スライド 1 - Sapporo Convention Bureau

テジョン
Vol.5
2011年
2月10日号
さっぽろ&韓国大田
マ
イ
ス
MICE通信
-速報版-
発 行
札幌市
観光コンベンション部
℡ 011-211-2376
(財)札幌国際プラザ
コンベンションビューロー
℡ 011-211-3675
さっぽろMICEサミット開催に寄せて~在札韓国総領事より
していると思います。日本と韓国な
らば、日本がリードする分野は韓国
がすぐに追いかけ、韓国がリードす
る分野は日本が学ぶこともでき、お
互いにとって有益な関係が築けるか
駐札幌韓国総領事 らです。今回のMICEサミットでは
ICTのフォーラムも併催するという
朱福龍氏
ことですが、韓国から招聘する際に、
大田にはIT関連の研究所もあるので、
大田広域市関係者を通してPRし、外
国からの参加者の中では大田からが
MICEサミット自体がMICEであり、 一番多いと嬉しく思います。
食の分野に関し、韓国は今、世界
札幌市がいいアイディアを考えたこ
シェフ会議と呼ばれるWACS2012
とに感心します。国内、国外を問わ
大田大会も含め、国家を挙げて「韓
ず多くの参加者を募って、盛大な行
食」(韓国食)の世界化に取り組んでい
事になることを期待します。また、
昨年10月に姉妹都市になった大田広 るところです。札幌市が韓国食に大
変興味を持ち、韓国の食文化を市民
域市と札幌市、そして両市のコンベ
に広めるためのイベント(「食で知
ンションビューローの交流も大きく
る韓国」、国際プラザ主催)まで開
取り上げられるということで、非常
いているという記事を先日、北海道
に嬉しく思います。
新聞で見て大変感激しました。これ
これまでも札幌市はアジアの姉妹
は韓国としてとてもありがたいこと
都市として瀋陽市とも交流してきた
と思いますが、MICEのような先端産 で感謝を申し上げます。食文化に関
しては、北海道は良い食材に恵まれ
業、最新トレンド分野における交流
ています。韓国ではまだ日本食は高
は大田を含む韓国との交流がより適
級料理ですが、中流層以上を対象に
「安心・キレイ」の北海道ブランド
を打ち立てれば、食材の輸出などが
うまくいくと思います。日本の他の
地域から見ても北海道は魅力的であ
り、MICEサミットの会場訪問が今か
ら楽しみです。(朱総領事を往訪し
た際のコメントより抜粋)
韓国女優チェ・ジウさんも参加し北海道
から「キレイ」を発信した化粧品会社の
PRイベント(北海道新聞)
韓国MICE協会からのインターン生~李圭玉さん
こんにちは! 私は韓国MICE協会
(KMA : Korea Mice Associatio
n)が主催する海外派遣研修プログラ
ムのインターンとして、札幌国際プ
ラザ・コンベンションビューローで5
週間働くことになりました李圭玉
(イ・ギュオク)です。KMAは韓国
のMICE産業の発展のため、会員企業
の利益を増やす活動、関連情報の拡
充、コンベンション専門人材の養成
教育を企画する機関です。私は韓国
では、レッドキャップツアーという
旅行会社でLG、アメックス加盟企業
のインセンティブツアーを担当して
おります。
■韓国におけるMICE動向
世界的にMICE強国と呼ばれる欧米
に比べて、韓国のMICE産業は後発で
すが、2009年1月には国家科学技術
委員会と未来企画委員会の合同会議
でMICEを「17の新成長動力産業」
の一つと策定しており、昨年11月に
ソウルでG20が成功的に行われ、韓
国MICE協会を含め韓国観光公社、各
都市や関連企業等が力を合わせてMIC
E産業拡大に努めています。
MICE産業は政治、経済、社会、文
化、観光の分野における波及効果が
高く、インセンティブツアーを担当
している私は特に観光分野に高い関
心があります。韓国の企業で働く人
達は海外で開催される展示会や国際
会議に出席した後、2〜3日はその都
市を観光する場合が多いです。有名
な観光地、ショッピング、食べ物も
重要ですが、何よりも心に残るのは
ユニークなイベントや体験、そして
おもてなしだと思います。
■MICE都市としての札幌の印象
先週土曜日、私は札幌芸術の森を
訪ねました。冬のきれいな景色に囲
まれた芸術の森でお茶を立てる丁寧
な姿をはじめて見て感動しました。
また、陶芸プログラムに参加して、
自分で陶器を作るのも、楽しかった
です。一緒に参加した日本の人たち
と芸術の森の担当者、陶芸館の先生
たちは韓国から来た私にいろいろ配
慮して下さって楽しい一日になりま
した。皆様の気配り、これがおもて
なしだと思いました。
派遣期間の間、札幌のMICEへの取
り組みを学びながら外国人の立場で
感じた札幌だけのさまざまな魅力と
おもてなしを経験して、今後インセ
ンティブツアー企画の際、また、韓
国にいらっしゃるお客様へのサービ
スに生かしていきたいです。
大田市のMICE資源
< 「科学のまち」 大田 >
大田広域市は、人口約150万人、韓国5番目の都市。市内
の儒城(ユソン)区に1973年に研究学園団地として指
定されたハイテク団地「大徳研究団地」を有し、韓国科学
技術院(KAIST)や韓国電子通信研究院(ETRI)
など政府・民間の研究所が100以上集中しており、原子
力や宇宙開発、生命工学などの研究所が所在し、同市での
MICE開催の産業的な基盤となっている。また大田世界博
覧会(科学EXPO)が1993年に開催されたことで、
科学技術都市として確固たる地位を形成している。
エキスポ科学公園
大徳テクノバレー
国立中央科学館
市民天文台
韓国科学技術院(KAIST)
韓国航空宇宙研究院
< コンベンション施設 >
大田の代表的複合会議施設「大田コン
ベンションセンター」は、グランドボー
ルルーム、展示ホール、カンファレンス
ホール、そして中小会議室24室が完備さ
れている。
その他、KOTREX(大田貿易展示館)
や「大田文化芸術の殿堂」など周辺にも
様々な施設があり、大田は韓国国内でも
有数のMICEの中核都市となっている。
KOTREX
大田文化芸術の殿堂
JeongSimHwa Hall
大田市のMICE資源
大田市は伝統的な建造物、美しい自然、公園、テーマパーク、博物館など、多種多様な観光施設があり、貴重
なMICE資源となっている。
< 文化・歴史的施設 >
「大田文化芸術の殿堂」
地下2階、地上3階建てで、アート
ホール、アンサンブルホール、コン
ベンションホールなど先端公演施設
を備えている。
「大田先史博物館」
大田広域市が設立した市立博物館で、
先史時代を専門に展示を行っている。
地上2階建てで、五つの展示室で構
成されている。
「大田市立美術館」
展示ギャラリーと教育ホールからな
る2階建ての建物。多様な教育講座
を通じて文化的な体験の機会を提供
し、各種の企画展示と文化イベント
を開催している。
「貨幣博物館」
貨幣の歴史のほか、アジアや西欧を
はじめ韓国の切手などを見ることが
できる博物館。
「ウアム史跡公園」
朝鮮時代の有名な儒学者ソンシヨル
が住んだ所で、いくつかの建物を復
元して史跡公園として造成された。
「大田ワールドカップ競技場」
大韓民国ワールドカップベスト4の神
話の夢をかなえさせたイタリアとの
準々決勝戦が開かれた競技場。
< 美しい自然 >
「プリ公園」
中区チクサン洞に位置したプリ公園
は韓国の名字と起源が刻まれた石碑
がある。また、ハイキングコース、
植物園、休養森などがあり、休息空
間と学習センターの二つの機能を備
えている。
「ユソン温泉」
百済時代に発見されたこの温泉は、
鶴と百済兵士の伝説を擁する由緒あ
る場所。近隣には大徳テクノバレー、
エキスポ科学公園などが位置してい
る。
「ハンバッ樹木園」
都市中心地に造成されている人工樹
木園で、大田市庁舎とエキスポ科学
公園の中央に位置している。
南門広場と散歩の道、池、運動施設
など各種施設も備えている。
大田市の交通事情~グリーン交通手段、健康と省エネを同時に
大田広域市は、韓国国土の中心に
位置する交通の要衝の地となってい
る。このため、同市から半日で全国
各地へ移動することができる。因み
に、首都ソウルまでは138キロで、
日本の新幹線に当たる高速鉄道
(KTX;毎日50本)が1時間で結ん
でいる。このほか、市内交通では天
然ガスのバスを拡大し、大衆交通シ
ステムの改善などで低炭素、グリー
ン成長をリードしている。
■都市間移動
高速鉄道KTXの分岐点に位置し、
大田駅と西大田駅がある。韓国鉄道
公社の本社も置かれている。高速バ
スターミナル一ヵ所を有する。
■市内バス
大田の市内バスは幹線急行、幹線、
支線ㆍ外郭の路線があり、スマート
型交通システムによりバス停の電光
掲示板に次に来るバスの到着時間が
表示される。
■地下鉄
大田広域市地下鉄公社は06年3月、
ソウル、仁川、釜山、大邱、光州に
次いで地下鉄を運行する6番目の都市
高速鉄道KTX大田駅
として都市鉄道1号線の1区間(板岩駅
~政府庁舎駅)を開通。翌年の07年4
月には2区間(政府庁舎駅~盤石駅)を
増設、全区間22.6㎞の完全開通と
なった。
■交通カード
都市鉄道、市内バス、タクシー料金
の支払いに使うカードで、運賃は大
人、中高生、小学生に分けて徴収さ
れ、現金で払うより安くなる。交通
カードはポストペイ(クレジットカー
ド)とチャージがあり、チャージの交
通カードはハナ銀行が発行するハン
クミカードや地下鉄の駅、コンビニ
で購入できるプリペイド交通カード
市民公用自転車―タシュ
(2,500ウォン~ )などがある。
■リニアモーターカー
国立中央科学館は、08年4月より
韓国初の常設リニアモーターカー
(磁気浮上列車)の営業を開始した。
科学館~エキスポ科学公園間2駅
995mを結ぶ路線である。設計最高
速度は110km/h、営業最高速度は
80km/h、加速度は3.6km/h/sと
なっているが、現在は路線長の関係
から、最高速度は30km/h/sに抑え
られている。
■自転車
シェアサイクル「市民公用自転車
―タシュ」を運営している。
2010世界観光飲食ブランド博覧会 in 大田
大田広域市は、昨年10月「2010
世界観光飲食(食べ物)ブランド博
覧会(Deli Tour)をKOTRA大田貿
易展示館で開催した。
「ストーリーがある飲食(食べ
物)を探して帰るテーマ観光」とい
うテーマで開催された同博覧会は、
韓国各地域の代表的な食べ物と美味
しい店を紹介する「国内観光と食」
ゾーン、各国別の代表的な食べ物と
観光地を紹介する「海外観光と食」
ゾーン、韓食世界館、ストリート
フードなど「テーマ食品」ゾーン、
医療観光・旅行情報・旅行相談など
の「テーマ観光」ゾーン、食品産業
交流、企業と商品のPRをする「ビジ
ネス」ゾーンなどで構成された。
このほか、国内有名飲食店、地方
特産物館、世界各地のお酒館など試
食・試飲・販売コーナーも設けられ
た。
また、海外参加者向けに、宮廷料
理と寺の食べ物などの伝統料理作り、
伝統的な婚礼、扇製作など伝統文化
と民俗の遊びなどの体験プログラム
が実施された。
大田広域市関係者は「今回の博覧
会が大田で初めて開かれる観光展示
会であり、食べ物を通して観光PRを
する新しい方法の博覧会である」と
述べ、「会場を訪れる観覧客に様々
な観光飲食情報と便宜を与えるため
最善を尽くす」と今後にかける意気
込みを表明した。
「NPO法人日本氷彫刻会」の北海道
地方本部が中心となり、1月25日よ
り10日間約250名が製作に携わりま
した。
製作には同協会に加盟する札幌市
内のホテルの氷彫刻家の方々をはじ
め、東京やハワイからも加わりまし
た。非常に多くの方が大田氷像製作
に携わったことを知り、大田市民の
皆さんも喜んでいました。
製作にあたった同NPO法人の北海
道地方本部札幌支部副会長の横山聡
雪まつり期間中、5丁目に鎮座する 氏はテープカットのスピーチの際に、
大氷像 大田広域市市街。この氷像は 「大雪や寒さのため、製作は困難
大田 in
さっぽろ雪まつり
だったが、韓国のスポーツメーカー
が暖かい服を提供してくださったお
かげで大変助かった」と感謝の意を
述べ、ステージ上でテープカットを
したイ・ジェソン国会議員も、大田
市民と一緒にテープカットを見守っ
たヨム市長夫人(イ・ジョンスク
氏)も感心された様子でした。
イ・ジェソン国会議員、上田市長
ともに「氷の像はいつか溶けてなく
なってしまうけれど、両都市の交流
と友情は溶けることなく、どんどん
深化させていきたい」と今後の姉妹
都市交流について抱負を述べました。