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【自由意見の内容】
(調査票回収期間 平成28年3月1日~3月9日)
○ 東京オリンピックまでは景気が良くなると言われていたが、我々中小企業を取り
巻く環境は良くない。一部の大企業だけが良いようだ。
景況調査票の自由意見欄に327通の貴重なご意見をいただきました。
ご多用中にもかかわらずご記入をいただき、感謝申し上げます。
(陶磁・ガラス・什器卸売業)
○ 業況見通しは悪く、アベノミクスの効果は感じられない。消費税増税による買い
控えだけでなく、日本経済が全体的に疲弊しているように思われる。
分 類 項 目
意 見 数
114
1.経済・景気動向
2.業界の動向
84
得意先
3.顧客・得意客
44
4.為替
20
5.金融・資金繰り
31
6.売上・収益
83
7.物価変動
14
8.消費税
71
9.人材の確保・育成
49
10.その他
13
○ マイナス金利の影響か、一般の個人の消費が少ないので、今後はオリンピック関
連の公共事業に期待したい。
(木材・他建築材料卸売業)
○ 消費者は生活に追われ、購買意欲がないと感じる。消費が増えるよう、政府は対
策に取り組んでほしい。
(靴・履物小売業)
○ 景気は大変悪く、依然デフレが続いている。先行きが暗い。(時計・眼鏡小売業)
○ マイナス金利の影響と反動について知りたい。
(燃料小売業)
○ 最近の経済状況は極めて不安定で、企業経営が非常に難しい。景気動向に細心の
注意を払って対応して行きたい。
(出版業)
○ 中国を始めとしたBRICSの景気後退が心配だ。
(リネンサプライ業)
2.業界の動向について
○ 皮革関連の製造を国内で続けていくことに限界を感じている。組合などでいろい
523
計(複数回答)
(管工機材卸売業)
ろと対策をしているが、なかなか関心が高まらず、各社自分の事だけで手いっぱ
いの様子にみえる。
(革製履物・革製品製造業)
○ 1月から3月までは、同業他社も含めて木工、店舗の仕事は忙しく動いている。
以下に、それぞれの特徴的な意見を掲載させていただきます。
ただ、4月以降の動きは今のところあまり感じられない。
なお、掲載にあたり、若干の加筆・修正を加えています。
(家具製造業)
○ 同業の会社が数社廃業し、当社の仕事が増えている。悲しい現実だが、「継続は力
なり」となっている。
1.経済・景気動向について
○ アベノミクスの腰折れを心配している。
(ニット製衣服製造業)
○ まわりの中小企業で忙しい話はほとんど聞こえてこない。不安と不満を抱えてい
る会社が多い。他人事ではなく、先が見えないので心配だ。
(洋食器・刃物・金物製造業)
○ 零細企業はアベノミクスの恩恵を授かるどころか、先行きも不透明で非常に厳し
い状況だ。大手企業とはほど遠い。
(紙製品製造業)
○ 自動車関連を中心に受注は活発だ。ただし、円高で海外メーカーの動向が気がかり。
為替の安定が望まれる。
(理化学・光学機器製造業)
○ 馬喰町・横山町の問屋街では、商売をやめて閉店した店の跡地にマンションが建
設され、問屋街というイメージは薄れつつある。
(男子服卸売業)
○ セメント・建材の業界は零細企業が多く、このままでは近いうちに皆なくなるの
(発電・送電・配電用機器製造業)
―6―
ではないか。厳しい状況だ。
(セメント・板ガラス卸売業)
○ 仕入れたいと思うような日本製の製品が不足している。問屋街はシャッターが閉
まっており、全体に活気がない。
(婦人服小売業)
○ 米の販売環境が変わり、インターネット販売の増加や大手量販店の安売り、農家
の直売などで、米穀小売店は苦境に立たされている。加えて消費量が増えず、適
正な利益すら得られない。打開策を考えたい。
(米穀類小売業)
○ 輸入卸売業のため、為替の乱高下が大きく売上や収益に影響する。為替の安定を
望んでいる。
(生鮮魚介卸売業)
○ 為替が若干だが円高傾向になり、ほっと一息である。もう少し円高になると良い。
(婦人・子供服卸売業)
○ 円安による仕入れ価格の上昇を心配している。
(子供服小売業)
○ 競争の激化やダンピングなどにより、受注量は減少傾向にある。また、人材の確
保が難しく、労働力が不足しつつある。
(医療附帯サービス業)
〇 景気動向は概ね拡大基調である。それを受けて、人材紹介の業界は好調に推移し
ている。
(職業紹介業)
〇 美容業界でも、デフレ現象が起きている。低価格店が多く出店し、顧客の所得が
伸び悩むなかで売上を伸ばしている。当社にとっては脅威である。
(美容業)
後継者は育たず、せっかくの技術や知識が惜しまれる。
(印刷業)
○ 年末年始にかけて、大手小売店はまあまあの感触だったが、地方の小売業では季
節的な勢いが全く感じられなかった。こうした状況を前提として、経営施策を考
意先では業績がやや改善してきている。円安により間接的だが東南アジアへの輸
(自動車・自動車部品卸売業)
○ 将来への不安から消費を控える人が多くなっているようだ。年金支給月の売上が
(時計・眼鏡小売業)
○ 釣りを趣味にする人口が減少している。若者の参入は少なく、
買い替え需要もない。
消費税増税や大手通販の影響も大きいと感じる。
(スポーツ用品小売業)
〇 得意先の高齢化や減少、若者の車離れなどで売上が減少している。影響がじわじ
わと押し寄せてきている。
(自動車整備業)
○ マイナス金利を受け、借入については早速利率が下がってきており、負担減とな
っている。しかし、先行き不安や円高などが原因で業績見通しが定まらない。
(建設・他一般機器卸売業)
いる。昨年から都市銀行、地方銀行がともに営業に来ており、借り増しができそ
うだ。
(がん具・娯楽用品小売業)
○ 作業量が低下し、売上が減ったため、資金繰りが良くない。現在、新規得意先を
開拓中だ。
(機械設計業)
6.売上・収益について
○ 7月頃までは受注があるが、その先の見通しがたたない。
(装身具・装飾品製造業)
○ 原料原価が上がっているが、値上げによる売上減が見込まれ、値上げに踏み切れ
ない。このため利益減となっている。
(パン・菓子製造業)
○ 1~2月の売上は近年で最低となった。戻る可能性はあるのだろうか。
(木材・他建築材料卸売業)
○ 今期の決算では販売経費が前年より増加している。消費税増税のほか、諸経費が
値上がりしているが、町の小売店では商品の値上げもままならない。利益率の維
持と確保が最大の課題だ。
(鮮魚小売業)
○ 先の見通しが立たない。消費者は買い物を手控えており、店があと何年もつか心
4.為替について
配だ。
○ 原料の9割以上を外国から仕入れており、円安で原料価格が上昇し、苦しい状況だ。
もう少し円高傾向で落ち着いてほしい。
(金型製造業)
(装身具・身の回り品卸売業)
○ 原油価格の低下により、燃料費が安価に推移していることから、運送業関連の得
落ちている。
続きへと進まない。このため、給料などの資金繰りが大変だ。
〇 新規の銀行取引を検討している。融資額を増加し、在庫・売上のアップを考えて
○ 顧客や発注先で、高齢になって元気をなくしたり、辞めたりする人が出てきている。
出が増えている。
○ 自動車関係の得意先は、売上代金が全額、手形で、検査に合格しないと支払い手
3.顧客・得意先について
えていくことが大切だ。
5.金融・資金繰りについて
(スポーツ用品小売業)
〇 売上が標準化せず、年によって差が生じるのが課題だ。(その他専門サービス業)
(その他の食料品製造業)
―7―
○ 経済が縮小する中で、収益を確保することの困難を実感している。税や社会保険
○ 来年4月に予定されている消費税増税時の軽減税率対象範囲について、早期に明
確にしてほしい。ぎりぎりの決定となるのが一番困る。
の負担は増加しており、今後、生き残れる企業は少なくなるのではないか。
(廃棄物処理業)
(出版業)
○ 消費税が10%になったら、廃業を考えるほどの状況だ。仕事は少なく、死活問題
である。中小企業の状態をきちんと見極めてほしい。
○ 一昨年の赤字から、昨年は黒字になり、今期に期待している。しかし、株価の下
(建築設計業)
落や景気減速で、悪夢の再来も危惧され、設備投資に踏み切れない。
(普通洗濯業)
9.人材の確保・育成について
7.物価変動について
○ 経営資源の充実のため、補助金を使って設備を強化している。今後は、熟練工が
高齢化してきているので若手を採用したいと考えている。(金属被覆・熱処理業)
○ デフレが長く続いてきたので、経営者は値上げをすると商品は売れなくなるとい
う恐怖心で、なかなか値上げができずにいる。減税や行政改革を期待したい。
○ 消費税増税に便乗した商品の値上げが心配だ。
(なめし革・革製材料製造業)
(その他化学製品卸売業)
○ パートタイム労働者の「103万円の壁」を上げて、働きやすくしてほしい。
○ 人材の確保が大変だ。完全に売り手市場で、ハローワークに募集を出してもほと
んど人が来ない。
○ 物価下落は望まないが、上昇させるにしても緩やかに上げていかないと様々な問
題が出てくるのではないか。
(鮮魚小売業)
〇 商品代金がどんどん値上がりして商売がやりにくくなっている。(自転車小売業)
〇 受注単価の低下が顕著になっている。
(家具・建具卸売業)
○ 人手不足のため、利益率の高い加工品の製造、販売ができない。 (食肉小売業)
○ 毎年の最低賃金の上昇と、人員確保のための時給アップが重なり、人件費が大幅
に増加している。
(広告・ディスプレイ業)
(コンビニエンスストア)
○ 技術者がいないと受注ができないため、人材の確保が専らの関心事。採用費を増
8.消費税について
やし努力しているが、なかなか良い人を採用できず困っている。(ソフトウェア業)
○ 経済がうまくまわらず、社会的不安も大きいと感じる。こうした中で消費税を上
○ 人員が不足している。出張や高所作業があるほか、資格取得や維持の負担もある
ため定着率が悪い。また、最近の求人環境下では募集に対する応募率は低い。
げると、ますます物が売れなくなる恐れがある。(ばね・その他金属製品製造業)
○ 消費税の増税は、財源がなければやむを得ない面もあるが、軽減税率の適用には
反対である。低所得者への還元にはならないのではないか。(酒類・飲料卸売業)
○ 消費税の経過措置が分かりにくく、契約によって判断が分かれる。事務が煩雑に
ならないよう、もっと単純にする方法を考えてほしい。
(精密・医療用機器卸売業)
○ 軽減税率には反対だ。線引きが困難である。
(計量・非破壊検査業)
10.その他
○ ISOなどを取得しているが、維持経費が掛かり負担となっている。品質向上や輸出
増加のため、公的機関のサポートを検討してほしい。
(酒小売業)
○ 来年の増税時は、前回8%になった時よりも市況が悪いのではないか。消費が縮
(医療用機器製造業)
○ 社会保険など手間が掛かる事が多いなか、マイナンバーの管理も始まり、負担が
小する中での増税となると、小売業の多くが消滅しかねない。
(パン・菓子製造業)
(家庭用品・他什器小売業)
増し、人材費もかさむ。労働問題も含め、中小企業には責任や負担が重すぎると
感じる。
(運輸附帯サービス業)
○ 消費税対応のシステム改造を15社程予定しているが、スタートができない状況で、
とても困っている。
(ソフトウェア業)
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石油系溶剤を含まないインキを使用しています。