第3章 - 川越市

3章
第
市民・事業者の
環境への取組状況
本章では、市民、事業者、民間団体、行政がパートナーシップを形成し、それぞれが
役割を理解し実行できるよう平成12年8月に設立された「かわごえ環境ネット」の活動
を紹介しています。
1
1.川越市環境行動計画「かわごえアジェンダ 21」の推進状況
川越市環境行動計画「かわごえアジェンダ 21」は、川越市の行政計画である「第二次川越市環境基本計
画」と車の両輪となって、市民、事業者及び民間団体が、川越市の将来の望ましい環境像の実現に向けて、
日常生活や事業活動における環境の保全・創造のためにどのようなことを行うべきかが書かれています。
その内容は、「望ましい環境像が実現したときの川越のようす」「120 の行動提案」「協働で取り組むべき 10
の重点プロジェクト」「環境に配慮した行動チェックシート 20(市民編・事業者編)」の 4 部で構成されています。
チェックシートを用いて、同計画の趣旨を理解してもらうとともに、その結果を継続的に把握することで、進行
管理を行っています。
ここでは、平成 24 年度の「環境に配慮した行動チェックシート 20(市民編)」の取組結果を報告するとともに、
平成 20 年度からの結果と比較して、今年度の取組状況を評価します。
「環境に配慮した行動チェックシート 20(市民編)」に見る環境行動の取組状況
●チェックシート(市民編)の実施概要
チェックシート(市民編)は、5 つの大項目(A)資源・省エネルギー、(B)交通・健康、(C)自然、(D)まち、
(E)活動・情報におけるそれぞれ 3〜5 の行動、計 20 の行動について、日ごろの取組状況をそれぞれ表-1
の 5 つの選択肢から選択して評価してもらうものです。
平成 20 年度から平成 24 年度までの取組概要と全体集計を表-2 に示します。平成 24 年度は中学校での
実施(126 名)があり、20 歳未満の回答者が大幅に増加しています。例年、若年層の得点は低い状況なので、
今回は、これまでよりも大幅に平均点が下がっています。30〜50 歳代のチェックシート実施が少ないため、多
くの年代の方に実施していただくために、今後、実施方法の改善が必要であると考えられます。
表-1 チェックシート各項目の評価選択肢
点数
5
3
1
0
-
行動
率先して実施している
少し意識して実施している
たまに実施している
実施していない
該当しない項目である
表-2 取組概要と全体集計
年度
実施時期
平成20年度 平成21年度 平成22年度 平成23年度 平成24年度
9〜12月
6〜2月
7〜11月
10〜11月
7〜11月
講演会・研 講演会・研
大学生・イ
修会・イベ 修会・イベ
大学生・イ 大学生・イ
ベント会
計
ント会場・ ント会場・
ベント会場 ベント会場
場・見学会
高校生徒
大学生
292
367
313
205
349 1526
実施場所
回答者総数
回答者内訳
20歳未満
38
36
98
39
174
385
(年代)
20歳代
8
95
70
65
97
335
30歳代
16
28
14
21
4
83
40歳代
36
71
22
20
9
158
50歳代
34
32
11
7
10
94
60歳代
95
62
51
25
21
254
70歳以上
47
29
45
26
33
180
未記入
18
14
2
2
1
37
回答者内訳
(性別)
男性
女性
104
157
178
167
144
169
118
86
212
136
756
715
全体集計
未記入
平均
31
55.4
22
48.2
0
46.0
1
48.2
1
55
38.8 49.4
19.6 20.8
(換算点*) 標準偏差
19.3
20.6
21.0
21.0
最高
100
100
100
100
87
100
最低
4
8
2
0
3
0
*「該当しない項目である」評価の5点を分母から外して
「分子/分母×100」を四捨五入した得点
58
●結果と考察
チェックシート(市民編)の各項目の平均点を、平成 24 年度平均の降順にして表-3 に示します。また、年
代・項目別の平均を年度ごとに集計して、結果をそれぞれ図-1〜図-5 に示します。
回答者は各年度異なる人を対象にしていますが、どの年度も項目ごとの平均と順位に大きな違いはありま
せん。よってこの取組状況の結果は、多くの市民に共通する結果といえます。
平成 24 年度は、交通関係の項目が例年よりも高めになっています。これは、20 歳未満の多くが自動車の
免許を持っておらず、自動車を利用する機会が少ないこと、また、図-5 に示すように、大学生を中心とする 20
歳代の自動車の使用が減少していることを示しています。
前年度よりも大きく得点が下がっているのは、「4.ごみの分別を徹底し資源化している」「1.省エネルギーを
実行している」「10.節水や水の再利用をしている」「3.環境に配慮した買い物をしている」の 4 項目であり、これ
らは、特に 30 歳未満の値が他の年代と比較して低いことが要因となっています。家事をあまりしないためで
あるとも考えられますが、すぐできる行動ばかりなので、教育等での啓発・実践をもっと推進していく必要があ
ります。また、30 歳未満と他の年代との差が顕著な項目として「16.まちの美化に協力している」「18.環境を良
くするボランティア活動に参加している」が挙げられます。これらは、30〜40 歳代でも得点が高くなっていて、
企業や地域での取組が得点を押し上げているものと考えられますが、生徒・学生などもボランティア活動の
機会を積極的に作ることが、今後の環境保全のためには重要と考えられます。
例年と同様に、「2.自然エネルギーや省エネ家電の導入を行っている」「20.事業者や行政と協力している」
「19.環境家計簿などをつけて改善への取組をしている」が下位を占めています。これらの導入や参加をしや
すくする工夫が求められます。
表-3 環境に配慮した行動チェックシート 20(市民編)の項目及び各年度の平均点(2012 年度の降順)
59
5
20歳未満
4
平
均
20歳代
30歳代
3
40歳代
50歳代
2
60歳代
1
70歳以上
0
6
4
1
7
10
9
8
3
16
5 15
項目
13
17
14
11
12
18
2
20
19
図-1 平成 20 年度の年代・項目別平均(平成 24 年度の平均降順)
5
20歳未満
4
平
均
20歳代
30歳代
3
40歳代
50歳代
2
60歳代
1
70歳以上
0
6
4
1
7
10
9
8
3
16
5 15
項目
13
17
14
11
12
18
2
20
19
図-2 平成 21 年度の年代・項目別平均(平成 24 年度の平均降順)
5
20歳未満
4
平
均
20歳代
30歳代
3
40歳代
50歳代
2
60歳代
1
70歳以上
0
6
4
1
7
10
9
8
3
16
5 15
項目
13
17
14
11
12
18
2
図-3 平成 22 年度の年代・項目別平均(平成 24 年度の平均降順)
60
20
19
5
20歳未満
4
平
均
20歳代
30歳代
3
40歳代
50歳代
2
60歳代
1
70歳以上
0
6
4
1
7
10
9
8
3
16
5 15
項目
13
17
14
11
12
18
2
20
19
図-4 平成 23 年度の年代・項目別平均(平成 24 年度の平均降順)
5
20歳未満
4
平
均
20歳代
30歳代
3
40歳代
50歳代
2
60歳代
1
70歳以上
0
6
4
1
7
10
9
8
3
16
5 15
項目
13
17
14
11
12
18
2
図-5 平成 24 年度の年代・項目別平均(平成 24 年度の平均降順)
61
20
19
2.第11回かわごえ環境フォーラム
2 月 23 日(土)9:30-16:15 に川越市環境プラザ「つばさ館」において、第11 回かわごえ環境フォーラムが開催されまし
た。来場者は 80 名となり、午前・午後とも 50〜60 名程度の来場者がありました。
午前の部「環境活動報告会」では、市民・民間団体・大学・事業者等の環境活動について 9:45 から 11:45 まで、10 件の
発表がありました。午後の部は、環境に配慮した米作りをしている高梨耕治氏による『メダカやドジョウにやさしい田ん
ぼでの農業』の基調講演がありました。基調講演の後、分科会が催されました。社会環境部門分科会「エコライフ・エコ
活動」、自然環境部門分科会「生き物の多様性保全を考える」、「事業者交流会」の 3 つの部屋に分かれ、それぞれ活発
な議論が行われました。
ふくはら子どもエコクラブの発表
社会環境部門分科会の様子
環境活動報告会会場の様子
基調講演の高梨耕治氏
自然環境部門分科会の様子
事業者交流会の様子
3.環境月間 環境啓発展
川越市制 90 周年記念事業として環境月間 環境啓発展を、環境プラザ「つばさ館」で 6 月 16・17 の両日に
わたって開催しました。6 月の環境月間には、市内小中学校生の「環境ポスター展」が以前から開かれていま
した。入選の小中学生や友達に親などが見に来る機会に、市の環境行政やかわごえ環境ネットの活動紹介
のコーナーを設けた「環境啓発展」を開いてはどうかとの企画が提案され、初めて開催したものです。
つばさ館 2 階の展示コーナーに環境ポスターの入選作を展示し、1 部屋で行政の環境関係の展示、もう 1
部屋でかわごえ環境ネットの社会環境部会の活動展示がありました。 ポスター展の横の壁には、大正 11 年
の市制施行前後からの環境関係の事績が書きこまれていました。かわごえ環境ネット会員有志による調査
をまとめたものでした。併設された 2 室で、川越市の環境行政の事業紹介のパネル展示がありました。緑の
カーテンの地球温暖化対策やごみ減量、放射能汚染調査、不法投棄の実態報告、下水道の雨水対策など、
各課の活動紹介をまとめました。
となりのかわごえ環境ネット社会環境部会は環境家計簿や緑のカー
テン、川の水質調査などの活動が紹介されました。会員が育てたゴー
ヤの苗の 150 鉢も、来場者に渡され喜ばれました。
かわごえ環境ネットの展示
62
ゴーヤの配布が好評でした
川越市の環境 90 年史
川越市の展示
採水した水(左 3 つ小畔川、右 3 つ入間川)
水質調査の様子
4.川の一斉水質調査
小畔川鎌取橋での採水の様子
水質調査の結果
6 月 3 日(日)午前に 19 名が参加して川越市内 29 か所の水質調査を行いました。この取組は、全国規模
で毎年実施されている「身近な水環境の一斉調査」に参加している NPO 法人荒川流域ネットワークと新河岸
川流域水環境連絡会に協力する形で実施しているもので、パックテスト® を用いて COD などの水質項目、機
器・器具を用いて電気伝導度(EC)、透視度(新河岸川流域のみ)を測定しています。
当日はときどき小雨が降る中、各グループが分担して朝から採水をして、北公民館に試水を持ち寄って水
質調査を行いました。実施前の降雨の影響が大きく、年度ごとの調査の比較が難しいデータですが、同一時
間帯での測定によって、場所ごとの水質の差異がよくわかります。川越市内では、入間川の水質が最も良好
で、不老川、久保川の水質が悪い傾向があり、改善が求められます。日ごろからの市民の関心が改善の手
がかりとなりますので、お近くの方は観察を続けてみていただければと思います。
63
5.2012 アースデイ・イン・川越 立門前
蓮馨寺講堂内の展示
ネットワーク『地球村』川越の展示
かわごえ環境ネットの出展
職人の技の体験コーナー
職種別に並んだ 43 人の初雁賞受賞者
会場で配布した地域実験通貨「アース」
14 回目を迎えた「アースデイ・イン・川越」は、市制 90 周年記念事業として新企画を加えて、蓮馨寺、旧川越織物市場、
鶴川座、熊野神社を会場に 10 月 28 日(日)に行われました。10 回目から現在の場所に移って、地元商店街との協力の
もとに行われています。テーマの「みんなで育てよう水と緑と伝統のまち川越」に沿って企画を実施しました。雨のため
に中止となる企画が多くありました。行政の参加は、入間川、新河岸川を管理する、川越に事務所がある国土交通省の
荒川上流河川事務所、埼玉県の川越県土事務所が所管の事業に関して PR の展示をしました。それに県の西部環境管
理事務所、川越市を加えて行政部門の展示が充実されました。
展示は、雨でも支障のないように鶴川座を会場にしましたが、照明などに制約があって内部が使えず、フロント部分
を利用しました。かわごえ環境ネットの PR 用の 5 枚のパネルも初めて展示されました。主会場の蓮馨寺も講堂の中と
軒先だけの展示と縮小されました。川越環境保全連絡協議会、埼玉県ユニセフ協会、川越の自然を鳥の姿から見る写
真展、ネットワーク『地球村』川越の活動報告など、環境と国際交流の団体の展示による啓発が行われました。さらに、
4 会場の参加団体による啓発クイズの企画、周辺商店で使える地域実験通貨「アース」の説明を担当した芝浦工業大学
中口研究室の学生らも多数参加して、アースデイについてのアンケート調査なども行いました。熊野神社会場は、ボー
イスカウトがテントを張って活動の一端を披露、川越 EM 連絡協議会も有機野菜販売を短時間ですが実施しました。健
康ゾーンの「医療生協初雁支部」や「地球足もみ健康法実践普及会」等は、社務所の軒先を借りて啓発に努めました。
旧川越織物市場は、職人の伝統の技をともに体験する会場でしたので、関係者で両側の軒先を利用して防水シートを
掛けて会場設営をしました。実際にカンナを使って木を削り、庭師のコーナーでは竹細工、鍛冶屋さんのところでペー
パナイフと手づくりの喜びを味わっていました。奥の部屋では折り紙コーナーがありましたが、そこまで回る人が尐なく、
場所の設営に工夫が必要でした。入口左の軒先に、川越市の伝統を伝える人を顕彰する「初雁賞」の受賞者 43 人の写
真が、菓子職、大工、板金などの職種ごとにまとめられて展示されました。また、障害者の才能を発掘した「あいアイ美
術館」の作品も展示され、アースデイがめざす人類の幸福への幅広い挑戦の意義を考えさせるイベントでした。
6.第12回北公民館かんきょう祭り
川越市内にある 17 公民館の数あるイベントの中で、「かんきょう祭り」と名がついた行事は、この北公民館だけで、11
月 10 日(土)に 12 回目を迎えました。地球温暖化をめぐる環境講座の参加者が集まり、市民啓発の「かんきょう祭り」を
はじめて回を重ねてきました。公民館の登録団体で実行委員会を作り、公民館との共催による手づくりの「かんきょう祭
り」であります。
64
実行委員長と公民館長のあいさつで始まり、恒例のオープニングコンサートは「お琴と尺八」のさわやかな合奏で進
み、9 時半から基調講演が行われました。今回は、埼玉県の環境アドバイザーで、NPO 川口市民環境会議の代表理事
でもある浅羽理恵さんの「エコライフの工夫」についての助言をいただきました。豊富な実例を織り交ぜながら、スライド
を使っての明快なお話に、参加者も納得の 1 時間半でした。これからの実践に向けてのフォローが大切と痛感しました。
館内では、川越市環境部やかわごえ環境ネットの啓発パネルの展示、環境啓発の標語・川柳・都々逸の応募作品掲示、
リサイクル活動団体の実演、有機野菜販売コーナー、市民もちよりのバザールなどで、環境意識の向上に向けた活動
が行われました。また、公民館登録団体の合唱や太極拳などの演技披露も行われた賑やかなイベントでした。参加者
には、毎年恒例の人気の「桜草のポット提供」があり、好評のうちに 12 回目の「北公民館かんきょう祭り」を終えました。
7.まち美化活動
まちなかのポイ捨てごみは、タバコの吸殻を筆頭に、紙くず、空き缶、ペットボトルなどが見られます。このような散
乱ごみを無くして「きれいな品格のあるまち」へと、埼玉県では「ごみの散乱防止に関する条例」が施行され、川越市で
も「路上喫煙の防止に関する条例」が施行されています。市民の自覚できれいなまちになるよう PR に努めています。
川越市では、5 月と 10 月の最終日曜日に、全市あげての「クリーン川越市民運動」を行っています。かわごえ環境ネ
ットでも、市民啓発のために 7 月第 3 日曜日に「郊外クリーン活動」、12 月 23 日の祝日に「市中心部のクリーン活動」を
行っています。そのほか、会員のクリーン&ハートフル川越の呼びかけで、毎月 4 回の「ロードサポート・まちなかクリ
ーン活動」、第 4 日曜日に「川の応援団・新河岸川の清掃」を行っています。
川越市では、「川越クリーンパートナー団体」をつくって、ごみ袋を支給し、トングや啓発ゼッケンを貸し出したりしてい
ます。この登録団体は市内各所で活動しています。このような市民の啓発活動の積み重ねで、条例に頼らないできれ
いなまちづくりができる先進例となるよう努力を重ねています。
8.エコライフDAY集計結果
エコライフDAYとは、埼玉県が 8 年前から始めた二
【回収結果】
酸化炭素(CO2)削減の取組で、簡単なチェックシート
年 度
を使って1日にCO2の排出をどれだけ減らせたか体験
してもらう試みです。チェックシートは、中学校・高校・
一般用と小学校高学年用、小学校低学年用があり、そ
れぞれ夏と冬の 2 回、用紙を配布し記入していただい
ています。川越市では、毎年夏休みに市内の小・中学
平成 17
平成 18
平成 19
校に参加を呼びかけています。また、6 年前から市内
の公民館利用者にも協力していただいています。電子
申請も行っていますので、是非、参加してください。ま
平成 20
平成 21
た、家庭の電気・ガスダイエットも行っています。
平成 24 年度においては、県全体で 122 万人を超え
る参加者になりました。また、一人当たり CO2削減量
は 0.75kg/人です。 これからもひとりひとりがエコ行
動を実践していきましょう。
平成 22
平成 23
平成 24
65
県全体の参加者数
(CO2削減量)
167,602 人
(71,000kg)
414,489 人
(280,627kg)
613,925 人
(423,234kg)
1,072,054 人
(876,500kg)
1,092,814 人
(849,275kg)
1,182,336 人
(842,257kg)
1,200,542 人
(855,780kg)
1,222,350 人
(918,309kg)
川越市の参加者数
(CO2削減量)
36 人
(44kg)
11,029 人
(7,234kg)
12,839 人
(7,993kg)
19,307 人
(14,804kg)
11,469 人
(9,117kg)
20,608 人
(13,238kg)
15,594 人
(11,022kg)
14,053 人
(9,242kg)
9.川越の自然の調査・保全再生活動
1 生き物モニタリング
(1)水生動植物の調査と保全活動
鯨井・農業用水路での魚類調査
郭町・新城下橋付近新河岸川で
の魚類調査
希少種のクロメダカ
外来種のブラックバス
小堤・八幡神社付近での魚類調査
希少種・沈水植物のヤナギモ
川越市は、多くの河川と湧水に恵まれた水辺の自然豊かなまちと言われていますが、年々進められている冶水
を主体としたコンクリート護岸工事や浚渫工事によって水生の動植物が、個体数の減少や絶滅への影響を受けて
いるのが現状です。
かわごえ環境ネット自然環境部会では、水辺の自然の保全活動として、水生動植物の生息調査を、昨年に引き
続き、県民参加生き物モニタリング調査に参加して、川越市内の魚類調査を主体に行いました。
具体的には、5月に鯨井の資源化センター付近の農業用水路で魚類のモニタリング調査を行いました。この水路
は、入間川の伏水とも云われる湧水が一年を通じて涸れることなく湧き、クロメダカやシマドジョウなどの希少種が
生息しています。今回は、クロメダカ(希少種)、カマツカ(希少種)、シマドジョウ(絶滅危惧種)オイカワ、タモロコ、トウ
ヨシノボリ、ドジョウ、アブラハヤ(川越では希少)スジエビが確認できました。又、この水路に群生する水生植物のミ
クリ(絶滅危惧ⅠB類)が今回も確認できました。
6月は、郭町の新城下橋付近の新河岸川でモニタリング魚類調査を行いました。新城下橋下流から初雁球場公
園付近の新河岸川には、川越台地からの湧水が豊富に流れ込み、川底が川砂となり、多様な水生動物が生息し
ています。今回は、クロメダカ(希少種)、モツゴ、オイカワ、ギンブナ、トウヨシノボリ、ドジョウ、テナガエビ、スジエビ、
ヌマエビ、ハグロトンボヤゴ、マシジミが確認できました。
10月は、小堤の八幡神社付近の用水路でモニタリング魚類調査を行いました。この水路は八幡神社崖下の池
からの湧水が流れ込み、コンクリート護岸ながら堆積した土砂に水生植物が根付いているために、クロメダカをは
じめ希少な魚類が生息しています。今回は、クロメダカ(希少種)、アブラハヤ(川越では希少)、キンブナ(希少種)、ブ
ラックバス(外来種)、オイカワ、カワムツ、スジエビ、マシジミが確認できました。また、この水路で群生する水生植
物のヤナギモ(絶滅危惧Ⅱ類)が確認できました。
以上の結果は、埼玉県へ報告するとともに、川越市と協働する希少な野生の動植物の保全活動に活用していき
ます。
66
(2)森林公園計画地の植物調査
自然環境部会では、平成 21 年度から県民参加モニタリング調査に協力していて、4 年目になります。この調査の
目的は「自然環境保全活動を行っている県内各地の団体が、様々な生き物を一定期間にわたって調査記録するこ
とによって、県内の生物多様性の変化を把握するとともに、県民から提供される様々な生き物情報を共有化する仕
組みを構築することを目的とします。」とあります。県下ではかわごえ環境ネットの他、30 団体ほどが協力していま
す。
調査対象の生き物のジャンルは植物、動物(哺乳類・鳥類・爬虫類・両生類・昆虫類・魚類など)と多岐にわたって
いますが、本年度もこれまでの活動から植物、魚類について調査することになりました。このページでは植物につ
いて報告します。
調査対象種は毎年少しずつ変えられており、平成 24 年度は 50 種ほどです。特定外来種、要注意外来種などが
13 種、絶滅危惧種が 5 種です。今回の調査地は長年、フィールドとしている「(仮称)川越市森林公園」計画地のみ
に選定しました。絶滅危惧種もありますし、毎月調査しているのでデータも提供しやすいという利点があります。
調査対象種ではクズ、タチツボスミレ、キランソウ、ヒメオドリコソウ、アメリカイヌホオズキ、クチナシグサ、オオブ
タクサ、ヒメムカシヨモギ、コオニタビラコ、セイタカアワダチソウ、セイヨウタンポポ、ヤマユリ、ツルボ、キンラン、
ササバギンラン、シュンラン、ノヤマトンボなどが記録されました。
自然環境部会の 10 年にわたる植物調査では草本が 200 種ほど、木本が 70 種ほど記録されていて、毎年新たに
絶滅危惧種が見つかるなど、まだまだ自然の宝がひっそりと命をつないでいる場所のようです。
調査活動
増えてきたクチナシグサ(RD種)
(3)チョウの調査
市内の様々な環境に適応し、身近に生息して、しかも多くの人に興味をもたれるチョウに焦点を合せて、市民参
加のモニタリングを目指し、かわごえ環境ネット会員および生物多様性勉強会に参加した市民と継続してチョウを
観察してきました。
チョウの発生種類数
平成 22 年 25 種類、平成 23 年 27 種類、そして平成 24 年は
48 種類を観察することができました(図参照)。これは、川越
で生息が予想されるチョウのほとんどが観察されました(全国
では 254 種類)。10 数ヶ所の定点や森林公園計画地などでの
調査で、市内全域の調査とはいきませんでしたが、川越の主
頭数
60
50
40
30
20
10
0
2010
2011
2012
年
な環境-雑木林、河川敷、住宅地、畑、草原などで観察がで
きて、川越のチョウの現状が少し分かってきました。川越に広く分布しているのは、アゲハチョウ、モンシロチョウ、
ヤマトシジミとなじみのチョウがいますが、温暖化で北上しているツマグロヒョウモンも普通に見ることができます。
一方、限られた植物しか食べず、限られた期間しか出現しないチョウは入間川周辺のジャコウアゲハやコムラサキ、
雑木林のアカシジミ類やミズイロオナガシジミがわずかに観察されています。下表は川越でこの 3 年間に観察され
たチョウの一覧です。林に依存しているゴマダラチョウやゼフィルス類が見つかっているのは林がまだ健全さを保
67
っているようですが、過去に普通に見られたアカシジミ類が少なくなっているのは気になります。
科の名前
観察されたチョウの名前
ツマグロヒョウモンの定着とナガサキアゲ
アゲハチョウ アオスジアゲハ
クロアゲハ
モンキアゲハ
シジミチョウ アカシジミ
ベニシジミ
ルリシジミ
シロチョウ キタキチョウ
オナガアゲハ カラスアゲハ キアゲハ
ジャコウアゲハ ナガサキアゲハ ナミアゲハ
響が川越にも来ていることを示しています。
ウラギンシジミ ウラナミアカシジミ ツバメシジミ
ムラサキシジミ ミズイロオナガシジミ ヤマトシジミ
また、渡りをするチョウとして有名なアサギ
マダラを見つけたのは、チョウの移動に川
スジグロシロチョウ
モンキチョウ ツマキチョウ
モンシロチョウ
セセリチョウ
ハとムラサキシジミの発見は温暖化の影
越の自然がまだ保たれていることでしょう
イチモンジセセリ オオチャバネセセリ キマダラセセリ ダイミョウセセリ
か。限られた場所での詳しい調査で、チョ
チャバネセセリ
ウの出現時期や生息環境を知ることがで
タテハチョウ アカタテハ
アサギマダラ イチモンジチョウ
ウラギンヒョウモン キタテハ
クロコノマチョウ 小ジャノメ
ゴマダラチョウ コミスジ
コムラサキ サトキマダラヒカゲ
ツマグロヒョウモン テングチョウ ヒカゲチョウ ヒメアカタテハ
ヒメウラナミジャノメ ヒメジャノメ
ミドリヒョウモン ルリタテハ
アカボシゴマダラ
きました。チョウを通して川越の自然の一
部が分かり、今後は市内のより詳しい分布
と自然環境との関係を知ることで、生き物
の多様性を保全する資料として活用が期
待されます。そして、川越にすむ美しいチョウを守っていくためには多くの人の協力が必要です。保全活動への参
加をお願いします。
2 保全・再生活動
(1)川越市森林公園計画地での保全再生活動
この雑木林には在来の希少種が残っていることが、生き物調査で明らかになっています。手入れに当たってはこ
れらの種を滅ぼさないよう、アセスメントをしながらの保全作業が重要です。平成 23 年 9 月から西側最奥の公有地
の再生活動に着手しました。ここは藪状にヒサカキ、シラカシが繁茂し、このままですと照葉樹林に移行します。市
の方針としては、落葉樹林として残したいとのことで在来種を温存し、照葉樹(大木は除く)を一定の割合で除伐し
ていきました。どのような植物が再生してくるか、観察しながらの手入れです。平成 24 年度は一応このエリアの暫
定的な除伐を終え(約 1ha)、植生調査を並行して行っています。
また、「第 2 武蔵野ふれあいの森」はトイレ、ベンチがあり、憩いの場所として利用されています。ここにはツリガ
ネニンジン、ヤマユリなど雑木林では数少ない花を咲かせる植物が自生しているので選択的草刈りや名札付けな
どの保護活動をしています。それほどめずらしいものではありませんが、シラヤマギク、ミズヒキ、ハエドクソウ、ガ
ンクビゾウなど在来の野草も元気です。これらも残す草刈をしています。
川越初雁高校向かいの公有地化された雑木林は、伐採木が乱雑に置かれていたり、投棄ごみがあったりしたの
でこのエリアも除伐やアズマネザサ刈りなどの手入れをしました。この過程で、いまやほとんど川越から姿を消し
た「オドリコソウ」が見つかりました。
手入れ作業
増えてきたヤマユリ
選択的草刈り
(2)池辺公園での活動
平成20年に開設された後、整備を進め現在の姿になっています。入間川の河川敷の一角にあり、住宅地から
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は離れた自然環境にあります。毎月定例で園内保全や調査を行っています。長い間の入間川とのつながりが特有
の植物を育んできたのでしょう。川越では珍しい、アズマイチゲや、キツネノカミソリ、ウバユリ、ハグロソウ、キチジ
ョウソウなどを見ることができます。入間川が氾濫を繰り返すなかで、上流の山地を始めとする流域から流れ着い
たさまざまな植物が、定着したものと思われます。こうした植物が生育してきた環境を守り、より良くなるよう見守っ
ていくことで、貴重な財産を次世代に受け継いでいくことが大切と努力しています。
平地が多く丘陵の森がない川越ですが、そのかわり河川が多いという特色があります。川越を包み込むように
入間川や、小畔川、越辺川、荒川、新河岸川などの流れがありますが、入間川はその象徴でしょうか。広い河川敷
の持つ環境が、水田や畑と共に川越の自然環境を支えていると言えるでしょう。植物のみならず、野鳥や、昆虫、
動物にとって大切な棲みかになっています。面の広がりを持った広い地域がないと、生き物にとっては生息し難い
ことになってしまいます。入間川流域には上流から順に、安比奈親水公園、市民の森8号、池辺公園、川越水上公
園、河越館跡史跡公園と続きます。格好の自然環境が入間川とのつながりを持ち、生き物と共生しています。私た
ちはこうした環境を保全し、日常生活に取り入れたいものです。日頃の散歩に、サイクリングに、合わせて植物や
野鳥、昆虫の観察にといろいろなやり方はあります。春の楽しみ方を始め、夏の、秋の、冬の四季それぞれに新し
い発見が期待できると思いますので、ぜひお出かけください。
アズマイチゲ
園内様子
(3)仙波河岸史跡公園での活動
定期的に植物調査と定点観察を続けていますが、住宅地にある自然公園として定着してきたのではないでしょう
か。広くはないですが、近くに愛宕神社や仙波氷川神社もあり、緑の面の広がりだけではなく、歴史のつながりを
連想させてくれます。かつて新河岸川舟運の仙波河岸が設置されていた近くの公園ですので、少しは雰囲気を感
じ取れるかも知れません。近隣の保育園、幼稚園の子どもたちがいつでも遊べる公園、また地域の皆さんが安ら
ぎを求めて気楽に寄れる公園として、利用されていると思われます。
近くを流れる新河岸川や水田とのつながり、そして公園にある 2 つの池は、植物や野鳥、昆虫にとってとても大
切な環境になっています。こうした動植物が生息できる自然環境を守り、育てることが、私たちの生活をはぐくみ、
心豊かにしてくれることでしょう。四季を通じ野鳥がやってくる、昆虫が飛びまわり、季節を感じさせてくれる植物の
移ろいがあるから、愛される公園になると考えます。池を泳ぐカルガモをはじめとする水鳥の風景、トンボなどの水
辺の昆虫、草むらに生息する昆虫を追いかける子どもたちの姿は楽しいものです。これも適度に成長している大小
の樹木や野草との組み合わせがあって成り立っています。
住宅地と接しているので、いろいろな問題もあるでしょうが、園内の除草は短く刈り込む場所と、一定の高さを維
持した刈り込みとに管理されています。
このバランスが崩れると自然環境は
維持されません。一度失ってから気付
いても回復するのは難しくなります。
現状よりもより良く維持管理できるよう
知恵を出していきたいものです。
公園内の風景
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池に浮かぶ水鳥
3 市民参加の自然観察活動
(1)雑木林などの自然観察
川越にも自然が残っている、というのはあまり知られていないようです。一
般市民の方へ自然を紹介する機会として、観察会は大切な意味があります。
10 年以上にわたって実施していますが、たいてい初めてという参加者が多く、
トータルとして多くの方が足を踏み入れたといえます。
平成 24 年度は 5 月 19 日(土)「新緑の雑木林観察会」、6 月 23 日(土)「社寺
林の観察会」(喜多院、中院)、8 月 4 日(土)「田んぼの生き物調査」、8 月 12
日(日)「キツネノカミソリ観察会」(市民の森8号地、池辺公園)、以上の 4 回実
5/19 新緑の雑木林観察会
施しました。いずれも参加者は 30 人前後で田んぼの生き物調査はみなみかぜ田圃との共催で行われました。
6/23 社寺林の観察会
8/4 田んぼの生き物調査
8/12 キツネノカミソリ観察会
(2)飯能・西武の森 林業体験ツアー
自然環境部会主催で 11 月 7 日(水)に「西川材の森の見学バスツアー」を
実施しました。目的は環境学習の一環で飯能市の西川材の歴史を学び、間
伐整備が進む「飯能・西武の森」や谷津田再生地等を見学するものです。晴
天に恵まれ、参加者 25 名は川越駅西口を定刻に出発、9 時 30 分に飯能市
郷土館に到着しました。学芸員の村上さんの案内で西川材の歴史が展示さ
れている館内を見学、植林から育林、伐採、入間川までの搬出、筏を組んで
飯能・西武の森の谷津田で集合写真
江戸まで運んだ様子の説明を受けました。
学習室で「天覧山・多峯主山の自然を守る会」の浅野会長から貴重な自然を残す森の状況、保護活動の苦労、
活動が評価されNPO法人として農地転用が認められ谷津田を取得、その地にピザ窯を設け食の楽しみを加えた
ところ、幅広い年齢層の方々が活動に参加するようになったことなどの貴重なお話しを伺いました。自然環境の推
移を長期的に把握するために、環境省のモニタリング 1000 調査に平成 20 年から取り組み、生態系の把握に努め
ているお話しも聞くことができました。飯能市エコツーリズム推進室の大野室長からは、市の重要な施策である「エ
コツーリズム」事業の説明後、エコツーリズム市民の会の高沖さん、福島さんのガイドで郷土館を出発、能仁寺で
は飯能戦争、ムササビが生息する巨木、登山道の岩場で十六羅漢を見ながら天覧山に登り深呼吸、山頂からスカ
イツリー望むことができました。西武の森では間伐整備の状況と、間伐の必要性と効用について西武鉄道の問田
さんから説明が、谷津田再生地では高沖さんから耕作が放棄された田を市民協働で再生したこと、再生した田とそ
の周辺に貴重な生物が増え、生物多様性が高まったとの説明がありました。
郷土館で昼食、飯能市観光案内所を経由して木の香り漂う吾野原木市場に到着しました。88 歳の元気な鴨下会
長からセリ用に集荷された材木の樹種、用途、価格などの含蓄ある説明を受け納得しました。帰りの車中では、賀
登自然環境部会長と原嶋社会環境部会長より参加者に各部会の活動状況の説明と「かわごえ環境ネット」会員の
参加の呼びかけがあり新規会員の申し込みが、そして参加者一人ひとりからツアーの感想が述べられながら、16
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時 10 分に川越駅西口に無事到着しました。今回のツアーは飯能市環境部エコツーリズム推進室の企画により実
施、誠にありがとうございました。
郷土館展示室
学芸員から西川材の説明を
郷土館学習室
浅野会長から自然保護活動の歴史を
吾野原木市場
セリ前の木に触れて、木の香り
4 学校教育支援活動
総合的な学習に関しての支援要請が多く、小学校は自然に親しむ活動が中心になります。高階北小学校の 3 年
生がここ 3 年間、春と秋に「川越市森林公園」計画地をフィールドに訪れています。4 クラス 130 人余の児童が雑木
林の中で、風の音を聴く、森のにおいをかぐ、生き物さがしをする、このような活動を生き生きと展開しています。
東洋大学川越キャンパスには、上戸小学校の 4年生がやはり3 年続けて自然体験学習に訪れています。大越庭
園や連続する雑木林で生き物さがしなどの学習をしています。
これらの学習支援にかわごえ環境ネットから 5、6 名で対応しています。
高階北小学校 3 年生
高階北小学校 3 年生
上戸小小学校 4 年生
5 その他の団体の活動
ふくはら子どもエコクラブのエコ活動
子どもの環境教育の一環として、福原小・中学校の生徒を対象として子どもエコクラブを結成し異年齢の児童集
団として 4 年間にわたり活動を続けてきました。活動の柱は、「地域の自然と文化」を大切にしながら、体験重視型
のエコ活動を行ってきました。福原は「雑木林と不老川」の自然がまだ残されており、畑作が広い面積で行なわれ
ており、雑木林と農業が循環型農業のモデルとして今でも実践されている地域となっています。
昨年は、27 名のメンバーと 2 名のサポーターで 18 回の活動を楽しんできました。許可を得た個人所有の雑木林
で、キャンプ、エコクッキング、ウドン流し、林の生き物調査、不老川の魚・水生生物調査、そして林での落ち葉掃き、
土器作りなどを実施してきました。
主な活動をまとめると、
1 自然を知る
講師を呼んだ「林の生き物調査」で 100 種類近くの昆虫を見つけ、今年は貴
重なアオマダラタマムシを見つけ、毎年新しい発見があります。不老川ではア
ユを多数見つけ、水質階級はⅢの少しきれいな水質が分かりました。
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2 循環型農業の支援
300 年以上続いている地元の農家を応援するために、雑木林の落ち葉を集
めて農家に運び、堆肥化し畑の地力を高めてきました。また、収穫体験や地元
野菜の利用で、農業の状況を知り、地産地消にも取組んできました。
3 地域の文化の伝承
輪作のためや風害から畑地を守る小麦を栽培して「うどん」でもてなす地域
の文化があります。地元の農家から分けてもらった小麦粉でうどんを自作して、竹のトイを流して食べます。夏の野
菜を使った「冷汁」や地産地消のトン汁、焼き芋など地域の文化を体験する活動も行ってきました。
4 身近にできるエコ活動
簡単にできる緑のカーテンはメンバーの 5 軒で実施しました。ワットメーターを借りて、エアコンの設定温度を下
げることができました。太陽光を利用したエコクッキング、増えすぎた竹を切って、トイやオワン、ハシまで自分達で
制作しました。
これらの活動を知ってもらうために、福原公民館の“福原祭り”、県が主宰する“子どもフェステバル”、かわごえ
環境ネットが主催した“かわごえ環境フォーラム”で活動結果を報告してきました。
なお、これらの活動は、子どもエコクラブで全国事務局に登録して、埼玉県の“地球にいいことグリーンチャレン
ジ事業”からの補助金を使って実施した活動です。
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