第1回難関大本番レベル記述模試 世界史 採点基準 【1】全体的な基準 1. 通常、漢字で解答すべき用語に関して、誤字・ひらがなで書かれたものは誤りとする。 例) ○南京 ×ナンキン ○ソウル ○毛沢東 ×マオタオトン (中国や朝鮮などの人名・地名は、通常、教科書等で漢字を使って表記されているものは漢字を使用して解答すると いう原則にする) 2. 解答に含む必要のない要素を含んで解答した場合は、1点配点の場合は加点し、2点以上のときは1点減点とする。 例) 問題 … 「ナポレオンの皇帝即位は( )年のことである」 解答 … 「1804」 → ○ 加点。 「1804年」→ △ 減点もしくは加点せず。 ※新字体・旧字体の両方が存在する用語については、どちらを書いても正解とする。 例) ○蔣介石 ○蒋介石 3. カタカナ表記の揺れは、許容される範囲であれば正解とする。 ① いずれも○ → ローズヴェルト / ルーズヴェルト ② v音をb音で表記しているものは全て許容する。 例) ローズヴェルト/ローズベルト リヴァプール/リバプール ヴェトナム/ベトナム ③ 原音がb音にもかかわらずv音で表記しているものは、1点配点の場合は加点せず、2点以上のときは軽微な誤り とみなして1点減点とする。 例)アラブ → アラヴ ベルリン → ヴェルリン(いずれもb音での表記が正しいが、1点配点の場合は加点せ ず、2点以上の時は1点減点とする) ④ 音引きが抜けている場合は、1点の場合は加点せず、2点以上のときは1点減点とする。 例) ハールーン=アッラシード → ハールン=アッラシード ⑤ なじみのない表記(用語集に明記されていない)を使用した場合は、1点の場合は加点せず、2点以上のときは1 点減点とする。 例) ボッカチオ(○) → ボッカツィオ(△)…原語から考えると可能性はある。 4. 人名・地名等に関しては、 「=」 「・」いずれを使用しても正解とする。 例) いずれも○ → フランクリン=ローズヴェルト、フランクリン・ローズヴェルト ※ 「=」 「・」あるいは「-」で区切るべきところで、これらが抜けている場合、たとえば「フランクリンローズヴェ ルト」など一続きで書いてあるものは、1点配点の場合は加点し、2点以上のときは1点減点とする。誤った場所 で区切っているものは加点しない。 5. 文字・記号などで判読不能のものは、誤りとみなして加点しない。 例) 片仮名の「ソ」と「リ」 , 「シ」と「ツ」の判別が極めて困難な場合など。 1/6 【2】論述式問題について 1. 200字以上の論述問題について、解答の字数が3分の1に満たないものは、採点対象としない。 2. 字数オーバーについては、得点を2分の1とする。 (四捨五入) 。 ※ ただし,句読点のみオーバーの場合は1点減点するにとどめる。 3. 下線を付すという条件を満たしていない場合は、 「下線を付すこと」などの指摘のみにとどめる。 ※ ただし、実際の入試では減点対象となる。 4. 論述の規則違反(行頭1字空け、句読点の位置、年号の表記方法など)については、減点とせず指摘にとどめる。 5. 加点ポイントに関する誤字、脱字、ひらがな表記、年号の誤りについては、加点しない。なお、加点ポイント以外の部分 に関しては、指摘するにとどめる。 6. 加点ポイントに関する事象の成立順や重大な事実誤認や事実の欠落がある場合は、加点しない。 例) 加点ポイント = アルザス・ロレーヌは普仏戦争後にドイツ領となる・・・1点 解答 = 「アルザス・ロレーヌは普仏戦争前にドイツ領となった。 」 採点 = 出来事の前後関係に誤認があるので加点せず。 7. 加点ポイント以外の重大な事実誤認・誤字脱字については、指摘するにとどめる。 8. 未完の解答(時間切れ)は、1.の字数を満たしていれば、書いてある部分に関して採点する。 9. 指定語句がある場合、解答に指定語句が欠けていても減点しない。 10.字数が200字以上の論述問題に関しては、 「論理構成点」を加点する。重要 R2(配点2点) ・・・優れた論理展開である。 R1(配点1点) ・・・一応の水準は満たしている。 R0(配点0点) ・・・年代に矛盾があるなど、論理展開に難あり。 ※論理構成点は、1.の字数を満たし、かつ指定語句等の条件を満たした答案にのみ、満点を超えない範囲で加点される。 ※上記を原則とするが、個々の設問ごとに別途詳細な基準を定めるものとする。なお、論理構成点のある論述問題では、 解答欄の右下欄外に「④+R1=5」と記してある。ただし、論理構成点を加えることで満点を超えてしまう場合は「④ +(R1)=4」と記してある。 11.加点ポイントは<ルター派を公認し>①のように記し(○内に得点を記入) 、誤字には下線を引いて×をつける。 (□□×) ただし、満点を超える加点ポイントは< >で示すにとどめる。 2/6 【3】今回に関する個別の採点基準 1 問1 A ミラノの勅令 可 ミラノ 1点加点 B クリュニ 可 クリューニー 可 C ウルバン2世 可 「2世」のないものは不可 E ジュネーブ 可 F 首長令 可 問4 3点満点。 ① 皇帝が(高位)聖職者を任命 2点 ※(高位)聖職者の代わりに司教や修道院長でも可 ※皇帝が(聖職)叙任権を持つでも可 ※皇帝が教会に影響力を行使した等の表現は1点 ※「皇帝」ではなく「 (国)王」としている場合は1点 ② 帝国の統一・統合・統治に利用 1点 3/6 2 問2 ① ② ③ 3点満点。 国名 ポルトガル 1点 都市名 マカオ(澳門) 1点 関わり (ポルトガルが)居住権を得る 1点 ※「拠点・中心とする」等の表現も可。 ※「植民地化・租借地」等の表現は不可。 ④ 関わり 東アジア進出・貿易の拡大をめざす 1点 ※ ①②のいずれかが正解の答案のみに③④を加点する。 問3 「貿易」をつけていないものは1点のみ 問4 ① ② ③ ④ 3点満点。 国名 オランダ 1点 都市名 バタヴィア(ジャカルタ) 1点 関わり 拠点・中心とする 1点 関わり 東南アジア進出・貿易の拡大をめざす 1点 ※ ①②のいずれかが正解の答案のみに③④を加点する。 4/6 3 問3 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ※ 60 字以上書いてある答案を採点対象とする。 7点満点。7点まで加点 指定語句が抜けている場合は最大6点までの加点とする イスラーム文化は(外来文化を取り入れた)融合文化であること 1点 固有の学問 神学、法学、歴史学などから一つ以上挙げてあること 1点 外来の学問 哲学、医学、数学などから一つ以上挙げてあること 1点 アリストテレス (古代)ギリシアの学術に関わることが明確であること 1点 ギリシア語 ギリシア語文献がアラビア語に翻訳される 1点 同上がイスラームの学術発展の基盤となる 1点 アラビア語からラテン語への翻訳 1点 同上がスコラ哲学の発展に寄与したこと 1点 スコラ哲学 中世ヨーロッパの神学・哲学であること 1点 その他の12世紀ルネサンスの具体例(各項目につき1点、最大2点まで加点) →ただし、正しい文脈で使われている場合に限る A 翻訳された書名・著者名(アリストテレス、プラトン、エウクレイデス、プトレマイオス、イブン=シーナー、イ ブン=ルシュド、フワーリズミー等) B 大学の発展(サレルノ大学・ボローニャ大学等) C 建築様式の発展(ロマネスク様式) D 翻訳活動の拠点(イベリア半島のトレド、シチリア島のパレルモ) ※上記以外の具体例でも正しければ可。 (ゼロの概念の伝播など) 論理構成点 「影響」の方向が「イスラーム世界」から「ヨーロッパ」にであることが明記されていること 1点 5/6 4 問1 A ロベール=シューマン 可 D 欧州(ヨーロッパ)連合 可 E EURO 可 問4 4点満点。4点まで加点 指定語句が抜けている場合は最大3点までの加点とする ① アルザス・ロレーヌは資源(石炭・鉄鉱石)の豊富な地域であること 1点 ( 「石炭・鉄鋼が豊富」も可とするが、 「石炭・鉄鉱石が豊富」の方が望ましい) ② アルザス・ロレーヌは言語・民族構成が複雑であること 1点 ③ アルザス・ロレーヌは普仏戦争でドイツ(プロイセン)領となる 1点 ※「ドイツが勝利・フランスが敗北」等の表現も可。 ※「フランクフルト(講和)条約」を記していれば、さらに1点加点。 ④ アルザス・ロレーヌは第一次世界大戦でフランス領となる 1点 ※「フランスが勝利・ドイツが敗北」等の表現も可。 ※「ヴェルサイユ条約」を記していれば、さらに1点加点。 (③④を通して、 「普仏戦争・第一次世界大戦で両国の係争地となった」など、アルザス・ロレーヌの領有国の移動が明 記されていないものは、1点のみ加点) ⑤ 第二次世界大戦中にドイツ(ナチス)がアルザス・ロレーヌを占領したこと 1点 ⑥ アルザス・ロレーヌをめぐるフランスとドイツの対立をこの計画で解消 1点 ※広い意味で両国の対立が解消したことに触れていれば、加点する。 以上 6/6
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