アメリカでのクリスマス クリスマスについて考えるとき、私は自分の子供時代の好きな想い 出がいくつもよみがえってきます。クリスマスは家族の時間で、家族 7人でこの時を喜びます。しかし、実は私の家族にとってクリスマス は12月25日よりも早くはじまるのです。たいてい、私の父は10ドル〜 20ドルほどの少しのお金を私たちにくれました。しかし、私以外の他 の6人の家族にプレゼントを買う必要があるので大変でしたが、なん とかいつもみんなに買うことができました。次にすることは、そのプ レゼントを包装することです。母は決して包装紙を捨てることはないので、私の家にはプレ ゼントを包むのに使える包装用の古紙がいつもたくさんあります。そして、12月10日頃、父 はクリスマス用の木を探しに出かけます。父は何度か高すぎたり、低すぎたり、形の悪い木 を買ってきたことがあったので、その後は私の兄と私も一緒に父と木を探しに行くようにな りました。ノースカロライナの山での重要な換金作物の一つは、クリスマス ・ ツリーです。 樹木農場では、25ドル〜30ドルほどで好きな木を選んで、切ることができます。その木を車 で家に運び、家の居間に飾ります。ライトを木に吊るしたあと、オーナメントを飾ります。 そのオーナメントの多くは私や私の姉や兄が子供の頃に作ったもので、これを飾るときはい つも懐かしい気持ちになりました。 もしかすると知らない人がいるかもしれませんが、クリスマスはキリスト教の祭日で、イ エス ・ キリストの生誕を祝う日なのです。それなので、キリスト教にとって1年で最も神聖 な日なのです。私はいつも家族と一緒に、たいていはクリスマスイヴの夜、祭日のお祝いに 教会へ行きます。教会から帰ってから、母は暖炉の前に1人に1つの靴下を家族分吊るしま す。サンタクロースは煙突から家に入った後、その靴下にプレゼントを入れてくれます。ク リスマスの朝に、子供たちは起きると、暖炉に走っていき、サンタさんがくれたプレゼント を見ることができます。ある年の私のプレゼントは車の乗り物でした。私は朝の6時にその 車に乗って家の中を走り回り、家族のみんなを起こしてしまいました。ボリュームのある朝 食のあと、私たちはクリスマスツリーとその木の下にプレゼントのある居間に集まります。 そして、父は誰が“サンタさん”役になるかを決めます。サンタさんは一人一人それぞれに プレゼントをあげて、貰った人はみんなの前でそれを開けます。包装紙を破らないように気 をつけてプレゼントを開けます。プレゼントを開けるのに3、4時間かかる年もありました。 私たちの家族のしきたりは他の家のとは違うので、私の友達の家のいくつかでは全てのプレ ゼントを一気に開け、10分で終わってしまうそうです。 私の兄や姉が大きくなり、1人ずつ大学に通うために家を離れると、クリスマスは変わっ てしまいました。クリスマスは家族が再会するための時間になりました。家族の中でクリス マスを実家で一番過ごしていないのは・・・私です。アフリカ、カリフォルニア、日本に住 み、6年間も帰っていません。でも、今年のクリスマスは実家に帰るので、楽しみにしてい ます。幕別のみなさんも“Merry Christmas and Happy New Year!” makubetsu 2004. 1 14
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