カーテンウォール性能試験装置 わが国は、台風や地震で代表されるように天災 の多い国であるため、建築物を設計するに当っ ては、わが国独自の設計基準が要求されます。こ のような傾向は近年の建築物の高層化・大型化 によって、さらに顕著にあらわれており、板ガラ スを含むカ-テンウォ-ルに要求される地震・ 風雨などに関する諸性能も一段と厳しくなって います。こうした状況に対処するため弊社では、 大型カーテンウォール性能試験装置を所有して います。実物大のカーテンウォールを実際の設 計・施工条件に準じて取り付け、自然界の状態 を想定しての耐震性能・耐風圧性能・水密性能 の確認試験を実施することができます。特に、面 内・面外同時層間変位試験が可能なことを最大 の特徴としており、試験項目の能力を高め、多種 多様の試験が可能です。 ■試験装置の仕様と性能 耐風圧・水密試験装置 耐震試験装置 項 目 仕様 圧力チャンバ-寸法 (mm) 11,700×W13,950×D700 H L型:H11,000×W12,000×D3,600 平型:H11,000×W12,000 供試体最大寸法 (mm) 供試体最大重量 (Ton) 46 最大加圧力 (kPa) ±10 脈動周波数 (Hz) 0.1~0.5 散水量 (ℓ/m2・min) 0~8(水膜30ℓ/m・min) 最大ストロ-ク (mm) 面内±250,面外±150 ねじれストロ-ク差±50 最大加力 (Ton) 面内 20 振動周波数 (Hz) 面外 20 0.02~0.5 APPENDIX ■カ-テンウォ-ル性能試験期間 試験期間は、 供試体の規模および試験項目により異なりますが、 一般的に50~60日程度 (供試体取付、 試験実施、 供試体解体まで) 必要です。 なお、 詳しい試験期間についてはご相談ください。 標準工程表 工事名 日程 仮想躯体取付および解体工事 供試体CW取付および解体工事 1 2 3 4 5 ⑥ ⑦ 8 9 10 11 12 ⑬ ⑭ 15 16 17 18 19 ⑳ ㉑ 22 23 24 25 26 ㉗ ㉘ 29 30 31 32 33 ㉞ ㉟ 36 37 38 39 40 ㊶ ㊷ 43 44 45 46 47 ㊽ ㊾ 50 51 52 53 54 取 解体 解体 付 取付 57 58 59 60 61 解体 解体 フサギ工事 ガラス工事 シール養生 試験準備 A1 A2 水密性能試験:A A1 A2 Bs Bd 耐風圧強度試験:B Bs Bd 層間変位性能試験(面内変形):C 層間変位性能試験(面外変形):D 試験項目A〜C、 A3 予 排水経路 A3 排水経路 備 Cd1 Cd1 Dd1 日 Cs1〜3 Cd2〜3 Cs1〜3 Cd2〜3 Ds1〜3 Dd2〜3 カーテンウォール 性能試験装置 シ−ル工事 試験項目A〜D、一共通、s:静的、d:動的、1,2,3:第1回、第2回、第3回 119 音響試験装置 板ガラスをはじめとするいろいろな建築材料の 遮音性能の測定や高い遮音性能を有する開口部 の研究開発のために、弊社では音響試験装置を 設置しています。この音響試験装置によって得 られた音響特性デ-タは新しい壁構造などを考 える場合に役立ち、建築物の遮音設計における 重要な基礎となるものです。試験装置は音源用 残響室と受音用残響室を用いたいわゆる「残響 室―残響室法」によるもので、この試験装置の性 能特性はJIS A 1416「実験室における空気音遮 断性能の測定方法」のタイプⅠの試験室の規定 を満足しています。透過損失の測定は、音源用残 響室からスピ-カ-で音を発し、開口部に取り 付けた供試体を透過してくる音を受音用残響室 で受け、両室の音のエネルギ-の差から求める ようになっています。 残響室の仕様(片側) 室内壁表面積(m2) 床面積(m2) 室内容積(m3) コンクリ-ト壁厚(cm) 室内形状 供試体寸法(mm) 音響試験室 00 3,4 10 0 125 20 不整五角形、天井傾斜 H1,480×W1,230 受音用残響室 供試体 音源用残響室 0 5,2 6 3,800 2,000 APPENDIX 5,600 音源用残響室 マイクロホン スピーカー 4,150 3,600 測定室 3,800 開口部 F.L パワーアンプ 多チャンネル 1/3オクターブ バンド実時間分析器 グラフィック イコライザー プリンター G.L 150 断面図 プリアンプ 計測用パソコン 4,800 3,700 音源用残響室 2,000 受音用残響室 1,800 音響試験装置 1,100 平面図 120 29 透過損失測定のブロックダイヤグラム 3, 受音用残響室 153 雑音信号発生器 防火・耐火試験装置 社会のニ−ズの多様化にともない、安全性、省エ ネ性、装飾性など新しい機能をもった製品が 次々と開発され、これら新建材の防火・耐火性 能の確認が必要となります。 この装置は、建築基準法に基づいて行う建築構 造部分等の防火または耐火の性能を試験するた めに使われるものです。 熱源は天然ガスで、炉内温度の調整はバーナー 点火より昇温まであらかじめ設定した温度曲線 により、自動運転できる機構となっています。 試験装置の仕様と性能 源 加 熱 温 度 燃焼用バーナー LNG (天然ガス) 最高 1,100℃ 5,209 180 270 熱 フラットフレームバーナー 16基 14 15 16 No.4 ゾーン No.4 9 10 11 12 No.3 5 6 7 No.3 ゾーン 8 No.2 ゾーン No.2 1 2 3 APPENDIX 13 4,800 3,600 燃 焼 装 置 W3,300×H3,300 4 No.1 ゾーン No.1 750 加熱寸法 (mm) 3,500 4,200 350 1,000 防火・耐火試験装置 3,300 350 121
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