空気の乾燥に注意[PDF形式:93KB]

平成23年11月10日
熊 本 地 方 気 象 台
気象ひとくちメモ
「空気の乾燥に注意」
これから春にかけては、大陸の高気圧が日本付近に張り出したり、高気圧が移動
性となって日本付近を通過することが多くなります。
この高気圧は寒冷で乾燥しており空気が乾燥してきますので、これからの季節は
火の取り扱いに注意が必要となります。
熊本県内では、気象台や特別地域気象観測所で空気の乾燥状況を監視するために
湿度を観測しています。
また、木材には吸湿性がありま
すが、空気が乾燥すると含水量が
低下し火がつきやすい状態となる
ことから、気象台では、木材の乾
燥の程度を表す実効湿度を、数日
熊本
前からの湿度を考慮に入れて算出
しています。
実効湿度の算出に使用している
観測点は、図1に示した熊本、牛深、
人吉の3箇所です。
気象台では、最小湿度と実効湿
度の状況から、空気が乾燥し火災
牛深
人吉
に対する注意喚起が必要となった
場合に、「乾燥注意報」を発表し
ています。
図 1 実効湿度算出観測点
発表基準の最小湿度とは、一日
のうちで最も下がった湿度のことです。
また、実効湿度が50~60%以下になると火災の危険性が高まります。
熊本県の乾燥注意報の発表基準は、県内の火災の発生状況を調査し、最小湿度が
40%以下で実効湿度が65%以下としています。
---「空気の乾燥=火の取り扱いに十分注意して下さい」---
(本件に関する問い合わせ先)
熊本地方気象台 技術課 (096-352-0345)