①高圧ガス保安法一般高圧ガス保安規則の一部改正、②製造施設の位置、構造 及び設備並びに製造の方法等に関する技術基準の細目を定める告示の一部改正、 及び③一般高圧ガス保安規則第四十六条第二項第一号イの規定に基づく経済産 業大臣が定めるガスの廃止について(自動車用エアバッグの取扱いについて) 平成26年8月2日 経 済 産 業 省 商務流通保安グループ 高 圧 ガ ス 保 安 室 1.改正の経緯 (1)エアバッグについては、自動車用に設計搭載されたものが広く普及し、 自動車事故における死傷被害の軽減に大きな役割を果たしている。 (2)自動車用エアバッグの輸入手続きについては、高圧ガス保安法では、自 動車用エアバッグガス発生器内の高圧ガスが不活性ガスである等の要件(注) を満たすものについては、都道府県知事が行う輸入検査を必要としない適用 除外措置を講じている。 (注)要件については以下のとおり。 ・不活性ガス、空気又は可燃性若しくは毒性を有しないガス ・作動時における内部のガスの圧力が設計圧力を超えない構造であること ・再充塡できない構造であること (3)近年、自動車用エアバッグ内の高圧ガスに可燃性のガス(水素)を使用 するものが開発されている。現行法令上では、当該エアバッグは可燃性ガス を使用していることから、輸入に際して都道府県知事が行う輸入検査が必要 である。 (4)今般、自動車用エアバッグや当該エアバッグを搭載した車両を製造する 海外メーカー等から、欧米の基準に適合しているなど一定の条件を満たすも のについては、不活性ガスと同様に輸入検査の適用除外として欲しい旨の要 望を受けた。 これを受け、安全を確保しつつ輸入検査の適用除外とするための条件等に ついて検討を行い、専門家からの意見聴取、産業構造審議会保安分科会高圧 ガス小委員会における審議により、結論を得た。 これらを踏まえ、今般、関係する省令及び告示を改正し、水素を初めとし た可燃性のガスを使用した自動車用エアバッグガス発生器を輸入検査の適 用除外とするとともに、技術基準(適用除外とする要件等)を規定する。 1 2.改正の概要 (1)一般高圧ガス保安規則(昭和41年通商産業省令第53号)の一部改正 輸入検査の適用除外とする自動車用エアバッグガス発生器内の高圧ガスの 条件を、以下のとおり改める。 ①従来、可燃性ガスは認められていなかったが、一定の要件を満たす可燃 性ガスを認めることとする。具体的な要件の内容は、 (2)の告示におい て定めることとする。 ②高圧ガスを封入する自動車用エアバッグガス発生器が、容器の輸入検査 における規格と同等以上の自動車用エアバッグガス発生器に係る規格に 適合するものであること、という条件を新たに設ける。 (2) 「製造施設の位置、構造及び設備並びに製造の方法等に関する技術基準の 細目を定める告示(昭和50年通商産業省告示第291号。以下「製造細目 告示」という。)」の一部改正 (1)①の「一定の要件」の具体的な内容を定めることとする。 (3) 「一般高圧ガス保安規則第四十六条第二項第一号イの規定に基づく経済産 業大臣が定めるガス(平成12年通商産業省告示第899号)」の廃止 (1)①の「一定の要件」を(2)のとおり製造細目告示において定め ることとしたため、本告示は廃止することとする。 2
© Copyright 2024 Paperzz