授業科目名 表現文化論B (Literary works and w ay of expression

授業科目名
表現文化論B (Literary works and w
ay of expression-B)
必修の区分
※
単位数
2.0
開講年次
2
講師名
元田 與市
所属
環境人間学部
オフィスアワー・場所
※
連絡先
※
講義目的及び到達目標
いま日本では高齢者ばかりか,若者たちもまた社会に希望がないとうったえ,1998年
以来,自殺者が3万人を超え,不気味な殺人者が息をひそめています.その原因をひ
とことで言いあらわすことは困難です.けれど人間と肉体のかかわりをひとつの視角
として取りあげ,考えてみるとはけっしてムダではないはずです.人びとがいのちの
輝きを失くし,生きる意味をうしないかけている現代の社会システムの森に分けいり
,現代人の生の現実を考察します.
講義内容・授業計画
【現代身体論】
演劇,小説,詩などの文学作品を土台として,現代社会とそこに生きる現代人の実相
をとらえ,人間と身体とのかかわりとその意味をさぐります.
1.導入――現代日本をおおう不気味な死の匂い
2.ぼくらの身体はだれのものか?
3.さわることは生きること!
4.現代人は情報の毒に首までドップリ
5.現実が虚構にのみこまれてゆく
6.血みどろの肉体主義
7.自分をとりもどすために身体を破壊する
8.身体加工は現実から脱けだす通路
9.生命のネットワークにつながりたい
10.生きるために死ぬ
11.ぼくらは現代社会でゼロ化する
12.かぎりなく個人が消えてゆく
13.生も死もない〈ゼロの社会〉
14.個が衰弱してゼロ化する
15.まとめ――死者の国に生きているぼくら
テキスト
元田與市『ぼくらは現代社会でゼロ化する かぎりなく個人が消えてゆく』(双文社出
版).授業時に販売します.プリントも配布します.
参考文献
成績評価の基準
出席,発表,期末レポートによって評価します.欠席を4回以上すると単位は出せま
せん.病気や公欠などやむをえない事由による場合はそのかぎりではありません.
履修上の注意・履修要件
講義内容をじゅうぶんに復習し整理し理解するように努め,自分の頭でじっくりと考
えることが重要です.
地域に関する学修
備考
担当教員は,表現体(芸術作品)を社会とのかかわりの観点からを研究しています.
詳しくは大学のコース教員のホームページ {http://www.u-hyogo.ac.jp/shse/motoda/}
をご覧ください.