2016年華鐘秋季セミナー(日本会場編)「当面の中国経済情況と日系企業事例報告」 2016年秋季華鐘コンサルタントセミナー 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 世界経済における 中国経済のポジション 2016年11月(日本会場) 華鐘コンサルタントグループ 董事長・総経理 古 林 恒 雄 (Mail:[email protected] HP:www.shcs.jp) 1 セミナー講師紹介 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 古林 恒雄 華鐘コンサルタントグループ 董事長・総経理 (経歴)1965年東京大学工学部卒業、鐘紡㈱入社。75年初訪中の 技術紹介が成功し、78年から84年まで上海石化向けPETプラント輸 出の現地総代表。85年より中国室長、中国首席代表として中国事 業開発に従事、20数社の合弁会社を設立運営。94年上海華鐘コン サルタントサービス㈲、05年上海華鐘投資コンサルティング㈲、 09年上海華鐘信息管理コンサルティング㈲を設立、董事長を兼任。 上海外国投資促進センター高級顧問、上海市外商投資企業協会副 会長、各地人民政府、開発区顧問など。主な著書に『海外職業訓 練ハンドブック中国編』(共著、98年11月㈶海外職業訓練協会)他 多数。00年通商産業大臣より海外経済協力貢献者表彰、03年上海 市白玉蘭記念奨、07年同栄誉奨受賞、09年中国の永住許可証を取 得。11年中国30年以上の業務歴を取材した「中国ビジネスは俺にま かせろ」(山田清機氏著、朝日新聞出版)が出版された。 2 1 2016年華鐘秋季セミナー(日本会場編)「当面の中国経済情況と日系企業事例報告」 テーマ 1:中国開催G20のテーマ「世界経済」 今年9月4、5日に浙江省杭州で開催された第11回G20サミット(主要20ヶ国地域首脳 会議、構成国:アメリカ合衆国、イギリス、フランス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ、欧州連合、ロシア、中国 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカ、オーストラリア、韓国、インドネシア、サウジアラビア、トルコ、アルゼ ンチン)は、世界経済を如何に再建し、持続可能な発展を実現するかという課題について 議論、議長国中国の世界経済成長への寄与率はIMF予測で32%、世銀予測で42%である。 1.習近平主席の開会式における挨拶 現在、世界経済は総体的に復興の態勢にあるが、成長の動力は不足し、需給は不振であり、金融市場 は繰り返し混乱し、国際貿易と投資は持続的に低迷するなど、多くのリスクとチャレンジが重なってい る。国際社会はG20集団に期待し、今回のサミットに厚い願望を抱いている。 2.会議の主要なテーマ、目標の設定 (1)マクロ政策の調整を強化し、力を合わせて世界経済の成長を促進し、金融の安定を維持すべき。 (2)発展方式を革新し、成長の運動エネルギーを掘り起こす。政策の考え方を調整し、短期政策と中 長期政策を同様に重んじ、需要側管理と供給側改革を同様に重んじるべき。 (3)世界経済のガバナンスをより完全なものにし、制度面の保障を確かなものにする。国際通貨・金 融体制を完全なものにし、国際金融機関のガバナンス構造を最適化し、グローバル金融のセーフティネ ットを整備し、世界経済がリスクに耐え抜く能力を高めるべき。 (4)開放型世界経済を構築し、貿易と投資の自由化・円滑化を引き続き推進するべき。新たな保護主 義措置を講じないとの約束を順守し、投資政策の調整・協力を強化し、的確な行動によって貿易の成長 を促すべき。 (5)「持続可能な開発のための2030アジェンダ」(後述)を実行に移し包括的発展を促進するべき。 「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の積極的な実行を共に約束するとともに、アフリカと後発 開発途上国の工業化などを支援することを通じて、発展の不平等と不均衡を減らし、各国の人々が世界 3 経済成長の成果を共に享受できるようにする。 テーマ 1:中国開催のG20「世界経済」の結論 第11回G20サミットにおいて、世界経済をどのように再建し、持続可能な発展を実現 するかという点について、期間中多くの討論がなされて、一定の意見一致が見られた。 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 1.習近平主席の閉会式における挨拶 成果に富む議論を通じて、各国の共同努力の下、G20杭州サミットは多くの重要な共通認識に到っ た。今後G20は危機対処制度から長期有効なガバナンス制度へのモデル転換、短期政策重視から中長 期政策も重んじるモデル転換をさらに進める必要がある。 我々G20は力を合わせて、引き続き世界経済の直面する最も突出した、最も重要な、最も差し迫っ た試練に焦点を合わせ、政策調整を強化し、制度整備を完全なものにし、成果を着実に実行に移し、世 界経済の力強い、持続可能な、均衡ある、包摂的な成長を先導することを支持する決意をした。 2.会議の主要な成果 G20首脳宣言骨子 (1)世界経済の方向性と成長を後押しする行動を盛り込んだ「杭州コンセンサス」を採択 「杭州コンセンサス」G20指導者杭州サミット公報として出された3万字を超える膨大な文書 (2)成長方式を革新し世界経済のために金融政策、財政政策、構造改革などあらゆる政策を実施 「G20創新増長青写真」として出され、中長期的な成長のため技術革新や新産業創出が重要とした (3)為替相場の過度な変動は、経済や金融の安定に悪影響を与えることを確認 国際貿易、国際投資という二大エンジンを盛り返して世界経済の再建を行うことを確認 (4)貿易や投資の促進に向け、あらゆる形態の保護主義に反対、開放型世界経済を構築する 世界的に保護主義が蔓延しつつあることへの警鐘を鳴らし、世界的な「改革・開放」政策を提起した (5)鉄鋼などの過剰生産能力が世界的課題であり、情報共有を図る「国際フォーラム」設立で合意 鉄鋼、石炭などの中国の過剰設備能力の削減と産業構造改革を推進することを公約 (6)英国が欧州連合(EU)の緊密なパートナーであることを希望 4 英国のEU離脱が世界経済に深刻な悪影響を与えないように各国が協調することを確認した 2 2016年華鐘秋季セミナー(日本会場編)「当面の中国経済情況と日系企業事例報告」 持続可能な開発のための2030アジェンダ 2015年9月25日の国連総会で採択。国連の向こう15年間の新たな持続可能な 開発目標(SDGs)17ゴールを設定。 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 日本政府は「2030アジェンダの議論や交渉に一貫して貢献してきた国として歴史的な アジェンダの採択を心から歓迎すると共に開発協力大綱や人間の安全保障の理念の下で ,国際社会と共に今後のアジェンダの実施に最大限努力していきます」(外務省HP) 1. 貧困の撲滅 2. 飢餓撲滅、食料安全保障 3. 健康・福祉 4. 質の高い教育 中国は第13次5ヶ年計画におい て、2020年までに貧困人口をゼ 5. ジェンダー平等 ロにすることを公約に掲げて、 6. 水・衛生の持続可能な管理 現状の貧困人口980万人に対して 7. 持続可能なエネルギーへのアクセス 9,500億元(一人当たり9.7万 8. 包摂的で持続可能な経済成長、雇用 元)を拠出して貧困を撲滅する 9. 強靭なインフラ、産業化・イノベーション ことを表明している。 10. 国内と国家間の不平等の是正 11. 持続可能な都市 12. 持続可能な消費と生産 13. 気候変動への対処 14. 海洋と海洋資源の保全・持続可能な利用 15. 陸域生態系、森林管理、砂漠化への対処、生物多様性 16. 平和で包摂的な社会の促進 17. 実施手段の強化と持続可能な開発の為のグローバル・パートナーシップの活性化 5 テーマ 2:「世界経済」中の中国経済の立ち位置 中国経済を客観的に評価して、現状の立ち位置を適切に理解する必要がある。 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 1.歴史的役割評価:2008年世界金融危機時、4兆元(70兆円)のインフラと設備投資で世界経済の危 機を救った。当時中国経済の世界経済成長に対する貢献率は50%以上に達し、隣国日本は救われた。 2.現状の役割評価:「新常態」で成長率は減速するが、世界の経済成長率に対する貢献率は依然とし て30%以上。今年10月発表の国際通貨基金(IMF)の2016年度の世界経済成長率予測3.1%に対する中国 経済成長率予測6.6%の貢献率は、名目GDP32%、購買力平価GDP38%となる。(米経済の成長率予測は 1.6%で世界経済成長に対する貢献率は12.4%、日本経済成長率予測は0.5%、貢献率は1%以下。) 3.国際通貨基金(IMF)の準備通貨に採用:2016年10月より中国人民元は国際通貨基金(IMF)の特別引 き出し権(SDR)の準備通貨に採用された。SDRの価値はドルや円など構成通貨を組み合わせて決める「通 貨バスケット方式」で、各国通貨の比率はドル(41.73%)、ユーロ(30.93%)、人民元(10.92%) 、円(8.33%)、ポンド(8.07%)とされた。構成比は世界市場や各国外貨準備での使用割合をもとに 算出されて各通貨の国際的な重要度を示すが、人民元は円を上回って第3位の通貨となった。 4.対外直接投資が世界第2位:2015年中国の対外直接投資額が1457億ドル前年比18.3%増(16年9月は 1,342億ドル45%増)で世界2位、中国への対内投資額1,263億ドル5.5%増を上回り純投資国となった。 5.国際的には「BRICS銀行」「シルクロード基金」「アジアインフラ投資銀行」などを立ち上げて、 陸と海のシルクロード構築を目指す「一帯一路」戦略で、アジアから欧州に繋がる全域において、中国 とシルクロード諸国を一体として経済基盤と経済成長率の底上げを目指している。 6.「Fortune Global 500」の100社越え:2016年版Fortune Global 500で、中国企業は110社が選出さ れ、このままのペースでいけば数年先には米国の選出企業数と並ぶ。IT企業も10社程度がランク入り、 日本企業数の選出は52社、年々減少傾向にある。 7.日系自動車企業の中国販売台数が400万台にせまる、日本の普通車販売320万台前後を大きく超える 6 3 2016年華鐘秋季セミナー(日本会場編)「当面の中国経済情況と日系企業事例報告」 兆 2015年各国の購買力平価と名目GDP 兆ドル $25 10% 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 米国CIA FACT BOOKより筆者整理(2016年3月データ) $20 8% 7.3% 19.51 6.8% 19.18 名目GDP 17.97 購買力平価GDP 名目GDP成長率 6% 4.7% 3.4% 4% $15 2.6% 2.7% 2.5% 2.3% 1.8% 1.3% 1.4% 2% 1.2% -0.2% $10 0% 8.03 -3.0% 4.66 $5 -3.9% 3.84 3.47 3.17 -2% 2.66 2.65 2.84 2.17 2.22 1.68 -4% 1.85 $0 -6% 7 2015年主要国の対外貿易額(2012年対比) 億ドル % 8 40000 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 輸入額(億ドル) 輸出額(億ドル) 2012年輸出額(億ドル) 2012年輸出入額(億ドル) 2015年GDP成長率(%) 2012年GDP成長率(%) 35000 30000 15960 23470 6 4 出典:2016年2013年CIA FACT BOOK 25000 2 20000 9840 15000 0 22700 10000 6250 15980 5390 6170 12920 4310 (2) 3890 5000 1970 6240 5090 4420 5360 4550 4320 1740 3380 2880 1890 ロシア 印度 ブラジル 0 中国 米国 ドイツ 日本 仏国 英国 4 韓国 伊国 (4) 8 2016年華鐘秋季セミナー(日本会場編)「当面の中国経済情況と日系企業事例報告」 中国と日本の貿易相手国の分布割合 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 2015年の中国の貿易相手国と比率 輸出入貿易総額:3兆9,569億ドル 対日本の比率7%、金額 2,787億ドル 2015年の日本の貿易相手国と比率 日本 7% その他 18% 輸出入貿易総額:1兆4,669億ドル 対中国の比率21%、金額 3,110億ドル (日本データは香港経由を含む) アセアン 12% 大洋州 3% その他 8% 中国 21% 中東 8% 中国の貿易相手 2015年の 貿易総額 3兆9,569億ドル (日本の2.7倍) 中南米 6% 注:円グラフの面積は貿易総額に比例 香港 9% 日本の貿易相手 2015年の 貿易総額 1兆4,669億ドル 欧州 11% 韓国 7% 北米 15% 韓国 6% 台湾 5% 香港 3% 北米 16% 台湾 5% 大洋州 5% 欧州 18% アセアン 15% 他 2% (出典は日本政府財務省ホームページ) (出典は中国税関輸出入国別総額表ホームページ) 9 世界の名目GDPと購買力GDP分布 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 名目GDP 購買力平価GDP アメリカ 16% その他 32% G7 世界全体の 46% 南アフリカ 0% ブラジル 2% その他 37% アメリカ 24% 2015年 名目GDP 74.2兆ドル BRICS 22% ロシア インド 2% 3% 中国 15% カナダ 2% G7 32% 世界全体の 2015年 購買力平価GDP 113.7兆ドル 日本 6% ドイツ 5% 南アフリカ フランス 3% 英国 イタリア 4% 2% 1% ブラジル 3% ロシア 3% 日本 4% ドイツ 3% フランス 2% 英国 2% イタリア 2% BRICS 31% カナダ 2% インド 7% 米国CIA FACT BOOK 中国 18% 2016年9月データ 10 5 2016年華鐘秋季セミナー(日本会場編)「当面の中国経済情況と日系企業事例報告」 世界経済の成長率分布(IMF発表2016.10.4) 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 11 ピュー研究所(PEC)の最新国際世論調査(2015年) 設問:中国は最終的にアメリカに替わり世界をリードする超大国になるか? フランス 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 66 スペイン 英国 そう思う 60 34 59 35 ドイツ 59 EU平均 59 世界平均 35 59 40 67 米国 16 46 ロシア 0% 35 48 中国 ベトナム 37 40の国・地域で18歳以上の4万5435人を対象に行われた調査 韓国 日本 34 48 44 35 20 77 18 あり得ない 67 20% 40% 60% 80% (Pew Research Cener Global Attitudes survey Spring2015) 6 100% 12 2016年華鐘秋季セミナー(日本会場編)「当面の中国経済情況と日系企業事例報告」 世界主要国の名目GDP推移 25.0 単位:兆ドル 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 中国 20.0 15.0 10.0 米国 4.73 4.16 1.96 1.95 1.21 1.34 0.48 0.49 0.0 ドイツ インド アセアン5 21.87 21.02 実績 2016年4月発表、IMF(国際通貨基金) 20.15 WEO Data base より筆者整理 19.28 18.56 16.14 17.95 17.35 16.66 14.61 16.16 15.52 13.34 14.96 14.4814.7214.42 12.26 第12次 13.86 5か年計画 11.38 13.09 10.98 10.43 12.27 第13次 11.51 9.52 10.98 5か年計画 10.62 8.47 10.28 第10次 5か年計画 5.0 日本 0.52 0.50 第11次 5か年計画 7.44 6.01 5.91 5.96 5.50 5.07 5.04 4.91 4.60 4.85 4.41 4.51 4.56 4.36 4.56 3.87 4.12 3.77 3.76 3.70 3.54 3.54 3.75 3.44 3.43 3.42 3.36 3.47 3.59 2.49 2.72 2.04 2.09 2.29 1.71 1.82 1.83 1.86 1.24 1.22 1.37 2.36 2.56 1.92 2.04 2.10 2.10 2.03 2.17 1.66 1.36 1.34 0.97 1.16 0.57 0.65 0.73 0.81 4.66 4.57 4.36 3.98 4.30 2.87 3.01 2.51 2.82 2.29 2.75 2.09 1.95 1.47 1.66 0.95 0.52 0.62 0.72 0.83 4.68 4.80 3.82 3.96 3.01 3.32 2.77 3.01 13 世界主要国の購買力平価GDP推移 30.0 単位:兆ドル 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 中国 28.45 米国 日本 ドイツ インド アセアン5 24.28 25.0 実績 20.0 15.0 10.0 2016年4月発表IMF(国際通貨基金) WEO Data base より筆者整理 22.45 20.85 22.29 21.40 20.49 17.96 19.56 16.47 18.70 第13次 17.97 15.05 17.35 5か年計画 16.66 13.7216.16 15.52 14.96 12.50 14.4814.7214.4212.28 第12次 13.86 11.37 10.97 5か年計画 13.09 10.34 9.97 12.27 9.42 11.51 8.92 10.98 8.64 8.48 10.2810.62 7.97 7.88 7.61 第11次 5.04 4.49 3.66 4.05 3.24 3.32 3.38 3.51 2.60 2.41 2.59 2.26 2.35 2.14 2.23 2.08 2.43 2.53 2.57 2.60 19.39 7.32 7.35 6.83 6.74 6.41 6.22 6.06 5.78 5.73 5.70 5.31 5.09 5.23 5.38 5.05 5.39 4.76 4.37 4.39 4.67 4.55 4.68 4.76 4.83 4.90 4.97 4.35 4.32 4.28 4.24 4.11 3.91 4.08 4.04 4.04 3.86 3.69 3.65 3.65 3.24 3.34 2.87 2.83 3.07 4.19 4.34 4.49 3.75 3.84 3.93 4.05 3.28 3.12 3.28 3.47 3.56 3.63 3.19 3.00 2.69 2.80 6.55 5.0 26.29 5か年計画 0.0 14 7 2016年華鐘秋季セミナー(日本会場編)「当面の中国経済情況と日系企業事例報告」 主要通貨に対する人民元為替レート 12.0 人民元 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 1USドル 100日本円 11.0 1欧州元 国家外貨管理局公布の中間値 10.730 10.267 10.0 9.862 9.659 9.545 9.0 8.278 7.970 8.0 8.293 7.462 7.0 8.318 8.163 8.110 8.070 7.726 7.305 7.242 6.0 8.419 8.807 8.277 7.429 7.095 7.565 6.764 7.305 6.286 6.623 6.097 6.563 6.301 7.456 6.301 6.494 6.463 6.119 5.777 5.0 5.137 5.388 4.0 15 中国の国家財政収支 176 175 千億元 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 財政収支 152 140 152 32.4 財政収入伸び率(%) 135 % 中国国家財政部発表数字 財政支出額 155 30 財政支出伸び率(%) 財政赤字/GDP(%) 115 95 20.5 22.3 21.6 19.0 17.0 75 25.7 22.5 23.2 19.9 19.1 19.1 19.5 25.0 21.9 21.3 21.6 20 17.8 16.7 15.4 14.9 15.6 11.8 15.8 15.1 10.9 12.8 11.7 12.5 8.6 55 35 40 財政収入額 10.1 8.2 2.6 2.5 1.3 0.8 1.7 0.4 10 8.4 3.5 5.9 1.6 0 15 -5 -2 -3 -3 -3 -2 -2 -2 2 -1 -8 -7 -5 -9 -11 -11 -15 -24 -25 -10 16 8 16 2016年華鐘秋季セミナー(日本会場編)「当面の中国経済情況と日系企業事例報告」 都市と農村の住民所得の推移 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 17 17 中国各地の平均賃金(社会保険基数) 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 人民元 7,000 北京 6,000 武漢 上海 7086 6764 広州 5,808 成都 6,463 6,187 5,313 5,000 4,789 4,672 4,541 4,000 4,101 4,037 3,780 3,726 3,566 3,292 3,000 2,000 5,036 5,052 4790 4,479 4,307 3,970 3,932 3,275 2,834 2,776 2,369 2,058 4,692 4,079 3,803 5476 5,451 5,223 4,331 4,201 3,896 5,939 5,793 2,543 2,273 出典:各省市の人力資源と社会保障部門の発表 1,000 2008 2009 2010 2011 9 2012 2013 2014 2015 18 2016年華鐘秋季セミナー(日本会場編)「当面の中国経済情況と日系企業事例報告」 各地の法定最低賃金の推移 人民元 2190 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 2200 上海市 北京市 遼寧省 広州市 深圳市 浙江省 山東省 武漢市 1700 2020 2030 1820 1620 1450 1280 1120 1200 960 960 840 700 490 535 570 635 690 750 出典:各省市の人力資源と社会保障部門発表 200 19 19 携帯電話、スマホの生産、ユーザー数と普及率 2,000 百万台、百万戸 90.8% 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 1,800 生産台数 用户数 スマホ販売台数 生産前年比 普及率 1,600 1,400 70% 64.4% 56.3% 60% 50% 41.6% 35.3% 600 80% 73.6% 48.5% 1,000 800 100% 90% 82.6% 53.0% 1,200 94.5% 95.5% 40% 35.0% 30.3% 30% 25.8% 22.2% 18.8% 17.6% 20% 9.8% 400 7.5% 0.8% -2.3% 200 3.9% 10% 0% 出典:国家統計局、工業和信息化部発表数字 0 -10% 05 06 07 08 09 2010 11 12 13 14 15 20 10 2016年華鐘秋季セミナー(日本会場編)「当面の中国経済情況と日系企業事例報告」 日本・中国の留学生派遣と受入数の推移 500千人 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 450 400 350 中国から出る海外留学生 日本から出る海外留学生 中国が受け入れる留学生 日本が受け入れる留学生 400 出典は、日本人海外留学生:ユネスコ統計局,OECDなど 中国人海外留学生、中国受入留学生:中国教育部発表 世界各国からの留学生 300 250 2015年まで、中国の海外留 学生は404万人、278万人が 課程を終了し、221万人が 帰国、帰国者数の年増加率 は22%である。 229 196 223 200 150 100 50 460 414 340 356 377 328 285 293 265 238 184 163 179 169 141 164 161 134 144 125 117 140 114 119 133 117 122 118 118 124 80 76 75 76 8478 79 75 67 60 58 58 60 78 39 56 0 21 21 中国の代表的な新興IT企業 本社:浙江省杭州市、香港出資の独資企業、2015年ウオルマートを抜いて世界最大の小売商 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 創業:1999年9月9日馬雲ほか18名で設立、2014年ナスダック上場、時価総額2,300億ドル 阿里巴巴網 資本金:5.1億人民元 年商:(2015年)3兆元(51兆円4,759億ドル) 中国全小売の10%、雇用1,500万人 路技術有限 経営範囲:電子商務、インターネット支払、B2B網路交易、クラウドコンピューティングなど 従業員:(2015年)34,430人、総裁:馬雲、首席執行官:陸兆禧 公司 事業内容: 25事業部、 淘宝網(Taobao.com)、天猫(TMALL.com)、支付宝(Alipay.com)、1688(国内 卸し)(1688.Com)、AliXpress(国際交易)、阿里雲(Aliyun)など その他: 11月11日独身の日を提唱、2015年は1日で912億元(1兆6千億円)の交易。 本社:深圳市、民営企業、世界500強285位 2012年より3年連続で世界一の通信設備業者 創業:1987年、世界500強中の唯一の非上場IT企業 経営範囲:無線、通信、ルーター、スマホなど 華為技術 年商:(2015年)売上3,951億元(6.9兆円) 利益369億元(0.65兆元) 従業員:(2013年)15万人 (HUAWEI)有 研究開発:人員62,000名(総人数の44%)、売上げの10%を投入 限公司 拠点:アメリカダラス、シリコンバレー、ドイツ、スエーデン、英国、フランス、イタリー、ロシア、 インド、深圳、上海、成都、北京、南京、西安、杭州、武漢など23の研究所 特許技術:(2011年)申請36,344 件,登録23,522件(海外10,978 件)、出願件数は2年連続で世界第1位 本社:深圳市南山区高新科技園中区一路騰訊大厦 創業:1998年11月、2004年香港市場に上場 2016年10月には210ドルの株価で、阿里巴巴や中国電信を 抜いて1.99兆香港ドル(26.6兆円)のアジア最大の時価総額会社となった。年初来38%の上昇。 腾讯控股(テ 経営範囲:インターネット 資本金:6,500万人民元 従業員:(2014年)25,000人 ンセント)有限 年商:(2015年)1,029億元前年比30%増、米ドル換算158億ドル(1.77兆円) 純利益291億元45億ドル 公司 影響力: 2015年、QQの生きているアドレスは8.53億、同時に通信中のアドレスは最高2.41億に達する。 微信とWeChatの合計アドレスは6.97億。テンセントの発展は何億人の意思疎通と生活習慣を 完全に変えて、中国のインターネット業界に画期的な前途をもたらした。 22 11 2016年華鐘秋季セミナー(日本会場編)「当面の中国経済情況と日系企業事例報告」 人口・GDP・面積 国と省の 千万人/千億US$ 万㎢ 41.3 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 25 2015年中国のGDPは114 千億ドル、2016年に 6.5%成長で7.4千億ド ル増加、タイ・マレー シアの合計GDP6.9千億 ドルより大きい。 人口(千万人) 名目GDP(千億US$) 面積(万㎢)(第2軸) 20 65 55 中国各省は2015年各省発表実績データ、 中国以外はCIA FACT BOOKの2015年データ 45 15 13.93 35 11.56 11.13 10 10.00 8.73 7.27 25 6.81 5.87 4.73 4.61 5 4.69 3.49 3.74 2.99 3.14 15 2.67 1.99 2.18 0.66 5 0 マレーシア 雲南 韓国 広西 浙江 ミャンマー 湖北 タイ 安徽 湖南 河北 江蘇 広東 ベトナム 山東 河南 フィリピン 四川・重慶 日本 インドネシア 23 外貨準備高と対外債務残高の推移 40 年末外貨準備残高 対外債務残高(億ドル) 外貨準備高前年比増減(%) 33.1 31.8 対外債務前年比増減(%) 28.5 千億ドル 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 35 51.3 30 80 38.2 38.4 % 70 33.3 31.7 60 50 40.8 25 37.2 24.0 34.9 34.3 30.2 20 40 43.3 出所:中国外貨管理局 19.5 27.3 15.3 15 30 23.3 18.7 20 15.4 11.7 7.0 10.7 10 10 4.1 0.5 8.2 -4.9 6.1 5 1.7 2.1 2.9 4.0 -13.3 0 0 -10 -20 24 24 12 2016年華鐘秋季セミナー(日本会場編)「当面の中国経済情況と日系企業事例報告」 テーマ3 2016年第3四半期までの中国の経済状況 1)2016年は第1、第2、第3四半期ともに成長率6.7%、基本的には底堅い 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 2016年の中国経済GDP成長率は第1四半期、第2四半期、第3四半期で6.7%、 6.7%、 6.7% 第三次産業成長率は7.6%、7.5%、7.6%、第三次産業のGDPに占める比重は56.6%、54.1%、 52.8%、 最終消費のGDP成長率に占める寄与率は83.7%、73.4%、71%と全て70%を越えた。 対称的にこれまで経済成長を牽引してきた全社会固定資産投資が第3四半期までで8.2%増 とかってないほどに低調。不動産開発投資は5.8%増とやや回復したが、民間設備投資が前 年比2.5%増と絶不調(2014年18%増、15年は10%増)。構造改革推進で民間企業の設備投資 意欲が減退しているが、水利、環境、運輸など公共投資の伸び24%で補っている。 社会消費品小売総額は前年比10.4%とまずまず、Eコマースによる小売額は全体の11.7% を占めて伸び率は26.1%。自動車販売が好調、第3四半期までで前年比13.2%増と二桁増。 項目 国内総生産(GDP) 全社会固定資産投資 不動産開発投資 社会消費品小売総額 消費者物価(CPI)上昇率 全住民実質可処分所得 自動車販売台数 対外貿易総額 外貨準備高 外国投資実行額 対外投資実行額 マネーサプライ(M2) 単位 億元 億元 億元 億元 億元 億元 万人 億ドル 億ドル 億ドル 億ドル 千億元 2015年 1-9月実績 487,774 395,531 70,535 216,080 1.4% 16,367 1,706 29,041 35,141 949 873 1,360 前年同期比 6.9% 10.3% 2.6% 10.5% 7.7% 0.30% ▲8.1% ▲8.5% 8.6% 16.5% 13.1% 2016年 前年同期比 1-9月実績 529,971 6.7% 426,906 8.2% 74,598 5.8% 238,482 10.4% 2.0% 17,735 6.3% 1,936 13.2% 26,777 ▲7.8% 31,664 ▲9.9% 951 4.2% 1,342 53.7% 1,516 11.5% 2016年全年目標 6.5-7% 3%前後 GDP伸び率 25 13%前後 2)中国の経済成長はすでに内需主導型に転換、国内消費、民需の動向に注目 ・第3四半期までのGDP成長率6.7%の内訳は、最終消費の寄与率4.8%(2015年は4.1%)、資 本形成の寄与率2.5%(2015年は2.9%)、純輸出は▲0.5%(2015年は▲0.1%)で、最終消費 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ の経済成長に対する寄与率が4.8%/6.7%=71.6%となって70%を越えた。主として固定資産投 資が成長を牽引した過去の面影は全く無く、最終消費が成長を牽引する正に「新常態」の 経済。ここ数年はGDP成長率6%台を維持して、その後5%台の成長率に落ち着こう。 ・内需主導型となれば、失業率、都市と農村の可処分所得の上昇率などが重要となってく る。失業率は4%台を維持しており、新規雇用者数は第3四半期で年間目標の1,000万人を越 える1067万人を達成した。有効求人倍率1.0以上、東北地方は大手国有企業のリストラで人 余りになるが、華東、華南では若干人手不足の感もあって、労働力吸収の余地はある。 ・現状ではIT産業、自動車産業、Eコマース関連産業などが消費と就業機会を牽引。 3)構造改革が先か、ある程度の成長率維持のための景気対策が先か ・中国の鉄鋼、石炭、セメントなどの重厚長大産業の設備廃棄、供給側構造改革を進める ことは第13次5ヶ年計画の主要項目かつG20の公約であり、避けて通れない。一方で国際的 期待も大きく当面の景気が失速することも避けたい。この点に関して、海外メディアでは 国務院と共産党との間に意見不一致があると喧伝されているが、実際は国務院が直面する 困難な構造改革の実行を、共産党が側面から支援する応援演説の色彩が強い。 13 26 2016年華鐘秋季セミナー(日本会場編)「当面の中国経済情況と日系企業事例報告」 中国GDPの一〜三次産業の推移 18 800 千億元 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 700 600 第3次産業(千億元) 第2次産業(千億元) 第1次産業(千億元) 合計GDP 前年比実質伸び率(%) 636 11.6 9.1 8.4 8.3 314 300 472 12 519 10 9.2 398 9.2 7.7 341 7.7 7.3 6.9 257 200 100 10.3 9.6 10.4 10.0 10.1 400 14 588 13.0 500 722 % 16 677 国家統計局発表数字 120 99 110 136 160 184 8 6.7 212 6 4 2 0 2000 01 02 03 04 05 06 07 08 09 2010 11 12 13 14 0 15 16.9 27 GDPの第二次、第三次産業の推移 60% 400 千億元 国家統計局発表数字 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 350 48% 46% 45% 45% 46% 49% 49% 47% 46% % 50% 46% 47% 47% 43% 43% 45% 47% 52.8% 48% 50% 300 250 39% 40% 41% 41% 40% 40% 40% 40% 42% 43% 45% 44% 40% 43% 41% 第3次産業(千億元) 第3次産業/GDP比率 第3次産業前年比伸び率 GDP前年比伸び率(%) 第2次産業/GDP比率 第2次産業前年比伸び率 200 150 30% 20% 16.0% 14.1% 100 12.2% 9.7% 10.3% 10.4% 9.5% 10.1% 50 40% 8.4% 8.3% 9.1% 10.0% 10.1% 10.4% 11.6% 13.0% 10.4% 9.6% 9.8% 9.4% 9.6% 9.2% 10.3% 9.2% 8.1% 8.3% 8.1% 8.3% 7.6% 10% 7.7% 7.7% 7.3% 6.9% 6.7% 0% 0 2000 01 02 03 04 05 06 07 14 08 09 2010 11 12 13 14 15 16.9 28 2016年華鐘秋季セミナー(日本会場編)「当面の中国経済情況と日系企業事例報告」 中国GDP成長の構成要素推移 16 最終消費支出 純資本形成 純輸出 GDP実質伸び率(%) GDP成長寄与率 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 14 13.0 11.6 2.6 12 10.4 10.0 10.1 10 0.1 0.6 2.1 9.6 2.6 0.9 6.0 8 10.3 0.4 9.2 7.7 8.1 5.5 6.3 5.5 5.5 4.3 6 9.2 7.7 7.3 0.0 4.9 4.6 3.9 4.2 4.7 4.1 3.9 -0.4 -0.2 -0.3 3.5 6.9 6.7 2.5 2.5 4.6 4.8 -0.2 -0.6 4 2 3.6 4.0 5.1 4.4 5.6 4.2 4.6 4.5 0 3.7 -3.5 -2 29 -4 中国の対外貿易額推移(中国税関発表) 23.4 24 千億ドル 22 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 輸出額(億ドル) 貿易黒字 輸入伸び率(%) 20 34.6 14 50 19.5 19.6 18.2 38.7 36.0 17.4 28.4 27.2 25.7 12.2 21.2 17.6 10 6.8 8.2 5.95.6 6 7.6 6.6 20.0 9.7 20.8 9.6 14.3 15.4 13.9 31.3 12.0 11.3 17.2 10.1 18.5 30 24.9 11.4 20.3 7.9 7.9 7.9 20 10 6.1 7.3 4.3 0.4 4.44.1 2.72.4 40 16.8 15.8 22.3 12 4 % 20.5 35.4 16 60 22.8 22.1 19.0 39.9 18 8 輸入額(億ドル) 輸出伸び率(%) 3.33.0 -2.8 -7.5 -8.2 2 0 -10 -16.0 -11.2 -14.1 0 01 02 03 04 05 06 07 08 15 09 10 11 12 13 14 -20 15 16.9 3030 2016年華鐘秋季セミナー(日本会場編)「当面の中国経済情況と日系企業事例報告」 中国の社会融資総量の残高 非銀行融資額(兆元) 社会融資規模総量(兆元) 銀行融資前年比伸び率(%) 180 兆元 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 160 40% 銀行融資額(兆元) 総量前年比伸び率(%) 147.9 (GDP×2.04) 144.8 140 (GDP×1.93) 122.9 120 100 80 127.6 30% (GDP×1.83) 107.5 41.4 40.9 42.4 93.8 95.8 15.4% 17.6% 40.0 39.0 25.7 81.8 81.4 60 14.3% 88.6 91.6 14.0% 13.8% 13.0% 45.0 44.6 12.5% 12.4% 46.1 25% 102.9 100.2 105.4 20% 13.1% 11.9% 40 35% 138.1 134.7 131.6 151.5 13.4% 12.4% 12.3% 12.3% 12.5% 15% 10% 5% 20 中国人民銀行データにより当社整理 0.0% 0% 0 2013 2015.1Q 2015.2Q 2015.3Q 2015.4Q 2016.1Q 2016.2Q 2016.3Q31 2014 社会消費小売品総額と物価上昇率 % 55 325 千億元 出典:中華人民共和国国家統計局発表 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 300 275 44 40 39 40 250 39 37 37 36 35 35 37 39 38 40 40 45 45 41 40 225 35 200 消費者物価指数(CPI)上昇率(%) 卸売り物価指数(PPI)上昇率(%) 16.8 消費/GDP(%) 13.3 13.7 150 9.7 10.1 18.4 15.5 17.1 20 14.3 13.1 12.0 9.1 10.7 10.4 15 10 2.6 2.8 3.9 50 25 25 21.6 12.9 11.8 100 75 30 社会消費品小売総額実績(千億元) 社会消費品小売総額伸び率(%) 175 125 50 0.4 0.7 -0.8 1.2 4.8 1.8 1.5 5.9 3.3 -0.7 2.6 2.0 1.4 2.0 5.4 0 -5.2 -2.9 0 5 -5 -10 32 16 2016年華鐘秋季セミナー(日本会場編)「当面の中国経済情況と日系企業事例報告」 固定資産/不動産投資額の推移 600 千億元 100 出典:中華人民共和国国家統計局 550 % 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 90 固定資産投資(千億元) 不動産投資(千億元) 500 79 名目固定資産投資増加率(%) 450 74 名目不動産投資増加率(%) 固定資産投資/GDP(%) 400 82 81 80 70 70 66 70 64 60 350 300 48 250 41 33 34 200 55 52 53 50 44 40 36 27.7 26.6 26.0 30.1 25.5 23.9 24.8 150 20.6 19.6 16.9 100 10.3 30 23.8 23.8 20 15.3 13.0 10.0 8.2 50 10.5 1.0 0 10 5.8 0 33 33 中国の自動車の生産販売台数 万台 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 生産台数 生産前年比 2000 販売台数 販売前年比 2,349 70% 2,198 1,936 1,931 出典:中国自動車工業協会 46.2% 1,806 60% 1,851 50% 40% 1500 32.4% 25.1% 1000 80% 2,460 2500 13.5% 879 722 30% 1,364 21.8% 938 13.9% 6.7% 2.5% 576 4.3% 13.2% 6.9% 4.7% 20% 10% 0% 500 -10% 0 -20% 34 17 2016年華鐘秋季セミナー(日本会場編)「当面の中国経済情況と日系企業事例報告」 中国証券市場時価総額の推移 指数 6,000 650 千億元 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 600 550 中国市場時価総額 5,000 500 香港市場時価総額 450 上海株価指数 4,000 400 350 3,000 300 250 2,000 200 150 1,000 100 50 0 0 3535 テーマ 4:今後の中国経済の展望と日中関係の課題 1.今後の中国経済は「新常態」、当分は6%前後の安定的な成長が見込まれる ・日本のマスコミでは中国経済は減速、不調の印象だが実態は異なる。PMIやPPIの回復、 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 消費の活発化、IMFと世界銀行が成長率予想を上方修正する等、当面大きな不安はない。 ・新興IT産業の発展は目覚ましく、今年の新規設立企業数は既に400万社超。今後、スマ ホ保有8億人というインフラを基礎にBigData、Iot、AI産業の発展等、明るい材料も多い。 ・第13次5ヶ年計画の各プロジェクトが動き始めて、特に全国の交通インフラに4.7兆元を 投資、高速鉄道や都市交通の建設がさらに続く。貧困脱却に9,500億元の予算を投入。 2.急速に存在感を高める中国経済、外国投資は堅調、対外投資が猛烈に増加 ・中国への投資は各国共増加、2016年9月で951億ドル前年比4.2%増、日本のみ毎年減少し て2016年9月22.7億ドル前年比-11%、シンガポール、韓国、マカオ、台湾より少ない第7位。 ・対外投資が爆発的に増加、9月迄で1,342億ドル前年比54%と激増、流入額の1.4倍に。 ・AIIB参加国は現在57ヶ国待機中20ヶ国でADBより多く、「一帯一路」戦略に弾み 3.長期的な日中関係改善への展望が必要、関係悪化は政治面だけに。 ・訪日中国観光客は9月迄で昨年実績を越えて500万人前年比30.5%増、中国人の日本理解 と親近感は急速に進んでいるが、日本人の訪中観光客は「殆ど居ない」も同じ。 ・日本と中国は「一衣帯水」の隣邦、関係悪化は政治面だけに限りたいものである。 18 36 2016年華鐘秋季セミナー(日本会場編)「当面の中国経済情況と日系企業事例報告」 世界と日本の対中投資の推移 億ドル 前年比増減 1,400 出典:中華人民共和国商務部 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 投資額(実行) 世界 1,200 投資額(実行) 日本 56.8 1,160 実行額前年比(世界)% 前年比±0 924 800 20.5 600 400 14.7 527 535 12.6 1.2 -1.7 468 408 -8.5 1.5 49.8 951 900 40 20 18.7 1.7 17.4 12.92.9 13.6 9.7 4.5 -0.5 60.0 50.5 32.0 45.8 60 1,117 23.6 630 13.3 7.9 200 0 603 1,263 1,176 1,196 748 19.8 606 80 1,057 実行額前年比(日本)% 1,000 % -3.7 4.2 5.3 -2.6 1.7 5.5 0 -10.6 -4.3 -25.2 -24.6 -29.6 65.3 46.0 35.9 36.5 41.2 42.4 63.5 73.8 70.6 43.3 54.5 32.1 22.7 -38.8 -20 -40 37 日本の対中投資の推移 100 前年比増減(%) 80 億ドル 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 90 実行ベース投資額 前年比増減(%) ±0 80 43.1 70 55.0 73.5 65.3 60 50.5 50 54.5 6.7 19.8 41.9 20.5 7.9 40 35.9 36.5 12.4 41.0 40.8 32.0 30 1.7 -9 20 10 70.6 63.3 46.0 45.8 60 -1 40 16.1 32.1 -4 0 22.7 -11 -22 -30 20 43.3 -20 -39 -25 -40 0 38 19 2016年華鐘秋季セミナー(日本会場編)「当面の中国経済情況と日系企業事例報告」 中国の対外投資の推移 億ドル 1,600 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 1,400 1,200 1,000 800 600 400 中国の国別対外投資額(億ドル) 2013年 比率 2014年 総額 1078.43 100% 1231.2 アジア 756.0 70.10% 849.9 香港 628.2 58.25% 708.7 インドネシア 15.6 1.45% 12.7 日本 4.3 0.40% 3.9 マカオ 4.0 0.37% 6.0 シンガポール 20.3 1.89% 28.1 韓国 2.7 0.25% 5.5 タイ 7.6 0.70% 8.4 ベトナム 4.8 0.45% 3.3 アフリカ 33.7 3.12% 32.0 欧州 59.5 5.52% 108.4 ラテンアメリカ 143.6 13.31% 105.5 北米 49.0 4.54% 92.1 カナダ 10.1 0.94% 9.0 アメリカ 38.7 3.59% 76.0 大洋州 36.6 3.39% 43.4 オーストラリア 34.6 3.21% 40.5 ニュージーランド 1.9 0.18% 2.5 出典:中国統計年鑑2015年版 比率 100% 69.03% 57.56% 1.03% 0.32% 0.48% 2.29% 0.45% 0.68% 0.27% 2.60% 8.80% 8.57% 7.48% 0.73% 6.17% 3.52% 3.29% 0.20% 中国の対外投資(億ドル) 対外投資企業数 6,128 26 27 69 19 10 27 29 5,090 1,078 5000 878 4,000 4000 747 688 3000 2016年1∼9月の中 国の対外投資は前 年同期比54%増と 激増した。 559 565 3,000 2,000 2000 2,000 255 1000 123 21 1,342 6000 1,231 212 200 企業数 7000 6,535 6,5321,457 出典:中華人民共和国商務部 1,000 55 0 0 39 日本人と中国人の相互訪問人数 130% 6,000 千人 華鐘コンサルタントグループ︵中国・日本︶ 5,000 4,000 日本人の訪中人数 中国人の訪日人数 増減率(訪日中国人) 増減率(訪中日本人) 出典:日本政府観光局(JNTO) 中国は国家旅游局 注1:2014年、中国人の海外出国者数は1.17億人、日本へ行く人数は全体出国人 数の4.3%、日本はアメリカに次いで第7位。 注2:2015年、海外出国した中国人がカード消費した金額(留学、医療費などを含 む)は1,330億ドル、日本の爆買い費用は120億ドル(1.5兆円)前後、全体の5% 注3:2014年に中国を訪問した外国人(香港マカオ台湾を含む)は1億2850万人、観 光収支は2009年に赤字に転じて、2014年は1,297億ドルの赤字。 3,749 3,334 3,731 3,977 3,446 3,334 3,658 4,994 5,007 70% 3,518 36.6% 24.3% 6.2% 12.4% 616 653 812 2,498 30.5% 30% 12.5% 10% 0.6% ‐3.7% 6.1% 0.0% 2,718 2,409 16.1% 1,000 50% 2,878 40.4% 6.0% 90% 83.3% 3,317 3,000 2,000 110% 107.3% 942 1,000 1,006 1,413 ‐2.0% 1,425 1,314 1,043 ‐3.8% -7.8% ‐13.4% ‐18.2% 0 -26.2% ‐5.6% ‐8.1% -10% -30% 40 20
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