3 4 今回の予定 マーケティング科学 製品ライフサイクル Bassモデル トライアル購買モデルの特徴 モデルの拡張の方向性 拡張Bassモデル 1. 2. 3. 新製品の普及 4. 5. 5 製品ライフサイクル 製品ライフサイクル PLC: Product Life Cycle PLC: Product Life Cycle 製品の市場導入から販売中止までを、 4つの期間に分類したもの 各期の違い 金額 導入期 成長期 成熟期 衰退期 営業収益 営業収益、営業利益 競争、顧客 マーケティング戦略 営業利益 時間 新製品の普及(トライアル)パターン 7 9 青:F(t) トライアル購買率の累積 赤:f(t) 各期のトライアル購買率 トライアルモデルの活用方法 1 究極的な普及率 0.6 0 市場導入後の経過時間 予測 Bassモデルの定式化 F(t) t期までの累積トライアル購買率 f(t) t期のトライアル購買率 = rp ( p + q ) e (p + qe Bassモデルによる 各期のトライアル購買率 0.06 イミテータ 0.05 f (t ) = p × r (1 − F (t )) + qF (t )× r (1 − F (t )) = r ( p + qF (t ))(1 − F (t )) 2 − ( p + q )t 14 ) − ( p + q )t 2 0.04 0 イノベータ 市場導入後の経過時間 1 p log p+q q q×F(t) q 模倣パラメター まだ実際にトライアル購買していないイミ テータのうち、一定の割合が、各期にトラ イアル購買する qF(t)×r{1-F(t)} 18 ⎛ ⎞ q F (t ) = r (1 − e − ( p + q ) t ) ⎜ 1 + e − ( p + q ) t ⎟ p ⎝ ⎠ T* = − 0.01 p×r{1-F(t)} ただし F(t) t期迄の累積トライアル購買率 累積トライアル購買率 F (t) およびピーク時点 T * 内的影響は、 累積トライアル購買率に比例する まだ実際にトライアル購買していない イノベータのうち、一定の割合が、 各期にトライアル購買する 17 p 革新パラメター 0.03 0.02 15 イミテータ 外的影響は、時間に関して一定 外的影響によってタイミングを決定 イミテータ(imitator、模倣的採用者) 内的影響によってタイミングを決定 16 長く(リピート購買) イノベータ 外的影響 マス広告など 内的影響 既にトライアル購買した消費者に よってもたらされる好意的なクチコミなど Bass, Frank M. (1969), “A New-Product Growth Model for Consumer Durables,” Management Science, 15. 市場導入後の経過時間 最適な新製品マーケティング戦略は? 「何がトライアル購買するタイミングに 影響を与えるか」という事に関する、 潜在的トライアル購買者の分類 イノベータ(innovator、革新的採用者) いつか必ずトライアル購買する消費者が 全市場に占める割合 トライアル購買するタイミングに与える 影響としては、次の二つが考えられる。 0.2 イノベータとイミテータ 究極的普及率は r <1 立ち上がりを はやく 13 Bassモデルの仮定 0.4 0 12 0.6 制御 高く 0.8 トライアル率(や売上)は今後、どの様に推移 するのか? マーケティング変数を動かすとトライアル率 はどう変化するのか? 0.2 Bassモデルの紹介 1 どの様な変数がトライアル率に影響を与える のか? 0.4 望ましい普及パターン 推定 0.8 10 19 Bassモデルの特徴 革新・模倣パラメターの値を 変化させることにより、 多様な普及パターンに対応が可能 膨大な適応事例 特に耐久消費財、科学技術・・・ 膨大な関連研究 20 21 Bassモデルによる普及パターン Bassモデルによる普及パターン (革新パラメタ<模倣パラメタ) (革新パラメタ>模倣パラメタ) 22 23 Bassの一般化モデル (GBM) しかし 1 1 0.8 0.8 0.6 0.6 0.4 0.4 Bass et al., 1994 Bassモデルには、広告や価格等の パラメターがないので、制御、すな わちマーケティング戦略の立案には 利用できないのではないか? Bassモデルに価格 Pr(t) と広告 Ad(t) の 影響を考慮したモデル h (t ) = 0.2 Pr' ( t ) Ad ' ( t ) ⎪⎫ ⎪⎧ = { p + qF ( t )} ⎨1 + β1 + β2 ⎬ Pr t Ad ( t ) ⎪⎭ () ⎩⎪ 0.2 0 0 市場導入後の経過時間 市場導入後の経過時間 Parfitt & Collins モデル 24 25 価格や広告の効果の逓減性も考慮し ている 価格や広告の推移が指数分布に従っ ている場合、GBMはBMに一致する 最適な価格・広告戦略を導出すること ができる 1600 1 1400 1000 600 0 0 5 10 市場導入後の経過時間 あなたのキスを数えましょう / 小柳ゆき 8000 80 40 7000 70 35 6000 60 5000 50 4000 40 3000 30 10 2000 20 5 1000 10 0 0 25 20 10000 15 5000 99 /0 2 99 /0 3 99 /0 3 99 /0 3 99 /0 3 99 /0 3 99 /0 4 99 /0 4 99 /0 4 99 /0 4 99 /0 5 0 累積売上(1万枚) 0 売上(10枚) 累積売上(1万枚) T max 0 15 29 99 /1 99 0 /1 99 0 /1 99 1 /1 99 2 /1 00 2 /0 00 1 /0 00 2 /0 00 3 /0 00 3 /0 00 4 /0 00 5 /0 00 5 /0 00 6 /0 00 7 /0 7 15000 DP (T max , Pr ( t ) ) = ∫ 200 45 30 最適価格戦略のパターンはf(t)と類似 内的影響q が大きい場合 400 Memory 青春の光 / モーニング娘。 20000 最適な価格戦略 800 28 25000 DP: 粗利益の一定期間にわたる割り引か れた価値 最適戦略 = DPを最大化する戦略 λ=0.9 λ=0.8 λ=0.6 1200 27 最適な戦略 (optimal strategy) (市場導入時の価格を1とする) 売上(10枚) 26 指数分布に従う価格の推移 GBMの特徴 f (t ) 1 − F (t ) {Pr ( t ) − c} N f ( t ) e − wt dt 市場浸透戦略 (penetration strategy) 内的影響q が小さい場合 上層吸収戦略 (skimming strategy)
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