14 ダニエル・ラップさんの国際 Get`s(Christmas in America)

アメリカでのクリスマス
クリスマスについて考えるとき、私は自分の子供時代の好きな想い
出がいくつもよみがえってきます。クリスマスは家族の時間で、家族
7人でこの時を喜びます。しかし、実は私の家族にとってクリスマス
は12月25日よりも早くはじまるのです。たいてい、私の父は10ドル〜
20ドルほどの少しのお金を私たちにくれました。しかし、私以外の他
の6人の家族にプレゼントを買う必要があるので大変でしたが、なん
とかいつもみんなに買うことができました。次にすることは、そのプ
レゼントを包装することです。母は決して包装紙を捨てることはないので、私の家にはプレ
ゼントを包むのに使える包装用の古紙がいつもたくさんあります。そして、12月10日頃、父
はクリスマス用の木を探しに出かけます。父は何度か高すぎたり、低すぎたり、形の悪い木
を買ってきたことがあったので、その後は私の兄と私も一緒に父と木を探しに行くようにな
りました。ノースカロライナの山での重要な換金作物の一つは、クリスマス ・ ツリーです。
樹木農場では、25ドル〜30ドルほどで好きな木を選んで、切ることができます。その木を車
で家に運び、家の居間に飾ります。ライトを木に吊るしたあと、オーナメントを飾ります。
そのオーナメントの多くは私や私の姉や兄が子供の頃に作ったもので、これを飾るときはい
つも懐かしい気持ちになりました。
もしかすると知らない人がいるかもしれませんが、クリスマスはキリスト教の祭日で、イ
エス ・ キリストの生誕を祝う日なのです。それなので、キリスト教にとって1年で最も神聖
な日なのです。私はいつも家族と一緒に、たいていはクリスマスイヴの夜、祭日のお祝いに
教会へ行きます。教会から帰ってから、母は暖炉の前に1人に1つの靴下を家族分吊るしま
す。サンタクロースは煙突から家に入った後、その靴下にプレゼントを入れてくれます。ク
リスマスの朝に、子供たちは起きると、暖炉に走っていき、サンタさんがくれたプレゼント
を見ることができます。ある年の私のプレゼントは車の乗り物でした。私は朝の6時にその
車に乗って家の中を走り回り、家族のみんなを起こしてしまいました。ボリュームのある朝
食のあと、私たちはクリスマスツリーとその木の下にプレゼントのある居間に集まります。
そして、父は誰が“サンタさん”役になるかを決めます。サンタさんは一人一人それぞれに
プレゼントをあげて、貰った人はみんなの前でそれを開けます。包装紙を破らないように気
をつけてプレゼントを開けます。プレゼントを開けるのに3、4時間かかる年もありました。
私たちの家族のしきたりは他の家のとは違うので、私の友達の家のいくつかでは全てのプレ
ゼントを一気に開け、10分で終わってしまうそうです。
私の兄や姉が大きくなり、1人ずつ大学に通うために家を離れると、クリスマスは変わっ
てしまいました。クリスマスは家族が再会するための時間になりました。家族の中でクリス
マスを実家で一番過ごしていないのは・・・私です。アフリカ、カリフォルニア、日本に住
み、6年間も帰っていません。でも、今年のクリスマスは実家に帰るので、楽しみにしてい
ます。幕別のみなさんも“Merry Christmas and Happy New Year!”
makubetsu
2004. 1
14