第 09 号 H27.10.15. 会員数 (9 月末日) 合 計 735 名 男 517 名 女 218 名 講演会「最後の兵隊さん」レポート この夏、8 月 27 日午前 10 時より、戦後 70 年を記念して、「最後の兵隊さん」と題した講演会が、福祉センター視聴 覚室にて開催されました。 講師は戦争体験者でいらっしゃる当センター会員の戸島光男さん(91 歳)。総務委員会吉村理事のインタビュー形式 によって進行した講演会は、参加者の胸に深い感銘を残しつつ、およそ 2 時間で終了しました。その内容を簡単に紹介 しておきます。 昭和 19 年 12 月、東京の軍需工場で働いていた 20 歳の戸島さんは、突然 赤紙(徴兵令状)の応召で陸軍目黒東部第十七部隊に入隊。翌年すぐに中国・ 山東省朝天に送られる。そこは輜重隊(しちょうたい)で、武器・弾薬・糧食・被服 など軍需品の輸送・補給に当たる部隊だった。そこで輜重兵としての初年兵教育 を受けるが、幸いなことに空襲などの敵襲に遭うこともなく、銃の扱いなどの訓練 ばかりで、終戦まで実戦を体験することはなかった。 そのころになると軍隊の中でも、私的制裁はもはやなくなっていたので、古参兵 に殴られるなどの辛いこともそんなになかった。辛かったのは戦争が終わってからのこと。 まず朝鮮のカンコーというところへ送られ、2 月ばかり帰国を待っていたら、ソ連の船に乗せられ、気がつけばウラジオス トックに着いていた。そこからシベリアでの約 3 年におよぶ抑留生活が始まることになる。 ヒエ、コーリャンだけの粗末な食事、森林伐採などの過酷な労働と、まさしく流行歌「異国の丘」を地で行く苦しい生活 で、ひたすら帰ることだけを考えていた。 ようやく帰国できたのは 3 年後、昭和 23 年 11 月 23 日のこと(この日だけは明確に覚えている)。大郁丸という引き揚 げ船で、舞鶴に帰港し、若い日本女性たちの出迎えを受ける。日本の食事もうれしかった。 帰国後 1 週間、4 千円もらって帰京するが、お金はあっという間になくなる(家が買えると思ったが、床屋だけで 150 円 もした)。貨幣価値の変化に驚くとともに、空襲を受けた東京の惨状にも驚かされた。戦争はもうこりごりだと思っている。 このあと質疑応答に入り、参加会員からの戦争体験報告が続きました。 総務委員会委員長木村哲雄理事よるラバウル航空隊での戦争体験者の話。会員ではありませんが、西町にお住まい の土屋理一さん(95 歳)がその方で、土屋さんは現地でゼロ戦の整備に関わっていた昭和 18 年 4 月 18 日早暁、山本 五十六・連合艦隊司令長官を見送り、その戦死の状況をじかに経験されたそうです。そして、生々しい戦争体験の話も ……。 また深川 守会員(87 歳)は、なんと伏竜特攻隊の生き残りとのこと。広島県の呉で訓練中に終戦を迎えられた由。海 中から敵の艦艇の船底に爆弾を仕掛ける伏竜特攻隊員の生き残りの方が会員にいらしたとは、まったくの驚きでした。 その他、国分寺における B-29 の空襲の話など、話題はさまざまに広がり、講演会は無事終了したのですが、実はこの あとに大変なできごとが待っていたのです。 それは戸島さんの出征時のところで「千人針や日の丸の寄せ書きなどはなかったのですか?」という質問を用意してい たにも関わらず、私がそれを失念していたことに起因します。 講演会が散会したあと、別の場所で深川さんが寄せ書きの日章旗を披露されたのです。 聞くところによれば、深川さんは出征以降、この旗を肌身離さず持っておられたとか……。 開会中に披露しておけば、講演会もさぞ盛り上がりを見せたことと残念でなりませんでした。 こうなったら写真でもよいから、ぜひ皆さまにご紹介しなければなるまいと思い、ここにその経緯を認(したた)めるととも に、このようなページを設けることとした次第なのです。 私も実際には目にしていない貴重な日章旗の寄せ書きを、じっくりとごらんになってください。あのころの日本国民の気 持ちが立ち昇ってくることでしょう。 そして、あの戦争のことを次世代に伝えていく語り部の役を、今度は 我々が担っていこうではないかと、深く心に誓ったものでした。(総務委 員・吉村誠一記) 第8回講演会 「国分寺の史跡めぐり」 今年度2回目の講演会は趣向を変えて屋外で実施することにいたしました。 11月の気候のいい時期に国分寺の史跡をめぐります。 今回講師(ガイド)をお願いするのは、当センターで史跡ガイドをしている中川収造会員です 貴重なお話もたくさん聞けます。紅葉もきれいな時期です。皆様のご参加をお待ちしております。 実 施 日 : 平成27年11月19日(木) 午前10時~12時 雨天延期 雨天の場合は11月20日(金) 見学場所 :尼寺寺跡 お鷹の道、万葉植物園、武蔵国分寺跡等・・・(約2時間) 講師(ガイド):中 川 収 造 氏 募集人数 : 20名 申込方法 :国分寺市シルバー人材センターへお電話で申込み。 ☎ 042―325―4011 ※申込が20名を超えた場合は抽選とさせていただきます。 申込締切日:平成27年11月10日(火) ※集合場所と集合時間につきましては、後日参加者の方にお知らせいたします。 市HPより 平成 27 年度会員状況調査報告 平成 27 年度の会員状況調査が、まとまりましたので、その概要を報告します。 ● 会員状況調査 会員の回答率は、平成 26 年度 92.3%から、会員 数は、減少していますが、平成 27 年度は 94.0%とアッ プしています。 ● 回答者の内訳 「就業中」は、全体の 456 名(65%)ですが、昨年 に比べ、「センターで働きたい」と回答した会員(70 名、 10%)が、少し増えていますが、一方、「働けない」、 「働く気がない」、「退会したい」と答えた会員は、減少し ています。 ● 働けない内訳 働けない内訳の中で、現在、他で「就業中」の会員 は、減少しています。働けない内訳では、「就業中」を 除くと、ご本人の「健康状態」とお答えになった会員が、 67 名中 20 名、約 3 割もいます。 ● 家事援助の就業希望者 家事援助サービスの就業を希望する会員は、平成 27 年では、男性 44 名に対し、女性 38 名と、男女が 逆転し、女性の希望者が、減少しています。 10 月は広報活動強調月間です センターでは、就業会員に対し、事故防止やセンターのイ メージアップのため、必要に応じてジャンパーや帽子を貸与し ています。 センターをアピールするためには、ジャンパーや帽子を着 用することで、地域の方々にセンター活動を理解していただく ことにもなります。ご協力ください。 10 月 15 日号の市報でもセンターの会員募集のPR記事 が掲載されています。 平成 27年度下半期の談話室の日程のお知らせ 平成 27 年 11 月 25 日(水) 平成 28 年 1 月 27 日(水) 平成 28 年 3 月 23 日 いずれも 13 時 30 分~15 時 00 分、センター会議室のでの開催 予約不要 直接、会場へお越しくだい。 第 32 回国分寺まつりへの参加について 1 開催日日時 平成 27 年 11 月 1 日 (日) 午前 9 時 30 分~午後 3 時半 ≪雨天実施≫ 2 開催場所 都立武蔵国分寺公園 会場番号5番(当日会場にて配布する地図をご確認ください) 今年も国分寺まつりの開催が近づいてまいりました。昨年までは手作り品や小物類を販売していましたが、今 年度は、総務委員会で検討の結果、飲食類の販売を行うこととなりました。販売品目はタコス、アルコール類 ソフトドリンクを予定しています。現在テストを繰り返し、当日の販売会の日には皆様に満足のいただけるものを ご提供いたしますので、みなさまのご来店をお待ちしております。 (イメージ画像)
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