばより各中小の商店等と連携した何か独自のキャンペーンというのは、企画とかそういっ
たことは、活用は考えられないのか伺います。
○産業おこし部長(中尾良嗣)
中小企業の利用促進の考えはないかということだと思いますけ
れども、議員おっしゃるとおり、昨年度実施いたしましたプレミアム付商品券の実績では、商
工会議所発行分においては7割が大型店舗で利用された結果となっております。
大型店舗での利用が多い要因としましては、立地する地理的な関係や品ぞろえ、値段の関係
などがあるかと思いますが、最終的には消費者の考えによるかと思います。中小商店での利用
促進を図る方策は考えられないかということもありますが、消費者の地元の中小商店を利用し
ようという気持ちの醸成や、また、中小商店自身の営業努力も必要かと思っているところでご
ざいます。
ただ、今、正にふるさと納税を行っておりますけれども、これがバブル的なこともございま
すけれども、今、中小企業の方も大分そういった特産品が売れておりますので、そういったこ
とも1つの方法であるというふうに考えているところでございますが、中小商店の利用促進を
図る方策につきましては、商品券を発行している商工会議所、商工会とも協議をしながら、今
後調査、研究してまいりたいと思います。
○17番議員(古木健一)
このことについては、ただ今の答弁の中にも若干出てきましたけれど
も、平成27年度南さつま市ふるさと納税は3億2,247万円でした。南さつま市ふるさと逸品帖
特産品カタログによる納税者への返礼品は、おおよそ1億2,700万円となります。申し上げた
いのは、南さつま市ふるさと逸品帖、あるいは特産品カタログにより、市内の農林水産業、商
工業の生産者の方々が、通常のルート販売以外に総額1億2,700万円の無店舗販売による売上
げができたということであります。
プレミアム付商品券の使用については、購入された市民は2割のプレミアがありました。一
方、使用対象の中小小売店、専門店、大型店、ただ単に支払いが通常の現金ではなく商品券で
あったということだけであれば、プレミアム付商品券の趣旨からして、工夫や企画の余地があ
るのではないかと考えるところであります。先ほど答弁の中にも若干相乗効果があったという
ことでありますけれども、もっと行政として商工会とか、あるいは商工会議所等に対して適切
なアドバイスを期待したいと思います。
④統廃合、合理化等により生じた利用可能な公共施設はどの程度あり、活用の一環として合
- 112 -
宿所等の活用は考えられないか。2020年には鹿児島県開催の国民体育大会、東京で開催のオリ
ンピック等もあります。
○教育部長(坂口
徹)
閉校になりました学校施設で利用可能な公共施設についての御質問で
ございますが、これまで閉校いたしました学校は15校ございまして、閉校後の利用につきまし
ては、建設年度や耐震診断により耐震化が図られている公共施設を活用する予定でございます。
このようなことから、現在利用可能な公共施設は、旧久木野小学校、旧清原小学校特別教室
棟、それから旧大坂小学校特別教室棟の3施設となっております。地区公民館としての施設な
どを含めて、利用できる施設は地元の意見をお伺いしながら引き続き活用することとし、合宿
所などの様々な機会に有効活用してまいりたいというふうに考えております。以上です。
○17番議員(古木健一)
⑤本市は小中一貫教育を1つの柱にして、鹿児島県では最初に全国的
にも大変先進的なレベルで学校教育の展開が今日になされております。加えて、例えば小学校
1年生からの英語学習、小学校1年からの書道学習等独自のカリキュラム導入の考えはないか。
孟母三遷の教えのとおり、保育園、幼稚園、小学校、中学校、高等学校までのこういった教
育特区があれば、全国からの教育移住が考えられると思います。本市は鑑真の教え、島津の郷
中教育等伝統的な教育風土がただよっていると考えております。
先日の一般質問において、石原議員が英語教育に関して質したことと共通しておりますが、そ
の中で、学習指導要領改訂により、平成20年度から英語教育が創設され、現在、小学校5・6
年生において必修として、週1回、年間35時間の英語教育が行われている。
次期学習指導要領改訂予定では、小学校5・6年生の英語学習が週2時間、年間70時間導入、
小学校3・4年生の英語教育を35時間行い、5・6年生の必修としての英語科につなげていく。
このことは、平成30年度の先行実施に向けて、英語教育の充実を図っていくという答弁をいた
だいたところでありますが、更に一歩進めて、小学校1年からのこの南さつま市独自の教育カ
リキュラムは組めないかということであります。
○教育長(出口定昭)
本市独自の教育の取組というようなことについてでございますが、特色
的な本市の取組について一括して述べたいと思います。
本市の小・中学校においては、他に先駆けて土曜授業を行い、また、現在は施設分離型の小
中一貫教育の研究も進めているところでございます。また、保護者や地域住民が学校経営に参
画するコミュニティ・スクールを県内初の取組として、市内全小・中学校で実施しているとこ
ろでございます。
英語教育など、独自の教育カリキュラムに関しましても重要であるということの考えから、
昨年度から学校の管理職におきまして、実践的な研究を進めているところでございますが、小
学校1年生からの英語教育などについては、ほかに優先させなければならない取組もございま
すので、まずは本市の特色ある様々な教育施策の土台を固めることが最重要だと考えていると
ころでございます。
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また、次期学習指導要領の告示も本年度末に予定されており、平成30年度の先行実施に向け
て、まずは様々な視点からの研究が重要であるというふうに考えているところでございます。
本市には特色ある行事、豊かな文化遺産、伝統芸能などがございます。日新公いろは歌かるた
取り大会、南さつまフェスタパレード、稚児踊りや鎌手踊り、津貫豊祭太鼓踊りなどの伝統芸
能など豊富に存在し、各学校においても積極的に参加し、地域と密接した特色ある教育活動を
展開しているところでございます。
他市の方々が魅力を感じるような教育にするためには、まずは地元の児童・生徒が郷土を愛
し、地域に誇りを持ち、生きる力を身に付けることが大切であります。そういう人材を輩出す
る実績を積み上げることが必要であると考えております。そのためには、現在行っている地域
の素材を活かした教育活動を充実させていくことというふうに考えております。
新学習指導要領を控えた今は、自己の生き方を考え議論する道徳の導入や我が南さつま市に
誇りを持たせるためにも、地域を知り、望ましい勤労観、職業観を育ませる中学校における職
場体験学習の取組では、文部科学大臣表彰を受けるなどの実績もございますので、このような
特色ある教育施策の推進を図り、本市の教育の魅力について周知させ、浸透させ、そして定着
が図られるよう確かな取組を推進させたいということを考えておるところでございます。
○産業おこし部長(中尾良嗣)
すみません、先ほどのプレミアム付商品券の使用結果の答弁で、
間違った答弁を2点ほどしておりますので、訂正をさせていただきたいと思います。
まず、商品券の利用についてのふだんの買い物などの利用あった分の世帯当たりの額ですけ
れども、4万8,812円と答弁したようでございますが、4万812円の額でございました。
あと、経済波及効果について、2億9,000万円と答弁いたしましたが、2億900万円の間違い
でございました。大変申し訳ございませんでした。
○17番議員(古木健一) ⑥旧小学校区の22地区公民館を基本に、それぞれ元気づくり委員会が
組織され、活動しております。事業展開の早い地区は、事業名は幾度か変わりましたが、平成
4年度にスタートしておりますので25年が経過し、やや形骸化している事業、あるいは消化型
事業になっている可能性が危惧され、新しく事業見直しの時期もあり、今、当局におかれまし
て検討を進めておられるところであります。
そこで、地域版ふるさと創生事業として収益事業、新たな産業、交流人口、移住人口等の事
業、地域に夢のあるリスクは高いが3割ぐらいの収益可能性のある事業等、元気づくり事業で
はなく、元気の出る事業展開策は考えられないかを伺います。
○総務企画部長(竹ノ内淳郎)
市内旧小学校区の地区の創生事業の展開策についての御質問で
ございますが、現在の地域元気づくり事業では、市内22地区の元気づくり委員会の方々がそれ
ぞれの地域の特色を活かした取組をそれぞれの委員会ごとに策定しました元気づくりプラン
に基づきソフト事業や、ふるさときばっど事業などを活用していただく中で、地域の課題解決
や地域資源を活かした身近なまちづくりを考え、実践をしていただいているところでございま
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す。
地域元気づくり事業は、平成29年度までの計画でございますが、議員御指摘のとおり、地域
によりましては形骸化をしている事業、それから消化型になっている事業等も見受けられると
ころでございます。市といたしましては、企画提案型の事業でありますふるさと「きばっど事
業」の積極的な活用を推進し、事業規模の大きいものにつきましては、国や県の補助事業等も
御活用いただきながら、各地域の特色を活かした様々なチャレンジ、事業を応援してまいりた
いというふうに考えております。
平成30年度以降の事業のあり方につきましては、これまでの事業の検証を行い、補助の制度
のあり方も含めまして、地域元気づくり委員会の方々の意見もお聴きしながら見直しを行って
まいりたいというふうに考えているところでございます。
○17番議員(古木健一)
冒頭申し上げましたとおり、私たち議員も市長も市民から負託された
任期はあと1年余りであります。各課において一般質問等市民の切実な声、声なき声、市民の
夢を追い求め、お互いが機関車の両輪として響き合う太鼓の音の行政になることを念じて、一
般質問を終わります。
○議長(室屋正和)
次に、上村研一議員の発言を許可します。
[上村研一議員
○13番議員(上村研一)
一般質問席]
午前11時00分
冒頭、議長の方からもあったように、同僚議員の事情によって今回の
一般質問、私が最後となりました。議席番号13番、上村研一です。
今回、まず地方創生と中心市街地の活性化ということを伺うわけですが、中心市街地のここ
を具体的にこうふうにしたらいいとか、こういうものを作ったらいいということじゃなくて、
中心市街地の活性化に向けた取組、それを支援する制度、こういったものがある。それがどう
いったものだろうか、そして、それをどういうふうに考えるか、そういったことに向けた話を
していきたいと思います。先ほど古木議員のお話打ち合わせをしたわけじゃないんですが、特
に最初の部分は重なる部分があると思います。その中で、まちづくり、特に市街地については、
市長の私が聞きたかった理念というか思いの部分、共感するという部分で十分聞きましたので、
もういいだろうということになるんですが、一応準備しておりますので、私はこう思うという
考え方の中で質問をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
まず、この地方創生が目指す大きな1つに、にぎわいの創出というものがあるというふうに
思っております。このにぎわいの創出、にぎわいを作り出すということ、これは当然地域ごと
に、産業ごとに、例えば海は海、山は山、まちはまち、そして農業は農業、商業は商業、そう
いった具合にそれぞれの個性あるにぎわいがあって、それが連携、相乗効果が市全体としての
結果を生み出すというふうに思っております。その中で、周辺地域のにぎわい、そしてこの中
心地域のにぎわいという関係があるわけですが、市全体としては、結果としてこの中心地域が
- 115 -
一番大きくにぎわうということについては、私を含めて、余り異論はないだろうというふうに
思っております。ただ、この中心と周辺地域、どちらも大切なことなんですが、その位置付け
をどう考えるかということは今後の市の将来、そしてこの地方創生の結果に大きな影響を及ぼ
すというふうに考えております。
まず結論から先に申しますと、市全体のこのにぎわいの創出の核となるのがやはりこの中心
市街地だというふうに私も考えております。ただ、過去のやりとりを見てみますと、以前、本
坊市長が就任する前の話ですが、一般質問でのやりとり、その答弁を読ませていただくと、こ
のような考え方でした。
本地域の場合は、商店街が活性化をすると人が来るということよりも、地域を活性化するこ
とによって、商店街が相乗的に活性化に結びついていく、つながる、それが本地域の特性であ
り、地域づくりではなかろうかと思うということで、全体でやっていくということで、特に市
街地だけに限ったことは余り考えていないというふうに見てとれるわけです。
決してこの時の、この考えを悪いというわけではないわけですが、これは特に合併直後、新
市の均衡ある発展を言う立場においては、こういった考え、表現になるでしょうし、先ほど市
長の答弁にもあったように、この時以来続いている総合振興計画、新しいセカンドステージ、
そしていろんな計画書と呼ばれる中にも、市長がさっき言ったように、やはり商店街とか加世
田地域という記載はあっても、特段この中心市街地に限定した記載はないというふうに見て思
います。
しかし、地方創生の今、そこからもう少し踏み込んだ中心市街地についての考え、取組が必
要じゃないかというふうに思っております。今、先ほど申し上げた中心市街地がにぎわいの核
であるという大きな役割、位置付け、それをこういうときにこそしっかりと打ち出すべきだと
いうふうに思っているわけですが、中心市街地の役割、位置付け、それをどういうふうに考え、
そして、これから地方創生を進めていく考えであるか、まず伺います。
○市長(本坊輝雄)
中心市街地の役割、中心市街地の活性化ということでありますが、どう位
置付けていくかということでありますが、御案内のとおり、具体的に中心市街地の範囲につい
ては定めておりませんというのは先ほど答弁で申し上げたとおりであります。
私は、これまでも先ほど申し上げましたように、南薩地域のこの商圏として勝ち残りをかけ
た、やはり商圏として様々な交流人口の拡大を含めて、機能を充実していかなけりゃならない
と思っているところでありまして、1つの例を挙げれば、確かに公共下水道導入につきまして
も、長い歴史の中で平成5年の大水害が起きてから、災害に強い地域をどうするかということ
から、内水処理が問題だ、内水処理をするためには、生活汚水も一緒に処理した方がいいので
はというような答申を受けて、そして公共下水道計画がなされ、そしてそれが600ヘクタール
から、これでは事業が大き過ぎる、見直しをやっていこうということで二百十数ヘクタールに
なったわけでありますが、その後、様々な、なぜこのまちだけに投資するのかというような御
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意見もあったと承っておりますが、ここだからこそ投資しなけりゃならない、それが中心市街
地だろうと、これは上村議員も十分御理解の上だと思っております。
だからこそ事業所は張り付く、だからこそおいしいお店ができる、だからこそ人が来る、そ
ういうことが大事ではないかと思っております。250の事業所があるわけでありますが、前か
ら公共下水道の議論の中で、住所がある人は1,920人ですよと、この人たちだけのものじゃあ
りませんよと、働く人がいるんですよ、3,000人いるんですよと。来る方も、このまちに来る
方が、病院やスーパーや様々な施設を使う方々含めて5,000人からいるんですよと、そういう
話をさせていただき、77ヘクタールの重要性について議会の御理解をいただき、今日に至って
いるところであります。
そういう意味では、中心市街地の計画を作るのは、いろいろと計画を作った方がいいのでは
ないかというのもあるかもしれませんが、これまで他市の方も勉強させていただきますと、J
Rの駅周辺の特別な開発をするとか、そういうこと等と併せた中心市街地のことでありますが、
やはりかつての沿道区画整理型事業を本町を行ってきた歴史もありますし、そしてまた、様々
な形で、平成19年の答弁では昼が活性化するということもありましたが、私は最近、夜の方も
おいしいお店がありますと周辺の枕崎、知覧、川辺からも、そして日置地区からも、南さつま
には、加世田にはおいしいお店屋さんがたくさんあるよねと、私たちも暑気払いやら忘年会は
行くんですよとか、そういう話も聞くわけでありまして、それも大事なことであろうと思って
おります。
そういう意味では、仕事の場でもありますし働く人にとっては、そしてまた、市民の皆さん
方には買い物の場でもありますし、また、別の視点に立ちますと、一緒にこぞって飲食を楽し
む場でもあります。そういう様々な集約をした昼の機能、夜の機能、そしてまた病院というの
もありますし、一言で言えない250の事業所がありますので、そういうことを提供できる、し
っかりそういう事業所の基盤を支えるためには、いわゆる購買力を高めることも大事ですし、
そしてまた、こうやって事業を営む中での初期投資を抑えられるように、行政としても応援す
ることも大事でありますし、そして、空き店舗もありますが、そういうことへの参入も応援す
ることも大事であります。様々なこととコラボしながら、この市街地を活性化していきたいと
思っておりますので、もちろん計画を作るべきじゃないかとか、そういう御意見もあろうかと
思いますが、私としては、まずは目の前にあります公共下水道のこの77ヘクタールを、限られ
た10年でありますが、しっかりと完成させていただきたい。そして、一日も早く導入を期待し
ている事業者の方々からも声が寄せられておりますので、そういう期待に応える行政を行って
いきたい。そのことによって、まちにたくさんの人が訪れる、また、まちの持っている、商店
街が持っているそれぞれの個性が大型店に負けないように、それぞれ頑張っていただけるよう
な応援もしてまいりたいと思っているところであります。
○13番議員(上村研一)
こういう、特に市街地というまちづくりをやっていく上で、やはり最
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後には、基本的にはやはり今、市長が言ったように、いわゆる業者、民間のそういった担い手
の力だろうと思っています。
今、その中で計画はどうかなと、駅もないけどということを話をされましたが、私が後で話
しますけれども、この計画というのは、そういった業者、民間の取組を支援する制度があるら
しいと、それの計画というものがあると、それはどうですかという話をしていきますので、一
部まだ誤解があるかもしれませんが、それはそれとして、私は今、周辺地に、いわゆる田舎に
住んでいるわけですが、個人的な思いとしては、やはり市街地は市街地なりに、それなりに魅
力がないと、にぎわってもらっていないとやはり困るという観点から伺っているわけで、最初、
市長も言ったように、やはり市街地にだけという、全くそういう思いは一緒です。
ですから、そういう思いであり、周辺地域に住んでいる我々も、もうそろそろ周辺地域にだ
けお金をかけてどうするのかとか、あるいは市街地にだけお金をかけてどうするのかとか、そ
ういった考え、話はやめようという思いで今回質問させていただきます。
商圏の話に入りますが、商圏の話も一部重なった形で話をされました。それで、勝ち残りを
かけたという、正にそういう気持ちは大事だと思います。具体的にお聴きしますが、鹿児島県
が3年に1回行っている、市長の方からも話があった消費者購買動向調査というものがあるわ
けですが、この調査、鹿児島県が県内全域における消費者購買動向を把握し、消費者志向に沿
った商店街をはじめとするまちづくりや商業振興施策などのための資料を得ることを目的とす
るというふうにされています。
そして、あくまでもこの調査結果の中で定義される言葉としてですが、商圏というものがあ
ります。その動向が3年ごとにその動きが示されております。これも県が言うように、我々が
にぎわいの状況を客観的に確認する手段として役に立つものだというふうに思っております。
市長も今、話もされたように、そして、これまでも何回かこの商圏の動向といったものについ
て触れて話をされております。これについては、やはり相当強い意識を持っておられるという
ふうに感じております。
ただ、この加世田商圏、地区型商圏としてあるわけですが、相当厳しくなってきているとい
うふうに思われます。客観的に見て、今回の平成27年度の調査結果をどういうふうに分析、把
握しているか、そして、今後の動向をどういうふうに予測するか伺います。
○市長(本坊輝雄)
鹿児島県が3年ごとに実施しております消費者購買動向調査では、本市旧
加世田地区では、加世田商圏として購買人口2万人以上の地区型商圏に分類されておりますが、
平成27年度の報告書では、加世田商圏の購買人口は平成21年度と比べると5,800人余りの減、
マイナス22.5パーセントで約2万300人となっており、更に鹿児島商圏への流出も20パーセン
トを超えた高い割合となっております。
このように購買人口の鹿児島商圏への流出や少子・高齢化による行政人口の減少が続いてい
ることを考慮しますと、3年後の調査においては、加世田商圏の購買人口は2万人を割り込み、
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地区型商圏として分類されなくなる可能性が高いと予測されることから、1つの危機を示すデ
ータとして、先ほどから申し上げますように強い問題意識を持って、その活性化に取り組まな
ければならないと思っているところであります。
このように、御案内のとおり、商圏がこのようにすぼんでいくんじゃないかと、購買人口が
減っていくんじゃないかと、だからこそ様々な大型店が来るわけでありますけれども、地元の
既存の商店の良さを、個性を発揮するような取組をどう応援するか、それから、最も地元に住
んでいる方々が地産地消の気持ちでいろんな対応をどうするかとか、地消は商いの部分であり
ますが、そういう意味での取組をどうするかと。だから、先ほど商品券の話もありましたが、
いわゆるお店目線で作る商品券、消費者目線で作る商品券、様々な目線があろうと思いますが、
やはり地域内流通を地域内消費の活発化を図るということも大切ではないかと思っているとこ
ろであります。
そういう意味での、私どももいろいろ努力をさせていただきながら、商工会議所、商工会、
ましてや観光協会、また特産品を扱う皆さん方も含めて、相互に連携を図っていきたいと思い
ますが、議会の方からもアドバイス御提案をいただければありがたいなと思っております。南
薩地域の商業上の中心地域の減少に歯止めをかける、それにつきましては、先ほど申し上げま
した事業所の充実イコール公共下水道の早期着手、完成であろうと思っております。
○13番議員(上村研一)
大変厳しい状況だということで、ただ、やはり危機感を持つことは非
常に大切なことだと思います。そういうことと、やはり商圏というものが、薩摩半島のここに
あるというのは、本当に意義が大きいと思います。そういう意味で、県はこの調査結果を消費
者のニーズや動向を把握する手段として、店づくりやまちづくりに役立ててほしいというふう
に言っているわけですが、これをじゃどういうふうに役立てるかというのは簡単ではないわけ
ですが、何かをしないといけないというわけです。
今、市長も言ったように、やはりこの商圏の問題と中心市街地の活性化とは、当然切っても
切り離せない問題、課題だというふうに思っております。繰り返しますが、今、この薩摩半島
に加世田商圏があることの意義というのは、もう地図を見ても明らかに、大変大きなものがあ
るというふうに思っております。それで、現在、この商店街等では、独自の懸命な取組がなさ
れているというふうに思っております。そして、市のそういったものに対する支援制度として、
空き店舗等活用への補助制度、利子補給、販路拡大支援、税制措置、そういうものもあると思
っております。ただ、そういう中で、いわゆるまちづくり三法の中の1つに、冒頭から少し話
をしております中心市街地の活性化に関する法律、こういったものに基づいて、中心市街地活
性化基本計画というものがあるということです。これを国が認めるには、幾つかの要件がある
ようですが、仮にこれが認められたとしたときには、いろんな市街地の整備、改善、そして商
業等の活性化を図る。そういった取組に対して、国の予算支援を受けられる制度であるという
ふうに聞いております。
- 119 -
今、申し上げた現在やっている補助金制度も悪い訳ではないわけですが、この計画策定によ
って取組の内容、規模、そして予算、それも相当膨らむんじゃないかなというふうに思ってお
ります。
そして、予算面もですが、何よりも中心市街地というものをしっかりと市として、そして周
囲に対してもアピールする、位置付けること。そして、その中でおそらく協議会なりを作らな
いといけないということですが、そこでおそらく中心市街地としてのグランドデザインも描か
れるだろうというふうに思っております。そういったことの意義というのは計り知れないとい
うふうに思っております。
そして、この計画、現在、国の方では内閣府の地方創生推進事務局というところがやってい
るということで、正に地方創生だろうというふうに思います。そして、今般、先ほど来話があ
るように、定住自立圏共生ビジョン、この9月には策定予定ということですが、年間約7,300
万円ですが、そういったお金をもらいながら、周辺部と中心部の連携強化を図る施策が展開さ
れる、この取組、そして、今、話をしている中心市街地活性化基本計画で市街地の整備、商業
等の活性化を図る、この取組があると、この組み合わせとしてはこれ以上のものはないという
ふうに思っております。
ただし、詳しい制度の内容、手続については、私もこれ以上、話をした以上理解できないわ
けですが、そういった制度に対しての私が理解できていない部分も含めて伺うわけですが、正
に危機意識を持って、最後のチャンスとして、こういったこの中心市街地活性化基本計画策定
についてどういうふうに考えるか、そして、取り組む考えについて伺います。
○市長(本坊輝雄)
御指摘の中心市街地活性化基本計画ですが、中心市街地の活性化に関する
法律に基づいたもので、高齢者が歩いて暮らせる中心市街地の実現に取り組む市町村を支援す
る制度であり、計画の策定、承認を得て、関係省庁からの支援を受けられるものと承知いたし
ております。既に全国で130の自治体において計画が策定・承認されておりますが、県内では
鹿児島市においてのみ策定されております。
人口5万人以下の県外自治体で、近年策定し、認定を受けた自治体が8つあります。私ども
は全てヒアリングをいたしました。計画策定やフォローアップにおいて通行量の調査など相応
の事務が必要になる。法律運用上の特例や税制上の特例が準備されているが、簡単に活用でき
ないものが多い。残る財政上の補助関係も、市の事業に対する補助はそう大きなものでない。
商工会議所等の活動に対する補助制度は、利用に際して十分な調整が必要であるといった声を
聞いたところであります。
先ほど冒頭申し上げましたが、こういう中心市街地活性化基本計画を作るときには、駅周辺
の整備イコール周辺整備をどうするか、大きな事業を市としてどんなプロジェクトを組んでい
くかと、そういうこと等をもって、目標を定めながらこういう計画を策定していかなければ、
協議会を作る、グランドデザインを、何のデザインを描くのか、どんなことをやるのか、そし
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て財源の集中投資をこれ以上どうするのか、そういうこと等も考えながら取り組んでいかなけ
ればならないわけであります。
私は財源の集中投資につきましては、加世田市街地に現在必要なものは公共下水道の導入、
26億円を今、準備されておりますが、これにつきましても様々な今後も議論があろうとは思い
ますが、この中心市街地が大事であればあるこそ、タイムリーに限られた財源を有効に活用し
ていく、それが正しく天の時であろうと思っております。そういうことを考えながら、議員が
御提案いただきます様々な計画を作れば、国からもこうしますよ、ああしますよと言いますが、
我がまちのこの中心市街地に何をということについては、現在商工会議所、商工会、通り会等々
も具体的にこうしよう、ああしようということ等までには至っておりませんので、今後はそれ
ぞれの基本計画の策定が有効な方法につきましても、否定はしませんが、他市の状況も見極め
ながら、やはりタイムリーな事業を展開していかなければなりませんので、計画なきものは行
動なし、行動なきものは成果なしということがありますが、計画を作ったら、必ず行動に移さ
なければなりませんので、行動に移したら、必ず成果が求められます。そうすることが1つの
手順であろうと思っておりますので、その辺はよく見きわめながら、見据えて様々な展開をや
っていかなければならないと思っております。
熱心にこういう計画を作っていただいた方がいいのではと思って、いろいろと大所高所から
の御意見等を賜っておりますことは、大変ありがたいと思っておりますが、今後はほかのまち
の動き等もいろいろと参考にさせていただきながら、限られた財源をそこら数億円で済むよう
なプロジェクトはこういう計画にはのりませんので、やはり将来を見据えた取組も必要であろ
うと思っておりますので、先ほど申し上げましたように、他市を参考にしながらも調査をして
まいりたいと思っております。
○13番議員(上村研一)
私も簡単にできるというふうなつもりで話をしたつもりはないんです。
このヒアリングというのはいつされましたか。今までずっとされていたんですか、今回されま
したか、そこは確認させてください。
○総務企画部地方創生統括監(佐藤雅之)
本年8月に、この一般質問が来た後にしたものでご
ざいます。
○13番議員(上村研一)
そういう状況で、これ、提案して初めて知ったということですから、
決して今まで候補に挙がっていたわけじゃない。今、調べたらこういうことで、計画というの
は市が作るんじゃなくて、それは私の誤解もあったかもしれない。作るんじゃなくて、国に申
請する段階でそういった集まりがあって、そこで計画していくものだというふうな意味で計画
というふうに上げたということは御理解いただきたいと思います。
そして、いよいよヒアリングして、確かに大事です。実際取り組んだところでいろんなこと
があったんだろうから。メリット、デメリットとしながら進めていくということは大事だと思
います。
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それで、調査するということですけれども、とにかくこういった何らかの計画についての必
要性というのはもう考えないということでいいんですか。あるいは今のままの制度でいくとい
うこととあわせてお聞きしますけれども。このままで特に計画の必要性というのはもう今のと
ころ考えないということでいいですか。
○市長(本坊輝雄)
先ほども申しましたように、他市の動向も参考にしながら、今後も調査を
してまいりたいと思っております。
○13番議員(上村研一)
是非調査の上、いろんなまた民間事業者のためになる制度を是非行政
として取り組んでいただきたいという意見を申し上げて、これについては終わりたいと思いま
すが、いつまでも加世田の中心市街地というのは私どもの憧れであってほしいという意見を申
し述べて、これについては終わりたいと思います。
次に、移住定住者について伺いたいと思います。
移住定住者、いわゆるUターン、Iターン、最近ではJターンというものもあるようですが、
いずれにしても、本市に転入される方々の中で、こういった移住定住者と言われる方々への住
まいに関する支援ということで伺います。
まず、状況を知りたいということで、この移住定住者の方々について、どういった住居に住
まれるのか、持ち家なのか賃貸なのか、その辺の状況と併せて、分かれば世代ごとの状況につ
いて伺います。
○総務企画部長(竹ノ内淳郎)
御質問のUターン、Iターン等の移住定住者の基準に関わる状
況や傾向についてでございますが、本市の移住者住宅取得補助金等の移住者のまず定義といた
しましては、転入日以前5年間において、本市に居住歴がないことがまず1つ条件になってお
ります。
また、賃貸住宅契約等に関するデータを市の方では持ち合わせてございませんので、移住者
住宅取得補助金、それから移住者住宅リフォーム補助金、それと移住定住促進補助金の交付を
市の方から受けた方々の状況、それから世代別における傾向について説明をさせていただきま
す。
平成24年度の制度創設から本年8月15日現在で120世帯の方が本制度の交付を受け、世帯人
員としては326人の方が本市に移住をしている状況でございます。先ほど申し上げました3つ
の補助金制度の内訳につきましては、移住者住宅取得補助金の利用者が99世帯で276人、移住
者住宅リフォーム補助金の利用者が18世帯で38名、それと、移住定住促進補助金の利用者が3
世帯で12人となっております。また、移住者の方々の転入前の住所地につきましては、県外か
らの移住者が39世帯で86人、県内のほかのまちからの移住者が81世帯で240人となっていると
ころでございます。
それと、移住をされてきた方々の世帯の年代別年齢の状況についてでございますが、20歳未
満の方が91人、20代、30代の方々が95人、40代、50代の方々が76人、それと60代の方々が53
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人、70歳以上の方々が11人というような状況になっております。
さらに、本市に移住されてきたあとの地域別の居住地の内訳について申し上げますと、加世
田地域に85世帯で234人、笠沙地域に2世帯で6人、大浦地域に3世帯で5人、坊津地域に12
世帯で29人、金峰地域に居住されている方々が18世帯で52人となっているところでございます。
以上でございます。
○13番議員(上村研一)
ちょっと数字が多過ぎて分からないんですが、端的に傾向として、賃
貸分からないということですけれども、傾向として、感覚的にでもいいですが、若い世代が賃
貸に行くという傾向というのはどういうふうになっているか、その辺分かれば。
○総務企画部長(竹ノ内淳郎)
先ほど御答弁を申し上げさせていただきましたけれども、賃貸
に関する、どういう方々が賃貸住宅を借りて、民間も含めて居住しているかにつきましては、
市の方でデータは持ち合わせていないところでございます。
○13番議員(上村研一)
なかなかつかみにくいということで、それは理解します。
それで、現在移住定住者向けの住まいに関する支援制度としては、先ほどお話あったように、
やはり土地を購入される方、家を建てる方、あるいはリフォームされる方、そういったいわゆ
る持ち家に関する部分が主であるというふうに思っております。
そういう中で、今、若い世代というのはなかなか把握しにくいということですが、一般的に
考えて、なかなか若い世代というのがいきなり土地を買って新築する、あるいは家を持ってリ
フォームする、そういったことは難しいんじゃないかなというふうに思って、割合としても低
いんじゃないかなというふうに思っております。それで、そういった若い移住定住者が帰って
きたときに、親と同居される方を除けば、そういう意味では、多くは民間、そして公営、いず
れの賃貸ということになるのかなというふうに思うわけですが、私自身の経験からもそういっ
た思いがあります。
この移住定住者、住宅の部分での支援ということでは、実質的に私が思う若い世代、そして
賃貸への住宅支援もあっていいのかなと、必要じゃないかなというふうに思うわけですが、そ
れで他県、他市の例を見ますと、民間の賃貸物件に関しましても、空き家を含めてですが、そ
こへの入居する場合の家賃及び契約時の初期経費等への補助制度をやっているというところも
あるようです。中には県も一体になってやっているところもあるということですが、こういっ
た取組、本市ではどうでしょうか、伺います。
○総務企画部長(竹ノ内淳郎)
本市に移住されました方々のうち、賃貸住宅契約者に対して家
賃等を補助する考えはないかという御質問でございます。鹿児島県以外の他県、それから県内
でも一部の市町村におきましては、賃貸住宅等の補助を行っている自治体もあるようでござい
ますが、県内の市町村の移住定住の支援策の状況を見ますと、圧倒的に住宅取得に対する補助
制度や空き家バンク制度を設置しているところが非常に多い状況でございます。
本市におきましては、現在移住定住者向けの住宅取得やリフォームの補助制度を他市と比較
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いたしましても充実させているところでございますので、御提案の件につきましては、今後県
内をはじめ近隣市の動向も参考にしながら、いましばらく支援の状況等を見守っていきたいと
いうふうに考えているところでございます。
○13番議員(上村研一)
そういうことで理解しますが、こういった話について考える場合、当
然民間とのバランスということで今、先に民間の賃貸の話をしたんですが、次に市公営住宅に
ついて伺いますが、一部貴島議員の話と関連する部分も出てくると思います。移住定住者への
住宅支援を考える、そして、これが市公営住宅の空き部屋の解消、施設の有効利活用、そこに
つながればということで、この移住定住に関して最後に伺いたいと思います。
移住定住者の方々がこちらにやってくる時点では、一般的には離職されているわけで、人に
よってはこちらでの仕事が決まっている方、あるいは、人によってはまだ仕事が決まっていな
い方もいるというふうに思っております。いずれにしても、一般的に都市部とこちらとの所得
差というのは、場合によっては相当大きいと。例えば鹿児島市と比べてみても、統計上の数値
では70万円ぐらいですか、そういった状況にあるということで、そういった状況の中で、この
家賃計算、市公営住宅の場合は前年度所得に対してされるということで、具体的な事例として
あったわけですが、あるUターンの方が住宅を借りようとして、まともに計算したら、すごい
額になったと。そして、泣く泣く断念したという話を聞いたわけですが、ただし、これは貴島
議員のときも少し話題になったように、県営なのか市営なのかということもあって、結果的に
当事者の相談不足、誤解があったということで、私も含めて、そこは理解したわけです。
こういった個別の問題を取り上げるわけじゃないんですが、さっきも話があったように、こ
の家賃計算、市の場合は家族構成、所得額等々、そういったものが考慮された家賃計算になっ
ているということなんですが、それ以外に併せてまず確認したいのは、この移住定住者が移住
定住をした結果に生じるであろうと考えられるこの所得差の状況をどういうふうに家賃算定で
は見るのか、その辺の確認をさせていただきたいと思います。
その上で伺いたいのは、他県、他市、民間、賃貸の支援の例はあったわけですが、こういっ
た市公営の支援というのは確認できなかったわけですが、私が知る範囲では。当然、今後空き
部屋の状況、団地ごと、地域ごとの利便性というのは考慮する必要はあると思いますが、この
移住定住者の住宅支援、そして空き部屋解消、施設の有効利用という観点から、市公営住宅の
部分でも何らかのそういった特例を検討することについて、どういうふうに考えるか伺います。
○建設部長(阿部和矢)
公営住宅の家賃設定における移住定住者への対応についてです。
市公営住宅の家賃については、前年度所得を算定対象とすることが基本ですが、入居申込み
時点において、世帯の収入形態の実態を確認した上で算定します。移住定住者の方は一般的に
遠方から来る場合、仕事も辞めて来ますので、このような場合に前年度所得で計算すると、生
活実態と見合わないこととなるため、前年度所得では算定せず、申込み時点で無職であれば、
所得はゼロ円として計算し、このほか、家族構成なども踏まえて家賃を設定しております。
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また、企業の転勤などにより収入形態が変わらない場合は、前年度所得で家賃算定を行うこ
とになります。このように、家賃算定につきましては、現状で対応できていると判断しており
ますので、特例などの設定は考えていないところです。
また、移住定住者に対する市営住宅への受入れについてのお話なんですが、本市におきまし
ては、市公営住宅等につきましては、随時募集の対応をしております。昨年の実績ですが、南
さつま市全体で60世帯入居しております。そのうち13世帯が市外からということで、全員入居
されております。申込みから入居まで支障等がないことから、現在のところ、入居に当たり特
別枠として設けることは考えていないところです。
○13番議員(上村研一)
移住定住をされる方はインターネット上に各市町村の移住定住者への
支援を比較する人気度調査サイトというんですか、そういうのを見て、来ている場合が多いと
いうことで、そこにいろんな比較がされるわけですが、そういった中で、大分やはり皆さん情
報を持っておられるということなんです。
それで、今回、この通告書を出した後ですけれども、8月19日の南日本新聞によりますと、
2015年度に鹿児島県への移住が過去最多304世帯になったということを報じております。その
中で、県のコメントとして、市町村の移住対策の充実が背景にあると考えられるというような
ことが紹介されております。さらに、地方創生の面からも重要であり、市町村と一体になって
取り組み、その充実を図りたいというようなコメントもされております。正にこれに限らず、
今回の一般質問でも県との話というふうに出てきましたので、そういった県のやはり動きを注
視しながら、今回のこういったことについても是非また調査もされるということでした。より
多くのやはり移住定住者がこちらの方に来ていただけるようなということと、あと、やはり貴
島議員のときもあったように、どうしてもやはり相談不足というのがあると思います。そして、
その結果誤解があって、いろんな変な情報が流れるということでありますので、やはりそうい
う意味では以前話もしたように、移住定住者向けの専門の窓口というか、コンシェルジュとい
うか、そういったこともまた必要かなというようなことを考えたらということを意見として申
し上げて、次に移りたいと思います。
児童虐待への対策強化ということで伺います。
新聞記事によりますと、この通告書にも書いたように、児童虐待の件数が全国では25年連続
の増加だということです。件数にして10万3,260件、これは速報値ですが、その中で、鹿児島
県でも前年度比24パーセント増の306件で過去最高だったということで、児童虐待が全国的に、
そして県内でも増えている、深刻さを増しているということです。こういったことに関連する
具体的な痛ましい事件、事故の例も幾つか見聞きしておりますが、今のところ、本市ではない
というふうに思っておりますが、どうなのか、大変気になるところではあります。
こういった児童虐待というのは、やはり未然に防ぐ、あってからでは遅いという意識を強く
持ちたいということで伺いたいと思います。そして、児童虐待については、非常に難しい問題
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があるというふうに思っております。行政、警察、教育、医療、そういったものまで及びます
ので、私も専門家ではありませんので、ありがちな原因追及とか対策等々についての意見言及
というのは控えたいと思っておりますし、極端に言えば行政職員そのものにも余り求めないと。
求めるとすれば、やはり専門家、専門機関と連携するスキル、枠組みの構想、構築力、そうい
ったものを期待する、いわゆる行政対応としてのあるべき姿を考える、そういった観点から伺
いたいと思います。
まず、本市には、児童相談所いわゆる児相と言うんだそうですが、これはないわけですが、
本市におけるこの児童虐待の相談、通告件数及び認定件数の状況はどのように推移しているか
伺います。
○市民福祉部長(阿久根吉彦)
本市におけます虐待の相談、通告件数及び認定件数についてで
ございますけれども、過去3か年におきましては、相談、通告、それから認定件数、いずれも
平成25年度が8件、平成26年度が10件、平成27年度が10件となっているところでございます。
○13番議員(上村研一)
傾向として、そんなに極端には増えていないということなんですが、
全国的には増えている中で、本市ではそこまでもないということなんですが、やはり途中申し
上げたように、こういったのは増えている、増えていない、あるいは数の多寡にかかわらず大
事なことだというふうに思っております。
そういう中で、先ほどの新聞記事によりますと、全国の児相所長会議では、児童虐待対応に
おける自治体や警察、学校との連携強化の必要性を改めて確認したということであります。こ
ういった関係機関との連携、体制の強化、そして今般、改正児童福祉法、今年の10月に施行さ
れるんですかね、そういった大きな法的な動きも加わるといった状況の中で、本市における各
組織、関係機関との連携強化についての考え、そしてこの改正児童福祉法を受けて、特に変わ
る部分、あるいは強化される部分、そういった具体的内容を含め、今後これをどういうふうに
取り組む考えであるか伺います。
○市民福祉部長(阿久根吉彦)
今回、児童福祉法等の一部を改正する法律が公布をされました。
この法律におきましては、児童虐待について、発生予防から自立支援まで一連の対策の更な
る強化等を図るため、所要の改正がなされたところでございます。
まず、児童虐待におきましては、妊娠期から子育て期までの切れ目のない支援が重要である
というふうには考えているところでございます。本市では、母子保健事業におきまして、母子
手帳交付時に助産師、保健師が面談を行い、妊娠期からの支援を行っております。
出産後につきましては、産科医療機関との連携、生後4か月までの乳児家庭を母子保健推進
員や保健師が訪問する乳児家庭全戸訪問事業、また、乳幼児健診において、育児に対する不安、
ストレスがないかなどの観察等を行いながら、育児支援教室、相談事業、子育て支援事業等に
つなぐなど、その予防に努めているところでございます。今後は保健福祉の連携を更に強化す
る必要があるというふうには考えているところでございます。
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それから、次に組織関係機関との連携強化ということでございますが、市では南さつま市要
保護児童対策地域協議会を設置いたしておりまして、児童相談所、警察、南薩地域振興局、医
師会との代表者で構成をいたします代表者会議におきまして、協議会の運営が円滑に機能する
よう情報提供であったり研修等を実施するなど、機能強化を図るとともに、構成機関の実務者
で構成いたします実務者会議において、定例的な情報交換や困難事例への対応の検討、援助方
針の協議等実施しておりまして、相互の連携や情報の共有を図っているところでございます。
なお、個別の事例につきましては、ケース検討会議を随時開催しながら、ケースの迅速、ス
ムーズな支援ができるよう体制を整えているところでございます。
今後、児童虐待対応マニュアルの策定を予定しておりまして、本市全ての児童が健全に育成
されるよう、要保護児童の見守り支援、情報収集等について、要保護児童対策地域協議会を中
心に取り組んでまいりたいというふうに考えております。さらに、法改正の趣旨であり、国・
県の指針等も十分に踏まえ、迅速かつ的確な対応をしてまいりたいとは考えているところでご
ざいます。
それから、今回の法の改正によりまして、市町村に求められる様々なものが平成29年度から
あるようでございます。その中の1つでございます子育て世代包括支援センターの法制化でご
ざいます。これにつきましては、努力義務ということではございますけれども、国の方といた
しましては、妊娠期から子育て期にわたるまでの切れ目のない支援を行う子育て世代包括支援
センターについて、おおむね平成32年度末までに全国展開を目指していくんだと、そういった
こと等もございまして、同センターの設置根拠を設けて、市町村は同センターを設置するよう
努めなければならないというふうになっているところでございます。
このセンターの構想の母体というのは、妊娠・出産・包括支援モデル事業の母子保健相談事
業がその基になっているようでございまして、いずれは設置義務になるのではというふうには
思っておりますけれども、当面は現事業等を通しまして、関係部署・機関と連携を図りながら
対応してまいりたいというふうに考えているところでございます。
それから、市町村における支援拠点の整備、これも平成29年4月です。これにつきましても、
一応努力目標にはなっております。市町村において、特に在宅ケースを中心とする支援体制を
一層充実するため、実情の把握、情報提供、相談、指導、関係機関との連絡調整等の支援を一
体的に提供する拠点の整備に努めることというふうにされております。そういうふうにされて
おりますが、現在、子ども未来課の家庭相談室の機能充実を図りながら、当面は対応していき
たいというふうに考えているところでございます。
また、こういった児童虐待等の事案等にも対応するために、平成27年度から子ども応援室を
子ども未来課というふうに組織の充実も図っております。そういった中で、当面は対応してい
きたいなというふうに考えているところでございます。
それから、市町村の要保護児童対策地域協議会の機能強化ということで、南さつま市であれ
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ば、この調整機関は子ども未来課というふうに位置付けをされているところでございます。こ
の調整機関への専門職を配置するというふうになっているところでございます。そして、あわ
せまして、その専門職については、厚生労働大臣が定める基準に適合する研修を受けるという
ふうになっているところでございます。
専門職につきましては、児童福祉士となり得る資格を有する者又はこれに準ずる者として保
健師であったり助産師、看護師、保育士、教員、そういった者等があるようでございます。こ
れまでは置くように努めなければならないとされていたものが、義務的に置くということにな
りましたので、これについては、そういった資格のある者を配置するということになろうかと
いうふうに思っております。
それから、厚生労働大臣が定める基準に適合する研修につきましては、まだ現段階では内容
等が示されておりませんので、今後そういった形の中で研修を受けていただくというような形
になろうかと思っております。
○議長(室屋正和)
○議長(室屋正和)
ここで休憩いたします。再開は13時といたします。
休憩
午前11時52分
再開
午後1時00分
再開いたします。
○13番議員(上村研一)
今、答弁の中にあった、そういったことの動きのやはり周知、そして
もちろん具体的な対策も必要と思いますが、その中で今、マニュアルという話がありました。
これについての出来上がる時期というか、そして、これをどういったところに、どういうふう
に配布していくのか、その辺を尋ねさせてください。
○市民福祉部長(阿久根吉彦)
児童虐待対応マニュアルの関係でございます。
これにつきましては、年度内に私どもの方で一応素案を策定いたしまして、要保護児童対策
地域協議会の方の御意見、そういったもの等をお聴きしながら、来年度の早々ぐらいに策定に
なるのかなというふうには思っております。それから、策定後につきましては、それぞれ要対
協を構成いたします機関でありますとか関係の機関の方には配布もさせていただきながら、そ
して、ホームページの方でも当然に周知を図っていくというような形になろうかというふうに
思っております。
○13番議員(上村研一)
私たちがこうやって総合的にというか相対的にこういう話をする立場
と違って、やはり具体的にそういったいわゆる前線で具体的な案件に当たる立場の方々は大変
だろうと思っています。そういった意味で、やはり正に事が起こってからでは遅いということ
で、説明にあったように、本市のこれまでの取組、そしてこれから強化していく取組、話があ
りました。正に事前に防ぐという、あってはならないという気概を持った、危機意識を持った
取組、今後も行政としてしっかりやっていただきたいということをお願いして、これについて
は終わりたいと思います。
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次に、いじめとインターネットの問題について伺います。
思春期の子どもの大切な、そういった部分への配慮は十分かということで伺いたいと思いま
す。インターネットにしろ、いじめの問題にしろ、昨日、今日始まったばかりというような決
して新しい問題ではないわけですが、児童虐待のときもそうだったんですが、事が起こってか
らでは遅いということで、事前の対応、対策が大切だということで、そのための問題提起とい
うことで、今日この問題を取り上げております。
そしてまた、これも児童虐待と同じように、インターネットにしろ、いじめにしろ、やはり
専門家に委ねるべき部分も多いというふうに承知していますので、あくまでも行政委員会であ
る教育委員会が学校を指導・支援する立場においてということで、この問題について、ここは
どういうふうになっているんだろうか、これについてはどういうふうに考えるのか、そういう
観点から伺いたいと思います。
まず、パソコンや携帯電話、特にここ数年、スマホといわれるものが普及して、誰でもがイ
ンターネットを身近に、そして簡単に使えるようになった。そこを通じたトラブルが多様化し、
複雑化する中で、小・中学校でも掲示板とか、いわゆるSNSを通じていじめが全国的な問題
になっているということです。具体的には、悪口を書いたりとか、無視される、そういったい
じめの形態に変わってきているというふうに聞いております。
そして、3年ぐらい前にできたいじめ防止対策推進法でも、いじめの定義として、インター
ネットを通じて行われる心理的又は物理的な影響を与える行為、そういったものもいじめに含
めると、そうはっきりと明記されているようです。こういった事態を深刻に受けとめた関係機
関が、そこによるアンケート調査も行われているというふうに聞いております。
それらを通じてですが、まず、本市の現状をどのように把握されているかということと、そ
こに表れない部分も含めて、いじめとインターネットとの関係、危険性とか早期対策の実践の
必要性等含め、どういうふうに認識されているか伺います。併せて、こういった状況を受けて、
文部科学省によりますと、情報モラル教育というものを提唱しているということですが、本市
での取組を伺います。
○教育長(出口定昭)
パソコンや携帯電話、スマートフォンの普及により、インターネットに
おけるトラブルやいじめなどの問題が市教委といたしましても喫緊の課題であると認識して
おります。
本市のインターネットに係る問題につきましては、各学校で実施しているいじめアンケート
等や学校ネットパトロール事業による報告、毎年実施しているインターネット利用等に関する
調査結果などから把握しているところでございます。
現在、携帯電話及びスマートフォンの所持率は、小学校で約2割、中学校で約3割となって
おり、ゲーム機器を含めたインターネット接続機器所持率は、小学校で約8割、中学校で約9
割となっております。
- 129 -
また、学校ネットパトロール事業による報告は昨年度8件となっており、その内容は全て投
稿者本人の個人情報掲載でございました。その他インターネット利用時に関する調査におきま
しては、迷惑メールや悪口を書かれたなど、何らかのトラブルがあったとの報告が小学校で約
3パーセント、中学校で約8パーセントとなっております。
次に、情報モラル教育の実施状況でございますが、本市の全小・中学校において、情報モラ
ル教育の全体計画が作成されておりまして、その計画をもとに技術、美術など関係教科などを
中心に重点的に児童生徒に指導しているところでございます。具体例としましては、ネットポ
リスなどのネットに関する専門家を講師として招聘し、生徒に対して情報モラル教育を行った
り、あるいは保護者の研修を行ったりしているところでございます。
○13番議員(上村研一)
今の中ほどの部分で、本市の状況ということで、3パーセント、8パ
ーセントということがあったんですが、この数字というのはどうでしょうか。県平均、あるい
は全国平均と比べてどういったものなのか、その辺、お伺いしたいんですが。
○教育部学校教育課長(東
浩一)
携帯電話におけるその平均を見てみますと、小学校約3パ
ーセントですが、ほぼ県も3パーセントでございます。中学校約8パーセント、県が約7パー
セントで、やや多いという結果となっております。以上です。
○13番議員(上村研一)
小学校はほぼ県と同じだけど中学校は高いということで、大変統計上
の数値の処理もありますけれども、ちょっと気になる部分だと思っております。
こういったものに関しては、この前英語に関しては平均以上だという話があったんですが、
やはりこういうものに関しては、我々の地域というのは、できたらやはりこの数字に関しては
低い方が理想なんですけれども、大変、余りいい結果じゃないなというふうに思っております。
是非そういった状況をしっかりと受けとめておきたいというふうに思っております。
そういう中で、やはりこの件については、今、対策の重要性も認識されているということで
すが、文部科学省の話によりますと、無料通話アプリLINEなどを使ったいじめなどの場合、
大変見えづらくなって、大人が把握しにくくなっているのが課題だというふうにしております。
そしてまた、ある識者によると、子ども同士の個別の通信であるため、周囲から確認するのが
難しく、LINEいじめの対策は追いついていないのが実情であるというようなことでありま
す。ただ、やはり決してLINEそのものが悪いんじゃなくて、それがいじめの手段、道具、
媒体、そういったものに使われる、そのことを重く見ているというふうに思っております。
それで、おそらくですが、今、先ほど調査の結果の話もありました。それはそうとして、や
はりそこに表れない部分で未然にといいますか、おそらく学校現場では教育委員会に報告する
前、あるいは問題になる前に、先生方が正に水際で、場合によっては体を張った取組、指導す
る場合等も多々あろうかというふうに思っております。
ただし、やはりこれにもおそらく限界があるだろうというふうに思っております。学校教育
内における時間的な問題、そして、専門性の問題があるということです。決して学校、そして
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先生方が懸命に取り組む、そういった指導が独断、素人判断、悪い結果を生むということでは
ないんですが、この問題、やはり最先端の技術、知識が詰め込まれたソフト、ハードの取り扱
い、そういった部分も含むために、専門家の協力が不可欠であるというふうに言われておりま
す。当然先生方への負担を減らすということもあります。そういった問題を分かりやすく伝え
るということは、専門家でなければ大変難しいというふうに言われております。
そこで、やはり他県、他市ではNPOや産官学と連携して、その中でLINEいじめあるい
はインターネットの怖さという部分を詳しく分かりやすく教える授業をやっているということ
です。授業時間数の問題があれば、例えば土曜授業等を活用するとか、また先生方への研修等
も必要であれば、そういったものも開催するという、そういった学校の取組を支援する指導体
制について、現在やっているかもしれませんが、今後含めてどういうふうに考えるか伺います。
○教育長(出口定昭)
市教委としての対応策及び学校への支援対策といたしましては、まず管
理職研修会をはじめ、生徒指導主任等の研修会で、ネット関連の情報提供をするとともに、イ
ンターネットの専門家派遣要請があった場合は、その要請に応じて専門家などの講師紹介及び
講師招聘に関する費用負担などについて支援を行っていきます。今後は各学校の生徒指導の中
核である生徒指導主任向けに、インターネットに関する専門家や携帯電話会社などを活用した
研修を検討していきたいと考えているところでございます。
また、携帯電話のフィルタリング設定率が約5割と低いことから、保護者への更なる啓発も
必要であるというふうに考えているところであります。
他の様々な問題と同様に、このインターネットに係る問題についても、学校だけで解決は難
しく、学校、家庭、地域、併せて関係機関との連携を強化して対応していく考えでございます。
○13番議員(上村研一)
先ほどの、一旦返るんですけれども、アンケート調査があったという
ことで、いろんなアンケート調査がなされているわけですけれども、この件についてもそうで
すが、やはり大切なことは、取りっ放しではなくて、それが現場にフィードバックされていく
ということが大切で、併せてやはり、例えば保護者から集めたアンケートに対しては、その結
果を保護者に返していくというようなことが大切かなというふうに思うんですが、このアンケ
ート結果のフィードバックというか周知というのは、学校あるいは保護者に対してはどういう
ことになっておりますか。
○教育部学校教育課長(東
浩一)
市教委として集計したものは、県の方に報告をいたしまし
て、県の方で全体のものは公開されているかと思います。市教委として、全世帯に公開をして
はございません。ただ、各学校においては、保護者全員にしているかというのは調査しており
ませんけれども、学校運営協議会などで報告はしていると思います。以上です。
○13番議員(上村研一)
やはり家庭で直接子どもと接するのは保護者だろうと思いますから、
そういった良い意味でのやはり情報の公開、周知というのは大切ではなかろうかなというふう
に思っております。
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それで、このスマホを含めて、LINEを含めて、私も自分自身が使わないというか使えな
いので、よく分からない部分もあるんですが、決してLINEが悪いわけじゃないというふう
に申し上げたのは、やはり大人になってからこういった問題というのは余り聞かない。つまり、
それなりに分かっていることだというふうに思っております。ですが、やはり子どもたちにと
っては使い方1つで、この時期、脆弱なというか多感な思春期の心身に影響を及ぼすというこ
とを今回の質問を準備する中で、特に紹介はしませんでしたが、私も改めて知った次第で、考
えさせられております。
地域の将来を担う大切な人材であるこの子どもたちの思春期、わずかな期間ですが、大事な
時期だと思いますので、教育委員会、学校現場、このことばかりではなく、大変いろいろと大
変だと思いますが、決して過敏になる必要はないと思いますが、是非こういったことへの目配
りを今後もお願いして、今日の一般質問を終わります。
○議長(室屋正和)
次に、清水春男議員から発言通告が出されておりましたが、同議員より欠
席届が出されておりますので、南さつま市議会会議規則第49条第4項の規定により、通告の効
力は失効いたしました。
これで一般質問を終わります。
△
日程第2
○議長(室屋正和)
鹿児島県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙
次は、日程第2、鹿児島県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙を行い
ます。
鹿児島県後期高齢者医療広域連合議会議員は、県内市町村の長及び議員のうちから、市長区
分6人、市議会議員区分6人、町村長区分4人、町村議会議員区分4人により構成されていま
す。
今回、市議会議員区分に1人の欠員が生じたため、候補者受付の告示を行い、届出を締め切
ったところ、2人の候補者がありましたので、広域連合規約第8条第2項及び広域連合議会の
議員の選挙に関する規則第8条の規定により選挙を行います。この選挙は、広域連合規約第8
条第4項の規定により、全ての市議会における選挙の得票総数の多い順に当選人を決定するこ
とになりますので、南さつま市議会会議規則第31条の規定に基づく選挙結果の報告のうち、当
選人の報告及び当選人の告知は行えません。
そこでお諮りいたします。
選挙結果の報告については、南さつま市議会会議規則第31条の規定にかかわらず、有効投票
のうち候補者の得票数までを報告することとしたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(室屋正和)
御異議なしと認めます。
したがって、選挙結果の報告については、南さつま市議会会議規則第31条の規定にかかわら
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ず、有効投票のうち候補者の得票数までを報告することに決定しました。
選挙は投票で行います。
議場の出入口を閉めます。
[議場閉鎖]
○議長(室屋正和)
ただ今の出席議員数は19人です。
次に、立会人を指名します。
南さつま市議会会議規則第30条第2項の規定により、立会人に今村建一郎議員及び若松正伸
議員を指名します。
投票用紙を配ります。
念のため申し上げます。投票は単記無記名です。
[投票用紙配布]
○議長(室屋正和)
投票用紙の配布漏れはありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(室屋正和)
配布漏れなしと認めます。
投票箱を点検します。
[投票箱点検]
○議長(室屋正和)
異常なしと認めます。
ただ今から投票を行います。
事務局長が議席番号と氏名を呼び上げますので、点呼に応じて記載台において投票用紙に被
選挙人の氏名を記載の上、順番に投票を願います。
なお、白票は無効票として取り扱います。
[投
○議会事務局長(園田親久)
票]
それでは、議席番号と氏名を読み上げます。
1番平神純子議員、2番山下美岳議員、3番下野
認議員、4番有村義次議員、5番田元和
美議員、6番小園藤生議員、8番石井博美議員、9番大原俊博議員、10番今村建一郎議員、11
番若松正伸議員、12番柳元拓夫議員、13番上村研一議員、14番石原哲郎議員、15番林 耕二議
員、16番諏訪昌一議員、17番古木健一議員、18番相星輝彦議員、19番貴島 修議員、20番室屋
正和議員、以上で点呼を終わります。
○議長(室屋正和)
投票漏れはありませんか。
[「なし」と呼ぶ者あり]
○議長(室屋正和)
投票漏れなしと認めます。
投票を終わります。
開票を行います。
今村建一郎議員及び若松正伸議員は開票の立会いをお願いします。
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[開
○議長(室屋正和)
票]
選挙の結果を報告します。
投票総数19票、有効投票19票、無効投票0票です。有効投票のうち、上門秀彦氏19票、竪山
清隆氏0票、以上のとおりです。
議場の出入口を開きます。
[議場開鎖]
○議長(室屋正和)
以上で、本日の日程は全て終了いたしました。
ここで念のため申し上げます。明日の本会議は、議案などの質疑等を行います。
本日は、これで散会いたします。
散
会
午後1時32分
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