【目的】 オレンジは、 世界で最も多く消費されている果物の一つであり

29amE028
ELI
SA を用 いたオ レンジア レルゲ ンの検 出
○清田 恭平 1,川 津 健太郎 1,坂田 淳子 1,吉光
梶村 計志 1(l
大 阪府立公衆衛生研 )
真 人 1,阿久津
和彦 1,
【目的】オ レンジは、世界で最 も多 く消費 されてい る果物 の一つであ り、健康 の
維持増進 に有効 な成分 を含 む ことが知 られてい る。一方 、オ レンジは主要ア レル
ゲンが報告 され、食物 ア レル ギーの原 因食 品 として注 目を集 めるよ うにな り、「
特
定原材料 に準ず るもの」 として指定 されてい る。食物ア レル ギーの発症予防のた
めには、ア レル ゲンの最小限の除去が重要であ り、ア レル ゲ ン摂取量 を制御す る
ことが必要である。 そ こで、演者 らは、ネーブルオ レンジ とバ レンシアオ レンジ
Ci
ts2
)
の検 出を行 うことを 目的 とした。
において、ア レル ゲンであるプ ロフイ リン(
【
方法】市販 品のネーブルオ レンジを p
BSで均一化後 、p
o
l
y
Lp
r
o
l
i
n
eS
e
p
h
a
r
o
s
eア
フィニテ ィーカ ラムを用いてプ ロフイ リンを精製 した。この精製物 n
Ci
ts2と Ci
ts
2と相 同性 の高いシラカバ花粉プ ロフイ リン r
Be
t
v2をそれぞれ免疫抗原 とし、ラ
ッ トポ リクローナル抗体 とマ ウスモ ノクローナル抗体 を作製 した。
I
S
Aは、ネーブル
【
結果 ・考察】作製 した抗体 を用いて構築 したサ ン ドイ ッチ EL
とバ レンシアオ レンジのプ ロフイ リンの検 出が可能であった。また、柑橘類果物 9
種類 の うち 3種類 に交差反応性 を示 したが、その他 の食 品 24種類 においては交差
反応性 を示 さなかった。 オ レンジのプ ロフイ リン濃度 は、果 肉部 よ りも皮部 の方
が高い傾 向があ り、バ レンシアオ レンジの方がネーブルオ レンジよ り約 3倍高い
ことがわかった。今 回得 られ た知見 は、ア レルゲ ン摂取量の制御 を行 う上で有用
な情報である と考 え られ る。