は は そ 柞 の森 №7 1 ~校 長 室 の 窓 か ら ~ 成 25 年 6月 3日 言葉遣い・場にふさわしいマナーについて 6月 の全 校 朝 会 、校 長 講 話 より 今日は、最近、校長先生が用事でうらわ市に行った た時にたった一時間の間に見かけた、小学校入学前位 の小さな女の子と男の子の事をお話します。 『言葉遣いとマナーについて』のお話です。 まず女の子です。レッドアローで西武池袋駅に到着 する少し前に、乗り換えの時間が短かったので、ドア 付近に校長先生は立っていました。校長先生の前には、きれいなドレスを着た「き っとお家の人に、お姫様みたいに大切にされているのだろうなぁ。 」と感じられる とても可愛らしい女の子が、お母さんと一緒に立っていました。停車する時に少 し電車が揺れ、後ろに立っていたお母さんが、女の子にちょっとぶつかった時の 事です。女の子は振り向いて、何と言ったと思いますか?みなさんも想像してみ て下さい。 その女の子は、こわい顔でお母さんをにらみつけ、大きな声で「何すんのよ! 痛いじゃないのよ!」と叫んだのです。校長先生は、本当に驚きました。 「大切な お母さんに向かって、それもたくさんの人がいる場所で…」と思いました。自分 の可愛い娘から、そんなひどい言葉を聞かされたお母さんは、どんなに恥ずかし く、悲しかったことでしょう。 次に、西武秩父線から埼京線に乗った時に、向かい側の席に男の子とお母さん が座っていました。男の子は持っていたおやつが食べたくて、おかあさんに「食 べてもいいでしょう?」とせがんでいました。 お母さんは「我慢しなさい!電車の中では周りの人に迷惑がかかるでしょ?」 と注意しました。男の子は「でも、食べたいなぁ!」というようなやりとりが、 二、三回ありました。電車の中で食べたり飲んだりしたら、立っている人の服に 食べ物がついてしまったり、臭いがしたりしますね。そのうち男の子は眠ったふ りをし始め、我慢をしていました。降りるとき「よく我慢したね。 」とお母さんに ほめてもらった男の子は、にこっと笑ってうなずき、お母さんと降りていきました。 同じくらいの年頃なのに、ずいぶん違う二人です。みなさんはどんな感想をも ちましたか? 女の子は、お母さんに棘のある言葉を言って傷つけました。ほかに言い方は無 かったのでしょうか?言葉にイライラした感情をのせたり、いやな言葉を使った りすると、相手や周りの人を傷つけます。男の子は、しっかりと我慢しましたね。 お母さんの言うことの意味を考えながら、場にふさわしいマナーを学んでいます。 南小のみなさんも、普段からマナーを守ろうと心がけています。これからも、 みなさんには「相手のことを考え、温かい言葉を使う南っ子」 「周りの人のことを 考え、場にふさわしいマナーを守る南っ子」になって欲しいと、心から願ってい ます。今のみなさんなら必ず出来ると、校長先生は本気で信じています。 南小風景アラカルト・パート2 その1 D君の4年間の成長に驚き! 五年生のD君は、二人のしっかり者のお姉さんに守られて、一年生の時は周囲 の女の子に、まるでアイドルのように愛された、目のパッチリした可愛い男の子 でした。 「僕、わかんない!」などと言えば、すぐに周囲から救いの手がいくつも 差し出されました。本人が、それを意識しているかどうかは分かりませんが、愛 すべき甘えん坊でした。それが五年生となり、職員室前でウロウロ。どうしたの かと尋ねると、通学班の班長となり、一年生の班員の指導に悩んでいるとのこと。 「あのD君がねぇ…」と、しばし職員室で話題となりました。また、私が朝のゴ ミ拾いをしながら見ていると、横断歩道でパッと班旗を差し出し、下級生を渡ら せると、小走りでまた列の先頭に立つD君の凛々しい姿に、「四年間は大きな成長 をもたらしてくれるのだなぁ。 」と感動しました。後日、D君のお母さんとお話し する機会があったのですが「Dには全く成長という言葉がなくて…」と嘆いてい らっしゃいましたが、大丈夫、やる時はやりますよ。成長が見られて幸せでした。 その2 三年生F君、再び登場 「その靴下で家の中に!?」 サンダルで登校してしまった三年生のF君、ある日の放課後、外で作業してい た私の目に、同級生の女子児童と笑いながら追っかけっこをしていて、昇降口か ら飛び出してきた姿が映りました。よく見ると、なんと二人とも靴下のままでし た。私が「おいおい、その汚れた靴下のまま、家の中にあがるつもりなの?」と 尋ねると、F君は当然と言わんばかりに「うん!」と元気な返事。再度、私が「そ れじゃ、家の中が汚れちゃうじゃないか。 」と注意をしていると、今度は相手の女 子児童が「平気!だって私の家の中、最初から汚れているから…。 」と過激な発言。 これには返す言葉が見つかりませんでした。保護者の皆様!子どもたちの靴下の チェックと、内部告発に対する防御策のチェックを怠らないよう、ご注意を! その3 反省しています。「校長先生、状況って何?」 今年の五年生の宿泊学習のキャンプファイヤーは昨年以上に盛り上がり、ダン スは「山登りより疲れた。 」と子どもたちに言わしめる程でした。当日、さいたま 市へ出張だった私は、翌日、二日目の野外炊事、カレー作りの応援に行きました。 自分たちで作った美味しいカレーに、全員の満足そうな笑顔が素敵でした。 子ども達と別行動で、放送器具や炊事用具を車で学校へ。それを玄関に運んで いると、一年生が「校長先生、ジャンケンしょう!」と寄ってきてくれました。 両手が荷物でふさがっている私は、とっさに「この状況を見てくれよ。 」と発言。 すると一年生からは「校長先生、状況ってなぁに?」との質問の嵐。具体的な言 葉を使わなければ理解されない事を、改めて痛感。まだ、まだ、修行不足です。
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