川口の新鋭作家展 - 川口市立アートギャラリー・アトリア

Annual Repor t ▶
2011.4 – 2012.3
基本理念
アトリアがめざすこと
川口市立アートギャラリー・アトリアは、平成 18 年
4 月にオープンした小さなアート施設です。
市民が「新しい表現に出会う場」を目指して、「ものづ
くりのまち」におけるアート活動の拠点として活動して
いきます。アトリアの活動には大きな 5 つの柱がありま
す。
「企画展の実施」
「ワークショップなどの創作体験」
「講
座(気軽に楽しくものづくり体験、やさしい美術鑑賞講
座)」「連携事業(共催展、地域連携、教育機関連携)」「貸
館事業」。5 つの柱をゆるやかに結びながら、さまざま
な垣根を超えてアートの根を広げます。
企画展・関連事業
ワークショップ
講座
(気軽に楽しくものづくり体験、やさしい美術鑑賞講座)
連携事業
(共催展、地域連携、教育機関連携)
貸館事業
1
沿革とあゆみ
施設概要
施設とその成り立ち
大正 14 年の創業以来、約 80 年にわたり市民に親しまれ
てきたサッポロビール埼玉工場が平成 15 年に閉鎖され
ました。
この工場跡地にリボンシティが生まれ、
「まち歩きが楽
しい新しい都市空間の実現」を開発方針として、大型
ショッピングセンターや住宅街区のほか、近隣公園(現
在、並木元町公園 通称:アートパーク)などが建設さ
れました。
この公園内にサッポロビール株式会社からアートギャラ
リーの建物の寄贈を受け、ここに川口市立アートギャラ
リー・アトリアが誕生しました。緑の木々や芝生、噴水
を有する公園内に建てられたアトリアは、広く張り出し
たウッドデッキを持ち、集成材を利用した木造の平屋づ
くり(一部 2 階)です。人とアートが自然のひろがりの
なかでふれあえるよう設計されました。
サッポロビール工場の土台を支えた松杭がギャラリーの
床材として再利用されています。
平成 23 年度は、開館 5 周年記念事業として「ものづく
りの街・川口」の再発見と文化芸術での飛躍をテーマに、
春の企画展〈彫刻家 建畠覚造 思考の一端と川口の職人
たち〉及び秋の企画展〈川口の匠〉を開催しました。
アトリア館内図
展示室 A:77.5㎡/壁面の長さ 計 29.1m
展示室 B:77.5㎡/壁面の長さ 計 29.1m
スタジオ:195㎡/壁面の長さ 計 21.2m
ピクチャーレールの高さ:全室 4.8m
■展示室 Exhibition Space
だれもが気軽に立ち寄れる企画展示や市民の方の美術作品発
表の場です。天井高5mある空間で作品発表や鑑賞を楽しむ
ことができます。可動璧により2室に分けられ、小品から大
型作品までさまざまな展示が可能です。
■スタジオ Studio
ワークショップや講座などさまざまな美術活動を行う場所で
開館 5 周年事業のロゴマーク
名前の由来
「アトリア」とは、アート、アトリエ、リリアに由来す
す。屋外との一体感をもつこの空間は創作活動の幅を大きく
広げます。
■ホワイエ/ウッドデッキ Foyer/Wood Deck
アートパークの景色と喫茶をたのしみながら休憩できる場所
です。また、ウッドデッキはワークショップなどの活動の場
にもなります。
る造語であり、施設が美術活動をとおした市民の憩いの
場となるようにとの願いが込められたものです。
平成 17 年 8 月に名称を募集。全国 46 都道府県から寄せ
られた 1,649 通(市内からは 799 通)の応募のなかから
厳正なる抽選の結果「アトリア」が愛称として採用され
ました。
2
3
関 連 イ ベ ント
春の企画展
彫刻家
建畠覚造
アトリア開館 5 周年記念事業第1弾
思考の一端と川口の職人たち
▶2011年4 月16日(土)— 5 月29日(日)観覧料:300円
協力: 株式会社協伸ハイテック/株式会社ローザ
彫刻ウォーク&
クイズラリー
告知ポスター
『鑑賞ガイド』
深い関係のあった川口の
職人へのインタビューや
作家本人の制作にかける
言葉、
(株)協伸ハイテッ
クが制作を手掛けた全モ
ニュメント作品を収掲し
ました。
川口駅周辺の彫刻作品をより深く鑑賞してもらうために、
彫刻のクイズラリーを開催しました。
開催日/4 月 24 日(日)13 : 00~15 : 00
参加者/小学 3 年生~一般 12 人
講師名/長谷川 善一 ( 彫刻家 )
参加費/500 円
販売価格:200 円
A4 判/16 ページ/カラー
戦後日本に抽象彫刻を確立し、生涯をかけて現
代彫刻界の第一線で活躍した建畠覚造。その活
手で見てドキドキ
感じてワクワク
動の陰には川口市の職人たちとの知られざる深
いつながりがありました。本展では、晩年まで
彫刻の素材や形の面白さを知ってもら
うために、川口西公園内の彫刻に触れ
てじっくり鑑賞しました。
開催日/4 月 30 日
(土)13 : 00~14 : 30
参加者/小学生以上の 2 人組 16 人
講師名/岡宮紀秀
(美術鋳造家)
参加費/500 円
精力的に制作されたシリーズ作品「WAVING
FIGURE 」や、原型を手掛けたマネキンやその
デッサン、野外彫刻の図面やマケット(模型)
を通じて、絶えず繰り返された作家の思考の一
端と川口の職人たちとの関係を紹介しました。
たて
はた
かく
ぞう
建畠覚造
彫刻家(1919—2006 年)
東京美術学校(現・東京藝術大学)在学時より新文展で特選と
なるなど若い時期から期待される。1953 − 55 年にフランスへ留
学。サロン・ド・メなど多くの展覧会で評価を得て帰国。1950
年代より日本の抽象彫刻のパイオニアとして活躍。1966 年から
多摩美術大学彫刻科教授として後進を指導した。高村光太郎賞、
中原悌二郎賞、長野市野外彫刻賞、ヘンリー・ムーア大賞展特別
優秀賞、芸術選奨文部大臣賞、文化功労者顕彰など受賞多数。
《Piled Cone》( 多摩美術大学野外彫刻 )
マケット 2004 年
(株)協伸ハイテック蔵
音の色や形をかこう
「マネキン FWS-1 シリーズ」
原型作成/1985 年ごろ
(株)ローザ蔵
《WAVING FIGURE》
(川口西公園野外彫刻)
ステンレススチール/1992 年
4
目には見えないけれど体で感じる、風、光、木のそ
よぎ、鳥の声などをいろんな色や形で描きました。
開催日/5 月 14 日(土)13 : 00~14 : 30
参加者/小学 3 年生~中学生 8 人
講師名/早川聡子(美術家)
参加費/500 円
=ワークショップ・体験講座 =ギャラリートーク
建畠覚造野外彫刻バスツアー
県内にある建畠覚造の野外彫刻をバスでめぐりました。
不思議な形の魅力や制作時のエピソードを講師より伺いました。
開催日/5 月 22 日(日)10 : 00~16 : 00
参加者/一般 26 人
講師名/石井厚生 ( 彫刻家・多摩美術大学教授 )
渡邉政雄((株)協伸ハイテック代表 )
参加費/500 円
5
関 連 イ ベ ント
夏休みのアトリア
ワンダートリップ
~ふしぎな旅~
コージズキンランド展とアトリア・ワークショップ
巨大船アトリア号をつくろう
告知チラシ
事前に集めた船の設計イメージを元に、親子で力を
合わせて乗れて遊べる巨大船をつくりました。船の
中にはイメージ画や模型を展示するミニギャラリー
もつくりました。
開催日/7 月 16 日(土)10 : 00〜15 : 00 7 月 17 日 ( 日)13 : 30 〜16 : 00
参加者/小学生の親子 12 組
講師名/bibariki(展示職人)
LLP スケット(つながりクリエイター)
参加費/500 円
▶2011年7月16日(土)— 8 月28日(日)
ハッピーツリーをつくろう
夏休みは子どもから大人まで気軽に来て楽しめる参加型の
事前のワークショップで染めた布やオブジェを
素材にしてつくった巨大な木に、自分たちが想
像する生きものやお家をつくって飾りました。
開催日/7 月 24 日(日)13 : 30~16 : 00
参加者/小学生 19 人
講師名/bibariki(展示職人)
LLP スケット(つながりクリエイター)
参加費/500 円
展覧会。今年は絵本作家のスズキコージの絵本原画やライ
ブペインティングで制作したアクリル画、またオブジェ等
を会場いっぱいに展示し、迫力ある空間をつくりました。
スタジオでは常時ワークショップを開催し、来館者がつ
くった個々の造形物をその都度展示していくことで、作品
で彩られたワンダーランドと化しました。
切り絵で万国旗
折り紙を使って切り絵をつくり、どん
どんつなげて万国旗にし、会場を飾り
ました。
開 催 日 /7 月 30 日
( 土 )10 : 00~11 : 00
13 : 00~14 : 00
参加者/はさみが使える子ども~大人
先着 30 人(各回)
講師名/スズキコージ
参加費/500 円
創作体験コーナー
会期中、誰でも気軽に創作体験できる簡単な
無料ワークショップコーナーを用意しました。
スズキコージ
絵本作家/イラストレーター/ミュージシャン
1948 年静岡県浜名郡生まれ。高等学校卒業後上京し、新宿歌舞伎町
などの路上にて作品を発表。堀内誠一に才能を見いだされ、
『平凡パ
ンチ』女性版(現『anan 』
)にてイラストレーターとしてデビュー。
『エンソくん きしゃにのる』
(福音館書店 1987 年)で小学館絵画賞受
賞、
『ガラスめだまときんのつののやぎ』
(福音館書店 1989 年)及び「や
まのディスコ」
(架空社 1989 年)で絵本にっぽん賞など受賞多数。
簡単ステンドグラスで窓を飾ろう!
スズキコージ氏考案の「簡単ステンドグラス」。色画
用紙をはさみで切り、カラーセロファンを貼って、
オリジナルのステンドグラスをつくりました。
切り絵で万国旗 mini
スズキコージ氏考案の「切り絵で万国旗 mini 」。折
り紙を使って切り絵をつくり、どんどんつなげて万
国旗にしました。
森をつくろう
色画用紙を手でちぎり、クレヨンを使って、みんな
で深い森をつくりました。ハサミを使えない小さな
子でも参加できました。
魚のむれをつくろう
『ブラッキンダー すてきな船で
しゅっぱつ!しゅっぱつ!』
絵本原画/2008 年
6
色画用紙を切って魚をつくり、スタジオの壁面に魚
のむれをつくりました。釣り堀も出現し、磁石のつ
いた釣竿で魚釣りも体験できました。
お面をつくろう
ダンボールで不思議なお面をつくり、完成したお面をつけてアトリアの
周りをパレードしました。
開催日/7 月 31 日(日)10 : 00~14 : 00
参加者/小学生~大人 27 人
講師名/スズキコージ
参加費/500 円
=ワークショップ・体験講座 =ギャラリートーク
とうめいな楽器を
つくろう
音のでる仕組みを学び、とうめい
な管を使ってオリジナルの横笛(フ
ルート)をつくりました。
開催日/8 月 7 日(日)13 : 30~16 : 00
参加者/小学 4~6 年生 16 人
講師名/中川 隆(木管楽器製作)
参加費/500 円
7
秋の企画展
川口の匠
アトリア開館 5 周年記念事業第2 弾
▶2011年10 月6日(木)— 11月20日(日)
「まち×匠×アート」をキーワードに、特に文化芸術に関わる仕事に情熱
を持って取り組んでいる 12 人の匠を紹介した展覧会。匠のこれまでの歩
みやその高い技術、生み出された作品の魅力などを、作品や道具、写真や
記録映像を交えて分かりやすく展示し、それぞれのものづくりから生まれ
る美と匠たちの魅力を感じていただく内容としました。
いい
づか
ふかし
飯塚 深
告知ポスター
『川口の匠』
ものづくりの街・川口が世界
に誇る 12 人の匠たちを紹介
した本。全国の書店にて発売
しました。
発行:川口市
協力:川口商工会議所
定価:1,500 円(税込)
260 × 201mm/104 ページ/
カラー
額縁製作
(有限会社並木木工所)
おお
はん
や
はる
きち
お
まつ
した
かず
かわ
三代目
植木職人
(有限会社はしど)
き
ざん
松下喜山
川口伝統の挫 木(曲幹)
仕立てを得意としている。
花のオリンピックと言わ
れる、第 5 回国際園芸博
覧会フロリアード野外樹
木部門コンテスト( 2002
年)で金賞受賞。
みや
つか
ふみ
こ
まさ
くに
盆栽鋏をはじめとした精
巧な刃物を製作している。
祖父初代昌国が世に出し
た世界初の盆栽用鋏の製
作技術を今に受け継ぐ。
97 年、川口市産業技術・
技能者大賞受賞。
やま
宮塚文子
父、初代松下喜山の名を
継ぐ錫師。複雑な曲面体
の筒や独自の手法で仕上
げる肌など、つねに新し
い錫器の表現を追求しな
がら茶道具を制作。日本
煎茶工芸協会理事。
株式会社国際貿易に入
社 直 後、 バ ー ビ ー 人 形
のドレス開発担当に抜擢。
1959 年、バービー人形
が世界デビュー。65 年、
結婚を機に独立し川口に
て人形服製造に従事。
関 連 イ ベ ント
すみ
川澄昌国
刃物師
(株式会社昌国)
くじ き
二代目
錫師
(工房喜山)
30 歳でからくりの指南
からくり ず い
本『機巧図黛』と出会い、
江戸からくり人形の再現
に取り組む。現在日本に
数人しかいないからくり
人形師。国内をはじめ海
外で作品展示など精力的
に行う。
ばやし ひろ
尾林弘一
長火鉢や文机など伝統あ
る江戸指物を制作してい
る。2003 年、 伝 統 的 工
芸品産業振興協会功労者
褒 賞 を 受 賞。09 年、 瑞
宝単光章者を受章。経済
産業大臣認定伝統工芸士。
みつ
からくり人形師
(からくり人形工房スタジオぎえもん)
こう
江戸指物師
(大渕木芸工房)
父、泉に師事し木地師と
なり額縁を製作している。
1982 年、磯谷商庖3代目
長尾康吉氏に額縁の様式
を学ぶ。97年、第13回東
京都伝統工芸後継者展に
て後継者都知事賞受賞。
半屋春光
ぶち
大渕浩吉
の
まさ
ゆき
山野正幸
バービーのドレス制作
和竿職人
(竿昭作)
二代目竿昭作。伝統ある
川口和竿の次代を担う職
人。竹の素材感を生かし
た作風を初代から受け継
ぐ。タナゴ、クロダイ竿
をはじめ、細さと強さを
併せ持つ竿づくりに定評
がある。
たけ
わき
えい
く
※1
ろう
竹脇榮九郎
美術鋳物師
(有限会社竹脇美術鋳造)
ま
ね
古来の鋳造法、真土型鋳
造で数々のブロンズ像を
生みだす。原型の肌に忠
実であろうとする緻密で
確実な技術に、佐藤忠良、
柳原義達ら著名な彫刻家
から支持を受けてきた。
よし
ざわ
ひろ
ひさ
吉澤広寿
造形物制作
(株式会社ラッキーワイド)
屋内外ディスプレイ・広
告・テレビセット等に伴
う立体造形など、FRP
を中心とした特殊美術造
形を制作。村上隆など国
内外で活躍するアーティ
ストの作品を数多く手掛
けている。
にし
こう
ざぶ
ろう
西 耕三郎
染め師
(西染色工房)
江戸型染の染め師。屋号
は「更繁」
。先代の父か
ら江戸時代の型を数千点
近く受け継ぐ。独自の型
こ けち
染手法である糊纈を考案
し、着物を主とした染色
に打ち込む。
わた
なべ
まさ
お
渡邉政雄
※2
金属加工
(株式会社協伸ハイテック)
彫刻家建畠覚造の川口時
代の作品制作を支えた職
人で、モニュメント制作
を数多く手がける。また
回転アームを独自に開発
するなど、精密な金属加
工技術と柔軟な発想を併
せ持つ。
※ 1 佐藤忠良《冬の像》1985 年 写真出展:
「ある造形化の足跡 佐藤忠良展」世田谷美術館/2010 –11 年 photo:上野則宏
※ 2 建畠覚造《WAVING FIGURE》1992 年
〈川口の匠〉トークセッション
本展で紹介する匠たちの高い技術やその分野の奥深さを専門的な
見地を交えたトークセッション形式で紹介しました。
江戸指物師に学ぶマイ箸づくり
伝統の技を学びながら夫婦箸をつくりまし
た。カンナの切れ味を体感し、手づくりのお
箸の使い心地を味わいました。
開催日/10 月 30 日(日)13 : 30~16 : 00
参加者/一般 ペア 8 組
講師名/大渕浩吉(江戸指物師)
参加費/1,000 円(1 人)
手ぬぐいを染めよう
型染めの技法を学びオリジナル
の型をつくって、手ぬぐいを染
めました。
photo(3 点):上野則宏
8
開催日/10 月 15 日(土)
10 : 00~16 : 30
参加者/小学 5 年生~一般
17 人
講師名/西 大三(染色家)
参加費/500 円
=ワークショップ・体験講座 =ギャラリートーク
第1回
「額縁—絵画を演出する名脇役をつくる」
西洋絵画の保存において額縁が果たす役割は大きく、飯塚氏の技術に寄り添いその
保存・修復を行っている修復家を迎え、絵画と額縁の関係について紹介しました。
開催日/10 月 9 日(日)13 : 30~15 : 30
参加者/一般 36 人
講師名/飯塚 深(額縁製作)・石井 亨(絵画修復家)
参加費/300 円
第2回
「バービードレス誕生秘話」
バービー人形の最初期のドレス制作に携わった宮塚氏。人形研究家を迎えて知られ
ざるバービードレス誕生の秘話を語っていただきました。
開催日/11 月 6 日(日)13 : 30~15 : 30
参加者/一般 40 人
講師名/宮塚文子(バービーのドレス制作)・渡辺純子
(人形研究家)
参加費/300 円
9
教育連携企画
新春企画
アートな年賀状展 2012
第6回
アーティスト・イン・スクール
▶2012年1月7日(土)— 1月22日(日)
川口の未来をデザインしよう!
齋藤善子(デザイナー)×川口市立幸並中学校(1 年生 176 人)
応募いただいたすべての年賀状を展示するアートな年賀状展。今年
▶2011年11月10日(木)— 11月20日(日)
[授業期間/2011年7 月中旬~11月]
『第 6 回 アーティスト・イン・スクール 2011 報告書』
生徒の活動や成長の様子を記録しました。開催校の担当教
員の所感も掲載し、今後の学校教育・美術教育を考える資
料としました。
主催: 川口市教育委員会
協力: 株式会社ラッキーワイド/有限会社並木木工所/西染色工房/株式会社昌国/スタジオぎえもん/
川口市商工会議所/伊藤鉄工株式会社/有限会社原田木型製作所/有限会社トコーモデル
告知ポスター
で 5 年目をむかえ、子どもから大人の作品まで手づくりの味わいあ
る年賀状 667 点を展示しました。また、週末にはさまざまなお正月
あそびを行いました。
A3 判/中折/カラー
教育の現場にアーティストが入っていくことで開花さ
れる、子どもたちの自由な発想と無限の表現力を育て
ることを目的とする教育機関連携事業。アーティスト・
デザイナーが講師となり、2~3 カ月かけて授業を行
い、特別な時間を過ごします。今年度は初の試みとし
てデザイナーを講師に起用。秋の企画展と連動し、自
身が生きる地域を学びながら、未来の街を題材に「考
える力」を育む授業を展開しました。
■アーティスト・イン・スクール事業について
川口市では平成 15 年度から市内の学校にアーティストを派遣
し、教育現場で作品を公開制作してきました。平成 18 年度か
らはアトリアが担当となり、アーティストが市内の学校で特別
授業を行い、児童・生徒とともに作品を制作しています。この
特別授業は一般公開され、その成果をアトリアに展示し、広く
市民の方々にご観覧いただいております。
さい
とう
よし
こ
齋藤善子
デザイナー
KAWAGUCHI i-mono HOTPAN シ リ ー ズ を は じ め、
生活用品から商業機器のデザインまで幅広く活躍する
デザイナー。デザインは「人」と「技術」をつなぐ「コ
トづくり」や「モノづくり」と考え「ミライを創造す
るデザイン」をテーマに活動。KaB DESIGN INC. 代表。
お正月あそびコーナー
各クラスのテーマ
1組
2組
3組
4組
5組
週末には、当日参加できる無料のお正月あそびコーナーを用意しました。
みんなで楽しむお正月あそび
羽つき
堅いムクロジの実を使って、羽つきの羽を
つくってあそびました。
開催日/1 月 8 日(日)14 : 00~16 : 00
参加者/子ども~一般 32 人
講師名/アトリアスタッフ
「立体」
で
未来をデザインする
20 年後の川口に置かれる
モニュメントを
デザインしよう!
1 組は立体をテーマにデザイン
ワーク。街の未来はどのように
なるのかを考えるために、川口
の未来を象徴するモニュメント
を考えました。班ごとに発泡ス
チロールをつかって 1/10 サイズ
ほどの模型を制作しました。
10
「平面」で
未来をデザインする
20 年後の川口を
みんなで描こう!
2 組は平面をテーマにデザインワ
ーク。未来の川口の街を描くと
いう課題が出され、どのような
街になっているのかディスカッ
ションを通し、絵を描きました。
最後には全員の絵をつなげて未
来の川口の街を表現しました。
「色」で
未来をデザインする
20 年後のプロダクト
色で未来を
デザインしよう!
3 組は色をテーマにデザインワー
ク。染め師・西染色工房の西氏
をゲストとして招き、未来をイ
メージする「色」を見つけ、染
めた布からプロダクト商品を考
えました。
「行為」で
未来をデザインする
20 年後の道具を
デザインしよう!
4 組は行為(道具)をテーマにデ
ザインワーク。過去・現在の様々
な道具をスライドで見て、それ
らの役割を考えました。20 年後
にはどのような道具があるのか
アイディアを発表し合いました。
「動き」で
未来をデザインする
20 年後のエネルギーを
デザインしよう!
5 組は動き(エネルギー)をテー
マにデザインワーク。からくり
人形師・スタジオぎえもんの半
屋氏をゲストとして招き、から
くりの仕組みから未来エネルギ
ーまで学びました。グループで
アイディアを出し合い、動くオ
ブジェを作りました。
みんなで楽しむお正月あそび
おおきなかるた
みんなで楽しむお正月あそび
凧あげ
ビニール袋と和紙を素材に凧をつくり
ました。好きな絵柄を描いて、アトリ
ア前のアートパークで凧あげをしました。
開催日/1 月 14 日(土)14 : 00~16 : 00
参加者/子ども~一般 37 人
講師名/アトリアスタッフ
=ワークショップ・体験講座 =ギャラリートーク
オリジナルの巨大かるたをつくりまし
た。最後にはみんなで「かるた大会」
を行いました。
開催日/1 月 21 日(土)14 : 00~16 : 00
参加者/子ども~一般 15 人
講師名/アトリアスタッフ
11
公募展
公募展
川口の新鋭作家展
第2 回
川口の新鋭作家展
二次審査
▶2012年2月24日(金)— 3 月18日(日)
新進作家を発掘し広く紹介する公募展。昨年の審査で優秀者に選ば
告知ポスター
れた美術家・羽山まり子と彫刻家・後藤雅樹が 1 年間の準備期間を
経て作品を展示・発表しました。
(公開プレゼンテーション審査)
応募要項
▶2012年2月24日(金)— 3 月18日(日)
次年度の新鋭作家展を選出するための二次審査。一次審査を通過し
た 20 名がプレゼンテーション形式で作品や資料などを展示しまし
た。優秀者には青木聖吾と遠藤研二が選ばれました。
《肉体へ回帰せよ/Return to flesh》2012 年 Photo©Ken KATO
はや
ま
こ
《 星のタネ 》2012 年 Photo©Ken KATO
ご
とう
まさ
き
羽山まり子
後藤雅樹
1983 年生まれ。2010 年女子美術大学大学院修士課
程修了。08~10 年〈ワタラセ・アート・プロジェ
クト〉(群馬、栃木)などでは作品発表に加え企画・
運営に携わるなど、滞在・プロジェクト型の作品を
展開している。近年では、身近な社会の深層を探る
インスタレーションを発表。
1980 年生まれ。2006 年金沢美術工芸大学大学院修
士課程鋳金専攻修了。06、09 年〈個展〉すどう美
術館(東京、神奈川)、08、09 年アートフェア〈 art
KARLSRUHE 〉(ドイツ)など国内外で発表してい
る。彫刻の原点に立ち返るようなダイナミックな作
品を展開している。
美術家
彫刻家
審査員
まえ
やま
ゆう
じ
前山裕司
埼玉県立近代美術館主席学芸主幹
埼玉県立近代美術館の企画展を担当。〈勅使河原宏展〉
(2007 年)
、
〈ロシアの夢 1917−1937〉
(2009 年)など。現
代美術に関する企画展で若手作家の発掘も行いながら、ガ
イド・ボランティアの立ち上げなど美術館の教育普及にも
力を注ぐ。
と
や
しげ
お
戸谷成雄
彫刻家・武蔵野美術大学教授
2000 年光州ビエンナーレアジア賞、2009 年紫綬褒章受章
など、日本を代表する彫刻家として国内外で高い評価を得
ている。現代アーティストや評論家の育成にも力を入れて
おり〈所沢ビエンナーレ 引込線〉では実行委員を務める。
関 連 イベ ン ト
みなみ しま
美術評論家・女子美術大学教授
アーティスト・トーク
第 53 回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館コミッショナー、
プラハ・トリエンナーレ 2008 キュレーターを歴任するほ
か、旧共産圏の現代美術の研究を中心に、美術史の読み直
しを行なう。2009 年「西洋美術振興財団学術賞」受賞。
著書に評論集『豚と福音』など。
出展作家が作品に込めた想いや制作秘話、そして
これからの展望について話をしました。
開催日/3 月 11 日
(日)
14 : 00〜15 : 00
参加者/一般 40 人
12
ひろし
南嶌 宏
=ワークショップ・体験講座 =ギャラリートーク
授賞式の様子
13
夏休みワークショップ
ワークショップ
画家になろう 講師の作品を鑑賞した後に混色を学び、1~2 年生は絵具あそびをしてから作品を仕上げました。
3~6 年生は 8 号のキャンバスに下地づくりをしてから、アクリル絵具で自由に絵を描きました。
年間を通して子どもから大人まで楽しめるさまざまなワークショップを企画しています。
開催日/8 月 26 日(金)10 : 00~12 : 30 14 : 00~17 : 30
参加者/午前の部=小学 1~2 年生 23 人 午後の部=小学 3~6 年生 20 人
講師名/伊藤泰雅(画家)八尋祐美(画家)沼野伸子(画家)
参加費/500 円
講師はそれぞれの分野で活躍しているアーティストやデザイナーが講師を務めます。
クラフト作家になろう 石膏でオブジェをつくるチームと、和紙でオブジェをつくるチームに分かれてクラフト作品をつくり
ました。
〈はじめましてピーちゃん展〉関連ワークショップ
めましてピーちゃん展〉に関連したワークショップを行いました。
開催日/8 月 27 日(土)10 : 00~15 : 00
参加者/小学生 30 人
講師名/樋勝朋巳(版画家)宗高美恵子(造形教室主宰)
参加費/500 円
みんなでピーちゃん自動車をつくろう! おもちゃ作家になろう
開催日/6 月 4 日
(土)13 : 00~16 : 00 6 月 5 日
(日)10 : 00~15 : 00
参加者/小学生~一般 10 組
講師名/エンドウ キヨシ
(イラストレーター・空間プロデューサー)
参加費/500 円
開催日/8 月 28 日(日)10 : 00~12 : 30 14 : 00~17 : 30
参加者/午前の部=小学 1~2 年生 17 人 午後の部=小学 3~6 年生 23 人
講師名/堤 壮太郎(クラフト作家)今出央介(クラフト作家)
参加費/500 円
(エンドウ キヨシ/木土水)の発行記念として開催された〈はじ
絵本『はじめましてピーちゃん』
1~2 年生は木端からいろいろな形を連想し、オブジェや動くおもちゃをつくりました。3~6 年生は
からくり仕掛けを取り入れたおもちゃを制作しました。
実際に動くペダルカーの脚の部分を土台にして、思いつくまま色を塗った端材を組み立て、実際に動
く車をつくりました。来館者も乗車できました。
すきなもの箱をつくろう!
自分の好きなものを箱の中に描いたり、工作して、素敵な「すきなもの箱」をつくりました。完成し
た作品は会場に展示しました。
親子でつくるワークショップ
手づくりの和紙でつくる年賀状
開催日/6 月 11 日
(土)10 : 00~12 : 00 14 : 00~16 : 00
参加者/年中~一般 午前の部= 15 人 午後の部= 14 人
講師名/エンドウ キヨシ
(イラストレーター・空間プロデューサー)
参加費/500 円
こうぞ
楮から和紙を漉き、毛糸や色紙でコラージュして年賀状をつくりました。紙が人の手によってつくられている
ことを知るワークショップとなりました。完成した作品は〈アートな年賀状展2012 〉で展示しました。
開催日/11 月 26 日(土)13 : 00~16 : 00
参加者/小学生 23 人
講師名/森田千晶(和紙作家)
参加費/500 円
描く・つくるワークショップ
音のなる大切なたまご 手漉き和紙でつくる白いモビール
開催日/6 月 12 日
(日)13 : 30~16 : 00
参加者/小学生 25 人
講師名/小原 馨
(美術家)
参加費/500 円
開催日/11 月 27 日(日)10 : 00~16 : 00
参加者/小学 4 年生~一般 17 人
講師名/森田千晶(和紙作家)
参加費/500 円
アトリアデビュー★絵具であそぼう ?謎の地上絵? アトリアに出現!
スチレンボードを自分の好きな形に切って手漉きの型をつくり、和紙を漉いてオリジナルの白いクリ
スマスモビールをつくりました。
トイレットペーパーやボンド、のりをつかって紙粘土をつくり、風船のまわりにつけて、色と音が楽
しめるたまごをつくりました。完成した作品は「夏休みのアトリア」の会場に展示しました。
全員で協力しながら、未来へのメッセージをこめた地上絵を砂糖や小麦粉などで描きました。完成
後、会場を暗くし、さまざまな角度から眺め、深く作品を鑑賞しました。
ワークショップに初めて参加する未就学児(年中、年長)向けのワークショップ。 海、山、空、太
陽をイメージしながら 5 mもの布に大きな刷毛やローラーで色をつけて楽しみました。完成した作品
は「夏休みのアトリア」の会場に展示しました。
開催日/12 月 10 日(土)13 : 30~16 : 00
参加者/年中~小学 2 年生の親子ペア 15 組
講師名/新生呉羽(舞踊家・美術家)
参加費/500 円
開催日/6 月 18 日
(土)10 : 30~12 : 00
参加者/年中・年長 20 人
参加費/500 円
※このワークショップは、アトリアサポートスタッフによって企画立案されました。
ティピーテントをつくろう! 遊牧民の暮らしを想像しながら、親子でオリジナルテントをつくりました。完成した作品は「夏休み
のアトリア」の会場に展示しました。
開催日/6 月 19 日
(日)13 : 30~16 : 30
参加者/小学生以上の親子 16 組
講師名/アトリアスタッフ
参加費/500 円
春休みワークショップ
熔接ガール 鉄や金属を溶接してメタルオブジェをつくろう!
鉄をも溶かす熱き思いの女子があつまり、鉄の特徴を活かしたユニークな作品をつくりました。講師
の彫刻作品も展示しました。
開催日/3月 24 日(土)10 : 00~16 : 00 3 月 25 日(日)10 : 00~16 : 00
参加者/中学生以上の女性 8 人(各回)
講師名/児玉士洋(金属彫刻家・東京造形大学講師)
参加費/500 円
キッズパスポート限定ワークショップ
14
●アトリアサポートスタッフ
●キッズパスポートとは?
ワークショップや講座、展覧会やイベントのサポートをするボラ
ンティアスタッフとして42 人が登録し活動しています。アトリア
はサポートスタッフの力強くあたたかい協力のもとに運営してい
ます。
アトリアのワークショップに 5 回以上
参加してくれた子どもに発行するパ
スポート。年に1~2 回の限定ワーク
ショップに招待しています。
みんなでクリスマスリースをつくってあそぼう!
クリスマスリースについての話を聞いた後、木の実や小枝、ハギレなどをつかってオリジナルのリー
スをつくり、アトリアを彩りました。
開催日/12 月 3 日(土)10 : 00~12 : 00 13 : 30~16 : 00
参加者/キッズパスポートをもっている人 49 人
講師名/アトリアスタッフ
参加費/無料
15
気軽に楽しくものづくり体験
連携事業・地域連携事業
大人が楽しくものづくりを体験できる講座です。専門家を講師に技法を学び、じっくり
作品に取り組みます。
鋳造でつくるアクセサリー
ワックス原型・鋳型制作・流し込みまでを 2 日間かけて本格的に体験し、ピューター(錫合金)素材の
オリジナルアクセサリーをつくりました。
開催日/12 月 4 日
(日)10 : 00~16 : 00 12 月 11 日
(日)10 : 00~16 : 00
参加者/高校生以上 12 人
講師名/赤岩千春
(鋳金作家)
参加費/2,000 円
はじめてのひな人形(立雛)づくり
春の節句「雛まつり」を楽しんでいただくために開催した講座。講師がつくった原型に布や和紙を飾
り付け、オリジナルのひな人形
(立雛)
をつくりました。
開催日/2 月 4 日
(土)10 : 30~16 : 00
参加者/一般 15 人
講師名/水谷朋子
(人形作家)
参加費/1,500 円
共催展
第6回
川口市美術家協会選抜展
▶2011年6 月22日(水)— 7月3日(日)
主催: 川口市美術家協会
川口市美術家協会の各
部門から選抜された会
員の秀作展です。今年
度 は、 日 本 画 11 点・
洋画 30 点・彫刻 15 点・
工 芸 14 点・ 書 33 点・
写 真 22 点、 計 125 点
を展示しました。
共催展
水道ポスターコンクール優秀作品展
やさしい美術鑑賞講座
研究者やアーティストを講師に招いて行う講座です。作品をスライドで見ながら話を聞き、
ポイントをおさえることで初心者から愛好家まで楽しめます。
やきもの 日本編—伊万里焼・鍋島焼を中心に—
生活の中で身近にある「やきもの」
。古くから日本各地で発展してきたその歴史を、日本初の磁器
「伊万里焼」を中心にして、周辺世界との関係から振り返りました。
開催日/第 1 回 「日本初の磁器・伊万里焼ができるまで」
6月1日
(水)
第 2 回 「伊万里焼の歴史と魅力」
6月8日
(水)
第 3 回 「鍋島焼の歴史と魅力」
6 月 15 日
(水)
参加者/一般 第 1 回= 85 人 第 2 回= 94 人 第 3 回= 88 人
講師名/杉谷香代子
(戸栗美術館 学芸員)
参加費/300 円
13 : 30~15 : 30
13 : 30~15 : 30
13 : 30~15 : 30
やきもの 世界編—ヨーロッパと中国・朝鮮—
6 月の日本編に引き続き、やきものをテーマに開催。ヨーロッパと中国・朝鮮で特徴のある陶磁器が
誕生した背景や鑑賞のポイントなどを紹介しました。
開催日/第 1 回 「コーヒー・紅茶とヨーロッパのやきもの」
11 月 23 日
(水・祝)
第 2 回 「ヨーロッパ磁器の王女たち」
11 月 30 日
(水)
第 3 回 「中国・朝鮮の陶磁器」
12 月 7 日
(水)
参加者/一般 第 1 回= 34 人 第 2 回= 41 人 第 3 回= 33 人
講師名/第 1 回・第 2 回=大平雅巳
(西洋陶磁史家)
第 3 回=杉谷香代子
(戸栗美術館 学芸員)
参加費/300 円
13 : 30~15 : 30
13 : 30~15 : 30
13 : 30~15 : 30
仏像
仏像彫刻の制作過程を実演を交えて紹介したり、市内に古くから残る仏像を実際に鑑賞するなど、
昨年度からさらに一歩進んで、仏像の魅力に迫る内容となりました。
開催日/第 1 回 「仏像彫刻のいろは」
3 月 20 日
(火・祝)
第 2 回 「川口の仏像めぐり」講義 3 月 21 日
(水)
第 3 回 「川口の仏像めぐり」バスツアー 3 月 28 日
(水)
参加者/一般 第 1 回= 71 人 第 2 回= 47 人 第 3 回= 24 人
講師名/第 1 回=義村 幸
(仏像彫刻家)
第 2 回・第 3 回=宮澤やすみ
(仏像コラムニスト)
参加費/第 1 回・第 2 回= 300 円 第 3 回= 1,000 円
16
13 : 30~15 : 30
13 : 30~15 : 30
10 : 00~16 : 00
共催展
祈り…今
—埼玉の気鋭作家による—
▶2011年9 月13日(火)— 9 月25日(日)
主催: 川口市/NPO 法人アートコア・川口/埼玉新聞社
協賛:野村證券株式会社川口支店
東日本大震災の被災地に対して文化芸術を
通した復興支援活動として、埼玉に活動の
拠点を置く 5 人の芸術家が、「被災地への
思い、慈しみの祈りを込めて川口から元気
を届ける」ことを目的に開催しました。
出展作家:吉岡正人/岡村桂三郎/寺久保文宣/
青木邦眞/佐藤裕一郎
共催展
アート@つちざわ プレビュー展
▶2011年8 月31日(水)— 9 月11日(日)
▶2011年9 月1日(木)— 9 月11日(日)
主催: 川口市水道局
主催: 街かど美術館実行委員会
地域連携事業
地域連携事業
Saitama Art Platform 形成準備事業
まち×匠×アート
▶2011年10 月5日(水)— 11月20日(日)
ものづくりの街・川口に息づくさまざまな文化や歴史をアートの
視点で再発見することを目的に、川口を象徴するアートスペース
で空間を活かした展覧会やイベントを開催しました。
工場と銭湯 ―川口へのオマージュ―
開催日/10 月 5 日(水)~10 月 10 日(月・祝)11 : 00~19 : 00
会 場/KAWAGUCHI ART FACTORY(川口市元郷)
川口を象徴する工場と銭湯。昭和 30~40 年代頃の工場や銭湯の写真や当時の住宅
地図などを展示。(入場者数 63 人)
関連イベント=銭湯のある街歩き 講師名/町田 忍(庶民文化研究家)
川口暮らふと
▶2011年10 月23日(日)
主催: ふらりあーと川口実行委員会
協力:メディア・セブン/アリオ川口
アトリア前のアートパーク
にて、手しごとにこだわる
つ く り 手 約 120 組 の 作 品
展示と販売を行うクラフト
マーケット。約 8,000 人も
の来場者で賑わいました。
未来の靴 ―モノ・ヒト・コト―
開催日/11 月 4 日(金)~11 月 19 日(土)11 : 00~19 : 00
会 場/GRENSTOCK(川口市芝)
靴生産の歴史の長い地区にある靴工房で、応募された未来の靴を実際に制作して発
表しました。(入場者数 103 人)
しあわせを運ぶ人形たち
開催日/11 月 8 日(火)~11 月 20 日(日)11 : 00~19 : 00
会 場/masuii R.D.R gallery(川口市本町) 「バービー」
「津軽こけし」「市松人形」「ルピータ」「からくり人形」など、各国の
文化や世相を鮮明に映し出す人形を展示。(入場者数 112 人)
関連ワークショップ=メキシコの伝統人形「ルピータ」をつくろう
講師名/カロリナ・エスパラゴサ(美術家)
地域連携事業
kawaguchi furari art 2012
▶2012年3 月1日(木)— 3 月31日(土)
主催: ふらりあーと川口実行委員会
協力:川口市立中央図書館/カフェふらっと
「アートを観て・買って・
楽しもう」という主旨のも
と、川口市内のギャラリー
やアートスタジオなどが 3
月中に展覧会やイベントを
開催。特別アートマップを
配布しました。
17
教育機関関連
川口市小・中・高校硬筆展覧会
▶2011年7月6日(水)— 7 月10日(日)
川口市小・中・高校書きぞめ展覧会
▶2012年2月8日(水)— 2月12日(日)
主催: 川口市教育委員会
児童・生徒の書写、書
道教育の振興を図るた
めに毎年開催。各校の
優秀作品並びに県展覧
会出展・入選作品を一
堂に展示しました。
教育機関関連
川口市立小・中・高校合同中央作品展
▶2012年1月25日(水)— 1月29日(日)
主催: 川口市教育委員会
「郷土を描く児童生徒
美術展」および「身体
障害者福祉のための児
童生徒美術展」での特
選作品や、市内絵画コ
ンクールなどの優秀作
品、授業の実践作品を
展示しました。
事業件数と入館者数
企画展
共催展/地域連携/教育機関連携
事業名
開催日数(日)
入館者数 ( 人 )
事業名
開催日数(日)
入館者数 ( 人 )
春の企画展 彫刻家 建畠覚造
38
1,089
第 6 回 川口市美術家協会選抜展
11
1,361
夏休みのアトリア ワンダートリップ
38
10,374
川口市小・中・高校硬筆展覧会
5
5,288
秋の企画展 川口の匠
40
6,356
(10)
(1166)
アートな年賀状展 2012
14
川口の新鋭作家展
21
151
22,016
第 6 回アーティスト・イン・スクール
計
水道ポスターコンクール優秀作品展
11
767
アート@つちざわ プレビュー展
10
324
2,070
祈り…今
12
1,012
2,127
川口市立小・中・高校合同中央作品展
5
1,720
川口市小・中・高校書きぞめ展覧会
5
4,164
中学生のART CLUB 展
4
890
63
15,526
ワークショップ・講座
計
区分
件数
(件)
ワークショップ
開催日数(日)
参加人数 ( 人 )
29
31
3
4
53
やさしい美術鑑賞講座
12
12
619
計
44
47
1,330
気軽にたのしくものづくり体験
658
施設使用件数(貸館事業)
告知ポスター
利用内容別
施設使用料
利用内容
「布・色・リズム染彩画展」
キルトスペース コットンファクトリー 10th Anniversary 展
第 5 回 キルト彩布遊 “Landscape Flowers”
教育機関関連
中学生のART CLUB展
—美術と音楽の響和—
▶2012年2月16日(木)— 2月19日(日)
主催: 川口市教育委員会
市内中学校 17 校の美
術部および文化部の活
動発表と、7校の吹奏
楽部や合唱部などの演
奏 を 行 い ま し た。 グ
ループ制作やアニメー
ション作品など工夫を
凝らした作品を数多く
展示しました。
関連イベント=作品鑑賞と
音楽のコラボレーション
日時/2 月 18 日
(土)
19 日
(日)
教育機関関連
中学生スクールウィ~ク作品展
▶2011年8 月24日(水)— 9 月11日(日)
展示室区分
利用日数(日)
参加人数 ( 人 )
6
277
展示室 A
6
763
展示室 A
左記以外
10,000 円
15,000 円
展示室 B
6
614
展示室 B
10,000 円
15,000 円
展示室 A・B
6
309
スタジオ
20,000 円
30,000 円
銅板アート展 −癒しの扉 2−
展示室 A・B
6
170
小学生身近な生き物絵画コンクール展示会
展示室 A・B
6
2,811
690
川口市小学生図画コンクール入賞作品展
展示室 A
6
描く・染める・仕立てる −Tsukada PRODUCTS の小物たち−
展示室 A
6
221
市内中学校の美術部お
よび文化部を対象とし
たアーティストとの
ワークショップ成果展。
日頃学校では体験でき
ないアーティストとの
制作や交流を行いまし
た。期間中は、2人の
アーティストの作品も
展示しました。
第 7 回 青木東・絵画クラブ 2011年作品展
展示室 B
6
350
関連ワークショップ
駅伝絵巻泥ドローイング
開催日/8 月 24 日
(水)10 : 00~15 : 30
参加校/安行中学校・安行東中学校・神
根中学校・北中学校の有志 38 人
講師名/白濱雅也
(美術家)
土と卵で絵具をつくり、6 つのグループ
で駅伝のようにリレーしながら大きなド
ローイング作品をつくりました。その中
からそれぞれのグループごとにストー
リーをつくり発表しました。
使用料(1日あたり)
市内在住・在勤・在学
日本美術専門学校 センバツ作品展 2011
主催: 川口市教育委員会
講師名/白濱雅也
(美術家)
木谷安憲
(美術家)
施設区分
展示室 A
展示室 A・B
6
295
第11回 全国障害者芸術・文化祭埼玉大会「絵画公募展」
ART SALAD 6 人展
スタジオ
6
496
第 3 回 銀の虹
展示室 B
6
266
第12 回 図工教室 ∞ infinito 作品展
スタジオ
5
925
工房集企画 ワンダータペストリー
展示室 B
6
46
SEAʼSまちかど建築家展 inさいたま
展示室 A・B
5
228
Kazuフォークアート・アクリル画
展示室 A・B
6
485
川口市子ども会書道展 書き初めコンクール
展示室 A
6
560
新田百々枝と仲間たち -和のキルト展-
展示室 A
5
314
絵画二人展
展示室 B
5
317
アトリエK 第一回生徒作品展示会
展示室 A
6
457
展示室 B
6
337
スタジオ
3
576
125
11,507
「宙」個展 −500 歳の魔女−
陶遊 上青木公民館陶芸クラブ作品展
計
平成 23 年度 年間スケジュール
平成 23 年度 アトリアニュース
23 年度の企画展やワークショップなどの情報をコン
パクトにまとめて紹介しています。
隔月毎の企画展やワークショップなどの情報をまとめて紹介しています。
かいてみよう名画 T シャツ
開催日/8 月 25 日
(水)13 : 00~15 : 30
参加校/十二月田中学校・戸塚中学校・
仲町中学校・領家中学校の有志 33 人
講師名/木谷安憲
(美術家)
有名なマティスの名画《ダンス》のシル
エットが描かれたTシャツをデザインし
ました。後半は、大きなシルエットの描
かれたキャンバスに生徒が絵を描き加え
て、コラボレーション作品をつくりました。
18
19
平成 23 年度 川口市立アートギャラリー運営委員会
会長
副会長
委員
委員
委員
委員
委員
黒澤 正
千葉乙郎
齋藤譲一
岩崎 敬
山田たみ子
中村 誠
小出喜代子
川口市美術家協会会長
NPO 法人 アート・コア・川口理事
舞台演出家/千葉商科大学非常勤講師
環境デザイナー/陸先進科学技術大学院非常勤講師
NPO 法人 志民アシストネットワーク代表
埼玉県立近代美術館主席学芸主幹
川口市立北中学校教諭
アートギャラリーの円滑な運営を図るため上記の審議会を置いています。
知識経験者、美術関係者、美術教育機関者より市長が委嘱した 7 名の委員
によって構成し、
任期は 2 年としています。年間 3 回、市長の諮問に応じて、
運営に関する重要事項について調査審議しています。
交通アクセス
JR 川口駅
(京浜東北線)
東口から徒歩約 8 分
開館時間
10 : 00〜18 : 00(入館は閉館の 30 分前まで)
※企画展により土曜日 20 : 00 まで
休館日
毎週月曜日 ※月曜日が祝日の場合はその翌平日
年末年始
(12 月 29 日〜1 月 3 日)
川口市立アートギャラリー・アトリア 平成 23 年度 事業年報
平成 24 年 9 月発行
編集・発行
川口市立アートギャラリー・アトリア
〒 332-0033 埼玉県川口市並木元町 1-76
TEL 048-253-0222
FAX 048-240-0525
http://www.atlia.jp/
20
Ⓒ2012 川口市立アートギャラリー・アトリア