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2002年度第1回 日本移民学会 運営委員会議事録

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日本移民学会ニューズレター
2007 年 10 月 20 日 第 47 号 Web 簡略版
発行 木村健二・篠田左多江・坂口満宏・森本豊富
日本移民学会事務局:早稲田大学人間科学学術院 森本研究室
編集 白水繁彦
2007 年度第 4 回 日本移民学会 運営委員会議事録
(文中、敬称略)
日時:2007 年 9 月 24 日
14:00-17:00
場所:早稲田大学人間科学部分室
出席者:木村健二、篠田左多江、坂口満宏、森本豊富、島田法子、山本岩夫、高木眞理子、
守屋友江、飯田耕二郎、村川庸子
(事務局)鴛海量良、小林孝広、東聖子
(委任状)飯野正子、竹沢泰子、白水繁彦、粂井輝子、戸上宗賢
報告事項
1.各種委員会
(1)編集委員会
島田委員、高木委員より『移民研究年報』第 14 号の進捗状況について以下の報告があった。
掲載論文の内容が多様であるため、特集は組まないことにした。書評の分量が多くなると思
われる。
(2)大会企画委員会
2008 年度日本移民学会大会(6 月 28 日・29 日、東京学芸大学)について、高木委員より以
下の報告があった。
大会シンポジウムではブラジル移民 100 周年に関連する企画を、開催校企画では「移民とは
何か」というようなテーマに関する企画を検討中。開催校企画では、分科会としていくつかの
ラウンドテーブルを組み、それぞれの分科会で行われた議論をもちより総合討論を行うという
方法を一つの案として考えている。
また、個人自由論題発表について、司会者および発表者に対し、事前に発表に関する注意事
項を明示することが提案され、承認された。次回運営委員会において、注意事項の内容等が提
案される予定である。
(3)共同研究推進委員会
2007 年 8 月に開催されたワークショップについて坂口委員より以下の報告があった。
国際協力事業団横浜国際センター海外移住資料館において、8 月 4 日と 5 日の 2 日間にわた
り行われた。初日には外村大氏と羅京洙氏による 2006 年~2007 年度共同研究成果報告、つい
で海外移住資料館見学が行われ、その後、懇親会が開かれた。2 日目には海外移住資料を教材
とした移民学習について「移民を授業する~参加型ワークショップ~」が行われた。参加人数
は 8 月 4 日は 26 名、5 日は 45 名であった。ワークショップの詳しい報告はニューズレター第
48 号に掲載予定。
また、ワークショップで行われた 2006~2007 年度「共同研究プロジェクト」成果報告に対す
る講評が坂口委員より述べられた。2008 年度「共同研究プロジェクト助成」については 2007
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年 11 月中に審査を終える予定。
2008 年度ワークショップの企画について島田委員より以下の報告があった。
日時は 2008 年 8 月上旪、場所は国際協力事業団横浜国際センター海外移住資料館を予定してお
り、「海を渡った花嫁たち――北米、ハワイ、南米の写真花嫁と戦争花嫁」(仮題)についての
基調講演および発表を検討している。
(4)ニューズレター委員会
『日本移民学会ニューズレター』について森本委員より以下の報告があった。
第 46 号は 2007 年 8 月1日に発行した。(略)
2. 事務局(略)
審議事項
(1)会員動態 (9 月 20 日現在)
入会希望者以下 6 名が正会員として承認された。
津田睦美(つだ・むつみ)、北原広子(きたはら・ひろこ)、能勢桂介(のせ・けいすけ)、志賀
恭子(しが・きょうこ)、ルシアネ・パトリシア・ヤノ、郷
崇倫(ごう・たかみち)。
(2)次回以降の運営委員会/四役会議/各種委員会は以下の通り。
2007 年度第 5 回運営委員会 2007 年 12 月 2 日(日)
2008 年度大会準備状況、その他
12 時 30 分~13 時 30 分 大会企画委員会
13 時 30 分~14 時 30 分
14 時 30 分~17 時
於)東京学芸大学
四役会議
運営委員会
以上
(文責
東
聖子、森本豊富)
■ 新入会員一覧
★郷 嵩倫(ごう・たかみち)(米国 NPO 団体 JA リビングレガシー日本事務所代表)日系ア
メリカ人史、エスニックスタディーズ、歴史学(北米植民地英領の歴史、東アジア史)
★ルシアネ・パトリシア・ヤノ(名古屋市立大学人文社会研究科博士課程)社会心理学、教育
★志賀恭子(しが・きょうこ)(Colby College, Teaching Assistant of Japanese Class)ア
メリカ研究
★能勢桂介(のせ・けいすけ)
(立命館大学 先端総合学術研究科博士課程)社会学、社会教育
学、地域社会学、社会哲学
★北原広子(きたはら・ひろこ)(フリーライター、タイ語通訳)在日タイ人研究
★津田睦美(つだ・むつみ)
(成安造形大学 デザイン科写真クラス准教授)ニューカレドニア
日系移民史を視覚芸術の手法で表現
(以上 6 名、2007 年 9 月 24 日 第 4 回運営委員会承認分)
■ワークショップ報告■
2007 年日本移民学会ワークショップは、8 月 4 日と 5 日の 2 日間にわたり、JICA 横浜・海外
移住資料館を会場に開催された。猛暑にもかかわらず、初日の参加者は 26 名、2 日目は 45 名
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であった。
8 月 4 日のプログラムは、外村大さん(東京大学)・羅京洙さん(早稲田大学)による研究
報告「1970 年代沖縄の韓国人労働者」。これは 2006 年度日本移民学会共同研究プロジェクト
助成にもとづく成果の公表であった。野入直美さん(琉球大)に沖縄人と台湾人、沖縄人と韓
国人の関係について比較的観点から示唆に富むコメントを述べてもらった。討論では、この新
しい研究のより広い文脈における発展の可能性について活発な意見交換がなされた。
なお、外村・羅両氏による研究報告要旨ならびに同報告に対する共同研究推進委員会による
講評については、別記を参照していただきたい。
ついで海外移住資料館を見学し、その後、横浜中華街にて懇親会をもった。
8 月 5 日は「移民を授業する~参加型ワークショップ~」と題する企画で、「移民」をテー
マに授業実践している教員が、参加者とともに小・中・高での授業を再現し、多様な「移民」
教材や実践例を紹介するものであった。森茂岳雄さん(中京大学)による主旨説明ののち中山
京子さん(京都ノートルダム女子大学)が「アウトリーチ学習教材『ニッケイ移民トランク』
の開発」事例を紹介、その後すべての参加者はいずれかのワークショップに分かれ、小中高生
になりきって学習を体験した。5つのワークショップと担当者は以下のとおりである。
A 居城勝彦氏「盆ダンスで体験する日系文化」(東京学芸大学附属竹早中学校)
B 織田雪江戸氏「BENTO の写真からハワイ社会を読む」(同志社中学校)
C 上園悦史氏「演劇的手法を用いた強制収容疑似体験」(東京学芸大学附属竹早中学校)
D 小松万姫氏「レシテーション活動‐日系の人たちのことば」(東京学芸大学附属高等
学校大泉校舎)、
E 田尻信壹氏「ケータイで移民カルタづくり」(富山大学)
同企画のまとめとして、各ワークショップ参加者からそれぞれの体験報告があり、アンケー
トが実施された(担当:福山文子氏、多文化社会米国理解教育研究会)。(文責:坂口満宏)
■2007 年日本移民学会ワ ーク シ ョ ッ プ 参加者の感想(1 ) 広瀬 玲子さ ん(北海道情報大)
「刺激的な報告と 楽し い懇親会」
1日目の報告は外村大・羅京洙両氏による「戦後沖縄における韓国人労働者」でした。当時
の朴正煕独裁政権のもとで、「人力進出政策」として大量の労働者が海外に出稼ぎに行き、外
貨獲得に貢献させられたという指摘(プッシュ要因)と、沖縄がそれまでの台湾人に代わる大量
の労働力を求めた(プル要因)という指摘はとても興味がわきました。ただ韓国人労働者の中で、
女性と男性の置かれていた状況はやや異なるのではないかと推測します。男性は一家の柱とし
て出稼ぎに来ている者・家計補助的な者双方があったかもしれません。女性の場合には明らか
に家計補助的労働で、行動の自由も制限されていました。家父長制家族に組み込まれていたと
いう側面が濃厚です。このあたりの違いがわかるともっと面白いと感じました。
2日目は参加型のワークショップでした。わたくしは「強制収容所疑似体験」に参加したの
ですが、自分をその状況に置いてみると、文字の上ばかりでは感じることのできない体感があ
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るということに気づきました。新鮮な体験でした。懇親会も横浜中華街で美味しい中華料理に
舌鼓を打ちながら、なごやかな雰囲気でとても楽しいものでした。最後に準備に苦労された方々
に厚くお礼申し上げます。
■2007 年日本移民学会ワ ーク シ ョ ッ プ 参加者の感想(2 )
武田興欣さ ん(青山学院大学)
5つあった参加型ワークショップのうち、私は小松万姫氏(東京学芸大学附属高等学校大泉
校舎)の「レシテーション活動--日系の人たちのことば--」に参加した。このワークショップ
ではまず、文化変容が単純な形で起こらない例として、アロハシャツ(日本人が日本人観光客
向けにデザインし直したものを小松氏が着ていらっしゃった)や、マカデミアナッツのおみや
げ(おなじみの茶色の箱の裏に、日系移民が製造を始めたことが書いてある)について実物を
見ながら考えた。
その後、真珠湾攻撃が起こった時、自分がサトウキビ農園で働いていた日系人だったらどう
感じるかを、自分の得意な言語(ピジンでもよく、日本語・英語以外でもいい)で表現すると
いう実習を、各自が行った。小松氏からは、話す時のイントネーションや間の取り方にも気を
配るように、また人前で緊張しながら発表することもまた体験学習の重要な要素だ、というご
指摘があった。
小松氏は、高校の現場で国際理解教育が平板なものになりがちな現状にも触れ、そのような
課題を克服する可能性を持ったものとして、このレシテーション活動を実演して下さった。大
学・短大で移民や日系人について教える本学会の会員も、教える上でのさまざまな悩みや課題
を持っているだろう。そのような課題を高校の先生方は既に真摯に受け止め、克服するための
様々な活動を開発している(大学の教員が、小中高の先生方から学ぶことは多い!)ことに気
づけたのがこの日の最大の収穫だった。
■日本移民学会「共同研究プロジェクト助成」成果報告に対する講評■
共同研究推進委員会
(1)2006~2007 年度の日本移民学会「共同研究プロジェクト助成」は、以下のグループに与
えられた。
研究課題「戦後沖縄における韓国人労働者」
研究代表者 外村 大、共同研究プ ロジ ェ ク ト 参加者
羅
京洙
(2)上記「共同研究プロジェクト助成」による研究成果は、2007 年 8 月 4 日、JICA 横浜海
外移住資料館において開催された日本移民学会ワークショップ会場にて「1970 年代沖縄の韓国
人労働者」と題して、成果報告がなされた。
(3)「1970 年代沖縄の韓国人労働者」報告要旨
外村
大・羅 京洙
本報告は 1970 年代半ばの沖縄県への韓国人労働者の季節労働者に焦点をあて、その背景や導
入にいたる経緯、労働の実態、県民の反応などを探ったものである。沖縄にやってきた韓国人
労働者が従事したのは、サトウキビの収穫労働、製糖工場とパイナップル缶詰工場の仕事であ
り、いずれも季節的に労働力が必要なものであった。しかし、過疎化のなかで労働力の確保は
困難で、すでに 1964 年からは台湾からの労働力導入が行われていた。沖縄の本土復帰後も、特
別措置としてそれは継続されることになっていたが、日台国交の断絶と台湾の工業化に伴う労
働力不足のなかで、1972 年には台湾からの導入が不可能となった。これを受けて、1973 年から
韓国からの労働力導入が開始されたのである。
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韓国人労働者導入に対し、当初、沖縄のマスコミ報道は特別に問題視することもなく、むし
ろ人手不足を補うものとして感謝の意を示した。また、会社側も待遇に配慮し、地元住民との
交流などもあったことが証言から確認できた。
しかし、帰国した韓国人労働者のなかからは、約束どおりの賃金が支払われず、班長(日本
語のできる韓国人)の監視を受けて行動の自由もなかったことなどを訴えた者がおり、韓国の
日刊紙に報道された。これを受けて、県内の労働団体は韓国人導入を問題視し、行政当局に反
対の意を表明、沖縄の本土復帰後に組織作りが進んだ朝鮮総連県本部も、韓国人労働者導入に
批判を加えていた。
これらの動きや、1970 年代半ば、沖縄県内で海洋博関連工事の終了・米軍基地従業員の大量
解雇による失業者が増加、さらに石油危機の影響で本土出稼ぎの雇用先も減尐したことなどか
ら韓国人労働者導入に批判的な声が県内でも見られるようになった。こうしたことやもともと
復帰後の特別措置としての外国人労働者導入が期限付きのものであったこともあって、1976 年
に韓国人労働者導入は終了した。
当日の報告は、これまで収集した資料や証言を未消化のまま提示したところもあり、十分完
成されたものではなかったが、コメンテーターの野入直美氏をはじめとする参加者から、貴重
な意見をいただき、深めるべき課題などを明確にすることができた。参加者ならびにワークシ
ョップの準備を進めていただいた事務局の方々に改めて感謝申し上げる。
(4)講評
本報告は、外村大、羅京珠の2名による共同研究の中間報告で、1920 年代から 1970
年代までの沖縄における韓国人・台湾人労働者というこれまで空白であった歴史を、沖縄・韓
国双方の新聞史料やインタビューをもとに丹念に掘り起こすという意欲的な研究であった。ま
た報告スタイルにおいても、二人が個別に事例報告をおこなうのではなく、1 つの報告のなか
でそれぞれの分担に即し、交互にマイクを握り説明を積み重ねていくという手法をとっており、
共同研究としての工夫が見られた。
ただし、本報告が共同研究プロジェクト2年目半ばでの中間報告であったことから、多
くの資料収集は評価できるものの、それらの綿密な分析や研究対象の絞込みという点において
課題を残していた。『移民研究年報』への投稿にむけて、更なる取り組みが期待される。
■共同研究プロジェクト助成のお知らせ■
移民およびそれに関する問題を研究する共同研究プロジェクトに対して1グループにつき2
年間で 30 万円を助成する。とくに若い会員の独創的な研究を奨励することを目的とする。
応募要領は以下の通りです。奮ってご応募ください。
【概要】
助成件数は、年度ごとに1件。
研究に必要な書籍代、コピー・文房具などの消耗品代、調査や会議のための旅費・交通
費などが助成対象となる。
助成金を受けた団体はその成果を次のような形で発表することが義務づけられる。
2年目の移民学会年次大会・ワークショップなどで研究成果を発表すること。
またその成果を『移民研究年報』誌上に論文として投稿すること。
これらは共同または個人執筆のいずれでも可とする。
【応募資格】
個人ではなく2,3人のグループ。若い研究者が望ましい。
申請者全員が応募の時点で学会員であること。
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ただし申請は団体の代表者が行う。
【募集期間】
2007 年 9 月 1 日~10 月 31 日(当日消印有効)
【申請書の請求】
日本移民学会事務局へ請求、またはウエブサイトからプリントした用紙を使用すること。
【送り先】
募集期間中に日本移民学会事務局へ送付。
【結果の公表】
共同研究推進委員会による審査の結果を 2007 年 12 月中に応募者に連絡し、ニューズレ
ターで公表する。
■ドキュメンタリーフィルム上映及び講演会の報告■
第 17 回大会において、Stand Up For Justice 上映と講演(6 月 23 日 13:00~13:50)が
行われました。この DVD 作品は、政府の政策として人種差別による人権侵害が起こったとき、
個人として何ができるのかを考えるための教材として、日系人強制収容所に自発的に入所した
メキシカンアイリッシュ系の高校生の体験をもとに、日系公民権およびリドレス委員会が、学
校教育用作品として制作したものです。
制作に携わったナガノ夫妻はこの作品の上映と日系人強制収容問題に関心のある研究者との
交流を図るために、ロサンゼルスから自費で移民学会に参加されました。授業手引き書付きD
VD2セットを寄贈したいという申し出がありましたので、上映解説後、会場の希望者のなか
で抽選を行い、後日粂井から当選者に郵送いたしました。また、学会にも 1 セットご寄贈いた
だきましたことを厚く御礼申し上げます。
なお、田嶋宏子氏(白百合女子大学准教授)がボランティアで会場まで夫妻を案内、質疑応
答の通訳をしてくださいました。大変な役をお引き受け下さいました田嶋先生には、深く感謝
申し上げます。
2008 年夏にナガノ夫妻が再来日する予定です。DVD 上映と講演にご興味のある方は粂井輝
子([email protected])までご連絡下さい。詳しい情報が入りましたら、ご連絡いたし
ます。
(文責:粂井輝子)
■第 18 回年次大会のお知らせ■
来年度の年次大会は、東京学芸大学において 2008 年 6 月 28 日(土)、29 日(日)に開催し
ます。
(略)
●寄贈図書
★松本悠子著、『創られるアメリカ国民と「他者」―「アメリカ化」時代のシティズンシップ』(東
京大学出版会、2007)
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■事務局からのお知らせ■
●年会費納入のお願い
2007 年度分の年会費 6,000 円を下記郵便振替口座へお振込みください。未納者には、別
途、請求書と振込用紙を同封しておりますのでご確認ください。行き違いがあった場合はご
容赦下さい。
加 入 者 名
郵便振替口座
日本移民学会
00960-5-95922
●住所や所属に変更のある方は、下記事務局までご連絡ください
〒359-1192
所沢市三ヶ島 2-579-15
早稲田大学人間科学学術院
森本研究室
日本移民学会事務局
℡/FAX:04-2947-6789
e-mail:[email protected]
★年会費改定のお知らせ★
2007 年度第 1 回総会で承認されました会費改定について、2008 年度より下記のとおり変更に
なります。よろしくご承知おきください。
旧(2007 年 3 月まで)
新(2008 年 4 月から)
-----------------------------------------------------------------------------------大学院生・研究生
一般
6,000 円
6,000 円
4,000 円
8,000 円
【事務局移転のお知らせ】
2008 年 4 月より、事務局が早稲田大学人間科学学術院
東京学芸大学
森本研究室から、
菅研究室に移転いたします。詳細は、次号にてお知らせいたします。
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