ワークフロー ワークフローとは ワークフローの定義 応用分野 WfMC

ワークフロー
ワークフローとは
手順と役割分担
の定義
XX伝票
◗ 日本で流行し始めたのは92年?
記入
◆ [日経コンピュータ]
パソコン系ベンチャからの製品をクローズアップ
(WorkMAN,DocuFLOW)
XX伝票
記入
XX伝票
◗ 外資系、商社系が海外製品の日本語版を発
表(93-94)
◗ 国内企業が製品発表(94年後半)
ワークフローの定義
複数の人が関わる一連の業務の流れ
業務の流れを
複数の人
業務の流れ
記述し、その流れを実現
実現し、管理
記述
実現 管理するシス
管理
テムをワークフローシステムと呼ぶ。(垂水)
業務の流れの記述:独立した記述であること
業務の流れの実現:自動的に運用できること
業務の流れの管理:進捗状況が把握できること
(オーディットトレイル、
トラッキング)
承認
XX伝票
帳票定義
・定義の記述
・定義の自動運用
・業務進捗の追跡
応用分野
・同種の多くの案件を扱う
・一つの案件に複数の人が関わる
社内事務(購買、出張伝票等)
金融関係(与信、保険申請等)
官公庁・軍関係(事務処理)
病院(患者情報)
製造業(仕様書管理、図面管理)
WfMC
WfMC の主張するワークフローの利点
Workflow Management Coalition
http://www.aiim.org/wfmc/mainframe.htm
1993年8月設立の非営利国際組織
ワークフローベンダ、ユーザ、アナリスト、
研究者により構成
◗ ワークフローの普及、開発、標準化
◗ 各国から130以上の会員
◗ 効率化:自動化により不要な作業がる。
◗ より良いプロセス制御:標準化とオーディトト
レイルにより管理が強化される。
◗ 顧客サービスの向上:プロセス管理の間違い
が減り、レスポンスが向上する。
◗ 柔軟性:プロセスの再設計が容易。
◗ プロセスの改善:プロセスに注目できるため。
◗
◗
◗
◗
WfMC による定義
WfMC による定義
◗ Business Process:A set of one or more
linked procedures or activities which
collectively realize a business objective or
policy goal, normally within the context of
an organizational structure defining
functional roles and relationships.
◗ Workflow: The automation of a business
process, in whole or part, during which
documents, information or tasks are
passed from one participant to another for
action, according to a set of procedural
rules.
WfMC による定義
用語
◗ Workflow Management System: A system
that defines, creates and manages the
execution of workflows through the use of
software, running on one or more
workflow engines, which is able to
interpret the process definition, interact
with workflow participants and, where
required, invoke appropriate IT tools and
applications.
◗
◗
◗
◗
◗
◗
用語
用語
◗ AND 分岐、OR分岐
◗ AND 合流、OR合流
◗ ワークフロー実行サービス
(workflow enactment service)
◗ ワークフローエンジン
◗ ワークリスト、ワークアイテム
◗ ワークリストハンドラ
◗ エージェント(agent)
◗ 役割(role)
◗ リソース
ビジネスプロセス
エンタープライズモデル
プロセス定義
ワークフロー定義
ステップ
インスタンス、事例
WfMC Reference Model
WAPI
◗ Interface 1: プロセス定義ツールとワークフ
ロー実行サービスの間のインターフェース
◗ Interface 2: ワークフロー実行サービスとク
ライアントアプリケーションの間のインターフェー
ス
◗ Interface 3: ワークフロー実行サービスとア
プリケーションとの間のインターフェース
相互運用モデル
WAPI
◗ Interface 4: 複数のワークフロー実行サービ
スの間のインターフェース
◗ Interface 5: ワークフロー実行サービスと管
理・モニタツールの間のインターフェース
ワークフローシステムの分類
ワークフローシステムの分類
[Abbott, CSCW’94
◗ 設計指向と実行指向(Design vs. Runtime)
◆ 設計指向: モデリング、分析、シミュレーションを
行うツール
◆ 実行指向: ルーティングやトラッキングのサービ
スを行うエンジン
[Abbott, CSCW’
◗ メール型とDB型(Mail- vs. Database-driven)
◆ メール型: 電子メールによるルーティング。
低価格。簡単なプロセスのみ。広範囲。
◆ DB型: DB でプロセスを管理。
高価格。強力な機能。インストールの手間。
ワークフローシステムの分類
ワークフローの適用領域分類
[Abbott, CSCW’94
◗ ドキュメント指向とプロセス指向
(Document- vs. Process-Oriented)
◆ ドキュメント指向: ルーティング情報をドキュメント
(データ)に添付
◆ プロセス指向: 作業プロセスを一連のステップで
モデリング。
ワークフローの効用(1)
(1)ナビゲーション
ミス防止。いつ何をすれば良いかがわかる。
必要なツールを自動的に立ち上げる。
(2)オートメーション
決められた手順でドキュメントを自動転送。
(3)エンドユーザコンピューティング
エンドユーザが自ら手順を定義
ワークフローの効用(2)
実務時間の実質的短縮・効率化
・ドキュメントの85%-90%が処理待ちか転送中
→電子化で転送時間0。
期限管理機能で処理忘れを防止。
・進捗管理、督促活動などのコスト削減。
・記入ミスの早期発見。
・個々の作業者の目的意識明確化。
(4)トラッキング
業務進捗が一目瞭然
(5)ダウンサイジング
トータルで、15-25%の生産性向上(複数の報告例)
1週間の仕事を2時間の例もあり。
汎用機とは異なるシステム構成法である。
ワークフローの効用(3)
ワークフローの効果
[Abbott, CSCW’94
BPRのツールとして:
・業務形態の容易な記述
・業務履歴を業務分析の参考に
・再設計したビジネスプロセスの即運用
注:ワークフロー≠BPR
ワークフローシステムはBPの自動化を行うが、
リエンジニアリング(再設計)そのものはユーザの責任
◗ 作業の開始・終了の際に必要な情報整理の
オーバーヘッドを削減し、エンドユーザの生
産性を向上する。
◗ 作業のルーティングの際のタイムラグを削減
する。
◗ 管理者は、作業のモニタリング、リソースの
割り当て、状況のフィードバック情報の入手
を、より効率的に行える。
エンタープライズモデル
全体的に支援す
◗ 企業あるいは組織の活動を全体的に
全体的に
るシステムの設計に必要な様々なモデルを
総合的に表現した言葉(?)
◗ 全体的ではないものの例
◆ データのみ扱ってプロセスを扱わない
◆ 特定の小部門のみ対象として、企業・組織全体
を考慮に入れていない。
エンタープライズモデルのビュー
[Liles]
◗
◗
◗
◗
◗
ビジネスルール
アクティビティ
リソース
プロセス
組織
エンタープライズモデル
◗ 相対的概念と解釈したい。
生産機械の自動制御システム(のためのモデル)
< 仕入れから出荷まで扱う生産プロセス管理システム
< 財務や顧客管理とも連携した生産管理システム
IDEF0モデル
制約
活動
入力
出力
リソース
エンタープライズモデルが注目
されるようになった理由
◗ インターネット、イントラネットの発達
→ 分散システムの構築が容易
→ 企業全体を視野に入れたり、企業間連携
を前提にしたシステム構築が現実的になった。
ビジネスプロセスモデル
◗ エンタープライズモデルの一側面
◗ ワークフローとも深い関係(概念は一部重複)
◗ 例:Action Workflow のループモデル
提案
同意
実行者
依頼者
満足
実行
ActionWorkflow の記述例
OM-1 (石井)
Regatta
Regatta
ビジネスプロセスシミュレーション
基本モデル
ビジネスプロセスシミュレーションの
種類
Resource
Entities
Activity
Activity
Connector
◗
◗
◗
◗
Project-based processes
Production-based processes
Distribution-based processes
Customer service processes
ビジネスプロセスシミュレーション
問題点
事例:Staffware
◗ balking/jockeying/reneging
◗ リソース割り当てが動的
◗ 個人差
英国Staffware社
ワークフローの製造・開発への応用
WWWorkflow
◗ WWWorkflow: NASA-JPL でスペースシャト
ルの仕様変更管理などに利用されている
◗ プロダクト管理とプロセス管理を分離
◗ Web ブラウザによるインタフェース
◗ 仕事のリストの提示
Copied from JPL
製造・開発への応用
WWWorkflow (ToDo List)
◗ Boeing 社の事例報告
◗ B777 の開発: 150チーム、世界各地、集合
不可能
◗ チームアウェアネス(チームの他のメンバー
の作業状況を知ること)の重要性
Copied from JPL
事例:POLITeam
POLITeam
◗ GMD-FIT
◗ ボンからベルリンへの首都機能移転に合わ
せて実験的に導入
◗ 官僚からタイピストまで利用
◆ バーコード入力による紙の書類の追随
◆ カラーペンによる手書きコメント
◆ カードによる電子署名
Coped from GMD
POLITeam における
Participatory Design
1. システム導入の準備:
ユーザインタビューによる要求分析、システムの調整
2. システムの導入: トレーニング、インストール、現場訪問
3. 現場実用による評価:
現場訪問、ユーザワークショップ、インタビュー
4. システム設計:
再設計と新機能の設計のためのデザインワークショッ
プ
5. ステップ2に戻る
Copied from GMD
ワークフローの動的変更
◗ 定義の変更 --- リエンジニアリング
◗ インスタンスレベルの変更(経過措置的)
◗ インスタンスレベルの変更(事故処理的)
POLITeamからの研究発表
◗ 2年半の実用の前後での convention の変
化に関する報告
◗ 大臣のスピーチ原稿作成の複数組織業務の
調査報告
◆ ワークフロー業務はその場で構成される
◆ ワークフローは開かれたものである
◆ ワークフロー定義は移動オブジェクトに埋め込ま
れるべきである
◆ etc.
ワークフローの定義変更に伴う
インスタンスの経過措置的変更
例:WebFlow
事故処理的なインスタンス変更の例:
WorkWeb System (垂水)
再計画
資源予約の失敗
例外発生
フロー1
フロー
BPT
Agent
フロー2
フロー
再スケジューリング
個人作業
Personal
Agent
リソース管理にマルチエージェントを利用
リソース管理にマルチエージェントを利用
リエンジニアリング
◗ 定義のインクリメンタルな変更が容易
(Regatta, ActionWorkflow)
◗ 他、多くの研究例
Personal
Agent
スケジュール管理
インターワークフロー
Personal
Agent