資料1[PDF:4MB]

京都大学講義資料
平成26年4月21日
国土交通省観光庁
観光産業課長 石原大
今日の目次
1.観光とは
2.観光政策の流れ・観光庁の発足
3.観光に携わるプレーヤー
4.インバウンドの推進
5.国内旅行振興
6.観光統計
-2-
1.観光とは
-3-
「国の光を観る」-観光の原点-
○「観光」の語源は、中国の古典『易経』の「国の光を観る」にあるといわれている
○観光の原点は、⼀つの地域に住む⼈々がその地に住むことに誇りをもつことができ、
幸せを感じられることによって、その地域が「光を⽰す」ことにある
「観光」の語源
中国の古典『易経』の「国の光を観る」
『易経』は、⼀国の治世者はくまなく領地を旅して、⺠の暮らしを観るべしと説く
⺠の暮らしは政治の反映であり、善い政治が⾏われていたならば、⺠は活き活きと
暮らすことができ、他国に対して威勢光輝を⽰すことができる
つまり
「国の光を観る」=「国の光を⽰す」という国事⾏為につながっていた
観光⽴国の基本理念
観光⽴国の推進 =
「観光」の
原点
「住んでよし、訪れてよしの国づくり」
「観光の原点」に⽴ち返ること、つまり「観光」概念の⾰新が必要
ただ単に名所や⾵景などの「光を⾒る」ことだけではなく、
⼀つの地域に住む⼈々がその地に住むことに誇りをもつことができ、
幸せを感じられることによって、その地域が「光を⽰す」こと
観光は、国づくりや地域づくり、まちづくりと密接にかかわる
-4-
観光⽴国推進基本法(平成⼗⼋年法律第百⼗七号)前⽂
観光は、国際平和と国⺠⽣活の安定を象徴するものであって、その持続的な発展は、恒久の平和と国際社会の相互理解の
増進を念願し、健康で⽂化的な⽣活を享受しようとする我らの理想とするところである。また、観光は、地域経済の活性化、
雇⽤の機会の増⼤等国⺠経済のあらゆる領域にわたりその発展に寄与するとともに、健康の増進、潤いのある豊かな⽣活環
境の創造等を通じて国⺠⽣活の安定向上に貢献するものであることに加え、国際相互理解を増進するものである。
我らは、このような使命を有する観光が、今後、我が国において世界に例を⾒ない⽔準の少⼦⾼齢社会の到来と本格的な
国際交流の進展が⾒込まれる中で、地域における創意⼯夫を⽣かした主体的な取組を尊重しつつ、地域の住⺠が誇りと愛着
を持つことのできる活⼒に満ちた地域社会の実現を促進し、我が国固有の⽂化、歴史等に関する理解を深めるものとしてそ
の意義を⼀層⾼めるとともに、豊かな国⺠⽣活の実現と国際社会における名誉ある地位の確⽴に極めて重要な役割を担って
いくものと確信する。
しかるに、現状をみるに、観光がその使命を果たすことができる観光⽴国の実現に向けた環境の整備は、いまだ不⼗分な
状態である。また、国⺠のゆとりと安らぎを求める志向の⾼まり等を背景とした観光旅⾏者の需要の⾼度化、少⼈数による
観光旅⾏の増加等観光旅⾏の形態の多様化、観光分野における国際競争の⼀層の激化等の近年の観光をめぐる諸情勢の著し
い変化への的確な対応は、⼗分に⾏われていない。これに加え、我が国を来訪する外国⼈観光旅客数等の状況も、国際社会
において我が国の占める地位にふさわしいものとはなっていない。
これらに適切に対処し、地域において国際競争⼒の⾼い魅⼒ある観光地を形成するとともに、観光産業の国際競争⼒の強
化及び観光の振興に寄与する⼈材の育成、国際観光の振興を図ること等により、観光⽴国を実現することは、⼆⼗⼀世紀の
我が国経済社会の発展のために不可⽋な重要課題である。
ここに、観光⽴国の実現に関する施策を総合的かつ計画的に推進するため、この法律を制定する。
2.観光政策の流れ・観光庁の発足
-6-
観光政策の流れ①
 終戦直後から、外貨獲得を⽬的にインバウンド振興を中⼼とした施策を推進。
 ⾼度経済成⻑期は、貿易摩擦問題への対応等からアウトバウンドに注⼒。
昭和23年7⽉
昭和24年6⽉
12⽉
昭和27年7⽉
昭和30年5⽉
昭和38年6⽉
昭和39年4⽉
昭和41年5⽉
昭和46年11⽉
昭和53年7⽉
昭和62年9⽉
旅館業法成⽴
通訳案内業法成⽴
国際観光ホテル整備法成⽴
旅⾏あっ旋業法(後の旅⾏業法)成⽴
(財)⽇本交通公社から国際観光協会(JNTO)独⽴
観光基本法成⽴
OECD加盟、海外旅⾏の⾃由化
国⽴京都国際会館開館
旅⾏あっ旋業法→旅⾏業法
世界観光機関(WTO)に加盟(後のUNWTO)
海外旅⾏倍増計画(テン・ミリオン計画)策定
→国際相互理解・国際親善の推進、国際収⽀バランス改善等を⽬的
当時552万⼈だったアウトバウンドを4年で1000万⼈を⽬標
平成3年7⽉
観光交流拡⼤計画(ツー・ウェイ・ツーリズム21)策定
-7-
観光政策の流れ②
 少⼦⾼齢化の進展や国内経済の低迷といった状況を踏まえ、再びインバウンドを中⼼とした
観光⽴国に向けた取組が始動。
平成6年6⽉
平成8年5⽉
平成9年6⽉
平成15年1⽉
4⽉
国際会議等の誘致の促進による国際観光の振興に関する法律成⽴
訪⽇観光交流倍増計画(ウェルカムプラン21)策定
外国⼈観光旅客の来訪地域の多様化の促進に関する法律成⽴
⼩泉総理が「観光⽴国懇談会」を主宰
ビジット・ジャパン事業開始
観光⽴国懇談会報告書(⼩泉内閣)
→「住んでよし、訪れてよしの国づくり」
平成19年1⽉
6⽉
平成20年10⽉
平成24年3⽉
平成25年3⽉
6⽉
観光⽴国推進基本法施⾏(議員⽴法)
観光⽴国推進基本計画閣議決定(安倍内閣)
観光庁発⾜(⿇⽣内閣)
観光⽴国推進基本計画改訂(野⽥内閣)
観光⽴国推進閣僚会議設置(安倍内閣)
「観光⽴国実現に向けたアクション・プログラム」決定
⽇本再興戦略 –JAPAN is BACK- 閣議決定
12⽉ 訪⽇外国⼈旅⾏者1000万⼈達成
-8-
人口減少・少子高齢化の推移・予測
 今後、人口減少が進み、2047年には1億人程度となる見通し。
 少子高齢化が急速に進行しており、2060年には総人口の約40%が65歳以上になる見通し。
 それにより、生産年齢人口は現在の2060年には現在の半分近くまで減少。
(人口:千人)
15歳未満人口
総人口
140,000
約1.28億人
120,000
15歳以上64歳以下人口(生産年齢人口)
65歳以上人口
総人口(2047年)
約1億人
65歳以上割合
総人口
約23%
約8700万人
100,000
80,000
65歳以上割合
約40%
生産年齢人口
60,000
約8200万人
40,000
生産年齢人口
約4400万人
2060
2011
2012
2013
2014
2015
2016
2017
2018
2019
2020
2021
2022
2023
2024
2025
2026
2027
2028
2029
2030
2031
2032
2033
2034
2035
2036
2037
2038
2039
2040
2041
2042
2043
2044
2045
2046
2047
2048
2049
2050
2051
2052
2053
2054
2055
2056
2057
2058
2059
2060
0
2010
2010
20,000
(国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口」(中位推計))
(年)
9
観光交流人口増大の経済効果(2012年試算)
減少
定住人口=1億2,805万人
定住人口1人減少分
1人当たり年間消費額=121万円
拡大
旅行消費額
訪日外国人旅行1.3兆円
国内旅行(海外分除く)19.3兆円
うち宿泊旅行 14.9兆円
うち日帰り旅行 4.4兆円
国内旅行者(宿泊+日帰り)
訪日外国人旅行者
836万人<延べ人数>
又は
国内旅行者(宿泊)26人分
6億1,105万人 <延べ人数>
+
1人1回当り消費額
11万2千円
外国人旅行者11人分
うち宿泊
3億 1,353万人
うち日帰り 2億 9,571万人
又は
1人1回当り消費額
宿泊
4万7千円
日帰り
1万5千円
国内旅行者(日帰り)81人分
定住人口は平成22年国勢調査(総務省)、定住人口1人当り年間消費額は平成24年家計調査(総務省)による。
旅行消費額の訪日外国人旅行は「国際収支統計」(財務省、日本銀行)より算出、国内旅行は旅行・観光消費動向調査(2012年各四半期確報)より算出。
訪日外国人旅行者はJNTO(2012年)発表数値、国内旅行者は旅行・観光消費動向調査(2012年各四半期確報)より算出。
訪日外国人旅行者1人1回当り消費額は訪日外国人消費動向調査(2012年)、国内旅行者(宿泊/日帰り)1人1回当り消費額は旅行・観光消費動向調査(2012年各四半期確報)より算出。
定住人口1人減少分に相当する旅行者人数は、定住人口1人当り年間消費額を訪日外国人旅行者又は国内旅行者1人1回当り消費額で除したもの。 (※観光庁資料)
10
国内における旅行消費額(2012年)
日本人海外旅行
(国内分)
1.4兆円(6.3%)
22.5兆円
訪日外国人旅行
1.3兆円(5.7%)
日本人国内宿泊旅行
15.3兆円(68.2%)
日本人国内日帰り旅行
4.4兆円(19.8%)
出典:観光庁「旅行・観光消費動向調査」、日本銀行「国際収支状況(確報)」より
我が国経済への貢献度(経済効果)
生産波及効果
46.7兆円 ・・・5.2%(対国民経済計算 産出額)
付加価値誘発効果 23.8兆円 ・・・5.0%(対名目GDP)
雇用誘発効果
399万人 ・・・6.2%(対全国就業者数)
出典:観光庁「旅行・観光産業の経済効果に関する調査研究」
11
官公庁・国交省組織図
内閣
防衛省
環境省
国土交通省
経済産業省
農林水産省
厚生労働省
文部科学省
財務省
外務省
法務省
総務省
復興庁
内閣府
国土交通省組織概要
Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
(
外局)
大臣官房
人事院
内閣法制局
内閣官房
官公庁組織概要
国土交通省
観光庁
Japan Tourism Agency
国際観光振興
機構(JNTO)
気象庁
運輸安全委員会
海上保安庁
総合
政策局
国土
政策局
水管理・国土
土地・建設
道路局
都市局
保全局
産業局
住宅局
鉄道局 自動車局
海事局
港湾局
航空局
北海道局 政策統括官
国際統括官
-12-
観光庁の概要
◆組織 : 下図参照
国際観光課
地方運輸局企画観光部
観光庁長官
観光地域振興課
JNTO(日本政府観光局)
次
長
(庁内事務の総括・長官の代行)
審 議 官
総 務 課
・・・機密、人事・定員・予算、文書管理 等
観光戦略課
・・・観光に関する基本的な方針の企画・立案
観光産業課
・・・観光産業の発達・改善・調整、日本人旅行者の安全確保
国際観光課
・・・国際観光推進に関する企画、目標管理、インバウンド事業のPDCAサイクルの管理
参事官(日本ブランド発信・外客誘致)
・・・ビジット・ジャパン事業の計画・実施・効果把握
・・・出入国手続、交通機関対応、多言語表記等の計画・実施・効果把握
参事官(外客受入)
参事官(国際会議等)
・・・国際会議等の誘致推進等
観光地域振興部
観光地域振興課
観光資源課
・・・観光圏の整備促進、地域における人材育成、観光による地域活性化
・・・観光資源の保存・継承・活用、文化・産業観光、エコ・グリーン等のニューツーリズム
の推進、通訳案内士
-13-
独立行政法人国際観光振興機構 《JNTO/日本政府観光局》 の概要
名称
組織・予算
独立行政法人 国際観光振興機構 Japan National Tourism Organization (JNTO)
●役
目
的
海外における観光宣伝、外国人観光旅客に対する観光案内、その他外
国人観光旅客の来訪の促進に必要な業務を効率的に行うことにより、国際
観光の振興を図ることを目的とする。
沿
革
 昭和39年 4月
特殊法人国際観光振興会設立
 平成15年10月
独立行政法人国際観光振興機構設立
※(独)国際観光振興機構法(平成14年法律第181号)施行
○
平成21年 1月
通称名を従前の「JNTO」から
「日本政府観光局(またはJNTO)」に改称
業
●外国人観光旅客の来訪促進のための宣伝
外国人観光旅客に対する観光案内所の運営
●通訳案内士試験事務の代行
 その他附帯業務
ソウル
本 部
フランクフルト
パ リ
務
 国際観光に関する調査研究・出版物の刊行 ●国際会議等の誘致促進、開催の円滑化等
※(独)国際観光振興機構組織規程改正施行
ロンドン
員 : 5人 理事長1(三井物産出身)、理事2(JR東日本出身、国
交省現役出向)、監事2(ANA、あずさ監査法人出身)
●職 員 : 90人(国内55人、海外35人)
その他海外現地職員37人
※平成25年4月1日現在
●国 内 : 4部制
(経営戦略部、海外マーケティング部、事業連携推進部、
コンベンション誘致部)
●海 外 : 14事務所
●運営費交付金 : 18.4億円(平成25年度)
東京都千代田区有楽町
(東京交通会館10F)
北 京
トロント
ニューヨーク
上 海
ロサンゼルス
香 港
バンコク
ジャカルタ
シンガポール
シドニー
JNTO海外事務所
-14-
3.観光に携わるプレーヤー
-15-
観光政策実施のプレーヤー(産学官+民)
産
旅⾏業
宿泊業
官
旅⾏業・宿泊業を核とした、
裾野の広い産業分野
学
観光学の研究、観光⼈材の育成
運輸業
⼤学・⼤学院
製造業
↓
娯楽施設
観光学部の設置
観光関連の講義
等
⼩売・飲⾷業
訪⽇旅⾏や国内旅⾏を振興するべ
く、財政・制度⾯から⽀援
国(観光庁等)
⽇本政府観光局
(JNTO)
地⽅⾃治体(都道府県、市町村)
⺠
観光ガイドや観光コンテンツの発
掘等を通じ地域観光を⽀える存在
NPO
ボランティア
サークル
16
4.インバウンドの推進
-17-
訪日外国人旅行者数1000万人の政府目標を達成
○ 2013年の訪日外国人旅行者数は、1036万人(前年比24.0%増)となり、2003年のビジット・ジャ
パン事業開始以来の政府目標であった年間1000万人を史上初めて達成した。
○ 円高の是正による訪日旅行の割安感の浸透の他、昨年7月以降のビザの緩和、訪日プロモー
ションなど、政府及び官民を挙げて取り組んできた諸施策が奏功したことによる成果と考えられる。
訪日外国人旅行者数の推移
史上初
1000万人達成
万人
1000
800
600
VJ開始
1036.4
834.7
400
521.2
613.8
672.8
861.1
835.1
733.4
679.0
835.8
621.9
200
0
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
出典:日本政府観光局(JNTO)
2011年
2012年
2013年
注) 2012年以前の値は確定値、2013年の値は推計値
18
2013年の訪日外国人旅行者数及び割合(国・地域別)
ドイツ
12万人
フランス
(1.2%)
15万人
(1.5%)
ロシア
6万人
(0.6%)
オーストラリア
24万人
(2.4%)
その他
69万人
(6.6%)
イギリス
19万人
(1.9%)
カナダ
15万人
(1.5%)
韓国
246万人
(23.7%)
欧州
53万人
(5.1%)
米国
80万人 北米
(7.7%) 95万人
インド
8万人
(0.7%)
ベトナム
8万人
(0.8%)
(2013年推計値)
(9.2%)
フィリピン
11万人
(1.0%)
総計
1036万人
アジア 795万人(76.7%)
うち東南アジア 115万人(11.1%)
インドネシア
14万人
(1.3%)
香港
75万人
(7.2%)
マレーシア
18万人
(1.7%)
中国
131万人
(12.7%)
タイ
45万人
(4.4%)
シンガポール
19万人
(1.8%)
台湾
221万人
(21.3%)
※ ( )内は、訪日外国人旅行者数全体に対するシェア
※ その他には、アジア、欧州等各地域の国であっても記載のない国・地域が含まれる。
※ 日本政府観光局(JNTO)資料より観光庁作成
19
2013年の訪日外国人旅行者数の増減率(国・地域別)
○ 国・地域別では、昨年7月以降ビザ緩和を行った東南アジア諸国を含むアジア地域を中心に高
い増加率を示した。
国・地域別増減率(2013年1~12月の前年同期比)
%
80
74.0
60
54.8
50.8
53.0
40
33.1
24.0
20
35.6 34.8
27.4
20.2
8.8
11.5 12.9 10.3
18.5 19.0
11.8
その他
オーストラリア
ロシア
ドイツ
フランス
イギリス
カナダ
米国
インド
ベトナム
フィリピン
インドネシア
マレーシア
1~12月合計1036.4万人
前年同期比 24.0%増
シンガポール
-7.8
-20
タイ
香港
中国
台湾
韓国
総数
0
20.6
18.8
(出典)日本政府観光局(JNTO)
20
外国人旅行者受入数の国際比較(2012年)
83,018
フランス (France)
1位
66,969
米国 (U.S.A.)
57,725
57,701
中国 (China)
スペイン (Spain)
46,360
イタリア (Italy)
35,698
トルコ (Turkey)
30,408
29,282
ドイツ (Germany)
英国 (U.K.)
25,736
25,033
24,151
23,770
23,113
23,013
22,354
ロシア (Russia)
マレーシア (Malaysia)
オーストリア (Austria)
香港 (Hong Kong)
メキシコ (Mexico)
ウクライナ (Ukraine)
タイ (Thailand)
16,311
15,518
14,840
13,664
13,577
11,680
11,196
11,140
(10,784)
(10,390)
10,369
10,353
9,375
9,188
8,977
8,908
8,566
8,358
8,044
7,696
(7,630)
7,505
(7,363)
7,311
6,848
カナダ (Canada)
ギリシャ (Greece)
ポーランド (Poland)
サウジアラビア (Saudi Arabia)
マカオ (Macau)
オランダ (Netherlands)
エジプト (Egypt)
韓国 (South Korea)
スウェーデン(Sweden)
シンガポール (Singapore)
クロアチア (Croatia)
ハンガリー (Hungary)
モロッコ (Morocco)
南アフリカ共和国 (South Africa)
アラブ首長国連邦 (U.A.E.)
チェコ (Czech Republic)
スイス (Switzerland)
日本 (Japan)
インドネシア (Indonesia)
ポルトガル (Portugal)
アイルランド (Ireland)
ベルギー (Belgium)
デンマーク (Denmark)
台湾 (Taiwan)
ベトナム(Vietnam)
0
10,000
10位
20位
日本は世界33位。アジアで8位。
30位
出典: 世界観光機関(UNWTO)、各国政府観光局
作成: 日本政府観光局(JNTO)
注1: 本表の数値は2013年4月時点の暫定値である。
注2: スウェーデン、シンガポール、アイルランド、デンマークは、2012年の数値が不明であるため、2011年の数値を採用した。
注3: アラブ首長国連邦は、連邦を構成するドバイ首長国のみの数値が判明しているため、その数値を採用した。
注4: 本表で採用した数値は、韓国、日本、ベトナムを除き、原則的に1泊以上した外国人訪問者数である。
注5: 外国人訪問者数は、数値が追って新たに発表されたり、さかのぼって更新されることがあるため、数値の採用時期によって、
そのつど順位が変わり得る。
注6: 同一国において、外国人訪問者数が異なる統計基準に基づいて算出されている場合があるため、比較する際には注意を要する。
Source: UNWTO and National Tourism Offices
Compilation: Japan National Tourism Organization (JNTO)
40位
20,000
30,000
40,000
50,000
60,000
70,000
80,000
90,000
21
千人
日本人海外旅行者数の推移
(万人)
過去最高値
2000
1740.4 1753.5 1729.5
1683.1
1800
1600
1400
1200
1849.0
1598.7
1544.6
1663.7 1699.4
1747.3
1329.6
イラク戦争
SARS発生
1000
800
600
400
200
0
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
出典:法務省資料 作成:国土交通省観光庁
※2013年は暫定値
22
都道府県別外国人延べ宿泊者数(平成25年 暫定値)
東京都
大阪府
北海道
京都府
千葉県
沖縄県
愛知県
神奈川県
福岡県
静岡県
長野県
兵庫県
山梨県
熊本県
岐阜県
長崎県
広島県
大分県
石川県
鹿児島県
和歌山県
栃木県
奈良県
滋賀県
富山県
宮崎県
三重県
新潟県
宮城県
群馬県
埼玉県
岡山県
茨城県
香川県
岩手県
愛媛県
青森県
佐賀県
鳥取県
山口県
福島県
秋田県
山形県
徳島県
福井県
高知県
島根県
998
431
305
266
199
136
115
106
92
54
53
49
48
43
41
40
37
35
31
20
18
18
17
13
13
13
12
11
10
10
9
9
8
8
6
6
6
5
5
5
4
4
3
3
3
2
2
平成25年(暫定値)合計
平成25年(暫定値)合計 3,324万人泊
3,324万人泊
単位:万人泊
23
1 観光庁「宿泊旅行統計調査」による。
2「外国人」とは、日本国内に住所を有しないものをいう。
訪日外国人旅行者の国籍別・都道府県別宿泊状況(平成25年暫定年間値)
国籍(出身地)別、都道府県外国人延べ宿泊者構成比(上位5都道府県)
出典:観光庁(宿泊旅行統計調査)
373万人泊
410万人泊
252万人泊
610万人泊
286万人泊
31万人泊
58万人泊
47万人泊
54万人泊
22万人泊
87万人泊
141万人泊
51万人泊
21万人泊
88万人泊
43万人泊
13万人泊
18万人泊
-24-
団体ツアー参加状況(平成25年)
団体ツアー参加状況(国籍・地域別、全目的)
0%
50%
団体ツアー参加状況(国籍・地域別、観光・レジャー目的のみ)
0%
100%
全国籍・地域
25.8
74.2
全国籍・地域
韓国
24.9
75.1
韓国
台湾
香港
70.7
29.3
26.6
73.4
中国
タイ
26.3
73.7
タイ
シンガポール
79.6
20.4
マレーシア
68.8
46.2
53.8
67.4
32.6
39.7
60.3
67.1
32.9
シンガポール
73.5
26.5
61.6
31.2
香港
中国
100%
38.4
台湾
54.3
45.7
50%
71.6
28.4
マレーシア
57.9
42.1
インド
7.8
92.2
インド
英国
7.2
92.8
英国
11.3
88.7
ドイツ
6.9
93.1
ドイツ
13.8
86.2
フランス
4.7
95.3
ロシア
米国
その他
米国
93.2
6.1
オーストラリア
86.0
団体ツアーでの来訪
69.7
30.3
88.0
12.0
カナダ 5.8
93.9
14.0
93.6
ロシア
92.6
7.4
カナダ 6.8
オーストラリア
フランス 6.4
78.3
21.7
92.0
8.0
その他
団体ツアーでない(個人旅行)
94.2
92.2
7.8
78.6
21.4
団体ツアーでの来訪
団体ツアーでない(個人旅行)
-25-
-1出典:観光庁 「訪日外国人消費動向調査」
2013年の訪日外国人1人当たり旅行支出額と平均泊数
○訪日外国人の日本国内での旅行中支出額は、1人当たり平均136,704円と推計。
前年(129,798円)と比べ5.3%増加となり、過去最高額。
1人当たりの旅行支出額
0
オーストラリア
ロシア
中国
フランス
カナダ
英国
米国
シンガポール
ドイツ
インド
マレーシア
香港
タイ
台湾
韓国
その他
10
20
21.3
21.0
21.0
20.4
18.9
17.2
17.0
16.4
15.6
14.6
14.5
14.1
12.7
11.2
8.1
14.9
平均泊数(泊)
30
万円
オーストラリア
13.4
ロシア
中国
フランス
カナダ
英国
米国
シンガポール
ドイツ
インド
マレーシア
香港
タイ
台湾
韓国
その他
25.1
19.8
20.0
14.7
12.2
15.3
7.7
13.3
25.5
12.5
5.9
10.3
6.4
6.5
26.0
26
費目別訪日外国人旅行消費額(2013年)
○2013年の訪日外国人の旅行消費額は、宿泊費が最も多く4,763億円(全体の33.6%)。
○買物代の支出額は中国が一人あたり110,058円と最も高い。
【費目別支出額】
国籍
全国籍
韓国
台湾
香港
中国
タイ
シンガポー
ル
マレーシア
インド
英国
ドイツ
フランス
ロシア
米国
カナダ
オーストラ
リア
その他
旅行支出
総額
宿泊費
飲食費
交通費
(円/人)
娯楽
サービス 買物代 その他
費
3,366
44,691
390
その他
2,519
22,678
353
0.3%
3,785
42,381
110
40億円
4,887
52,072
501
3,068 110,058
1,063
1,623
52,513
1,095
136,704
80,529
111,956
141,350
209,899
126,904
45,961
26,044
31,775
40,763
49,982
39,383
28,016
19,261
23,128
29,575
32,517
20,315
14,280
9,673
10,777
13,552
13,212
11,975
164,246
62,906
34,344
19,559
2,987
44,270
178
144,770
145,992
171,547
156,288
203,912
210,306
170,367
188,716
46,673
76,866
77,771
76,934
91,394
74,565
79,689
79,377
36,552
26,998
39,435
33,777
44,931
41,462
39,355
41,354
15,831
16,145
25,186
23,232
28,480
23,187
22,148
28,565
3,691
1,655
2,561
3,610
5,905
7,038
3,399
7,461
41,756
24,259
26,526
18,407
33,059
63,294
25,482
31,659
267
68
66
328
娯楽
142 サービス
759
費
294
2.5%
299 349億円
213,056
90,891
46,890
31,244
7,102
36,866
63
149,153
60,233
32,008
16,339
2,661
37,750
162
2013年費目別旅行消費額
宿泊費
33.6%
4,763億円
買物代
32.7%
4,632億円
旅行消費額
1兆4,168億円
交通費
10.4%
1,480億円
飲食費
20.5%
2,904億円
-27-
第186回通常国会安倍総理大臣施政方針演説(観光関係)
・平成26年1月24日、第186回通常国会が開会し、安倍内閣総理大臣が施政方針演説を行った。
・観光は、「観光立国」という一つの項目として取り上げられており、政府全体における重要分野と
なっている。
○第186回国会における安倍内閣総理大臣施政方針演説(抄)
八 地方が持つ大いなる可能性を開花させる
(元気な地方を創る)
地方には、特色ある産品や伝統、観光資源などの「地域資源」があります。そこに成長の「可能性」があります。地域資源を活かし
て新たなビジネスにつなげようとする中小・小規模事業者を応援します。
(観光立国)
昨年、外国人観光客一千万人目標を達成いたしました。
北海道や沖縄では、昨年夏、外国人宿泊者が八割も増えました。観光立国は、地方にとって絶好のチャンスです。タイからの観光
客は、昨年夏ビザを免除したところ、 前年比でほぼ倍増です。
やれば、できる。次は二千万人の高みを目指し、外国人旅行者に不便な規制や障害を徹底的に洗い出します。フランスには毎年
八千万人の外国人観光客が訪れます。日本にもできるはず。二〇二〇年に向かって、目標を実現すべく努力を重ねてまいります。
「日本人のサービスは世界一」
一千万人目として、タイから来日したパパンさんの言葉です。日本のおもてなしの心は外国の皆さんにも伝わっています。昨年は
富士山や和食がユネスコの世界遺産に登録されました。日本ブランドは、海外から高い信頼を得ています。
観光立国を進め、活力に満ち溢れる地方を、皆さん、創り上げようではありませんか。
28
①日本ブランドの作り上げと発信
○オールジャパン体制による連携の強化・拡大
これまでバラバラに行われていたビジットジャパン、クールジャパン等の取組について、政府全体で共同して計画を作成し、
海外に発信。
○クールジャパンと一体となった日本ブランドの発信
海外のテレビ番組枠の確保などにより、我が国コンテンツの継続的な海外発信を促進。
○新たな視点に立った訪日プロモーションの実施
外国人目線を活用したPR映像、ウェブサイト、ガイドブックの作成等を促進。
オールジャパン体制による連携の強化・拡大
クールジャパンと一体となった日本ブランドの発信
○ 「国際広報強化連絡会議」において、各府省庁の広報機会、コンテ
ンツ等を共有し、政府一体となって訪日の魅力を海外に発信。
○ 日本関連コンテンツのローカライズ・プロモーション支援、テレビ番組
の国際共同制作。
○ 2013年6月20日、観光庁、経済産業省、日本政府観光局(JNTO)、
日本貿易振興機構(ジェトロ)の4者により「訪日外国人増加に向けた
共同行動計画」を策定。
○ 株式会社海外需要開拓支援機構等を通じた、海外テレビ番組
枠の確保、海外で日本関連のコンテンツ放送等を行う「ジャパン・チャン
ネル」への支援、「ジャパンモール」の海外展開への支援。
<在外公館等との連携>
<映像プロモーション>
-29-
①日本ブランドの作り上げと発信(「日本人」を切り口とした訪日プロモーションについて)
○ 海外6カ国8人の外国人を含む11人の委員による検討会にて取りまとめられた 「訪日観光の3つの
価値(「日本人の気質」(Character)、「日本人の作品」(Creation)、「日本人の生活」(Common Life)」) 」
を踏まえ訪日プロモーション映像、ウェブサイト、ガイドブックについて「日本人」を切り口として一新。
○ 新設のウェブサイトwww.visitjapan.jpにおいては、合計で181本の動画を展開。今後増加が期待される個人
旅行者に対し、他国にはない「日本ならではの魅力」を訴求。
「気質」(Character)
「作品」(Creation)
「生活」(Common Life)
訪日観光の魅力 = 「日本人」
【検討会委員】
○李 容淑(韓国) (株)リンカイ 代表取締役社長、大阪経済大学客員教授
○ステュウット ヴァーナム-アットキン(英国) ナレーター、ライター、放送大学客員教授、
バーミンガム・ブレーンズ・トラスト(有)取締役
○岡本 行夫(日本) 元内閣総理大臣補佐官
○孔 怡(中国) テレビ・ラジオパーソナリティ
○坂之上 洋子(日本) ブランド経営戦略コンサルタント、観光庁クリエイティブアドバイザー
○孫 盛林(中国) 日中コミュニケーション社長
○ダミアン・ドーム(ベルギー) 在日外国観光局協議会会長、
ベルギー観光局ワロン・ブリュッセル日本支局代表
○テリー・ロイド(豪州) (株)ジャパンインク・ホールディングス代表取締役社長
○西村 幸夫(日本)※座長 東京大学副学長
○毛 丹青(中国) 神戸国際大学教授
○レジス・アルノー(フランス) France Japon Eco 編集長 東京ストーリー CEO-30-
①日本ブランドの作り上げと発信(クールジャパンとの連携事例)
国別ダウンロード数
2012/9/3-2013/3/31
台湾
19,414
タイ
17,313
香港
10,863
米国
4,010
シンガポール
3,774
日本
2,412
中国
2,030
マレーシア
1,037
韓国
909
オーストラリア
801
マカオ
801
合計
ZOZOTOWN.COMで扱っている有名ファッションブランドの商品紹
介のページにおいて、ブランドスタッフが当該ブランドの日本の店
舗が所在する「渋谷」の観光地としての魅力(買い物、カフェ、雑貨
屋など)を紹介
ZOZOTOWN.COM閲覧者数(1ヶ月): 300~600万PV(閲覧数)
ZOZOTOWN.COM上で、日本のファッションブランドと絡めて店
舗のある街(渋谷、表参道等)を紹介。
ファッションブランドは毎月更新し、8ブランド・地域を紹介。
69,461
都道府県別ご当地キティを用意し、各地の観光情報
を発信。当該都道府県の観光地を訪問すれば、ご当
地キティが写真に写りこむ機能を持たせたアプリを制
作。数千万といわれる海外のハローキティファンが集
まるサンリオのチャンネル(サンリオ香港、サンリオ上
海、サンリオコリア等のHPやFacebook等)を活用して
告知。
-31-
①日本ブランドの作り上げと発信(クールジャパン連携による訪日プロモーション)
Tokyo Otaku Mode と連携し、海外のOtaku層に訪日プロモーションを実施
○Tokyo Otaku ModeのFacebookページと連携し、
海外のJ-POPファンをOTAKUの聖地「日本」へ観光案内。
【対象市場】
全世界
Visit Japan×Tokyo Otaku Mode
特設WEBサイト
【ターゲット】
日本のアニメ等ポップカ
ルチャーに興味のある層
3つのテーマの情報提供
・聖地巡礼
・アキバ情報
・Otakuイベント
【実施時期】
H25.9~
http://otakumode.com/sp/visit_japan
Tokyo Otaku Mode
Facebookファンページ
1,300万人のファンに向け
プロモーション投稿を行い、
投稿を見たファンを
特設サイトに誘導。
Facebookで紹介し、
特設サイトに誘導
-32-
①日本ブランドの作り上げと発信(民間との連携事例)
海外牛角店舗(米国、台湾、香港、シンガポール30
店舗)で、訪日旅行の広告を実施するとともに、店舗
で提供する和牛や日本酒に合わせた産地の観光情
報の紹介を、店のメニュー等を活用して実施。
店舗ポスター(上海店1階)
キャンペーン告知チラシ(天津店)
海外和民店舗(台湾、香港44店
舗)で、訪日旅行の広告を実施
するとともに、多数の訪日旅行プ
レゼントキャンペーンにより、訪
日旅行喚起とビジット・ジャパン
Facebookファンの拡大を促進。さ
らに、観光庁、和民、旅行会社の
3者での共同広告により訪日旅
行商品の販促を実施。
三越伊勢丹の200万人強の海外会員(中国、台湾、
タイ、シンガポール、マレーシア)に対して、会員向け
のチラシ、会報誌、DM等を通じて、日本へのショッ
ピング旅行のPRを実施。現地旅行会社による日本
の三越伊勢丹に立ち寄るツアーを設定し、その中で
三越伊勢丹のショッピングクーポンや通訳サービス
などのインセンティブも付与することで、ツアー販売
を促進。
-33-
②ビザ要件の緩和等による訪日旅行の促進
○ビザ要件の緩和
2013年7月1日からタイ、マレーシア、ベトナム、フィリピンに対する査証(ビザ)要件緩和を実施。さらに、11月18日より
カンボジア、ラオスの査証(ビザ)要件緩和を実施。本年1月15日にミャンマーについて査証(ビザ)要件緩和を実施。
また、外国人の長期滞在を可能とする制度の導入を検討。
○利用しやすい宿泊施設の周知
外国人が利用しやすいホテル・旅館の設備やサービスについての情報提供の仕組みを導入。
○航空ネットワークの更なる充実
オープンスカイの戦略的な推進、LCCの参入促進等による航空ネットワークの充実、ビジネスジェットの受入の改善。
ビザ要件の緩和
航空ネットワークの更なる充実
<ASEAN諸国における日本と韓国の査証制度(観光目的)の比較>
日本政府の対応
旅行者の国籍
韓国政府の対応
(※2012年訪韓旅行者数)
以前の措置
(2012年訪日旅行者数)
緩和内容
数次ビザ
(約26万人)
数次ビザ
(約13万人)
数次ビザ
(約10万人)
一次ビザ
(約6万人)
一次ビザ
(約9万人)
査証免除
(2013年7月1日実施)
数次ビザの滞在期間延長
(15日→30日) (2013年7月1日実施)
数次ビザ
(2013年7月1日実施)
査証免除
(約39万人)
査証免除
(約18万人)
数次ビザ
(約15万人)
数次ビザ
(約11万人)
数次ビザ
(約33万人)
ラオス
一次ビザ
(約2千人)
数次ビザ
(2013年11月18日実施)
数次ビザ
(データなし)
カンボジア
一次ビザ
(約3千人)
数次ビザ
(2013年11月18日実施)
数次ビザ
(データなし)
ミャンマー
一次ビザ
(約5千人)
数次ビザ
(2014年1月15日実施)
数次ビザ
(約7万人)
タイ
マレーシア
インドネシア
ベトナム
フィリピン
査証免除
(2013年7月1日実施)
数次ビザ
(2013年7月1日実施)
※韓国側の数値は、乗員の往来を含む。
<世界のLCCシェア推移>
・欧米ではLCCシェアは2~3割程度
・LCC需要増が航空需要増に貢献
(欧州)
座席キロ(億キロ)
・出典:CAPA Centre for Aviation HP
LCCシェア(%)
-34-
②ビザ要件の緩和等による訪日旅行の促進(首都圏空港の機能強化)
○ 2014年度中に羽田・成田両空港での年間合計発着容量を75万回化することを最優先課題として着実に取り
組んでいる。
○ 75万回化達成以降も羽田・成田両空港の更なる機能強化を図り、成長著しいアジアなど世界の成長力を我
が国に取り込んでいくため、首都圏空港の更なる機能強化に向け、具体的な方策の検討を進める。
首都圏空港(羽田・成田)の年間発着枠の増加について
<成田空港>
C滑走路延伸
(360m)
エプロン整備
日本
経済の
再生
D滑走路
(2,500m)
滑走路等耐震対策
訪日外国
人の増加
C滑走路(3,000m)
A滑走路(3,000m)
航空保安施設等(更新・
改良)
外国人
旅行者
数の
増加と
旅行
消費額
の拡大
B滑走路
(2,500m)
際内トンネル整備
空港アクセス道路改良・護岸改良
エプロン整備
羽田空港の発着容量は、国際線
地区の拡充や駐機場の整備等
により、平成25年度末に44.7万
回(国際線9万回)まで拡大。
成田空港の発着容量は、LCC専用
ターミナルや駐機場の増設等により、
平成26年度中に30万回まで拡大。
日本全国
の地域活
性化
諸外国
の成長
力を
国内
各地域
に波及
首都圏空港の更なる機能強化が必要
産業・都市
(首都圏)
の
国際競争
力強化
<羽田空港>
首都圏空港の
更なる機能強化に
関する検討の進め方
成長著しいアジア等
世界の成長力
取り込み
(日本再興戦略等)
平成25年9月26日
交通政策審議会航空分科会
基本政策部会
平成25年11月1日~
平成26年3月末
首都圏空港機能強化技術
検討小委員会
平成26年度~
地元自治体や航空会社等の
利害関係者も含めた検討の場
合意形成後
国と地元自治体による協議の場
35
③国際会議等(MICE)の誘致
【MICE とは】 企業等の会議(Meeting)、研修旅行(Incentive)、国際会議(Convention)、展示会(Exhibition)等のビジネス系イベントの総称
【MICEの意義】 ①高い経済効果(例:1万人規模の国際会議の経済波及効果:約38億円)、②ビジネス機会やイノベーションの創出
③国・都市の競争力・ブランド力向上
○国を挙げたMICE誘致体制の構築
・ 2013年6月28日、グローバルMICE戦略都市(東京・横浜・京都・神戸・福岡)及びグローバルMICE強化都市(大阪・名古屋)を選定。
・ 産業界や大学等との連携体制を整備し、誘致を促進、各府省庁の所管分野の学会・団体に対して日本へのMICE誘致・開催
を働きかけ。
○都市のMICE受入環境の整備
文化施設や公共空間等のユニークベニュー※を用いたイベント開催の活性化を図るため、「ユニークベニュー利用促進協議会」
を2013年8月に設置。
※ ユニークベニュー : 歴史的建造物、文化施設や公的空間等で、会議・レセプションを開催することで特別感や地域特性を演出できる会場。
最近の主要なMICEの例
IMF・世界銀行年次総会 (2012年10月、東京)
188か国、参加者数11,600名 (期間中、大小約200の会議を開催)
国を挙げた一体的なMICE体制の構築・受入環境の整備
○ 文化施設・公共空間での会議・レセプションの開催など、我が国の
ユニークベニューとしての利用を促進し、イベントの活性化を図る。
<ユニークベニュー活用イメージ>
国際幹細胞学会 第10回年次総会 (2012年6月、横浜)
56か国、参加者数3,589名
(世界最大規模を誇る幹細胞研究分野の国際学会)
【主催者】
国際幹細胞学会 国内委員会
京都大学 iPS細胞研究所
山中 伸弥 所長
二条城
清水寺
-36-
③国際会議等(MICE)の誘致(国際会議開催トレンド)
 アジア・大洋州地域の都市別の国際会議開催件数ランキング(2012年)を見ると、我が国では東京の8位が
最高。(世界の都市順位では31位)
 我が国は、他の競合国に比べて国際会議を誘致する都市数が多く、開催件数が分散していることもあるが、
都市のMICE競争力やブランド力の観点からは懸念される状況。
世界における国別の国際会議開催件数(2012)
順位
国名
件数
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
米国
ドイツ
スペイン
英国
フランス
イタリア
ブラジル
日本
オランダ
中国
オーストリア
カナダ
オーストラリア
スイス
スウェーデン
韓国
833
649
550
477
469
390
360
341
315
311
278
273
253
241
233
229
アジア・大洋州地域の都市別国際会議
開催件数ランキング(ICCA 2012)
2012年
アジア・大洋州順位
1位
2位
3位
4位
5位
6位
7位
8位
8位
10位
11位
12位
13位
14位
15位
16位
17位
18位
19位
20位
20位
2012年
世界順位
6位
13位
16位
17位
23位
24位
26位
31位
31位
35位
36位
39位
46位
48位
56位
71位
72位
74位
97位
100位
100位
都市
シンガポール
北京
バンコク
ソウル
香港
シドニー
台北
クアラルンプール
東京
上海
京都
メルボルン
ニューデリー
バリ
ブリスベン
済州
釜山
マニラ
福岡
神戸
パース
2012年
開催件数
150件
109件
105件
100件
96件
86件
80件
69件
69件
64件
61件
54件
48件
47件
40件
33件
32件
31件
23件
22件
22件
-37-
出所)ICCA(国際会議協会)統計より作成
③国際会議等(MICE)の誘致(グローバルレベルのMICE都市の育成)
 我が国のMICE誘致競争を牽引する都市を育成するため、MICE誘致ポテンシャルを有する都市に対して集中
的な支援を行い、自律的な取り組みを促していく。
 2013年6月28日に、グローバルMICE戦略都市(5自治体)及びグローバルMICE強化都市(2自治体)を選定。
 グローバルMICE戦略都市・強化都市は、MICEマーケティング戦略の高度化、MICE誘致能力・体制の強化、受入環
境の整備等に取り組む。
グローバルMICE戦略都市
海外との誘致競争に互角に戦えるMICE誘
致ポテンシャルをもつ都市。
・国との対話・連携の促進
・MICE都市間の対話・連携の促進
今後、世界トップレベルを目指していく。
○ 東京
○ 神戸
○ 横浜
○ 福岡
○ 京都
世界のトップレベルの
MICE都市に匹敵する
我が国を代表する
MICE都市への成長
+
グローバルMICE強化都市
MICE誘致ポテンシャルを有し、戦略都市
への成長に取り組んでいく都市
○ 大阪
○ 名古屋
※対象都市は、一定期間の後に見直しを行う予定。
国の支援
・マーケティング戦略高度化
・誘致能力・体制強化
・受入環境整備
-38-
③国際会議等(MICE)の誘致(グローバルMICE戦略都市事業(京都の事例))
 海外アドバイザー派遣事業
高度な専門知識を有する海外MICE専門家をグローバルMICE戦略都市へ派遣し、そこで把握した都市
の現状を踏まえ、都市のMICE戦略・目標に対するコンサルティングを実施。
・2013年8月には第1回目の派遣が行われ、MICE施設の視察、自治体・コンベンションビューロー・MICE関連事業者
(ホテル、施設、交通関係等)による意見交換等を実施。2014年1月には第2回目を派遣予定。
・派遣以降は、SNSやインターネット上で行なわれるウェブカンファレンス等を活用し、コンサルティングを実施中。
・京都新聞8月16日記事
アドバイザーの京都派遣
●コンベンション施設として「国立京都国際会館」や「みやこめっせ」、ユニークベニュー
として「清水寺」や「東映太秦映画村」を視察。
●京都市長との面談や、ホテル・旅行会社・タクシー事業者との意見交換を実施。
国立京都国際会館にて
【アドバイザー3名(ゲイニングエッジ社)】
MICE業界にて30年以上の経験を持ち、その活動範
囲はオーストラリア、アメリカ、イギリス、カナ
ダ、南アフリカ、韓国、スペイン、中東諸国など
世界各地にわたる、MICEコンサルティングのスペ
シャリスト「ゲイリー・グリマー氏」等
-39-
清水寺にて
・I JAMP 8月6日記事
③国際会議等(MICE)の誘致(文化施設・公共空間を利用したイベント活性化 (ユニークベニューの開発、利用促進))
 文化施設、歴史的建造物、公共空間等をイベント・賓客のおもてなし空間として活用するユニークベニューの
開発・利用は海外と比較して後れを取っており、我が国においてもその積極展開が求められる。
 観光庁では、ユニークベニューの開発・利用促進のため、官民関係者からなるユニークベニュー利用促進協議
会を設置し、これまでに2回(2013年8月19日、11月20日)開催。あわせて、ユニークベニューを活用したテストケース
として、「三菱一号館美術館」(2013年11月18日)、「文化学園服飾博物館」(2013年11月27日)、「国立新美術館」(2013年
12月3日)において、モデルイベントを実施。
 なお、2013年12月16日に、第3回ユニークベニュー利用促進協議会を開催し、博物館・美術館を中心とした施
設におけるユニークベニューとしての利用促進・円滑化を図るための手引書(ガイドライン)を取りまとめる予定。
国内の事例
日本の課題
東京国立博物館
 施設管理者
• 国や自治体が所管する公的施設(美
術館、博物館、公園等)の管理者は、
施設のユニークベニューとしての利用
に対して、一般的に消極的。
 関連規制
宝物館外観通常時
宝物館外観イベント時
法隆寺宝物館エントランス(Dyson Academy 2011)
提供:東京国立博物館
●法隆寺宝物館エントランス、平成館ラウンジをイベントスペースとして貸出
●持ち込みかケータリング会社手配で飲食可能
●月1件程度のイベント開催(企業による新製品の発表会が多い)
• 食品衛生法、消防法(及び関連条例)
のために、ユニークベニューとして利
用したくともできない場合も多い。
 その他
• 住民等地域の理解の促進
-40-
④外国人旅行者の受入の改善-1
○出入国手続の迅速化・円滑化
国際会議参加者やVIPなどの空港での出入国手続の迅速化を図るため、ファーストレーンの設置の実現を検討。
○交通機関による快適・円滑な移動のための環境整備
・都心と首都圏空港とのアクセス改善のための都心直結線の整備に向けた検討。
・羽田空港における深夜早朝時間帯の定期便に対応した交通アクセスの改善。
○多言語対応の改善・強化
・外国人旅行者の多い地域等において、道路案内標識の英語表記の改善を実施。
・美術館・博物館、自然公園、観光地、道路、公共交通機関等における外国人目線に立った共通のガイドラインを策定。
出入国手続の迅速化・円滑化
交通機関による快適・円滑な移動のための環境整備
○ クルーズ船入港時の入国審査手続の迅速化・円滑化を図るため、
可能な航路の大型クルーズ船について、海外臨船審査の実施並びに
自治体及び港湾管理者の協力等による新たな方策を検討。
○ 都心と首都圏空港とのアクセス改善(都心直結線の整備検討)。
○ 空港での出入国手続の迅速化を図るため、自動化
ゲートの利用を促進。
<成田空港の出国審査に設置された自動化ゲート>
HP:政府広報オンライン
多言語対応の改善・強化
○ 外国人旅行者の多い地域等において、道路案内標識の英語表記
の改善を実施。
○ 美術館・博物館、自然公園、観光地、道路、公共交通機関等におい
て、共通のガイドラインの策定により、多言語対応の改善・強化を図り、
取組の評価を実施。
-41-
④外国人旅行者の受入の改善-2
○訪日外国人旅行者の利便性の向上
外国人旅行者が利用する施設、観光地等での無料公衆無線LANの整備の促進。
○免税制度のあり方の検討
2014年10月(予定)より、免税対象品目の拡大と手続の簡素化を行うことを平成26年度税制改正大綱で決定。
○地域の観光ポテンシャルの最大化
観光資源の発掘・磨き上げによる商品化、情報発信等の実施による観光地域の魅力向上と新ビジネスの育成促進。
訪日外国人旅行者の利便性の向上
免税制度のあり方の検討
<訪日外国人旅行者に対するアンケート調査>
旅行中困ったこと(MA)
N=479
0%
目的地までの公共交通の経路情報の入手
公共交通の利用方法(乗り方)、利用料金
公共交通の乗り場情報の入手
公共交通の乗車券手配
観光情報(見所、文化体験等)の入手
観光チケット(入場券等)の入手
飲食店情報の入手
飲食店の予約
宿泊施設情報の入手
宿泊施設の予約
ツアー・旅行商品情報の入手
ツアー・旅行商品の予約
割引チケット・フリー切符の情報の入手
割引チケット・フリー切符の入手
無料公衆無線LAN 環境
両替・クレジットカード利用
外国語の通じる病院情報の入手
地図、パンフレット(多言語)が少ない
地図、パンフレットが分かりにくい
観光案内所の数が少ない
観光案内所の場所が分かりにくい
ピクトグラム・サインが少ない
ピクトグラム・サインが分かりにくい
コミュニケーション
その他
20%
40%
20.0%
17.1%
10.2%
6.1%
5.0%
2.3%
11.5%
6.5%
2.1%
2.5%
1.5%
1.0%
9.4%
5.0%
16.1%
1.7%
9.8%
5.0%
4.0%
4.2%
3.8%
4.4%
36.7%
旅行中最も困ったこと(SA)
N=372
0%
20%
免税対象品目として
追加された品目(例)
食品類、薬品類、たばこ、
飲料類、化粧品類 等
○ 地域における免税店拡大に向けた取組み
9.1%
0.5%
3.8%
1.1%
1.6%
1.3%
1.1%
0.8%
・免税店の制度やプロモーションに関する免税店相談窓口を地方運輸局
に設置予定
・免税店シンボルマークの創設などによる免税店に
対する外国人の認知度向上・プロモーション
17.5%
2.4%
・免税対象品目の拡大
・免税手続きの簡素化
23.9%
24.0%
6.1%
40%
10.5%
7.3%
3.2%
1.3%
1.9%
0.3%
4.6%
1.6%
0.8%
1.3%
0.3%
0.3%
1.6%
1.9%
○ 外国人旅行者向け消費税免税制度の拡充
○ ショッピングを活用した訪日プロモーション
-42-
④外国人旅行者の受入の改善(自治体が主体的に整備を行う無料公衆無線LAN)
無料公衆無線LAN整備に向けた様々な取組
多くの自治体において、内外の観光客の増加を目指し、無料公衆無線LAN環境の整備を進めている。
○実施者
京都市
○実施者
福岡市
○実施者
山梨県
○概 要
・市バスのバス停、地下鉄駅、セブンイレブン、公共施設等で、誰でも無
料で利用できる公衆無線LANを
設置。
・設置箇所は、市内約630箇所。
○概 要
・駅、空港、ホテル・銀行等の民間施
設、福祉会館等の公共施設等で、
誰でも無料で利用できる公衆無線
LANを設置。
・設置箇所は、市内50箇所。
・メールアドレスとパスワードを入力
し、登録を行えば、利用可能。
○概 要
・山梨県では、産官民による「やまなし
FreeWi-Fiプロジェクト」を組織して、
年々増加している山梨県を訪れる外国
人観光客が、無料で利用できるWi-Fi
スポットの整備を全県的に推進。
・NTT光ステーションにおける外国人
観光客向け2週間の無料Wi-Fi利用
サービス等。
(外国人観光客が訪れる観光施設を中心
に、その他の一般商業施設等にも順次
拡大していく予定。)
・空メールを送信し、返信メールに記
載されたパスワードを入力し、登録
を行えば利用可能。
-43-
④外国人旅行者の受入の改善(ムスリム旅行者への対応)
○ 東南アジアからの訪日旅客が増加し、さらに2013年に「日・ASEAN友好協力40周年」を迎え、震災後も高い伸び率を示す東南
アジアからの訪日促進を強化する中で、ムスリム旅行者に配慮した(ムスリム・フレンドリーな)食事や礼拝スペース確保等、これ
まで対応が遅れていたムスリム旅行者に対する受入環境の整備やサービスの充実が課題となっている。
震災後も高い伸び率を示す東南アジアからの訪日
受入環境整備の課題(多様な食事や礼拝スペースの確保等)
・
市場別外国人旅行者数の増減率(2012年の2010年比)
豚肉や豚由来の原料、酒・みりん
等のアルコール調味料を使用しない
配慮を講じたセットメニュー
(写真:京懐石 美濃吉)
出典:JNTO
・
増加するムスリム旅行者に対する受入環境整備が必要
聖地の方向が分か
り、礼拝に適したスペー
スの提供
★ プロモーション事業と一体感のあるムスリム旅行者向け情報の発信
→ モスクをはじめとする礼拝可能な施設やムスリム旅行者に配慮した食事等を提供できるレストランの情報といった
ムスリム・フレンドリーな受入サービスをプロモーション・コンテンツとして発信
★ ムスリム向け受入環境整備の促進やサービス提供事業者の参入拡大
→ 宿泊・飲食・商業・観光施設といったムスリム旅行者の訪問拡大が期待できる施設におけるムスリム・フレンドリー
な食事メニューの多様化や礼拝環境(礼拝用のマットが敷けるスペース、聖地の方向の表示等)の確保・充実
-44-
5. 国内旅行振興
-45-
国民1人当たり国内宿泊観光旅行の回数及び宿泊数の推移
2.00
4
1.78
1.71
1.52
1.52
3
1.46
1.35
1.32
1.50
1.30
2.92
2.48
2
2.37
2.38
回数(
回)
宿泊数(
泊)
2.74
1.00
2.09
2.08
2.14
0.50
1
0.00
0
平成17年
(2005年)
平成18年
(2006年)
平成19年
(2007年)
平成20年
(2008年)
宿泊数
平成21年
(2009年)
平成22年
(2010年)
宿泊観光旅行回数
平成23年
(2011年)
平成24年
(2012年)
(注)2008年までは、20歳から79歳までが調査対象。
2009年以降は、全年齢が調査対象。
出典:観光庁「旅行・観光消費動向調査」
-46-
これからの観光地域づくり
観光⽴国の基本理念
「住んでよし、訪れてよし」
⽬指すのは
“滞在交流型観光”への転換
“観光客向けの観光”
“⼀⾒さん相⼿の観光”
観光の原点回帰。現在の“観光”の概念の⾰新。
「⾃らの地域を愛し、誇りをもって暮らしている
ならば、おのずと誰しもが訪れたくなる」
“地域の誇りに来訪
者が触れる観光”
【観光⽴国懇談会報告書(平成⼗五年四⽉⼆⼗四⽇) 】(抄)
“リピーターを確保
できる観光“
滞在交流型観光の実現のために必要なこと
観光地域づくりのコンセプトの明確化
◇ 他の地域と差別化できる 地域のDNAは何か を探す。
誇りとなる地域の産業、伝統、⽂化、景観、⾃然環境、⽣活様式、⾷等を結びつける地域の本質的な特徴を⾒出し、
地域ならではの魅⼒の向上を図ることが重要。
観光地域づくりマネージャーの確保・育成
◇ 成功している地域では、「観光地域づくりマネージャー」の努⼒と活躍が成果に結びついている。
地域が⽬指すべきビジョンを明確にし、関係者を集め、認識の共有・合意形成を⾏いながら、ビジョンに基づく
具体的な取組を実施する⼈材が不可⽋。地域の⾃⽴的な⼈材育成を促進するためには、効果的・効率的な仕組みを
-47構築することが必要。
-47-
これからの観光地域づくり
1. 地域の「お宝」を見つけよう!
【ないものねだり → あるもの探し】
景観の見直しや応用、埋もれている資源の発掘等、地域の原風景や歴史・伝統な
どを活かして、わがまちならではの魅力を再発見する。
2. やる気ある人で仲間づくり、組織づくりを始めよう!
【やる気のカラ回り → 地域改革のエンジン役】
走り回る世話役・リーダー、これに協力するサポーター、冷静なアドバイザーが中核
となり、既存の観光業の枠にとらわれない幅広い業種や住民の参画を促進する。
「よそ者」「若者」「ばか者」による自立的な活動
3. 「誰」に「何」を「どういう方法」でアピールするか、「皆」で考えよう!
【自己満足・お国自慢 → 売れてなんぼ】
市場の調査、観光メニューや体験コースの企画・商品化、プロモーションのやり方
等、草の根でマーケティング活動を実施する。
-48-
観光圏の整備による滞在交流型観光の推進
「観光圏の整備による観光旅客の来訪及び滞在の促進に関する法律」に基づき、地域の関係者が連携し、
地域の幅広い資源を活用し地域の魅力を高めることにより、国内外の観光客が2泊3日以上の滞在交流型
観光を行うことができる「観光圏」の整備を促進している。
観光圏整備に対する支援
観光圏整備のイメージ
主たる滞在促進地区と滞在
プログラムの関係(イメージ)
事業実施の
基本的な方針の策定
・ 観光圏の事業実施の前
提となる考え方
・ 各事業の役割や関係者
間の連携等
について、方針を定め、関
係者で共有
B市
滞在コンテンツ⑤
C町
滞在コンテンツ④
G市
宿泊の魅力向上
主たる
滞在促進地区
A市
滞在コンテンツの充実
F町
滞在コンテンツ②
滞在コンテンツ
⑥
地域住民の意識啓発・参
加促進を図るとともに、観
光地域づくりを実践する人
材を育成
E町
観光地域づくりプラットフォーム(法人)に
より、観光圏整備事業をマネジメントする体
制を構築する必要
観光地域づくりプラットフォーム
は、複数の観光地域づくりマネー
ジャーで構成される
移動の利便性向上
滞在コンテンツ①
・
飲⾷店
情報提供の充実・強化
宿泊施設
農業
関係者
プラットフォーム
(観光地域づくりマネージャーで構成)
商⼯業者
○旅行業法の特例
ホテル・旅館による旅行業者代理業の特例
⇒宿による宿泊客への滞在プログラムの販売を可能とし、
宿泊客の滞在を拡大
○農山漁村活性化法の特例
観光圏内の農山漁村における交流施設整備について、農山漁
村活性化プロジェクト支援交付金の交付が可能
⇒農山漁村の体験・交流メニュー等楽しく過ごせる滞在コンテン
ツの充実
○社会資本整備についての配慮
社会資本整備における、景観整備、案内標識整備等の事業に
よる観光圏整備事業との連携・配慮
⇒ハード面を含めた観光圏全体の総合的な魅力向上
D村
観光地域づくりプラットフォームの設置
・
滞在コンテンツを企画した
上で、宿泊・移動手段を組
み合わせた魅力ある滞在
プログラムを提供
滞在コンテンツ③
滞在プログラム
地域住民が
一体となった
観光地域づくりの推進
観光客の
来訪・滞在の促進
NPO
○
○
○
○
漁業
関係者
○その他の支援
・共通乗車船券
・認定観光圏案内所
・国際観光ホテル整備法等の特例
観光地域づくりプラットフォームの役割
観光地域づくり実施基本方針の策定
旅行業者等市場に対する一元的な対応を行う体制の構築
各事業の管理及び評価
各事業の連携に係る関係者間の調整
観光地域づくりマネージャーの要件
○ 上記の役割を果たすために必要な知識と経験を有すること
49
新規観光圏整備実施計画認定地域(6地域)
(平成25年4月1日現在)
25年度認定圏域名(6地域)
(対象市町村名)
富良野・美瑛観光圏
(北海道:富良野市、美瑛町、上富良野町、
中富良野町、南富良野町、占冠村)
雪国観光圏
(新潟県:魚沼市、南魚沼市、湯沢町、十日町市、
津南町、群馬県:みなかみ町、長野県:栄村)
八ヶ岳観光圏
(山梨県:北杜市、長野県:富士見町、原村)
「海風の国」佐世保・小値賀観光圏
(長崎県:佐世保市、小値賀町)
にし阿波~剣山・吉野川観光圏
(徳島県:美馬市、三好市、つるぎ町、東みよし町)
阿蘇くじゅう観光圏
(熊本県:阿蘇市、南小国町、小国町、産山村、高森町、西原村、
南阿蘇村、山都町、大分県:竹田市、宮崎県:高千穂町)
-50-
他省庁連携について(文化庁・農林水産省)
文化庁との連携
農林水産省との連携
○平成25年11月20日に、我が国のすばらしさを海外に対して強
力に発信し,日本ブランドを作り上げるとともに,我が国が文化交
流のハブとなることを目指すために、文化庁と観光庁は「文化庁
及び観光庁の包括的連携協定」を締結。
○平成26年1月17日に、農山漁村の魅力と観光需要を結びつけ
る取組を推進し、農山漁村の活性化と観光立国の実現を図る
ため、農林水産省と観光庁は「農観連携の推進協定」を締結。
【当面の連携・協力の観点】
1.2020年東京大会・文化プログラムの企画立案
2.地域の有形・無形の文化財について,その価値を保存しなが
ら観光に生かす方策
3.文化庁メディア芸術祭等の行事・イベント,各地の文化芸術創
造都市の活動,ビエンナーレ,トリエンナーレなどの取組と各種
観光プログラムとの連携
4.主要国際空港(成田・羽田・中部・関西)における伝統工芸品
展示や伝統芸能公演
5.海外展に合わせたインバウンドのためのプロモーションの実施
6.東アジア文化都市が国内外で開催する取組における連携
7.双方が実施するイベント等や保有するデータに関する情報の
相互共有
【当面の課題】
1. 農林漁業体験等のグリーン・ツーリズムと他の観光の組合せに
よる、新たな観光需要の開拓
2. 森林浴やアウトドアスポーツ等、森林を活用した観光の振興
3. 国産農林水産物・食品、木工品等を活用した観光地域の魅
力の向上
4. 地域の多様な食文化、世界農業遺産(GIAHS)、歴史的木造
建築物等、我が国の農山漁村の有する地域資源についての発
信の強化
5. 訪日外国人旅行者を農山漁村へ呼び込むための地域資源の
発掘・磨き上げ、受入環境整備やプロモーションの推進
6. 農山漁村を訪問・滞在する旅行者についての調査・分析に基
づく施策の検討
51
若者旅行振興に係るデータ
○各年代で年間旅行回数は横ばいか、減少傾向。
○20代男女では、女性に比べ、男性の年間旅行回数は低迷。
○年代別の年間国内観光旅行回数の推移
○性・年代別の年間国内観光旅行回数の推移
出所:国土交通省観光庁「旅行・観光消費動向調査」より -52-
若者旅行振興の取組
【平成24~25年度の取組】
(1)観光関係事業者・地域関係者への提言。
平成22年より産学官による若者旅行振興研究会を実施。若年層の旅行傾向や振興の具体策について議論。
二期の研究会で得られた結果をもとに、観光関係事業者・地域に向けて、具体的に何をしたらよいか提言を行っ
た。
・旅行とは違う他業種からのHPより旅行商品を誘引し、新たなニーズを開拓する。等
(2)「今しかできない旅がある」若者旅行を応援する観光庁長官賞の創設
「今しかできない旅がある」をキャッチフレーズに、若者(特に20代)の旅行振興に寄与した
地方公共団体、NPO、企業、個人等の取組の第1回目募集を平成24年12月から25年2月にかけて実施。
受賞者の表彰式を6月27日に実施。第2回も本年度12月から募集を開始予定。
○観光庁長官賞:trippiece(株式会社trippiece)
※その他、奨励賞、地域ブロック賞、審査員特別賞が設置され、受賞。( 地域ブロック賞は、東北、関東、中部、
近畿のみ受賞。 )
(3)若旅★授業
平成25年2月より、「旅に出たい、出よう」という気持ちへの働き掛けを行うべく、旅に精通した方を講師として派
遣し、学生に旅の意義・素晴らしさを伝える、「若旅★授業」を実施している。
<実績>
•
•
•
•
•
•
•
第1校目
第2校目
第3校目
第4校目
第5校目
第6校目
第7校目
平成25年2月13日(水)
平成25年6月5日(水)
平成25年7月5日(金)
平成25年10月23日(水)
平成25年10月26日(土)
平成25年11月7日(木)
平成25年11月15日(金)
品川女子学院高校1年生(講師:トレンダーズ(株)キレナビ編集長 伊藤春香氏)
神田外語学院 (講師:日本航空 世古氏)
文教大学 (講師:地球の歩き方 水野氏)
千葉大学教育学部附属中学校 (講師:日本航空 谷口氏)
大妻多摩高等学校、 (講師:LunchTrip 松澤 亜美氏)
大成女子高等学校、 (講師:フリーライター 窪 咲子氏)
早稲田大学 (講師:トラベルズー(株) 新居奈津子氏)
-53-
「今しかできない旅がある」若者旅行を応援する観光庁長官賞の創設
○ 「若者旅行を応援する観光庁長官賞」を設け、募集を行ったところ、若者旅行振興に資する
取組として自治体、民間企業等から約60件の応募がありました。
○ 観光庁長官賞、奨励賞、10のブロック賞を第三者審査会にて選定し、本年6月27日に
表彰式を実施しました。
第一回「今しかできない旅がある」若者旅行を応援する取組表彰について観光庁長官賞をはじめとする
各賞が決定!平成25年6月27日に表彰式を開催しました。
【受賞取組一覧】
○観光庁長官賞:trippiece(株式会社trippiece)
○奨励賞:・若年需要創出による日本のスノーエリア再活性化プロジェクト雪マジ!
19~SNOW MAGIC~((株)リクルートライフスタイル)
・世界一周に関する情報発信、イベント開催(世界一周団体TABIPPO)
・オリジナル・アニメ『ガールズ&パンツァー』と連動した夢と魔法の物語。
・『実家のような町』大洗でしか味わえない旅がある。(株式会社Oaraiクリエイティブマネジメント)
○東北ブロック賞:福島を感じて考えるスタディーツアー「スタ☆ふく」(スタ☆ふくプロジェクト)
○関東ブロック賞:はっちゃけ野郎旅(一般社団法人みなかみ町観光協会)
○中部ブロック賞:『笑いの力で犬山を元気に!』プロジェクト(犬山市観光協会)
○近畿ブロック賞:有馬温泉ゆけむり大学(社団法人有馬温泉観光協会)
○審査員特別賞:丸の内朝大学 環境学部 地域プロデューサークラス(丸の内朝大学企画委員会)
◆若者旅行振興に関する取組事例集を、観光庁HPで公開中!
<http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/wakamono_zirei.html>
-54-
取組名:Trippiece(とりっぴーす)
団体名:株式会社Trippiece
観光庁長官賞 受賞
自分が行きたい旅プランに、共感した人が集まって参加するツアーを企画するfacebookを利用したWebサービス
トリッピースはみんなで旅をつくるwebサービス(facebookアプリ)。
行ってみたい旅を共有し、それに興味を持った人達みんなで旅をつく
る。
例えばアマゾン川でピンクのイルカと遊んだり、アラスカでオーロラを
見たり、ラオスで象使いになったり浅草の三社祭に行ったり。ソーシャ
ルメディアでの出会いをリアルの場につなげ、既存のツアーにはない
独自性に溢れる旅行の企画を行う。
旅行企画までの流れ
実績
累計参加者数約8000人。
ユーザ登録者数約5万人。
①旅の企画の投稿
ユーザは、「旅のタイトル」「イ
メージ写真」「旅への想い」の三
項目を決めて投稿
自然に具体的な旅行プランができあがる
(平成25年5月時点)
特徴2
特徴1
ユーザ自身が旅を発案し、
参加者を集め、参加者同士
で旅を作りあげていく新し
い旅行の形を実現。
②旅への共感と詳細決定
投稿された旅に共感したほかの
ユーザーが集まり、具体的な予
算や日程などを決めていく
旅行代理店が
ツアー化し、
旅行へGO!!
特徴3
プランを作成しているプロセ
スを共有することで、出発前
から連帯感、達成感をもたら
してくれる
同じ目的を持った仲間で集
まって旅に出るので、身近な ※トリッピースは旅行会社で
友達と普通に旅行するのとは はなく、実際に旅に行く事
が決まった場合は旅行代
違った新しい出会いの提供。
理店がツアー化。
-55-
世界にも通用する究極のお土産 -日本の食のブランド化に向けて○ 地域のお土産とバイヤーを結びつけ、地域のお土産が全国的な流通のネットワークに乗るきっかけを提供
する「究極のお土産品評会」を平成25年11月に開催。
〇 品評会で選考されたお土産は、日本の食ブランドを代表する、まさに、世界にも通用する究極のお土産と
呼べるものであり、お土産が語る地域のストーリーを全国に伝え、これを旅のきっかけにする。
【「究極のお土産品評会」とは】
地域
大手百貨店等のバイヤー
地域の特産品を活かした魅力的な
お土産を製造・販売する事業者は
必ずしも全国的な流通のネットワークを
持っているわけではなく、お土産の持つ
潜在的な魅力をいかし切れていない。
全国より747品の
お土産品が出品
全国的な流通網を持つ大手百貨店等
のバイヤーは、市場に対して強い訴求力
のあるお土産を常に探しているものの、
地域の関係者やお土産へのアクセスを
必ずしも十分に持っていない。
究極のお土産品評会
大手百貨店のバイヤー等
100名弱が出席
平成25年11月29日開催
品評会に出品されたお土産の中から、究極のお土産9品が究極の目利きによって選定
(究極のお土産に選ばれたお土産一例)
◀「秋田しょっつる十年熟仙」
諸井醸造(秋田県)
「鮎のリエット・白熟クリーム」▸
株式会社泉屋物産店(岐阜県)
◀ 「湖のくに生チーズケーキ」
社会福祉法人あゆみ福祉会(滋賀県)
「なると金時 おいもさん鳴門っ娘」▸
有限会社 鳳月坊(徳島県)
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日本タビカレッジ(通称「タビカレ」)
○ 「日本タビカレッジ」(通称「タビカレ」)とは、全国の観光地が、旅行会社や目利き(外部のアドバイザー)と
知恵や意見を出し合い、地域の資源を磨いて新たな旅行商品を造成する取組を通じて観光地として成長し
ていく枠組みとして架空の教育機関をコンセプトとして展開している観光庁の事業。
○ 国内の新しい観光地づくりの取組を応援し、全国で78の観光地の魅力を磨き、旅行商品造成を促進。
【本事業のねらい】
【「タビカレ」特設サイト(http://tabicollege.jp/)
地域の特色ある素材の発掘や地域と旅行会社、交通事業
者、旅行メディア等の総力を結集した枠組みによる確実な商品
化と情報発信等を行い、魅力ある観光地づくりを推進する。
★ 各地の取組を個別ページにて紹介!
地域の担い手
目利き
○「地域の担い手」と「目利き」が一体
となった資源の磨きを実施。
○資源の磨き上げの様子などの地
域の動きを特設サイトで情報発信。
資源の発掘・磨き
○試行ツアーを実施し、市場の目を通
した効果検証
○効果検証を踏まえた商品内容の改
善
○商品化への絞り込み
★ 「行きたいボタン」等のカウントで78地域のランキング!
「行きたい!」数、アクセス数、
コメント数等を総合してランキング
<総合ランキング>
78地域の「取組紹介」より「行きたい!」
ボタンをクリックされた総数をランキング
<行きたい!ランキング>
ロリカワツーリズム 小樽・札幌で
ロリカワしよう!
(北海道小樽市・札幌市)
八ツ場ふるさとエコツアー
(群馬県吾妻郡長野原町)
信州しなの町癒しの森「美と健康
体験」ツアー
(長野県信濃町)
ロリカワツーリズム 小樽・札幌で
ロリカワしよう!
(北海道小樽市・札幌市)
カメラ女子&親子集合!日本最東
端の別世界へ
(北海道別海町)
いつでも「ブラジル」が楽しめる
町・大泉
(群馬県大泉町)
(*1月21日現在)
★ バラエティに富んだ旅行商品が充実
(本事業PRキャラクターのタビカレガールズがナビゲート)
モニターツアーの実施
確実な商品化
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6. 観光統計
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観光に関する主たる公的な統計
国内旅行関係
インバウンド、アウトバウンド関係
○旅行・観光消費動向調査(四半期)
○訪日外国人旅行者数(毎月)
・・・国内旅行消費額や国民の宿泊旅行回数等につ
いて調査。また本調査を基に、生産波及効果や
TSAについても分析し、発表。
・・・JNTO(通称:日本政府観光局)が発表。
○日本人海外旅行者数(毎月)
○宿泊旅行統計調査(四半期)
・・・JNTO(通称:日本政府観光局)が発表。
○訪日外国人消費動向調査(四半期)
・・・訪日外国人の観光消費額(交通費・宿泊費等)等に
ついて国籍・地域別・都道府県別に調査し発表。
また、平成23年度より訪問地の詳細についても調査
拡充。
・・・地域別の延べ・実宿泊者数、定員・客室稼働率等
について月毎に調査し発表。
○都道府県観光入込客統計(四半期)
・・・観光入込客を把握する統計手法に共通基準を観
光庁が定めて平成22年度から都道府県で調査
を実施。
観光関連業関係
○主要旅行業者の取扱状況(毎月)
・・・総取扱額、募集方企画旅行の取扱状況等について観光産業課が発表。
○観光地域経済調査(平成24年実施、次回平成28年予定)
・・・観光産業の基本構造(事業者数、売上規模、雇用・就労状況等)を把握するための調査。