中国最新法規速報(2007 年 12 月) 一、主な中央法規 1. 中華人民共和国耕地占用税暫定条例 国務院 2007 年 12 月 1 日公布 2008 年 1 月 1 日施行 2. 2007 年商品分類決定 税関総署 2007 年 12 月 5 日公布 同日施行 3. 中華人民共和国企業所得税法実施条例 国務院 2007 年 12 月 6 日公布 2008 年 1 月 1 日施行 国務院が 1991 年 6 月 30 日に公布した「中華人民共和国外商投資企業及び外国企業所 得税法実施細則」及び財政部が 1994 年 2 月 4 日に公布した「中華人民共和国企業所得 税暫定条例実施細則」は、同時に廃止。 4. 薬品リコール管理弁法 国家食品薬品監督管理局 2007 年 12 月 10 日公布 同日施行 5. 土地使用権の譲渡における契約税の計算根拠に関する財政部及び国家税務総局の回 答 財政部・国家税務総局 2007 年 12 月 11 日公布 同日施行 6. 従業員年次有給休暇条例 国務院 2007 年 12 月 14 日公布 2008 年 1 月 1 日施行 機関、団体、企業、事業単位、民営非企業単位、被用者を有する個人事業主等の従業 員は連続して 1 年以上勤務した場合には、それぞれ以下の日数の年次有給休暇が付与 され、使用者は従業員が年次有給休暇を取得することを保証しなければならない旨定 められている。また、従業員が年次有給休暇を取得した期間については、通常の勤務 期間と同一の賃金が支払われる。 年次有給休暇の付与日数:累計勤務年数 1 年以上 10 年未満の場合 5 日、10 年以上 20 年未満の場合 10 日、20 年以上の場合 15 日。国の法定休日は年次有給休暇に組み入れ ない。 7. 全国の祝祭日及び記念日の休日についての弁法 国務院 2007 年 12 月 14 日公布 2008 年 1 月 1 日施行 8. 2008 年の一部の祝日の設定に関する国務院弁公庁の通知 国務院弁公庁 2007 年 12 月 15 日通知 9. 2007 年第二回加工貿易禁止類目録(輸出禁止) 商務部・税関総署 2007 年 12 月 21 日公告 本目録は 2008 年 1 月 21 日から適用される。この日以前に既に商務主管部門の認可を 受け、税関に届出がなされている加工貿易業務については、適用の経過措置が採られ ている。なお、本目録は、保税区や輸出加工区等の税関が管理、監督する特殊なエリ アにも適用されるが、本目録に関する公告日以前に、これらのエリア内に既に設立さ 1 れている企業は適用を受けない。 10. 一部の化学肥料及び肥料製造原料に対する輸出関税の税率の調整について 税関総署 2007 年 12 月 24 日公告 2008 年 1 月 1 日から 12 月 31 日までの期間、一部の化学肥料及び化学肥料原料につい て、輸出関税の税率が変更される旨定められている。 11. 企業所得税の経過優遇政策実施に関する国務院の通知 国務院 2007 年 12 月 26 日公布 2008 年 1 月 1 日施行 低税率の優遇措置を受けている企業については、その所得税を、新税法施行後 5 年以 内に、段階的に法定税率へ移行する。企業所得税について「2 免 3 減半」、「5 免 5 減半」などの定期減免優遇措置を受けている企業は、新税法施行後、従来の税収に関 する法律、行政法規及び関連文書に規定する優遇弁法並びに年限に従い、その期間が 満了するまで引き続き優遇措置を受ける。但し、利益を計上していないことにより、 まだ優遇措置を受けていない場合は、優遇措置の期間を 2008 年度より起算する。 12. 「外資の資本参加による証券会社設立規則」改正に関する中国証券監督管理委員会の 決定 中国証券監督管理委員会 2007 年 12 月 28 日公布 2008 年 1 月 1 日施行 外資の資本参加による証券会社の国外株主の条件を変更し、以下のとおりとする。 1) 所属する国又は地区に、証券に関する十全の法律及び監督管理制度があり、既に、 中国の証券監督管理委員会又は同会が認めた機構との間において、証券監督管理の提 携に関する覚書が締結されており、且つ、有効な監督管理の提携関係が保たれている こと。 2)所属する国又は地区において合法的に設立された機構で、合法的な金融業務経営 資格を有する者が少なくとも 1 名いること。国外株主は資本参加の日から 3 年以内に その外資の資本参加による証券会社の持分を譲渡してはならない。 3)5 年以上経営を持続しており、直近の 3 年間に所属する国家若しくは地区の監督管 理機構又は行政、司法機関から厳重な処罰を受けていないこと。 4)直近の 3 年間に財務指標の各事項が所属する国又は地区の法律の規定及び監督管 理機構の要求に適合していること。 5)十全の内部統制制度を備えていること。 6)良好な信望と業績を有していること。 7)中国証券監督管理委員会の規定するその他の周到且つ慎重な条件。 13. 「証券会社子会社設立試行規定」公布に関する中国証券監督管理委員会の通知 中国証券監督管理委員会 14. 2007 年 12 月 28 日公布 2008 年 1 月 1 日施行 「中華人民共和国道路交通安全法」改正に関する全国人民代表大会常務委員会の決定 全国人民代表大会常務委員会 2007 年 12 月 29 日公布 2008 年 5 月 1 日施行 15. 「中華人民共和国個人所得税法」改正に関する全国人民代表大会常務委員会の決定 全国人民代表大会常務委員会 2007 年 12 月 29 日公布 2008 年 3 月 1 日施行 2 16. 中華人民共和国労働紛争調停仲裁法 全国人民代表大会常務委員 2007 年 12 月 29 日公布 2008 年 5 月 1 日施行 主な内容は以下のとおりである。 1)調停の強化。調整機能の強化を労働紛争処理の一つの原則として規定し、現在既に 設立されている各種の労働調停組織を集め、労働紛争に関与させる。 2)時効の延長。現行の時効は労働法に規定されたもので、労働紛争が発生した日より 60 日以内に仲裁を申し立てなければならないとされている。この度、本法は時効を延 長し、当事者は、自己の権利が損害を受けたことを知った又は知ったとされる時点か ら一年以内であれば仲裁を申し立てることができるようになり、且つ、時効の中断及 び中止の制度が規定される。労働者が労働報酬の支払いを求める紛争の時効に関して は、特別の規定が設けられる。 3)仲裁の期限短縮。現在の仲裁期限は原則 74 日であり、承認を経て最長 104 日まで 延長することができる。本法の規定によれば、仲裁期限は原則 50 日とし、延長の必 要があれば 60 日まで延長することができるとされており、期限はほぼ半分に短縮さ れる。 4)「一裁終局」制度。「一裁終局」制度が規定されることにより、金額が比較的少な く、事実が単純で、国の定めた基準を明確に満たしている一部の案件については、仲 裁を最終的な解決手段とし、それ以上労働紛争処理に関する手続きを進める必要がな くなる。 17. 中華人民共和国麻薬禁止法 全国人民代表大会常務委員会 2007 年 12 月 29 日公布 2008 年 6 月 1 日施行 18. 「中華人民共和国国境衛生検疫法」改正に関する全国人民代表大会常務委員会の決定 全国人民代表大会常務委員会 2007 年 12 月 29 日公布 同日施行 19. 土地登記弁法 国土資源部 2007 年 12 月 30 日公布 2008 年 2 月 1 日施行 二、主な地方法規 1. 既に失効又は廃止となった税収規範性文書目録の公布に関する広東省国家税務局の 補充通知 広東省国家税務局 2007 年 12 月 17 日通知 同日施行 2. 納税者申告資料の提出管理規範化推進に関する若干の問題についての上海市国家税 務局及び上海市地方税務局の通知 上海市国家税務局・上海市地方税務局 2007 年 12 月 17 日公布 2008 年 1 月 1 日施 行 3. 「厦門市都市・鎮土地使用税実施弁法」の公布に関する厦門市人民政府の通知 厦門市人民政府 2007 年 12 月 19 日公布 3 同日施行
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