彡現地直送レポート8月7日(PDFファィル 524KB)

中学生海外研修 in Darwin
7月31日~8月11日
研修レポート VOL.8
有田川町教育委員会
社会教育課
三角
今日も続けてお休みです。「ピクニック
ディ・ホリディ」と言って三連休にする休
みの日です。これはノーザンテリトリー準
州が決めている祝日で、毎年あるのですが、今年は少しずれた(早くなった)ようで、こ
の時期となってしまいました。祝日なので学校に行けないのが残念ですが、それはそれで、
ホストファミリーと過ごす頃によってまた違う体験ができて良いかも知れませんね。
8月7日(第8日目
月曜日)
■ピクニックディ・ホリディ…
前述の通り祝日です。今日は「ダーウィン・カップ」というとっても有名な競馬がある
そうです。近隣の州からもお客さんがやってきてとっても賑やかだとか。ワタクシ、そち
らの方面はまったく興味がありませんので午前中はレポートを書いたり、子どもたちの情
報の整理や、授業計画、今後の展開等仕事をすることにします。私たちが泊まっているア
パートメントのオーナーの「ヤップさん」が、
「何故ダーウィン・カップに行かないのか?」
としつこく問いに来ます。
「かまヘンのや、興味がないの!」と言うと「それは残念だ。オ
レは行きたいけど仕事だ…」とチョッピリ悲しそうな顔です。「私もシ・ゴ・ト!」という
と「オ~、イッツァ セイム!」と投げ返してきましたが、チョッピリ違うぞぉ~!
さて、今日は生徒のことを報告できないのが残念です。キャンプに出かけた子や、釣り
やショッピング、ジャンピングクロコダイル見学など様々な休日をホスト達と過ごしてい
る子どもたち。きっとイイ経験をしてるんでしょうね。
私は仕事を午前中で終えようと思ったのですが、結局は昼食抜きで1時までかかってし
まいました。ふ~、チョッピリ悲しい…。窓の外は抜けるような青空、「さぁ、部屋にいな
いで出ておいでヨォ」と誘われて居るみたいですが、そこは仕事ですから…。
今日は、学校の紹介とダーウィンの紹介をしましょうか。
■ ダーウィンの紹介
【今日は休みなのでこの機会にダーウィン紹介です!えっ、去年と一緒とちがうかって!?】
ダーウィンはオーストラリア、ノーザンテ
リトリー準州の州都です。1978 年にオースト
ラリア連邦政府に加わった最も若い州。海岸
側はトップエンドと呼ばれ広大な緑と豊かな
水に恵まれた緑の国で、ダーウィンはここに
位置します。内陸部は原野に覆われた広大な
地域で有名なエアーズロックもこの州になり
ます。でも、ダーウィンからは 1,800km 程離
れていますが…。
アボリジニと呼ばれる先住民族が全人口の約1割をしめ、独特の文化と伝統を持ってお
り、野生動物も多く見られます。ノーザンテリトリーの人口は約19万人。オーストラリ
アの人口のたった1%しかありません。しかし面積は3番目に大きいので人口密度はとて
も低いのです。
(ここだけで日本の約3倍)その人口の約半分がダーウィン及びその周辺に
すんでいます。ダーウィンはコスモポリタン都市でアジア・ギリシャ・アフリカからの移
民が多く人口の約40%を占めているのとのことです。
ダーウィンの気候は、ウェットシーズン(11月~4月)とドライシーズン(5月~1
0月)に分けられます。年中最高気温32~35度で、いつも夏なのです。ウェットシー
ズンは、日に何回かバケツをひっくり返したような雨(シャワー)が降ります。しかし、
短時間で止むので、雨に降られたときはどこかで雨宿りすれば濡れずにすみます。湿度・
温度とも高く、本当に溶けてしまうほどの暑さになります。ドライシーズンは一転して、
雨は一滴も降らず乾燥しきります。この季節は最高です。気温は朝夜が20度前後、日中
は32℃ほどまで上がりますが、湿度がないのでとても涼しく感じます。でも、今年は少
しおかしいと思います。だって、すごく寒いのです。とは言え、半袖で充分なのですが、
朝晩はとても冷え込みます。たぶん17~18度くらいまで下がる日もあるんじゃないか
なぁ。地元の人にお聞きしてみると、ウエットシーズンが終わるのが2週間くらい遅かっ
たのでその影響で、今年はまだ涼しいらしいのです。
さて、ダーウィンは日本が唯一爆撃した大陸で、1943 年 2 月 19 日、日本軍188機の戦
闘機がダーウィン港周辺(現在のパーラメントハウス付近)を爆撃。停泊中の軍艦6隻
と、243人(民間人も含む)の犠牲者、そして300人以上の負傷者をだしました。
爆撃 60 周年を迎えて、急に空爆による被害を記した碑(
「私たちは決して忘れない」と
書いている)があちこちに建ちだしたのには私も日本人として心が痛みます。パールハ
ーバーや広島と同じなのでしょうか。でも、ダーウィンの人々は日本人である我々を温
かく迎えてくれるのにはホッとします。オーストラリアの人は定住という概念が少なく、
昔から住んでいる人がいないのも大きな理由ですが…。
この空爆ともう一つ、ダーウィンが全壊した出来事がありました。サイクロントレーシ
ーという台風で、1974 年、ダーウィンは全壊に近い被害を出しています。
ここダーウィンはオーストラリア最後の観光地といわれています。近年急に観光客が増
えました。気候風土と、キレイで豊かな自然、そして野生の動物たちが住む楽園だからで
しょうか。とにかくここは来てみればわかります。今、乾期は最高です。是非とも機会が
あれば来てください。素晴らしい自然とフレンドリーな人々にきっと感動することでしょ
う。
ダーウィンの名所あれこれ
パーラメント・ハウス
教会
地下2階、地上4階のとても立派な州議会場。
別名ウエディングケーキと呼ばれています。
ガバメント・ハウス
ノーザンテリトリー州の迎賓館。エリザベス女王
も泊まった。
ダーウィンで一番古い教会。
ブラウン・マート
ダーウィン1古い建物。伝統のサンドドストー
倉庫として建てられたが今はタウンホール。
パーマストン・タウンホール
ミッチェル通り
1883年に建てられたが、1974年の
ダーウィンの目抜き通り。
サイクロン・トレーシ-によって破壊された。
日本で言うと銀座?モール近くにある。
ホテルや事務所、カフェテラスなどが建ち並ぶ。
モール
シティーにある長さわずか300メートルほどのモールにおみやげもの屋、ブティック、カフェなどが所
狭しと並んでいる。ドライシーズンには観光客が増えるので、観光案内付きの馬車屋の姿も見ることが出
来る。
エスプラネード(海岸通り)の遊歩道とホテル群
エスプラネ-ド沿いにパーラメントハウスまで伸びる散歩道。ホテルが建ち並び、ウォーキングをしてい
る人達がたくさんいます。
見所はまだまだたくさんありますが、写真が多くなるとファイルも重くなるのし、観光
案内ではないのでここら辺で終わりにしましょう。ホントはもっともっと紹介したいので
すが…。
さて、肝心なことが後回しになってしまいました。ドリップストーン校(DRIPSTON HIGH
SCHOOL、以下「DS校」といいます)です。DS校は 1980 年に設立された新しい学校です。
場所はダーウィン中心街から車で約20分の住宅街にあります。芸術関係に重点を置いた
教育で至る所に生徒達の作品が展示されています。環境が良く、その広大な敷地にはびっ
くりさせられます。こちらではどこの学校でもそうですが、日本のような土のグラウンド
はなく全面が芝に覆われ、外から見るとまるで大きな公園のようです。ここで生徒達がの
びのびと学業・芸術、そして技術などに専念できる環境と設備を備えているのです。大変
フレンドリーで明るい校風の学校です。
ドリップストーン・ハイスクールの風景
正
面
玄
関
壁にはアート
広大なグラウンド。まるで公園みたい!
感じがわかっていただけましたか?とにかく広くてきれいな学校です。小鳥も多く遊びに来ており、のど
かで気持ちの良い環境がここにはあります。