ADM ポリシー 2016年6月1日更新 旅行会社各位 アリタリア-イタリア

アリタリア-イタリア航空会社- ADM ポリシー
2016年6月1日更新
旅行会社各位
アリタリア-イタリア航空会社 (以下、弊社)は、2014年6月1日付 IATA Resolution 850m, 818gに基
づき、ADM (Agent Debit Memo)ポリシーを更新の上、発行します。
この文書は、2016年6月1日を以って、これより以前に発行された文書に代わり効力を有します。
序文
旅行会社は、弊社が提供する運賃表・適用規則・及び運送約款の指示に従い適切に航空券を
発行する責任があります。
旅行会社の義務についてはIATA Resolution 824 に記されている通りです。
旅行会社は、弊社が必要に応じ運送書類の使用に際して監査を実施し、支払済運賃と適要可能
な運賃の差額請求を行う権利を有していることを旅客に通知する必要があります。
拒否する場合にはご搭乗をお断りすることがあります。
旅行会社は、航空券に記載されている運賃計算に基づき、出発地から正しい順序でクーポンが使
用されている場合に限り、弊社がすべてのフライトクーポンの使用を認めることを旅客に通知する
必要があります。航空券・フライトクーポンの使用順序に不正があった場合、運送書類はすべて無
効になります。
航空券発行後に、搭乗便・搭乗日・予約クラスなどが変更になった場合、また手数料の支払い・差
額の支払いが生じたときには、航空券を再発行しなければなりません。
同一予約クラスにおける搭乗便・搭乗日の変更、および/または、適用すべき反則金の支払が
VMPD/EMD-Sで行われる場合、航空券のRevalidation も可能です。
ADM は、旅程にどの航空会社が含まれているかに拘らず、旅行会社で発行される運送書類の発
行・使用に際して、料金の徴収・調整を行うために航空会社が適用する正当な会計手続きです。
尚、旅行会社との契約に従い、グループ営業の保証金や反則金のように運送書類とは直接関わり
の無い料金を徴収するためにADM を発行する場合もあります。
ADMに対する正当な反対立証が認められない限り、旅行会社は適用理由が提示されたADM の請
求金額を弊社に支払う義務があります。
弊社は、正確を期するために課金理由の情報を可能な限り詳細に提供するよう努力します。
当該監査は、航空券の管理と不適切な発券件数の減少を目的とするものです。
拠って、その件数及び内容が常識的な範囲を超えていると見なされる場合には、該当の旅行会社
に対して最適な解決策を講じるものとします。
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ADM の発行
ADM は、最終旅行日が確立しない場合、運送書類が無効となる日、もしくは最終旅行日から9ヶ月
以内にBSP を通じ発行され処理されるものとします。
誤って発行された払い戻しの調整については、書類が決済されたBSP送金日から9ヶ月以内に
ADM を発行できるものとします。
尚、当該期間を超えた課金は、旅行会社と弊社の間で直接行われるものとします。
ADM は個々の決済に対して発行されます。
但し、課金理由が、同一旅行会社に対する同一内容のものであるときには、ADM一件の中に複数
の決済が含まれることがあります。同一航空券に関連して、異なる料金・関連性のない料金が適
用される場合には複数のADM を発行することがあります。
BSP リンクを通じたADM発行に際しては、ADMの発行日を旅行会社による受領日とみなしますの
で、BSP リンクを通じて日常的にADMの有無をチェックすることを強くお奨めします。
弊社は、各ADMのAirline Contact Box にe-mail アドレスを提供しますが、このアドレスは異議申し
立てのために使用するためのものではありません。
効果的かつ迅速な管理を可能にするため、ADM への異議申し立てはBSP リンクを通じて直接行っ
てください。
課金基準
最低金額
弊社は、各管理毎に発行する一件のADMに最低金額を設定する事があります。同じ理由・同じ内
容の決済で、その差異が記載された金額よりも低額なケースが複数ある場合、それらはひとつの
ADM に取りまとめられます
管理料
監査手続きの費用を補うため、ADM一件あたり、取扱手数料として3,000円を徴収します。最低発
行金額を下回る徴収の場合には、一件のADM に包括し、取扱手数料一件分を徴収します。当該
手数料は、不的確なADM の発行に対する異議申し立てが全面的に承認された場合にのみ返金さ
れるものとします。
予約管理
弊社は航空券の発行と関わり無く、過誤を誘因する不適当確な手続きに対し体系的な予約統制を
実行の上、ADMを発行します。
ADM の発行を回避するため、以下のことをお奨めします。

重複予約・重複セグメント・同一旅客の複数セグメント
同一旅客の重複予約は作成しないでください。
余剰セグメント・重複予約を取り除くよう常にご注意下さい。

架空の名前・虚偽の航空券番号
架空の名前・虚偽の航空券番号で予約を作成しないでください。架空の名前・虚偽の航
空券番号を含む予約は監査の対照となります。該当する予約が発見された場合、予約
を自動的に取り消した上でADMを発行し、旅客1名につき7,300円を徴収します。
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
トレーニング・テスト予約
トレーニング、及びテストの際には、システムから提供されているテスト領域のみをご利
用ください。テスト予約は架空の名前による予約とみなし課金対象となります(旅客1名に
つき7,300円)。旅行代理店・GDS は、トレーニング目的の場合、テスト環境の領域のみを
使用してください。アクティブ領域で実際のステータスを利用し、トレーニング目的で予約
を作成することは禁じられています。

No-Show Booking
No-Show となった、未発券の予約については、旅客1名につき7,300円を徴収します。
無効または払い戻しになった航空券番号を含むことが判明したNo-Show Bookingは、
No-Showチャージに加え「虚偽の航空券番号」の課金規定に準じた徴収を行います。

空席待ち
空席待ちのセグメントが確定された場合、利用しないその他のセグメントは速やかに 削
除してください。

Married Segments
旅行会社はMarried Segments を分割させることが出来ません。
希望クラスが無いとの理由から、該当クラスを確定させるためにMarried Segments を分
割した場合、ADM を発行し罰金として53,000円を徴収します。
区間毎の空席を元に、O&Dの予約を作成することは、Married Segments違反と見なされ
ます。

クローズ状態にある予約クラスの確保
クローズ状態にある予約クラス(RBD)を確保する為の如何なる違反行為に対し、違反行
為/旅客毎に53000円のADM対象となります。

個人予約によるグループの座席確保
設定されたグループ予約手続きに反し、複数の個人予約によるグループ座席の確保は
認められておりません。該当する予約は予告なく直ちに取り消されます。
また、これに違反し航空券が発行された場合、ADM を発行し、旅客1名につき15,100円を
徴収します。

Churning
以下のような目的で、みだりに予約・取り消しを繰り返さないで下さい。
- 発券期限の適用を回避するため
- 許可のない入力による権利の強行
- CRSのセグメント目標を達成するため
発券期限の適用を回避するため、取り消しと再予約を繰り返すケースが散見されます。これらは他
旅行会社の正規の空席販売を妨害し、最終的には顧客の座席を占拠する行為です。弊社は、取り
消しと再予約が、容認可能な範囲(5回)を越え、繰り返し行われた予約に対してADMを発行し、
7,300円を課金できる権利を有します。ADM の発行を回避するため、このような行為は行わないで
下さい。
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上記料金は、AZ/CT運航便、並びにAZ/CT便名を有するコードシェア便、すべてのクラスに適用さ
れます。当該ポリシーは、具体化しない予約や、有価座席をブロックするだけの不適切な取り扱い
を削減することにより、より多くの座席を随時提供することを目的としたものです。
GDS の効率性管理(GDS EFFICIENCY CONTROLS)
弊社は GDS から送信された BIDT データに基づき、予約手続における違反行為に対して ADM を発行します。
コスト管理の一環として、非生産的セグメント(航空券の発行に直接関連性のない予約など)を減少させる為
のモニタリングを実施し、ADM の対象となる違反行為は以下の通りです;
キャンセルされなかったセグメント(Inactive bookings)
旅行会社により作成され、弊社にキャンセルされるセグメント
 発券期限切れ
 スケジュール変更
 予約の重複
 架空の名前、または航空券
上記のようなキャンセルが発生した場合、弊社は予約を作成した旅行会社の GDS に直接通知を行います。
これは変更の内容を通知するとともに、予約を作成した旅行会社に対して、PNR における変更の受諾、インアク
ティブ セグメントの削除を指示するものです。
Status コードは、次のようなものです。
 HX
 UC
 UN
 NO
全てのインアクティブ セグメントは出発の 24 時間前までに、GDS PNR から削除しなければなりません。
旅行会社は日常的に Queue をチェックして下さい。
Queue
HX
Queue
UC
Queue
UN
Queue
NO
1C1
1C1
7
1C1
Galileo
23
21
21
21
Apollo
12
0/1/18
71
0/1/18
GDS
Amadeus
Worldspan
1
1
1
*ご利用 GDS のインプット、Queue Number を再度ご確認下さい。
1
これらの方針に違反した場合、弊社は予約上の違反行為が確認された旅客/セグメント毎に 650 円の ADM
を発行する権利を有します。尚、2500 円に満たない場合 ADM は発行されません。
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パッシブ セグメント
発券を目的とする場合にのみ、パッシブ セグメントが認められます。
以下に作成された実在の予約と同一のものでなければなりません。
 団体予約
 航空会社により作成された個人予約
 他の旅行会社により作成された個人予約
以下の行為は禁止されており、ADM 発行の対象となります。
 同一旅行会社が重複して予約を作成
 管理運営を視野に予約を作成
これらの方針に違反した場合、弊社は予約上の違反行為が確認された旅客/セグメント毎に 650 円の ADM
を発行する権利を有します。尚、2500 円に満たない場合 ADM は発行されません。
航空券の発行、再発行、再有効化と払い戻し
会社規定方針を順守する為、以下の管理が実施され、違反行為による差異が生じた場合、1ADM
あたりの最低金額1000円のADMが発行されます。
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Issue/Reissue/Refund Fare calculation
Minimum/Maximum Stay
Booking Class/Class of Travel
Advance Purchase requirements
Issue/Reissue/Refund Tax calculation
Routing/Flight requirements
Stopover & Transfers
Open Jaws
Seasonality/Travel Restriction/Blackout
Combination for Fares & Carriers
Joint Fare violation of other Airline and Airlines partner Joint Fares
IATA fare construction
Non-refundable Fare
Group Fares
YR Surcharges
Change Fee/Reissue/Cancellation Fee/Refund Charges
Issue/Reissue/Refund Commission
Child/Infant/Other discounts
Missing or incorrect Tour Codes/Sanction Codes/Waiver Codes/Discount Code
Expiry of fare/ticket
Expired tickets reissued
Dual utilization of coupons
Any conditions/Rules/Charges covered under contracts/Deals/Sanctions/Fares
Out of sequence
Original ticket details not reported in re-issued ticket
Endorsement restrictions
No Show Charges
Conversion Rates
Refund of partly used ticket
Conjunction ticket refunded separately
Duplicate refunds
Ticket refund validity
Correct original airline
Form of Payment
Credit Card Refunds
Credit Card charge back
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Credit Card fraud
Sales not reported
Utilization of tickets reported as VOID
RBD abuse
Any incorrect Ticketing
Baggage allowance
弊社は、航空券の発行・再発行の際に適用可能な金額を比較し、不足・未徴収の運賃、税金、そ
の他手数料、RBD 違反行為に対して課金できるものとします。
運賃の不正適用(例:予約クラスの不正)があった場合には全体の旅程を考慮し、より高位な適用
可能運賃との差額を算出します。
正規の適用可能運賃のFare Basis、Tour Code、Ticket Designator、Corporate Information(必要に
応じ)は、常に航空券に記載されている必要があります。税金・手数料などは、航空券・払い戻し共
に、単一税金コードにまとめて入力することはできません。発行に誤りがあった場合、徴収した金
額が正しく異議が受諾された場合でも、旅行会社の編集ミスに因るものとして、ADM を発行費用を
補うべく取扱手数料3,000円を徴収します。
受託手荷物許容制限の誤記もしくは無記入、または不適切な個数制の適用が行われた場合、
ADM を発行し、下記の金額を徴収します。
イタリア
国際線
国際線
国内線
(欧州内)
(大陸間移動)
7,500 円
7,500 円
15,000 円
7,500 円
7,500 円
7,500 円
3,800 円
3,800 円
6,000 円
無料受託手荷物許容制限の誤記
(大人・子供運賃)
無料受託手荷物許容制限の記入漏れ
(大人・子供運賃)
無料受託手荷物許容制限の誤記・記入漏れ
(幼児運賃)
VMPD/ MCO を使用する場合、再発行された航空券のEndorsement Box にその券番を記載しなけ
ればなりません。また、EMD-Sを使用する場合には、連動する航空券の券番をEMD-S上に記載し
なければなりません。
VMPD/ EMD―S/MCOは全ての項目において正しく記入されている必要があります。記載された
券番に誤りがあったり、無記入の場合には取扱手数料3,000円に加え、3,800円を徴収します。
運賃構成の為の発券・予約規定(MCTなど)を無視して発行された場合にも、取扱手数料3,000円に
加え、3,800円が同様に適用されます。
病気、けがなど、医療上の理由による払い戻しは、航空会社によって認定されます。
換算レートは再計算されますy。
ステーション・コントロール
弊社は、空港において、運賃規則・運送約款・運送書類の使用遵守を確認するために、必要に応
じ検閲を実施し、支払済の料金と適切な料金の差額を要求する権利を有しています。
これを拒否する場合にはご搭乗をお断りすることがあります。
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旅行会社は、運賃・運賃規則・Fare Basis/Ticket Designators・ ツアーコード・受託手荷物許容量・
運送約款などを遵守した上で、適切に航空券を発行する責任があり、またそれを旅客に通知する
責任があります。
旅行会社は、航空券を発券する前に、Typological Fares (例: Seaman, Resident, Government)、
または、ツアーオペレーター料金の適用資格を確認する義務があり、搭乗に際して弊社が資格証
明書の提示を求める場合があることを、旅客に通知する義務があります。
無資格であることが確定した場合には、弊社は旅客と決済する権利を有するものとします。
旅行会社の責任による場合、ADM が発行されます。
(例:旅客が特別なツアーオペレーター料金を利用する資格を持たず、同料金を適用した航空券を
保持している場合など)
ツアーオペレーター運賃において、当該旅客が無資格であることが確定した場合、旅行代理店に
対して発行されるADMは以下の通りです。
イタリア国内線: 航空券1件当り、10,500円 + 過誤金 3,000円
国際線(欧州内): 航空券1件当り、17,800円 + 過誤金 3,000円
国際線(大陸間移動): 航空券1件当り、26,700円 + 過誤金 3,000円
弊社は、運送約款(Art.3)に基づき、航空券に記載されている運賃計算に基づき、出発地から正し
い順序でクーポンが正しく使用されている場合に限り、すべてのフライトクーポンの使用を認めます。
航空券の不正利用、またはフライトクーポンの使用順序に不正があった場合、全ての旅行書類は
無効となります。また旅行会社はそれを旅客に事前に通知する義務があります。
旅行会社は、支払済みの運賃と実際の旅程に適用となる運賃の差額(変更手数料含む)は旅客に
請求されることを通知する責任があります(すべて運賃規定に準じる)。
ADM 異議申し立て
旅行会社にはADM がBSP で精算処理される前に、BSP リンク上でADM を精査し異議申し立てを
行うため、ADMの受領(発行)から最大15日間(RESO 850m 01jun’14)の猶予があります(抗告期
間)。
異議申し立ての際には、異議申し立ての理由を申し出るとともに、不明点の解明、必要な情報の
収集のためにe-mailアドレス・電話番号などの連絡先明細を通知する必要があります。
異議申し立てにあたり正当な理由の提供がなされない場合、異議申し立ては承認されません。
弊社はADM 発行日から60日以内に、迅速に異議申し立てへの対応を行うよう努力します。
これに伴い、異議申し立てが確定するまでの間、BSP リンクを通じて提起された異議申し立てに
ついては、ADM の精算・支払いを保留とします。
弊社は、異議申し立ての理由を精査し、その根拠が提出され、且つ、その課金に誤りがあることが
証明された場合において、申立を承認するものとします。
異議申し立てが全面的に認められた場合、弊社はADM を削除し、部分的な同意が為された場合
には、ACM を発行することにより、その金額を承認します。
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連絡先とインフォメーション・リクエスト
BSP リンクを通じ提起された異議申し立てに関してのサポート・追加情報・その他お問い合わせは、
メールにて下記までお問い合わせください。
Reservations: [email protected]
GDS Efficiency: [email protected]
Tickets issuance: [email protected]
Station Control: [email protected]
注)
日本語による ADM ポリシーは、参考のためのものであり、英語によるものが正文となります。
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