2006年のクリスマス

Jorma & Lea Pihkala
J.ピヒカラ
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L.ピヒカラ
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Punkankuja 6 as 4
12310 Ryttylä
Finland
電話 +358-19-757112
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2006 年 12 月
ご降誕おめでとうございます。
「勝利を得る者は、このように白い衣を着せられ
る。そして、わたしは、彼の名をいのちの書から
消すようなことは決してしない。わたしは彼の名
をわたしの父の御前と御使いたちの前で言い表わ
す。」(黙示録 3:5)
クリスマスが近づくと丁度10年前にクリスマス前
に天のみ国に召された福井房代様の言葉を思い出
します。12月に第一日曜日(待降節の第一主日)
の後の火曜日に私たちのフィンランドの居間で洗
礼を受けてから次のように言われました。「今年
は本当の意味でクリスマスを始めてお祝いする事
が出来ると思います。けれどもクリスマスまでも
う生きられません。」末期
癌にかかって、看護婦とし
てご自分の状態が正確に把
握しておられたからです。
しかし、続けてこう言われ
ました。「クリスマスおめ
でとうございます。」イエ
ス様が心の中に生まれて、
本当の幸福を経験なさいま
した。
クリスマス前に喜びと平安
を持ってこの地上から主の
もとに行かれた時にご期待
以上の素晴らしいクリスマ
ス祝会に入られたと思いま
す。天のみ使い達は神の小
羊でおられるイエス・キリ
スト様と父なる神様の栄光
を褒め称える会衆の所に案
内されて、彼女の上にイエ
ス・キリスト様の尊い血潮
で払われた、真白で輝いて
いる義の衣が着されます。地上の最も綺麗な着物
や花嫁衣裳はその衣に比べると影にすぎません。
その衣は主の栄光や清さを放つ余りにも素晴らし
いものです。
その時、若く天に召された福井房代様の傍に主イ
エスご自身が現れて、地上で夢さえ見られなかっ
た程の完全な愛と慈しみを示して下さいます。イ
エス様はそのみ手を房代様の手に伸ばして下さる
と、その手には十字架の釘跡が見えます。房代様
の心はイエス様に対する感謝の気持ちで満たされ
て、ご一緒にいのちの本の所に歩かれます。そこ
に房代様ご自分の名前が刻まれていて、又その横
にイエス様が与えて下さった天国で使われている
新しい名前も書いてあるのでは
ありませんか。読んで見ると、
そこには洗礼の日付も書き記さ
れていて、その日に房代様は今
傍に歩いておられるイエス・キ
リスト様の死と復活の恵みに結
ばれたからです。益々大きくて
深い感謝と喜びが傍に歩かれて
おられる主に対して心から湧き
上がります。
そしてお二人は天の王座の前に
着かれます。そこから神様の栄
光が輝いて、聖霊様のいのちの
水の川が流れ出しています。い
のちの水の川は、周りにおられ
る、数え切れない程多い、救わ
れた人々の会衆とみ使い達の群
集の心を満たして、新しい賛美
と褒め歌を起しています。
房代様とイエス様が父なる神様
の王座の御前に着かれると、賛
フィンランドの巡回伝道
美の声が短い一時の間に止まって、イエス様は深
い愛情をもって房代様の手を上げて言われます。
「この福井房代様は私のもので、彼女は私の教会
である花嫁に属します。今私と共にこの王座に座
らせます。」
11月の初めに家内と一緒にある町に伝道に出かけよ
うとした時に霜がついた白樺の枝は朝の太陽の光に
天国を思わせられた様子を見せました。秋はフィン
ランドのあちらこちらで福音を伝えたり、又諸学校
で日本の事を紹介したりしますた。日本のために祈
って、捧げている、長年の忠実さを見せて来たミッ
ションフレンドに会える事も嬉しかったです。
天のみ国のクリスマス会は父なる神様と救われた
会衆とみ使いのコーラスで続きます。彼らはほふ
られた小羊の賛美を歌われます。そして、イエス
様はいのちの木の実と天のみ国の聖餐のぶどう酒
を持って来られて、み国の宴会が始まります。そ
してみ使い達の群集は改めてクリスマスの賛美を
始めます。
しかし、巡回伝道をしながら、フィンランドの国民
の霊的に悲惨な状態や自由神学に侵されている国教
会がそこに答えられない現状も見てきて、悲しい体
験もしました。キリスト教離れのヨーロッパに反し
て、アフリカ、アジア、南米などの教会が成長して、
リバイバルのニュースもあちらこちらから聞けます
が、ヨーロッパだけがキリストに背を向けている事
が心を痛めています。しかし、その背後には聖書の
み言葉を人間の哲学に変えた自由神学の悪影響があ
ります。福音のメッセージを失った教会には何の力
もありません。その結果一般の国民とメディアのモ
ラルや倫理の低下は恐ろしいほど早いものです。
「いと高き所に、栄光が、神にあるように。地の
上に、平和が、御心にかなう人々にあるよう
に。」
主から新しいリバイバルの恵みを祈らずにはおれま
せん。「この国の人々がもう一度あなたの御許に悔
い改めて立ち返る恵みを与えて下さい」と。
日本からの招き
私たち皆も、あのクリスマスに辿り着いたら、何
と幸いでしょう。主はまだ地上で歩んでいる私た
ちに励ましの言葉を与えて下さいます。
10月の上旬に西日本福音ルーテル教会の副議長の多
久和律先生がノルウェーに行かれる途中でフィンラ
ンドによって、二日間の短い時間でしたが、よき交
わりが出来て嬉しかったです。先生は私達の来年の
働きについての教会の公式的な招きを提供して下さ
いました。それは4月から私が神戸ルーテル聖書学院
で教えるという内容でした。この招待を喜んでお受
け致します。ただし、こちらのミッション本部の公
式的な決定はこれからです。
「わたしは、すぐに来る。あなたの冠をだれにも
奪われないように、あなたの持っているものをし
っかりと持っていなさい。」(黙示録3:11)
主イエス様の約束のみ言葉をしっかり握って、イ
エス様の十字架の血潮で得られた完全な赦しの恵
みに留まって、繰り返して毎日罪を認めて、新し
い清めの恵みを頂いて、あなたもあの大きな天の
クリスマスに辿り着きます。
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阿南ルーテル・キリスト教会が30年記念集会
を開いた事はとても嬉しいニュースでした。
又東福山福音ルーテル教会の秋の伝道集会が
恵まれたことを聞いて主に感謝しております。
カナン教会の福祉活動の今川工房が軌道に乗
り出した事も嬉しいニュースです。
諸教会のクリスマスの色々の集会が祝福され
ますようにお祈り致します。
レアの執筆
計画通りに行けば、私は3月の終わりに来日する予定
です。家内は夏休みの後8月の終わりに日本に戻る予
定です。家内は12月の初めから定年退職になりまし
たから、これからの働きはボランティアとしての奉
仕です。家内の母は5月に90歳になりますから、その
誕生日のために来日を夏に延期することになりまし
た。
「わたしの羊はわたしの声を聞き分けます。また
わたしは彼らを知っています。そして彼らはわた
しについて来ます。」 (ヨハネ 10:27)
ヘルシンキ出身で都市育ちの私は上記の聖書の箇
所の意味が良く分かりませんでした。日曜日学校
にその話を確かに聞きましたが、それが私と関係
のないものと思いました。
私の母は11月12日に95歳になって、その誕生日会に
子供、孫、ひ孫が集まって、母の長くて豊かな人生
の内に頂いた数々の主の恵みを皆で感謝してお祝い
の一時を過ごさせて頂きました。誕生日会の写真は
下にあります。
この箇所でイエス・キリスト様はご自分の者を知
っておられると書いてあります。イエス様は私た
ちが彼の者であるかどうか知っておられます。私
たちはどのようにイエス様の声を聞く事が出来る
でしょうか。聖書のみ言葉を読んで、又教会で聞
いて、主のみ声を聞く事が出来ます。聖餐の恵み
に与ると個人的に主のみ名によってすべての罪が
赦されます。
日本のニュース
日本の出来事をインターネットなどで見守って参り
ました。特に多くの学校のいじめ問題が悲惨な出来
事の連続を起して、心が痛んでおります。いじめは
本質的に人間の罪の問題ですから、解決策はキリス
トの十字架の恵み以外にはありえません。色々緩和
策を求めながらも、やはり日本の子供たちの一番の
必要はイエス様の愛の福音です。そこから始めて赦
し合いや他の人と違っても自分の価値を見出す糸口
が開かれます。
お祈りはありがとうございました
フィンランドで今年の夏と秋は例外的に暖かくて、
長くて綺麗でした。家族として大いに楽しんで参り
ました。主の創造のみ手の業を自然の中に深く感じ
て参りました。
Skypeという無料のインターネット電話で日本に住ん
でいる方々と話し合いとカウンセリングさえ出来る
時代になっていますから、毎日半分日本にいる錯覚
さえします。
主人もシニッカも元気です。私の血圧問題は徹底的
に調べられて、副腎のできものがないという事が分
かって、喜んでおります。血圧もほぼ安定しており
ます。ただし、12 月 20 日にちょっとした手術が行
われます。お祈りは心から感謝致します。
家族ニュース
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ヘレナはミッション本部の聖書学院で秋の講
座で学んで来て、とても喜んでいます。
シニッカは私たちと同じ長屋の別の部屋で住
んで、元気で、少し筒責任をとって自立に向
かいつつです。
富男とパイビと 1 歳になったエルモ君は 1 月
から中国の上海に Kone と言うエレベーター
会社から派遣されます。
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サンポとエッラはヘルシンキから富男とパイ
ビの家に引っ越しします。サンポはヒビンカ
ーで新しい会社で働くようになったからです。
カーリナとアンッシ・サボネンは中央フィン
ランドのユバスキラ市に住んでいます。1 歳
になったマウノ君の世話をしながらカーリナ
はピアノの勉強を再開して後 1 年半で教師の
資格を得ようと頑張っています。アンッシは
教会の福祉で忙しく働いています。
朝子とラウリ・パルムの家族は西宮で住んで
日本語学校を続けて、来年の後半から教会の
働きに移る予定です。ベニャミン君(4)とヘ
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レンちゃん(2)は成長して西宮の生活を楽し
んでいます。
キビニエミ家族、ハンナ、セッポ、レオ君
(7) とアレクス君(4)はスペインのマドリッ
ドでまだ 2008 年まで住み続く事になってい
ます。セッポは Kone エレベーター会社で勤
めながらボランティアとして教会でカウンセ
リングなどの奉仕をしています。ハンナは専
門的なカウンセラーの学びをしながら、マド
リッドの日本語で聖書を学ぶ会の世話人とし
ても奉仕を続けています。
主イエス・キリスト様の降誕を心より喜び申し上げます。 主の恵みの2007年をお迎え下さい。
J. & L. ピヒカラ
母リルヤの 95 歳の誕生日会の出席者
追伸: 東福山福音ルーテル教会のクリスマス・プログラムは次の通りですから、お近くの皆様は是非出
席して下さい。
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子供のクリスマス会 12 月 10 日(日) 午後 2:00
クリスマス・コンサート 12 月 23 日(土、祝) 午後 3:00
クリスマス礼拝と祝会 12 月 24 日(日)午前 10:30
キャンドル礼拝 12 月 25 日(月)夜
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